JP5784532B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、脱水機能を有する洗濯機に関する。
洗濯機、例えば縦軸形の洗濯機においては、外箱の内部に縦軸形の水槽が防振装置を介して揺動可能に吊り下げ支持され、この水槽の内部に縦軸形の回転槽が縦軸周りに回転可能に配設され、更にこの回転槽内の底部に撹拌体が回転可能に配設されている。そして、洗濯運転の際には、回転槽内に洗濯物を収容した状態とし、洗い行程およびすすぎ行程では、水槽および回転槽内に水を貯留した状態で前記撹拌体をモータにより正逆両方向へ交互に回転させることで洗濯物を撹拌し、また、脱水行程では、水槽および回転槽内の水を排出した状態で回転槽を撹拌体とともにモータにより一方向へ高速回転させることで洗濯物を遠心脱水するようになっている。
この種の洗濯機においては、脱水開始時に回転槽内の洗濯物がアンバランス状態にあると、回転槽が偏心回転することにより、外槽が大きく振動して外箱に衝突する虞がある。このため、従来より、水槽の上部に振動センサを設け、水槽の振動振幅が大きくなったときに振動センサの検出に基づき回転槽の回転を停止させるようにしている。
ところで、この種の洗濯機では、水を通し難い素材で形成されたレインウェアー、ウインドブレーカなどの防水衣類は洗濯してはいけないことになっており、取扱説明書にも記載されている。しかしながら、汚れた衣類は洗濯するという習性が身についたユーザは、つい防水衣類を他の洗濯物と一緒に回転槽内に投入して洗濯することがある。このような場合、回転槽が回転されて脱水が開始され、洗濯物が回転槽側壁に張り付く回転数になると、防水衣類が存在しない側の洗濯物からの水分は遠心力により回転槽外に放出されるようになるが、防水衣料が存在する側の洗濯物からの水分はその防水衣類により放出が阻まれて残存するようになる。その後、回転槽の回転数が上昇して遠心力が大になると、上記残存した水分および防水衣料に含まれた水分が回転槽外に一瞬にして放出されるようになり、水槽が極端なアンバランス状態になって異常振動し、振動センサがこれを検出して回転槽の回転を停止させる動作を行なう間もなく、水槽が外箱に強烈に衝突してしまう不具合が生じる。
特開2004−344338号公報
そこで、水槽が異常振動することを事前に検出して回転槽の回転を減速させることがでる洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機によれば、外箱の内部に防振可能に配設された水槽と、この水槽の内部に回転可能に配設され、内部に収容される洗濯物の洗い、脱水を行なうための回転槽と、前記水槽に設けられ、当該水槽の加速度を検知することで振動振幅を検出する振動検出手段と、前記洗い、脱水の洗濯運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転槽を回転させることによる脱水中に前記振動検出手段の検出値を順次サンプリング検知し、サンプリング検知する毎にそのサンプリング検知値とその前段のサンプリング検知値との差分を演算して、該差分が設定値以上となる回数が設定回数以上となったときに前記回転槽の回転を減速させることを特徴とする。
第1の実施形態を示す洗濯機の縦断側面図 電気的構成を示すブロック図 脱水行程の作用説明用のフローチャート 加速度センサの検出値(振幅)の変化を示す図 偏差値(変位量)の変化および変動差(偏差値の差)の変化を示す図 異常振動発生の原理を説明するための図 第2の実施形態を示すドラム式洗濯乾燥機の縦断側面図
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について図1ないし図6を参照して説明する。
図1には、縦軸形の洗濯機の概略構成が示されている。この洗濯機の外殻を構成する外箱1は、矩形箱状をなし、底部に脚部2が設けられ、上部には合成樹脂製のトップカバー3が装着されている。外箱1の内部には、有底円筒状をなす水槽4が縦軸状態(軸線方向が上下方向)で、防振装置としての弾性支持機構5を介して防振可能に配設されている。弾性支持機構5は、外箱1の隅部に設けられた吊り棒5aとスプリング5bとを主体に構成されたもので、水槽4を弾性的に吊り下げ支持した構成となっている。なお、弾性支持機構5は、外箱1の四隅部に設けられている。
水槽4の上部には、水槽カバー6が装着されている。この水槽カバー6には、ほぼ中央部に洗濯物出し入れ用の開口部7が設けられているとともに、その開口部7を開閉する内蓋8が取り付けられている。内蓋8は、後端部(図1では右側)がヒンジ部9を介して水槽カバー6に回動可能に取り付けられていて、前部の中央部に取手10を有している。
水槽カバー6の上面における後部には、給水用の給水口11が設けられている。給水口11は、給水装置12から供給される水を、後述する回転槽19内および水槽4内へ供給するためのものである。給水装置12は、給水弁13と、注水ケース16と、可撓性を有する給水ホース17とを備えていて、給水ホース17の先端部が給水口11に接続されている。給水弁13は、給水受け口14および出口15を備えていて、その給水受け口14には図示しない水道の蛇口に接続された接続ホースの先端部が接続され、出口15は注水ケース16接続される。給水弁13が開放されると、水道から供給される水が、注水ケース16および給水ホース17を介して給水口11から回転槽19内および水槽4内に供給される。水槽カバー6の下面側において、給水口11の下方に対応する部位に、給水ガイド部材18が設けられている。この給水ガイド部材18は、給水口11から供給される水をシャワー状にするためのものである。
水槽4の内部には、回転槽19が縦軸状態(軸線方向が上下方向)で回転可能に配設されている。この回転槽19は、有底円筒状に形成されていて、周壁部の上端部に例えば液体封入形の回転バランサ20が取り付けられている。回転槽19の周壁部には、脱水孔21が多数形成されている。この回転槽19内に図示しない洗濯物が収容され、その洗濯物の洗い、すすぎ、脱水が行なわれる。
回転槽19内の底部には、撹拌体22が回転可能に配設されている。また、水槽4の底部の下方には、モータ23(図2参照)を主体とする駆動部24が配設されている。モータ23は、アウタロータ形のブラシレスモータからなり、図示しないインバータ装置により低速から高速まで回転可能に制御されるダイレクトドライブ方式のものである。駆動部24は、クラッチを有していて、洗い時およびすすぎ時には回転槽19を制止して、モータ23により撹拌体22を正逆両方向に交互に低速で回転させ、脱水時には回転槽19を撹拌体22とともに一方向へ高速で回転させるようになっている。水槽4の底部には排水口25が形成されていて、この排水口25に排水弁26を介して排水管27が接続されている。
前記トップカバー3には、ほぼ中央部に前記内蓋8の上方に位置させて、開口部からなる洗濯物出入口30が設けられているとともに、この洗濯物出入口30を開閉する外蓋31が設けられている。外蓋31は、この場合二つ折れ式であり、後端部がヒンジ31aを介して回動可能に支持されている。トップカバー3の前部には、操作パネル32が設けられている。操作パネル32には、種々のスイッチからなる操作入力部33(図2参照)および表示部34(図2参照)が設けられているとともに、表示用制御部35が設けられている。表示用制御部35は、マイクロコンピュータを主体に構成されていて、操作入力部33の入力信号に基づき表示部34を制御する機能を有しているとともに、後述するメインの制御装置43と信号の授受を行なう機能を有している。
トップカバー3内の後部には、水槽4の大きな揺れを検出するための安全レバースイッチ装置40が設けられている。この安全レバースイッチ装置40は、図1に示すように、安全レバー41を有している。この安全レバー41は、水槽4の後方において、外箱1に上方から垂下する状態で配置されている。安全レバースイッチ装置40は、水槽4が大きく振動して揺れ、水槽4が安全レバー41に当たって当該安全レバー41が所定量変位することに基づき、水槽4の揺れを検知する。
水槽4の周壁部における後部の外面の上部には、当該水槽4の振動(揺れ)を検知するための振動権出手段としての加速度センサ42が設けられている。この加速度センサ42は、この場合3軸センサにより構成されていて、水槽4の上下方向、前後方向並びに左右方向の加速度(振動)を検知する機能を有しているが、この実施形態では、例えば前後方向の振動振幅を検出するものとして用いる。
外箱1内の後部の下部には、制御手段を構成する制御装置43(図1参照)が設けられている。図2には、この制御装置43を中心とした電気的構成の概略が示されている。制御装置43は、マイクロコンピュータを主体に構成されたもので、洗濯機の作動全般を制御する機能を備えている。この制御装置43には、前記操作パネル32の操作入力部33の操作信号が表示用制御部35を介して入力されるほか、水槽4内に貯留される水の水位を検出する水位センサ44の水位検知信号、モータ23の回転速度を検知する回転センサ45の回転速度検知信号、モータ23に流れる電流を検知する電流センサ46の電流検知信号、安全レバースイッチ装置40の揺動検知信号、加速度センサ42の揺動検知信号などが入力されるようになっている。
そして、制御装置43は、これらの入力信号、並びに予めROMに格納されていてRAMに読み出された制御プログラおよびデータムに基づき、表示用制御部35を介して表示部34を制御するほか、給水弁13、排水弁26、モータ23などを駆動回路47を介して制御するようになっている。
次に、上記構成の洗濯機の作用につき、図3ないし図6をも参照して説明する。
上記構成の洗濯機においては、使用者(ユーザ)は回転槽19内に洗濯物および洗剤を収容した状態で、操作パネル32における操作入力部33の入力操作により所望の運転モードを設定する。すると、その操作信号が表示用制御部35を介して制御装置43に入力される。制御装置43は、その操作信号とRAMに読み出された制御プログラムに基づき、洗い、すすぎ、脱水の行程からなる洗濯運転を自動的に実行する。
洗い行程では、水槽4内(回転槽19内)に水を貯留するとともに洗剤を投入した状態で、モータ23により撹拌体22を正転方向および逆転方向へ交互に回転させることにより、回転槽19内に収容された洗濯物に機械力が付与され、洗濯物の汚れをこすり洗いによって落とす。
制御装置43は、この洗い行程が終了したら、排水弁26を開放して、水槽4内および回転槽19内の水を機外へ排出する排水を行なう。制御装置43は、この後、すすぎ行程と脱水行程とを行なう。すすぎ行程は、基本的に洗剤を使用しないこと以外は洗い行程と同様な行程である。脱水行程では、モータ23により回転槽19を一方向に高速回転させ、洗濯物を遠心脱水する。
さて、防水衣類を他の洗濯物とともに洗濯した場合の異常振動現象について図6を参照して説明する。図6において、図2と同様に、左側が前側、右側が後側であり、Waは、水を通し難い素材で形成されたレインウェアー、ウインドブレーカなどの防水衣類、Wbは、水を含み易い素材で形成された肌着、タオルなどの通常衣類、Wcは、その他の素材で形成された他の衣類を示す。
図6(a)は、回転槽19が回転され始めた脱水回転始動時を示し、洗濯物は前後(図では左右)においてバランスよく配置されているが、回転槽19内の後側では、外側(側壁側)に防水衣類Waが位置し、これらの内側に通常衣類Wbが位置している状態が示されている。
図6(a)に示す状態において、回転槽19の回転数が上昇して洗濯物が回転槽19の側壁の張り付くような状態になる回転数(例えば100rpm)以上になると、図6(b)に示すように、前側では、通常衣類Wbから遠心力により排出された水分は回転槽19外に放出されるが、後側では、通常衣類Wbから遠心力により排出された水分Wwは外側の防水衣類Waにより放出が阻まれて残存するようになる。この場合、すすぎ時において防水衣類Waに含まれた水分も残存したままである。その後、脱水が進行して回転槽19の回転数が上昇して遠心力が増大すると、残存していた水分Wwおよび防水衣類Waに含まれた水分が一瞬にして回転槽19外にすなわち水槽4内に放出されるようになり、水槽4が極端なアンバランス状態になって異常振動を発生する。
図4は、上述した回転槽19の回転にともなう水槽4の振動振幅を検出する加速度センサ42の検出値の波形曲線Xを示し、横軸に時間(秒)をとり、縦軸に振幅(mm)をとって示す。図4の波形曲線Xから明らかなように、異常振動波形Xa、Xbが検出されている。
制御装置43は、上述したような波形曲線Xの異常振動波形Xa、Xbを事前に検出するために、次のような動作を行なう。以下、図3のフローチャートを参照する。
制御装置43は、回転槽19が回転されて脱水行程が開始されると、先ず、回転槽19の回転数が「100rpm」以上か否かを判断し(判断ステップS1)、「NO」であればこの判断ステップS1を繰り返す。
制御装置43は、回転槽19の回転数が「100rpm」以上になると(判断ステップS1で「YES」)、処理ステップS2に移行する。制御装置43は、処理ステップS2では、加速度センサ42の検出値を極めて短い所定時間例えば1ミリ秒(1ms)毎に順次サンプリング検知し、そのサンプリング検知値をRAMに記憶させるとともに、以下のような偏差値をサンプリング検知するごとに演算する。すなわち、サンプリング検知したときのサンプリング検知値をX(n)とし、前段のサンプリング検知値をX(n−1)としたとき、偏差値は|X(n)−X(n−1)|のように演算されて、RAMに順次書き込み記憶される。この場合、前段のサンプリング検知値とは、1つ前のサンプリング検知値が好ましいが、2つ前のサンプリング検知値であってもよい。図5には、制御装置43が、偏差値を(X(n)−X(n−1))のように演算したときの波形曲線Yが示されている。この波形曲線Yでは、正(+)、負(−)双方向に異常波形が生ずるが、RAMに記憶される偏差値は、|X(n)−X(n−1)|であるので、正方向のみである。
制御装置43は、次に判断ステップS3に移行し、偏差値が設定値A以上となる回数が設定回数a以上か否かを判断し、「NO」であれば、判断ステップS4に移行して回転槽19の回転数が「300rpm」以上か否かを判断し、「NO」であれば判断ステップS3に戻る。すなわち、制御装置43は、判断ステップS3、S4を繰り返すことにより、回転槽19の「100rpm」以上「300rpm」未満の回転数帯において、RAMに順次記憶される偏差値について設定値A以上となる偏差値が設定回数a以上あるか否かを判断するものであり、「YES」のときには、モータ23への通電を切って回転槽19を減速させて停止させ(処理ステップS5)、表示部34にエラー表示を行なわせる(処理ステップS6)。
制御装置43は、判断ステップS4で「YES」と判断したときには、判断ステップS7に移行し、偏差値が設定値B(B<A)以上となる回数が設定回数b(b<a)以上か否かを判断し、「NO」であれば、判断ステップS8に移行して回転槽19の回転数が「600rpm」以上か否かを判断し、「NO」であれば判断ステップS7に戻る。すなわち、制御装置43は、判断ステップS7、S8を繰り返すことにより、回転槽19の「300rpm」以上「600rpm」未満の回転数帯において、RAMに順次記憶される偏差値について設定値B以上となる偏差値が設定回数b以上あるか否かを判断するものであり、「YES」のときには、モータ23への通電を切って回転槽19を減速させて停止させ(処理ステップS9)、表示部34にエラー表示を行なわせる(処理ステップS10)。
制御装置43は、判断ステップS8で「YES」と判断したときには、判断ステップS11に移行し、偏差値が設定値C(C<B)以上となる回数が設定回数c(c<b)以上か否かを判断し、「NO」であれば、判断ステップS12に移行して脱水時間(脱水行程)が終了したか否かを判断し、「NO」であれば判断ステップS11に戻る。すなわち、制御装置43は、判断ステップS11、S12を繰り返すことにより、回転槽19の「600rpm」以上の回転数帯において、RAMに順次記憶される偏差値について設定値c以上となる偏差値が設定回数c以上あるか否かを判断するものであり、「YES」のときには、モータ23への通電を切って回転槽19を減速させて停止させ(処理ステップS13)、表示部34にエラー表示を行なわせる(処理ステップS14)。
このように第1の実施形態によれば、回転槽19を回転させることによる脱水中に水槽4の振動を検出する加速度センサ42の検出値をサンプリング検知してサンプリング検知する毎にそのサンプリング検知値X(n)とその前段のサンプリング検知値X(n−1)との偏差値|X(n)−X(n−1)|を演算して、これに基づいて回転槽19の回転を減速させるようにしたので、時々刻々変化する水槽4の振動挙動を検知でき、防水衣類を他の洗濯物とともに洗濯することによる脱水時に水槽4が異常振動することを事前に検出して回転槽19の回転を減速停止させることができて、水槽4が外箱1に強烈に衝突してしまうことを防止することができる。
また、第1の実施形態によれば、制御装置43は、脱水中において防水衣類により水槽4が異常振動を発生する前段の洗濯物が回転槽19の側壁に張り付く状態となる回転数たる「100rpm」以上となったときに加速度センサ42の検出値のサンプリング検知を開始させるようにしたので、無駄のない合理的な水槽4の異常振動検出を行なうことができる。
更に、第1の実施形態によれば、制御装置43は、偏差値が設定値以上となる回数が設定回数以上となったときに回転槽19の回転を減速させるようになっていて、前記設定値および設定回数は、回転槽19の回転数に応じて「100rpm」以上「300rpm」未満の回転数帯、「300rpm」以上「600rpm」未満の回転数帯並びに「600rpm」以上の回転数帯の複数段階たる3段階にAおよびa、Bおよびb並びにCおよびcのように設定されているので、回転槽19の回転数に応じた検知感度のきめ細やかな振動検出を行なうことができる。しかも、設定値A、B、Cおよび設定回数a、b、cは、回転数が高いほど小(A>B>C、a>b>c)となるように設定されているので、回転槽19の回転数が高いほど迅速に異常振動を検出することができる。
なお、上記第1の実施形態では、偏差値を|X(n)−X(n−1)|のように演算したが、次のように演算してもよい。
制御装置43は、例えば加速度センサ42の検出値をサンプリング検知したときのサンプリング検知値をX(n)、その1つ前(前段)のサンプリング検知値をX(n−1)、その2つ前(前々段)のサンプリング検知値をX(n−2)とした場合、偏差値に代わり該偏差値に基づく変動差を|X(n)−X(n−1)|−|X(n−1)−X(n−2)|を演算し、これが設定値以上になったとき、或いは、回転数帯毎に設定された設定値および設定回数以上になったときに回転槽19の回転を減速停止させるようにしてもよい。図5には、制御装置43が、変動差を((X(n)−X(n−1))−(X(n−1)−X(n−2))のように演算したときの波形曲線Zが示されている。
また、制御装置43は、例えば加速度センサ42の検出値をサンプリング検知したときに該偏差値|(X(n)−X(n−1)|を演算し、更に、これを回転数により除算して変動差を演算し、これが設定値以上になったとき、或いは、設定回数以上になったときに回転槽19の回転を減速停止させるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図7はドラム式洗濯乾燥機に適用した第2の実施形態である。
外箱51の前面部(図7で右側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口52が形成されており、この洗濯物出入口52を開閉する扉53が外箱51に枢支して設けられている。また、外箱51の前面部の上部には、操作パネル54が設けられており、その裏側(外箱51内)に制御手段としての運転制御用の制御装置55が設けられている。
外箱51の内部には、水槽56が配設されている。この水槽56は、軸方向が前後(図7で右左)の横軸円筒状をなすものであり、外箱51の底板51a上に、左右一対(図7では一方のみ図示)のサスペンション(弾性支持装置)57によって前上がりの傾斜状に弾性支持されている。
水槽56の背部には、モータ58が取り付けられている。このモータ58は、この場合、例えば直流のブラシレスモータからなるもので、アウターロータ形であり、ロータ58aの中心部に取り付けられた回転軸(図示省略)が、軸受ハウジング59を介して水槽56の内部に挿通されている。
水槽56の内部には、洗濯槽兼脱水槽の回転槽たるドラム60が配設されている。このドラム60も軸方向が前後の横軸円筒状をなすもので、それを後部の中心部で上記モータ58の回転軸の先端部に取り付けられることにより、水槽56と同心の前上がりの傾斜状に支持されている。また、その結果、ドラム60はモータ58により回転されるようになっており、従って、ドラム60は回転槽であって、モータ58はドラム60を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
ドラム60の周側部(胴部)には、小孔61が全域にわたって多数形成されている。また、ドラム60および水槽56は、ともに前面部に開口部62、63を有しており、そのうちの水槽56の開口部63と前記洗濯物出入口52との間を環状のベローズ64で連ねている。この結果、洗濯物出入口52は、ベローズ64、水槽56の開口部63およびドラム60の開口部62を介して、ドラム60の内部に連なるようになっている。
水槽56の最低部である底部の後部には、排水弁65を介して排水管66が接続されている。また、水槽56の背部から上方そして前方には、乾燥ユニット67が配設されている。この乾燥ユニット67は、除湿器68と、送風機69および加熱器70とを有しており、水槽56内の空気を除湿し、次いで加熱して、水槽56内に戻す循環を行なわせることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
更に、水槽56の上部の前部と後部には、それぞれ振動検出手段としての加速度センサ71、72が装着されている。この加速度センサ71、72は、前記ドラム60が回転するときにアンバランスがあると、ドラム60が揺動振動することにともない水槽56が振動することにより、その振動振幅を検出するようになっている。この加速度センサ72、72は、前記加速度センサ42と同様に、水槽56の上下方向、前後方向並びに左右方向の加速度(振動)を検知する機能を有しているが、この実施形態では、例えば上下方向の振動振幅(mm)を検出するものとして用いられている。
そして、制御装置55は、それらの入力と検知結果並びに予め記憶された制御プログラムに基づいて、前記水槽56内に給水するように設けた給水弁(図示せず)と、前記モータ58、前記排水弁56、前記乾燥ユニット67における送風機69の送風羽根69aを駆動するモータ69b、乾燥ユニット67における加熱器70のヒータ70aを駆動する駆動回路に駆動制御信号を与えるようになっている。
しかして、操作パネル54の操作に基づき、運転が開始されると、制御手段たる制御装置55は、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、乾燥行程の順に洗濯乾燥運転を実行する。洗い行程では、ドラム60(水槽56)に注水した後、約「50rpm」の回転数でドラム60を正逆回転させ、洗いの動作を行なう。それから、水槽56から排水を行ない、再度注水してすすぎの動作を行なうが、すすぎについては洗いと同様にドラム60の回転数は約「50rpm」である。その後、「ドラム60を約「1700rpm」で一方向回転させる脱水を行なう。以上のような洗濯運転が終了すると、制御装置55の制御に基づいて、乾燥ユニット67を動作させてドラム60に温風を送風しつつ、ドラム60を約「50rpm」で正反転させる乾燥の動作すなわち乾燥運転を行なう。
ところで、制御装置55は、脱水が開始されると、加速度センサ71、72の個々に対して図3で示すようなフローチャートを実行する。但し、処理ステップS2に対応する処理ステップにおいては、洗濯物がドラム60の側壁(周壁)に張り付くドラム60の回転数は、洗い時の回転数の「50rpm」以上に設定されている。そして、制御装置55は、加速度センサ71、72のサンプリング検知の一方でも図3に示す回転数帯の設定値および設定回数の条件を満たすようになれば、ドラム60を減速して停止させ、エラー表示を行なわせる。従って、この第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、偏差値に変わる変動差の演算により異常振動の事前検出を行わせるようにしてもよい。
(その他の実施形態)
加速度センサ42、71、72としては、3軸タイプに限られず、1軸タイプ或いは2軸タイプのものでもよく、始動検出手段としては、加速度センサに限らず、通常の振動センサであってもよい。安全レバースイッチ装置40は、必要に応じて設ければよい。
ドラム式洗濯乾燥機の代わりに乾燥機能のないドラム式洗濯機に適用してもよい。
以上のように本実施形態の洗濯機によれば、外箱の内部に防振可能に配設された水槽と、この水槽の内部に回転可能に配設され、内部に収容される洗濯物の洗い、脱水を行なうための回転槽と、前記水槽に設けられ、当該水槽の振動を検出する振動検出手段と、前記洗い、脱水の洗濯運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転槽を回転させることによる脱水中に前記振動検出手段の検出値を順次サンプリング検知し、サンプリング検知する毎にそのサンプリング検知値とその前段のサンプリング検知値との偏差値を演算して、該偏差値に基づいて前記回転槽の回転を減速させることを特徴とする。この構成によれば、水槽が異常振動することを事前に検出して回転槽の回転を減速させることがでる。
以上は、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は外箱、4は水槽、5は弾性支持機構、19は回転槽、20は回転センサ、22は撹拌体、23はモータ、24は駆動部、42は加速度センサ(振動検出手段)、43は制御装置(制御手段)、51は外箱、55は制御装置(制御手段)、56は水槽、57はサスペンション、58はモータ、60はドラム(回転槽)、71および72は加速度センサ(振動検出手段)を示す。

Claims (3)

  1. 外箱の内部に防振可能に配設された水槽と、
    この水槽の内部に回転可能に配設され、内部に収容される洗濯物の洗い、脱水を行なうための回転槽と、
    前記水槽に設けられ、当該水槽の加速度を検知することで振動振幅を検出する振動検出手段と、
    前記洗い、脱水の洗濯運転を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記回転槽を回転させることによる脱水中に前記振動検出手段の検出値を順次サンプリング検知し、サンプリング検知する毎にそのサンプリング検知値とその前段のサンプリング検知値との差分を演算して、該差分が設定値以上となる回数が設定回数以上となったときに前記回転槽の回転を減速させることを特徴とする洗濯機。
  2. 制御手段は、脱水において洗濯物が回転槽側壁に張り付く回転数以上の領域で差分を演算することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 記設定値及び設定回数は、回転槽の回転数に応じて複数段階に設定され、且つ、回転数が高いほどその設定値及び設定回数が小となるように設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
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