JP5500179B2 - 光学ユニット、および撮像ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、光学部材、ならびに該光学部材を搭載する光学ユニットおよび撮像ユニットに関する。
従来より、携帯電話機に内蔵される小型のカメラモジュール(例えば、MCU:マイクロカメラユニット)が知られている。該MCUに対しては、オートフォーカス(AF)、ズーム、手振れ補正等を含む各種機能の搭載と、小型化および薄型化の実現といった相反する要求がある。また、いわゆる光ピックアップ用の光学系を移動させる装置に対しても、移動の補正機能の搭載と、小型化および薄型化の実現といった相反する要求がある。
従って、微小な部材を精度良く組み立てる技術が求められ、例えば、光ピックアップ用の光学系の周囲に配されるフレーム状の固定部と、光学系を支持する弾性部材とが、一体的に成型される技術が提案されている(例えば、特許文献1〜4)。該技術により、部品点数の削減と、組み立ておよび接着の工程の削減と、組み立て精度の向上とが図られる。
特許第4076703号公報 特開2006−12342号公報 特開2004−319000号公報 特開2002−150583号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4の技術では、光学系等の移動対象物が微小になれば、該移動対象物と弾性部材との接合部分も微小になるため、移動対象物を弾性部材に対して精度良く取り付けることが難しくなる。また、移動対象物の可動時には、弾性部材が弾性変形されつつ移動対象物と弾性部材との接合部分に大きな負荷が掛かるため、接合部分が微小になれば、必要な取り付け強度の確保も困難となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光学系が弾性部材によって支持される壊れ難い構成を容易かつ精度良く作製可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の態様に係る光学ユニットは、弾性部材と、光学レンズ部と、を有し、前記弾性部材の一部が前記光学レンズ部に埋め込まれていることで、前記弾性部材が前記光学レンズ部に固定されている光学部材と、前記弾性部材のうちの前記一部とは異なる他の一部が固定されている基準部と、を備えており、前記弾性部材と前記光学レンズ部とが一体成形によって相互に固定されており、前記弾性部材が、板状のバネ部材を含んでおり、前記基準部が、前記光学レンズ部の光軸に沿って貫通する中空部分をそれぞれ有し且つ前記光軸に沿った方向に積層されている第1枠層および第2枠層を有しており、前記第1枠層および前記第2枠層が形成する前記光軸に沿って貫通する中空部分の空間に前記光学レンズ部が配置されることで、前記第1枠層および前記第2枠層によって、前記光学レンズ部が前記光軸の側方から囲まれ、前記第1枠層および前記第2枠層が、前記弾性部材の前記他の一部を挟持している状態で相互に接合されており、前記光学レンズ部が、前記空間において、前記弾性部材を弾性変形させつつ、前記基準部に対して前記光軸に沿った方向に相対的に移動する
の態様に係る光学ユニットは、第の態様に係る光学ユニットであって、前記一部が前記光学レンズ部を形成するための樹脂に埋没した状態で、該樹脂の圧縮成形が行われることによって、前記一部が前記光学レンズ部に対して固定される。
の態様に係る光学ユニットは、第1またはの態様に係る光学ユニットであって、前記弾性部材が、前記光学レンズ部に埋め込まれ且つ該光学レンズ部の光軸が通る貫通孔を有し、前記貫通孔が、光学的な絞りとしての役割を果たす。
の態様に係る光学ユニットは、第の態様に係る光学ユニットであって、前記弾性部材のうちの前記貫通孔を形成している内縁近傍の部分が、前記光学レンズ部の光の入射面とコバとの間に配置されている。
の態様に係る撮像ユニットは、第1から第4の何れか1つの態様に係る光学ユニットと、被写体からの光を、前記光学レンズ部を介して受光する撮像素子と、を備え、前記光学レンズ部が、前記基準部に対して相対的に移動することで、前記光学レンズ部と前記撮像素子との離隔距離が変更される。
の態様に係る撮像ユニットは、第の態様に係る撮像ユニットあって、携帯電話機に搭載される小型の撮像ユニットを含んでいる。
第1から第の何れの態様に係る光学ユニットによっても、弾性部材に対して光学レンズ部を取り付ける工程が不要となるため、光学系が弾性部材によって支持される壊れ難い構成を容易かつ精度良く作製することが可能となる。また、基準部に対して光学系が相対的に移動する壊れ難い構成を、容易かつ精度良く作製することができる。
および第の何れの態様に係る光学ユニットによっても、大型化を招くことなく、光学部材の高機能化が図られる。また、例えば、他の部材との組合せの自由度が向上するとともに、他の部材との組合せによって作製される装置を構成する部品点数が削減される。
の態様に係る光学ユニットによれば、コバにおける不要な光の反射が抑制される。また、例えば、コバにおける不要な光の反射を抑制するための別途の処理の省略が可能となるため、光学部材を容易に作製することができる。
および第の何れの態様に係る撮像ユニットによっても、撮像素子と光学系との離隔距離が変更可能な壊れ難い構成を、容易かつ精度良く作製することができる。
図1は、一実施形態に係る携帯電話機の概略構成を示す模式図である。 図2は、一実施形態に係る第1の筐体に着目した断面模式図である。 図3は、一実施形態に係るカメラモジュールの断面模式図である。 図4は、一実施形態に係るカメラモジュールを側方から見た外観模式図である。 図5は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の構成を示す模式図である。 図6は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の構成を示す模式図である。 図7は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の構成を示す模式図である。 図8は、一実施形態に係る第1バネ板部の構成を示す模式図である。 図9は、一実施形態に係る第1バネ板部の構成を示す模式図である。 図10は、一実施形態に係る第2レンズ構成部の構成を示す模式図である。 図11は、一実施形態に係る第2レンズ構成部の構成を示す模式図である。 図12は、一実施形態に係る第2バネ板部の構成を示す模式図である。 図13は、一実施形態に係る第2バネ板部の構成を示す模式図である。 図14は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図15は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図16は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図17は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図18は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図19は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図20は、一実施形態に係るバネ付きレンズ部材の作製方法を例示する図である。 図21は、一実施形態に係る第1枠層の外観構成を示す模式図である。 図22は、一実施形態に係る第1枠層の外観構成を示す模式図である。 図23は、一実施形態に係る第1枠層の外観構成を示す模式図である。 図24は、一実施形態に係る第2枠層の外観構成を示す模式図である。 図25は、一実施形態に係る第2枠層の外観構成を示す模式図である。 図26は、一実施形態に係る第2枠層の外観構成を示す模式図である。 図27は、一実施形態に係るアクチュエータ層の外観構成を示す模式図である。 図28は、一実施形態に係るアクチュエータ層を側方から見た外観模式図である。 図29は、一実施形態に係るアクチュエータ層の構成を示す断面模式図である。 図30は、一実施形態に係るアクチュエータ層の外観構成を示す模式図である。 図31は、一実施形態に係るアクチュエータ層の動作を説明するための図である。 図32は、一実施形態に係るレンズ位置調整層の外観構成を示す模式図である。 図33は、一実施形態に係るレンズ位置調整層の構造を示す断面模式図である。 図34は、一変形例に係るバネ付きレンズ部材の外観構成を示す模式図である。 図35は、一変形例に係るバネ付きレンズ部材の構造を示す断面模式図である。
以下、一実施形態を図面に基づいて説明する。
<(1)携帯電話機の概略構成>
図1は、一実施形態に係るカメラモジュール5を搭載した携帯電話機1の概略構成を示す模式図である。なお、図1および図1以降の他の図では方位関係を明確化するために、XYZの相互に直交する3軸が適宜付される。
図1で示されるように、携帯電話機1は、折り畳み式の携帯電話機として構成され、ヒンジ部4によって、第1の筐体2と第2の筐体3とが回動可能に接続される。第1の筐体2は、カメラモジュール5および表示ディスプレイを有し、第2の筐体3は、携帯電話機1を電気的に制御する制御部と各種ボタン等を含む操作部材とを有する。
また、第1の筐体2には、電流供給ドライバ6と電気抵抗検出部7とコントラスト検出部8とが搭載される。電流供給ドライバ6は、カメラモジュール5のヒータ層145(図30等参照)への電流の供給を制御する。電気抵抗検出部7は、ヒータ層145に係る電気抵抗を検出する。コントラスト検出部8は、撮像素子171(図3等参照)で得られる画像信号についてコントラストを検出する。
また、第2の筐体3には、合焦制御部9が搭載される。合焦制御部9は、電気抵抗検出部7およびコントラスト検出部8から入力される信号に応じて、アクチュエータ層14への電流の供給を制御する。該制御によって、カメラモジュール5の合焦状態を調整するオートフォーカス(AF)機能が実現される。ここでは、アクチュエータ層14における変形と電気抵抗との関係が一義的に決まることが利用されて、いわゆるコントラスト方式のAF制御が行われる。
図2は、第1の筐体2に着目した断面模式図である。図1および図2で示されるように、カメラモジュール5は、XY断面のサイズが約5mm四方であり、厚さ(Z方向の奥行き)が約3mm程度である小型の撮像ユニット、すなわちマイクロカメラユニット(MCU)となっている。
<(2)カメラモジュールの構成>
<(2-1)カメラモジュールの基本構成>
図3は、カメラモジュール5の概略的な構成を示す断面模式図であり、図4は、カメラモジュール5を側方から見た模式図である。
図3で示されるように、カメラモジュール5は、小型の撮像ユニットであり、光学ユニット5kと撮像部5pとを有する。
撮像部5pは、例えば、CCDセンサ等の撮像素子171を有する撮像素子層17と、カバーガラス層16とが+Z方向にこの順序で積層された構成を有する。
光学ユニット5kは、蓋層11、第1枠層12、第2枠層13、アクチュエータ層14、およびレンズ位置調整層15が、−Z方向にこの順序で積層されて構成される基準部と、光学部材としてのバネ付きレンズ部材20とを有する。該基準部は、第1の筐体2に対して固定される固定部としての役割を果たす。
バネ付きレンズ部材20は、弾性部材としての第1および第2バネ板部22,24と、第1〜3レンズ構成部21,23,25によって構成される光学レンズ部20Lzとを有する。該バネ付きレンズ部材20では、第1および第2バネ板部22,24の一部が、光学レンズ部20Lzに対して固定されるとともに、第1および第2バネ板部22,24のうちの他の一部が固定部に対して固定される。
具体的には、第1バネ板部22の第1〜4腕部221〜224(図5等参照)の各一端部と第2バネ板部24の第5〜8腕部245〜248(図5等参照)の各一端部とが、第1枠層12と第2枠層13との間で挟持される。つまり、光学レンズ部20Lzが、固定部に各一端部が固定された第1〜8腕部221〜224,245〜248を有する第1および第2バネ板部22,24によって支持される。
そして、第3レンズ構成部25に設けられる突起部251,252が、アクチュエータ層14によって押し上げられることで、第1〜8腕部221〜224,245〜248が弾性変形を生じつつ、固定部に対して光学レンズ部20Lzが光軸5ax(ここでは、Z軸)に沿って相対的に移動する。
ここで、第1および第2バネ板部22,24は、光学レンズ部20Lzが+Z方向に移動する際に、弾性変形しつつ、光学レンズ部20Lzの移動方向(+Z方向)とは反対方向の力を、該光学レンズ部20Lzに対して付与する。一方、光学レンズ部20Lzが−Z方向に移動する際には、第1および第2バネ板部22,24が光学レンズ部20Lzに対して付与する力の方向は、光学レンズ部20Lzの移動方向(−Z方向)と一致する。
このように、光学ユニット5kは、光学レンズ部20Lzを光軸方向(+Z方向)に変位させることが可能な移動機構として機能する。
なお、光学ユニット5kでは、第1バネ板部22と第2バネ板部24とは、Z方向に離隔されており、光学レンズ部20Lzの移動時には、該第1および第2バネ板部22,24によって、光学レンズ部20Lzの姿勢および光軸が略一定に保持される。
また、光学ユニット5kでは、光学レンズ部20Lzが+Z方向に移動していない非駆動状態(例えば駆動前の静止状態)において、第1および第2バネ板部22,24の弾性力によって光学レンズ部20Lzが、レンズ位置調整層15の突起部152の上端面に対して押し付けられる。このため、該光学レンズ部20Lzがレンズ位置調整層15によっても支持される。その結果、カメラモジュール5に対して強い衝撃が付与されても、光学レンズ部20Lzの姿勢が保持される。
なお、非駆動状態では、光学レンズ部20LzがZ軸に沿って変位可能な範囲(変位可能範囲)の最も−Z側の基準位置に配置されて静止する。該基準位置は、例えば、撮像素子171の+Z側の面上において多数の画素回路が配列されている領域(画素配列領域)に光学レンズ部20Lzの焦点が配置されるような位置に設定される。
また、図4で示されるように、カメラモジュール5は、Z軸に平行な4つの側面を有し、該4つの側面のうちの−Y側の1つの側面に、薄型の導電部材である側面配線5sが設けられる。該側面配線5sは、撮像素子層17を介して、アクチュエータ層14(具体的には、ヒータ層145)と、電流供給ドライバ6および電気抵抗検出部7とを電気的に接続する。
<(2-2)バネ付きレンズ部材>
ここで、バネ付きレンズ部材20の構成および作製方法について順次に説明する。
<(2-2-1)バネ付きレンズ部材の構成>
図5は、バネ付きレンズ部材20の外観を+Z側から見た模式図である。また、図6は、バネ付きレンズ部材20の外観を−Z側から見た模式図である。更に、図7は、バネ付きレンズ部材20の外観を側方(+X側)から見た模式図である。
図5〜図7で示されるように、バネ付きレンズ部材20は、第1〜3レンズ構成部21,23,25によって構成される透明の光学レンズ部20Lzと、弾性部材としての第1および第2バネ板部22,24とを備える。
具体的には、+Z側から−Z側に向けて、第1レンズ構成部21、第1バネ板部22、第2レンズ構成部23、第2バネ板部24、および第3レンズ構成部25が、この順番に配置されて一体的に構成される。
第1レンズ構成部21は、光学レンズ部20Lzの最も+Z側の部分を構成し、外周および外周近傍を形成する平板状の部分(平坦部)21oと、被写体からの光が入射され且つ+Z側に突出される曲面(入射面)を形成する部分(凸部)21gとを有する。
第1バネ板部22は、図8および図9で示されるように、板状のバネとしての役割を果たす部材(バネ部材)である。
該第1バネ板部22は、略中央に円形の貫通孔22hが形成されるとともに第1〜4角部を有する矩形且つ環状の中央リング部220と、第1角部から+Y方向に延設される第1腕部221と、第2角部から+Y方向に延設される第2腕部222と、第3角部から−Y方向に延設される第3腕部223と、第4角部に−Y方向に延設される第4腕部224とを備える。なお、貫通孔22hの略中央を光軸5axが通る。
第2レンズ構成部23は、図10および図11で示されるように、円柱状の透明の部分であり、板状のガラスからの切り出し、または樹脂の成形によって製作される。
第2バネ板部24は、図12および図13で示されるように、第1バネ板部22と同様に、板状のバネとしての役割を果たす部材(バネ部材)である。
該第2バネ板部24は、略中央に円形の貫通孔24hが形成されるとともに第5〜8角部を有する矩形且つ環状の中央リング部240と、第5角部から−X方向に延設される第5腕部245と、第6角部から+X方向に延設される第6腕部246と、第7角部から+X方向に延設される第7腕部247と、第8角部から−X方向に延設される第8腕部248とを備える。なお、貫通孔24hの略中央を光軸5axが通る。
該第1および第2バネ板部22,24は、例えば、りん青銅またはステンレス等の板に対するプレス加工やエッチング等が施されることで製作される。
また、図8、図9、図12、および図13では、第1〜8腕部221〜224,245〜248が、外縁が矩形の平板であったが、これに限られず、例えば、蛇行するように延設される平板であっても良い。このような構成により、第1〜8腕部221〜224,245〜248の変形の自由度が高まり、光学レンズ部20Lzの変位可能範囲が拡がる。
第3レンズ構成部25は、光学レンズ部20Lzの−Z側に配置され、外周および外周近傍を形成する平板状の部分(平坦部)25oと、被写体からの光が出射され且つ−Z側に突出される曲面(出射面)を形成する部分(凸部)25gと、平坦部25oの−Z側の面に設けられる2本の突起部251,252とを有する。
なお、第1〜3レンズ構成部25は、後述するリフロー方式の半田づけに適用可能な耐熱性に優れた透明の樹脂(高耐熱透明樹脂)等によって構成されることが好ましい。
<(2-2-2)バネ付きレンズ部材の作製方法>
図14〜図20は、バネ付きレンズ部材20の作製方法を説明するための図である。以下の工程(I)〜(VI)が順次に行われることで、バネ付きレンズ部材20が完成される。
(I)図14および図15で示されるように、第2レンズ構成部23の一主面上に第1バネ板部22が載置される。このとき、第2レンズ構成部23の一主面によって、貫通孔22hが一方から塞がれる。
(II)図16で示されるように、第2レンズ構成部23の一主面のうち、貫通孔22hを介して露出している部分に、樹脂21Lが滴下される。なお、該樹脂21Lとしては、熱に応じて硬化する樹脂(熱硬化樹脂)または紫外線に応じて硬化する樹脂(UV硬化樹脂)等が挙げられる。
(III)図17で示されるように、工程(II)で滴下された樹脂21Lが、金型210によって押下される。このとき、第1バネ板部22の中央リング部220の内縁部および内縁部近傍の部分が、第1レンズ構成部21を形成するための樹脂に埋没した状態で、該樹脂の圧縮成形が行われる。そして、ここでは、熱の付与または紫外線の照射によって樹脂の硬化が促進され、凸部21gおよび平坦部21oが形成される。
(IV)図18で示されるように、第2レンズ構成部23の他主面上に第2バネ板部24が載置される。このとき、第2レンズ構成部23の他主面によって、貫通孔24hが他方から塞がれる。
(V)図19で示されるように、第2レンズ構成部23の他主面のうち、貫通孔24hを介して露出している部分に、樹脂25Lが滴下される。該樹脂25Lとしては、例えば、第1レンズ構成部21を構成する樹脂と同様なものが採用される。
(VI)図20で示されるように、工程(V)で滴下された樹脂25Lが、金型250によって押下される。このとき、第2バネ板部24の中央リング部240の内縁部および内縁部近傍の部分が、第3レンズ構成部25を形成するための樹脂に埋没した状態で、該樹脂の圧縮成形が行われる。そして、ここでは、熱の付与または紫外線の照射によって樹脂の硬化が促進され、凸部25g、平坦部25o、および突起部251,252が形成される。
上記工程(I)〜(VI)によって、第1〜3レンズ構成部21,23,25によって構成される光学レンズ部20Lzに、第1バネ板部22の一部および第2バネ板部24の一部がそれぞれ埋め込まれて固定される。換言すれば、第1および第2バネ板部22,24と光学レンズ部20Lzとがいわゆる一体成形によって相互に固定される。その結果、光学レンズ部20Lzと第1および第2バネ板部22,24とが一体的に構成されるバネ付きレンズ部材20が完成される。
<(2-3)カメラモジュールの各機能層>
以下、カメラモジュール5を構成する各機能層の詳細について説明する。なお、各機能層については、+Z側の面を一主面と称し、−Z側の面を他主面と称する。
<(2-3-1)蓋層>
蓋層11は、XY断面の外縁が略正方形であるとともに、XY平面に略平行な盤面を有する板状の部材である。該蓋層11は、ガラス板等の透明な素材によって構成される。
<(2-3-2)第1枠層>
図21は、第1枠層12を+Z側から見た模式図であり、図22は、該第1枠層12を+X側から見た模式図であり、図23は、該第1枠層12を−Y側から見た模式図である。なお、図21〜図23の何れの図も、第1枠層12に着目して示されている。
図21〜図23で示されるように、第1枠層12は、XY断面の外縁および内縁がそれぞれ略矩形である環状の部材であり、Z軸に沿って貫通する中空部分12hを形成する。
また、第1枠層12の+Z側の端面は略平坦である。その一方で、第1枠層12の−Z側の端面は、段差を有する。具体的には、該第1枠層12の4つの側面をそれぞれ構成する第1〜4板状部121〜124のうちの−X側および+X側の第1,3板状部121,123の方が、+Y側および−Y側の第2,4板状部122,124よりも−Z方向への延設距離が長い。
そして、第1板状部121の−Z側の端面に、第5腕部245が固定される浅い溝部1245と、第8腕部248が固定される浅い溝部1248とが設けられる。第2板状部122の−Z側の端面に、第1腕部221が固定される浅い溝部1221と、第2腕部222が固定される浅い溝部1222とが設けられる。
また、第3板状部123の−Z側の端面には、第6腕部246が固定される浅い溝部1246と、第7腕部247が固定される浅い溝部1247とが設けられる。第4板状部124の−Z側の端面には、第3腕部223が固定される浅い溝部1223と、第4腕部224が固定される浅い溝部1224とが設けられる。
第1枠層12を構成する素材としては、樹脂やガラス等が挙げられ、該第1枠層12は、金属金型を用いたいわゆるプレス法や射出成型法等によって製作される。
そして、第1枠層12の+Z側の端面(一主面)は、隣接する蓋層11の外周部近傍に対して接着剤等によって接合される。また、第1枠層12の−Z側の端面(他主面)は、第1および第2バネ板部22,24の第1〜8腕部221〜224,245〜248が、第1枠層12と第2枠層13とによって挟持されるように、第2枠層13の+Z側の端面(一主面)に対して接着剤等によって接合される。
<(2-3-3)第2枠層>
図24は、第2枠層13を+Z側から見た模式図であり、図25は、該第2枠層13を+X側から見た模式図であり、図26は、該第2枠層13を−Y側から見た模式図である。なお、図24〜図26の何れの図も、第2枠層13に着目して示されている。
図24〜図26で示されるように、第2枠層13は、XY断面の外縁および内縁がそれぞれ略矩形である環状の部材であり、Z軸に沿って貫通する中空部分13hを形成する。
また、第2枠層13の−Z側の端面は略平坦である。その一方で、第2枠層13の+Z側の端面は、段差を有する。具体的には、該第2枠層13の4つの側面をそれぞれ構成する第1〜4板状部131〜134のうちの−X側および+X側の第1,3板状部131,133の方が、+Y側および−Y側の第2,4板状部132,134よりも+Z方向への延設距離が短い。
第2枠層13は、例えば、第1枠層12と同様な素材および方法によって製作される。
そして、第2枠層13の+Z側の端面(一主面)は、第1および第2バネ板部22,24の第1〜8腕部221〜224,245〜248が、第1枠層12と第2枠層13とによって挟持されるように、隣接する第1枠層12の−Z側の端面(他主面)に対して接着剤等によって接合される。また、第2枠層13の−Z側の端面(他主面)は、隣接するアクチュエータ層14(具体的には、図27の枠体14f)の+Z側の一主面に対して接着剤等によって接合される。
なお、第1および第2枠層12,13が形成する中空部分12h,13hに光学レンズ部20Lzが配置され、該光学レンズ部20Lzが、第1および第2枠層12,13によって側方から囲まれる。そして、該中空部分12h,13hの空間が、光学レンズ部20LzがZ軸に沿った方向に変位可能な空間となる。
<(2-3-4)アクチュエータ層>
図27は、アクチュエータ層14を+Z側から見た該アクチュエータ層14の構成を示す模式図である。図28は、アクチュエータ層14を+X側から見た該アクチュエータ層14の構成を示す模式図である。
図27および図28で示されるように、アクチュエータ層14は、外周部を構成する枠体14fと、該枠体14fの内側の中空部分に対して枠体14fから突設される2枚の板状の可動部14a,14bとを備える。つまり、各可動部14a,14bは、基準部を構成する枠体14fに対して一端が固定された片持ち梁の構成を有する。そして、枠体14fの一主面は、隣接する第2枠層13の他主面に対して接合され、枠体14fの他主面は、隣接するレンズ位置調整層15の枠体151(図32)に対して接合される。
図29は、アクチュエータ層14の切断面XXIX−XXIXにて矢印方向に見たアクチュエータ層14の断面を模式的に示す図である。図30は、アクチュエータ層14を−Z側から見た該アクチュエータ層14の構成を示す模式図である。
図29で示されるように、アクチュエータ層14は、低熱膨張層141、熱伝導層142、高熱膨張層143、絶縁層144、およびヒータ層145が、+Z側から−Z側に向けてこの順番に積層されて構成される。つまり、アクチュエータ層14は、温度変化に対する変形の度合いが相互に異なる低熱膨張層141と高熱膨張層143とを含む複数層が積層された所謂バイメタル(Bi-metallic strip)としての板状の構成を有する。
低熱膨張層141は、高熱膨張層143を構成する素材よりも小さな熱膨張率を持つ素材によって構成される。該低熱膨張層141を構成する素材としては、例えば、熱膨張率が1.1×10-6/℃である鉄・ニッケル合金等が挙げられる。但し、該素材の熱伝導率は、比較的低く、約8.8W・m-1・K-1である。
熱伝導層142は、低熱膨張層141および高熱膨張層143を構成する素材よりも大きな熱伝導率を持つ素材によって構成される。該熱伝導層142を構成する素材としては、例えば、熱伝導率が105.5W・m-1・K-1である銅および銅合金等が挙げられる。
高熱膨張層143は、低熱膨張層141を構成する素材よりも大きな熱膨張率を持つ素材によって構成される。該高熱膨張層143を構成する素材としては、例えば、熱膨張率が20×10-6/℃である鉄・ニッケル・マンガン合金等が挙げられる。但し、該素材の熱伝導率は比較的低く、約8.8W・m-1・K-1である。
絶縁層144は、シリカ(二酸化珪素)等の絶縁体によって構成される。
ヒータ層145は、絶縁層144の他主面上にパターンニングされ、例えば、金等の金属によって構成される。詳細には、図30で示されるように、ヒータ層145は、電極部145Ea,145Eb、ヒータ部145a,145b、および配線部1451〜1453を有する。
電極部145Ea,145Ebは、枠体14fの隣り合う2つの角部近傍に設けられる。そして、電極部145Ea,145Ebは、側面配線5sに対してそれぞれ電気的に接続され、電極部145Eaと電極部145Ebとの間に電圧の印加が可能である。
ヒータ部145aは、可動部14aを構成し、該可動部14aのうちの枠体14fに固定される一端部(固定端)近傍から、該可動部14aの他端部(自由端)FTa近傍にがけて延設され、該自由端FTa近傍で折り返されて、固定端近傍まで延設される。
ヒータ部145bは、可動部14bを構成し、該可動部14bのうちの枠体14fに固定される一端部(固定端)近傍から、該可動部14bの他端部(自由端)FTb近傍にがけて延設され、該自由端FTb近傍で折り返されて、固定端近傍まで延設される。
配線部1451〜1453は、ヒータ部145a,145bと比較して、幅が広く、電気抵抗が低くなるように構成される。
該ヒータ層145では、電極部145Eaと電極部145Ebとの間に、ヒータ部145aと配線部1451とからなる配線と、配線部1452とヒータ部145bと配線部1453とからなる配線とが電気的に並列に接続される。そして、電極部145Eaと電極部145Ebとの間に電圧が印加されると、電気抵抗が相対的に高いヒータ部145a,145bが、電流の供給に応じて自身のジュール熱によって発熱する。
図31は、ヒータ部145a,145bの発熱に応じた可動部14a,14bの変形態様を示す断面模式図である。図31は、図29で示されるアクチュエータ層14の断面図に対応する。なお、可動部14a,14bの変形の態様は、それぞれ同様であるため、ここでは、可動部14aの変形の態様を例示して説明する。図29および図31では、可動部14aの変形の態様が示されている。
図29で示されるように、ヒータ部145aが発熱していない状態では、可動部14aが略平坦な形状を有する。これに対して、ヒータ部145aに対する通電に応答した該ヒータ部145aにおける発熱により、可動部14aの温度が上昇する。このとき、低熱膨張層141と高熱膨張層143との間における膨張の違いによって、図31で示されるように、可動部14aが反るような変形が生じて、自由端FTaが+Z方向へ変位する。
このようにして、可動部14a,14bでは、温度変化に応じて固定部を基準とした変形が生じて、駆動力を発生させる。
一方、ヒータ部145aに対する通電が停止されると、可動部14aの熱が熱伝導層142の存在によって枠体14fに急速に伝わるとともに、枠体14fからの放熱によって、可動部14aが急冷される。このとき、自由端FTaにおける+Z方向への変位が低減されていき、図29で示されるように、可動部14aが略平坦な形状に戻る。
なお、アクチュエータ層14については、圧延等を用いて作製されるバイメタル、ならびにフォトリソグラフィ技術等を用いたレジストパターンの形成、エッチング、およびスパッタリング(または蒸着)等を用いて形成可能である。
<(2-3-5)レンズ位置調整層>
レンズ位置調整層15は、撮像素子171とバネ付きレンズ部材20との間に配設され、且つ撮像素子171と光学レンズ部20Lzとの離隔距離を調整する。具体的には、レンズ位置調整層15は、非駆動状態における光学レンズ部20Lzの位置(初期位置)を規定する。なお、レンズ位置調整層15は、例えば、樹脂をエッチングする手法等を用いて生成される。
図32は、レンズ位置調整層15を+Z側から見たレンズ位置調整層15の模式図である。図33は、レンズ位置調整層15の切断面XXXIII−XXXIIIにて矢印方向に見たレンズ位置調整層15の断面図である。図32および図33で示されるように、レンズ位置調整層15は、枠体151と突起部152とを備える。
枠体151は、レンズ位置調整層15の外周部分を構成する略矩形且つ環状の部分であり、XY平面に略平行な板状の形状を有する。また、枠体151は、Z軸に沿った方向に貫通する貫通孔15hを形成し、枠体151を構成する+Y側および−Y側の2つの板状の部材は、各板状の部分の下部から貫通孔16h側に出っ張った部分(凸部)151tをそれぞれ有する。また、枠体151の一主面は、隣接するアクチュエータ層14の枠体14fの他主面と接合され、枠体151の他主面は、隣接するカバーガラス層16の外周部近傍の他主面に対して接合される。
突起部152は、凸部151tの内縁近傍において+Z方向に向けて立設される。該突起部152は、XZ平面に略平行で且つ略長方形の盤面を有する板状の部分であり、長手方向がX軸に略平行な方向とされ、短手方向がZ軸に略平行な方向とされる。そして、突起部152の+Z側の端面(一主面)に、光学レンズ部20Lzが当接することで、該光学レンズ部20Lzが初期位置に配置される。
なお、図32で示されるように、突起部152は、被写体から光学レンズ部20Lzを介して撮像素子171の画素配列領域に至る光路を該画素配列領域の幅が最も狭い方向において挟む位置に配設される。
<(2-3-6)カバーガラス層>
図3で示されるように、カバーガラス層16は、略平板状であり且つXY断面が略正方形の形状を有し、透明なガラス等によって構成される。該カバーガラス層16は、撮像素子層17の一主面に対して接合され、撮像素子171を保護する。
<(2-3-7)撮像素子層>
図3で示されるように、撮像素子層17は、光学ユニット5kを通過した被写体からの光を受光して、被写体の像に関する画像信号を生成する撮像素子171、その周辺回路、および撮像素子171を囲む外周部を備える。なお、撮像素子層17の他主面(−Z側の面)には、リフロー方式によるはんだ付けを行うためのはんだボール5hbが設けられる。また、撮像素子層17の他主面には、撮像素子171に対する信号の付与、および該撮像素子171からの信号の読み出しを行う配線を接続するための各種端子が設けられる。
例えば、電流供給ドライバ6、電気抵抗検出部7、およびコントラスト検出部8が、例えば、第1の筐体2の回路基板上に設けられる。そして、リフロー方式によるカメラモジュール5のはんだ付けによって、コントラスト検出部8が、撮像素子層17に対して電気的に接続されるとともに、撮像素子層17を介して、電流供給ドライバ6および電気抵抗検出部7が、アクチュエータ層14に対して電気的に接続される。
<(3)カメラモジュールの動作>
電気抵抗検出部7は、ヒータ層145の電気抵抗を検出し、該電気抵抗を示す信号を合焦制御部9に対して出力する。
合焦制御部9は、ヒータ層145の電気抵抗に基づいて、可動部14a,14bの変形(具体的には、自由端FTa,FTbの変位)を検出する。該自由端FTa,FTbの変位の検出については、ヒータ層145(具体的には、ヒータ部145a,145b)における形状と電気抵抗との関係が一義的に決まることが利用される。
そして、合焦制御部9は、自由端FTa,FTbの変位を検出しつつ、電流供給ドライバ6を介してヒータ層145に供給する電流を制御することで、可動部14a,14bの変形量、すなわち自由端FTa,FTbの変位を制御する。このとき、自由端FTa,FTbが突起部251,252を押すことで、固定部に対して光学レンズ部20Lzが相対的に+Z方向に移動されるとともに、光学レンズ部20Lzと撮像素子171との離隔距離が変更される。その結果、光学ユニット5kの焦点の位置が変更される。
また、コントラスト検出部8は、撮像素子171で得られる画像信号について、コントラストを検出する。例えば、隣接画素間の階調値の差分を画像全体について積算した数値が、コントラストを示す評価値として検出される。該コントラストを示す評価値を示す信号は、合焦制御部9に対して出力される。
AF制御を行う際には、合焦制御部9の制御により、まず、光学レンズ部20Lzと撮像素子171との離隔距離が予め設定された多段階の離隔距離(すなわち光学レンズ部20Lzの繰り出し位置)に順次に設定される。そして、光学レンズ部20Lzが各繰り出し位置に設定される状態で撮像素子171によって画像信号が取得される。このとき、合焦制御部9が、電気抵抗検出部7で検出されるヒータ層145の電気抵抗をモニタリングしつつ、電流供給ドライバ6を介したヒータ層145への電流の供給を制御することで、光学レンズ部20Lzの繰り出し位置が変更される。
次に、合焦制御部9が、コントラスト検出部8によって検出されたコントラストを示す評価値が最大となる繰り出し位置を検出する。該評価値が最大となる繰り出し位置に光学レンズ部20Lzが配置されている状態が、被写体に合焦している状態に相当する。
そして、合焦制御部9の制御により、光学レンズ部20Lzがコントラストを示す評価値が最大となる繰り出し位置まで移動されることで、カメラモジュール5における被写体に対する合焦が実現される。すなわち、AF制御が実現される。
なお、非駆動状態では、上述したように、第1および第2バネ板部22,24の弾性力によって光学レンズ部20Lzが、レンズ位置調整層15の突起部152の上端面に対して押し付けられる。このため、携帯電話機等が一般に使用される−20〜+70℃程度の温度範囲(使用環境温度範囲)内では、自由端FTa,FTbが、第1および第2バネ板部22,24の弾性力に抗して変位しないように設計される。
<(4)一実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態に係るバネ付きレンズ部材20が採用されれば、弾性部材に対して光学レンズ部を接着等で取り付ける工程が不要となる。このため、光学系が弾性部材によって支持される壊れ難い構成が、容易かつ精度良く作製される。その結果、該バネ付きレンズ部材20が搭載された光学ユニットおよび撮像ユニットについても、基準部に対して光学系が相対的に移動する壊れ難い構成が、容易かつ精度良く作製される。
<(5)変形例>
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
◎例えば、上記一実施形態では、第1バネ板部22が、光学レンズ部20Lzを支持する弾性部材として使用されたが、これに限られず、例えば、貫通孔22hの径が適宜調整されることで光学的な絞りとしての役割を果たす第1バネ板部22Aとされても良い。
図34は、一変形例に係る第1バネ板部22Aが採用されたバネ付きレンズ部材20Aの外観を+Z側から見た模式図である。図35は、バネ付きレンズ部材20Aの切断面XXXV−XXXVにて矢印方向に見たバネ付きレンズ部材20Aの断面を示す模式図である。なお、図35では、光路の外縁が破線で示されている。
一変形例に係るバネ付きレンズ部材20Aは、上記一実施形態に係るバネ付きレンズ部材20と比較して、第1バネ板部22Aの採用に応じて、光学レンズ部20Lzが、光学レンズ部20LzAに置換されるとともに、カメラモジュール5、第1の筐体2、および携帯電話機1が、カメラモジュール5A、第1の筐体2A、および携帯電話機1Aに置換されたものとなる。
このように、第1バネ板部22Aに光学的な絞りとしての機能を持たせることで、別途に光学的な絞りを設ける必要性がなくなる。このため、カメラモジュールの大型化を招くことなく、光学部材の高機能化が図られる。
また、例えば、他の部材との組合せの自由度が向上するとともに、他の部材との組合せによって作製される装置を構成する部品点数が削減される。したがって、カメラモジュールの製造における自由度の向上、高効率化、および低コスト化が図られる。
なお、第1バネ板部22Aの光学的な絞りとしての性能を向上させるためには、第1バネ板部22Aの内縁が薄く且つ尖った形状とされることが好ましい。
ところで、一般的には、光学レンズ部に入射した光が、該光学レンズ部の側面の光軸と略平行な面(コバ)の内部において反射されることで、撮像素子に不要な光が照射されて、撮像画像にゴースト等を生じさせる虞がある。
この点について、本変形例に係るバネ付きレンズ部材20Aでは、第1バネ板部22Aのうちの貫通孔を形成する内縁近傍の部分が、光学レンズ部20LzAの光の入射面とコバとの間に配置される。このため、貫通孔の径が適宜調整されることで、被写体からの光が光学レンズ部20LzAにおける入射面からコバに至る経路が、第1バネ板部22Aによって遮断される。
上記構成により、コバにおける不要な光の反射が抑制される。また、例えば、コバにおける不要な光の反射を抑制するための別途の処理の省略が可能となるため、光学部材を容易に作製することができる。
◎また、上記一実施形態では、第1〜3レンズ構成部21,23,25が、例えば、高耐熱透明樹脂等によって構成されるものとして説明されたが、第1〜3レンズ構成部21,23,25を構成する素材は、同一素材であっても良いし、別の素材であっても良い。例えば、第2レンズ構成部23のみが、ガラスで構成されても良い。
◎また、上記一実施形態では、移動対象となる部分(移動対象部)が、光学レンズ部20Lz,20LzAであったが、これに限られない。例えば、移動対象部としては、いわゆる光ピックアップに適用される光学系であっても良い。つまり、本発明の技術的思想は、移動可能な光学系を有する各種装置等に適用可能である。
◎また、上記一実施形態では、バネ付きレンズ部材20が2つの弾性部材(第1および第2バネ板部22,24)を有していたが、これに限られず、例えば、弾性部材は1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。但し、光学レンズ部20Lzの姿勢の安定化の観点から言えば、弾性部材の数が多い方が好ましい。
◎なお、上記一実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1,1A 携帯電話機
5,5A カメラモジュール
5ax 光軸
5k 光学ユニット
5p 撮像部
12 第1枠層
13 第2枠層
14 アクチュエータ層
14a,14b 可動部
20,20A ばね付きレンズ部材
20Lz,20LzA 光学レンズ部
22,22A 第1バネ板部
22h,24h 貫通孔
24 第2バネ板部
171 撮像素子

Claims (6)

  1. 弾性部材と、光学レンズ部と、を有し、前記弾性部材の一部が前記光学レンズ部に埋め込まれていることで、前記弾性部材が前記光学レンズ部に固定されている光学部材と、
    前記弾性部材のうちの前記一部とは異なる他の一部が固定されている基準部と、
    を備えており、
    前記弾性部材と前記光学レンズ部とが一体成形によって相互に固定されており、
    前記弾性部材が、
    板状のバネ部材を含んでおり、
    前記基準部が、
    前記光学レンズ部の光軸に沿って貫通する中空部分をそれぞれ有し且つ前記光軸に沿った方向に積層されている第1枠層および第2枠層を有しており、
    前記第1枠層および前記第2枠層が形成する前記光軸に沿って貫通する中空部分の空間に前記光学レンズ部が配置されることで、前記第1枠層および前記第2枠層によって、前記光学レンズ部が前記光軸の側方から囲まれ、
    前記第1枠層および前記第2枠層が、前記弾性部材の前記他の一部を挟持している状態で相互に接合されており、
    前記光学レンズ部が、
    前記空間において、前記弾性部材を弾性変形させつつ、前記基準部に対して前記光軸に沿った方向に相対的に移動することを特徴とする光学ユニット
  2. 請求項1に記載の光学ユニットであって、
    前記一部が前記光学レンズ部を形成するための樹脂に埋没した状態で、該樹脂の圧縮成形が行われることによって、前記一部が前記光学レンズ部に対して固定されることを特徴とする光学ユニット
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学ユニットであって、
    前記弾性部材が、
    前記光学レンズ部に埋め込まれ且つ該光学レンズ部の光軸が通る貫通孔を有し、
    前記貫通孔が、
    光学的な絞りとしての役割を果たすことを特徴とする光学ユニット
  4. 請求項3に記載の光学ユニットであって、
    前記弾性部材のうちの前記貫通孔を形成している内縁近傍の部分が、
    前記光学レンズ部の光の入射面とコバとの間に配置されていることを特徴とする光学ユニット
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の光学ユニットと
    被写体からの光を、前記光学レンズ部を介して受光する撮像素子と、
    を備え、
    前記光学レンズ部が、前記基準部に対して相対的に移動することで、前記光学レンズ部と前記撮像素子との離隔距離が変更されることを特徴とする撮像ユニット
  6. 請求項に記載の撮像ユニットであって、
    携帯電話機に搭載される小型の撮像ユニットを含んでいることを特徴とする撮像ユニット
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