JP2016114356A - 蛍光検出装置、及び蛍光検出方法 - Google Patents

蛍光検出装置、及び蛍光検出方法 Download PDF

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    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters

Abstract

【課題】生体分子の数を高感度、かつ検量線不要で定量的に評価することのできる蛍光検出装置、及び蛍光検出方法を提供すること。【解決手段】励起光の波長より狭い幅のナノスリットを有する遮光膜に対し、ナノスリットの長手方向と平行な直線偏光の光を励起光として照射し、ナノスリットの長手方向と交差しかつ断面の幅及び高さのいずれもがナノスリットの短手方向の幅以下であるナノ流路との交差点において、ナノスリットを通過した励起光によって被検出体が蛍光を発する。この蛍光の量に応じて信号を出力し、信号と閾値を比較して、ナノスリットとナノ流路の交差点を移動した被検出体の数を計測する。【選択図】図1

Description

本発明は、試料溶液中に存在するDNA(デオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)、又は蛋白質等の生体分子を蛍光法により、高感度に検出・計測する蛍光検出装置、及び蛍光検出方法に関する。
バイオ分野ではDNA、RNA、蛋白質等の生体分子を高感度、かつ容易に検出・計測する必要性があり、その方法としては蛍光法と呼ばれる方法が広く一般的に用いられている。蛍光法は、検出対象の分子もしくはそれと特異的に結合・反応する分子を蛍光体で標識し、外部から励起光を照射することで生じた蛍光発光を検出し、検出対象分子の生体特異反応の過程を観察したり、定量化等を行ったりする方法であり、非常に重要な技術である。例えば、各種RNAはウィルスそのもの、または病原体や遺伝子の活動に関連している生体分子であり、病気の確定診断や早期発見の研究に用いられているが、このRNAの検出を行うためのRT−PCR(Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)法やマイクロアレイ法といった方法にも蛍光法が用いられている。
またバイオ分野では、PCR法と呼ばれるDNA増幅方法もよく用いられる。PCR法はDNAポリメラーゼと呼ばれる酵素の反応を利用し、DNAの中から所望の領域のみ選択的に増幅することの出来る方法である。上記RT−PCR法やマイクロアレイ法においても使用されており、生体試料のRNA量が極めて微量で蛍光の検出が不可能な量であっても、PCR法を用いてDNAを増幅させることで、蛍光の検出を可能としている。
このように蛍光法、PCR法は非常に有用な一方で、PCR法には複雑なプライマー設計、試薬の増加、厳密な温度管理、増幅バイアス等の課題も存在する。特に使い捨てに適した微細なマイクロチップ構造の検出器、所謂μTAS(Micro Total Analysis Systems)を想定した場合、その限られた空間のために、その課題は顕著となる。
ここで、従来の高感度蛍光検出方法について説明する。一分子からの生体分子の活動を動的にリアルタイムに観察することを目的に、超高感度な蛍光観察装置が既に実用化されている。これは全反射照明蛍光顕微鏡と呼ばれ、従来の落射照明型顕微鏡での励起光入射とは異なり、高屈折率材料(例えば石英)から低屈折率材料(例えば水溶液)へ臨界角以上で入射した際に全反射によって生ずるエバネッセント光を励起光に用いるところが特徴的である。エバネッセント光は全反射する界面からの距離に応じて指数関数的に減衰するため、全反射照明蛍光顕微鏡は、落射照明型顕微鏡と比較し、励起光照射体積を大幅に低減することができ、結果として、水のラマン散乱をはじめとした様々な背景光を飛躍的に低減し、検出感度を大幅に向上することが可能となっている。
その励起光照射体積を減少させ背景光を低減するという考え方は、例えば特許文献1や非特許文献1で更に検討が重ねられている。特許文献1では、全反射エバネッセント光による励起光よりも、更に励起光照射体積を低減可能なナノ開口によるエバネッセント光を利用して、蛍光検出の感度を上げている。これは、径が200nm程度と励起光の波長よりも狭いナノ開口を有する薄膜に励起光を照射し、漏れ出てくるエバネッセント光を利用したものである。ナノ開口エバネッセント光の照射体積はナノ開口の大きさにより制御可能であるため、全反射エバネッセント光の照射体積よりも、更に大幅に小さくすることが可能となっている。
また、非特許文献2では、ナノ開口によるエバネッセント光を利用した照明方式を用い、ナノ開口内底面部に固定化したDNAポリメラーゼへの蛍光体標識dCTPの取込み計測に応用している。
更には、表面プラズモン共鳴による電場増強効果を利用し、蛍光強度の向上を図った特許文献2や、励起光を斜めに入射し、かつナノ開口を有する膜と基板との間に低屈折率膜を設けることにより高効率励起光照射を実現した特許文献3が提案されている。
特開2004−163122号公報 特開2013−002986号公報 国際公開第2011/002010号 国際公開第2012/165400号
Anal. Chem. 2008, Vol.80, pp.6018−6022 Science, 2003, Vol.299, pp.682−686
しかしながら、上記従来技術においては、被検出体の絶対数または濃度を定量的に直接評価することはできないという課題があった。これらを評価しようとする場合、蛍光強度または蛍光計測数と被検出体の絶対数または濃度の関係を予め明らかにする検量線を評価しておく必要があった。検量線の評価は非常に手間がかかる上、評価時は被検出体のみの溶液で評価するため、被検出体以外も存在する実際の生体試料においては被検出体以外の物質からの相互作用が発生し、正しい検量線を得られないという課題も生じた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、DNA、RNA、蛋白質等の生体分子の個体数を高感度に検出し、かつ検量線不要で定量的に評価することのできる蛍光検出装置、及び蛍光検出方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するため蛍光検出装置は、励起光の照射により蛍光を発する被検出体の個体数を計測するための蛍光検出装置であって、前記励起光を出射する励起光光源と、長手方向と短手方向とを有し前記短手方向の幅が前記励起光の波長より狭いナノスリットを有する遮光膜と、前記遮光膜上で前記光源と反対側に位置し、前記ナノスリットの前記長手方向と交差し、かつ断面の幅及び高さのいずれもが前記ナノスリットの幅以下であるナノ流路と、前記被検出体を前記ナノ流路内で移動させる被検出体移動部と、前記ナノスリットと前記ナノ流路との交差点で前記ナノスリットを介して前記ナノ流路に照射された前記励起光で励起された前記被検出体が発する蛍光の量に応じ、信号を出力する蛍光検出部と、前記蛍光検出部からの前記信号と閾値を比較し、前記ナノスリットと前記ナノ流路の交差点を移動した前記被検出体の個体数を計測する被検出体数計測部と、を有し、前記励起光は、前記ナノスリットの長手方向と平行な直線偏光の光である。
上記により、DNA、RNA、蛋白質等の生体分子の個体数を高感度、高信頼性、高スループット、かつ安価に計測することが可能な蛍光体検出装置、及び蛍光体検出方法を実現できる。
実施の形態1における蛍光検出装置の概略図 実施の形態1における光強度分布シミュレーション(平行)図 実施の形態1における光強度分布シミュレーション(垂直)図 実施の形態1における蛍光検出方法の工程図 実施の形態2におけるマイクロチップの概略図
(本発明の一態様に至った経緯)
例えば、蛍光法により生体分子の挙動を一分子レベルから高感度に観察するためには、励起光照射体積を減少させ、背景光を低減する必要性が生じる。
上記特許文献1では、微少開口から漏れ出てくるエバネッセント場を利用して、励起光照射領域を低減し、蛍光検出の感度を上げている。しかしながら、微小開口近傍のみの蛍光性生体分子が観測されるため、蛍光性生体分子の観測確率が不定となり、検出感度の低下や検出時間の増大を招いてしまう。即ち、被検出体の定量的な評価には検量線が必要となり、生体分子の個体数を高感度に検出することができない。
また、蛍光性生体分子を含む水溶液は、微少開口膜とカバーガラスの間に保持されただけであり、微少開口の領域内部には複数の生体分子が存在する。即ち、背景光を低減することができない。
その上、上記特許文献2及び特許文献3では、微少開口近傍に被検出体と特異的に反応する反応物質を予め固定化しておく必要があるため、装置コストが上昇するだけでなく、再利用が難しくなる。
さらに、特許文献4では、ラマン散乱光を用いて励起光照射体積を減少させ、ナノポアを用いて背景光を低減させている。しかしながら、ナノポアと電場増強のための突起構造を数nmレベルで位置合わせをする必要があり、またその突起構造自体も数nmの加工精度が要求され、作製が非常に困難でかつ高コストになってしまう。即ち、生体分子の個体数を高感度、高信頼性、高スループット、かつ安価に計測することができない。
以上の検討を踏まえて、本発明者は、以下の本発明の一態様を想到するに至った。
即ち、本発明の一態様に係る蛍光検出装置は、励起光の照射により蛍光を発する被検出体の数を計測するための蛍光検出装置であって、前記励起光を出射する励起光光源と、長手方向と短手方向とを有し前記短手方向の幅が前記励起光の波長より狭いナノスリットを有する遮光膜と、前記遮光膜上で前記光源と反対側に位置し、前記ナノスリットの前記長手方向と交差し、かつ断面の幅及び高さのいずれもが前記ナノスリットの幅以下であるナノ流路と、前記被検出体を前記ナノ流路内で移動させる被検出体移動部と、前記ナノスリットと前記ナノ流路との交差点で前記ナノスリットを介して前記ナノ流路に照射された前記励起光で励起された前記被検出体が発する蛍光の量に応じ、信号を出力する蛍光検出部と、前記蛍光検出部からの前記信号と閾値を比較し、前記ナノスリットと前記ナノ流路の交差点を移動した前記被検出体の個体数を計測する被検出体数計測部と、を有し、前記励起光は、前記ナノスリットの長手方向と平行な直線偏光の光である。
これにより、試料の濃縮やPCR法という複雑な工程を経ることなしに、DNA、RNA、蛋白質等の生体分子の個体数を高感度に検出し、かつ検量線不要で定量的に評価することができる。即ち、直線偏光を利用することで、効果的に励起光がナノスリット近傍に局在することができ、ナノ流路との交差点において被検出体の蛍光を検出し、個体数を計測することができる。また、ナノ開口近傍に被検出体と特異的に反応する反応物質を予め固定化しておく必要がないため、装置を低コスト化できるだけでなく、再利用できるため、μTASのような使い捨てに適した微細なマイクロチップ構造の検出器にも適用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付与されているが、本発明の適用の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載が無い限り、これらの態様に限られるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における蛍光検出装置の概略図である。蛍光検出装置は、大きく分けて励起光光源101、マイクロチップ103、蛍光検出部110、被検出体数計測部111、被検出体移動部112から構成されている。更にマイクロチップ103は、基板A104a、基板B104b、遮光膜105、遮光膜105内のナノスリット106、ナノ流路107から構成されており、被検出体108はナノ流路107内を移動する構成となっている。ただし、マイクロチップ103の構成要素はこれに限定されない。例えば、被検出体移動部112を含んだ構成となっていてもよいし、基板B104bとナノ流路107だけで構成されていてもよい。また、基板B104b、遮光膜105、ナノスリット106、ナノ流路107で構成されていてもよい。
検出目的の生体分子はmiRNA(マイクロRNA、マイクロリボ核酸)とした。miRNAとは細胞内に存在する長さ18から25塩基程のRNAであり、特定のmRNA(メッセンジャーRNA)を認識し、ポリA鎖の分解と翻訳の抑制を引き起こし、癌の発症や記憶の形成などの生命現象に関与していると考えられる生体分子である。ただし、miRNA単体では蛍光発光しないため、被検出体108となりえない。そのため、本態様においては、目的miRNAと人工核酸との二本鎖を被検出体108として用いた。この人工核酸は目的miRNAを認識し、二本鎖として結合する他、二本鎖状態の時のみ蛍光発光するものである。これらの人工核酸は、例えば、WO2008−111485号公報で示される人工核酸が適当である。
励起光光源101は波長514nmのArイオンレーザー光源を使用した。ただし、光源は蛍光に合わせて波長選択すればよく、LED光源等の帯域の広い光源であってもよいし、複数の波長を発する光源であってもよい。更には蛍光の励起が可能なのであれば白色光源でも構わない。ただし、励起光の光源は直線偏光が望ましい。直線偏光でない場合、波長板や偏光フィルタにより直線偏光にすることが望ましい。
また、励起光102は必ずしも連続光である必要はなく、パルス変調されていてもよい。被検出体108へ照射する励起光102を短時間とすることで、蛍光の退色を抑制することが可能となる。
励起光光源101より出射した励起光102はガラス製の基板A104aを介し、ナノスリット106に照射される。このとき、ナノスリット106は長手方向と短手方向とを有し、ナノスリット106の短手方向の幅は励起光102の波長より狭いため、励起光102は遮光膜105を完全に通過することなくナノスリット106近傍にて、局所的に存在する。
なお、基板A104aの材料は励起光102に対して、基板B104bの材料は蛍光109に対して透明な材料であればよく、例えば、前記ガラスの他、石英等の無機材料やポリジメチルシロキサン(PDMS)等の透明樹脂でもよい。しかしながら、本態様はこの材料に限定されない。また、基板A104aは無くともよいし、基板A104aと基板B104bの材料は同じである必要もない。
遮光膜105の材料はアルミニウムとしたが、励起光102に対して不透明であればよく、励起光102を十分遮光することができる材料であればよい。金属は消衰係数が高いため、遮光性が高く、必要な膜厚を薄くすることが可能でることから、遮光膜105の材料としては金属が望ましい。アルミニウムの他には、例えば、金、銀、クロム、白金、ゲルマニウム、タングステン等の金属があるが、本態様はこれらの材料に限定されるものではなく、また複数種の金属からなる合金であってもよい。
遮光膜105の厚みは60nmとした。薄すぎると励起光102を十分遮光出来ないため、ナノスリット106とナノ流路107の交差点以外でも被検出体108が蛍光を発しノイズとなってしまうし、厚すぎるとナノスリット106近傍で局在する励起光102がナノ流路107に届かなくなってしまう。遮光膜105の材料によっても異なるが、遮光膜105の厚みは20nmから200nm程度が望ましい。しかしながら、本態様はこれに限定されない。
ナノスリット106の短手方向の幅は200nmとしたが、特にこれに限定されるものではなく、ナノスリット106の短手方向の幅は励起光102の最短波長より短ければよい。よって、励起光の最短波長は、例えば、350nmから750nmが望ましい。これにより、可視光域の蛍光を効率よく検出することができる。ここで、ナノスリット106の短手方向の幅が励起光102の最短波長に近すぎると複数の被検出体108に同時にナノスリット106近傍で局在する励起光102が照射されてしまう可能性が高くなり、逆に狭すぎるとナノスリット106近傍で局在する励起光102でナノ流路107を覆うことができず、被検出体108の蛍光発光ができなくなる可能性が高くなる。ナノスリット106の短手方向の幅は被検出体108、ナノ流路107に合わせて調整することができる。また、ナノスリット106の長手方向の幅は特に限定はない。
励起光102の遮光膜105への入射は、必ずしも垂直入射である必要はないし、平行光である必要もない。装置の構成により、適当な入射とすることが可能である。
ナノスリット106はガラスで充填しているが、本態様はこれに限定されず、励起光102に対して透明な他の材料で充填していてもよく、例えば、石英等の無機材料やポリジメチルシロキサン(PDMS)等の透明樹脂でもよい。これにより、遮光膜105とナノスリット106の表面の凹凸を抑制し、平滑性を向上させることができ、ナノ流路107内の被検出体108の移動を妨げることなく、スムーズに蛍光を検出することができる。
ナノスリット106の断面形状は四角形であるが、本態様はこれに限定されない。角が丸まった形状でも構わないし、円を含めた楕円形状でも、台形形状であっても構わない。
次に、ナノスリット106近傍で局在する励起光102はナノ流路107を覆い、ナノ流路107内を移動する被検出体108に照射される。ナノ流路107は幅、高さ共に100nmとした。ここでナノ流路107の幅とは遮光膜105に対して垂直でナノスリット106と平行な面でナノ流路107の断面図を得た際、遮光膜105と平行な方向の最大長さであり、ナノ流路107の高さとは前記断面図において、遮光膜105と垂直な方向の最大長さである。
なお、ナノ流路107の幅、高さは両方がナノスリット106の短手方向の幅よりも狭く、かつ被検出体108が十分通過することのできる幅、高さであれば、本態様では特に限定はされない。ただし、ナノスリット106近傍で局在する励起光102はナノスリット106から離れるに従い指数関数的に減少するため、ナノ流路107の高さは可能な限り小さい方が望ましく、30nmから150nmが望ましい。
ナノ流路107の前記断面形状は四角形であるが、本態様においては特に限定されない。角の丸まった形状でも構わないし、円を含めた楕円形状でも、台形形状であっても構わない。
遮光膜105に垂直な方向からマイクロチップ103を見たとき、ナノスリット106とナノ流路107は単に交差していればよく、必ずしも直角に交差している必要はない。
遮光膜105とナノ流路107は必ずしも直接接する必要はなく、間に薄膜があってもよい。これによって、遮光膜105の腐食防止が可能となる。ただし、膜厚が厚すぎるとナノスリット106近傍で局在する励起光102が減衰してしまい、ナノ流路107まで届かなくなってしまう。
ナノ流路107の内面は被検出体108が意図せず付着しないように表面コート処理、例えば、疎水処理や親水処理をしていても良い。
被検出体108は励起光102が照射されると波長約540nmの蛍光109を発する。蛍光109は蛍光検出部110によって検出され、蛍光検出部110は蛍光強度に応じた信号を出力する。
本態様においては、蛍光検出部110は、蛍光109を集光する対物レンズ110aと、励起光102を遮光し、蛍光109を通過させる機能を有する光学フィルタ110bと、像を結像する結像レンズ110cと蛍光強度を評価するディテクタ110dから成り立っている。
以上の本実施の形態1の構成において、FDTD法(Poynting、富士通株式会社製)を用い、直線偏光の励起光の光強度分布に関して、シミュレートを行った。図2、図3に結果を示す。図2、図3はそれぞれ、図1のナノ流路107の中心を通り、ナノ流路107に沿った線で切った断面図である。ここで、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。図2は励起光102をナノスリット106の長手方向と平行な直線偏光とした場合、図3は励起光102をナノスリット106の長手方向と垂直な直線偏光とした場合のシミュレーション図である。曲線は光強度が同一の等高線図を示している。
2つの図から分かるように、励起光102は遮光膜105で遮られ、ナノ流路107にはナノスリット106近傍で局在する励起光102で照射されている。このことはつまり、励起光照射体積を少なくすることが出来ているということであり、その結果、S/Nよく蛍光109を検出することが可能となっている。
なお、ナノ流路107における励起光102の光強度は、図2の励起光102の偏光方向がナノスリット106の長手方向と平行である方が、図3の垂直な直線偏光よりも強い。即ち、本態様においては、直線偏光の励起光102の偏光はナノスリット106の長手方向と平行にすることが望ましい。これにより、励起光102にて最も効率良くナノ流路107を覆うことが可能となる。即ち、励起光のパワーを最小にすることができる。
本態様において検出する被検出体108は、励起光102を受けて蛍光発光する。しかしながら、ナノ流路107を通過できる被検出体108は分子が小さい。上述の通り、望ましいナノ流路107の高さは30nmから150nmであるため、これより小さな分子に限られる。小さな分子に対して広範囲に励起光102を当てても、微弱な蛍光しか得られないためS/Nよく検出することができず、被検出体108の個体数を計測することができない。また、励起光102が弱い場合は十分な蛍光を確保できず、検出には不十分である。図2に示すように、励起光102の偏光方向をナノスリット106の長手方向と平行にすることによって、ナノスリット106を通過した励起光102は微小領域を効果的に照射できることを見出した。これにより、ナノ流路107を通過する被検出体108の個体数の計測に成功するに至った。
以上のように、単に光を当てるのではなく、直線偏光を利用してスリットを通過させることによって、最小の励起光パワーで蛍光を検出することができ、小さな分子の被検出体108を効率よく計測することができる。
なお、本態様において、遮光膜105の膜厚は非常に薄いため、励起光102が遮光膜105を僅かながら透過する場合がある。そのため、本態様においては光学フィルタ110bを使用して、励起光102を完全に遮光しているが、本態様において、光学フィルタ110bは必須ではない。光学フィルタ110bは使用しなくともよいし、分光技術で代替してもよい。また、光学系もこれに限定されない。蛍光検出部110は、被検出体108より発せられた蛍光109を強度に応じて出力出来れば、その構成は問わない。
図4に、本態様における蛍光検出方法のブロック図の一例を示す。ナノ流路107内を移動し、ナノスリット106とナノ流路107との交差点で被検出体108が発する蛍光109は、蛍光検出部110で検出され、蛍光の量に応じた信号を検出信号として出力する。被検出体数計測部111は、蛍光検出部110からの信号出力と閾値を比較(閾値比較111a)し、被検出体の個体数を計測(被検出体数計測111b)して出力部113に出力する。以上のようにして、検出目的のmiRNAと人工核酸の二本鎖から成る被検出体108の個体数を計測する。このとき、検出目的外のmiRNAや結合していない余分な人工核酸は蛍光を発することがないため、検出目的のmiRNAのみが計測可能である。
なお、本態様においては、S/Nの関係上、閾値は1つ、つまり被検出体108の有無のみを検出することが最も好ましいが、可能であるならば閾値を複数とし、複数の被検出体108を同時に検出、計測しても構わない。
また、被検出体108を計測している際、被検出体108は被検出体移動部112によって、ナノ流路107内を移動する。本態様においては、被検出体移動部112としてはポンプ技術を用いたが、電気泳動等の技術を用いても構わない。本態様では特に移動部は限定されない。
本態様は、複数種の被検出体108を同時に検出、計測可能である。この場合、被検出体108であるmiRNAと人工核酸の二本鎖は、種類毎に異なる色の蛍光を発することができる。また、励起光光源101もそれに合わせた波長を有する光源とし、光学フィルタ110bをプリズムまたはグレーティング素子で置き換え、ディテクタ110dをライン型のイメージセンサとすることで、各色、つまり各種の被検出体108の個体数をそれぞれ同時に計測することが可能となる。その他の方法としては、分光せずにカラーイメージセンサで色情報も同時に評価することで計測を可能とする方法や、励起光光源101を波長可変とし、時間毎に異なる波長の励起光102を出射することで計測を可能とする方法がある。ただし後者の方法の場合は被検出体108がナノスリット106上を通過する時間内に、被検出体108に対応する全ての波長の励起光102を照射しなければならない注意点がある。しかしながら、本態様はこれらの方法に限定されず、異なる構成の蛍光検出部110であってもよい。
なお、本態様においては、マイクロチップ103は容易に交換可能である。マイクロチップ103は既存の製造技術、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)作製技術や半導体作製技術を用い、大量生産することが可能であるため、非常に安価に製造することができる。
マイクロチップ103の製造方法としては、例えば、基板A104a上にナノスリット106を有する遮光膜105を形成した後、ナノ流路107を形成し、基板B104bで覆うことができる。また、基板A104a上にナノスリット106を有する遮光膜105を形成した基板A104aと、ナノ流路107を形成した基板B104bを貼り合わせて形成することもできる。
特に本態様においては、ナノスリット106とナノ流路107が交差する構造であるため作製時に厳密な位置合わせ工程が不要であることから、低コストでの製造を実現することができる。
また、マイクロチップ103内で生体分子の固定化は行わないため、再利用も容易に可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるマイクロチップ501である。マイクロチップ501内の構成要素は実施の形態1におけるマイクロチップ103内と同じである。異なる点はナノ流路(502A〜502D)とナノスリット(503a〜503d)が複数(4本ずつ)ある点である。また蛍光検出部等の装置の他の要素についても、実施の形態1と基本的に同じである。そのため、マイクロチップ501以外の要素については図を省略し、図1を元に説明する。
なお、本態様においては、ナノ流路502とナノスリット503の本数、配置の形状は特に限定されない。例えば、ナノ流路502が放射状に配置され、ナノスリット503が円弧状となっていても、本態様は適用可能である。
また、本態様においては、ナノスリット503は全てのナノ流路502と交差している必要はない。1本のナノ流路502のみと交差するナノスリット503があってもよい。
ただし、複数あるナノ流路502とナノスリット503の交差点間の距離は全て蛍光検出部110の光学分解能以上の距離とする点である。このようにすることで、個々の交差点で発する蛍光109を精度良く計測することが可能となる。
また、本態様においては、蛍光検出部110のディテクタ110dは2次元イメージセンサで構成されている。このようにすることで、個々の交差点で発する蛍光109をそれぞれ同時に検出可能となる。
実施の形態2は、実施の形態1と比較し、2つの点で優れる。1つめは、ナノ流路502が複数存在するため、計測のスループットが向上する点である。例えば、ナノ流路502の間隔を0.8μm、蛍光検出部110の視野を2.0mm径、分解能0.5μmとし、視野の8割で蛍光検出が可能であるとすると、2000本のナノ流路を一度に蛍光検出可能となる。これはつまり、スループットが2000倍になることを意味する。
2つめは、同一ナノ流路202において複数のナノスリット503があるため、検出の精度を向上させることができる点である。精度を向上させる手法については、いくつか考えられる。例えば、個々の交差点で計測した被検出体108の個体数の平均を真の被検出体108の個体数としたり、個々の交差点での蛍光検出部110の出力を合計し、閾値で除算することで、被検出体108の個体数としたりすることも出来る。本態様はこれら方法に限定されない。
本発明にかかる蛍光検出装置は、微小な蛍光体の個体数を高感度、高信頼性、高スループット、かつ安価に計測する蛍光検出装置として有用である。また、蛍光体と特定DNA、RNA、蛋白質等の生体分子を関連づけることで、サンプル内の特定の生体分子数を計測するバイオ分野、医療分野への用途にも応用可能である。
101 励起光光源
102 励起光
103,501 マイクロチップ
104a 基板A
104b 基板B
105 遮光膜
106,503,503a〜503d ナノスリット
107,502,502a〜502d ナノ流路
108 被検出体
109 蛍光
110 蛍光検出部
110a 対物レンズ
110b 光学フィルタ
110c 結像レンズ
110d ディテクタ
111 被検出体数計測部
111a 閾値比較
111b 被検出体数計測
112 被検出体移動部
113 出力部

Claims (9)

  1. 励起光の照射により蛍光を発する被検出体の個体数を計測するための蛍光検出装置であって、
    前記励起光を出射する励起光光源と、
    長手方向と短手方向とを有し前記短手方向の幅が前記励起光の波長より狭いナノスリットを有する遮光膜と、
    前記遮光膜上で前記光源と反対側に位置し、前記ナノスリットの前記長手方向と交差し、かつ断面の幅及び高さのいずれもが前記ナノスリットの前記短手方向の幅以下であるナノ流路と、
    前記被検出体を前記ナノ流路内で移動させる被検出体移動部と、
    前記ナノスリットと前記ナノ流路との交差点で前記ナノスリットを介して前記ナノ流路に照射された前記励起光で励起された前記被検出体が発する蛍光の量に応じ、信号を出力する蛍光検出部と、
    前記蛍光検出部からの前記信号と閾値を比較し、前記ナノスリットと前記ナノ流路の交差点を移動した前記被検出体の個体数を計測する被検出体数計測部と、を有し、
    前記励起光は、前記ナノスリットの長手方向と平行な直線偏光の光である、
    蛍光検出装置。
  2. 前記遮光膜は、前記励起光に対して不透明な膜である、
    請求項1記載の蛍光検出装置。
  3. 前記遮光膜は金属である、
    請求項1記載の蛍光検出装置。
  4. 前記励起光の波長は、350nmから750nmである、
    請求項1記載の蛍光検出装置。
  5. 前記ナノ流路の断面の幅及び高さは、各々30nmから150nmである、
    請求項1記載の蛍光検出装置。
  6. 前記ナノスリットは、前記励起光に対して透明な材料で充填されている、
    請求項1記載の蛍光検出装置。
  7. 前記ナノスリットと前記ナノ流路の前記交差点が複数あり、
    前記交差点間の距離は、前記蛍光検出部の分解能以上であり、
    前記蛍光検出部は前記複数の交差点から前記蛍光を同時に検出する、
    請求項1から請求項6のいずれか一に記載の蛍光検出装置。
  8. 前記被検出体は異なる波長の蛍光を発する複数種からなり、
    前記励起光光源は前記複数種のそれぞれの前記被検出体に適した複数の励起光を出射し、
    前記蛍光検出部は複数種のそれぞれの前記被検出体が発する蛍光の量と波長に応じた信号を出力し、
    前記被検出体数計測部は前記蛍光検出部からの前記信号を元に、前記ナノスリットと前記ナノ流路の交差点を移動したそれぞれの前記被検出体の個体数を計測する、
    請求項1から請求項7のいずれか一に記載の蛍光検出装置。
  9. 励起光を出射する励起光光源と、長手方向と短手方向とを有し前記短手方向の幅が前記励起光の波長より狭いナノスリットを有する遮光膜と、
    前記遮光膜上で前記光源と反対側に位置し前記ナノスリットの前記長手方向と交差しかつ断面の幅及び高さのいずれもが前記ナノスリットの前記短手方向の幅以下であるナノ流路と、を有する蛍光検出装置を用いた蛍光検出方法であって、
    前記被検出体を前記ナノ流路内で移動させ、
    前記ナノスリットと前記ナノ流路との交差点で前記ナノスリットを介して前記ナノ流路に照射された励起光で励起された前記被検出体が発する蛍光の量に応じた信号を出力し、
    前記蛍光検出部からの前記信号と閾値を比較し、前記ナノスリットと前記ナノ流路の交差点を移動した前記被検出体の個体数を計測し、
    前記励起光は、前記ナノスリットの長手方向と平行な直線偏光の光である、
    蛍光検出方法。
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