JP5782747B2 - 野縁取付金具 - Google Patents

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Description

本発明は、天井パネルを備えた天井システムにおいて、野縁部材に取り付けられる野縁取付金具に関する。
従来から、天井から吊下げ保持された野縁受部材と、野縁受部材の下部に野縁固定金具を介して固定された野縁部材と、野縁部材の下部に設置された天井パネルとを備えた天井システムがある(特許文献1)。
特開2000−14822号公報
前記特許文献1に記載の天井システムでは、野縁部材の揺れを抑制するために、野縁部材と野縁受部材の固定を補強すると、天井と野縁受部材を接続している接続箇所に力が集中してしまい、この接続箇所が破損して野縁受部材とともに野縁部材と天井パネルも落下してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、天井パネルの落下を防止する野縁取付金具を提供することを目的とする。
請求項1の発明の野縁取付金具は、天井から吊下げ保持された野縁受部材と、当該野縁受部材の下部に固定された野縁部材と、当該野縁部材の下部に設置された天井パネルとを備えた天井システムにおいて、前記野縁部材に取り付けられる野縁取付金具であって、前記野縁取付金具は、前記野縁部材の長手方向に沿って形成された溝部に取付可能な野縁取付部と、前記野縁部材と所定部を連結する連結手段を接続する接続部とを備え、前記野縁取付部は、異なる幅寸法の前記溝部を有する前記野縁部材に対応して、幅広な前記溝部に係合可能な幅広側係止部と、幅狭な前記溝部に係合可能な幅狭側係止部とを備え、前記幅広側係止部を、方形状の金具本体の対向する一対の両端部より立ち上げられ、幅広な前記溝部に挿入可能な一対の幅広側立ち上げ部の先端を外側に折り曲げて、幅広な前記溝部の内面に前記野縁部材の長手方向に沿って係合可能に設けられ、前記野縁部材を幅広な前記溝部に沿ってスライド自在に保持するものとし、前記幅狭側係止部を、前記金具本体に前記幅広側立ち上げ部間に前記幅広側立ち上げ部と略平行に立ち上げられ、且つ前記幅広側立ち上げ部間の間隔より幅狭に形成され、幅狭な前記溝部に挿入可能な一対の幅狭側立ち上げ部の先端を外側に折り曲げて、幅狭な前記溝部の内面に前記野縁部材の長手方向に沿って係合可能に設けられ、前記野縁部材を幅狭な前記溝部に沿ってスライド自在に保持するものとすることを特徴とする。
請求項の発明の野縁取付金具は、前記連結手段をワイヤー部材とし、前記接続部を、前記連結手段に設けた雄螺子部とを螺着可能な雌螺子部とすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、地震等の揺れによって、天井パネルが天井から離脱しても、天井パネルの落下を防ぐことができるとともに、野縁取付金具の取り付けを容易にすることができる。また、異なる幅寸法の溝部を有する前記野縁部材に対応して、野縁取付金具を取り付けることができる。
請求項の発明によれば、連結手段による野縁側連結部と所定部との連結作業を容易にすることができる。
本発明の第1実施例における野縁保持具の斜視図である。 同上、野縁保持具に第1の野縁部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 同上、野縁保持具に第2の野縁部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 同上、野縁保持具に第1の野縁部材を取り付けた状態を示す断面図である。 同上、野縁保持具に第2の野縁部材を取り付けた状態を示す断面図である。 同上、野縁側連結部の斜視図である。 同上、野縁保持具の使用状態を示す斜視図である。 同上、野縁側連結部付近の斜視図である。 同上、横杆固定金具の断面図である。 同上、吊下げボルト付近を示す斜視図である。 本発明の第2実施例における横杆固定金具の斜視図である。 同上、横杆固定金具の断面図である。 本発明の第3実施例における天井システムの斜視図である。
以下、本発明における実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図10は本発明の実施例1を示すものであり、本実施例の野縁保持具1は、それぞれ長手方向に沿って溝部として野縁側溝部2,3が形成された断面略C形状の形鋼からなる複数の野縁部材4,5と、天井Rより垂設されて吊下げられた吊下げ部材としての吊下げボルトBに略S型形状の形鋼からなるハンガー8を介して接続された断面略C形状の形鋼からなる野縁受部材9とを、互いに直交させて一体化して、野縁部材4,5の下面に石膏ボード、コンパネ等の板材からなる天井パネルPが取付可能な格子体10を構成するものである。
本実施例では、長手方向(図中、X方向)と水平方向に直交する方向である短手方向(図中、Y方向)の幅H1,H2の異なる2種類の野縁部材として、幅を大きく設定された幅広な第1の野縁部材5と、幅を小さく設定された幅狭な第2の野縁部材6を用いる。ここで、第1の野縁部材5の幅H1は、第2の野縁部材6の幅H2の約2倍の大きさに設定されている。
野縁保持具1は、方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる保持具本体11の下部には、第1の野縁部材5の第1の野縁側溝部2の断面略J型に形成された第1の野縁側両側縁部12と係合可能な第1の野縁取付部13と、第2の野縁部材6の第2の野縁側溝部3の断面略J型に形成された第2の野縁側両側縁部14と係合可能な第2の野縁取付部15が設けられている。
また、保持具本体11の上部には、野縁受部材9を挟持して野縁受部材9の固定を行う受部材取付部16を備えている。
第1の野縁取付部13は、保持具本体11の対向する一対の両端部17,17より略平行に立ち上げられ、第1の野縁部材5の第1の野縁側溝部2に挿入可能な一対の第1の立ち上げ部18と、各第1の立ち上げ部18の先端を互いの距離が離れるよう外側に折り曲げて断面略J型に形成し、第1の野縁側両側縁部12の内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、第1の野縁部材5を第1の野縁側溝部2に沿ってスライド自在に保持する第1の係止部19が設けられている。
受部材取付部16は、一対の両端部と水平方向に直交する保持具本体の他方の端部より第1の立ち上げ部18とは反対方向へ略平行となるように垂直上向きに立ち上げられた受部材側立ち上げ部20と、この受部材側立ち上げ部20の上端を略水平方向に延設して、保持具本体と平行に形成され、保持具本体上面と対向する挟持部21と、挟持部21の先端を野縁受部材の側面形状に合わせて折り曲げて形成された受部材側係止部22とを有している。
また、受部材取付部16は、受部材側立ち上げ部20と野縁受部材9とを締結する締結手段23として、受部材側立ち上げ部20に形成された取付側貫通部20Aと野縁受部材9に形成された受部材側貫通部9Aに挿通可能な第1の雄螺子部としての第1のボルト24と、受部材側立ち上げ部20外面から取付側貫通部20Aと受部材側貫通部9Aに挿通された第1のボルト24に野縁受部材9の内側より螺着可能な第1の雌螺子部としての第1のナット25を備えている。ここで第1のナット25は受部材側立ち上げ部20に固定されているものでも、受部材側立ち上げ部20と別体としても構わないものとする。また、第1の雌螺子部25としては、取付側貫通部20A及び受部材側貫通部9Aのいずれか一方又はその両方に第1のボルト24が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第1のボルト24・第1のナット25はそれぞれ、取付側貫通部20A又は受部材側貫通部9Aに対して軟質ゴム製の座金部材24A,25Aを介して取り付けられることが好ましい。
さらに、受部材取付部16には、挟持部21下面と保持具本体11上面によって野縁受部材9の挟持を可能とする締付機構26として、挟持部21の略中央部分に形成された挟持部側貫通部27と保持具本体11の略中央部分に形成された本体側貫通部28に挿通可能な第2の雄螺子部としての第2のボルト29と、挟持部21上方から挟持部側貫通部27と本体側貫通部28に挿通された第2のボルト29に保持具本体11下方より螺着可能な第2の雌螺子部としての第2のナット30を備えている。ここで第2のナット30は保持具本体11に固定されているものでも、保持具本体11と別体としても構わないものとする。また、第2の雌螺子部30としては、挟持部側貫通部27と本体側貫通部28のいずれか一方又はその両方に第2のボルト29が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第2のボルト29・第2のナット30はそれぞれ、挟持部側貫通部27又は本体側貫通部28に対して軟質ゴム製の座金部材29A,30Aを介して取り付けられることが好ましい。
また、締付機構26において、第2のボルト29の頭部に設けられた第1の環状部31と、一方が第1の環状部31に接続されて、他方が天井Rに接続されることにより、天井Rと第1の環状部31とを連結する揺れ止め手段たる第1のワイヤ32を備えている。
さらに、前述の受部材側係止部22は、挟持部21の先端部分から中間部分にかけて、平行に形成された2条のスリット33,33によって区画された挟持部21の先端部分の両端を、下方に折り曲げて形成されたものである。
第2の野縁取付部15には、保持具本体11の第1の立ち上げ部18,18間に第1の立ち上げ部18と略平行に立ち上げられ、且つ第1の立ち上げ部18,18間の間隔M1より幅狭な間隔M2に形成され、第2の野縁側溝部3に挿入可能な一対の第2の立ち上げ部34,34と、各第2の立ち上げ部34,34の先端を互いの距離が離れるよう外側に折り曲げて、第2の野縁両側縁部14の内面に長手方向(図中、X方向)に沿って係合可能に設けられ、第2の野縁部材6を第2の野縁側溝部3に沿ってスライド自在に保持する第2の係止部35が設けられている。
ここで、各第1の立ち上げ部18,18は、保持具本体11側の基端から第1の係止部19側の先端にかけて、互い距離が近付くように傾斜して形成されており、第3の立ち上げ部40,40及び第2の立ち上げ部34,34についても同様に保持具本体11側の基端から第3の係止部41,41及び第2の係止部35,35側の先端にかけて、互いの距離が近付くように傾斜して形成されている。
また、本実施例では、野縁取付金具である野縁側連結部36として、方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる連結体本体37の下部に野縁保持具1と同様の第1の野縁取付部13及び第2の野縁取付部15を備えて、連結体本体37中央部分に形成された貫通部37Aに挿通可能な第3の雄螺子部としての第3のボルト43と、第3のボルト43を連結体本体37に螺着可能な第3の雌螺子部としての第3のナット44とを有し、第3のボルト43の頭部には、一端に環状部45を備えたワイヤー部材46が装着されている。ここで第3のナット44は連結体本体37に固定されているものでも、連結体本体37と別体としても構わないものとする。また、第3の雌螺子部44としては、貫通部37Aのいずれか一方又はその両方に第3のボルト43が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第3のボルト43・第3のナット44はそれぞれ、貫通部37Aに対して軟質ゴム製の座金部材(不図示)を介して取り付けられることが好ましい。
ここで本実施例の特徴として、スプリンクラーヘッド54Aを先端に備え、蛇腹管(フレキシブル管)54Bに接続されたスプリンクラー等の消火機器54を取付金具55を介して固定する断面矩形状の横杆56を野縁部材に固定する横杆固定金具57を備えている。ここで、横杆固定金具57としては、方形状に形成されたステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の薄板からなる金具本体58の下部に第1の野縁取付部13と同様の構成を有する第3の野縁取付部59を備えるとともに、第3の野縁取付部59と直交する金具本体58の一辺を垂直上向きに立ち上げた垂直面部60と、この垂直面部60の上端を略水平方向に延設して、金具本体58と平行に形成され、金具本体58上面と対向する水平面部61とを有している。第3の野縁取付部59、垂直面部60及び水平面部61によって囲まれた領域62は、横杆56の断面形状より大きく形成され、この領域62に横杆56を挿通可能に構成している。
横杆固定金具57には、領域62に横杆56を挿通した状態で水平面部61下面と金具本体58上面によって横杆56の挟持を可能とする締付手段63として、水平面部61の略中央部分に形成された水平面部側貫通部64と金具本体58の略中央部分に形成された取付部側貫通部65に挿通可能な第4の雄螺子部としての第4のボルト66と、水平面部61上方から水平面部側貫通部64と取付部側貫通部65に挿通された第4のボルト66に金具本体58下方より螺着可能な第4の雌螺子部としての第4のナット67を備えている。
ここで、水平面部側貫通部64と取付部側貫通部65はともに、領域62に挿通された横杆56に第4のボルトが貫通しないように、横杆56との接触部分を除く垂直面部60と反対の領域62の開放62A側に設けられたものとする。また、第4のナット67は金具本体58に固定されているものでも、金具本体58と別体としても構わないものとする。また、第4の雌螺子部としては、水平面部側貫通部64と取付部側貫通部65のいずれか一方又はその両方に第4のボルト66が螺合可能な螺子溝を螺刻したものとしても構わないものとする。さらに、第4のボルト66・第4のナット67はそれぞれ、水平面部側貫通部64又は取付部側貫通部65に対して軟質ゴム製の座金部材を介して取り付けられることが好ましい。
また、吊下げボルトBのハンガーHの上部には、ボルト側連結部68が装着されており、このボルト側連結部68は、ワイヤー部材46を介して野縁側連結部36に連結されている。
ボルト側連結部68は、金属製の薄板を折り曲げて短片部69と長片部70を有する略J型に形成された連結部本体71と、連結部本体71の略半円弧状の折返し部分の両縁を内側に延設して吊下げボルトBのネジ山の凹凸に係止可能に形成されたとフランジ部72と、短片部69の中央部分を内側へ凹設した絞り部73と、短片部69の絞り部73より先端側に設けた短片側貫通部74と、長片部70の略中央部分に設けた長片側貫通部75と、長片部70の長片側貫通部75より先端側に長片部70の長手方向と平行な長孔76とを備えており、短片側貫通部74と長片側貫通部75に挿通可能な第5の雄螺子部としての蝶螺子77と、この蝶螺子77に螺着可能な第5の雌螺子部としての第5のナット78を備えている。
さらに連結部本体71の長孔76には、第6の雄螺子部である第5のボルト79と第6の雌螺子部である第6のナット80を介して揺動自在に装着される接続体81を備えている。
接続体81は、断面六角形状を有する金属製の中空な柱体としており、接続体81の一方には第5のボルト79が挿通可能な貫通部82を備えるとともに、接続体81の他方には接続体81の直径方向に連通して形成された一対の貫通部83を備えており、一対の貫通部83にワイヤー部材46に挿通して野縁側連結部36とボルト側連結部68を連結している。
次に、上記構成についてその作用を説明する。最初に、第1の野縁部材5及び野縁受部材9を一体化させて格子体10を組み立てる方法について説明する。野縁保持具1の第1の立ち上げ部18を第1の野縁部材5の第1の野縁側溝部2に挿入して、第1の係止部19を第1の野縁側両側縁部12の内面に第1の野縁部材5の長手方向(図中、X方向)に沿って係合させて、第1の野縁部材5を第1の野縁側溝部2に沿ってスライド自在に保持する。
また、野縁受部材9を、受部材側立ち上げ部20、挟持部21、そして保持具本体9によってコ字型に区画された空間内に挿通して、野縁受部材9の上面部及び下面部をそれぞれ、受部材取付部16の挟持部21下面及び保持具本体11上面に対向させた後、締結手段23である第1のボルト24・第1のナット25の締め付けにより野縁受部材9の一方の側面部と受部材側立ち上げ部20とを固定するとともに、締付機構26である第2のボルト29・第2のナット30の締め付けにより野縁受部材9の上面部と下面部をそれぞれ、挟持部21下面と保持具本体11上面により挟持して、さらに、挟持部21の先端を折り曲げて受部材側係止部22を形成して、この受部材側係止部22を野縁受部材9の側面部に係止させ、受部材取付部16に野縁受部材9を固定する。
このように、第1の野縁部材5及び野縁受部材9を、野縁保持具1を介して互いに直交させて、一体化された格子体10を組み立てられ、第1の野縁部材5の下面部には天井パネルPが取り付けられる。
ここで、第2の野縁部材6と野縁受部材9を一体化させて格子体10を組み立てる場合には、野縁保持具1の第2の立ち上げ部25を第2の野縁部材6の第2の野縁側溝部3に挿入して、第2の係止部35と第2の野縁両側縁部14を係合させて、第2の野縁部材6を第2の野縁側溝部3に沿ってスライド自在に保持して、第2の野縁部材6及び野縁受部材9を、互いに直交させて、一体化された格子体10を組み立てられ、第2の野縁部材6の下面部には天井パネルPが取り付けられる。格子体10を組み立てる際に、第1の野縁部材5及び第2の野縁部材6のどちらを用いるかは、格子体10の下面部に取り付けられる天井パネルの重量に応じて適宜変更可能とする。
締付手段63によって横杆56を水平面部61と第3の野縁取付部59との間で挟持固定することにより、消火機器54を備えた横杆56が地震等の揺れによって、その横桟56及び消火機器54の設置位置にずれが生じることを防ぐことができる。
また締付手段63では、第4のボルト66を領域62に挿通された横杆56に貫通しない状態で備え、水平面部61と第3の野縁取付部59との間で横杆56を軸方向に移動可能に挟持固定したことにより、地震等により揺れが発生した場合に、横杆56が横杆固定金具57を介して軸方向に移動し、さらに野縁部材4,5が第3の野縁保持部59に沿ってスライド自在に保持され、野縁部材4,5と横杆57が相互にスライドすることによって、地震時の揺れによって野縁部材4,5と横杆57にかかる力を分散させるクッション性を有することができる。地震等の揺れによって、その横杆56及び消火機器54の設置位置にずれが生じた場合にも、横杆56を軸方向に移動させることで、横杆56及び消火機器54の設置位置を容易に修正することができる。
ワイヤー部材46を介して野縁部材4,5と吊下げボルトBを連結したことによって、地震等の揺れによってハンガーHが破損して、格子体10ごと天井パネルPが天井Rから離脱しても、天井パネルPの落下を防ぐことができる。この場合、消火機器54が固定された横杆56が天井パネルPを備えた野縁部材4,5に固定されたことで、天井パネルPの落下によって天井パネルPに設置された消火機器54のスプリンクラーヘッド54Aの設置位置のずれが生じにくくなっており、スプリンクラーヘッド54Aによる天井パネルP付近まで迫った炎の熱検知が正常に行えるので、天井パネルPの落下によって消火機器54による消火動作に支障がでるのを防止することができる。
また、接続体81を吊下げボルトBに揺動自在に備えたことにより、天井パネルPとともに落下する横杆56と吊下げボルトBとを連結するワイヤー部材46に掛かる衝撃を緩和することができる。
また本実施例上の効果として、天井Rから吊下げ保持された野縁受部材9と、野縁受部材9の下部に野縁固定金具である野縁保持具1を介して固定された野縁部材4,5と、野縁部材4,5の下部に設置された天井パネルPと、天井パネルPに消火部54Aが設置された消火機器54とを備えた天井消火システムであって、消火機器54は、野縁部材4,5に横杆固定金具57を介して架設された横杆56に固定されるとともに、横杆固定金具57は、野縁部材4,5の長手方向に沿って形成された溝部2,3に取付可能な第3の野縁取付部59と、横杆56側面に当接可能な垂直面部60と、垂直面部60に設けられた横杆56上面に当接可能な水平面部61とを備え、第3の野縁取付部59、垂直面部60及び水平面部61によって囲まれた領域62に横杆56を挿通した状態で、横杆56を貫通せずに水平面部61と野縁取付部59を連結する締付手段63を備えている。
この場合、消火機器54を備えた横杆56が地震等の揺れによって、その横桟56及び消火機器54の設置位置にずれが生じることを防ぐことができる。
また、野縁受部材9は、天井Rから垂設された吊下げボルトBに装着された吊下げ部材であるハンガーHを介して天井Rから吊下げ保持されたものとし、野縁部材4,5に設けた野縁側連結部36と、吊下げボルトBに設けたボルト側連結部68とを備え、野縁側連結部36とボルト側連結部68とを連結手段であるワイヤー部材46で連結している。
この場合、地震等の揺れによってハンガーHが破損して、天井パネルPが天井Rから離脱しても、天井パネルPの落下を防ぐことができる。
さらに、ボルト側連結部68は、吊下げボルトBに揺動自在に備えており、天井パネルPの落下によりワイヤー部材46にかかる衝撃を緩和することができる。
次に図11及び図12は、本発明の第2実施例を示すものである。同図において、図1〜図10と同一部分には同一符号を付し、その共通する部分の詳細な説明は省略する。
本実施例では、横杆固定金具57の変形例として、第3の野縁取付部59に代わり、矩形のステンレス鋼、アルミニウム等の金属製の板材を、その長手方向に断面略C形に形成した野縁取付部84を備えている。この野縁取付部84の凸曲面85の略中央部分を、野縁部材4,5の上面部の内面に対向させた状態で、野縁取付部84を野縁部材4,5内部に収容した場合に、野縁取付部84の短手方向の両端をそれぞれ、野縁部材4,5の野縁側両側縁部12,14の内面に野縁部材4,5の長手方向(図中、Y方向)に沿って係合可能に設けられており、野縁部材4,5を野縁側両側縁部12,14に沿ってスライド自在に保持可能に備えている。また野縁取付部84の中央部分には、第4のボルト66を螺着可能とする螺子孔66が形成されている。
次に図13は、本発明の第3実施例を示すものである。同図において、図1〜図12と同一部分には同一符号を付し、その共通する部分の詳細な説明は省略する。
本実施例では、野縁保持具1に替えて周知のクリップ86を用いて野縁部材4,5と野縁受部材9とを固定しており、第3のボルト43の頭部に装着されたワイヤー部材46を直接野縁受部材9に接続している。
このように、ワイヤー部材46を介して野縁部材4,5と野縁受部材9を連結したことによって、地震等の揺れによってクリップ86が破損して、野縁部材4,5ごと天井パネルPが野縁受部材9から離脱しても、天井パネルPの落下を防ぐことができる。この場合、消火機器54が固定された横杆56が天井パネルPを備えた野縁部材4,5に固定されたことで、天井パネルPの落下によって天井パネルPに設置された消火機器54のスプリンクラーヘッド54Aの設置位置のずれが生じにくくなっており、スプリンクラーヘッド54Aによる天井パネルP付近まで迫った炎の熱検知が正常に行えるので、天井パネルPの落下によって消火機器54による消火動作に支障がでるのを防止することができる。
以上のように本実施例では、野縁部材4,5に設けた野縁側連結部36と野縁受部材9を連結手段であるワイヤー部材46で連結したことにより、地震等の揺れによってクリップ86が破損して、格子体10ごと天井パネルPが天井Rから離脱しても、天井パネルPの落下を防ぐことができる。
また、上記各実施例においては、天井パネルPが天井Rから離脱した場合でも、横杆固定金具57を介して横杆56に固定された消火機器54の蛇腹管(フレキシブル管)54Bや天井パネルPに設置された照明装置や空調装置等の配線(図示せず)などによって天井パネルPが天井Rから吊下げ保持される構造となっており、天井パネルPが地面へ落下するのを防止している。
本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、横杆固定金具57の構造についても、第3の野縁取付部59や野縁取付部84に限らず、第1の野縁取付部13と第2の野縁取付部15を両方備えた構造としてもよい。また、ボルト側連結部68に替わる金具として、金属製の薄板を略L型状に折り曲げて、折り曲げた一方を鉤状に切り欠いた係止部を備えるとともに、折り曲げた他方に貫通部を備えた別なボルト側連結部を採用して、この別なボルト側連結部の係止部を吊下げボルトBに係止して、ハンガーHの上部に別なボルト側連結部を配置するとともに、折り曲げた他方の貫通部にワイヤー部材46をくくりつけて、ワイヤー部材46を介して別なボルト側連結部と野縁側連結部36を連結するものとしてもよく、ワイヤー部材46を介して野縁側連結部と吊りボルトBを連結する吊りボルトB側の金具は適宜変更可能である。
2,3 野縁側溝部(溝部)
4,5 野縁部材
9 野縁受部材(所定部)
13,15 野縁取付部
18 第1の立ち上げ部(幅広側立ち上げ部)
19 第1の係止部(幅広側係止部)
34 第2の立ち上げ部(幅狭側立ち上げ部)
35 第2の係止部(幅狭側係止部)
36 野縁側連結部(野縁取付金具)
43 第3のナット(接続部,雌螺子部)
44 第3のボルト(雄螺子部)
46 ワイヤー部材(連結手段)
B 吊下げボルト(所定部)
R 天井
P 天井パネル

Claims (2)

  1. 天井から吊下げ保持された野縁受部材と、
    当該野縁受部材の下部に固定された野縁部材と、
    当該野縁部材の下部に設置された天井パネルとを備えた天井システムにおいて、前記野縁部材に取り付けられる野縁取付金具であって、
    前記野縁取付金具は、前記野縁部材の長手方向に沿って形成された溝部に取付可能な野縁取付部と、前記野縁部材と所定部を連結する連結手段を接続する接続部とを備え
    前記野縁取付部は、異なる幅寸法の前記溝部を有する前記野縁部材に対応して、幅広な前記溝部に係合可能な幅広側係止部と、幅狭な前記溝部に係合可能な幅狭側係止部とを備え、
    前記幅広側係止部を、方形状の金具本体の対向する一対の両端部より立ち上げられ、幅広な前記溝部に挿入可能な一対の幅広側立ち上げ部の先端を外側に折り曲げて、幅広な前記溝部の内面に前記野縁部材の長手方向に沿って係合可能に設けられ、前記野縁部材を幅広な前記溝部に沿ってスライド自在に保持するものとし、
    前記幅狭側係止部を、前記金具本体に前記幅広側立ち上げ部間に前記幅広側立ち上げ部と略平行に立ち上げられ、且つ前記幅広側立ち上げ部間の間隔より幅狭に形成され、幅狭な前記溝部に挿入可能な一対の幅狭側立ち上げ部の先端を外側に折り曲げて、幅狭な前記溝部の内面に前記野縁部材の長手方向に沿って係合可能に設けられ、前記野縁部材を幅狭な前記溝部に沿ってスライド自在に保持するものとすることを特徴とする野縁取付金具。
  2. 前記連結手段をワイヤー部材とし、前記接続部を、前記連結手段に設けた雄螺子部とを螺着可能な雌螺子部とすることを特徴とする請求項1に記載の野縁取付金具。
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