JP2019133132A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019133132A
JP2019133132A JP2018203691A JP2018203691A JP2019133132A JP 2019133132 A JP2019133132 A JP 2019133132A JP 2018203691 A JP2018203691 A JP 2018203691A JP 2018203691 A JP2018203691 A JP 2018203691A JP 2019133132 A JP2019133132 A JP 2019133132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical unit
light
display device
optical
image light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018203691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019133132A5 (ja
JP7192396B2 (ja
Inventor
光隆 井出
Mitsutaka Ide
光隆 井出
米窪 政敏
Masatoshi Yonekubo
政敏 米窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to EP19153470.0A priority Critical patent/EP3518024A1/en
Priority to CN201910066232.XA priority patent/CN110082926B/zh
Priority to US16/257,109 priority patent/US10935807B2/en
Publication of JP2019133132A publication Critical patent/JP2019133132A/ja
Priority to US17/160,788 priority patent/US11520158B2/en
Publication of JP2019133132A5 publication Critical patent/JP2019133132A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7192396B2 publication Critical patent/JP7192396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】2つの回折素子によって適正に波長補償を行うことのできる表示装置を提供すること。【解決手段】光学系10では、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30と、第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像が形成され、第3光学部L30近傍に瞳が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳を形成する。第1回折素子50と第2回折素子70とは、共役または略共役の関係にある。【選択図】図3

Description

本発明は、回折素子を利用して画像を表示する表示装置に関するものである。
ホログラフィック素子等の回折素子を用いた表示装置として、画像光生成装置から出射された画像光を回折素子によって観察者の眼に向けて偏向するものが提案されている。回折素子では、特定波長で最適な回折角度と回折効率が得られるように干渉縞が最適化されている。しかしながら、画像光は、特定波長を中心にして所定のスペクトル幅を有していることから、特定波長からずれた周辺波長の光は、画像の解像度を低下させる原因となる。そこで、画像光生成装置から出射された画像光を反射型の第1回折素子によって、前方に配置された第2回折素子に向けて出射し、第1回折素子から出射された画像光を第2回折素子によって観察者の眼に向けて偏向する表示装置が提案されている。かかる構成によれば、第1回折素子によって波長補償を行うことができ、特定波長からずれた周辺波長の光に起因する画像の解像度の低下を抑制することができる(特許文献1参照)。また、散布誤差を互いに補償するように設計された2つの回折素子を備えた表示装置が提案されている(特許文献2参照)。また、接眼光学系において、2つの回折素子を用いて収差の発生や色ずれを抑制する技術が提案されている(特許文献3参照)。
特開2017−167181号公報 特開2004−318140号公報 特開平08−184779号公報
しかしながら、上記特許文献1、2、3に開示された技術では、2つの回折素子によって十分に波長補償できないおそれがあるため、さらなる改善が望まれていた。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、2つの回折素子によって適正に波長補償を行うことのできる表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係る表示装置は、画像光生成装置から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部と、第1回折素子を備え、正のパワーを有する第2光学部と、正のパワーを有する第3光学部と、第2回折素子を備え、正のパワーを有する第4光学部と、を有し、前記第1光学部と前記第3光学部との間に前記画像光の第1中間像が形成され、前記第2光学部と前記第4光学部の間に瞳が形成され、前記第3光学部と前記第4光学部との間に前記画像光の第2中間像が形成され、前記光路において前記第4光学部の前記第3光学部とは反対側に射出瞳が形成されることを特徴とする。
第一態様に係る表示装置によれば、第1光学部と第3光学部との間に画像光の第1中間像を形成し、第3光学部と第4光学部との間に第2中間像を形成し、第3光学部近傍に瞳を形成する。このため、画像光生成装置の1つの点から出射した光線を網膜に1つの点として結像させることができるとともに、光学系の入射瞳と眼球の瞳とを共役とすることができ、さらに、2つの回折素子(第1回折素子と第2回折素子)を共役あるいは略共役とすることができる。従って、第1回折素子と第2回折素子とでは、同一の光線が入射する位置同士が対応するので、2つの回折素子によって波長補償を適正に行うことができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第1中間像は、前記第1光学部と前記第2光学部との間に形成される態様を採用することができる。かかる態様によれば、第1中間像を第2光学部と第3光学部との間に形成した場合より十分な波長補償を行うことができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第3光学部は、前記第2光学部から射出された画像光を発散光、収束光あるいは平行光と自在に制御して前記第4光学部に入射させる態様を採用することができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第3光学部は、前記画像光生成装置が生成した画像の1点に相当する光については、前記第1回折素子により偏向されて特定波長の光からずれた光を第2回折素子の所定の範囲に入射させる態様を採用することができる。本発明において、「前記画像光生成装置が生成した画像の1点に相当する光」とは、画像光生成装置がパネル状である場合には、パネル状の画像光生成装置の表示面の1点から出射される光に相当する。これに対して、画像光生成装置が、レーザー光をマイクロミラーデバイスで2次元的に走査して画像を生成する場合、マイクロミラーデバイスから1つの方向に出射される光に相当する。
第一態様に係る表示装置において、前記第2光学部は、前記第1光学部から射出された画像光を収束光として前記第3光学部に入射させる態様を採用することができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第2回折素子の入射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面であり、前記第2回折素子は、前記第3光学部から射出された画像光を平行光化する態様を採用することができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第1回折素子の前記第3光学部による前記第2回折素子上の射影の倍率の絶対値は0.5倍から10倍までである態様を採用することができる。この場合、前記倍率の絶対値は1倍から5倍までであることが好ましい。
第一態様に係る表示装置において、前記第1回折素子と前記第3光学部との間の光学距離は、前記第3光学部と前記第2回折素子の光学距離よりも短い態様を採用することができる。
第一態様に係る表示装置において、前記第1回折素子と前記第2回折素子とは共役関係にある態様を採用することができる。さらに、前記第1回折素子における第1の位置から出射した光は、前記第2回折素子における前記第1の位置に対応する第2の位置に対して±0.8mmの範囲内に入射する態様を採用することができる。
本発明の第二態様に係る表示装置は、画像光生成装置から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有し、複数のレンズを含む第1光学部と、第1回折素子を備え、正のパワーを有する第2光学部と、正のパワーを有する第3光学部と、第2回折素子を備え、正のパワーを有する第4光学部と、を有し、前記光路において、前記第1光学部における前記複数のレンズのうち最も前記画像光生成装置側に位置する第1レンズと前記第3光学部との間に前記画像光の第1中間像が形成され、前記第2光学部と前記第4光学部の間に瞳が形成され、前記第3光学部と前記第4光学部との間に前記画像光の第2中間像が形成され、前記第4光学部の前記第3光学部とは反対側に射出瞳が形成されることを特徴とする。
第二態様に係る表示装置によれば、第1レンズと第3光学部との間に画像光の第1中間像を形成し、第3光学部と第4光学部との間に第2中間像を形成し、第3光学部近傍に瞳を形成する。このため、画像光生成装置の1つの点から出射した光線を網膜に1つの点として結像させることができるとともに、光学系の入射瞳と眼球の瞳とを共役とすることができ、さらに、2つの回折素子(第1回折素子と第2回折素子)を共役あるいは略共役とすることができる。従って、第1回折素子と第2回折素子とでは、同一の光線が入射する位置同士が対応するので、2つの回折素子によって波長補償を適正に行うことができる。
第二態様に係る表示装置において、前記第1中間像は、前記第1光学部の中に形成される態様を採用することができる。
第一実施形態に係る表示装置の外観の一態様を示す外観図。 表示装置の別の外観の一態様を示す外観図。 表示装置の光学系の一態様を示す説明図。 回折素子の干渉縞の説明図。 回折素子の干渉縞の別の形態の説明図。 第1回折素子および第2回折素子の回折特性を示す説明図。 第1回折素子と第2回折素子とが共役関係にある場合の説明図。 第1回折素子と第2回折素子とが共役関係にない場合の説明図。 第1回折素子と第2回折素子とが共役関係にない場合の説明図。 第1回折素子と第2回折素子との共役関係からのずれの許容差を示す説明図。 共役関係からのずれの許容差を示す別の形態の説明図。 光学系の光線図。 第一変形例に係る光学系の光線図。 第二変形例に係る光学系の光線図。 第三変形例に係る光学系の光線図。 第四変形例に係る光学系の光線図。 第四変形例の光学系における第1光学部の説明図。 第二実施形態に係る光学系の説明図。 第三実施形態に係る光学系の説明図。 第四実施形態に係る光学系の説明図。 水平方向および垂直方向における中間像の位置が異なる図。 第五実施形態に係る光学系の説明図。 第六実施形態に係る光学系の説明図。 第七実施形態に係る光学系の説明図。 第八実施形態に係る光学系における第1回折素子と第2回折素子との略共役関係を示す図。 図21に示す略共役関係のときに第2回折素子から出射される光の説明図。 図22に示す光が眼に入射する様子を示す説明図。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度や角度を実際とは異ならせしめている。
図1は、本実施形態の表示装置100の外観の一態様を示す外観図である。図2は、表示装置100の別の外観の一態様を示す外観図である。図3は、図1に示す表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。なお、図1から図3においては、表示装置を装着した観察者に対する前後方向をZ軸に沿う方向とし、前後方向の一方側として表示装置を装着した観察者の前方を前側Z1とし、前後方向の他方側として表示装置を装着した観察者の後方を後側Z2としてある。また、表示装置を装着した観察者に対する左右方向をX軸に沿う方向とし、左右方向の一方側として表示装置を装着した観察者の右方を右側X1とし、左右方向の他方側として表示装置を装着した観察者の左方を左側X2としてある。また、表示装置を装着した観察者に対する上下方向をY軸方向に沿う方向とし、上下方向の一方側として表示装置を装着した観察者の上方を上側Y1とし、上下方向の他方側として表示装置を装着した観察者の下方を下側Y2としてある。
図1に示す表示装置100は、頭部装着型の表示装置であり、画像光L0aを右眼Eaに入射させる右眼用光学系10aと、画像光L0bを左眼Ebに入射させる左眼用光学系10bとを有している。表示装置100は、例えば、眼鏡のような形状に形成される。具体的に、表示装置100は、右眼用光学系10aと左眼用光学系10bとを保持する筐体90をさらに備えている。表示装置100は、筐体90によって観察者の頭部に装着される。
表示装置100は、筐体90として、フレーム91と、フレーム91の右側に設けられ、観察者の右耳に係止されるテンプル92aと、フレーム91の左側に設けられ、観察者の左耳に係止されるテンプル92bと、を備えている。フレーム91は、両側部に収納空間91sを有しており、収納空間91s内に、後述する光学系10を構成する画像光投射装置等の各部品が収容されている。テンプル92a,92bは、ヒンジ95によってフレーム91に対して折り畳み可能に連結されている。
右眼用光学系10aと左眼用光学系10bとは基本的な構成が同一である。従って、以下の説明では、右眼用光学系10aと左眼用光学系10bとを区別せずに光学系10として説明する。
また、図1に示す表示装置100では、画像光L0をX軸に沿う左右方向に進行させたが、図2に示すように、画像光L0を上側Y1から下側Y2に進行させて観察者の眼Eに出射させる場合や、頭頂部から眼Eの前にわたって光学系10が配置されるように構成される場合もある。
図3を参照して表示装置100の光学系10の基本的な構成を説明する。図3は、図1に示す表示装置100の光学系10の一態様を示す説明図である。なお、図3には、画像光L0の特定波長の光L1(実線)に加えて、長波長側の光L2(一点鎖線)、および特定波長に対して短波長側の光L3(点線)も図示してある。
図3に示すように、光学系10では、画像光生成装置31から出射された画像光L0の進行方向に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10と、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30と、正のパワーを有する第4光学部L40とが配置されている。
本実施形態において、正のパワーを有する第1光学部L10は、投射光学系32によって構成されている。正のパワーを有する第2光学部L20は、反射型の第1回折素子50によって構成されている。正のパワーを有する第3光学部L30は、導光系60によって構成されている。正のパワーを有する第4光学部L40は、反射型の第2回折素子70によって構成されている。本実施形態において、第1回折素子50および第2回折素子70は、反射型の回折素子である。
かかる光学系10において、画像光L0の進行方向に着目すると、画像光生成装置31は、投射光学系32に向けて画像光L0を出射し、投射光学系32は入射した画像光L0を第1回折素子50に向けて出射し、第1回折素子50は入射した画像光L0を導光系60に向けて出射する。導光系60は、入射した画像光L0を第2回折素子70に出射し、第2回折素子70は、入射した画像光L0を観察者の眼Eに向けて出射する。
本実施形態において、画像光生成装置31は画像光L0を生成する。
画像光生成装置31は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等の表示パネル310を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、小型で高画質な画像表示が可能な表示装置100を提供することができる。また、画像光生成装置31は、照明光源(図示せず)と、照明光源から出射された照明光を変調する液晶表示素子等の表示パネル310とを備えている態様を採用してもよい。かかる態様によれば、照明光源の選択が可能なため、画像光L0の波長特性の自由度が広がるという利点がある。ここで、画像光生成装置31は、カラー表示可能な1枚の表示パネル310を有する態様を採用することができる。また、画像光生成装置31は、各色に対応する複数の表示パネル310と、複数の表示パネル310から出射された各色の画像光を合成する合成光学系とを有する態様を採用してもよい。さらに、画像光生成装置31は、レーザー光をマイクロミラーデバイスで変調する態様を採用してもよい。
投射光学系32は画像光生成装置31が生成した画像光L0を投射する光学系であって、複数のレンズ321によって構成されている。図3では、投射光学系32におけるレンズ321を3枚とした場合を例に挙げたが、レンズ321の枚数はこれに限定されることはなく、投射光学系32が4枚以上のレンズ321を備えていてもよい。また、各レンズ321は貼り合わせて投射光学系32を構成してもよい。また、レンズ321は自由曲面のレンズで構成されていてもよい。
導光系60は、第1回折素子50から出射された画像光L0が入射するレンズ系61と、レンズ系61から出射された画像光L0を斜めに傾いた方向に出射するミラー62とを有している。レンズ系61は、Z軸に沿う前後方向に配置された複数のレンズ611からなる。ミラー62は、前後方向に向けて斜めに傾いた反射面620を有している。本実施形態において、ミラー62は全反射ミラーである。但し、ミラー62をハーフミラーとしてもよく、この場合、外光を視認できる範囲を広くすることができる。
続いて、第1回折素子50および第2回折素子70の構成について説明する。
本実施形態において、第1回折素子50および第2回折素子70は基本的な構成が同一である。以下では、第2回折素子70の構成を例に挙げて説明する。
図4Aは、図3に示す第2回折素子70の干渉縞751の説明図である。図4Aに示すように、第2回折素子70は、反射型体積ホログラフィック素子75を備えており、反射型体積ホログラフィック素子75は部分反射型回折光学素子である。このため、第2回折素子70は、部分透過反射性のコンバイナーを構成している。従って、外光も第2回折素子70を介して眼Eに入射するため、観察者は、画像光生成装置31で形成した画像光L0と外光(背景)とが重畳した画像を認識することができる。
第2回折素子70は、観察者の眼Eと対向しており、画像光L0が入射する第2回折素子70の入射面71は、眼Eから離れる方向に凹んだ凹曲面になっている。換言すれば、入射面71は、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。このため、画像光L0を観察者の眼Eに向けて効率良く集光させることができる。
第2回折素子70は、特定波長に対応するピッチを有した干渉縞751を有している。干渉縞751は屈折率等の差としてホログラム感光層に記録されており、干渉縞751は特定の入射角度に対応するように、第2回折素子70の入射面71に対して一方方向に傾いている。従って、第2回折素子70は、画像光L0を所定の方向に回折して偏向する。特定波長および特定の入射角度とは、画像光L0の波長と入射角度に対応する。かかる構成の干渉縞751は、参照光Lrおよび物体光Lsを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことにより形成することができる。
本実施形態では、画像光L0がカラー表示用である。このため、第2回折素子70は、特定波長に対応するピッチで形成された干渉縞751R、751G、751Bを有している。例えば、干渉縞751Rは、580nmから700nmの波長範囲のうち、例えば、波長615nmの赤色画像光LRに対応するピッチで形成される。干渉縞751Gは、500nmから580nmの波長範囲のうち、例えば、波長535nmの緑色画像光LGに対応するピッチで形成される。干渉縞751Bは、400nmから500nmの波長範囲のうち、例えば、波長460nmの青色画像光LB3に対応するピッチで形成される。かかる構成は、各波長に対応する感度を有するホログラフィック感光層を形成した状態で、各波長の参照光LrR、LrG、LrB、および物体光LsR、LsG、LsBを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことにより形成することができる。
なお、各波長に対応する感度を有する感光材料をホログラフィック感光層に分散させておき、各波長の参照光LrR、LrG、LrBおよび物体光LsR、LsG、LsBを用いてホログラフィック感光層に干渉露光を行うことによって、図4Bに示すように1つの層に干渉縞751R、751G、751Bを重畳した干渉縞751を形成してもよい。また、参照光LrR、LrG、LrBおよび物体光LsR、LsG、LsBとして球面波の光を用いてもよい。
第2回折素子70と基本的な構成が同一である第1回折素子50は、反射型体積ホログラフィック素子55を備えている。第1回折素子50は、画像光L0が入射する入射面51が、凹んだ凹曲面になっている。換言すれば、入射面51は、画像光L0の入射方向において、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっている。そのため、画像光L0を導光系60に向けて効率良く偏向させることができる。
図5は、図3に示す第1回折素子50および第2回折素子70の回折特性を示す説明図である。図5は、体積ホログラム上の1点に光線が入射したときの、特定波長と周辺波長の回折角の差を示したものである。図5には、特定波長を531nmとしたとき、波長が526nmの周辺波長の光の回折角度のずれを実線L526で示し、波長が536nmの周辺波長の光の回折角度のずれを点線L536で示してある。図5に示すように、ホログラムに記録された同じ干渉縞に光線が入射した場合でも、長波長の光線程、大きく回折し、短波長の光線程、回折しにくい。そのため、本実施形態のように2つの回折素子、すなわち第1回折素子50および第2回折素子70を用いた際、特定波長に対する長波長の光および短波長の光における光線角度をそれぞれ考慮して入射させないと適正に波長補償できない。すなわち第2回折素子70で発生する色収差をキャンセルできなくなる。また、干渉縞の本数によって回折角が異なるので、干渉縞を考慮する必要がある。
図3に示す光学系10では、特開2017−167181号公報に記載されているように、第1回折素子50と第2回折素子70との間での中間像の形成回数と、ミラー62での反射回数の和が奇数か偶数かに対応して、第2回折素子70への入射方向等を適正化してあるため、波長補償、すなわち色収差をキャンセル可能である。
具体的に、第1回折素子50に入射した画像光L0は、図3に示すように、第1回折素子50によって回折されることで偏向する。このとき、特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度θは、特定波長の光L1の回折角度θより大きくなる。また、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度θは、特定波長の光L1の回折角度θより小さくなる。従って、第1回折素子50を出射した画像光L0は、波長毎に偏向されて分散することとなる。
第1回折素子50を出射した画像光L0は、導光系60を介して第2回折素子70に入射し、第2回折素子70によって回折されることで偏向する。その際、第1回折素子50から第2回折素子70までの光路において、中間像の形成が1回行われるとともに、ミラー62での反射が1回行われる。従って、画像光L0と第2回折素子70の入射面法線との間の角度を入射角とすると、特定波長に対して長波長側の光L2は、特定波長の光L1における入射角θ11よりも大きな入射角θ12となり、特定波長に対して短波長側の光L3は、特定波長の光L1における入射角θ11よりも小さな入射角θ13となる。また、上述したように特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度θは、特定波長の光L1の回折角度θよりも大きくなり、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度θは、特定波長の光L1の回折角度θよりも小さくなる。
従って、特定波長に対して長波長側の光L2は、特定波長の光L1よりも大きな入射角で第1回折素子50に入射するが、特定波長に対して長波長側の光L2の回折角度が、特定波長の光L1の回折角度よりも大きいため、結果として第2回折素子70から出射するときには、特定波長に対して長波長側の光L2と特定波長の光L1は略平行な光となる。これに対して、特定波長に対して短波長側の光L3は、特定波長の光L1よりも小さな入射角で第1回折素子50に入射するが、特定波長に対して短波長側の光L3の回折角度が、特定波長の光L1の回折角度よりも小さいため、結果として第2回折素子70から出射するときには、特定波長に対して短波長側の光L3と特定波長の光L1は略平行な光となる。このようにして、図3に示すように、第2回折素子70を出射した画像光L0は、略平行な光として観察者の眼Eに入射するので、波長毎の網膜E0での結像位置ずれが抑制される。従って、第2回折素子70で発生する色収差をキャンセルできる。
続いて、第1回折素子50と第2回折素子70との共役関係について説明する。
図6Aは、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役関係にある場合の説明図である。図6Bおよび図6Cは第1回折素子50と第2回折素子70とが共役関係にない場合の説明図である。図7Aおよび図7Bは、図6Bおよび図6Cに示す第1回折素子50と第2回折素子70との共役関係からのずれの許容差を示す説明図である。図7Aおよび図7Bには、特定波長の光を実線Leで示し、波長が特定波長−10nmの光を一点鎖線Lfで示し、波長が特定波長+10nmの光を二点鎖線Lgで示してある。なお、図6A〜C、図7Aおよび図7Bでは、光の進行が分かりやすいように、第1回折素子50、第2回折素子70および導光系60を透過型として示し、第1回折素子50、第2回折素子70および導光系60を矢印で示してある。
図6Aに示すように、第1回折素子50と第2回折素子70とを共役の関係とした場合、第1回折素子50のA点(第1の位置)から出射した発散光は正パワーを持つ導光系60によって集光され、第2回折素子70のB点(第1の位置に対応する第2の位置)に入射する。従って、B点で発生する回折による色収差をA点で補償することができる。
これに対して、図6Bおよび図6Cに示すように、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役の関係にない場合、第1回折素子50のA点から出射した発散光は、中央の正パワーを持つ導光系60によって集光されるが、第2回折素子70上のB点よりも遠い位置、あるいは近い位置で交わって入射する。このため、A点とB点とが1対1の関係になっていない。ここで、領域内の干渉縞が一様の場合に補償効果が高まることから、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役の関係にない場合、補償効果が弱くなる。一方、第1回折素子50によって、第2回折素子70の投影領域全体を補償することは困難である。それ故、図6Bおよび図6Cに示す態様の場合、十分な波長補償を行うことができないので、解像度の劣化が発生する。
なお、特定波長に対して±10nmの波長の光では、特定波長の光が到達するB点から±0.4mm程度の誤差が存在するが、解像度の低下は目立たない。かかる許容範囲を検討した結果、図7Aに示すように、特定波長の光が到達する理想的な第2回折素子70上のB点よりも手前で交わり±0.8mmの範囲内に入射する場合には、解像度の低下は目立たない。また、図7Bに示すように、特定波長の光が到達する理想的な第2回折素子70上のB点よりも後方で交わり±0.8mmの範囲内に入射する場合には、解像度の低下は目立たない。従って、第1回折素子50と第2回折素子70とにおいては、完全な共役関係になくても、略共役関係にあって、理想的なB点から±0.8mmの範囲内に到達する場合には、解像度の低下を許容することができる。すなわち、本実施形態において、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役関係を有するとは、特定波長の光の入射位置が理想的な入射点から±0.8mmの誤差範囲に収まることをいう。
図8は、本実施形態の光学系10における光線図である。図8、および後で参照する図では、光軸に沿って配置された各光学部を太い矢印で示してある。また、画像光生成装置31の1つの画素から出射した光線を実線Laで示し、画像光生成装置31の端部から出射される主光線を一点鎖線Lbで示し、第1回折素子50と共役関係となる位置を長い破線Lcで示してある。ここで、「中間像」とは、1画素から出射された光線(実線La)が集まる個所であり、「瞳」とは、各画角の主光線(一点鎖線Lb)が集まる個所である。また、図8は、画像光生成装置31から出射された光の進行を示すものである。なお、図8においては、図を簡略化するため、すべての光学部を透過型として図示している。
図8に示すように、本実施形態の光学系10では、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30と、第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。
第1光学部L10の焦点距離はL/2であり、第2光学部L20、第3光学部L30、および第4光学部L40の焦点距離はいずれもLである。従って、第2光学部L20から第3光学部L30までの光学距離と第3光学部L30から第4光学部L40までの光学距離とが等しい。
かかる光学系10では、第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像P1が形成され、第2光学部L20と第4光学部L40との間に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。その際、第3光学部L30は、第2光学部L20から射出された画像光を発散光あるいは収束光あるいは平行光と自在に制御して第4光学部L40に入射させる。第2光学部L20は、第1光学部L10から射出された画像光を収束光として第3光学部L30に入射させる。本実施形態の光学系10において、瞳R1は、第2光学部L2と第4光学部L40との間のうち、第3光学部L30の近傍に形成される。第3光学部L30の近傍とは、第2光学部L20と第3光学部L30の間のうち、第2光学部L20より第3光学部L30に近い位置、または第3光学部L30と第4光学部L40の間のうち、第4光学部L40より第3光学部L30に近い位置を意味する。
また、第3光学部L30は、画像光生成装置31の1点からの画像光について、第1回折素子50により偏向されて特定波長からずれた周辺波長の光を第2回折素子70の所定の範囲に入射させる。すなわち、第1回折素子50と第2回折素子70は共役あるいは略共役の関係にある。ここで、第1回折素子50の第3光学部L30による第2回折素子70上の射影の倍率の絶対値は0.5倍から10倍までであり、かかる倍率の絶対値は1倍から5倍までであることが好ましい。
従って、本実施形態の光学系10によれば、投射光学系32と導光系60との間に画像光の第1中間像P1が形成され、導光系60の近傍に瞳R1が形成され、導光系60と第2回折素子70との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第2回折素子70は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。
本実施形態の光学系10において、第1中間像P1は、第1光学部L10(投射光学系32)と第2光学部L20(第1回折素子50)との間に形成される。
本実施形態の光学系10によれば、以下に示す4つの条件(条件1、2、3、4)を満たしている。
条件1:画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像される。
条件2:光学系の入射瞳と眼球の瞳が共役である。
条件3:周辺波長を補償するように第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置する。
条件4:第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にある。
より具体的には、図8に示す実線Laから分かるように、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たすので、観察者は1画素を視認することができる。また、図8に示す実線Laから分かるように、光学系10の入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たすので、画像光生成装置31で生成した画像の全域を視認することができる。また、周辺波長を補償するように第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たすため、波長補償を行うことによって第2回折素子70で発生する色収差をキャンセル可能である。また、図8に示す長い破線Lcから分かるように、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たすため、第1回折素子50と第2回折素子70とでは、光線を干渉縞が同一な個所に入射させることが可能であり、波長補償を適正に行うことができる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。
(第一変形例)
図9は、第一変形例に係る光学系10Aの光線図である。図9に示すように、本変形例の光学系10Aでは、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。
第1光学部L10の焦点距離は4L/11であり、第2光学部L20の焦点距離は6L/11であり、第3光学部L30の焦点距離は3L/4であり、第4光学部L40の焦点距離はLである。従って、第2光学部L20から第3光学部L30までの光学距離と第3光学部L30から第4光学部L40までの光学距離との比は1:2であり、第2光学部L20から第3光学部L30までの光学距離は、第3光学部L30から第4光学部L40までの光学距離より短い。従って、光学系10を小型化した場合でも、視界が第3光学部L30によって遮られにくい。
本変形例でも、図8を参照して説明した第一実施形態の構成と同様、第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像P1が形成され、第3光学部L30近傍に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。本変形例において、第一実施形態の構成と同様、第1中間像P1は、第1光学部L10(投射光学系32)と第2光学部L20(第1回折素子50)との間に形成される。
本変形例の光学系10Aにおいても、第一実施形態の構成と同様、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たす。また、光学系10Aの入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たすため、第1回折素子50と第2回折素子70とでは、光線を干渉縞が同一な個所に入射させることが可能であり、波長補償を適正に行うことで色収差をキャンセルできる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。
(第二変形例)
図10は、第二変形例に係る光学系10Bの光線図である。図10に示すように、本変形例の光学系10Bでは、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。本変形例では、画像光生成装置31と投射光学系32との間に第5光学部L50が設けられている。
本変形例でも、図8を参照して説明した第一実施形態の構成と同様、第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像P1が形成され、第3光学部L30近傍に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。本変形例においても、第一実施形態の構成と同様、第1中間像P1は、第1光学部L10(投射光学系32)と第2光学部L20(第1回折素子50)との間に形成される。すなわち、図8を参照して説明した第一実施形態の構成において、画像光生成装置31が配置されていた位置を仮想パネル位置とした場合、図10に示す構成では、画像光生成装置31を仮想パネル位置より第1光学部L10とは反対側に配置されており、画像光生成装置31と第1光学部L10との距離は、図8を参照して説明した第一実施形態の構成における画像光生成装置31と第1光学部L10との距離より長い。このような場合でも、画像光生成装置31と投射光学系32との間に第5光学部L50が設けられているため、画像光生成装置31から出射された光線は、第1光学部L10に到達した以降、図8を参照して説明した第一実施形態の構成と同様となる。
それ故、本変形例の光学系10Bにおいても、第一実施形態の構成と同様、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たす。また、光学系10Bの入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たすため、第1回折素子50と第2回折素子70とでは、光線を干渉縞が同一な個所に入射させることが可能であり、波長補償を適正に行うことで色収差をキャンセルできる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。
(第三変形例)
図11は、第三変形例に係る光学系10Cの光線図である。図11に示すように、本変形例の光学系10Cでは、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。
本変形例でも、第一実施形態、第一変形例および第二変形例の構成と同様、第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像P1が形成され、第3光学部L30近傍に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。
本変形例では、第一実施形態、第一変形例および第二変形例の構成と異なり、第1中間像P1は、第2光学部L20(第1回折素子50)と第3光学部L30(導光系60)との間に形成される。
かかる光学系10Cでも、第一実施形態の構成と同様、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たす。また、光学系10Cの入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たす。なお、本変形例の光学系10Cでは、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たさない。この場合でも、第3光学部L30は、画像光生成装置31の1点からの画像光について、第1回折素子50により偏向されて特定波長からずれた光を第2回折素子70の所定の範囲に入射させることができる。このため、干渉縞が異なる場所に入射するという問題は、第3光学部L30によって補償される。従って、波長が特定波長の周辺波長の光も特定波長の光の近傍に入射可能となり、波長補償を行うことで色収差を概ねキャンセルできる。よって、解像度の劣化を抑えることができる。すなわち、本変形例の光学系10Cによれば、第一実施形態の構成等と比較して、波長補償効果は弱いが、開口率が小さい場合は一定の波長補償効果が得られる。
(第四変形例)
図12は、第四変形例に係る光学系10Dの光線図である。図13は、本変形例に係る第1光学部L10の説明図である。図12に示すように、本変形例の光学系10Dでは、図8を参照して説明した第一実施形態の構成と同様、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。ここで、画像光生成装置31は、レーザー光源316と、コリメートレンズ317と、マイクロミラーデバイス318とを有しており、マイクロミラーデバイス318を駆動することによりレーザー光源316を走査することにより、画像を生成する。従って、画像光生成装置31自身が画角の光を形成する。
このため、図13に示すように、図8を参照して説明した第一実施形態の構成において、第1光学部L10に用いたレンズL11、L12の間に瞳を形成する場合と比較すると、画像光生成装置31とレンズL11とが上述したレーザー光源316、コリメートレンズ317およびマイクロミラーデバイス318で置き換えられる。
かかる光学系10Dによれば、表示装置100を装着した際、体温や表示装置100自身の熱によって温度変化が発生してレーザー光のスペクトラム幅等が変動した場合でも、波長補償によって品位の高い画像を表示することができる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図14は、第二実施形態に係る表示装置の説明図である。図14に示す光学系12は、図2に示すように上下方向に沿って配置されており、頭頂部に配置された画像光生成装置31から眼Eの前の第2回折素子70までの間に投射光学系32、第1回折素子50、および導光系60が配置されている。本実施形態において、導光系60は、周辺部より中央が凹んだ反射面620を有するミラー62によって構成されており、正のパワーを有している。反射面620は、球面、非球面、または自由曲面からなる。本実施形態において、反射面620は自由曲面からなる。第1回折素子50は、透過型体積ホログラフィック素子とレンズとが一体化されており、正のパワーを有している。なお、第1回折素子50自身が正のパワーを有するように構成されることもある。
本実施形態の光学系12では、図9を参照して説明した第一変形例と同様、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60のミラー62)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。従って、第1光学部L10と第3光学部L30との間に画像光の第1中間像P1が形成され、第3光学部L30近傍に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。
ここで、第3光学部L30は、正のパワーを有するミラー62によって構成されている。従って、第2光学部L20で回折した発散光は、ミラー62によって集光される。また、集光された光は、第4光学部L40(第2回折素子70)の特定波長の光が入射する点および近傍に入射する。
本実施形態の光学系12でも、図9を参照して説明した第一変形例1と同様、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たす。また、光学系12の入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たすため、第1回折素子50と第2回折素子70とでは、光線を干渉縞が同一な個所に入射させることが可能であり、波長補償を適正に行うことで色収差をキャンセルできる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図15は、第三実施形態に係る表示装置の説明図である。図14に示す光学系12は、第1光学部L10(投射光学系32)と第2光学部L20(第1回折素子50)とが別体であったが、本実施形態の光学系13は、図15に示すように、第1光学部L10(投射光学系)と第2光学部L20(第1回折素子50)とが一体である。より具体的には、第1光学部L10(投射光学系32)は、複数の反射面851、852を備えたプリズム85によって構成されており、プリズム85の出射面853に第2光学部L20(透過型の第1回折素子50)が構成されている。
その他の構成は、図14を参照して説明した第二実施態様と共通である。従って、図14に示す態様と同様、波長補償を適正に行うことで色収差をキャンセルできる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。また、プリズム85を用いることにより、第1光学部L10(投射光学系32)と第2光学部L20(第1回折素子50)とを一体化したため、組立公差の低減や頭部前後方向の小型化等を図ることができる。
(第四実施形態)
続いて、第四実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図16は、第四実施形態に係る表示装置の説明図である。図16に示す光学系14は、図1および図3を参照して説明した態様と同様、側頭部に配置された画像光生成装置31から眼Eの前の第2回折素子70までの間に、投射光学系32、第1回折素子50、および導光系60が配置されている。本実施形態において、投射光学系32は、回転対称のレンズ326と、自由曲面のレンズ327とを有している。導光系60は、周辺部より中央が凹んだ反射面620を有するミラー62によって構成されており、正のパワーを有している。反射面620は、球面、非球面、または自由曲面からなる。本実施形態において、反射面620は自由曲面からなる。第1回折素子50は、反射型体積ホログラフィック素子からなる。投射光学系32から第1回折素子50に到る光路の途中位置にミラー40が配置されており、投射光学系32は、ミラー40の反射面またはその近傍に中間像(第1中間像P1)を形成する。ミラー40は、反射面400が凹曲面になっており、正のパワーを有している。ミラー40の反射面400が正のパワーを有する場合、ミラー40を投射光学系32の構成要素に含めるようにしてもよい。すなわち、ミラー40が正のパワーを有する場合、第1光学部L10がミラー40を含むようにしてもよい。なお、ミラー40の反射面400が、平面になっており、パワーを有しないように構成してもよい。
このように構成した光学系14では、図9を参照して説明した第一変形例と同様、画像光生成装置31から出射された画像光の光路に沿って、正のパワーを有する第1光学部L10(投射光学系32)と、第1回折素子50を備え、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30(導光系60のミラー62)と、反射型の第2回折素子70を備え、正のパワーを有する第4光学部L40とが設けられている。
本実施形態の光学系14において、第1光学部L10は複数のレンズ326,327を含む。複数のレンズ326,327のうちレンズ326は、最も画像光生成装置31側に位置するレンズである。すなわち、レンズ326は「第1レンズ」に相当する。
本実施形態の光学系14において、第1光学部L10におけるレンズ326とレンズ327との間に瞳R0が形成され、第3光学部L30近傍に瞳R1が形成され、第3光学部L30と第4光学部L40との間に画像光の第2中間像P2が形成され、第4光学部L40は、画像光を平行光化して射出瞳R2を形成する。
図16に示す第1中間像P1および第2中間像P2は、紙面に沿う水平方向に拡がった画像光における中間像である。画像光生成装置31から出射された画像光は、水平方向のみならず図16の紙面に直交する垂直方向にも拡がることから、垂直方向に拡がった画像光の中間像も存在する。本実施形態において、垂直方向の中間像が水平方向の中間像の近傍に存在している。
なお、本実施形態の光学系14において、第1中間像P1はミラー40の近傍に形成されるが、第1光学部L10(投射光学系32)の中に形成されても良い。
また、水平方向の中間像と垂直方向の中間像とは異なる位置に存在していてもよい。図17は水平方向および垂直方向における中間像の位置が異なる場合の光線図であり、図17は水平方向および垂直方向の画像光における光線図である。図17において、符号Lは水平方向の画像光を示し、符号P1は水平方向の画像光Lにおける第1中間像を示し、符号Lは垂直方向の画像光を示し、符号P1は垂直方向の画像光Lにおける第1中間像を示す。また、図17では、光軸に沿って配置される、画像光生成装置31、第1光学部L10(投射光学系32)およびミラー40を模式化して示している。また、図17では、投射光学系32を構成するレンズ326,327の形状も簡略化している。
図17に示すように、水平方向の第1中間像P1はミラー40の近傍に位置しており、垂直方向の第1中間像P1は水平方向の第1中間像P1よりも第1光学部L10の近傍に位置している。
図17では、第1中間像P1において水平方向と垂直方向とで中間像の位置が異なる場合を示したが、第2中間像においても水平方向と垂直方向とで位置が異なっていてもよい。また、第1中間像P1において水平方向と垂直方向とで中間像の位置が異なる場合において、第1中間像P1および第1中間像P1の一方が第1光学部L10の中に形成され、第1中間像P1および第1中間像P1の他方が第1光学部L10の外側に形成されてもよい。
本実施形態の光学系14においても、図9を参照して説明した第一変形例と同様、画像光生成装置31の1つの点から出射した光線は、網膜E0に1つの点として結像されるという条件1を満たす。また、光学系10の入射瞳と眼Eの瞳E1とが共役(瞳の共役)の関係にあるという条件2を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とを適正に配置するという条件3を満たす。また、第1回折素子50と第2回折素子70とが共役または略共役の関係にあるという条件4を満たすため、第1回折素子50と第2回折素子70とでは、光線を干渉縞が同一な個所に入射させることが可能であり、波長補償を適正に行うことで色収差をキャンセルできる。よって、画像光の解像度の劣化を抑えることができる。
また、図16に示す部材のうち、透光性部材を構成するプラスチック、ガラス等には、高分散と低分散を組合せた光学部材を使用している。また、第3光学部L30にミラー62を用いているため、第1光学部L10で色消し状態としている。このため、光学系14の重心位置が後側Z2に移るため、使用者の鼻への負担を軽減できる等の利点がある。また、ミラー62については、透明樹脂もしくはガラスなどの透明部材にスパッター法等により半透過型ミラー層や角度選択性のミラー層を形成すれば、ミラー62を介して外界を視認することができる。
(第五実施形態)
続いて、第五実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図18は、第五実施形態に係る表示装置の説明図である。図18に示す光学系15は、図16を参照して説明した第四実施態様と同様、側頭部に配置された画像光生成装置31から眼Eの前の第2回折素子70(第4光学部L40)までの間に投射光学系32(第1光学部L10)、ミラー40、第1回折素子50(第2光学部L20)、および導光系60のミラー62(第3光学部L30)が配置されている。
本実施形態では、ミラー40とミラー62とが、共通の部材81の異なる面に構成されている。その他の構成は、図16に示す第四実施態様と共通である。従って、図16に示す第四実施態様と同様、波長補償を適正に行うことができる。また、ミラー40とミラー62とが、共通の部材81に構成されているため、組立公差の低減等を図ることができる。また、ミラーを製造する金型の種類を減らすことができるので、コストの削減を図ることができる。
(第六実施形態)
続いて、第六実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図19は、第六実施形態に係る表示装置の説明図である。図19に示す光学系16は、図16を参照して説明した第四実施態様と同様、側頭部に配置された画像光生成装置31から眼Eの前の第2回折素子70(第4光学部L40)までの間に投射光学系32(第1光学部L10)、ミラー40、第1回折素子50(第2光学部L20)、および導光系60のミラー62(第3光学部L30)が配置されている。
本実施形態では、ミラー62と第2回折素子70とが、共通の部材82の異なる面に構成されている。その他の構成は、図16に示す第四実施態様と共通である。従って、図16に示す第四実施態様と同様、波長補償を適正に行うことができる。また、ミラー62と第2回折素子70とが、共通の部材82に構成されているため、組立公差の低減等を図ることができる。また、ミラーを製造する金型の種類を減らすことができるので、コストの削減を図ることができる。
(第七実施形態)
続いて、第七実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。
図20は、第七実施形態に係る表示装置の説明図である。図20に示す光学系17は、図16を参照して説明した第四実施態様と同様、側頭部に配置された画像光生成装置31から眼Eの前の第2回折素子70(第4光学部L40)までの間に投射光学系32(第1光学部L10)、ミラー40、第1回折素子50(第2光学部L20)、および導光系60のミラー62(第3光学部L30)が配置されている。
本実施形態では、ミラー40、ミラー62、および第2回折素子70が、共通の部材83の異なる面に構成されている。その他の構成は、図16に示す第四実施態様と共通である。従って、図16に示す第四実施態様と同様、波長補償を適正に行うことができる。また、ミラー40、ミラー62、および第2回折素子70が共通の部材83に構成されているため、組立公差の低減等を図ることができる。また、ミラーを製造する金型の種類を減らすことができるので、コストの削減を図ることができる。
(第八実施形態)
続いて、第八実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態は、光学系における別の構成に関するものである。本実施形態の光学系では、第1回折素子50と第2回折素子70とが略共役関係となっている。以下、第1回折素子50と第2回折素子70との略共役関係について説明する。
図21は、本実施形態の光学系18における第1回折素子50と第2回折素子70との略共役関係を示す説明図である。図22は、図21に示す略共役関係のときに第2回折素子70から出射される光の説明図である。図23は、図22に示す光が眼Eに入射する様子を示す説明図である。なお、図21には、特定波長の光を実線Leで示し、波長が特定波長−10nmの光を一点鎖線Lfで示し、波長が特定波長+10nmの光を二点鎖線Lgで示してある。図23には、図面に向かって最も左側に、波長が特定波長−10nmの光(図22に一点鎖線Lfで示す光)が眼Eに入射する様子を示し、図面に向かって最も右側に、波長が特定波長+10nmの光(図22に二点鎖線Lgで示す光)が眼Eに入射する様子を示し、その間には、特定波長−10nmから特定波長+10nmまで波長を変化させた光が眼Eに入射する様子を示してある。なお、図23には、特定波長の光が眼Eに入射する様子を示していないが、特定波長の光が眼Eに入射する様子は、左から3番目に示す様子と左から4番目に示す様子との中間の様子となる。
上記実施形態等では、第1回折素子50と第2回折素子70とを共役関係にすることが好ましかったが、本実施形態では、上述したように第1回折素子50と第2回折素子70とを略共役の関係としている。この場合、図21に示すように、特定波長からずれた周辺波長の光では、第2回折素子70に入射する状態が異なる。ここで、第2回折素子70では、光軸に近づくほど干渉縞数が少なくなり、光を曲げる力が弱い。このため、長波長側の光を光軸側に入射させ、短波長側の光を端の方に入射させれば、特定波長の光、および周辺波長の光は平行光化されるため、波長補償と同様な効果を得ることができる。
この場合、波長によって光線位置がずれるため、図22に示すように、瞳に入射する光線径が径φaから径φbへと大きくなる。その時の瞳孔に入射する光線強度の様子を示したのが図23である。図23から分かるように、特定波長近傍では瞳孔を満たす事ができないが、周辺波長の光は、特定波長の光とずれた位置に入射するため、瞳孔径を満たすことができる。その結果、観察者は画像を見やすくなる等の利点を得ることができる。
[他の表示装置への適用]
上記実施形態では、頭部装着型の表示装置100を例示したが、ヘッドアップディスプレイやハンドヘルドディスプレイやプロジェクター用光学系等に対して本発明を適用してもよい。
10,10A,10B,10C,10D,12,13,14,15,16,17,18…光学系、10a…右眼用光学系、10b…左眼用光学系、31…画像光生成装置、32…投射光学系、40、62…ミラー、50…第1回折素子、55,75…反射型体積ホログラフィック素子、60…導光系、61…レンズ系、70…第2回折素子、85…プリズム、91…前部分、100…表示装置、310…表示パネル、316…レーザー光源、317…コリメートレンズ、318…マイクロミラーデバイス、L10…第1光学部、L20…第2光学部、L2…第2光学部光、L30…第3光学部、L40…第4光学部、P1…第1中間像、P2…第2中間像、R0,R1…瞳、R2…射出瞳。

Claims (13)

  1. 画像光生成装置から出射された画像光の光路に沿って、
    正のパワーを有する第1光学部と、
    第1回折素子を備え、正のパワーを有する第2光学部と、
    正のパワーを有する第3光学部と、
    第2回折素子を備え、正のパワーを有する第4光学部と、
    を有し、
    前記光路において、前記第1光学部と前記第3光学部との間に前記画像光の第1中間像が形成され、
    前記第2光学部と前記第4光学部の間に瞳が形成され、
    前記第3光学部と前記第4光学部との間に前記画像光の第2中間像が形成され、
    前記第4光学部の前記第3光学部とは反対側に射出瞳が形成されることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記第1中間像は、前記第1光学部と前記第2光学部との間に形成されることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記第3光学部は、前記第2光学部から射出された画像光における画角の光を発散光として前記第4光学部に入射させることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、
    前記第3光学部は、前記画像光生成装置が生成した画像の1点に相当する光については、前記第1回折素子により偏向されて特定波長の光からずれた光を第2回折素子の所定の範囲に入射させることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項3または4に記載の表示装置において、
    前記第2光学部は、前記第1光学部から射出された画像光を収束光として前記第3光学部に入射させることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項3から5の何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第2回折素子の入射面は、周辺部に対して中央部が凹んだ凹曲面であり、
    前記第2回折素子は、前記第3光学部から射出された画像光を平行光化することを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子の前記第3光学部による前記第2回折素子上の射影の倍率の絶対値は0.5倍から10倍までであることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置において、
    前記倍率の絶対値は1倍から5倍までであることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子と前記第3光学部との間の光学距離は、前記第3光学部と前記第2回折素子の光学距離よりも短いことを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子と前記第2回折素子とは共役関係にあることを特徴とする表示装置。
  11. 請求項10に記載の表示装置において、
    前記第1回折素子における第1の位置から出射した光は、前記第2回折素子における前記第1の位置に対応する第2の位置に対して±0.8mmの範囲内に入射する
    ことを特徴とする表示装置。
  12. 画像光生成装置から出射された画像光の光路に沿って、
    正のパワーを有し、複数のレンズを含む第1光学部と、
    第1回折素子を備え、正のパワーを有する第2光学部と、
    正のパワーを有する第3光学部と、
    第2回折素子を備え、正のパワーを有する第4光学部と、
    を有し、
    前記光路において、前記第1光学部における前記複数のレンズのうち最も前記画像光生成装置側に位置する第1レンズと前記第3光学部との間に前記画像光の第1中間像が形成され、
    前記第2光学部と前記第4光学部の間に瞳が形成され、
    前記第3光学部と前記第4光学部との間に前記画像光の第2中間像が形成され、
    前記第4光学部の前記第3光学部とは反対側に射出瞳が形成されることを特徴とする表示装置。
  13. 請求項12に記載の表示装置において、
    前記第1中間像は、前記第1光学部の中に形成されることを特徴とする表示装置。
JP2018203691A 2018-01-26 2018-10-30 表示装置 Active JP7192396B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19153470.0A EP3518024A1 (en) 2018-01-26 2019-01-24 Display device
CN201910066232.XA CN110082926B (zh) 2018-01-26 2019-01-24 显示装置
US16/257,109 US10935807B2 (en) 2018-01-26 2019-01-25 Display device
US17/160,788 US11520158B2 (en) 2018-01-26 2021-01-28 Display device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018011313 2018-01-26
JP2018011313 2018-01-26

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019133132A true JP2019133132A (ja) 2019-08-08
JP2019133132A5 JP2019133132A5 (ja) 2021-11-11
JP7192396B2 JP7192396B2 (ja) 2022-12-20

Family

ID=67546824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018203691A Active JP7192396B2 (ja) 2018-01-26 2018-10-30 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7192396B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021033153A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び導光装置
JP2021033220A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 表示装置
US11002972B2 (en) 2019-03-25 2021-05-11 Seiko Epson Corporation Display device, optical element, and method of producing optical element
CN112946885A (zh) * 2019-12-10 2021-06-11 财团法人金属工业研究发展中心 近眼显示与取像头戴装置
CN113204114A (zh) * 2020-01-31 2021-08-03 精工爱普生株式会社 显示模块和显示装置
JP2021121827A (ja) * 2020-01-31 2021-08-26 セイコーエプソン株式会社 表示モジュールおよび表示装置
US11269189B2 (en) 2019-11-29 2022-03-08 Seiko Epson Corporation Image display device
US11281007B2 (en) 2019-03-25 2022-03-22 Seiko Epson Corporation Display device having light-transmitting member on optical unit
US11415804B2 (en) 2019-03-27 2022-08-16 Seiko Epson Corporation Virtual image display apparatus
US11619816B2 (en) 2019-08-28 2023-04-04 Seiko Epson Corporation Head-mounted display
US11747623B2 (en) 2020-03-26 2023-09-05 Seiko Epson Corporation Display device and optical unit

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788442B1 (en) * 1998-10-06 2004-09-07 Thomson-Csf Sexant Optical device for helmet visor comprising a diffractive mirror
JP2004318140A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Carl Zeiss Stiftung Trading As Carl Zeiss ハイブリッドhmd装置
JP2016071309A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
JP2017167181A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 セイコーエプソン株式会社 表示装置および導光装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788442B1 (en) * 1998-10-06 2004-09-07 Thomson-Csf Sexant Optical device for helmet visor comprising a diffractive mirror
JP2004318140A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Carl Zeiss Stiftung Trading As Carl Zeiss ハイブリッドhmd装置
JP2016071309A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
JP2017167181A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 セイコーエプソン株式会社 表示装置および導光装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11656465B2 (en) 2019-03-25 2023-05-23 Seiko Epson Corporation Display device, optical element, and method of producing optical element
US11002972B2 (en) 2019-03-25 2021-05-11 Seiko Epson Corporation Display device, optical element, and method of producing optical element
US11281007B2 (en) 2019-03-25 2022-03-22 Seiko Epson Corporation Display device having light-transmitting member on optical unit
US11415804B2 (en) 2019-03-27 2022-08-16 Seiko Epson Corporation Virtual image display apparatus
JP2021033153A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び導光装置
JP7375374B2 (ja) 2019-08-28 2023-11-08 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び導光装置
US11619816B2 (en) 2019-08-28 2023-04-04 Seiko Epson Corporation Head-mounted display
JP2021033220A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 表示装置
JP7293993B2 (ja) 2019-08-29 2023-06-20 セイコーエプソン株式会社 表示装置
US11598961B2 (en) 2019-08-29 2023-03-07 Seiko Epson Corporation Display apparatus capable of reducing luminance unevenness and color unevenness
US11269189B2 (en) 2019-11-29 2022-03-08 Seiko Epson Corporation Image display device
CN112946885A (zh) * 2019-12-10 2021-06-11 财团法人金属工业研究发展中心 近眼显示与取像头戴装置
CN113204114A (zh) * 2020-01-31 2021-08-03 精工爱普生株式会社 显示模块和显示装置
US11624920B2 (en) 2020-01-31 2023-04-11 Seiko Epson Corporation Display module and display device
US11567327B2 (en) 2020-01-31 2023-01-31 Seiko Epson Corporation Display module and display device
JP2021121827A (ja) * 2020-01-31 2021-08-26 セイコーエプソン株式会社 表示モジュールおよび表示装置
JP7380268B2 (ja) 2020-01-31 2023-11-15 セイコーエプソン株式会社 表示モジュールおよび表示装置
US11747623B2 (en) 2020-03-26 2023-09-05 Seiko Epson Corporation Display device and optical unit

Also Published As

Publication number Publication date
JP7192396B2 (ja) 2022-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110082926B (zh) 显示装置
JP7192396B2 (ja) 表示装置
JP6992251B2 (ja) 映像表示装置、および導光装置
CN111123516B (zh) 显示装置
JP6424552B2 (ja) 画像表示装置
US11067810B2 (en) Head-mounted display apparatus
CN109557668B (zh) 显示装置
JP2021033173A (ja) ヘッドマウントディスプレイ
US11022800B2 (en) Display device
JP7293993B2 (ja) 表示装置
JP7223248B2 (ja) 表示装置
CN111142249B (zh) 显示装置
JP7259462B2 (ja) 表示装置
CN111736345B (zh) 显示装置
JP2020071429A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181121

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200807

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211004

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7192396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150