JP6168902B2 - 小水力発電装置 - Google Patents
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Description
水の流れを回転力に変換するタービン装置としては、螺旋水車,プロペラ水車,クロスフロー水車,サイフォン式,上掛水車及び下掛水車等、多くの種類が検討されている。
しかし、螺旋水車やプロペラ水車等はある程度の水流勾配が必要であり、落差の小さい水路等には向かない。
特に水量の変化が大きい小河川や用水路においては水量の変化に対応できない。
また、下掛水車の例としては、実開昭63−63583号(特許文献1)に示すように水流案内路に沿って水流の方向とは直交する方向に回転軸を有し、円筒体等の外周面に回転軸と平行な羽根を外周廻りに等間隔に設けたものが一般的である。
しかし、このような回転軸と平行に複数の羽根を立設した水車構造では、水路の底部や水の流れを誘導する整流板と、羽根との間にゴミが引っ掛かりやすい問題がある。
また、水の流れが羽根の水平方向全長にわたって一度に当たるので、水の流れにより押し回された羽根の次の羽根が水に当たるまでに時間差ができるので、水車の回転に対して脈打つように水が順次羽根に当たることになる。
したがって、水車の回転力が必ずしも均一でないだけでなく、水が羽根に当たる音が脈打つために周囲に対して水しぶきや大きな音が発生してしまう問題もあった。
また、従来の水力発電装置にあっては、必要以上に水量が多い場合や洪水時等には安全対策としてバイパス水路を設ける必要があり、システム上の設置費用が高くなる問題もあった。
本発明に係る小水力発電装置は、水量の比較的少ない小河川や農業用水等の用水路に設置し、効率的に水力を電力に変換するものである。
例えば、農業用水路においては代掻の時期と非灌漑の時期では水量に大きな差がある。
また、農業用水路には草刈した後の草や農業資材,流木等の異物が流れてくる場合も多い。
そこで本発明においては、タービン装置を上下移動させるための昇降装置を備えた。
タービン装置は、回転軸の廻りに複数の羽根を有するが、水流が羽根に当たり回転力に変換する際に水量が増水し、回転軸が水中に位置するようになるとタービンには正回転の他に逆回転方向の水力が発生し、回転力の変換効率が低下してしまう。
この場合に本発明においては、タービン装置の昇降装置を備えているので上流側の水位を検知し、水位に合せて最も強い回転力が得られるようにタービン装置を上下移動させることができる。
また、これにより洪水時にはタービン装置を上昇させて一時的に退避させることができ、大きなゴミが流れてきて羽根に引っ掛かった場合にも一時的にタービン装置を上昇させることでゴミを下流側に流すことも可能になる。
本発明においてタービン装置に当たる流水の落差を大きくするために、導水路の上流側の水位を調整するための流量調整装置を有するようにしてもよい。
このように帯状の羽根を、回転軸(回転体)の外周面に所定のねじり角度θだけねじりながら放射状に立設すると、羽根にもねじれが生じる。
なお、、羽根は帯状に形成されたものであれば必ずしも平板状でなくてもよく、水流を凹面で受けるように断面円弧形状でもよい。
よって、水流にゴミ等が混入していてもねじれた羽根のねじれ方向の隙間にゴミを押し流すようにタービンが回転するので、ゴミの引っ掛かりが少なくなる。
また、回転力に脈打ちが少なくなる。
水流に当たった羽根が回転により通り過ぎる前に次のねじれた羽根の一端側に水流が当たるのが好ましい。
よって、隣接する羽根部を回転軸方向に沿って投影した場合に重なり部が生じるように、ねじり角度θはタービン水車の幅をWとし、回転軸廻りに立設する羽根の枚数をN枚とし、羽根部の外接円の半径をrとすると、2πr/N<Wtanθ<(2πr/N)×3となるようにθを設定するのが好ましい。
さらには、流れてきたゴミがねじれた羽根によりスクリューのように下流側に押し出す作用もある。
タービン装置10は、回転軸11を中心に有する円筒又は円柱部の外周面に回転軸方向に沿って図2(a)に示すように所定のねじり角度θだけ、ねじりながら帯状の羽根部12a,12b,12c,・・・・を回転軸廻りに等間隔に立設してある。
本実施例では、N=12枚の羽根を30°毎に等間隔に取り付けた例になっているが、枚数に制限はない。
水車の両端部は円盤状の側板13を取り付けてある。
本実施例では、平板状の羽根をねじり角度θをタービンの幅をWとし、N=12とし、羽根部の外接円半径rとすると、Wtanθ=(2πr/12)×2に設定した例になっている。
これにより、隣接する羽根が回転軸方向に沿って投影した場合に羽根軸方向全長の約半分が重なり合っている。
水流の当たり方が滑らかである。
図1,2に示した例は上流側の流水1に対して、下流2側に段差部が形成されるように下流側が下に位置するように傾斜させた導水路20を設けてある。
図2に示すように用水路の側壁がV字状に傾斜し、発電装置との間をコンクリート壁1a等で止水してある。
また、導水路20のスロープ面20aの底面とタービン装置10の羽根部12の下端との間の寸法を調整可能にするために、タービン装置10を上下移動させるための昇降装置30を有する。
昇降装置30は、門構えの支柱31に沿って外周部に螺旋溝を有する両側の支持シャフト31の下端に水車軸11を軸支してある。
上部に支持シャフトの螺旋溝にかみ合い、上下動させるギヤ装置33aを介して連結した駆動モータ33により支持シャフトが上下動し、タービン装置10が上下移動する。
発電部50には発電機51を有し、水車の回転速度と発電機の回転子の回転速度を調整するためのギヤ部52を介して回転連結されている。
本実施例では、この発電部50もタービン装置と一体的に上下移動するようになっている。
発電された電力は、制御及び出力部60を介して利用される。
流量調整装置40は、門構えの支柱41に螺旋溝を有するシャフト42の下端にゲート板40aを取り付け、このゲート板40aが螺旋溝に歯合したギヤ装置43aを介して駆動モータ43にて上下動する。
この流量調整装置40は、水面計70にてゲート板40aの高さが自動制御可能になっている。
これにより、図4に示すように水路3に流れる上流側の流水1の水位がゲート板40aにより所定の高さH1になるように制御され、タービン装置の羽根部12との間に最適な落差が生じるように開口部S1の高さが調整される。
図4(b)に示すように水量が増し、水位H2が通常より高くなると、それに応じて開口部S2の間隔を広くするとともにタービン装置10を上昇させ、羽根部12に当たる水量が最適になるように制御される。
また、羽根部12にゴミが引っ掛かった場合にも一旦タービン装置10を上昇させ、ゴミを下流側に流すこともできる。
2 下流
3 水路
10 タービン装置
11 水車軸
12 羽根部
13 側板
20 導水路
30 昇降装置
40 流水調整装置
50 発電部
60 制御及び出力部
100 小水力発電装置
S 開口部
Claims (2)
- 水流に対して直交する方向であって且つ、水平に配置した回転軸を有するタービン装置と、
水流を前記タービン装置に誘導する下流側が下になるように傾斜した導水路と、
前記タービン装置を上下移動させるための昇降装置を備え、
前記タービン装置は両端部の円盤状の側板と、当該両端部の側板の間をつないだ帯状の羽根形状からなる羽根部を前記回転軸廻りに複数有し、
前記羽根部は隣接する羽根部間にて回転軸方向に投影した場合に重なり部が生じるように回転軸中心に対して所定のねじり角度だけねじりながら配置され、
前記導水路は、前記水流の上流側から前記タービン装置の最下端に位置する羽根部より下流側まで延在したスロープ面に形成され、
前記昇降装置は前記スロープ面の底面と、前記最下端に位置する羽根部との間隔を調整するためのものであることを特徴とする小水力発電装置。 - 前記導水路の上流側に、水位を調整するための流量調整装置を有することを特徴とする請求項1記載の小水力発電装置。
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