JP5785930B2 - クロスフロー水車の羽根車、クロスフロー水車並びに発電設備 - Google Patents

クロスフロー水車の羽根車、クロスフロー水車並びに発電設備 Download PDF

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Description

本発明は、クロスフロー水車の羽根車、その羽根車を用いるクロスフロー水車、及びそのクロスフロー水車を用いる発電設備に関する。
クロスフロー水車の羽根車としては、一対の側板を左右に対向させて配置し、両側板の中心に対して回転軸を貫通させ、回転軸に対して半径方向に間隔をあけて複数枚の羽根を、回転軸の円周方向に間隔をあけた状態で取り囲むように配置し、これら羽根を対向する側板の間に架設するものが、特許文献1に開示されている。
この羽根車を用いるクロスフロー水車は、農業用水路等の水路の上段側水路と下段側水路との境界部である落差部の下流側に前記した羽根車を、その回転軸の軸長方向を水流方向に対して交差する方向(より詳しくは直交する方向)に向けて配置し、回転軸の両端部を回転可能に支持させるものである。
このクロスフロー水車の作動原理では、水は羽根車の羽根の上方から落下して隣り合う羽根と羽根の間を通過して回転軸側の空間に落下し、再度、隣り合う羽根と羽根の間を通過して落下することにより、羽根車が回転するようになっている。そして、この羽根車の回転を利用して発電することが試みられている。
また、前記クロスフロー水車は、通常であれば必要とされるケーシングを有しないものである。因みに、通常のクロスフロー水車は、羽根車の周りにケーシングが取り囲むように配置されており、そのクロスフロー水車よりも上流側にスクリーンが設置されている。このスクリーンは、水と一緒に流れてくるビニール片等のゴミがケーシングに絡まることによる、作動不能や発電効率の低下を防止することを目的としている。そして、このようなゴミがケーシングに詰まらないようにするために、ケーシング自体を無くしたのが前記したクロスフロー水車である。
特開2006−52691号公報
しかしながら、前記したクロスフロー水車では、ゴミが羽根車の羽根に引っ掛かることがある。そうすると、回転し難くなり、発電効率が低下することになった。
本発明は、上記実情を考慮したもので、ゴミが羽根にできるだけ引っ掛からないようになる羽根車を提供することを目的とする。また、その羽根車を用いたクロスフロー水車、並びに発電設備を提供することを目的とする。
本発明者は、前記した羽根車に限らず従来の羽根車は、その羽根の両端が側板に固定されていることに着目した。側板があるから、ゴミが羽根に絡み付いて離れなくなるのではないかと本発明者は考えた。本発明は、このような着目と思想に基づいてなされたものである。
本発明のクロスフロー水車の羽根車は、回転軸の軸長方向の中間部に中板を鍔状に突出し、複数枚の羽根を回転軸の半径方向に間隔をあけると共に回転軸に対して略放射状に延長する状態で配置し、これら複数枚の羽根を中板の半径方向外周部の両面から回転軸の軸長方向へ片持ち支持する状態で突出してあることを特徴とする
羽根に対するゴミの絡まりをより効果的に防止するには、次のようにすることが望ましい。すなわち、羽根については、略放射状に延長する幅が、中板から遠ざかるにつれて狭く形成されていることが望ましい。
また、水流による羽根の回転効率を向上するには次のようにすることが望ましい。すなわち、羽根は断面円弧状であって、中板に対して固定される前記した複数枚の羽根は、全体として渦巻状であることが望ましい。
本発明のクロスフロー水車は、前記した羽根車と、羽根車を支持するフレームとを備え、フレームは、門型であって、羽根車の回転軸の両端部を回転可能に支持する一対の支柱と、両支柱を連結する連結部材とから構成されており、支柱と羽根車の羽根との間に間隔が形成されていることを特徴とする。
また、クロスフロー水車は、次のようにすることが望ましい。すなわち、フレームの上部に発電機を固定し、回転軸の一端部と発電機の駆動軸との間に回転軸の回転を伝達する回転伝達機構部を備えることが望ましい。
本発明の発電設備は、前記したクロスフロー水車と、水をクロスフロー水車に導く導水設備とを含み、導水設備は、上方に通過させる水を案内する導流ゲートと、導流ゲートを揺動可能に支持する軸支部と、軸支部を前後方向に調整可能に支持する前後位置調整機構部と、導流ゲートの揺動端側の支持高さを調整する支持高調整機構部とを有することを特徴とする。
本発明の羽根車によれば、中板に対して羽根を片持ち支持する構造なので、ビニール片等のゴミが羽根に絡み付いてきたとしても、そのゴミが水流の勢いを利用して羽根の開放端側(中板から離れている方の端部)に導かれて、羽根から抜け外れる。
また、羽根については、中板の半径方向の中央側から外周側へ延伸する幅を、中板から遠ざかるにつれて狭くしてあるので、羽根に絡み付いてきたゴミが水流の勢いを利用して開放端側に向かうにつれて抜け外れ易くなる。
更に、羽根を断面円弧状とし、中板に固定された全ての羽根が渦巻状となっていれば、水流による羽根の回転効率が向上する。
本発明のクロスフロー水車によれば、羽根車とフレームとが一体となっているので設置し易く、しかもフレームの一対の支柱と羽根車の羽根との間に間隔が形成されているので、この間隔からゴミが排出される。
また、フレームの上部に発電機を固定してあれば、発電機が水流によって濡れ難くなり、故障し難くなる。
本発明の発電設備によれば、軸支部によって揺動可能に支持された導流ゲートの前後位置及び支持高さ位置を調整可能であるので、水路の水量に対応させて所望の位置から水を羽根車の羽根に導くことが可能となり、発電効率の良いものとなる。
(a)〜(d)図は、本発明の羽根車の一例を示す側面図、一部切欠正面図、A−A線断面図、斜視図である。 (a)、(b)図は、羽根車の羽根の側面図、正面図である。 クロスフロー水車を設置する直前の状況を示す側面図である。 クロスフロー水車の設置状況を示す側面図である。 図3のA−A線断面に相当する、クロスフロー水車を設置する直前の状況を示す正面図である。 クロスフロー水車を設置する直前の状況を示す正面図である。 本発明の発電設備の一例について導流ゲートの支持構造を拡大して示す側面図である。 本発明の発電設備の一例について使用状態を示す側面図である。 発電設備の平面図である。 (A)(B)図は、流量14.1(L/sec)の場合の羽根枚数と発電効率との関係を示す表、グラフである。 (A)(B)図は、流量9.6(L/sec)の場合の羽根枚数と発電効率との関係を示す表、グラフである。
図1には本発明のクロスフロー水車の羽根車1の一例が示されている。羽根車1は、回転軸11と、回転軸11の軸長方向の中間部から鍔状に突出する中板12と、中板12の軸長方向の両面に固定される複数枚の羽根13、13、・・・を主として構成される。以下、回転軸11、中板12、羽根13について詳述する。
回転軸11は、その軸長方向の両端部をそれより中央側部分に比べて直径の小さな段付き軸としてある。また、回転軸11の長さは、その軸長方向の両端部が羽根13よりも外側に突出する長さである。
また、中板12は、円盤状であって、その中心部には回転軸11の端部を貫通させる貫通孔12aを有する。
このような中板12に対して固定された複数枚の羽根13、13、・・・は、正面方向から見ると、中板12の半径方向外周部の両面から回転軸11の軸長方向へ片持ち支持する状態で突出している。しかも、回転軸11の軸長方向から見ると、これら複数枚の羽根13は、回転軸11に対してその半径方向に間隔をあけると共に、回転軸11を中心にして等角度おきに略放射状に延長する状態(より詳しく言えば渦巻き状態)で配置されている。
羽根13は、回転軸11の軸長方向から見ると、前述したように略放射状、言い換えれば中板12の半径方向の中央側から外周側へ延長する断面を有する板材である。図示の例では、円弧状の断面を有する板材であって、元々は軸長方向に長い長方形の平板を円弧状に湾曲させた板材である。より詳しく言えば、羽根13は、長方形の平板を一方の短辺から他方の短辺に向かって斜めに切断し、その切断によって形成された台形状の平板を、その短辺が円弧状に膨らむように湾曲させた板材である。
従って、図2に示すように、羽根13は、断面円弧状の板材であって、円弧状に湾曲している一対の短辺が平行な形状となっており、これら一対の短辺の円弧長には差が付いている。この円弧長が長い方の短辺側の端部が中板12に固定する方の端部であり、円弧長が短い方の短辺側の端部が中板12から遠い方の端部となる。このため、羽根13の円弧長の幅(略放射状に延長する幅)が中板12から遠ざかるにつれて狭くなる。
図3〜図6には、本発明のクロスフロー水車100の一例が示されている。クロスフロー水車100は、前記した羽根車1と、羽根車1を回転可能に支持するフレーム2とを主として含むものである。また、図示の例では、フレーム2に固定された発電機3と、回転伝達機構部4とを含むものである。
フレーム2は、羽根車1の回転軸11の両端部を回転可能に支持する一対の支柱21、21と、羽根車1とは反対側において両支柱21、21を連結する連結部材22とを備えている。また、図5に示すように各支柱21と回転軸11の端部との間には軸受23が介在している。より詳しく言えば、各支柱21は、角筒形状であって、角筒を構成する内壁には回転軸11の端部を挿通する抜穴(図示省略)が形成されており、その内壁の内面に軸受23が固定されている。そして、各軸受23に回転軸11の端部を支持させることによって、羽根車1が一対の軸受23、23によって回転可能に支持される。また、羽根車1と、その両側に位置する一対の支柱21、21との間には間隔24があいており、この間隔24からゴミが通過可能となっている。
このような一対の支柱21、21の上部間に連結部材22が架設され、連結部材22に対して発電機3が固定されている。そして、この発電機3に回転軸11の回転を伝達するのが回転伝達機構部4である。
回転伝達機構部4は、回転軸11の一端部に連結される第1の変向機構部41と、発電機3の駆動軸31の一端部に連結される第2の変向機構部42と、第1の変向機構部41と第2の変向機構部42とに連結される従動軸43とを備えている。第1の変向機構部41が支柱21の下部外面に固定されており、水平方向に延長する回転軸11の回転を、鉛直方向に延長する従動軸43の回転に変向する。また、第2の変向機構部42がフレーム2の連結部材22の上側に固定されており、従動軸43の回転を水平方向に延長する発電機3の駆動軸31の回転に変向する。より詳しく言えば、この例では、第1、第2の変向機構部41、42にはマイタギヤボックスが用いられているものとする。そして、第1の変向機構部41については、一対の傘歯車の直交する軸のうち一方を回転軸11に連結し、他方を従動軸43の下端部に連結している。同様に、第2の変向機構部42については、一対の傘歯車の直交する軸のうち一方を従動軸43の上端部に連結し、他方を発電機3の駆動軸31に連結している。
上記したクロスフロー水車100において、フレーム2における連結部材22の前後面には左右に間隔をおいてブラケット25が前後方向に突出して形成されており、各ブラケット25には吊り下げ部としての抜穴25aが形成されている。
また、このクロスフロー水車100と、クロスフロー水車100に水を導く導水設備5とを含めて、本発明の発電設備が構築される。図示の例の発電設備では、クロスフロー水車100を水路7に取り付ける取付設備6を含むものとなっている。
取付設備6は、一対の支柱21、21をそれぞれ案内するガイド61を主として構成される。一方のガイド61は、案内する支柱21の外側に回転伝達機構部4が配置されていない関係上、平面視してコの字状に形成されている。他方のガイド61は、案内する支柱21の外側に回転伝達機構部4が配置されている関係上、前後から支柱21を案内するように形成されている。
このような取付設備6を水路7の上段側水路71と下段側水路72との境界部である落差部73の下流側に固定する。より詳しく言えば、落差部73の下流側における幅方向に対向する側壁74の一方には、前記したコの字状のガイド61を、そのコの字の開口方向が水路7の幅方向中央側を向くように固定する。また、側壁74の他方は、それ自体がコの字状に開口する形状となっており、その側壁74の開口部分に前記した他方のガイド61を、固定する。従って、一対のガイド61、61については、上方から支柱21を受け入れ可能に開口している。因みに、図3、図9に示すように、一対の側壁74、74は、一対のガイド61、61を固定する箇所に対して底側(下側)及び下流側に、内向壁75を水路幅が狭くなるように突出している。この内向壁75の内面には側部保護板76が固定されている。
このように固定された取付設備6に対し、クロスフロー水車100を以下のようにして取り付ける。まず、クロスフロー水車100のブラケット25の抜穴25aに対してクレーンのフックから吊るしたロープを引っ掛けてクロスフロー水車100を吊り上げる。そのまま、クロスフロー水車100をガイド61の上方から下降させて、クロスフロー水車100の支柱21をガイド61の内側に挿入する。最後に、一対のガイド61、61に対してその離間方向にクロスフロー水車100が移動しないように位置決めして固定することにより、クロスフロー水車100が水路7に設置される。このとき、クロスフロー水車100は、羽根13の開放端側においては、支柱21だけでなく、側部保護板76との間に、間隔24があいている。
また、導水設備5は、クロスフロー水車100に対し水を導く導流ゲート51と、導流ゲート51の設置位置を水の進行方向に沿って調整可能に案内する前後位置調整機構部52と、導流ゲート51を前後位置調整機構部52に対して揺動可能に支持する軸支部53と、導流ゲート51の揺動端の支持高さ位置を決める支持高調整機構部54とを含むものである。
導流ゲート51は図7に示すように、縦横に組まれた骨組部51aと、骨組部51aの上に固定されるゲートプレート51bと、骨組部51aにおける水路幅方向の側面に固定される側方プレート51cを主として構成される。また、ゲートプレート51bは、図9に示すように羽根車1の左右の羽根13の両端間の長さよりも長いものである。そして、ゲートプレート51bの上には、その横幅方向に間隔をあけて一対の導流プレート51d、51dが、起立している。これら導流プレート51d、51dは、水の通過幅を羽根13に向かって狭くする方向に沿って延長するように固定されている。
前後位置調整機構部52は、導流ゲート51の横幅方向(水路幅方向)の両側に設置されるものである。各前後位置調整機構部52は、周知である、レール部材52aと、レール部材52aに沿って直線往復移動可能に案内されるスライダ52bとの他に、スライダ52bを移動させるネジ機構部52cとを主として有する。
ネジ機構部52cは、図7に示すようにレール部材52aの一端部に固定される支持リング52dと、支持リング52dの貫通方向(レール部材52aの延長方向)の両面に配置される一対の緩み止めナット52e、52eと、支持リング52d及び一対の緩み止めナット52e、52eに螺挿されるボルト52fとから構成される。
この前後位置調整機構部52は、上段側水路71の水路幅方向の両側にそれぞれ配置され、各前後位置調整機構部52のレール部材52aが上段側水路71の上面に固定される。そして、各前後位置調整機構部52のボルト52fを回すと、ボルト52fの先端でスライダ52bが押され、スライダ52bの位置が移動する。図示の例では、スライダ52bにはレール部材52aの延長方向に長い長孔が形成されており、レール部材52aには雌ネジ穴が形成されている。そして、スライダ52bの上方からボルト52gがレール部材52aの長孔を経て雌ネジ穴にねじ込まれることにより、スライダ52bがレール部材52aに対して固定される。
軸支部53は、スライダ52bに固定される支持プレート53aと、支持プレート53aに対して導流ゲート51の一端部を軸支する軸支ピン53bとから構成される。この軸支部53は、水路幅方向に離間して固定された一対の前後位置調整機構部52、52に対応してそれぞれ配置され、各前後位置調整機構部52のスライダ52bに対して各軸支部53の支持プレート53aが起立する状態で固定される。そして、水路幅方向の両側に固定された一対の支持プレート53a、53aに対してその内側に導流ゲート51の一端部を配置し、導流ゲート51の一端部における水路幅方向の両側を各支持プレート53aに軸支ピン53bで止めることによって、導流ゲート51が軸支ピン53bを支点として揺動可能に支持される。
また、支持高調整機構部54は、水路7の側壁74に立設する架台54aと、架台54aの上部に固定するウィンチ54bとから構成される。このウィンチ54bの巻き胴54cに巻きかけられたロープ54dの先端部が、導流ゲート51の揺動端側に固定される。図示の例では、ウィンチ54bは手動式であり、そのハンドル54eを回すことにより、導流ゲート51の揺動端の支持高さが変更する。
また、上段側水路71は、導流ゲート51の設置箇所の直ぐ上流側に、その水路幅方向に亘って段差上に盛り上がる隆起部71aを備えている。そして、隆起部71aと導流ゲート51との間には水密部55が設けられている。
水密部55は、一対の前後位置調整機構部52のスライダ52bに対して架設する第1の補助プレート55aと、起立する第1の補助プレート55aの上端であってその水路幅方向に亘って下流側に延長して設けられる第2の補助プレート55bと、第2の補助プレート55bの上であってその水路幅方向に亘って上流側の隆起部71aの上に載置するまで延長して設けられる第3の補助プレート55cと、第2の補助プレート55bと導流ゲート51の軸支側の端部との上に水路幅方向に亘って延長する状態で固定される水密ゴム55dとによって構成される。
この水密ゴム55dは、前後位置調整機構部52によるスライダ(導流ゲート)52bが前側(上流側)に移動した際には大きく湾曲し、後側(下流側)に移動した際には緩やかに湾曲するようになる。このようなことを配慮して、水密ゴム55dの水流方向の全長が設定される。
前記した本発明の発電設備の一例は、支持高調整機構部54によるロープの巻き具合を調整することによって、羽根車1の羽根13の適切な高さ位置に水が当たるようにし、前後位置調整機構部52によるボルト52fの捻じ込み具合を調整することによって、羽根車1の羽根13の適切な前後位置に水が当たるようにする。
羽根車1の上部に衝突した水は、円周方向に隣り合う羽根13同士の間を通過して回転軸11に向かって落下し、再度、その下側に位置する羽根13同士の間を通過して流れ落ちる。この際に、水と一緒に流れ込んできたビニール片等のゴミは、たった今述べた水の流れと一緒になって羽根13同士の間を通過したり、羽根13の開放端側に導かれて羽根13と支柱21との間隔24、或いは羽根13と側部保護板76との間隔24を通過したりして、羽根13に絡むことがなくなる。
前記した本発明の発電設備の一例に使用するクロスフロー水車の羽根車について、羽根枚数と、発電出力との関係を調べた。ここでの羽根枚数とは、回転軸に対して等角度おきに羽根を設けることを前提とした上で、1つの羽根車1に使用する羽根の総数である。具体的には、羽根枚数を12枚から24枚まで4枚ずつ増やした場合に発電出力がどのように変化するかを、羽根車に向かって流れる流水量を変えて調べた。図10には、流水量が14.1(L/sec)の場合の結果が、図11には流水量が9.6(L/sec)の場合の結果が示されている。いずれの場合も、羽根枚数を20枚とする場合に、最大の発電出力を得られることが示されている。
本発明は前記した例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、回転伝達機構部4は、マイタギヤボックスからなる変向機構部や、従動軸等が用いられていたが、これに限らず、チェーン、スプロケットによって羽根車1の回転を発電機3の駆動軸31に伝えるものであっても良い。
1羽根車
11回転軸
12中板
12a貫通孔
13羽根
2フレーム
21支柱
22連結部材
23軸受
24間隔
25ブラケット
25a抜穴
3発電機
31駆動軸
4回転伝達機構部
41第1の変向機構部
42第2の変向機構部
43従動軸
5導水設備
51導流ゲート
51a骨組部
51bゲートプレート
51c側方プレート
51d導流プレート
52前後位置調整機構部
52aレール部材
52bスライダ
52cネジ機構部
52d支持リング
52e緩み止めナット
52fボルト
52gボルト
53軸支部
53a支持プレート
53b軸支ピン
54支持高調整機構部
54a架台
54bウィンチ
54c巻き胴
54dロープ
54eハンドル
55水密部
55a第1の補助プレート
55b第2の補助プレート
55c第3の補助プレート
55d水密ゴム
6取付設備
61ガイド
7水路
71上段側水路
71a隆起部
72下段側水路
73落差部
74側壁
75内向壁
76側部保護板
100クロスフロー水車

Claims (6)

  1. 回転軸の軸長方向の中間部に中板を鍔状に突出し、複数枚の羽根を回転軸の半径方向に間隔をあけると共に回転軸に対して略放射状に延長する状態で配置し、これら複数枚の羽根を中板の半径方向外周部の両面から回転軸の軸長方向へ片持ち支持する状態で突出してあることを特徴とするクロスフロー水車の羽根車。
  2. 羽根については、略放射状に延長する幅が、中板から遠ざかるにつれて狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクロスフロー水車の羽根車。
  3. 羽根は断面円弧状であって、
    中板に対して固定される前記した複数枚の羽根は、全体として渦巻状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロスフロー水車の羽根車。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のクロスフロー水車の羽根車と、羽根車を支持するフレームとを備え、
    フレームは、門型であって、羽根車の回転軸の両端部を回転可能に支持する一対の支柱と、両支柱を連結する連結部材とから構成されており、支柱と羽根車の羽根との間に間隔が形成されていることを特徴とするクロスフロー水車。
  5. フレームの上部に発電機を固定し、
    回転軸の一端部と発電機の駆動軸との間に回転軸の回転を伝達する回転伝達機構部を備えることを特徴とする請求項4記載のクロスフロー水車。
  6. 請求項4又は5記載のクロスフロー水車と、水をクロスフロー水車に導く導水設備とを含み、
    導水設備は、上方に通過させる水を案内する導流ゲートと、導流ゲートを揺動可能に支持する軸支部と、軸支部を前後方向に調整可能に支持する前後位置調整機構部と、導流ゲートの揺動端側の支持高さを調整する支持高調整機構部とを有することを特徴とする発電設備。
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