JP5783942B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
インクジェットプリンタのような画像形成装置は、印字する際に、圧力室が設けられた駆動素子をシェアモード変形させる。当該変形によって、前記圧力室の容積が変化し、前記圧力室に充填されたインクがノズルから吐出される。
前記駆動素子は、駆動ICのようなヘッド制御部からパルス信号を印加されることでシェアモード変形する。前記ヘッド制御部は信号を発することで発熱するため、種々の装置によって前記ヘッド制御部の温度管理が行われる。
特開2003−320678号公報
ファンによって前記ヘッド制御部に風を当て、前記ヘッド制御部を冷却する方法が知られる。しかし、ファンによって気流の乱れが生じると、印字品質に影響を与えるおそれがある。
本発明の目的は、ヘッド制御部の温度調整ができる画像形成装置を提供することにある。
一つの実施の形態に係る画像形成装置は、ベースプレートと、駆動素子と、ノズルプレートと、ヘッド制御部と、インク室と、タンクと、供給部と、排出部と、インクジェットヘッドとを備える。前記ベースプレートは、インクの供給孔及び排出孔を備える。前記駆動素子は、ベースプレートの実装面に装着され、インクが充填される圧力室を有する。前記ノズルプレートは、前記圧力室に開口するノズルを有する。前記ヘッド制御部は、前記駆動素子が前記圧力室のインクを前記ノズルから吐出する駆動信号を前記駆動素子に印加する。前記インク室は、前記圧力室に連通するとともにインクが流動する。前記タンクはインクを収容する。前記供給部は、前記タンクと前記インク室とを接続して前記タンクから前記インク室に輸送されるインクが通るとともに、前記ヘッド制御部に接触して配置し前記供給孔に接続する。前記排出部は、前記排出孔に接続し、前記供給部とは異なる。インクジェットヘッドは、前記駆動素子と、前記ノズルプレートと、ヘッド制御部と、前記インク室と、を有する。前記供給部は、前記タンクから前記インク室に輸送されるインクが通るとともに、前記ヘッド制御部に接触するチューブを有する。前記チューブは、前記ヘッド制御部に接触する状態で前記インクジェットヘッドに巻き付くことで固定される。
第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を概略的に示すブロック図。 第1の実施形態のインクジェットヘッドを示す斜視図。 第1の実施形態のインクジェットヘッドの一部を図2のF3−F3線に沿って示す断面図。 第2の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を概略的に示すブロック図。 第2の実施形態のインクジェットヘッドを示す斜視図。
以下に、第1の実施の形態について、図1から図3を参照して説明する。図1は、インクジェットプリンタ10の構成を概略的に示すブロック図である。インクジェットプリンタ10は、画像形成装置の一例である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ10は、第1のタンク11と、第1の経路12と、第2のタンク13と、第1のポンプ14と、エアバルブ15と、第2の経路19と、インクジェットヘッド21と、第3の経路22と、第3のタンク23と、バルブ24と、第4の経路25と、第2のポンプ26と、制御部29とを備えている。第2のタンク13は、タンクの一例である。第2の経路19は、チューブの一例である。第3の経路22は、他のチューブの一例である。
第1のタンク11は、インクを収容する。第1のタンク11は、インクジェットプリンタ10から取り外し可能である。第1のタンク11に収容されたインクが無くなった場合、空の第1のタンク11は、ユーザによって新しい第1のタンク11と取り換えられる。
第1の経路12は、第1のタンク11に接続される。第1の経路12は、例えばインクが通るパイプである。第1の経路12の一方の端部は、第1のタンク11に収容されたインクに浸される。
第2のタンク13は、インクを収容する。第2のタンク13に、第1の経路12の他方の端部が接続される。第2のタンク13は、第1の経路12を介して第1のタンク11に接続される。
第2のタンク13に、フロートセンサ32が配置される。フロートセンサ32は、第2のタンク13に収容されたインクに浮かぶ。フロートセンサ32は、第2のタンク13に収容されたインクの水位が所定の高さよりも低くなるとオンになり、当該インクの水位が所定の高さよりも高くなるとオフになる。
第1のポンプ14は、第1の経路12の途中に配置される。第1のポンプ14は、第1のタンク11に収容されたインクを、第2のタンク13に輸送する。第1のポンプ14は、制御部29によって作動または停止させられる。
第1の経路12の途中に、インクフィルタ33が配置される。インクフィルタ33は、第1の経路12を通って第1のタンク11から第2のタンク13に輸送されるインクに含まれる塵芥や固化したインクを除去する。
エアバルブ15は、第2のタンク13に接続されている。エアバルブ15が開かれると、第2のタンク13が大気に解放される。エアバルブ15が閉じると、第2のタンク13と大気との間が遮断される。エアバルブ15は、制御部29によって開閉させられる。
エアバルブ15と第2のタンク13との間に、オーバーフローキャッチ34と、エアフィルタ35と、オーバーフローセンサ36とが介在する。オーバーフローキャッチ34は、這い上がるインクを塞き止める。エアフィルタ35は、エアバルブ15を通って第2のタンク13に入る空気に含まれる塵芥を除去する。オーバーフローセンサ36は、這い上がるインクを検知する。
第2の経路19は、第2のタンク13に接続される。第2の経路19は、例えばインクが通るチューブである。第2の経路19は、可撓性を有する。第2の経路19の一方の端部は、第2のタンク13に収容されたインクに浸される。第2の経路19の他方の端部は、インクジェットヘッド21に接続される。
第3の経路22は、インクジェットヘッド21に接続される。第3の経路22は、例えばインクが通るチューブである。第3の経路22は、可撓性を有する。
第3のタンク23は、インクを収容する。第3のタンク23に、第3の経路22が接続される。第3のタンク23は、第3の経路22を介してインクジェットヘッド21に接続される。
図2は、インクジェットヘッド21を示す斜視図である。図3は、図2のF3−F3線に沿ってインクジェットヘッド21の一部を示す断面図である。図2に示すように、インクジェットヘッド21は、いわゆるサイドシュータ型のシェアモードシェアウォール方式インクジェットヘッドである。インクジェットヘッド21は、インクを吐出するための装置であり、インクジェットプリンタ10の内部に搭載される。
図3に示すように、インクジェットヘッド21は、ベースプレート41と、ノズルプレート42と、枠部材43と、一対の駆動素子44とを備えている。図3は、一対の駆動素子44のうち、一つの駆動素子44のみを示す。インクジェットヘッド21の内部に、インクが供給されるインク室46が形成される。
さらに、インクジェットヘッド21に、回路基板47や、マニホールド48のような、種々の部品が取り付けられる。回路基板47は、インクジェットヘッド21を制御する。マニホールド48は、インクジェットヘッド21と第2のタンク13との間の経路の一部、およびインクジェットヘッド21と第3のタンク23との間の経路の一部を形成する
ベースプレート41は、例えばアルミナのようなセラミックスによって矩形の板状に形成される。ベースプレート41は、平坦な実装面51を有する。実装面51に、複数の供給孔52と、複数の排出孔53とが設けられる。
複数の供給孔52は、ベースプレート41の中央部において、ベースプレート41の長手方向に並んで設けられる。供給孔52は、第2の経路19に接続されたマニホールド48のインク供給部48aに連通する。
複数の排出孔53は、供給孔52を挟むように二列に並んで設けられる。排出孔53は、第3の経路22に接続されたマニホールド48のインク排出部48bに連通する。
ノズルプレート42は、例えばポリイミド製の矩形のフィルムによって形成される。なお、ノズルプレート42は、ステンレスのような他の材料で形成されても良い。ノズルプレート42は、ベースプレート41の実装面51に対向する。
ノズルプレート42に、複数のノズル55が設けられている。複数のノズル55は、ノズルプレート42の長手方向に沿って二列に並ぶ。ノズル55は、実装面51の供給孔52と排出孔53との間の部分に対向する。
枠部材43は、例えばニッケル合金によって矩形の枠状に形成される。枠部材43は、ベースプレート41の実装面51とノズルプレート42との間に介在する。枠部材43は、実装面51とノズルプレート42とにそれぞれ接着される。すなわち、ノズルプレート42は、枠部材43を介してベースプレート41に取り付けられる。
インク室46は、ベースプレート41と、ノズルプレート42と、枠部材43とに囲まれて形成される。インク室46は、ベースプレート41とノズルプレート42との間に形成される。インク室46では、供給されたインクが流動する。
一対の駆動素子44は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)によって形成された板状の二つの圧電体によってそれぞれ形成される。前記二つの圧電体は、分極方向がその厚さ方向に互いに逆向きになるように貼り合わされる。
一対の駆動素子44は、ベースプレート41の実装面51に接着される。駆動素子44は、二列に並ぶノズル55に対応して、インク室46の中に平行に並んで配置される。駆動素子44の頂部は、ノズルプレート42に接着される。
駆動素子44に、複数の圧力室57が設けられる。圧力室57は、駆動素子44に形成された溝である。駆動素子44は、圧力室57を形成する複数の側壁58を有する。圧力室57は、駆動素子44の長手方向と交差する方向にそれぞれ延びており、駆動素子44の長手方向に並ぶ。
複数の圧力室57に、ノズルプレート42の複数のノズル55が開口する。圧力室57は、インク室46に開放される。言い換えると、圧力室57とインク室46とは連通する。このため、図3の矢印で示すように、駆動素子44の圧力室57と、インク室46との間でインクが流動し、インクが圧力室57を通過する。
圧力室57に、それぞれ電極61が設けられる。電極61は、例えばニッケル薄膜によって形成される。電極61は、圧力室57の内面を覆う。
ベースプレート41の実装面51から駆動素子44に亘って、複数の配線パターン62が設けられる。配線パターン62は、例えばニッケル薄膜によって形成される。配線パターン62は、駆動素子44の圧力室57に形成された電極61から、実装面51の側端部までそれぞれ延びる。
回路基板47は、フィルムキャリアパッケージ(FCP)であり、樹脂製のフィルム64と、駆動IC65とをそれぞれ有する。駆動IC65は、ヘッド制御部の一例であるとともに、発熱体の一例である。なお、FCPは、テープキャリアパッケージ(TCP)とも称される。
フィルム64は、複数の配線が形成されるとともに柔軟性を有する。フィルム64は、例えばテープオートメーテッドボンディング(TAB)である。
駆動IC65は、フィルム64の前記複数の配線に接続される。駆動IC65は、電極61にパルス信号(電圧)を印加するための部品である。駆動IC65は、例えば樹脂によってフィルム64に固定される。
フィルム64の端部は、異方性導電性フィルム(ACF)66によって、配線パターン62に熱圧着接続される。これにより、フィルム64の前記複数の配線は、配線パターン62に電気的に接続される。フィルム64が配線パターン62に接続されることで、駆動IC65が、フィルム64の前記配線を介して電極61に電気的に接続される。
マニホールド48は、分岐部71と、供給パイプ72と、排出パイプ73とを有する。分岐部71に、供給孔52に連通するインク供給部48aと、排出孔53に連通するインク排出部48bとが設けられる。インク供給部48aおよびインク排出部48bは、インクが通る流路である。
供給パイプ72は、分岐部71に設けられたインク供給部48aに連通する。図2に示すように、供給パイプ72に、第2の経路19が接続される。ベースプレート41に設けられた供給孔52は、インク供給部48aおよび供給パイプ72を介して、第2の経路19に接続される。これにより、インクジェットヘッド21のインク室46は、第2の経路19を介して第2のタンク13に接続される。
図3に矢印で示すように、第2のタンク13のインクは、第2の経路19と、供給パイプ72と、マニホールド48のインク供給部48aとを通って、供給孔52からインク室46に供給される。すなわち、第2の経路19を、第2のタンク13からインク室46に輸送されるインクが通る。
図2に示すように、第2の経路19の一部は、インクジェットヘッド21に巻き付く。図3に示すように、インクジェットヘッド21に巻き付く第2の経路19は、例えば二箇所で駆動IC65の表面に接触する。第2の経路19と駆動IC65との間に、例えば第2の経路19を駆動IC65に固定する接着剤や、グリスのような第2の経路19よりも熱伝導性が高い部材が介在しても良い。
図2に示すように、第2の経路19は、第1の部分19aと、第2の部分19bと、第3の部分19cとを有している。第1の部分19aは、第2のタンク13に接続される。第2の部分19bは、第1の部分19aから連続し、インクジェットヘッド21に巻き付くとともに駆動IC65に接触する。第3の部分19cは、第2の部分19bから連続し、供給パイプ72に接続される。第1の部分19aと第3の部分19cとが、バンド75によって束ねられる。
第2の経路19の第2の部分19bは、第1の部分19aよりも、耐熱性および熱伝導性が高い。第2の経路19の第2の部分19bは、第1の部分19aよりも、耐熱性および熱伝導性が高い。例えば、第2の経路19の第2の部分19bは、第1の部分19aおよび第2の部分19bと異なる材料によって形成される。本明細書において耐熱性が高いとは、材料の物性変化、変形、相転移、または破壊が生じる温度が高いことを意味する。なお、第1ないし第3の部分19a,19b,19cが、同じ材料によって形成されても良いし、耐熱性および熱伝導性が等しくとも良い。さらに、第2の部分19bは、円形よりも駆動IC65との間の接触面積が大きくなる楕円形に形成されても良い。
図3に示すように、排出パイプ73は、分岐部71に設けられたインク排出部48bに接続される。図2に示すように、排出パイプ73に、第3の経路22が接続される。ベースプレート41に設けられた排出孔53は、インク排出部48bおよび排出パイプ73を介して、第3の経路22に接続される。これにより、インクジェットヘッド21のインク室46は、第3の経路22を介して第3のタンク23に接続される。
図3に矢印で示すように、インク室46のインクは、マニホールド48のインク排出部48bと、排出パイプ73と、第3の経路22を通って、排出孔53から第3のタンク23に排出される。すなわち、第3の経路22を、インク室46から第3のタンク23に輸送されるインクが通る。
図1に示すように、バルブ24は、第3の経路22の途中に配置される。バルブ24が閉じられると、第3の経路22が閉塞される。バルブ24が開くと、第3の経路22が開放される。バルブ24は、制御部29によって開閉させられる。
第4の経路25は、第3のタンク23と第1のタンク11とを接続する。第4の経路25は、例えばインクが通るパイプである。第4の経路25の一方の端部は、第3のタンク23に収容されたインクに浸される。
第2のポンプ26は、第4の経路25の途中に配置される。第2のポンプ26は、第3のタンク23に収容されたインクを、第1のタンク11に輸送する。第2のポンプ26は、制御部29によって作動または停止させられる。
図1に示す制御部29は、例えば集積回路やメモリのような種々の電子部品によって機能する。制御部29は、例えばユーザの操作により印字指令を発する。印字指令は、例えばユーザの操作に基づく画像の印刷に用いられる情報である。
図1において制御部29はインクジェットヘッド21にのみ接続されるが、制御部29は種々の要素に接続される。制御部29は、第1のポンプ14、エアバルブ15、バルブ24、および第2のポンプ26を制御する。
ユーザの操作により印字指令を発する前の待機状態において、制御部29は、バルブ24を開放し、第2のポンプ26を作動させる。第2のポンプ26が作動することで、第3のタンク23に収容されたインクが、第1のタンク11に輸送される。インクが輸送されることにより第3のタンク23の内部の圧力が低下すると、第2のタンク13に収容されたインクが、インクジェットヘッド21を介して第3のタンク23に輸送される。当該インクは、インクジェットヘッド21において駆動素子44の圧力室57を通過する。
インクが輸送されることにより第2のタンク13に収容されたインクの水位が低下する。第2のタンク13のインクの水位が所定の高さより低下すると、フロートセンサ32がオンになる。フロートセンサ32がオンになると、制御部29は、第1のポンプ14を作動させる。第1のポンプ14が作動することで、第1のタンク11に収容されたインクが第2のタンク13に輸送される。インクが輸送されることで第2のタンク13のインクの水位が所定の高さに達すると、フロートセンサ32がオフになる。フロートセンサ32がオフになると、制御部29は、第1のポンプ14を停止させる。このように、インクジェットプリンタ10において、インクは循環する。
制御部29が印字指令を発すると、例えば紙送り装置によって、印刷媒体がインクジェットヘッド21の下に配置される。印刷媒体は、例えば紙、布、または樹脂製品である。
駆動IC65は、制御部29が発した印字指令に基づき、フィルム64、配線パターン62、および電極61を介して駆動素子44に駆動信号(パルス信号)を印加する。駆動信号を印加された駆動素子44は、シェアモード変形する。シェアモード変形した駆動素子44によって、圧力室57に充填されたインクが減圧および加圧され、ノズル55から吐出される。言い換えると、駆動IC65は、駆動素子44が圧力室57のインクをノズル55から吐出する駆動信号を、駆動素子44に印加する。
吐出したインクは印刷媒体に付着する。インクが吐出された後、インクジェットヘッド21および印刷媒体が移動する。インクジェットヘッド21が印字指令に基づいてインクの吐出を繰り返すことで、印刷媒体に画像が形成される。
駆動IC65は、駆動素子44に駆動信号を印加する度に発熱する。すなわち、単位時間あたりの駆動信号の印加数が多い(周波数が高い)と、駆動IC65の発熱量が多くなる。
図3に示すように、駆動IC65に、第2の経路19の第2の部分19bが接触する。駆動IC65の温度が第2の経路19を流れるインクの温度より高い場合、第2の経路19を流れるインクは、駆動IC65の熱を吸収する。言い換えると、第2の経路19を流れるインクが加熱され、駆動IC65が冷却される。
駆動IC65によって加熱されたインクは、第2の経路19からインク室46に供給される。インク室46に供給されたインクは、駆動素子44によってノズル55から吐出されるか、または排出孔53から第3の経路22を通って第3のタンク23に排出される。第3のタンク23に排出されたインクは、第3のタンク23に収容されたインクに混ざる。
図1に示すように、第2のポンプ26によって、第2のタンク13からインクジェットヘッド21を通って第3のタンク23にインクが流れる。この循環動作により、第2の経路19に第2のタンク13から常に新しいインクが流れ、駆動IC65の発熱を吸収し得る。
前記構成のインクジェットプリンタ10によれば、第2のタンク13からインク室46に輸送されるインクが通る第2の経路19が、駆動IC65に接触する。第2の経路19を通るインクが駆動IC65を冷却するため、駆動IC65の温度調整ができる。駆動IC65は温度調整されることで、発熱によって劣化することが抑制される。
駆動IC65は、第2のタンク13からインク室46に輸送されるインクが通る第2の経路19によって冷却される。このようなインクジェットプリンタ10は、例えばファンのような駆動IC65を冷却するための専用の装置が不要となり、部品点数および製造コストを低減できる。さらに、ファンによる気流の乱れが抑制されるとともに、冷却専用装置の発熱が無くなる。
インク室46に供給されたインクは、駆動IC65の発熱によって加熱される。インク室46から第3の経路22に排出されるインクは、第2のタンク13に収容されたインクよりも、駆動IC65の温度に近い温度になる。
第2の経路19を流れるインクは、駆動IC65によって加熱される。駆動IC65に加熱された第2の経路19のインクは、第2のタンク13に収容されたインクよりも、駆動IC65の温度に近い温度になる。
インク室46から排出されるインクの温度と、第2の経路19を流れるインクの温度とが近くなる。言い換えると、インク室46に供給されるインクの温度と、インク室46から排出されるインクの温度とがある程度一定に保たれる。これにより、温度差によるインクの吐出不良およびインク漏れを抑制できる。
第2の経路19は、インクジェットヘッド21に巻き付くことで駆動IC65に接触する。このため、第2の経路19を駆動IC65に固定する特別な部品を用いることなく、第2の経路19を容易に駆動IC65に接触させた状態に固定できる。
第2の経路19の第2の部分19bは、第1の部分19aよりも高い耐熱性を有する。これにより、駆動IC65が発熱することにより第2の経路19が劣化することを抑制できる。
第2の経路19第2の部分19bは、第1の部分19aよりも高い熱伝導性を有する。これにより、第2の経路19を流れるインクが駆動IC65の発熱を効率的に吸収できる。
次に、図4および図5を参照して、インクジェットプリンタ10の第2の実施の形態について説明する。なお、以下に開示する実施形態において、第1の実施形態のインクジェットプリンタ10と同一の機能を有する構成部分には同一の参照符号を付す。さらに、当該構成部分については、その説明を一部または全て省略することがある。
図4は、第2の実施の形態に係るインクジェットプリンタ10Aの構成を概略的に示すブロック図である。図4に示すように、インクジェットプリンタ10Aは、第1のタンク11と、第1の経路12と、第2のタンク13と、第1のポンプ14と、エアバルブ15と、第2の経路19と、インクジェットヘッド21Aと、制御部29とを備えている。インクジェットプリンタ10Aにおいて、インクは循環しない。
図5は、第2の実施形態に係るインクジェットヘッド21Aを示す斜視図である。インクジェットヘッド21Aは、いわゆるエンドシュータ型のシェアモードシェアウォール方式インクジェットヘッドである。
図5に示すように、インクジェットヘッド21Aは、温度センサ82と、熱源83とをさらに備える。温度センサ82は、センサの一例である。
温度センサ82は、駆動IC65の表面に取り付けられている。温度センサ82は、駆動IC65の温度を検知する。制御部29は、温度センサ82から駆動IC65の温度の情報を取得する。
熱源83は、駆動IC65の反対側に配置されている。なお、熱源83の位置はこれに限らず、駆動IC65の近くに配置されても良い。熱源83は、例えば電熱線を用いたヒータであり、制御部29によって発熱させられる。
発熱する熱源83の温度は、発熱する駆動IC65の温度より僅かに低い。言い換えると、発熱する熱源83の温度は、発熱する駆動IC65の温度よりも低く、第2のタンク13に収容されたインクの温度よりも高い。なお、発熱する熱源83の温度が発熱する駆動IC65の温度より高くとも良い。
インクジェットヘッド21Aの供給パイプ72に、第2の経路19が接続されている。第2の経路19は、第2のタンク13と、インクジェットヘッド21Aのインク室46とを接続する。
第2の経路19は、インクジェットヘッド21Aに巻き付く。インクジェットヘッド21Aに巻き付く第2の経路19は、駆動IC65の表面と、熱源83の表面とに接触する。第2の経路19と熱源83との間に、例えば第2の経路19を熱源83に固定する接着剤や、グリスが介在しても良い。
制御部29は、駆動IC65が駆動素子44に駆動電圧を印加してから所定の時間が経過すると、熱源83を作動させる。言い換えると、制御部29は、インクジェットプリンタ10Aが所定の時間の間待機状態であり続けると、熱源83を作動させる。熱源83が作動すると、第2の経路19を流れるインクが熱源83によって加熱される。
発熱する熱源83の温度は、発熱する駆動IC65の温度より僅かに低い。このため、第2の経路19を流れるインクの温度は、駆動IC65によって加熱されてインク室46から排出されるインクの温度に近くなる。言い換えると、熱源83によって、インク室46に供給されるインクの温度と、インク室46から排出されるインクの温度とがある程度一定に保たれる。これにより、温度差によるインクの吐出不良およびインク漏れを抑制できる。
さらに、制御部29は、温度センサ82が検知した駆動IC65の温度が所定の温度より低いとき、熱源83を作動させる。言い換えると、制御部29は、駆動IC65の発熱量が一定の大きさを超えない場合、熱源83を作動させる。
図5に示すように、インクジェットヘッド21Aの近傍に、ファン85が配置される。ファン85は、冷却装置の一例である。ファン85は、インクジェットヘッド21Aに支持されても良い。ファン85は、駆動IC65に対向する。ファン85は、制御部29によって作動させられる。図5の矢印に示すように、作動したファン85は、駆動IC65に向かって送風する。
制御部29は、温度センサ82が検知した駆動IC65の温度が所定の温度より高いとき、ファン85を作動させる。ファン85は駆動IC65に向かって送風することで、駆動IC65と、駆動IC65に接触した第2の経路19とを冷却する。
冷却装置は、ファン85に限らない。例えば、冷却装置は、駆動IC65に接触するヒートパイプや、熱を吸収する吸熱材料のような他の装置であっても良い。
このような非循環型のインクジェットプリンタ10Aであっても、第2のタンク13からインク室46に輸送されるインクが通る第2の経路19が、駆動IC65に接触する。第2の経路19を通るインクが駆動IC65を冷却するため、駆動IC65の温度調整ができる。駆動IC65は温度調整されることで、発熱によって熱破壊することが抑制される。
制御部29は、駆動IC65が駆動信号を駆動素子44に引火してから所定の時間が経過したときに、第2の経路19に接触した熱源を発熱させる。これにより、温度差によるインクの吐出不良およびインク漏れを抑制できる。さらに、長時間の待機状態を経ても、インクの温度が一定に保たれることで、インクをノズル55から吐出するために適切な粘度に保つことができる。
制御部29は、温度センサ82が検知した駆動IC65の温度が所定の温度より大きくなったときに、ファン85を作動させる。これにより、駆動IC65によって第2の経路19を流れるインクが過剰に加熱されることを抑制できる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の画像形成装置によれば、タンクとインク室とを接続して前記タンクから前記インク室に輸送されるインクが通るとともに、ヘッド制御部に接触するチューブを備えることで、前記ヘッド制御部の温度調整ができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1の実施形態のインクジェットヘッド21が、第2の実施形態の熱源83を備えても良い。また、第1の実施形態の駆動IC65が、第2の実施形態のファン85によって冷却されても良い。
10,10A…インクジェットヘッド、13…第2のタンク、19…第2のタンク、19a…第1の部分、19b…第2の部分、19c…第3の部分、21,21A…インクジェットヘッド、29…制御部、42…ノズルプレート、44…駆動素子、46…インク室、55…ノズル、57…圧力室、65…駆動IC、82…温度センサ、83…熱源、85…ファン。

Claims (4)

  1. インクの供給孔及び排出孔を備えたベースプレートと、
    このベースプレートの実装面に装着され、インクが充填される圧力室を有する駆動素子と、
    前記圧力室に開口するノズルを有するノズルプレートと、
    前記駆動素子が前記圧力室のインクを前記ノズルから吐出する駆動信号を前記駆動素子に印加するヘッド制御部と、
    前記圧力室に連通するとともにインクが流動するインク室と、
    インクを収容したタンクと、
    前記タンクと前記インク室とを接続して前記タンクから前記インク室に輸送されるインクが通るとともに、前記ヘッド制御部に接触して配置し前記供給孔に接続する供給部と、
    前記排出孔に接続している、前記供給部とは異なる排出部と、
    前記駆動素子と、前記ノズルプレートと、ヘッド制御部と、前記インク室と、を有するインクジェットヘッドとを具備し、
    前記供給部は、前記タンクから前記インク室に輸送されるインクが通るとともに、前記ヘッド制御部に接触するチューブを有し、
    前記チューブは、前記ヘッド制御部に接触する状態で前記インクジェットヘッドに巻き付くことで固定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記チューブは、前記タンクに接続された第1の部分と、前記ヘッド制御部に接触するとともに前記第1の部分よりも高い耐熱性を有する第2の部分と、を有することを特徴とする請求項に記載の装置。
  3. 前記チューブの前記第2の部分が前記第1の部分よりも高い熱伝導性を有することを特徴とする請求項に記載の装置。
  4. 前記チューブと前記ヘッド制御部との間に介在し、前記チューブよりも熱伝導性が高い部材をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の装置。
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