JP5781869B2 - 焦電型赤外線センサ - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題点を解決しようとするものであり、焦電センサ素子に使用する焦電体基板において特別の材料組成を用意することなく、焦電センサ素子内部にリーク抵抗を構成し、外付けリーク抵抗を省略し、かつ、赤外線の吸収効率向上を図り、小型で廉価な赤外線センサを提供することを目的とする。
以下、本発明の好適な実施形態として、第1実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。図1は焦電センサ素子10の分解斜視図および斜視図を、図2は赤外線センサ80の回路図および焦電センサ素子10の平面図を、図3は赤外線センサ80の断面図およびベース21の斜視図を、それぞれ示す。
図1(a)、(b)において、赤外線P1、赤外線P2を受光する焦電体基板5の受光側の面には受光電極1aと補償電極2aが分離されて配設され、受光電極1aと補償電極2aには焦電体基板5を挟んで対向電極1bと対向電極2bがそれぞれ対向して配設されている。受光電極1aと対向電極1bは受光素子部1を、補償電極2aと対向電極2bは補償素子部2をそれぞれ構成している。受光素子部1と補償素子部2により焦電センサ素子10が構成されている。
以上により、赤外線吸収膜層3の材料抵抗3Cは従来の外付け抵抗27と同等の抵抗値オーダー(1010〜1011Ω)に形成され、焦電センサ素子10内部に形成されたことになり、外付け抵抗27と同等の作用が可能となった。これにより、従来の外付け抵抗27は省略できた。なお、受光素子部1と補償素子部2が持つ内部抵抗50はそれぞれ1012Ω以上と高いためリーク抵抗としては無視できる。
図2(a)、(b)および図3(a)を参照して赤外線センサ80の動作について説明する。人体などの動作により、受光素子部1と補償素子部2にそれぞれ入射する赤外線P1と赤外線P2の光の量に偏りが発生すると受光素子部1と補償素子部2の分極の値に差が発生し出力が得られる。ここで発生した出力は前述した赤外線吸収膜層3の連結部3Cからなるリーク抵抗3Cによって電圧に変換され増幅器6の入力端子6aに加わる。これにより、焦電センサ素子10の出力に応じて出力端子7に電圧信号が出力される。また、光の量に偏りが無い場合や周囲の温度変化が発生した場合は分極の値に差が発生しないので受光素子部1と補償素子部2の電圧が打ち消し合い出力は得られない。
以上説明した第1実施形態によれば、受光電極1aと補償電極2aの表面側電極に赤外線吸収膜層3を配設し、受光電極1aと補償電極2aの連結部3Cの材料抵抗を利用することにより、リーク抵抗3Cを焦電センサ素子10の内部に形成することができた。これにより、焦電体基板5として特別な材料組成の用意を必要とすることなく、外付けのリーク抵抗27を省略でき、簡素化された赤外線センサ80を提供することができる。同時にコスト低減、スペース効率向上および小型化が可能となった。また、赤外線吸収膜層3は赤外線の吸収機能を持つため、光から熱への変換効率が向上し、焦電センサ素子10の感度が向上した。
次に、第2実施形態による赤外線センサ80について、図4を参照して説明する。図4(a)は焦電センサ素子20において赤外線吸収膜層3の別の形態を示し、(b)はその赤外線吸収膜層3の平面図を示す。図3(a)において、図1(a)と同じ構成要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図4(a)に示す焦電センサ素子20が実施形態1と異なるところは赤外線吸収膜層3の連結部3Cの幅を調整している点である。赤外線吸収膜層3の連結部3Cの体積はその距離Lと膜厚tと幅dによって決まる。連結部3Cの材料抵抗値は体積に依存するので、例えば、膜厚tと距離Lが一定の場合は幅dをd1、d2、d3のように調整することにより材料抵抗値を調整することができる。これにより、より正確な抵抗値を持つ焦電センサ素子20を得ることができ、より検知精度に優れた赤外線センサ80を提供できる。また、赤外線吸収膜層3の連結部3Cは電極が形成されていない部分に形成されるので、その体積を変化させても焦電センサ素子20の感度に影響を与えない。そのため、材料抵抗値の調整作業を行っても焦電センサ素子20の性能を維持できる。
次に、第3実施形態による赤外線センサ80について、図5を参照して説明する。図5(a)は焦電センサ素子25において赤外線吸収膜層3の材料抵抗値調整の別の形態を示し、(b)はその赤外線吸収膜層3の断面図を示す。図5(a)において、図4(a)と同じ構成要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図5(a)に示す焦電センサ素子25が実施形態2と異なるところは赤外線吸収膜層3の連結部3Cの厚さtを調整している点である。前述の如く、連結部3Cの材料抵抗値は体積に依存するので、例えば、幅dと距離Lが一定の場合は膜厚tをt1、t2、t3のように調整することにより、材料抵抗値を調整することができる。これにより、正確な抵抗値を持つ焦電センサ素子25を得ることができ、検知精度に優れた赤外線センサ80を提供できる。
次に、第4実施形態による赤外線センサ80について、図6を参照して説明する。図6は焦電センサ素子30において電極接続部fの別の接続形態を示す。図6において、図1(a)と同じ構成要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図6に示す焦電センサ素子30が実施形態1と異なるところは電極接続部fを接続する形態が導電性接着剤4により接続するのではなく、電極接続用金具11を使用している点である。電極接続用金具11はステンレスやバネ用リン青銅などの金属性の薄板を曲げ加工して使用することができる。また、電極接続用金具11に導電性接着剤4を併用することもできる。これにより、電極接続がより安定し、廉価で品質に優れた赤外線センサ80を提供できる。
次に、第5実施形態による赤外線センサ80について図8を参照して説明する。図8は焦電センサ素子40においてアレイタイプの一形態を示す。図8において、図1(a)と同じ構成要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図8に示す焦電センサ素子40が実施形態1と異なるところは受光素子部1と補償素子部2が1対となってそれぞれ間隔を介して複数アレイ状に配設されており、各センサ素子部の電極接続部がそれぞれ配設されている点である。これにより、赤外線センサ80は焦電センサ素子40が収納できるように形状を変更して、その内部に複数対の電極受け部を設け、そこに各センサ素子部を接続固定することができる。以上により、焦電体基板5として特別な材料組成を用意することなく、外付けのリーク抵抗27を複数個省略でき、小型で廉価な赤外線アレイセンサ80を提供することができる。
1a 受光電極
1b 対向電極
2 補償素子部
2a 補償電極
2b 対向電極
3 赤外線吸収膜層
3A 赤外線吸収膜層(受光素子部)
3B 赤外線吸収膜層(補償素子部)
3C 赤外線吸収膜層連結部
4 導電性接着剤
5 焦電体基板
6 増幅器
6a 入力端子
7 出力端子
8 GND
10、20、25、30、35、40 焦電センサ素子
11 接続用金具
21 ベース
22 第1スペーサ
23 第2スペーサ
24 光学フィルタ
26 導電性接着剤
27 省略された外付けリーク抵抗
80 赤外線センサ
P1、P2 赤外線
Claims (3)
- 分離された赤外線受光電極と補償電極とを1対として焦電体基板の表面に配置され、焦電体基板の裏面には前記赤外線受光電極と補償電極のそれぞれに対向する位置に対向電極が配設され、それぞれ赤外線受光素子部と補償素子部が形成され、前記2つの素子部が逆極性に並列に接続され、かつ前記赤外線受光電極の電極表面および前記補償電極の電極表面には抵抗体としての機能を有する赤外線吸収膜層が形成され、前記赤外線吸収膜層は前記赤外線受光電極および前記補償電極を覆い、かつ前記赤外線受光電極および前記補償電極と電気的に接続されたことを特徴とする焦電型赤外線センサ。
- 前記赤外線受光電極および前記補償電極の表面に設けられた前記赤外線吸収膜層は前記赤外線受光電極と前記補償電極との連結部分において、その体積を変化させることにより材料抵抗値を制御することを特徴とする請求項1に記載の焦電型赤外線センサ。
- 前記赤外線受光電極および前記補償電極を1対として複数対が配設された請求項1または2に記載の焦電型赤外線センサ。
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