JP5781165B2 - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年4月5日に日本国に特許出願された特願2012−086254の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
本発明は、照明光を高効率で用いる映像表示装置に関する。
頭部に装着して、小型な表示素子の映像を接眼光学系により拡大した虚像を観察させる映像表示装置が知られている。頭部に装着されるので、映像表示装置は小型化されることが望まれている。
このような映像表示装置では、光源から照射される照明光を表示素子を用いて変調することにより映像が形成される。したがって、映像表示装置には、光源、表示素子、および光源の照明光を表示素子に伝達する照明光学系と表示素子に形成される映像を観察者の眼球に伝達する接眼光学系が設けられる。映像表示装置に求められる様々な特性を最適化しながら、これらの部位の形状、配置、および組合わせが定められ、映像表示装置の大きさが定まる。
映像表示装置では、光源から発せられる照明光を高い効率で用いることが求められる。そこで、ミラーを組合わせることにより照明光学系を構成し、光源と光学瞳とが共役になるように照明ミラーを配置することにより(特許文献1参照)、映像表示装置の小型化を図りながら、照明光を効率的に用いることが提案されている。
特開2010−72151号公報
しかし、特許文献1における光源と光学瞳との共役化は、接眼光学系の構成によっては照明光の効率化を図ることができないことがあった。特に、接眼光学系を小型化する場合には、特許文献1の構成では照明光の効率化を図ることが難しかった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明では、小型で高効率な照明を可能とした映像表示装置を提供することを目的とする。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による第1の映像表示装置は、
照明光を射出する光源と、
照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
光源から射出される照明光を前記表示素子に向けて射出し、正のパワーを有し光軸に対して非回転対称である光学面を有する偏心照明光学系と、
表示素子から射出される映像光を伝達し、伝達された映像光を射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
偏心照明光学系は、表示素子が射出する映像光の中心光線を含む任意の第1の平面において光源の像を接眼面または接眼面近傍に結像させる
ことを特徴とするものである。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による第2の映像表示装置は、
照明光を射出する光源と、
照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
光源から射出される照明光を表示素子に向けて射出する正のパワーを有した偏心照明光学系と、
表示素子から射出される映像光を伝達し、伝達された映像光を射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
偏心照明光学系は、表示素子が射出する映像光の中心光線を含む任意の第1の平面において光源の像を接眼面から射出された外部に結像させ、中心光線を含み第1の平面と異なる第2の平面において光源の像を接眼面より前記表示素子側に結像させる
ことを特徴とするものである。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による第3の映像表示装置は、
照明光を射出する光源と、
照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
光源から射出される前記照明光を前記表示素子に向けて射出し、正のパワーを有し光軸に対して非回転対称である光学面を有する偏心照明光学系と、
表示素子から射出される前記映像光を伝達し、伝達された映像光を射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
光源を物点としたときの偏心照明光学系によるサジタル面における結像位置であるサジタル結像位置がメリジオナル面における結像位置であるメリジオナル結像位置よりも前記表示素子側に位置する、
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係る映像表示装置によれば、偏心照明光学系により光源の像の結像位置を調整することにより小型な接眼光学系においても照明光の損失を低減化させることが可能である。それゆえ、高効率の照明光の利用を達成しながら接眼光学系を小型化させた映像表示装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る映像表示装置を取付けたメガネを頭部に装着した観察者の外観斜視図である。 第1の実施形態の映像表示装置の断面図である。 マスクの正面図である。 照明プリズムの拡大図である。 第2面側から見た接眼プリズムの外観図である。 第1の実施形態の映像表示装置において、第1の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第1の実施形態の映像表示装置において、第2の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第2の実施形態の映像表示装置において、第2の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第3の実施形態の映像表示装置において、第1の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第3の実施形態の映像表示装置において、第2の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 本発明の第4の実施形態に係る映像表示装置を取付けたメガネを頭部に装着した観察者の外観斜視図である。 第4の実施形態の映像表示装置の断面図である。 マスクの正面図である。 照明プリズムの拡大図である。 第2面側から見た接眼プリズムの外観図である。 第4の実施形態の映像表示装置において、第1の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第4の実施形態の映像表示装置において、第2の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第5の実施形態の映像表示装置において、第1の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第6の実施形態の映像表示装置において、第2の平面における光源像の結像位置を説明するための、光路図である。 第1の実施形態から第3の実施形態に反射型LCD表示素子を用いた場合の映像表示装置の断面図である。 第4の実施形態から第6の実施形態に反射型LCD表示素子を用いた場合の映像表示装置の断面図である。
以下、本発明を適用した映像表示装置の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像表示装置を取付けたメガネを頭部に装着した観察者の外観斜視図である。
映像表示装置100は、本体101と接眼光学系102などを含んで構成される。本体101はフックなどの係合部材103を用いて、メガネ104のテンプル105に取付け可能である。接眼光学系102は、メガネ104を観察者が装着した状態で、本体101から観察者の眼球の前方まで延びるように形成される。本体101は観察させる画像を形成し、映像光として射出する。接眼光学系102は、本体101を取付けたメガネ104を観察者が装着している状態で、映像光を本体101から観察者の眼球に導光する。
図2に示すように、本体101には、光源106、照明プリズム107、表示素子108などが設けられる。光源106は、例えばLEDであり、照明光を発する。照明プリズム107は、入射面109、射出面110、および反射面111を有する。光源106が発する照明光が入射面109に入射するように、照明プリズム107は配置される。
照明プリズム107の入射面109は、好ましくは図3に示すように、矩形の開口112が形成されたマスク113によって覆われる。開口112を通過する照明光の光束が入射面109に入射する。
照明プリズム107に入射した照明光を射出面110が反射面111に向けて全反射し、全反射された照明光を射出面110に略垂直に入射するように反射面111が照明光を反射し、略垂直に入射する照明光が射出面110を透過するように、照明プリズム107は形成され、配置される。なお、照明プリズムの反射面111の形状については、後に詳細に説明する。
このように光源106から射出面110までの光軸に対して、光学的なパワーを有する反射面111を、後述するように、回転非対称な偏心照明光学系として用いることにより、光路をコンパクトに折り畳んで小型な照明プリズムを用いることが可能である。
図4に示すように、入射面109には、例えば砂目処理のような、光を拡散するように微細な凹凸を形成する面処理が施される。このような面処理を施すことにより、LEDのように小さ過ぎる光源サイズを擬似的に拡大し2次光源を形成することが可能である。
射出面110を透過した照明光が入射する位置に表示素子108が配置される。表示素子108は、例えば透過型LCD表示素子である。表示素子108は、透過する照明光の光束を、2次元状に配置された画素毎に変調することにより、観察者に観察させる画像に相当する映像光を形成し、射出する。
表示素子108からの映像光の射出方向に接眼光学系102が設けられる。なお、本体101の筐体114において表示素子108と接眼光学系102の間には孔部が形成され、映像光を伝達可能である。
接眼光学系102は、接眼プリズム115と接眼窓116(接眼面)とによって構成される(図2参照)。接眼プリズム115は、第1〜第6面を有するプリズムである。接眼プリズム115は、以下に説明する外形となるように形成される。
第1面117および第2面118は等脚台形状であり(図5参照)、互いに平行である。映像入射面となる第3面119は、第1面117および第2面118の下底側の面であり、第1面117および第2面118に垂直である(図2、図5参照)。第4面120は、第3面119に対向する面であって、第1面117および第3面119に45°傾斜している。また、第1面117の第4面120側の端部近傍であって観察者の装着時に眼球の正面に位置する部位、および第4面120は高さhが第3面119の高さよりも低く4mm以下である(図5参照)。
接眼窓116は片凸レンズであって、平面が接眼プリズム115の第1面117上における第4面120寄りの端部近傍に接着される(図2参照)。接眼窓116は、第1面117における高さ方向hd(第1の方向)の長さが4mm以下であって、第1面117の長手方向wd(第2の方向)の長さより短くなるように形成される。接眼窓116の高さ方向hdの長さは、第3面119の高さ方向の長さよりも短く、接眼窓116の面積は第3面119の面積より小さい。
表示素子108からの映像光の射出方向が第3面119と垂直となるように、またメガネ104を介した映像表示装置100の観察者による装着時に接眼窓116が観察者の眼球に対向するように、接眼プリズム115は本体101に固定される。
上述のように接眼光学系102を本体101に固定することにより、接眼光学系102に入射する映像光は第4面120において接眼窓116の方向に反射される。さらに映像光は接眼窓116から射出されることにより、観察者の眼球に入射し、観察者は映像光を観察可能である。
また、接眼プリズム115および接眼窓116の高さ方向hdの長さが4mm以下なので、観察者の眼球の正面に接眼光学系102を配置させながらも、外界を遮蔽せずに映像光を観察可能である。人間の瞳孔径は明るさに応じて2〜8mmの間で変化し、平均的な明るさの環境において4mm程度である。それゆえ、人間の眼球正面に配置された遮蔽物となる接眼光学系102が瞳孔径よりも小さいので、遠方の景色を遮蔽物によって遮られること無く、観察可能である。
次に、偏心照明プリズム107の構成について詳細に説明する。偏心照明プリズム107の構成について説明するために、表示素子108から射出された映像光の中心光線CRを含み、接眼プリズム115の高さ方向hdに平行な平面を第1の平面とする(図2参照)。また、表示素子108から射出された映像光の中心光線CRを含み、第1の平面に垂直な平面を第2の平面とする。光源を物点としたとき、偏心照明プリズム107のサジタル面が第1の平面と一致し、メリジオナル面が第2の平面と一致する。
なお、メリジオナル面とは、光源を軸外の物点とした場合に、光学系の光軸と物点または主光線を含む面であり、サジタル面とは、主光線を含みメリジオナル面に垂直な面である。光学系が偏心している場合には、その偏心を考慮して上記の定義が適応される。
第1の平面における反射面111の曲率半径を調整することにより、入射面109に形成される2次光源の第1の平面における結像位置を調整可能である。また、第2の平面における反射面111の曲率半径を調整することにより、入射面109に形成される2次光源の第2の平面における結像位置を調整可能である。
図6に示すように、入射面109に形成される2次光源が、第1の平面(図6紙面)において実質的に接眼窓116上に結像するように、反射面111は形成される。また、図7に示すように、入射面109に形成される2次光源が、第2の平面(図7紙面)において接眼窓116の外部に結像するように、反射面111は形成される。なお、接眼窓116の外部とは、接眼光学系102の光軸に沿って表示素子108の反対側に進行した空間である。
また、反射面111は、(Fs+E)が実質的にFmに等しくなるように、形成される(図6、7参照)。なお、Eはアイリリーフであり、映像表示装置100を取付けたメガネ104の装着時における、接眼窓116から眼球表面までの距離として想定される値である。また、Fsは、第1の平面において、入射面109を物点としたときの反射面111による(サジタル)結像距離である。また、Fmは、第2の平面において、入射面109を物点としたときの反射面111による(メリジオナル)結像距離である。
上述のような入射面109に形成される2次光源の結像位置は、Rs<Rmとなるように反射面111を形成することにより調整可能である。なお、Rsは第1の平面における反射面111の曲率半径である。Rmは第2の平面における反射面111の曲率半径である。さらに、接眼窓116の曲率半径をRとすると、Rs<R<Rmを満たすように接眼窓116は形成される。
なお、第1の平面において光源の像を結像する位置を、L−Am<Fs<L+Amを満たすように接眼窓116近傍にしてもよい。ただし、Lは反射面111から接眼窓116までの光軸光路長であり、Amが接眼窓116の長手方向の開口幅である。
以上のような構成の第1の実施形態の映像表示装置によれば、高い効率で照明光を用いながら、接眼光学系102の小型化を図ることが可能である。このような効果について、以下に簡単に説明する。
前述のように、従来の映像表示装置では、ミラーの組合せにより照明光学系の小型化を図りながら、光源と光学瞳とを共役化することにより、瞳孔に入射できない映像光の光束を減じることが可能である。このとき通常、光学瞳は瞳孔などの眼球近傍に配置される。それゆえ、映像光を形成するための照明光が高い効率で使用される。しかし、このような照明光の高効率化を達成するためには、接眼光学系102において照明光のケラレが生じないことが前提となる。
第1の実施形態のように、接眼プリズム115および接眼窓116の大きさに制約がある場合には、接眼光学系102によるケラレが生じないように光源の結像位置(光源像)を配置することが重要である。具体的には、第1の実施形態においては、接眼プリズム115および接眼窓116の高さ方向hd(図2参照)の長さを短くすることが制約となる。このように、高さ方向hdの短い接眼光学系102を用いて光源像を瞳孔などの眼球近傍位置と共役になるように配置する構成では、接眼光学系102のケラレによる伝達損失が大きくなり、照明光の使用効率は低下することがある。
そこで、第1の実施形態では、第1の平面においては、入射面109に形成される2次光源を接眼窓116に結像させている(図6参照)。なお、第1の平面は、接眼光学系102を構成する部材の長さに制約が設けられる高さ方向hdに平行な関係を有する。このような構成により、伝達損失を低減化することが可能である。伝達損失を低減化させることにより、全体としての照明光の使用効率を向上させることが可能である。
さらに、2次光源を接眼窓116に結像させることにより、接眼光学系102の接眼窓116から射出される光束の高さ方向の幅を、第3面119に入射する光束の高さ方向の幅よりも小さく出来る。そのため、伝達損失を低減化させながら、接眼窓116の小型化を図ることが可能である。例えば、通常、第3面119は表示素子108の近傍に設けられるので、第3面119の開口幅は表示素子108からの映像光を取込むため表示素子108の有効領域の幅より大きくする必要がある。一方で、接眼窓116は表示素子108の有効領域の幅よりも小さくすることが可能であり、より小型な映像表示装置を提供することが可能である。
また、第1の実施形態においては、第2の平面において、接眼窓116の第2の平面と平行な方向の開口幅は十分な幅を有するため、入射面109に形成される2次光源を実質的に瞳孔または眼球近傍位置に結像させることが可能である(図7参照)。なお、第2の平面は接眼光学系102を構成する部材の長さに制約が設けられない長手方向wdと接眼窓116の光軸を通る関係を有する。このような構成により、伝達損失を増加させること無く、瞳孔に入射できない映像光の光束を減じることが可能である。
また、第1の実施形態においては、接眼窓116はRs<R<Rmを満たしているので、第1の平面においては接眼窓116の近傍または接眼窓116よりも表示素子108側に光源像を形成することが可能である。また、第2の平面においては、接眼窓116の表示素子108よりも遠い側の外部または瞳孔や眼球近傍位置に光源像を近付けることが可能である。両平面においてそれぞれ異なる最適な位置に光源像を近付けることができるので、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第1の平面において、光源の像を、L−Am<Fs<L+Amを満たすように接眼窓116近傍に結像させてもよい。すなわち、接眼窓116と第4面120とによって囲まれる領域は高さ方向hdが特に小さいため、その部分を通る光束を細くすることにより高い使用効率を得ることが可能である。
また、第1の実施形態においては、光を拡散させる面処理が表示素子108から照明プリズム107の中の光路上で最も離れた位置に施される。このような構成により照明光の効率を向上させなら、映像光の画質を向上させることが可能である。このような効果について以下に説明する。
光を拡散する処理を施すことにより光源サイズを擬似的に拡大した2次光源を形成することができ、射出瞳が光源像で満たされる。射出瞳を光源像で満たすことにより、瞳孔の観察位置からの僅かの移動に対して発生し得る照明ムラを軽減化させることができる。しかし、砂目処理のように光を拡散する面処理を施すと、当該拡散面の凹凸形状の像を含む照明光が映像光の形成に用いられるため、映像光の画質が低下することがある。
そこで、第1の実施形態においては、面処理が施される位置が、照明プリズム107内部で表示素子108から最も離れた位置に形成される。このような構成により、照明光の凹凸形状の映像光への影響を低減化される。さらに、面処理を照明プリズム107の面上に施すことにより、別途拡散板などを配置する必要がなく低コスト化を図ることが可能である。
また、第1の実施形態では、光源像を擬似的に拡大する入射面109は、正の光学的パワーを有する反射面111よりも光源106側にあるので、拡散処理が施された入射面109から拡散される光を拡大させた2次光源として用いることが可能である。そのような2次光源を反射面111によって結像させることにより拡大された光源像が得られる。
また、第1の実施形態では、入射面109がマスク113で覆われるので、不要光や迷光を軽減することが可能である。不要光や迷光を軽減することにより、接眼光学系102において観察する映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る映像表示装置について説明する。第2の実施形態は照明プリズムにおける反射面の構成が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付す。
第2の実施形態では、照明プリズム以外の部位の構成および機能は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じく、入射面109に形成される2次光源が、第1の平面において実質的に接眼窓116上に結像するように、反射面1110は形成される(図6参照)。また、第1の実施形態と異なり、入射面109に形成される2次光源が、第2の平面においても実質的に接眼窓116上に結像するように、反射面1110は形成される(図8参照)。
また、反射面1110は、接眼プリズム115の物側結像距離Fが、(Fm−d)および(Fs−d)に等しくなるように、形成される。なお、dは表示素子108から反射面1110までの光路長である。
第1の実施形態と同様に、上述のような入射面109に形成される2次光源の結像位置は、Rs<Rmとなるように反射面1110を形成することにより調整可能である。また、第1の実施形態と同様に、接眼窓116は、Rs<R<Rmを満たすように形成される。
以上のような構成の第2の実施形態の映像表示装置によっても、第1の実施形態と同様に、入射面109における2次光源を接眼窓116に結像させるので、接眼光学系102の小型化を図りながら、高い効率で照明光を用いることが可能である。
特に、第1の実施形態と異なり、第2の平面においても入射面109における光源像を接眼窓116に結像させているので、接眼窓116の第2平面と平行な方向の開口幅に制約が設けられている場合、例えば接眼窓116の第2平面と平行な方向の開口幅の長さが4mm以下に定められる場合に第2の平面における伝達損失を低減化可能である。したがって、全体としての照明光の使用効率を向上させることが可能である。
また、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、照明プリズム107内で拡散面処理を施す位置を表示素子108から離しているので、凹凸形状の映像光への影響を低減化することが可能である。
また、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、Rs<R<Rmを満たしているので、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、正の光学的パワーを有する反射面1110よりも拡散面処理を施した入射面109を光源106側に配置するので、拡散面処理が施された入射面109から拡散される光を2次光源として用いることができる。その2次光源を反射面111によって結像させることにより拡大された光源像を得ることが可能である。
また、第2の実施形態によっても、入射面109がマスク113で覆われるので、映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
次に、本発明の第3の実施形態に係る映像表示装置について説明する。第3の実施形態は照明プリズムにおける反射面の構成が第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付す。
第3の実施形態では、照明プリズム以外の部位の構成および機能は第1の実施形態と同じである。
第3の実施形態では、反射面1111が球面上に形成される(図9、10参照)。つまり、Rs=Rmとなるが、照明プリズム107は光軸に対して回転対称でなく、偏心している。それゆえ、反射面1111の第1の平面における結像距離(図9参照)と、第2の平面における結像距離(図10参照)とが大きくずれることにより、非点収差が発生する。
第1の平面および第2の平面の中で、結像距離が短くなる平面における光源像が接眼プリズム115内部で結像するように、反射面1111は形成される。また、第1の平面および第2の平面の中で、結像距離が長くなる平面における光源像が接眼窓116の外部で結像するように、反射面1111は形成される。
なお、本実施形態においては、第1の平面における結像距離(図9参照)は第2の平面における結像距離(図10参照)より長い。それゆえ、入射面109における2次光源が、第1の平面においては接眼窓116の外部で、第2の平面においては接眼プリズム115の内部で結像するように、反射面1111は形成される。さらに、反射面1111は、(Fm−d)<F<(Fs−d)を満たすように形成される。
以上のような構成の第3の実施形態の映像表示装置によれば、接眼光学系102の小型化を図りながら、高い効率で照明光を用いることが可能である。
前述のように、第3の実施形態の接眼プリズム115には大きさの制約があり、光源像を瞳孔上に結像させる構成、および光源像と接眼光学系102の射出瞳とを共役にする構成では伝達損失が大きくなる。特に、第1の平面および第2の平面における光源像のいずれもが、接眼プリズム115の内部、または接眼プリズム115の外部に結像する場合には、第1の平面および第2の平面のいずれかにおいて伝達損失が大きくなる。
そこで、第3の実施形態のように、第1の平面および第2の平面の一方においては接眼プリズム115の内部で結像し、他方において接眼プリズム115の外部で結像させることにより、照明光の伝達損失を低減化させることが可能である。伝達損失を低減化することにより、全体としての照明光の使用効率を向上させることが可能である。
また、第3の実施形態では、反射面1111を球面状に形成するので、非球面状に形成することに比べ容易である。容易に形成することが可能なので、製造コストを低減化させることが可能である。
さらに、第3の実施形態では、反射面1111は、(Fm−d)<F<(Fs−d)を満たすように形成されるので、第1の平面および第2の平面における光源像の結像位置を接眼窓116を基準にして適切に設定することが可能である。第1の平面および第2の平面における光源像の結像位置を最適化することにより、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第3の実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、照明プリズム107内で拡散面処理を施す位置を表示素子108から離しているので、凹凸形状の映像光への影響を低減化することが可能である。
また、第3の実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、正の光学的パワーを有する反射面1111よりも拡散面処理を施した入射面109を光源106側に配置するので、拡散面処理が施された入射面109から拡散される光を2次光源として用いることができる。その2次光源を反射面111によって結像させることにより拡大された光源像を得ることが可能である。
また、第3の実施形態によっても、入射面109がマスク113で覆われるので、映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
次に、本発明の第4の実施形態に係る映像表示装置について説明する。図11に示すように、映像表示装置2100は、本体2101と接眼光学系2102などを含んで構成される。本体2101はフックなどの係合部材2103を用いて、メガネ2104のテンプル2105に取付け可能である。接眼光学系2102は、観察者がメガネ2104を装着した状態で、本体2101から観察者の眼球の前方まで延びるように形成される。本体2101は観察させる画像を形成し、映像光として射出する。接眼光学系2102は、本体2101を取付けたメガネ2104を観察者が装着している状態で、映像光を本体2101から観察者の眼球に導光する。
図12に示すように、本体2101には、光源2106、照明プリズム2107、表示素子2108などが設けられる。光源2106は、例えばLEDであり、照明光を発する。照明プリズム2107は、入射面2109、射出面2110、および反射面2111を有する。光源2106が発する照明光が入射面2109に入射するように、照明プリズム2107は配置される。
照明プリズム2107の入射面2109は、好ましくは図13に示すように、矩形の開口2112が形成されたマスク2113によって覆われる。開口2112の2辺は、後述する高さ方向hdに平行である。また、高さ方向hdに垂直な2辺は、平行な2辺より長くなるように形成される。開口2112を通過する照明光の光束が入射面2109に入射する。
照明プリズム2107に入射した照明光を射出面2110が反射面2111に向けて全反射し、全反射された照明光を射出面2110に略垂直に入射するように反射面2111が照明光を反射し、略垂直に入射する照明光が射出面2110を透過するように、照明プリズム2107は形成され、配置される。なお、照明プリズム2107の反射面2111の形状については、後に詳細に説明する。
このように光源2106から射出面2110までの光軸に対して、光学的なパワーを有する反射面2111を、後述するように、回転非対称な偏心照明光学系として用いることにより、光路をコンパクトに折り畳んで小型な照明プリズムを用いることが可能である。
図14に示すように、入射面2109には、例えば砂目処理のような、光を拡散するように微細な凹凸を形成する面処理が施される。このような面処理を施すことにより、LEDのように小さ過ぎる光源サイズを擬似的に拡大し2次光源を形成することが可能である。
射出面2110を透過した照明光が入射する位置に表示素子2108が配置される。表示素子2108は、例えば透過型LCD表示素子である。表示素子2108は、透過する照明光の光束を、2次元状に配置された画素毎に変調することにより、観察者に観察させる画像に相当する映像光を形成し、射出する。
表示素子2108からの映像光の射出方向に接眼光学系2102が設けられる。なお、本体2101の筐体2114において表示素子2108と接眼光学系2102の間には孔部が形成され、映像光を伝達可能である。
接眼光学系2102は、接眼プリズム2115と接眼窓2116(接眼面)とによって構成される(図12参照)。接眼プリズム2115は、第1〜第6面を有するプリズムである。接眼プリズム2115は、以下に説明する外形となるように形成される。
第1面2117および第2面2118は等脚台形状であり(図15参照)、互いに平行である。映像入射面となる第3面2119は、第1面2117および第2面2118の下底側の面であり、第1面2117および第2面2118に垂直である(図12、図15参照)。第4面2120は、第3面2119に対向する面であって、第1面2117および第3面2119に45°傾斜している。また、第1面2117の第4面2120側の端部近傍であって観察者の装着時に眼球の正面に位置する部位、および第4面2120は高さhが第3面2119の高さよりも低く4mm以下である(図15参照)。
接眼窓2116は片凸レンズであって、平面が接眼プリズム2115の第1面2117上における第4面2120寄りの端部近傍に接着される(図12参照)。接眼窓2116は、第1面2117における高さ方向hd(第1の方向)の長さが4mm以下であって、第1面2117の長手方向wd(第2の方向)の長さより短くなるように形成される。接眼窓2116の高さ方向hdの長さは、第3面2119の高さ方向の長さよりも短く、接眼窓2116の面積は第3面119の面積より小さい。
表示素子2108からの映像光の射出方向が第3面2119と垂直となるように、またメガネ2104を介した映像表示装置2100の観察者による装着時に接眼窓2116が観察者の眼球に対向するように、接眼プリズム2115は本体2101に固定される。
上述のように接眼光学系2102を本体2101に固定することにより、接眼光学系2102に入射する映像光は第4面2120において接眼窓2116の方向に反射される。さらに映像光は接眼窓2116から射出されることにより、観察者の眼球に入射し、観察者は映像光を観察可能である。
また、接眼プリズム2115および接眼窓2116の高さ方向hdの長さが4mm以下なので、観察者の眼球の正面に接眼光学系2102を配置させながらも、外界を遮蔽せずに映像光を観察可能である。人間の瞳孔径は明るさに応じて2〜8mmの間で変化し、平均的な明るさの環境において4mm程度である。それゆえ、人間の眼球正面に配置された遮蔽物となる接眼光学系2102が瞳孔径よりも小さいので、遠方の景色を遮蔽物によって遮られること無く、観察可能である。
次に、偏心照明プリズム2107の構成について詳細に説明する。光源2106を物点としたとき、偏心照明プリズム2107のサジタル面およびメリジオナル面をそれぞれ第1の平面および第2の平面とする。メリジオナル面とは、光源を軸外の物点とした場合に、光学系の光軸と物点または主光線を含む面であり、サジタル面とは、主光線を含みメリジオナル面に垂直な面である。光学系が偏心している場合には、その偏心を考慮して上記の定義が適応される。
接眼プリズム2115は、第1面2117および第2面2118と第1の平面(サジタル面)とが平行になるように、かつ第1面2117および第3面2119に垂直な平面が第2の平面(メリジオナル面)に平行となるように、本体2101に取付けられる。
したがって、第1の平面(サジタル面)は、表示素子2108から射出された映像光の中心光線CRを含み、接眼プリズム2115の高さ方向hdに平行な平面である。また、第2の平面(メリジオナル面)は、表示素子2108から射出された映像光の中心光線CRを含み、第1の平面に垂直な平面である。
第1の平面(サジタル面)における反射面2111の曲率半径を調整することにより、入射面2109に形成される2次光源の第1の平面における結像位置を調整可能である。また、第2の平面(メリジオナル面)における反射面2111の曲率半径を調整することにより、入射面2109に形成される2次光源の第2の平面における結像位置を調整可能である。
図16に示すように、入射面2109に形成される2次光源の像が、第1の平面(サジタル面)において実質的に接眼窓2116上に結像するように、反射面2111は形成される。また、図17に示すように、入射面2109に形成される2次光源の像が、第2の平面(メリジオナル面)において接眼窓2116の外部に結像するように、反射面2111は形成される。なお、接眼窓2116の外部とは、接眼光学系2102の光軸に沿って表示素子2108の反対側に進行した空間である。
また、反射面2111は、(L+E)が実質的にFmに等しくなるように、形成される(図17参照)。なお、Eはアイリリーフであり、映像表示装置2100を取付けたメガネ2104の装着時における、接眼窓2116から眼球表面までの距離として想定される値である。また、Lは反射面2111から接眼窓2116までの光軸光路長である。また、Fmは、第2の平面(メリジオナル面)において、入射面2109を物点としたときの反射面2111による結像距離である。
上述のような入射面2109に形成される2次光源の結像位置は、Rs<Rmとなるように反射面2111を形成することにより調整可能である。なお、Rsは第1の平面(サジタル面)における反射面2111の曲率半径である。Rmは第2の平面(メリジオナル面)における反射面2111の曲率半径である。さらに、接眼窓2116の曲率半径をRとすると、Rs<R<Rmを満たすように接眼窓2116は形成される。
なお、第1の平面において光源の像を結像する位置を、L−Am<Fs<L+Amを満たすように接眼窓2116近傍にしてもよい。ただし、Fsは、第1の平面において、入射面2109を物点としたときの反射面2111による結像距離であり、Amが接眼窓2116の長手方向の開口幅である(図17参照)。
以上のような構成の第4の実施形態の映像表示装置によれば、高い効率で照明光を用いながら、接眼光学系2102の小型化を図ることが可能である。このような効果について、以下に簡単に説明する。
前述のように、従来の映像表示装置では、ミラーの組合せにより照明光学系の小型化を図りながら、光源と光学瞳とを共役化することにより、瞳孔に入射できない映像光の光束を減じることが可能である。このとき通常、光学瞳は瞳孔などの眼球近傍に配置される。それゆえ、映像光を形成するための照明光が高い効率で使用される。しかし、このような照明光の高効率化を達成するためには、接眼光学系2102において照明光のケラレが生じないことが前提となる。
第4の実施形態のように、接眼プリズム2115および接眼窓2116の大きさに制約がある場合には、接眼光学系2102によるケラレが生じないように光源の結像位置(光源像)を配置することが重要である。具体的には、第4の実施形態においては、接眼プリズム2115および接眼窓2116の高さ方向hd(図12参照)の長さを短くすることが制約となる。このように、高さ方向hdの短い接眼光学系2102を用いて光源像を瞳孔などの眼球近傍位置と共役になるように配置する構成では、接眼光学系2102のケラレによる伝達損失が大きくなり、照明光の使用効率は低下することがある。
そこで、第4の実施形態では、第1の平面(サジタル面)においては、入射面2109に形成される2次光源を接眼窓2116に結像させている(図16参照)。なお、第1の平面(サジタル面)は、接眼光学系2102を構成する部材の長さに制約が設けられる高さ方向hdに平行な関係を有する。このような構成により、伝達損失を低減化することが可能である。伝達損失を低減化させることにより、全体としての照明光の使用効率を向上させることが可能である。
さらに、2次光源を接眼窓2116に結像させることにより、接眼光学系2102の接眼窓2116から射出される光束の高さ方向の幅を、第3面2119に入射する光束の高さ方向hdの幅よりも小さく出来る。そのため、伝達損失を低減化させながら、接眼窓2116の小型化を図ることが可能である。例えば、通常、第3面2119は表示素子2108の近傍に設けられるので、第3面2119の開口幅は表示素子2108からの映像光を取込むため表示素子2108の有効領域の幅より大きくする必要がある。一方で、接眼窓2116は表示素子2108の有効領域の幅よりも小さくすることが可能であり、より小型な映像表示装置を提供することが可能である。
また、第4の実施形態においては、第2の平面(メリジオナル面)において、接眼窓2116の第2の平面と平行な方向の開口幅は十分な幅を有するため、入射面2109に形成される2次光源を実質的に瞳孔または眼球近傍位置に結像させることが可能である(図17参照)。なお、第2の平面は接眼光学系2102を構成する部材の長さに制約が設けられない長手方向wdと接眼窓2116の光軸を通る関係を有する。このような構成により、伝達損失を増加させること無く、瞳孔に入射できない映像光の光束を減じることが可能である。
また、第4の実施形態においては、接眼窓2116はRs<R<Rmを満たしているので、第1の平面においては接眼窓2116の近傍または接眼窓2116よりも表示素子2108側に光源像を形成することが可能である。また、第2の平面(メリジオナル面)においては、接眼窓2116の表示素子2108よりも遠い側の外部または瞳孔や眼球近傍位置に光源像を近付けることが可能である。両平面においてそれぞれ異なる最適な位置に光源像を近付けることができるので、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第1の平面(サジタル面)において、光源の像を、L−Am<Fs<L+Amを満たすように接眼窓2116近傍に結像させているの。接眼窓2116と第4面2120とによって囲まれる領域は高さ方向hdが特に小さいため、その部分を通る光束を細くすることにより高い使用効率を得ることが可能である。
また、第4の実施形態においては、光を拡散させる面処理が表示素子2108から照明プリズム2107の中の光路上で最も離れた位置に施される。このような構成により照明光の効率を向上させなら、映像光の画質を向上させることが可能である。このような効果について以下に説明する。
光を拡散する処理を施すことにより光源サイズを擬似的に拡大した2次光源を形成することができ、射出瞳が光源像で満たされる。射出瞳を光源像で満たすことにより、瞳孔の観察位置からの僅かの移動に対して発生し得る照明ムラを軽減化させることができる。しかし、砂目処理のように光を拡散する面処理を施すと、当該拡散面の凹凸形状の像を含む照明光が映像光の形成に用いられるため、映像光の画質が低下することがある。
そこで、第4の実施形態においては、面処理が施される位置が、照明プリズム2107内部で表示素子2108から最も離れた位置に形成される。このような構成により、照明光の凹凸形状の映像光への影響を低減化される。さらに、面処理を照明プリズム2107の面上に施すことにより、別途拡散板などを配置する必要がなく低コスト化を図ることが可能である。
また、第4の実施形態では、光源像を擬似的に拡大する入射面2109は、正の光学的パワーを有する反射面2111よりも光源2106側にあるので、拡散処理が施された入射面2109から拡散される光を拡大させた2次光源として用いることが可能である。そのような2次光源を反射面2111によって結像させることにより拡大された光源像が得られる。
また、第の実施形態では、入射面2109がマスク2113で覆われるので、不要光や迷光を軽減することが可能である。不要光や迷光を軽減することにより、接眼光学系2102において観察する映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
次に、本発明の第5の実施形態に係る映像表示装置について説明する。第5の実施形態は照明プリズムにおける反射面の構成が第4の実施形態と異なっている。以下に、第4の実施形態と異なる点を中心に第5の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付す。
第5の実施形態では、照明プリズム以外の部位の構成および機能は第の実施形態と同じである。
第4の実施形態と異なり、入射面2109に形成される2次光源の像は第1の平面(サジタル面)において接眼プリズム2115内部で結像し(図18参照)、第2の平面(メリジオナル面)において接眼窓2116の外部で結像するように(図17参照)、反射面21110は形成される。すなわち、Fs<L<Fmを満たすように、反射面21110は形成される。
第4の実施形態と同様に、上述のような入射面2109に形成される2次光源の結像位置は、Rs<Rmとなるように反射面21110を形成することにより調整可能である。また、第4の実施形態と同様に、接眼窓2116は、Rs<R<Rmを満たすように形成される。
以上のような構成の第5の実施形態の映像表示装置によれば、接眼光学系2102の小型化を図りながら、高い効率で照明光を用いることが可能である。
前述のように、第5の実施形態の接眼プリズム2115には大きさの制約があり、光源像を瞳孔上に結像させる構成、および光源像と接眼光学系2102の射出瞳とを共役にする構成では伝達損失が大きくなる。特に、第1の平面(サジタル面)および第2の平面(メリジオナル面)における光源像のいずれもが、接眼プリズム2115から離間した内部、または接眼プリズム2115から離間した外部に結像する場合には、第1の平面および第2の平面のいずれかにおいて伝達損失が大きくなる。
そこで、第5の実施形態のように、光源像を第1の平面(サジタル面)においては接眼プリズム2115の内部で結像し、第2の平面(メリジオナル面)において接眼プリズム2115の外部で結像させることにより、照明光の伝達損失を低減化させることが可能である。伝達損失を低減化することにより、全体としての照明光の使用効率を向上させることが可能である。
また、第5の実施形態によっても、第の実施形態と同様に、第2の平面(メリジオナル面)において接眼窓2116の第2の平面と平行な方向の開口幅は十分な幅を有するため、伝達損失を増加させること無く、瞳孔に入射できない映像光の光束を減じることが可能である。
また、第5の実施形態によっても、第の実施形態と同様に、接眼窓2116はRs<R<Rmを満たしているので、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第5の実施形態によっても、第4の実施形態と同様に、照明プリズム21070内で拡散面処理を施す位置を表示素子2108から離しているので、凹凸形状の映像光への影響を低減化することが可能である。
また、第5の実施形態によっても、第4の実施形態と同様に、正の光学的パワーを有する反射面21110よりも拡散面処理を施した入射面2109を光源2106側に配置するので、拡散面処理が施された入射面2109から拡散される光を2次光源として用いることができる。その2次光源を反射面21110によって結像させることにより拡大された光源像を得ることが可能である。
また、第5の実施形態によっても、入射面2109がマスク2113で覆われるので、映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
次に、本発明の第6の実施形態に係る映像表示装置について説明する。第6の実施形態は照明プリズムにおける反射面の構成が第4の実施形態と異なっている。以下に、第4の実施形態と異なる点を中心に第6の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付す。
第6の実施形態では、照明プリズム以外の部位の構成および機能は第4の実施形態と同じである。
第6の実施形態では、入射面に形成される2次光源の像が、第1の平面(サジタル面)において接眼プリズム2115の内部で結像するように(図18参照)、反射面21111が形成される。また、第5の実施形態と異なり、入射面に形成される2次光源の像が、第2の平面(メリジオナル面)において実質的に接眼窓2116上に結像するよう(図19参照)に、反射面21111は形成される。なお、第1の平面において光源の像を結像する位置を、L−Am<Fm<L+Amを満たすように接眼窓2116近傍にしてもよい。
以上のような構成の第6の実施形態の映像表示装置によれば、接眼光学系2102の小型化を図りながら、高い効率で照明光を用いることが可能である。
接眼窓2116の第2の平面(メリジオナル面)に平行な方向の寸法は、眼球と接眼窓2116との位置合わせの観点では長くすることが好ましい。しかし、眼球に入射しない光が増え、照明光の利用効率が低下することがある。装着者の眼球位置に最適化するように表示装置が固定されれば第2の平面に平行な方向の接眼窓2116の寸法を短くしても位置合わせの問題が生じない。そこで、位置合わせの問題が生じないのであれば、眼球に入射しない無駄な光を低減化することにより、照明光の利用効率を向上させることが可能である。そこで、本実施形態のようにメリジオナル面における結像位置が接眼窓2116近傍となるように反射面21111を形成することにより、高い効率で照明光を用いることが可能である。
また、第6の実施形態によっても、第4の実施形態と同様に、照明プリズム21071内で拡散面処理を施す位置を表示素子2108から離しているので、凹凸形状の映像光への影響を低減化することが可能である。
また、第6の実施形態によっても、第4の実施形態と同様に、Rs<R<Rmを満たしているので、照明光の使用効率をさらに向上させることが可能である。
また、第6の実施形態によっても、第4の実施形態と同様に、正の光学的パワーを有する反射面21111よりも拡散面処理を施した入射面2109を光源2106側に配置するので、拡散面処理が施された入射面2109から拡散される光を2次光源として用いることができる。その2次光源を反射面21111によって結像させることにより拡大された光源像を得ることが可能である。
また、第6の実施形態によっても、入射面2109がマスク2113で覆われるので、映像光内のフレアおよびゴーストを軽減することが可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、上記の第1〜第3の実施形態において、接眼光学系102には接眼プリズム115が用いられるが、接眼プリズム115に限定されない、例えば、接眼プリズム115の第4面120と同じ位置に配置されるミラーによって接眼光学系を形成することも可能である。
また、第1〜第3の実施形態において、照明プリズム107の入射面109には光を拡散する面処理が施される構成であるが、そのような処理が施されずに平坦面であってもよい。ただし、平坦面である場合には、入射面109に形成される2次光源の代わりに、光源106の像そのものを上述の位置に結像させることにより、第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、第1〜第3の実施形態において、接眼光学系102はメガネ104のテンプル側から眼球正面まで延びるように形成されるが、例えば、レンズの上部から眼球正面まで延びるように形成される構成であってもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、表示素子108は透過型LCD表示素子であるが、反射型LCD表示素子であってもよい(図20参照)。反射型表示素子を用いる場合には、ハーフミラーまたは偏光ビームスプリッタを用いて、2次光源を反射型LCD表示素子108に導光する。さらに、接眼窓には光学的なパワーを設けずに、接眼プリズム1150の第4面1200を正の光学的なパワーを有する反射面として形成しても同様の効果を得ることが可能である。
また、第1、第2の実施形態において、入射面109に形成される2次光源の第1の平面における結像位置は接眼窓116上に合わせられる構成であるが、接眼窓116近傍に結像させる構成であってもよい。
また、第1の実施形態において、(Fs+E)が実質的にFmに等しい構成であるが、このような構成に限定されない。Fs<Fmであれば、第2の平面における入射面109に形成される2次光源を眼球付近に接近させることが可能である。
例えば、上記の第4の実施形態から第6の実施形態それぞれにおいて、接眼窓2116が、光源像の第1の平面(サジタル面)における結像位置近傍、光源像の第1の平面および第2の平面(メリジオナル面)における結像位置の間、および光源像の第2の平面における結像位置近傍に位置するように、反射面2111、21110、21111が形成される構成である。
すなわち、第1の平面(サジタル面)における結像位置が第2の平面(メリジオナル面)における結像位置よりも表示素子2108側である偏心照明プリズム2107に対して、接眼窓2116の位置が、第1の平面における結像位置近傍から第2の平面における結像位置近傍の間にあれば、第1から3の実施形態と同様に、接眼プリズム115内部におけるケラレを低減化することが可能である。すなわち、Fs<L+Am且つL−Am<Fmを満たせばよい。
また、上記の第4の実施形態から第6の実施形態において、接眼光学系2102には接眼プリズム2115が用いられるが、接眼プリズム2115に限定されない、例えば、接眼プリズム2115の第4面2120と同じ位置に配置されるミラーによって接眼光学系を形成することも可能である。
また、第4の実施形態から第6の実施形態において、照明プリズム2107、21070、21071の入射面2109には光を拡散する面処理が施される構成であるが、そのような処理が施されずに平坦面であってもよい。ただし、平坦面である場合には、入射面2109に形成される2次光源の代わりに、光源2106の像そのものを上述の位置に結像させることにより、第4の実施形態から第6の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、第4の実施形態から第6の実施形態において、接眼光学系2102はメガネ2104のテンプル側から眼球正面まで延びるように形成されるが、例えば、レンズの上部から眼球正面まで延びるように形成される構成であってもよい。
また、第4の実施形態から第6の実施形態において、表示素子2108は透過型LCD表示素子であるが、反射型LCD表示素子であってもよい(図21参照)。反射型表示素子を用いる場合には、ハーフミラーまたは偏光ビームスプリッタを用いて、2次光源を反射型LCD表示素子2108に導光する。さらに、接眼窓には光学的なパワーを設けずに、接眼プリズム21150の第4面21200を正の光学的なパワーを有する反射面として形成しても同様の効果を得ることが可能である。
100、2100 映像表示装置
102、2102 接眼光学系
106、2106 光源
107、2107、21070、21071 照明プリズム
108、2108 表示素子
109、2109 入射面
111、1110、1111、2111、21110、21111 反射面
115、1150、2115、21150 接眼プリズム
116、2116 接眼窓
120、1200、2120、21200、 第4面
CR 中心光線

Claims (39)

  1. 照明光を射出する光源と、
    前記照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
    前記光源から射出される前記照明光を前記表示素子に向けて射出し、正のパワーを有する照明光学系と、
    前記表示素子から射出される前記映像光を伝達し、前記伝達された映像光を観察者の眼球に向けて射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
    前記接眼光学系は、前記観察者の眼球に入射する外界光の少なくとも一部を遮蔽しない大きさを有し、
    前記光源を物点としたときの前記照明光学系のサジタル結像距離をFs、前記照明光学系の前記凹面反射面から前記接眼面までの光軸光路長をL、前記接眼面における前記光源を物点とする照明光学系のメリジオナル面と平行な方向の開口サイズをAmとすると、L−Am<Fs<L+Amを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明光学系は、前記光源から射出される前記照明光を入射する照明入射面と、
    前記照明光を射出する照明射出面と、前記照明入射面から入射した前記照明光を前記照明射出面に向けて反射する凹面反射面を有する照明プリズムであって、
    前記凹面反射面は、前記光源を物点とする照明光学系のサジタル面と、前記メリジオナル面とで異なる曲率半径を有する曲面である
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  3. 請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記凹面反射面の、前記サジタル面に沿った断面の曲率半径をRs、前記メリジオナル面に沿った断面の曲率半径をRmとすると、
    Rs<Rmを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  4. 請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記接眼面は曲率半径をRとする曲面であり、Rs<R<Rmを満たし、前記サジタル結像距離と前記光源を物点としたときの前記照明光学系のメリジオナル結像距離とが異なることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  5. 請求項1乃至請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼光学系は、前記表示素子から射出される前記映像光を入射する映像入射面と、前記映像光を内部で1回以上反射する反射面と、前記映像光を眼球方向へ射出する前記接眼面とを有する接眼プリズムである
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  6. 請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼面の開口幅は、前記メリジオナル面と平行な方向の前記接眼面の開口幅より小さいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  7. 請求項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼プリズムの前記接眼面の開口幅は、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼プリズムの前記映像入射面の開口幅よりも小さいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  8. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    記光源を物点としたときの前記照明光学系のメリジオナル結像距離をFmとすると、
    Fs=Fmを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  9. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    記光源を物点とした前記照明光学系のメリジオナル結像距離をFmとすると、Fm<Fsを満たすことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  10. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記照明プリズムの前記照明入射面には光を拡散する面処理が施されていることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  11. 請求項10に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記照明入射面には前記照明光が透過する開口部と前記照明光を遮光する遮光部とを有する遮光マスクが設けられることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  12. 請求項11に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記遮光マスクは前記メリジオナル面と平行な方向の開口サイズの方が大きいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  13. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記照明入射面に形成された拡散面上に形成される前記照明光の像を2次的な光源とし、前記照明プリズムは前記光源に代えて前記2次的な光源を結像させることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明光学系は、光軸に対して非回転対称である光学面を有する偏心光学系であることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  15. 請求項1013のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明プリズムは、偏心照明プリズムであることを特徴とすることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明光学系のサジタル面において、L−Am<Fs<L+Amを満たすように、前記光源の像結像さ
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼面側から見た前記接眼光学系の厚みが、前記接眼光学系の長手方向の長さより短い
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  18. 照明光を射出する光源と、
    前記照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
    前記光源から射出される前記照明光を前記表示素子に向けて射出する正のパワーを有した照明光学系と、
    前記表示素子から射出される前記映像光を伝達し、前記伝達された映像光を観察者の眼球に向けて射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
    記表示素子が射出する前記映像光の中心光線を含む任意の第1の平面において前記光源の像前記接眼面から射出された外部に結像さ、前記中心光線を含み前記第1の平面と異なる第2の平面において前記光源の像前記接眼面より前記表示素子側に結像され、
    前記接眼光学系は、前記観察者の眼球に入射する外界光の少なくとも一部を遮蔽しない大きさを有する
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  19. 請求項18に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼面側から見た前記接眼光学系の厚みが、前記接眼光学系の長手方向の長さより短い
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  20. 請求項18または19に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼面の第1の方向に沿った幅は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に沿った幅より短く、
    前記第1の平面は前記光源を物点とする前記照明光学系のサジタル面であり、前記第2の平面は前記光源を物点とする前記照明光学系のメリジオナル面であり、
    前記照明光学系は前記光源から射出される前記照明光を入射する照明入射面と、前記照明光を射出する照明射出面と、前記照明入射面から入射した前記照明光を前記照明射出面に向けて反射する凹面反射面を有する照明プリズムであって
    前記サジタル面において前記光源を物点とした前記凹面反射面によるサジタル結像距離をFs、前記メリジオナル面において前記光源を物点とした前記凹面反射面によるメリジオナル結像距離をFm、前記照明プリズムの前記凹面反射面から前記接眼面までの光軸光路長をLとすると、
    Fm<L<Fsを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  21. 照明光を射出する光源と、
    前記照明光を変調して映像光として射出する表示素子と、
    前記光源から射出される前記照明光を前記表示素子に向けて射出し、正のパワーを有する照明光学系と、
    前記表示素子から射出される前記映像光を伝達し、前記伝達された映像光を観察者の眼球に向けて射出する接眼面を有する接眼光学系とを備え、
    前記光源を物点としたときの前記照明光学系によるサジタル面における結像位置であるサジタル結像位置がメリジオナル面における結像位置であるメリジオナル結像位置よりも前記表示素子側に位置
    前記接眼光学系は、前記観察者の眼球に入射する外界光の少なくとも一部を遮蔽しない大きさを有する
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  22. 請求項21に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明光学系は、前記光源から射出される前記照明光を入射する入射面と、射出面に向けて反射する凹面反射面を有する照明プリズムであって、
    前記凹面反射面は前記サジタル面および前記メリジオナル面の曲率半径が異なる曲面である
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  23. 請求項21または請求項22に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記光源を物点として前記照明光学系のサジタル結像距離をFs、前記光源を物点として前記照明光学系のメリジオナル結像距離をFm、前記照明光学系の前記反射面から前記接眼面までの光軸光路長をL、前記メリジオナル面と平行な方向における前記接眼面の開口サイズをAmとすると、
    Fs<L+Am且つL−Am<Fmを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  24. 請求項23に記載の頭部装着型映像表示装置において、L−Am<Fs<L+Amを満たすことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  25. 請求項23または請求項24に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記接眼面の第1の方向に沿った幅は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に沿った幅より短く、前記サジタル面は前記第1の方向に平行であることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  26. 請求項25に記載の頭部装着型映像表示装置において、Fs<L<Fmを満たすことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  27. 請求項25または請求項26に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記接眼面から眼球までの距離をEとすると、L+E=Fmを満たすことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  28. 請求項21乃至請求項27のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼光学系は、前記表示素子から射出される前記映像光を入射する映像入射面と、前記映像光を内部で1回以上反射する反射面と、前記映像光を眼球方向へ射出する前記接眼面とを有する接眼プリズムである
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  29. 請求項28に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼面の開口幅は、前記メリジオナル面と平行な方向の前記接眼面の開口幅より小さいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  30. 請求項28に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼プリズムの前記接眼面の開口幅は、前記メリジオナル面と垂直な方向の前記接眼プリズムの前記映像入射面の開口幅よりも小さいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  31. 請求項21乃至請求項30のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記凹面反射面の、前記サジタル面に沿った断面の曲率半径をRs、前記メリジオナル面に沿った断面の曲率半径をRmとすると、
    Rs<Rmを満たす
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  32. 請求項31に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記接眼面の曲率半径をRとすると、Rs<R<Rmを満たすことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  33. 請求項22に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記照明プリズムの前記入射面には光を拡散する面処理が施されていることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  34. 請求項33に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記入射面には前記照明光が透過する開口部と前記照明光を遮光する遮光部とを有する遮光マスクが設けられることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  35. 請求項34に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記遮光マスクは前記メリジオナル面と平行な方向の開口サイズの方が大きいことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  36. 請求項33乃至請求項35のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、前記入射面に形成された拡散面上に形成される前記照明光の像を2次的な光源とし、前記照明プリズムは前記光源に代えて前記2次的な光源を結像させることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  37. 請求項21乃至請求項35のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記接眼面側から見た前記接眼光学系の厚みが、前記接眼光学系の長手方向の長さより短い
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  38. 請求項18乃至請求項37のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明光学系は、光軸に対して非回転対称である光学面を有する偏心光学系であることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  39. 請求項2022、33、36のいずれか1項に記載の頭部装着型映像表示装置において、
    前記照明プリズムは、偏心照明プリズムであることを特徴とすることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
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