JP5783683B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明はインク等の液体を噴射して記録を行う液体噴射ヘッドおよび液体噴射ヘッドの製造方法に関するものである。
図12(a)に、液体吐出ヘッドを上面から見た図、図12(b)には図12(a)に示す液体吐出ヘッドのA−A断面を示す。
図12(a)、(b)において、記録素子基板100は、吐出口101からインクを吐出するための吐出エネルギーを発生するエネルギー発生素子と、エネルギー発生素子にインクを供給する供給口が設けられている。記録素子基板100は支持基板130に接着剤などで接合され、記録素子基板100と、インクジェットプリンタ本体を電気的に接合するために、支持基板上には配線基板110が形成される。配線基板110は、記録素子基板100ともに支持基板130に接着剤などにより接合され、ボンディング等により記録素子基板100の電気接点と電気的に接続される。また、配線基板110には記録素子基板100を外部に露出させるための開口部であるデバイスホール115が設けられている。
記録素子基板100は一般にSiが用いられるが、インクによりこのSiが浸食されることを防止するために、デバイスホール内部の配線基板側端面と記録素子基板の側端面との間の領域に封止材を塗布することが知られている(特許文献1参照)。
封止材の塗布は、熱硬化型の封止材を液体の状態でデバイスホール115内部の配線基板110側端面と記録素子基板の側端面との間にニードルを用いて注入し、加熱により硬化させる。配線基板の側端面と記録素子基板の側端面との間の領域内にニードルの先端を挿入して注入を行うことで、液状の封止材が配線基板110の表面、もしくは記録素子基板100の表面に溢れ出すことを軽減することができる。
特開2006−198937号公報
昨今、液体吐出ヘッドに対してさらなる小型化やコストダウンの要求が高まっている。記録ヘッドを小型化するためには、配線基板110の面積を小さくすることが有効な手段の一つとなる。配線基板に形成される配線数、配列密度を維持したまま配線基板を小さくするためには、配線基板のデバイスホールの大きさ自体を小さくすることなどにより、配線基板のデバイスホールを形成する側端面と記録素子基板側端面との間隔を狭めることが有効となる。そのような場合に封止材の注入を行うと、封止材を注入するためのニードルの先端を配線基板側端面と記録素子基板側端面の間に挿入することが出来ず、封止材の注入が困難になる。またニードルを封止領域内に挿入するために、より細いニードルを用いて注入を行う方法があるが、細いニードルでは時間あたりの封止材の注入量が減少するので封止材の塗布に時間を用してしまい、工程タクトが増大するため好ましくない。また、粘度の高い封止材では細いニードルでは塗布が困難になり、封止材の選択性の幅が小さくなる。よって本発明は、液体吐出ヘッドの小型化のために配線基板を小さくし、配線基板の側端面と記録素子基板の側端面との間隔が狭くなった場合においても、封止材の安定的な注入が可能で信頼性の高い液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、吐出口から液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を備える記録素子基板と、前記記録素子基板を露出させる開口部と、前記エネルギー発生素子に電気的に接続された配線を備える配線基板と、前記記録素子基板の側端部と前記配線基板の前記開口部の側端部とが隣接する様に、前記記録素子基板と前記配線基板とを支持するための支持基板と、
前記記録素子基板の側端部と前記配線基板の側端部との間を埋める様に設けられた封止材と、を具備する液体吐出ヘッドであって、前記開口部は、前記記録素子基板と電気的に接続される電気接続部が配される第1辺部と、前記電気側部が配されない第2辺部とを備え、前記配線基板の前記第1辺部および前記第2辺部各々の側端部は段差部を有し、各々の該段差部における前記支持基板の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔より、前記支持基板の側とは反対の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔が大きく、各々の前記段差部における前記支持基板の側の前記配線基板の内部には前記配線の一部が形成されていることを特徴とする。
本発明により、配線基板の側端面と記録素子基板の側端面との間隔が狭くなった場合においても封止材を安定的に注入することができるので、小型化が達成され信頼性が高い液体吐出ヘッドおよびその製造方法を提供することが可能となる。
本発明の液体吐出ヘッドの実施形態1の構成を示す図であり、(a)が平面図、(b)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態1の構成を示す斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態1の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)および(c)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態1の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)および(c)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態1の構成を示す斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態2の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)および(c)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態2の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態2の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が側断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態2の構成を示す斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態2の構成を示す斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの実施形態の構成を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が吐出口面を見た平面図である。 従来の液体吐出ヘッドの構成を示す図であり、(a)が平面図、(b)が側断面図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明が適用される液体吐出ヘッドの全体構成を図11に示す。本実施形態における液体吐出ヘッド1000は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でノズル列が形成されており、液体吐出ヘッドをスキャンすることなしに同一色による幅広の記録が可能なインクジェット方式のフルライン型記録ヘッドである。
そして液体吐出ヘッド1000は複数の記録素子基板100が設けられている。本実施形態においては液体吐出ヘッドの長手方向に沿って、千鳥状に18個の記録素子基板が配列されている。また液体吐出ヘッドの長手方向の両端部には各々の記録素子基板に対して連通するインク供給接続部151が形成されている。複数形成される記録素子基板100のうち1つを例にとってその構成について以下に説明する。
図1は、本発明の液体吐出ヘッドの1実施形態の構成を示す図であり、図1(a)は液体吐出ヘッドの記録素子基板が配される面の一部をインクの吐出方向からみた平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−Aにおける断面図である。
図1(a)の液体吐出ヘッドは、インク等の液体を吐出する吐出口と液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を供えた記録素子基板100と、複数の配線を備える配線基板110とが支持基板130に接着剤にて接合されている。記録素子基板100と配線基板110はリード(配線)にて電気的に接合されており、配線基板110は不図示のインクジェットプリンタ本体と電気的に接合されている。本実施形態においては、支持基板130はアルミナ(酸化アルミニウム)により構成され、記録素子基板100はシリコンからなる基板と吐出口を備える樹脂からなる基板とから構成される。
なお、図示しないが支持基板130には記録素子基板100にインクを供給する開口部が形成されており、記録素子基板100に形成されるインク供給口(不図示)と連通している。
記録素子基板100にはフォトリソ技術にて吐出口101が複数形成されており、これら吐出口101は記録素子基板100に形成された流路およびインク供給口を介して、支持基板130のインクを供給する開口部に通じている。また、本実施形態において記録素子基板100はSi(シリコン)からなる基板により形成されている。
配線基板110には、記録素子基板100を外部に露出させる開口部(デバイスホール)115が形成されている。このデバイスホール115の開口部の側端面と記録素子基板100の側端面との間には、シリコンからなる記録素子基板100の側端面の保護を目的として封止材が注入されて、間を埋めている。封止材としては、熱硬化型の樹脂組成物などが用いられる。本実施形態では、熱硬化型エポキシ樹脂組成物を用いている。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、配線基板110のデバイスホールの側端部である開口の側端面とこれに隣接して形成される記録素子基板100の側端部との間の領域への封止材の注入を容易にするために、配線基板の端部が段差形状を有する段差部を備える。この構成および製造方法について以下説明する。
まず、図2に示すように、支持基板130の上に記録素子基板100を接着剤にて接合する。支持基板130上にはインクを記録素子基板100に供給するための開口部が設けられており(不図示)、この開口部と記録素子基板のインク供給口とが連通するように位置を合わせて記録素子基板100を接合する。本実施形態では、エポキシ樹脂系の接着剤を用いて接着を行った。
次いで、図3(a)に示すように配線基板110を支持基板130上に接合し、記録素子基板100と配線基板110とを図3(a)のB−B断面図である図3(c)に示すようにワイヤボンディングでリードを形成し電気的に接合する。配線基板110には記録素子基板100と干渉しないよう記録素子基板100の外形より大きい開口部(デバイスホール)115を設けることで、記録素子基板の吐出口が形成された面を外部に露出させている。配線基板110と支持基板130とはエポキシ樹脂系の接着剤により接合されている。
図3(b)に、図3におけるA−Aの断面図を示す。この図3(b)に示すように、デバイスホール115を構成する配線基板110の端部は2段の段差状の段差部を有している。
本実施形態の配線基板110は、支持基板側に形成される第一層111と、支持基板側とは反対の配線基板110の表面側に形成される第二層112との2層構造からなる。本実施形態において、配線基板110の第一層111及び第二層112の各々は、以下の様に複数の層から形成されている。第一層111の構成としては、支持基板130側から順に、4μm程度のアラミド樹脂からなるカバーフィルム、接着剤層を介して20μm程度の銅からなる配線層、接着剤層を介して25μm程度のポリイミド樹脂からなるベースフィルムにより構成されている。この第一層111上に形成される第二層112の構成としては、第一層側から順に、銅からなる配線層、接着剤層を介してアラミド樹脂からなるカバーフィルムにより構成されている。尚、本発明においては、カバーフィルムとベースフィルムとを入れ替えた構成でも効果を奏するものである。
また、図3(b)に示すように第一層111と第二層との夫々に配線が形成されている。特に本実施形態においては、第二層112には第一層と比較して少ない数の配線116が形成されている。これは下層である第一層に配線を形成したほうが、外部からのインクの付着や外力等から配線をより確実に保護できるためである。よって、より好ましくは下層である第一層のみに配線114を設けて、上層である第二層には配線を設けない構成が好ましい。しかしながら第一層のみの配線では必要な配線が入りきらず配線基板が大きくなってしまう場合もある。このような場合には、上層の第二層にも配線116を形成する多層配線構造をとることで配線基板の大型化を軽減できるので好ましい。また配線基板の面積を有効活用するために、配線基板の第一層111の側端面近傍領域にも配線を設けることが好ましい。尚、本実施形態における配線基板は第一層と第二層の2層構造で説明したが、配線基板としては夫々の層を接着して一つの配線基板(一体構成)として形成される。
以下に本実施形態の特徴である配線基板110の段差構成について説明する。本実施形態において、配線基板の第一層111の側端部(支持基板側の端部)と記録素子基板100の側端部との間の距離は0.2mmとなっている。このように間隔を0.2mm程度とすることでデバイスホールを小さくすることができ、結果として配線基板110の大きさも小さくできる。それにより支持基板130も小さくできるので好ましい。しかしながらニードルを用いて封止材をこの領域に注入する際、外径が0.2mm以下のニードルでは単位時間当たりの注入量が非常に制限されるため製造タクトを考慮すると好ましくない。
しかし、本実施形態では第一層の上部に配備されている第二層112の配線基板の表面側の部分と記録素子基板の側端部との距離を1.0mmにしている。これにより配線基板110の側端部が段差構造となっている。このように本実施形の液体吐出ヘッドは、配線基板の側端部の表面側の部分と記録素子基板の側端部との間隔が、配線基板の側端部の支持基板側の部分と記録素子基板の側端部との間隔より広い。これにより、外径0.81mmのニードルを用いた場合においてもニードルの先端(注入口)を配線基板表面及び記録素子基板表面の高さより低い位置に設けることが可能となる。よって、封止材を容易に注入することが可能となる。また0.81mm程度の外径のニードルであれば十分な量の封止材の注入が可能となり製造タクトの面でも好ましい。第二層112の端部と記録素子基板100の側端部との間隔は、封止材を注入するためのニードルの先端がこの領域に挿入可能であればよいが、間隔が長すぎると注入する封止材の量が必要以上に増大してしまうので0.5〜4.0mm程度が好適である。
図4(a)に、配線基板110の側端部と記録素子基板100の側端部との間の開口部に熱硬化型の封止材をニードルにて注入した状態を示す。また、図4(a)におけるA−A断面を図4(b)に、B−B断面を図4(c)に示す。尚、本実施形態では記録素子基板100の厚みは0.625mmであり、配線基板110の厚みは第一層111の厚みが0.3mm、第二層112の厚みが0.3mmで、トータルで0.6mmである。配線基板の第二層112の厚みは特に限定されないが、0.2mm以上ならばニードル先端が挿入可能になり容易に封止材を注入できるようになる。また、配線基板の第一層111と第二層112をあわせた総厚みは特に限定されないが、記録素子基板側端部が封止材で被覆可能な厚みならば何れの厚さでも構わない。
次いで、図5に示すようにリード113に熱硬化性の封止材141を塗布し、封止材140と封止材141とを熱硬化させて液体吐出ヘッドを得る。封止材141によりリードを液体および外力等からリード113を保護することが可能となる。
本実施形態において配線基板の端部は2段の段差構造について説明したがこれに限られない。封止材を注入するためのニードルの先端が、記録素子基板の上面および配線基板の上面よりも支持基板側に挿入することが可能なように開口寸法が確保されていれば3段以上の構成であっても本発明を適用可能である。この構成により封止材を注入するニードルから封止材が仮に飛び散ったとしても記録素子基板の上面や吐出口面への封止材の付着を軽減できる。
(実施形態2)
上述した実施形態1では多層構造を有する配線基板に段差構造を設ける構成について説明したが、次に配線基板110上にシート部材120を接合することで段差構造を形成し、封止材の注入を容易とする実施形態について説明する。本実施形態では、シート部材120を用いて配線基板110の端部に段差を形成する。以下に図面を用いて詳細に説明する。
まず、図2に示すように支持基板130に記録素子基板100を接合する。これは実施形態1と同一の手順で行う。
次いで、図6(a)に示すように配線基板110を支持基板130上に接合し、記録素子基板100と配線基板110とを図6(a)のB−B断面図である図6(c)に示すようにワイヤボンディングで電気的に接合する。この接合の手順も実施形態1と同様である。図6(b)に図6(a)のA−A断面を示しているが、本実施形態における配線基板110の端部は段差形状を有していない点で実施形態1と異なる。ここで図に示すように配線基板110には2層の配線層からなる。図6(b)に示すように配線基板は、支持基板130側から順に、4μm程度のアラミド樹脂からなるカバーフィルム、接着剤層を介して20μ程度の銅からなる配線114、接着剤層を介して25μm程度のポリイミド樹脂からなるベースフィルムが積層される。さらにこのベースフィルム上に接着剤層を介して銅からなる配線116、接着剤層を介して4μ程度のアラミド樹脂が積層されて配線基板110を構成している。下部の配線と114と上部の配線116とは必要に応じてスルーホール構成により電気的に接続されている。これら配線114や配線116と電気的に接続される電気接続部が配線基板110の表面に形成され、この電気接続部と記録素子基板100に形成される接点とがリード等の配線により電気的に接続される。このような多層の配線構造をとることで、面積を大きくすることなく多くの配線を備える配線基板を形成することができる。尚、本発明においては、カバーフィルムとベースフィルムとを入れ替えた構成でも効果を奏するものである。
次いで、図7(a)に示す通り、配線基板110上に接着剤によりシート部材120を接合する。シート部材120には配線基板110に設けられているデバイスホール(第1の開口部)より大きいデバイスホール(第2の開口部)が設けられている。シート部材120の材質としては特に限定されないが、インクに対する耐性と物理的強度に問題が無ければ、金属製でも樹脂製でも適用可能である。本実施形態においてはベースフィルムと同様のポリイミド樹脂によりシート部材を形成した。
図7(b)に図7(a)のA−A断面を示すが、シート部材120を配線基板110の上面に接合することにより、配線基板110の端部及びシート部材120の端部からなる領域に段差形状が形成される。本実施形態では配線基板110の端部と記録素子基板100の側端面の距離は実施形態1同様に0.2mmであり、シート部材120の端部と記録素子基板100の側端面との距離は1.0mmである。よって、次工程における封止材の注入の際に、注入用のニードル先端部をシート部材120表面の高さより下げることが可能となり、封止材の注入が容易となる。尚、本実施形態では外形0.81mmのニードルを用いた。また、本実施形態では配線基板上の全面にシート部材を配備しているが、図10に示すようにシート部材120を配線基板110のデバイスホールの周囲の領域のみに配備する構成でも何ら問題はない。
尚、本実施形態ではシート部材120の厚みは0.3mm、配線基板110の厚みは0.3mm、記録素子基板100の厚みは0.625mmである。シート部材120の厚みは0.2mm以上ならばニードル先端を容易に挿入できるようになるので好ましい。また、シート部材120と配線基板110からなる総厚みは特に限定されないが、記録素子基板100の側端面が封止材で被覆可能な厚みならば何れの厚さでも構わない。
上述した構成の液体吐出ヘッドを用意して、図8(a)に示すように封止材140を配線部材110と記録素子基板100の側端面との間に注入する。前述の通り、シート部材120と記録素子基板100の側端面との間の距離0.8mm、シート部材の厚みは0.3mmなのでニードルを容易に挿入できるので、封止材の注入を容易に行うことができる。尚、図8(b)に図8(a)のA−A断面図を、図8(c)に図8(a)のB−B断面図を示す。第1の実施形態と同様に封止材140を注入した状態を示す。
次いで、図9に示すようにワイヤボンディング部に熱硬化性の封止材141を塗布し、封止材140と封止材141とを熱硬化させて液体吐出ヘッドを得る。
尚、上述した実施形においては多層の配線構造を備える配線基板について説明したが、本発明はこれに限られず1層の配線層かならなる配線基板であっても適用可能である。
また以上の実施形態においてはフルライン型の液体吐出ヘッドについて説明したが、これに限られず記録媒体に対して走査を行いながら記録を行うスキャン型の液体吐出ヘッドについても適用可能である。
100 記録素子基板
101 吐出口
110 配線基板
111 配線基板第一層
112 配線基板第二層
113 リード
114 配線
120 シート部材
130 支持基板
140 封止材
141 封止材
150 ニードル

Claims (4)

  1. 吐出口から液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を備える記録素子基板と、
    前記記録素子基板を露出させる開口部と、前記エネルギー発生素子に電気的に接続された配線を備える配線基板と、
    前記記録素子基板の側端部と前記配線基板の前記開口部の側端部とが隣接する様に、前記記録素子基板と前記配線基板とを支持するための支持基板と、
    前記記録素子基板の側端部と前記配線基板の側端部との間を埋める様に設けられた封止材と、
    を具備する液体吐出ヘッドであって、
    前記開口部は、前記記録素子基板と電気的に接続される電気接続部が配される第1辺部と、前記電気側部が配されない第2辺部とを備え、
    前記配線基板の前記第1辺部および前記第2辺部各々の側端部は段差部を有し、各々の該段差部における前記支持基板の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔より、前記支持基板の側とは反対の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔が大きく、各々の前記段差部における前記支持基板の側の前記配線基板の内部には前記配線の一部が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記配線基板の厚み方向に関する、当該配線基板の前記支持基板の側の領域に形成されている前記配線の数は、前記配線基板の前記支持基板の側とは反対の側の領域に形成されている前記配線の数よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 吐出口から液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を備える記録素子基板と、前記記録素子基板を露出させる開口部と前記エネルギー発生素子に電気的に接続された配線を備え、前記開口部は前記記録素子基板と電気的に接続される電気接続部が配される第1辺部と前記電気側部が配されない第2辺部とを備える配線基板と、前記記録素子基板の側端部と前記配線基板の前記開口部の側端部とが隣接する様に、前記記録素子基板と前記配線基板とを支持するための支持基板と、を具備し、前記配線基板の前記第1辺部および前記第2辺部各々の側端部は段差部を有し、各々の該段差部における前記支持基板の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔より、前記支持基板の側とは反対の側の部分と該部分に隣接する前記記録素子基板の側端部との間隔が大きく、各々の前記段差部における前記支持基板の側の前記配線基板の内部には前記配線の一部が形成されている液体吐出ヘッドを用意する工程と、
    前記段差部の、前記支持基板の側とは反対の側の部分と前記記録素子基板の側端部との間に封止材を注入するためのニードルの注入口を設け、該注入口から封止材を注入することにより、前記段差部の、前記支持基板の側の部分と前記記録素子基板の側端部との間を封止材で埋める工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記段差部の、前記支持基板の側とは反対の側の部分と前記記録素子基板の側端部との間隔は、前記ニードルの外径よりも大きく、前記段差部の、前記支持基板の側の部分と前記記録素子基板の側端部との間隔は、前記ニードルの外径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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