JP2002118799A - 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子 - Google Patents

画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子

Info

Publication number
JP2002118799A
JP2002118799A JP2001107644A JP2001107644A JP2002118799A JP 2002118799 A JP2002118799 A JP 2002118799A JP 2001107644 A JP2001107644 A JP 2001107644A JP 2001107644 A JP2001107644 A JP 2001107644A JP 2002118799 A JP2002118799 A JP 2002118799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image display
illumination
display element
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001107644A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Ishino
俊樹 石野
Takashi Sudo
貴士 須藤
Atsushi Okuyama
奥山  敦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001107644A priority Critical patent/JP2002118799A/ja
Priority to US09/848,272 priority patent/US6646809B1/en
Publication of JP2002118799A publication Critical patent/JP2002118799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/011Head-up displays characterised by optical features comprising device for correcting geometrical aberrations, distortion
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0118Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility
    • G02B2027/012Head-up displays characterised by optical features comprising devices for improving the contrast of the display / brillance control visibility comprising devices for attenuating parasitic image effects
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0132Head-up displays characterised by optical features comprising binocular systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置において観察者の眼が常に一定
位置にあるとして遮光板を配置すると、眼の位置によっ
てフレア光やゴースト光が眼に導かれる。 【解決手段】 照明光を出射する光源5と、入射光を反
射して画像を表示する画像表示素子6と、光源からの照
明光を画像表示素子に向けて反射するとともに画像表示
素子からの画像光を透過させる照明光学素子2と、照明
光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く観察光学
素子1と、光源からの照明光に含まれる画像表示素子の
有効画像表示領域外への不要光および画像表示素子から
の画像光に含まれる有効観察空間外の不要光のうち少な
くとも一方を遮光する遮光部材7とを設けて画像表示素
子を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるヘッドマ
ウントディスプレイ等と称される画像表示装置、画像表
示システムおよび画像表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】観察者の頭部あるいは顔面に装着され、
観察者が高い没入感を得ながら画像や音声を楽しめるヘ
ッドマウントディスプレイが各種提案されている。
【0003】ここで、図29および図30を用いて、従
来のヘッドマウントディスプレイについて説明する。こ
のヘッドマウントディスプレイ701は、本体711
と、この本体711の左右に設けられたツル部712
と、本体711に設けられた鼻当て713とを有して構
成され、眼鏡のように観察者の顔面に装着される。
【0004】本体711は、ハウジング710によって
保持された図30に示す画像表示系を有する。画像表示
系のうち、702は2次元画像を表示するための透過型
の液晶表示素子(LCD)である。703はLCD70
2を照明するためのバックライトであり、平面型の蛍光
管を使用している。704はLCD702およびバック
ライト703を駆動するための電気基板である。さらに
705はLCD702に表示された画像を観察者の眼7
20に導く観察プリズムである。
【0005】LCD702上に表示された画像は、まず
観察プリズム705の第3の面708を透過し、第1の
面706で全反射される。第1の面706で反射された
画像光は、観察プリズム705の第2の面707で再び
反射される。その後画像光は第1の面706を透過し、
観察者の眼720に投影される。
【0006】なお、第1の面706には画像光を全反射
させると同時に、第2の面707で反射した光を透過さ
せる作用がある。第1の面706は、観察プリズム70
5の屈折率と空気の屈折率との差を利用して全反射条件
を第1の面706の有効径全体について満たすように設
計してもよいし、あるいは、第1の面706の大部分が
全反射条件を満足するようにし、満足しない領域では、
観察者側に射出する光線をけらない領域のみに反射膜を
蒸着などしてもよい。
【0007】このように構成されたヘッドマウントディ
スプレイによれば、LCD702上に表示された画像を
観察プリズム705によって拡大して(例えば、映画館
で映画を見たり大画面テレビを見たりしているように)
観察することができる。
【0008】ところで、このようなヘッドマウントディ
スプレイにおいては、LCD702から射出された光の
一部が観察プリズム705における光学有効部分外に入
射し、フレアやゴーストを発生させる原因となってい
る。
【0009】このため、特開平9−65245号公報に
は、観察プリズム705から射出した光の一部(不要
光)を遮光板707で遮光し、フレア光やゴースト光が
観察者の眼720に到達しないようにした構成が提案さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報にて提案されている画像表示装置では、観察者の眼が
常に一定位置にあることを前提した上で遮光板707を
配置しているため、眼の位置がずれるとフレア光やゴー
スト光が眼に導かれてしまうことがある。
【0011】また、最近では、透過型LCDよりも精細
かつ高画質の画像を表示でき、パソコンやDVDプレー
ヤー等から出力される画像に対応可能な反射型LCDを
用いた画像表示装置も提案されている。
【0012】このような反射型LCDを用いた画像表示
装置の例として特開平11−125791号公報に開示
された装置がある。この装置では、図31に示すよう
に、光源からの光線を直接、反射型LCDに照明し、反
射型LCDからの画像をプリズム形状の光学素子によっ
て虚像として拡大表示して、観察者の眼に導く例が開示
されている。
【0013】しかしながら、この例においては、反射型
LCDを照明する照明光がLCD上における有効画像表
示領域およびその外側の部分にも照射され、画像表示に
本来不要である反射光も併せて観察者の眼に導かれてし
まい、これら不要光によって画像の周囲が光って見えた
り、画像のコントラストが低下したり、フレアやゴース
トが発生したりする等、良好な画像を観察できなくなる
という問題がある。
【0014】そこで本発明は、画像表示における不要光
を有効に除去することができ、これにより画像表示素子
への照明の均一化を向上させ、画像のコントラスト低
下、フレア、ゴーストの発生を有効に防止でき、良好な
画像を観察することできる画像表示装置を提供すること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明の画像表示装置は、照明光を出射
する光源と、入射光を反射して画像を表示する画像表示
素子と、光源からの照明光を画像表示素子に向けて反射
するとともに画像表示素子からの画像光を透過させる照
明光学素子と、照明光学素子を透過した画像光を観察者
の眼に導く観察光学素子と、光源からの照明光に含まれ
る画像表示素子おける有効画像表示領域外への不要光お
よび画像表示素子からの画像光に含まれる有効観察空間
外への不要光のうち少なくとも一方を遮光する遮光部材
とを備えたことを特徴としている。
【0016】また、本願第2の発明では、画像表示装置
と、この画像表示装置に画像情報を供給する画像情報供
給装置とを有する画像表示システムにおいて、照明光を
出射する光源と、入射光を反射して画像を表示する画像
表示素子と、光源からの照明光を画像表示素子に向けて
反射するとともに画像表示素子からの画像光を透過させ
る照明光学素子と、照明光学素子を透過した画像光を観
察者の眼に導く観察光学素子と、光源からの照明光に含
まれる画像表示素子の有効画像表示領域外への不要光お
よび画像表示素子からの画像光に含まれる有効観察空間
外への不要光のうち少なくとも一方を遮光する遮光部材
とを備えたことを特徴としている。
【0017】さらに、本願第3の発明では、入射光を観
察側空間に反射して画像を表示する画像表示素子におい
て、入力された画像信号に応じて照明光の透過・不透過
を制御する光制御層と、光制御層の裏面側に配置された
反射層と、斜めから照射された光のうち画像表示素子の
有効画像表示領域外への入射光を遮光するとともに、観
察側空間のうち有効観察空間外への反射光を遮光する遮
光部材とを備えたことを特徴としている。
【0018】これら発明により、画像表示における不要
光を有効に除去することができ、これにより画像表示素
子への照明の均一化を向上させ、画像のコントラスト低
下、フレア、ゴーストの発生を有効に防止でき、良好な
画像を観察することが可能となる。
【0019】したがって、画像表示装置と観察者の眼と
の位置関係にかかわらず、良好な画像観察が可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である画像表示装置としてのヘッドマ
ウントディスプレイにおける画像表示ユニット部分の構
成を示している。
【0021】図1において、1は観察プリズムである。
この観察プリズム1は、反射型の画像表示素子6が表示
した画像を拡大し、観察者の眼球に画像を導く。2は画
像表示素子6を照明するための照明プリズムである。3
は照明光を略平行光線にするための凸レンズである。
【0022】光源としての発光ダイオード(LED)5
より射出された照明光は、偏光板4を通過し、直線偏光
に変換される。そして、凸レンズ3を通過し、略平行光
線として照明プリズム2に導かれる。
【0023】照明プリズム2の第1の平面2aで照明光
は屈折し、第3の平面2bに到達する。第3の平面2b
は、照明光の全反射条件を満たしているため、照明光は
すべて反射され、第2の平面2cより射出される。
【0024】第2の平面2cと画像表示素子6の間に
は、遮光部材7が配置されている。遮光部材7は、反射
防止性を有するつや消しの黒のシートで形成されてお
り、照明光線の反射を抑え、かつ照明光線を遮光する
(透過させない)ようになっている。
【0025】また、遮光部材7は、画像表示素子6の有
効画像表示領域(以下、単に画像表示領域という)のみ
に照明光線を到達させるため、この画像表示領域に相当
する部分に開口部8を有しており、この開口部8以外の
部分が、不要な照明光の反射を抑えるように形成されて
いる。
【0026】遮光部材7の開口部8を通過し、画像表示
素子6に到達した照明光は、画像表示素子6により画像
情報を持って反射され、再び照明プリズムの第2の面2
cに入射し、今度は、第3の面2bを透過して、観察プ
リズム1の第1面1aに入射する。
【0027】観察プリズム1の第1面1aから入射した
画像光線は、観察プリズム1の第2面1b、第3面1c
にて反射し、観察プリズムの第2面1bより射出され、
観察者の眼球に導かれる事で、観察者は、画像表示素子
6に表示された画像を観察することができる。
【0028】一方、遮光部材7の開口部8以外の部分
は、照明光に含まれる画像表示素子6の画像表示領域外
への不要光および画像表示素子6からの画像光に含まれ
る有効観察空間外の不要光を遮光する。
【0029】本第1実施形態によれば、遮光部材7を照
明プリズム2と画像表示素子6との間に設置することに
より、画像表示領域の外側での不要な光の反射が抑えら
れ、画像の周囲が充分に暗くなり、観察される画像のコ
ントラストが改善される。これにより観察者は、快適に
画像を観察することができる。
【0030】また、第1実施形態においては、遮光部材
として、反射防止性を有するつや消しの黒のシート材を
用いたが、本発明ではこの部材に限定されるものではな
く、例えば、つや消しの黒の印刷、塗装を、画像表示素
子6の表面上に施してもよい。これにより、同様の効果
が得られる。
【0031】(第2実施形態)図2には、本発明の第2
実施形態である画像表示装置としてのヘッドマウントデ
ィスプレイにおける画像表示ユニット部分の構成を示し
ている。なお、本実施形態において、第1実施形態と共
通する構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して
説明に代える。
【0032】図2において、7は光源(LED)5の照
明光が、画像表示素子6に対し不要に反射するのを防ぐ
ための遮光部材である。遮光部材7は、反射防止性を有
するつや消し黒のモールド部材で形成されており、照明
光を通過させる開口部7aの周囲には、画像表示素子6
側ほど開口面積が小さくなっていく段々の形状をした遮
光線形状部7bが形成されている。
【0033】本実施形態によれば、遮光部材7を照明プ
リズム2と画像表示素子6との間に設置することによ
り、画像表示領域の外側での不要な光の反射が抑えら
れ、画像の周囲が充分に暗くなり、観察される画像のコ
ントラストが改善される。これにより観察者は、快適に
画像を観察することができる。
【0034】(第3実施形態)図3には、本発明の第3
実施形態である画像表示装置としてのヘッドマウントデ
ィスプレイにおける画像表示ユニット部分の構成を示し
ている。なお、本実施形態において、第1実施形態と共
通する構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して
説明に代える。
【0035】図3において、17は表示系保持部材であ
る。この表示系保持部材17は、画像表示素子6、光源
(LED)5、偏光板4、照明レンズ3および照明プリ
ズム2を一体的に保持する。
【0036】そして、この表示系保持部材17に形成さ
れた、画像光を通過させる開口部17aの周囲(照明プ
リズム2と観察プリズム1との間)には、反射防止の処
理が施された遮光線形状部17bが形成されている。
【0037】この遮光線形状部17bにより、画像光の
うち不要な光が観察プリズム1側の空間のうち有効観察
空間の外側に射出することを防止でき、画像光の不要な
反射を抑えて快適な観察画像を提供することが可能とな
る。
【0038】なお、18は観察プリズム1を保持するた
めのプリズム保持部材である。
【0039】(第4実施形態)図4には、本発明の第4
実施形態である画像表示装置としてのヘッドマウントデ
ィスプレイにおける画像表示ユニット部分の構成を示し
ている。なお、本実施形態において、第1実施形態と共
通する構成要素には第1実施形態と同一の符号を付して
説明に代える。
【0040】図4に示すように、本実施形態では、観察
プリズム1を保持するためのプリズム保持部材18に形
成された画像光を通過させる開口部18aの周囲(照明
プリズム2と観察系プリズム1との間)には、反射防止
処理が施された遮光線形状部18bが形成されている。
【0041】この遮光線形状部18bにより、画像光の
うち不要な光が観察プリズム1側の空間のうち有効観察
空間の外側に射出することを防止でき、画像光の不要な
反射を抑えて快適な観察画像を提供することが可能とな
る。
【0042】また、17は表示系保持部材であり、画像
表示素子6、光源(LED)5、偏光板4、照明レンズ
3および照明プリズム2を一体的に保持する。
【0043】(第5実施形態)図5には、本発明の第5
実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントディ
スプレイの構成を示している。この図において、106
は照明光を発するLED等の照明光源であり、107は
照明光源106から後方に射出した照明光を前方に反射
する反射笠である。
【0044】105は照明光源106又は反射笠107
からの照明光を直線偏光に変換するための偏光板であ
る。104は偏光板105を通過した照明光を略平行光
とするための凸レンズである。
【0045】108は画像表示素子としての反射型の液
晶表示素子(以下、単にLCDという)である。
【0046】103は凸レンズ104を通過した照明光
をLCD108に導く照明プリズム(照明光学素子)で
ある。この照明プリズム103は、凸レンズ104から
の照明光が入射する第1の面103aと、照明光をLC
D108に向けて射出させるとともにLCD108にて
反射した画像光が再入射する第2の面(入射出面)10
3cと、第1の面103aから入射した照明光を全反射
して第2の面103cに向かわせるとともに第2の面1
03cから入射した画像光を透過させる第3の面103
bとを有して構成されている。
【0047】101は照明プリズム103とともにLC
D108にて反射した画像光が進む観察側空間に配置さ
れ、LCD108にて反射して照明プリズム103を透
過した光を観察者の眼Eに導く観察プリズムである。
【0048】この観察プリズム101は、照明プリズム
103を透過した光が入射する第1の面101aと、第
1の面101aから入射した光を全反射する第2の面1
01bと、この第2の面101bにて反射した光を再度
第2の面101bに向けて反射する第3の面101cと
を有する。第3の面101cにて反射した光は、第2の
面101bを透過して観察者の眼Eに至る。
【0049】観察プリズム101は、LCD108から
第1の面101aに入射した光を光学的なパワーを持っ
た面で複数回反射させることにより、LCD108に表
示された画像を拡大して観察者Eの眼に投影する光学作
用を有する。また、観察プリズム101の第1の面10
1aおよび第3の面101cは、いずれも回転非対称な
非球面である自由曲面にて形成されており、これらの面
に入射した光により形成される画像の諸収差を良好に補
正する光学作用を有する。
【0050】102は、照明プリズム103、照明光源
106、観察プリズム101、LCD108の各構成要
素を保持するハウジングである。
【0051】次に、図6を用いて反射型のLCD108
の基本構造について説明する。この図において、181
は表面側(照明プリズム側)の保護ガラスである。ま
た、186は裏面側の保護ガラスである。
【0052】182は保護ガラス181の裏面側に積層
配置された透明電極(ITO)であり、183はITO
182の裏面側に積層配置された光制御層である液晶層
を示している。本実施形態では、液晶層にTN液晶を用
いて構成している。
【0053】184は液晶層183の裏面側に積層配置
された反射層である。185は反射層184を通じて液
晶層183を駆動するための電気回路を半導体技術によ
り構成したシリコン基板であり、反射層184と導通可
能に接続されている。
【0054】このように構成されたLCD108では、
テレビ、ビデオ、パーソナルコンピュータ又はDVDプ
レーヤー等の画像情報供給装置から入力された画像信号
に応じてITO182に電圧が印加されると、ITO1
82と反射層184との間に電界が発生する。この電界
により液晶層183内の液晶が駆動され、液晶層183
に入射した光を透過させたり透過させなかったりする。
液晶層183を透過した光は、反射層184で反射さ
れ、再び液晶層183、ITO182および保護ガラス
181を透過してLCD108から射出する。
【0055】反射層184には、外周における電極が配
置された部分や液晶層183のうち画像表示に関わらな
い部分に重なる部分等を除いた有効画像表示領域があ
り、この領域に入射した照明光は、画像情報を持つ光
(画像光)として反射し、LCD108から射出する。
そして、照明プリズム103および観察プリズム101
に入射する。
【0056】ここで、LCD108から射出して照明プ
リズム103や観察プリズム101に入射する光のなか
で、上述した照明プリズム103や観察プリズム101
による本来の光学作用を受けるのは、照明プリズム10
3の第2の面103cや観察プリズム101の第1の面
101aのうち一定の光学有効部分に入射した光であ
り、光学有効部分以外の部分に入射した光は拡散する等
してフレアやゴーストを発生させるおそれがある。
【0057】また、反射層184のうち有効画像表示領
域以外の部分に入射した光が照明プリズム103の第2
の面103cや観察プリズム101の第1の面101a
のうち光学有効部分に入射すると、観察画像の周囲が明
るくなり、観察画像のコントラストを低下させる原因と
なる。
【0058】このことについて、図7(b)を用いてよ
り詳しく説明する。本実施形態のヘッドマウントディス
プレイでは、照明プリズム103を介して照明光をLC
D108に対して斜めから入射させている。このため、
反射層184のうち有効画像表示領域以外の部分に照明
光が入射すると、図7(b)にで示すように、画像情
報を持たない光が照明プリズム103の第2の面103
cや観察プリズム101の第1の面101aにおける光
学有効部分(つまりは、これら光学有効部分の大きさや
形状によって決まる有効観察空間)に向かって反射した
り、で示すように光が照明プリズム103の第2の面
103cや観察プリズム101の第1の面101aにお
ける光学有効部分以外の部分(すなわち、有効観察空間
外)に向かって反射したりする。
【0059】そして、上記の光は、観察画像の周囲を
明るくし、観察画像のコントラストを低下させる原因と
なる。また、上記の光は、フレアやゴーストを発生さ
せる原因となる。
【0060】そこで本第5実施形態では、図7(a)、
図5に示すように、反射層184上(液晶層183側の
面上)における上記有効画像表示領域以外の部分を、反
射防止処理を施した部分(遮光部材)184aとしてい
る。
【0061】反射防止処理の例としては、反射層184
の金属表面のうち上記有効画像表示領域外の部分を酸化
処理し、入射した光を反射しないようにすることが挙げ
られるが、液晶層183と反射層184との間にごく薄
い遮光層を設ける等、他の方法を採用してもよい。
【0062】これにより、反射層184のうち上記有効
画像表示領域以外の部分に照明光が入射して上記の
ように反射することを確実に防止している。
【0063】このように本第5実施形態によれば、反射
層184上における有効画像表示領域外に反射防止処理
部分(遮光部材)184aを形成しているので、観察画
像の周囲を充分に暗くすることができ、観察画像のコン
トラストを向上させることができる。また、反射層18
4での光の反射に起因するフレアやゴーストの発生を防
止できるので、これらのない良好な画像を観察すること
ができる。
【0064】さらに本第5実施形態によれば、有効画像
表示領域の外端と反射防止処理部分184aの内端との
位置ずれが原理的に発生しないため、反射防止処理部分
184aによる画像のケラレが発生せず、観察画像の品
位を損なうおそれがない。
【0065】(第6実施形態)図8には、本発明の第6
実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントディ
スプレイの構成を示している。なお、本実施形態のヘッ
ドマウントディスプレイの基本構成は第5実施形態のも
のと同じであるので、共通する構成要素には第5実施形
態と同符号を付して説明に代える。
【0066】第5実施形態では、LCD108の内部に
遮光部材としての反射防止処理部分184aを設けた場
合について説明したが、本第6実施形態では、遮光部材
200をLCD108の表面上(すなわち、保護ガラス
181の表面上)に設けている。
【0067】この遮光部材200は、保護ガラス181
の表面上に、反射防止性を有するつや消しの黒を印刷し
たり塗装したりすることによって形成されている。ま
た、保護ガラス181の表面上に遮光シートを接着等し
てもよい。
【0068】このように、保護ガラス181上への印
刷、塗装あるいは接着等によって遮光部材200を設け
ることにより、第5実施形態のようにLCD108の内
部に反射防止処理部分184aを設ける場合に比べて、
簡単に下記の効果を得ることができる。
【0069】本第6実施形態では、図9に示すように、
遮光部材200は、LCD108の反射層184のうち
有効画像表示領域以外の部分に入射しようとする照明光
を遮る。このため、第5実施形態と同様に、照明光が
LCD184の反射層184aのうち有効画像表示領域
以外の部分に入射して、有効観察空間内又は同空間外に
反射する光の発生を防止できる。
【0070】ところで、本第6実施形態では、遮光部材
200が反射層184に対して液晶層183,ITO1
82および保護ガラス181の厚さ分離れているので、
図9にで示すように反射層184と遮光部材200と
の間を通過して反射層184の有効画像表示領域以外の
部分に入射して有効観察空間外に反射しようとする光
や、で示すように反射層184の有効画像表示領域内
に入射し、反射層184と遮光部材200との間を通過
して有効観察空間外に反射しようとする光が発生する
が、遮光部材200はこれらの光がLCD108か
ら射出することも阻止する。
【0071】したがって本第6実施形態によれば、の
ような光によって観察画像の周囲が明るくなったり、
のような光によってフレアやゴーストが発生することを
防止でき、観察画像のコントラストの向上を図ることが
できるとともに、フレアやゴーストのない良好な画像を
観察することができる。
【0072】さらに、LCD108の表面に遮光部材2
00を形成しているため、遮光部材200の位置ずれに
よる画像のケラレが発生しにくく、観察画像の品位を低
下させるおそれはきわめて少ない。
【0073】(第7実施形態)図10には、本発明の第
7実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示している。なお、本実施形態のヘ
ッドマウントディスプレイの基本構成は第5実施形態の
ものと同じであるので、共通する構成要素には第5実施
形態と同符号を付して説明に代える。
【0074】上述の第6実施形態では、LCD108の
表面に遮光部材200を設けた場合について説明した
が、本第7実施形態では、遮光部材300を、照明プリ
ズム103の第2の面(入射出面)103c上に設けて
いる。
【0075】この遮光部材300は、第2の面103c
上に、反射防止性を有するつや消しの黒を印刷したり塗
装したりすることによって形成されている。また、第2
の面103c上に、遮光部材300として遮光シートを
接着等してもよい。
【0076】このように、照明プリズム103上への印
刷、塗装あるいは接着等によって遮光部材300を設け
ることにより、簡単に第6実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0077】また、本第7実施形態では、照明プリズム
103上に遮光部材300を設けるため、遮光部材30
0の印刷、貼り付けを失敗したとしても、照明プリズム
103を洗浄したり遮光シートの貼り直したりすること
によって容易にやり直しをすることが可能である。
【0078】(第8実施形態)図11には、本発明の第
8実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示している。なお、本第8実施形態
のヘッドマウントディスプレイの基本構成は第5実施形
態のものと同じであるので、共通する構成要素には第5
実施形態と同符号を付して説明に代える。
【0079】本第8実施形態では、図12(a)に詳し
く示すように、第6実施形態のようにLCD108の表
面に遮光部材(第1の遮光部材)200を設けるととも
に、第7実施形態のように遮光部材(第2の遮光部材)
300を照明プリズム103の第2の面103c上にも
設けている。
【0080】ここで、本第8実施形態における遮光部材
200の開口寸法と遮光部材300の開口寸法との関係
を以下に説明する。
【0081】すなわち、遮光部材200の開口寸法をw
1とし、遮光部材300の開口寸法をw2とし、これら
遮光部材200,300間の間隔をδとし、LCD10
8への照明光の入射角度をθとしたとき、 w2>w1+2δsinθ …(1) の関係を満足している。
【0082】このようにLCD108にて反射した光の
進行方向に順に設けられた遮光部材200,300の開
口寸法を設定することにより、これら遮光部材200,
300より観察画像がケラレて観察画像の品位が低下し
てしまうことを防ぐことができる。
【0083】なお、図12(b)に示すように、第1の
遮光部材として、第5実施形態のようにLCD108の
反射層184に反射防止処理部分184aを形成すると
ともに第2の遮光部材として、第7実施形態のように照
明プリズム103の第2の面103c上に遮光部材30
0を設けてもよい。この場合、反射防止処理部分184
aの開口寸法をw1と、遮光部材300の開口寸法w2
とが上記式(1)の関係を満たすようにすればよい。
【0084】また、第1の遮光部材として、第5実施形
態のようにLCD108の反射層184に反射防止処理
部分184aを形成するとともに、第2の遮光部材とし
て、第6実施形態のようにLCD108の表面上に遮光
部材200を設けてもよい。この場合、反射防止処理部
分184aの開口寸法をw1と、遮光部材200の開口
寸法w2とが上記式(1)の関係を満たすようにすれば
よい。
【0085】さらに、本第8実施形態では、第1および
第2の遮光部材のみを設けた場合について説明したが、
これ以外にも遮光部材を設けてもよい。例えば、遮光部
材を、LCD108の反射層184上と、LCD108
の表面上と、照明プリズム103の第2の面103c上
の3箇所に設けてもよい。
【0086】(第9実施形態)図13には、本発明の第
9実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示している。なお、本第9実施形態
のヘッドマウントディスプレイの基本構成は第5実施形
態のものと同じであるので、共通する構成要素には第5
実施形態と同符号を付して説明に代える。
【0087】第5実施形態から第8実施形態では、LC
D108および照明プリズム103のうち一方又は双方
に遮光部材を設けることによってのみ観察画像のコント
ラスト向上やフレア等の防止を図るようにした場合につ
いて説明したが、本第9実施形態では、これらに加え
て、さらに観察画像のコントラスト向上やフレア等の防
止を図るための構成を追加する場合を示している。
【0088】図13において、117は、照明光源10
6、反射笠107、偏光板105、凸レンズ104、照
明プリズム103およびLCD108を一体的に保持す
る表示系保持部材である。118は観察プリズム101
を保持するプリズム保持部材である。
【0089】表示系保持部材117およびプリズム保持
部材118には、それぞれ、照明プリズム103から観
察プリズム101に向かって射出した光のうち、観察画
像のコントラスト低下を招く光やフレア等を発生させる
光を遮る遮光部材である遮光部117a,118aが形
成されている。
【0090】このように、LCD108で反射した光が
通過する光路に複数の遮光部(遮光部材)を形成するこ
とによって、第5から第8実施形態よりもさらに効果的
に観察画像のコントラスト向上やフレア等の防止を図る
ことができるとともに、観察画像のケラレによる品位低
下を防止することができる。
【0091】なお、本第9実施形態では、表示系保持部
材117およびプリズム保持部材118の双方に遮光部
117a,118aを形成した場合について説明した
が、表示系保持部材117およびプリズム保持部材11
8のうち一方にのみ遮光部(遮光部材)を形成してもよ
い。
【0092】(第10実施形態)図14は、本発明の第
10実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウント
ディスプレイの構成を示す説明する図であり、401は
RGBの光を発する光源、402は画像表示素子として
の反射型液晶ディスプレイパネル(LCD)、403は
照明プリズム、404は凸レンズ、405は拡散板、4
07は第1の偏光板、408は反射防止性を有する遮光
部材、409は第2の偏光板、410は観察プリズム、
Eは観察者の眼である。
【0093】光源401から発せられた光は、凸レンズ
404に入射し、凸レンズ404によってレンズの光軸
に平行な光線とされ、拡散板405に入射し、拡散板4
05によって様々な方向に射出され、第1の偏光板40
7を透過し、一部の光線は照明プリズム403の第1の
面412上に貼り付けられた遮光部材408によって遮
光され、それ以外の光線は照明プリズム403に導かれ
る。照明プリズム403に導かれた光は、照明プリズム
403の第1の面412を透過して、第3の面414で
反射し、第2の面413を透過した後、LCD402に
入射してLCD402の画像表示領域を照明する。LC
D402に入射した光線はLCD402で反射されて、
画像光として照明プリズム403の第2の面413を再
び透過し、第3の面414を透過して第2の偏光板40
9を通り、観察プリズム410に至る。
【0094】照明プリズム403は、観察プリズム41
0とLCD402の間に配置され、観察プリズム410
側の第3の面414とLCD402側の第2の面413
が所定の角度に構成されている。この照明プリズム40
3において、第2の面413と第3の414の間で照明
光と画像光は一部同じ領域を通っている。
【0095】本第10実施形態の観察プリズム410
は、3つの面から成り、LCD402で反射され照明プ
リズム403を透過した光は、観察プリズム410の第
1の面415を透過し、第2の面416、第3の面41
7で反射し、第2の面416を透過した後、観察者の眼
Eに至る。
【0096】図15に示すように、偏光板407、40
9は、LCD402に対して入射側と射出側にそれぞれ
設けられている。光源401からの無偏光の光418は
第1の偏光板407によって第1の偏光方向419に揃
えられ、照明プリズム403の第3の面414で反射さ
れ、照明プリズム403の第2の面413を透過し、L
CD402に入射する。LCD402に入射した偏光光
420はLCD402で変調を受け、第1の偏光方向に
対して90°の変調を受けた光は第2の偏光板409を
透過し、変調を受けない光は第2の偏光板409で吸収
される。
【0097】図16は、遮光部材408の効果について
説明する図である。遮光部材408がない場合、図16
(a)に示すように、光源401から射出され、レンズ
404によって拡散板405に導かれた光のうち、観察
者の眼Eに近い側の拡散板407の射出面で拡散される
光421は、その一部は照明プリズム403の第3の面
414で反射され、LCD402を照明し、LCD40
2から反射された後、画像光として観察者の眼Eに導か
れるが、それ以外の光線は、照明プリズム403を透過
し、LCD402を照明することなく、観察プリズム4
10に入射し、観察プリズム410の第3の面417で
反射され、そのうちの一部の光線は観察者の眼Eに入っ
てしまう。
【0098】これに対し本第10実施形態では、図16
(b)に示すように、光源401と照明プリズム403
の間に反射防止性を有する遮光部材408を配置するこ
とにより、図16(a)においてLCD402を照明す
ることなく観察者の眼に導かれる光の成分を除去してい
る。
【0099】このように遮光部材408を設けることに
より、不要な光を有効に除去でき、これにより、観察画
像のコントラスト向上やフレア等の防止を図ることがで
きるとともに、観察画像のケラレによる品位低下を防止
することができる。なお、遮光部材408としては、反
射防止性を有するつや消し黒の印刷、塗装さらに遮光テ
ープが用いられる。
【0100】(第11実施形態)図17は本発明の第1
1実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントデ
ィスプレイを示している。図17において、第10実施
形態と同一部分には同一の符号を付してある。図17に
示すように、照明プリズム403の第1の面412上に
は、第1の遮光部材4081が貼り付けられており、さ
らに照明プリズム403の第3の面414上の観察者の
眼に近い側には、第2の遮光部材4082が貼り付けら
れている。
【0101】このように第1、第2の遮光部材408
1、4082を設けることにより、不要光を確実に除去
でき、さらに、観察画像のコントラスト向上やフレア等
の防止を図ることができるとともに、観察画像のケラレ
による品位低下を防止することができる。
【0102】(第12実施形態)図18は本発明の第1
2実施形態を示す画像表示装置であるヘッドマウントデ
ィスプレイを示している。図18において、第10実施
形態と同一部分には同一の符号を付してある。図18に
示すように、偏光板407と照明プリズム403の第1
の面412との間には、遮光部材4083が偏光板40
7上に貼り付けられて設けられている。
【0103】この実施形態でも、不要光を確実に除去で
き、さらに、観察画像のコントラスト向上やフレア等の
防止を図ることができるとともに、観察画像のケラレに
よる品位低下を防止することができる。
【0104】なお、遮光部材408は拡散板405と照
明プリズム403との間に不図示の保持部材によって配
置しても良く、さらに、遮光部材408は照明プリズム
403または観察プリズム410を保持する不図示の保
持部材に直接、形成してもよい。
【0105】次に、本発明の実施形態における遮光部材
の開口形状について図19を用いて説明する。
【0106】ここで、図19(a)、(b)は、図14
における光源401からLCD402までの光学素子の
位置関係を明瞭にするために、各光学素子を照明プリズ
ム403の反射面である第3の面414に関して元の位
置から対称的に折り返した図である。なお、図19
(a)、(b)において拡散板、偏光板は図示を省略す
るが、拡散板は図20に示すように、拡散板に入射する
光線の入射方向に強度が最大となるので、入射光線の入
射方向と同一方向に射出する光線の成分だけを考慮して
説明する。
【0107】光源401から射出された光は、照明プリ
ズム403の第3の面414により反射されて、LCD
402を斜め方向から照明することになる。したがっ
て、光源401からLCD402までの光線の距離は、
LCD402の有効画像表示領域の短辺方向の上側と下
側で異なり、図19(a)に示すように、遮光部材40
8の開口408aを長方形の形状にした場合、LCD4
02の下側で、光源401とLCD402との距離が、
LCD402の上側より遠いため照明光は下側でやや広
がる。
【0108】このように本発明の実施形態における遮光
部材408の開口の形状を長方形の開口408aとした
場合、LCD402の有効画像表示領域を照明すること
ができ、有効画像表示領域外の部分の不要光を除去でき
る。
【0109】図19(b)は本発明の実施形態における
遮光部材408の開口の他の形状を説明するための図で
ある。
【0110】図19(b)に示すように、遮光部材40
8の開口408bは、台形形状に形成されている。
【0111】遮光部材408の開口408bは、図19
(a)の開口408aに比べて開口408bの下側の辺
が狭い台形形状に形成されている。したがって、遮光部
材408の台形形状の開口408bを通過した照明光
は、LCD402の平面上でLCD402の有効画像表
示領域の形状に近い領域を照明することになる。
【0112】このように本発明の実施形態における遮光
部材408の開口の形状を台形形状の開口408bとし
た場合、図19(a)に示した遮光部材408の開口4
08aを用いた場合より、さらに、LCD402の有効
画像表示領域のみを照明することができ、有効画像表示
領域外の部分の不要光を確実に除去できる。
【0113】次に、図19(a)、(b)で説明した本
発明の実施形態における遮光部材の開口により照明され
る画像表示素子(LCD)の面上の有効画像表示領域の
短辺方向における照明長さの条件について図21を用い
て説明する。
【0114】図21は、図14における光源401から
LCD402までの光学素子の位置関係を明瞭にするた
めに、各光学素子を照明プリズム403の反射面である
第3の面414に関して元の位置から対称的に折り返し
た図である。なお、図21において拡散板、偏光板は図
示を省略するが、拡散板は図22に示すように、拡散板
に入射する光線の入射方向に強度が最大となるので、入
射光線の入射方向と同一方向に射出する光線の成分だけ
を考慮して説明する。
【0115】図21に示すように(図14にも示してい
る)、LCD402の有効画像表示領域における短辺方
向の長さをh、光源401の発光領域の有効径をψ、遮
光部材408の、LCD402の有効画像表示領域の短
辺方向に対応する方向の開口の幅の長さをD、LCD4
02の中心を照明する光線を光軸としたときのこの光軸
に直交する平面に対するLCD402の傾き角をθ、光
源401から遮光部材408までの距離をa、LCD4
02の中心を照明する光線を光軸としたときの光軸上の
照明プリズム403の第1の面412から第3の面41
4まで光路の長さをb1、LCD402の中心を照明す
る光線を光軸としたときの光軸上の照明プリズム403
の第3の面414から第2の面413まで光路の長さを
b2、照明プリズム403の屈折率をn、遮光部材40
8からLCD402までの空気換算した長さをb、(但
し、bは、b=(b1+b2)/n)とするとき、光源
401の上端から射出されLCD402の上側に導かれ
る光線から、光源401の下端から射出されLCD40
2の下側に導かれる光線が照明する領域でLCD402
の面上の有効画像表示領域の短辺方向の照明長さhは、
【0116】
【数5】 …(2) で表され、このhで表される照明領域がLCD402の
有効画像表示領域を7割以上を含み、LCD402の有
効画像表示領域の3倍の領域以下に入るという条件
【0117】
【数6】 …(3) を満足するようにすることで、光源401から射出され
る光が効率的にLCD402の有効画像表示領域を照明
するようにしている。
【0118】式(3)の下限を超える範囲では、光源4
01から射出されLCD402の周辺部を照明する光線
のうち一部の光線は、照明するまでに遮光部材408に
よって遮光されてしまい画像の周辺部で暗くなってしま
う。また、式(3)の上限を超える範囲では、LCD4
02を照明しない不要な照明光が増え、フレアの発生の
原因となる。
【0119】さらに、図21において(図14にも示し
ている)、LCD402の有効画像表示領域における短
辺方向の長さをL、光源401の発光領域の有効径を
ψ、遮光部材408の、LCD402の有効画像表示領
域の短辺方向に対応する方向の開口の幅の長さをD、L
CD402の中心を照明する光線を光軸としたとき、こ
の光軸に直交する平面に対するLCD402の傾き角を
θ、光源401から遮光部材408までの距離をa、L
CD402の中心を照明する光線を光軸としたとき、光
軸上の照明プリズム403の第1の面412から第3の
面414まで光路の長さをb1、LCD402の中心を
照明する光線を光軸としたとき、光軸上の照明プリズム
403の第3の面414から第2の面413まで光路の
長さをb2、照明プリズム403の屈折率をn、遮光部
材408からLCD402までの空気換算した長さを
b、(但し、bは、b=(b1+b2)/n) 光源401から射出され遮光部材408の開口の中心を
透過しLCD402の中心を照明する光線を光軸とした
場合、光源401が光軸から平行移動した移動量をt、
とするとき、光源401の上端から射出されLCD40
2の上側に導かれる光線から、光源401の下端から射
出されLCD402の下側に導かれる光線が照明する領
域でLCD402の面上の有効画像表示領域の短辺方向
の照明長さhは、
【0120】
【数7】 …(4) で表され、このhで表される照明領域がLCD402の
有効画像表示領域を7割以上を含み、LCD402の有
効画像表示領域の3倍の領域以下に入るという条件
【0121】
【数8】 …(5) を満足するようにすることで、光源401から射出され
る光が効率的にLCD402の画像表示領域を照明する
ようにしている。
【0122】式(5)の下限を超える範囲では、光源4
01から射出されLCD402の周辺部を照明する光線
のうち一部の光線は、照明するまでに遮光部材408に
よって遮光されてしまい画像の周辺部で暗くなってしま
う。また、式(5)の上限を超える範囲では、LCD4
02を照明しない不要な照明光が増え、フレアの発生の
原因となる。
【0123】次に、本発明の実施形態における遮光部材
408の開口の、LCD402の有効画像表示領域の短
辺方向に対応する辺の長さの条件について図21、図1
4を用いて説明する。
【0124】図21において(図14にも示してい
る)、LCD402の画像表示領域における短辺方向の
長さをL、光源401の発光領域の有効径をψ、遮光部
材408の、LCD402の有効画像表示領域の短辺方
向に対応する方向の開口の幅の長さをD、LCD402
の中心を照明する光線を光軸としたとき、この光軸に直
交する平面に対するLCD402の傾き角をθ、光源4
01から遮光部材408までの距離をa、LCD402
の中心を照明する光線を光軸としたとき、光軸上の照明
プリズム403の第1の面412から第3の面414ま
で光路の長さをb1、LCD402の中心を照明する光
線を光軸としたとき、光軸上の照明プリズム403の第
3の面414から第2の面413まで光路の長さをb
2、照明プリズム403の屈折率をn、遮光部材408
からLCD402までの空気換算した長さをb、(但
し、bは、b=(b1+b2)/n) 光源401から射出され遮光部材408の開口の中心を
透過しLCD402の中心を照明する光線を光軸とした
場合、光源401が光軸から平行移動した移動量をt、
とするとき、光源401の上端から射出され、LCD4
02の上側に導かれる光線から、光源401の下端から
射出されLCD402の下側に導かれる光線が照明する
領域でLCD402の面上の有効画像表示領域の短辺方
向の照明長さhは、
【0125】
【数9】 …(4) で表され、このhで表される照明領域がLCD402の
有効画像表示領域を7割以上を含み、LCD402の有
効画像表示領域の3倍の領域以下に入るという条件
【0126】
【数10】 …(5) を満足しているとき、遮光部材408の開口の、LCD
402の有効画像表示領域の短辺方向に対応する辺の長
さDは、上述の(4)式を変形して、
【0127】
【数11】 …(6)で表される。
【0128】このとき、上述の各変数を、
【数12】
【0129】とするとき、Dは以下の条件、 1.0≦D≦22.9(mm) …(7) を満足する。
【0130】条件式(7)を満足することで光源401
から射出される光が効率的にLCD402の画像表示領
域を照明するようにしている。
【0131】式(7)の下限を超える範囲では、光源4
01から射出されLCD402の周辺部を照明する光線
のうち一部の光線は、照明するまでに遮光部材408に
よって遮光されてしまい画像の周辺部で暗くなってしま
う。また、式(7)の上限を超える範囲では、LCD4
02を照明しない不要な照明光が増え、フレアの発生の
原因となる。
【0132】次に、本発明の実施形態における観察プリ
ズムの数値実施例を説明する。上述の実施形態の観察プ
リズムは、偏心面で構成しているので、偏心面の各面の
形状を表すために絶対座標系とローカル座標系を設定す
る。図23は絶対座標系とローカル座標系の説明図であ
る。これについて説明する。
【0133】絶対座標系の原点は観察者の望ましき瞳孔
位置の中心Oに設定し、Z軸は点Oを通り瞳孔面に垂直
な直線であり、この瞳孔面の平面上にある。Y軸は原点
Oを通り瞳孔面の平面上でZ軸に対して反時計回りに9
0°の角度をなす直線である。X軸は原点Oを通り、
Y,Z軸に対して直交する直線である。
【0134】ローカル座標の原点Oiは絶対座標(dX
i,dYi,dZi)で各面i毎に設定する。ローカル
座標のZ軸はYZ平面内で原点Oiを通り、絶対座標系
のZ軸と角度Tilt iをなす直線である。ここでT
ilt iは、ローカル座標のZ軸が、原点Oiを通り
絶対座標系のZ軸に平行な直線に対して反時計回りの角
度を成すときに正とする。ローカル座標のY軸は原点O
iを通りローカル座標のZ軸に対して反時計回りに90
°の角度をなす直線である。ローカル座標のX軸は原点
Oiを通り、ローカル座標のY軸及びZ軸に直交する直
線である。
【0135】各面の形状はローカル座標で表す。上述の
偏心面の各面の形状は、2次曲面を表す形状関数にゼル
ニケ多項式による非球面を有する形状をしており、以下
に示す関数により表わされる。
【0136】 c(x2+y2) Z = ------------------------------------ 1+{1-c2(x2+y2)}1/2 +c4 (x2-y2) +c5 (-1+2x2+2y2) +c9 (-2y+3x2y+3y3) +c10 (3x2y-y3) +c11 (x4-6x2y2+y4) +c12 (-3x2+4x4+3y2-4y4) +c13 (1-6x2+6x4-6y2+12x2y2+6y4) +c19 (3y-12x2y+10x4y-12y3+20x2y3+10y5) +c20 (-12x2y+15x4y+4y3+10x2y3-5y5) +c21 (5x4y-10x2y3+y5) +c22 (x6-15x4y2+15x2y4-y6) +c23 (6x6-30x4y2-30x2y4+6y6-5x4+30x2y2-5y4) +c24 (15x6+15x4y2-15x2y4-15y6-20x4+20y4+6x2-6y2) +c25 (20x6+60x4y2+60x2y4+20y6-30x4-60x2y2-30y4+12x2+12y2-1) ここでrは各面の基本曲率半径であり、cはc=1/r
である。また、ciは各面におけるi番眼のゼルニケ多
項式の非球面係数である。
【0137】以下、表1、2にそれぞれ本発明の実施形
態における観察プリズムの第1、第2の数値実施例を示
す。
【0138】 (第1数値実施例)≪表1 ≫ fx(X 方向の焦点距離)= 19.118mm、fy(Y 方向の焦点距離)= 19.376mm wx(X 方向の半画角)= 14.6° , wy (Y 方向の半画角) = 11.1 ° prism n (観察プリズムの屈折率) = 1.571 S1 r : ∞ d :31.61 n : 1.0000 S2 dX2:0 dY2:-61.22 dZ2:31.61 Tilt2:-4.58 r :-387.806 c4 :-4.885e-04 c5 :-3.769e-04 c9 :-4.612e-07 c10:-1.599e-06 c11: 2.735e-08 c12: 1.302e-09 c13:-2.524e-09 c19:-1.755e-11 c20: 2.857e-12 c21: 3.613e-10 c22:-4.584e-12 c23:-1.324e-13 c24: 9.690e-14 c25:-2.070e-13 S3 dX3:0 dY3:-5.89 dZ3 :37.23 Tilt3:-23.86 r : -62.575 c4 :-1.293e-03 c5 :-1.070e-03 c9 :-3.652e-06 c10:-9.954e-06 c11: 3.326e-07 c12:-6.316e-07 c13: 9.565e-08 c19:-1.707e-08 c20: 1.741e-08 c21:-1.442e-08 c22:-2.759e-10 c23: 3.529e-10 c24:-2.403e-11 c25: 1.781e-10 S4 dX4:0 dY4:-61.22 dZ4:31.61 Tilt4:-4.58 r :-387.806 c4 :-4.885e-04 c5 :-3.769e-04 c9 :-4.612e-07 c10:-1.599e-06 c11: 2.735e-08 c12: 1.302e-09 c13:-2.524e-09 c19:-1.755e-11 c20: 2.857e-12 c21: 3.613e-10 c22:-4.584e-12 c23:-1.324e-13 c24: 9.690e-14 c25:-2.070e-13 S5 dX5:0 dY5:8.08 dZ5:46.89 Tilt5:44.96 r :-185.986 c4 : 1.348e-02 c5 :-5.340e-03 c9 :-5.793e-05 c10:-2.757e-04 c11:-1.124e-05 c12:-8.225e-06 c13: 6.202e-07 c19:-1.004e-07 c20:-2.030e-07 c21:-4.138e-07 c22: 0.000e+00 c23: 0.000e+00 c24: 0.000e+00 c25: 0.000e+00 S6 dX6:0 dY6:12.95 dZ6 :42.02 Tilt6:-62.17 S6 r : ∞ d : 0.20 n : 1.0000 S7 dX7:0 dY7:13.13 dZ7 :41.92 Tilt7:66.50 S7 r : ∞ d : 6.00 n : 1.6968 S8 dX8:0 dY8:18.43 dZ8 :39.12 Tilt8:37.65 S8 r : ∞ d : 0.30 n : 1.0000 S9 r : ∞ d : 1.76 n : 1.5230 S10 r : ∞ d : 0.00 n : 1.0000 ここで、表におけるSi(i=1〜10)は図23に示
すように、観察者の眼Eにおける像面S1から逆トレー
スしたときに光線の通る順に、観察プリズム410の3
つの面S2(S4)、S3、S5、照明プリズム403
の2つの面S7、S8、LCD402の表面S9、反射
像面S10を示す。また、表におけるfxは観察プリズム
のx方向の焦点距離に相当する値で、観察者の眼からの
逆トレースにおいて、無限遠物体からの入射光の入射角
度θと、その光線がLCDで結像する像高xm から、 fx=xm /tan θ として算出したものであり、ここでは単に焦点距離と呼
ぶこととする。
【0139】また、fyは観察プリズムのy方向の焦点距
離であり、x方向の焦点距離と同様にして算出するが、
LCDの上側と下側で焦点距離が異なるため、LCD上
側の像高ym とLCD下側の像高−ym ′からそれぞれ
求めた焦点距離の平均値としている。
【0140】式(2)の数値:
【0141】
【数13】
【0142】 (第2数値実施例)≪表2≫ fx (X 方向の焦点距離)= 17.78 , fy (Y 方向の焦点距離)= 19.01 wx (X 方向の半画角)= 15.0 deg , wy (Y 方向の半画角)= 11.2 deg prism n (観察プリズムの屈折率)= 1.571 S1 r : ∞ d :24.44 n : 1.0000 S2 dX 2 :0 dY2:-66.11 dZ2:24.44 Tilt2:-6.97 r :-460.248 c4 :-9.304e-04 c5 :-3.211e-04 c9 : 3.394e-07 c10:-7.294e-06 c11: 8.999e-08 c12:-3.540e-09 c13:-1.663e-09 c19:-4.677e-11 c20:-4.003e-12 c21: 7.951e-10 c22:-2.935e-12 c23:-1.193e-12 c24: 7.284e-13 c25:-6.250e-13 S3 dX 3 :0 dY3:-2.25 dZ3 :36.72 Tilt3:-29.69 r : -51.494 c4 :-1.601e-03 c5 :-2.139e-03 c9 :-6.666e-06 c10:-8.173e-06 c11: 5.438e-08 c12:-3.901e-07 c13:-3.012e-07 c19:-1.203e-08 c20: 2.125e-09 c21:-6.631e-09 c22:-2.517e-10 c23: 1.007e-10 c24:-1.856e-10 c25:-4.149e-11 S4 dX 4 :0 dY4:-66.11 dZ4:24.44 Tilt4:-6.97 r :-460.248 c4 :-9.304e-04 c5 :-3.211e-04 c9 : 3.394e-07 c10:-7.294e-06 c11: 8.999e-08 c12:-3.540e-09 c13:-1.663e-09 c19:-4.677e-11 c20:-4.003e-12 c21: 7.951e-10 c22:-2.935e-12 c23:-1.193e-12 c24: 7.284e-13 c25:-6.250e-13 S5 dX 5 :0 dY5:10.37 dZ5 :42.98 Tilt5:40.94 r :-212.022 c4 : 1.936e-02 c5 :-4.534e-03 c9 :-6.159e-04 c10:-7.698e-04 c11:-5.875e-05 c12:-5.283e-06 c13: 2.545e-05 c19:-2.037e-07 c20: 2.618e-07 c21: 1.569e-06 c22: 0.000e+00 c23: 0.000e+00 c24: 0.000e+00 c25: 0.000e+00 S6 dX 6 :0 dY6:16.94 dZ6 :37.28 Tilt6:48.13 S6 r : ∞ d :-1.78 n : 1.0000 S7 dX 7 :0 dY7:15.61 dZ7 :36.09 Tilt7:64.39 S7 r : ∞ d : 3.34 n : 1.5163 S8 dX 8 :0 dY8 :18.10 dZ8 :38.32 Tilt8:34.39 S8 r : ∞ d : 0.10 n : 1.0000 S9 r : ∞ d : 1.10 n : 1.5230 S10 r : ∞ d : 0.00 n : 1.0000 ここで、Si、fx、fyは表1の説明と同様である。
【0143】式(2)の数値:
【0144】
【数14】
【0145】また、図24及び図25はそれぞれ、表1
で示した本発明の実施形態における第1の数値実施例の
横収差図及び歪曲図であり、横収差図はx方向の収差と
y方向の収差について示してある。
【0146】また、図26及び図27はそれぞれ、表2
で示した本発明の実施形態における第2の数値実施例の
横収差図及び歪曲図であり、横収差図はx方向の収差と
y方向の収差について示してある。
【0147】次に、本発明の実施形態における画像表示
システムとしてのヘッドマウントディスプレイおよび画
像情報供給装置について図28を用いて説明する。
【0148】図28において、500はヘッドマウント
ディスプレイ(以下HMDという)を示している。HM
D500のメインフレーム501には、支持部材502
を介してディスプレイ本体503が支持されている。デ
ィスプレイ本体503内には、上述した実施形態におい
て説明した反射型のLCD402、照明プリズム40
3、光源401、観察プリズム410、遮光部材が収容
されており、この他に図示を省略するが、各種の回路基
板等の電気部品も収容されている。
【0149】また、メインフレーム501には、装着時
に観察者の額に接触するパッド504が取付けられてい
る。メインフレーム501の両側には、側面フレーム5
05a、505bが内側に向けて付勢力を発生するよう
に取付けられている。パッド504および側面フレーム
505a、505bの付勢力によりHMD500が、観
察者の頭部に装着されるようになっている。ディスプレ
イ本体503には、中継ボックス506からの画像信号
等の各信号、電源を供給するための中継コード507が
接続されている。
【0150】また、図28において、600は画像供給
装置を示している。画像供給装置600は、たとえばコ
ンピュータ601、DVDなどのディスクプレーヤ60
2、ビデオカセットプレーヤ603、テレビ受像機60
4からの画像信号を出力するものであり、各装置の信号
出力は、中継ボックス506に接続され、中継ボックス
506を介して中継コード507からHMD500の図
示を省略した各回路基板に供給され、供給された画像が
LCD402に表示される。
【0151】そしてその表示された画像光が観察プリズ
ム410から観察者に与えられる。このとき、本発明に
おいては、照明光・画像光における不要な光は遮光部材
にて効果的に除去されるため、良好な画像を観察するこ
とができる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像表示における不要光を有効に除去することができ、
これにより画像表示素子への照明の均一化を向上させ、
画像のコントラスト低下、フレア、ゴーストの発生を有
効に防止でき、良好な画像を観察することができる。
【0153】したがって、画像表示装置と観察者の眼と
の位置関係にかかわらず、良好な画像を観察させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図6】図5のヘッドマウントディスプレイに用いられ
る反射型のLCDを示す断面図である。
【図7】図6のLCDの反射層に形成された反射防止処
理部分の説明図である。
【図8】本発明の第6実施形態であるヘッドマウントデ
ィスプレイの構成を示す断面図である。
【図9】図8の第6実施形態のヘッドマウントディスプ
レイに設けられた遮光部の説明図である。
【図10】本発明の第7実施形態であるヘッドマウント
ディスプレイの構成を示す断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態であるヘッドマウント
ディスプレイの構成を示す断面図である。
【図12】図11の第8実施形態のヘッドマウントディ
スプレイにおける遮光部の開口寸法の関係を示す模式図
である。
【図13】本発明の第9実施形態であるヘッドマウント
ディスプレイの構成を示す断面図である。
【図14】本発明の第10実施形態であるヘッドマウン
トディスプレイの構成を示す断面図である。
【図15】図14の第10実施形態における照明系の偏
光状態を説明するための図である。
【図16】図14の第10実施形態における遮光部材の
作用を説明するための図である。
【図17】本発明の第11実施形態であるヘッドマウン
トディスプレイの構成を示す断面図である。
【図18】本発明の第12実施形態であるヘッドマウン
トディスプレイの構成を示す断面図である。
【図19】図14から図18の本発明の実施形態におけ
る遮光部材の開口部の形状を説明するための図である。
【図20】図19における光線の強度を示す図である。
【図21】図14から図19における本発明の実施形態
の遮光部材の位置・開口の大きさに関する光学条件を説
明するための図である。
【図22】図21における光線の強度を示す図である。
【図23】本発明の実施形態における観察プリズムを説
明するための絶対座標系・ローカル座標系を示す図であ
る。
【図24】本発明の実施形態の観察プリズムの第1数値
実施例の観察者の眼から逆トレースしたときのLCD上
での横収差図である。
【図25】本発明の実施形態の観察プリズムの第1数値
実施例の観察者の眼から逆トレースしたときのLCD上
での像の歪曲図である。
【図26】本発明の実施形態の観察プリズムの第2数値
実施例の観察者の眼から逆トレースしたときのLCD上
での横収差図である。
【図27】本発明の実施形態の観察プリズムの第2数値
実施例の観察者の眼から逆トレースしたときのLCD上
での像の歪曲図である。
【図28】本発明の実施形態である画像表示システムを
説明するための図である。
【図29】従来のヘッドマウントディスプレイの分解斜
視図である。
【図30】上記従来のヘッドマウントディスプレイの光
学的構成を示す断面図である。
【図31】従来の別のヘッドマウントディスプレイの光
学的構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,410 観察プリズム 2 ハウジング 3,403 照明プリズム 4 凸レンズ 5 偏光板 6,401 照明光源 7 反射笠 8,402 液晶表示素子 17 液晶保持部材 18 プリズム保持部材 17a,18a,20,30,408 遮光部材 81,86 保護ガラス 82 透明電極(ITO) 83 液晶層 84 反射層 84a 反射防止処理部分 85 シリコン基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 敦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H042 AA02 AA03 AA09 AA15 AA26 2H087 KA14 KA23 NA18 TA01 TA04 TA06

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を出射する光源と、 入射光を反射して画像を表示する画像表示素子と、 前記光源からの照明光を前記画像表示素子に向けて反射
    するとともに前記画像表示素子からの画像光を透過させ
    る照明光学素子と、 前記照明光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く
    観察光学素子と、 前記光源からの照明光に含まれる前記画像表示素子の有
    効画像表示領域外への不要光および前記画像表示素子か
    らの画像光に含まれる有効観察空間外への不要光のうち
    少なくとも一方を遮光する遮光部材とを備えたことを特
    徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光学素子が、前記光源と前記画
    像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した照
    明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素子
    に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射し
    た照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面とを
    有し、 前記画像表示素子から射出した画像光が、前記第2の面
    から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面から射出
    することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記観察光学素子が、少なくとも1つの
    反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、これ
    ら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光部材が、前記光源と前記照明光
    学素子との間、前記照明光学素子と前記画像表示素子と
    の間および前記照明光学素子と前記観察光学素子との間
    の少なくとも1つの個所に設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記遮光部材に、反射防止処理が施され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像表示素子が、入力された画像信
    号に応じて入射光の透過・不透過を制御する光制御層と
    この光制御層の裏面側に配置された反射層とを有し、 前記遮光部材は、前記光制御層と前記反射層との間の有
    効画像表示領域外に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記遮光部材が、前記反射層の有効画像
    表示領域外に反射防止処理を施すことにより設けられて
    いることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記遮光部材が、前記画像表示素子の表
    面上の有効画像表示領域外に設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記遮光部材が、前記照明光学素子にお
    ける前記照明光を前記画像表示素子に向けて出射して前
    記画像表示素子からの画像光を入射する入出射面上に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表
    示装置。
  10. 【請求項10】 照明光を出射する光源と、 入射光を反射して画像を表示する画像表示素子と、 前記光源からの照明光を前記画像表示素子に向けて反射
    するとともに前記画像表示素子からの画像光を透過させ
    る照明光学素子と、 前記照明光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く
    観察光学素子と、 前記光源からの照明光に含まれる前記画像表示素子の有
    効画像表示領域外への不要光および前記画像表示素子か
    らの画像光に含まれる有効観察空間外への不要光のうち
    少なくとも一方を遮光する遮光部材とを備え、 前記画像表示素子は、入力された画像信号に応じて入射
    光の透過・不透過を制御する光制御層とこの光制御層の
    裏面側に配置された反射層とを有し、 前記照明光学素子は、前記照明光を前記画像表示素子に
    向けて出射し、前記画像表示素子からの画像光を入射さ
    せる入出射面を有し、 前記遮光部材は、前記光制御層と前記反射層との間およ
    び前記照明光学素子の前記入出射面上、又は前記画像表
    示素子の表面上および前記照明光学素子の入出射面上に
    設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記照明光学素子は、前記光源と前記
    画像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した
    照明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素
    子に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射
    した照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面と
    を有し、前記画像表示素子から射出した画像光が、前記
    第2の面から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面
    から射出することを特徴とする請求項10に記載の画像
    表示装置。
  12. 【請求項12】 前記観察光学素子は、少なくとも1つ
    の反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、こ
    れら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面で
    あることを特徴とする請求項10に記載の画像表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記画像表示素子にて反射する光の進
    行方向に順に第1および第2の遮光部材が設けられてお
    り、 前記第1の遮光部材における前記画像表示素子の有効画
    像表示領域の上下方向に対応する開口幅寸法をw1と
    し、前記第2の遮光部材における前記画像表示素子の有
    効画像表示領域の上下方向に対応する開口幅寸法をw2
    とし、これら両遮光部材間の間隔をδとし、前記画像表
    示素子への照明光の入射角度をθとしたとき、 w2>w1+2δsinθ の関係を満足していることを特徴とする請求項10に記
    載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 照明光を出射する光源と、 入射光を反射して画像を表示する画像表示素子と、 前記光源からの照明光を前記画像表示素子に向けて反射
    するとともに前記画像表示素子からの画像光を透過させ
    る照明光学素子と、 前記照明光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く
    観察光学素子と、 前記光源からの照明光に含まれる前記画像表示素子の有
    効画像表示領域外への不要光を遮光する遮光部材とを備
    え、 前記遮光部材は、前記光源と前記照明光学素子との間に
    設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記照明光学素子は、前記光源と前記
    画像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した
    照明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素
    子に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射
    した照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面と
    を有し、前記画像表示素子から射出した画像光が、前記
    第2の面から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面
    から射出することを特徴とする請求項14に記載の画像
    表示装置。
  16. 【請求項16】 前記観察光学素子は、少なくとも1つ
    の反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、こ
    れら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面で
    あることを特徴とする請求項14に記載の画像表示装
    置。
  17. 【請求項17】 前記遮光部材を通過した前記光源から
    の照明光により照明される前記画像表示素子の面上の有
    効画像表示領域の短辺方向の照明長さが、以下の条件を
    満足することを特徴とする請求項14に記載の画像表示
    装置。 【数1】 但し、画像表示素子の面上の有効画像表示領域の短辺方
    向の照明長さをhとし、 前記画像表示素子の有効画像表示領域の短辺の長さをL
    とし、 前記光源の発光領域の有効径をψとし、 前記遮光部材の、前記画像表示素子の有効画像表示領域
    の短辺方向に対応する方向の開口の幅の長さをDとし、 前記画像表示素子の中心を照明する光線を光軸としたと
    きのこの光軸に直交する平面に対する前記画像表示素子
    の傾き角をθとし、 前記光源から前記遮光部材までの距離をaとし、 前記遮光部材から前記画像表示素子までの空気換算した
    長さをbとする。
  18. 【請求項18】 前記遮光部材の開口の、前記画像表示
    素子の有効画像表示領域の短辺方向に対応する辺の長さ
    が、以下の条件を満足することを特徴とする請求項14
    に記載の画像表示装置。 1.0≦D≦22.9(mm) 但し、前記遮光部材の開口における前記画像表示素子の
    有効画像表示領域の短辺方向に対応する辺の長さDを、 【数2】 で表し、 前記画像表示素子の有効画像表示領域の短辺の長さをL
    とし、 前記光源の前記光軸から平行移動した移動量をtとし、 前記光源の発光領域の有効径をψとし、 前記画像表示素子の中心を照明する光線を光軸としたと
    きのこの光軸に直交する平面に対する前記画像表示素子
    の傾き角をθとし、 前記光源から前記遮光部材までの距離をaとし、 前記遮光部材から前記画像表示素子までの空気換算した
    長さをbとし、 前記光源から射出され前記遮光部材の開口の中心を透過
    し前記画像表示素子の中心を照明する光線を光軸とした
    ときの前記光源が光軸から平行移動した移動量をtとし
    た場合に、 上記各変数が、 【数3】 を満足することを条件とする。
  19. 【請求項19】 前記光源から射出され前記遮光部材の
    開口の中心を透過し、前記画像表示素子の中心を照明す
    る光線を光軸としたとき、前記光源が光軸から平行移動
    した位置に設けられていることを特徴とする請求項14
    に記載の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記遮光部材を通過した前記光源から
    の照明光により照明される前記画像表示素子の面上の有
    効画像表示領域の短辺方向の照明長さは、以下の条件式
    を満足することを特徴とする請求項19に記載の画像表
    示装置。 【数4】 但し、前記画像表示素子の面上の有効画像表示領域の短
    辺方向の照明長さをhとし、 前記光源の前記光軸から平行移動した移動量をtとし、 前記画像表示素子の有効画像表示領域の短辺の長さをL
    とし、 前記光源の発光領域の有効径をψとし、 前記遮光部材における前記画像表示素子の有効画像表示
    領域の短辺方向に対応する方向の開口の幅の長さをDと
    し、 前記画像表示素子の中心を照明する光線を光軸としたと
    きのこの光軸に直交する平面に対する前記画像表示素子
    の傾き角をθとし、 前記光源から前記遮光部材までの距離をaとし、 前記遮光部材から前記画像表示素子までの空気換算した
    長さをbとする。
  21. 【請求項21】 前記遮光部材は、前記光源からの光線
    が前記照明光学素子の反射面で反射されて前記画像表示
    素子に至る経路のうち、光源から画像表示素子までの経
    路の長い側で前記画像表示素子の有効画像表示領域の長
    辺方向に対応する開口の辺の長さが、光源から画像表示
    素子までの経路の短い側で前記画像表示素子の有効画像
    表示領域の長辺方向に対応する開口の辺の長さよりも短
    い長さであることを特徴とする請求項14に記載の画像
    表示装置。
  22. 【請求項22】 前記照明光学素子は、前記光源と前記
    画像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した
    照明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素
    子に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射
    した照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面と
    を有し、前記画像表示素子から射出した画像光が、前記
    第2の面から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面
    から射出することを特徴とする請求項14に記載の画像
    表示装置。
  23. 【請求項23】 前記観察光学素子は、少なくとも1つ
    の反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、こ
    れら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面で
    あることを特徴とする請求項14に記載の画像表示装
    置。
  24. 【請求項24】 照明光を出射する光源と、 入射光を反射して画像を表示する画像表示素子と、 前記光源からの照明光を前記画像表示素子に向けて反射
    するとともに前記画像表示素子からの画像光を透過させ
    る照明光学素子と、 前記照明光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く
    観察光学素子と、 前記光源からの照明光に含まれる前記画像表示素子の有
    効画像表示領域外への不要光および前記画像表示素子か
    らの画像光に含まれる有効観察空間外への不要光のうち
    少なくとも一方を遮光する遮光部材と、 前記光源、前記画像表示素子、前記照明光学素子および
    前記観察光学素子の少なくとも1つを保持する保持部材
    とを備え、 前記遮光部材は、前記保持部材に一体的に設けられてい
    ることを特徴とする画像表示装置。
  25. 【請求項25】 前記照明光学素子は、前記光源と前記
    画像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した
    照明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素
    子に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射
    した照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面と
    を有し、前記画像表示素子から射出した画像光が、前記
    第2の面から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面
    から射出することを特徴とする請求項23に記載の画像
    表示装置。
  26. 【請求項26】 前記観察光学素子は、少なくとも1つ
    の反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、こ
    れら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面で
    あることを特徴とする請求項24に記載の画像表示装
    置。
  27. 【請求項27】 画像表示装置と、この画像表示装置に
    画像情報を供給する画像情報供給装置とを有する画像表
    示システムにおいて、 照明光を出射する光源と、 入射光を反射して画像を表示する画像表示素子と、 前記光源からの照明光を前記画像表示素子に向けて反射
    するとともに前記画像表示素子からの画像光を透過させ
    る照明光学素子と、 前記照明光学素子を透過した画像光を観察者の眼に導く
    観察光学素子と、 前記光源からの照明光に含まれる前記画像表示素子の有
    効画像表示領域外への不要光および前記画像表示素子か
    らの画像光における有効観察空間外への不要光のうち少
    なくとも一方を遮光する遮光部材とを備えたことを特徴
    とする画像表示システム。
  28. 【請求項28】 前記照明光学素子は、前記光源と前記
    画像表示素子との間に配置され、前記光源から射出した
    照明光が入射する第1の面と、照明光を前記画像表示素
    子に向けて射出する第2の面と、前記第1の面から入射
    した照明光を前記第2の面に向けて反射する第3の面と
    を有し、前記画像表示素子から射出した画像光が、前記
    第2の面から前記照明光学素子に入射し、前記第3の面
    から射出することを特徴とする請求項27に記載の画像
    表示システム。
  29. 【請求項29】 前記観察光学素子は、少なくとも1つ
    の反射面を含む複数の光学作用面を有して構成され、こ
    れら光学作用面のうち少なくとも1つは回転非対称面で
    あることを特徴とする請求項27に記載の画像表示シス
    テム。
  30. 【請求項30】 前記画像情報供給装置は、パーソナル
    コンピュータ又はDVDプレーヤー、ビデオプレーヤ
    ー、テレビ受像機のいずれかであることを特徴とする請
    求項27に記載の画像表示システム。
  31. 【請求項31】 入射光を観察側空間に反射して画像を
    表示する画像表示素子において、 入力された画像信号に応じて照明光の透過・不透過を制
    御する光制御層と、 前記光制御層の裏面側に配置された反射層と、 斜めから照射された光のうち前記画像表示素子における
    有効画像表示領域外への入射光を遮光するとともに、前
    記観察側空間のうち有効観察空間外への反射光を遮光す
    る遮光部材とを備えたことを特徴とする画像表示素子。
  32. 【請求項32】 前記遮光部材は、前記光制御層と前記
    反射層との間の有効画像表示領域外に設けられているこ
    とを特徴とする請求項31に記載の画像表示素子。
  33. 【請求項33】 前記遮光部材は、前記反射層の有効画
    像表示領域外に反射防止処理を施すことにより設けられ
    ていることを特徴とする請求項31に記載の画像表示素
    子。
  34. 【請求項34】 前記遮光部材は、素子表面上の有効画
    像表示領域外に設けられていることを特徴とする請求項
    31に記載の画像表示素子。
JP2001107644A 2000-05-10 2001-04-05 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子 Pending JP2002118799A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107644A JP2002118799A (ja) 2000-05-10 2001-04-05 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子
US09/848,272 US6646809B1 (en) 2000-05-10 2001-05-04 Image display apparatus, image display system, and image display element

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137454 2000-05-10
JP2000-232471 2000-07-31
JP2000232471 2000-07-31
JP2000-137454 2000-07-31
JP2001107644A JP2002118799A (ja) 2000-05-10 2001-04-05 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002118799A true JP2002118799A (ja) 2002-04-19

Family

ID=27343343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001107644A Pending JP2002118799A (ja) 2000-05-10 2001-04-05 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6646809B1 (ja)
JP (1) JP2002118799A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529177A (ja) * 2004-03-18 2007-10-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 画像形成ユニットのための光源
JP2008203550A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Canon Inc 頭部装着型表示装置
JP2010185947A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Shimadzu Corp 表示装置
JP2013025102A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Olympus Corp 画像表示装置
US9366866B2 (en) 2012-04-05 2016-06-14 Olympus Corporation Image display apparatus
US9568731B2 (en) 2013-03-04 2017-02-14 Seiko Epson Corporation Virtual image display device
JP2020112714A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003162901A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Fujitsu Display Technologies Corp バックライトおよび液晶表示装置
JP4072456B2 (ja) * 2003-05-08 2008-04-09 キヤノン株式会社 表示光学系、画像表示装置および画像表示システム
JP2005258049A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Olympus Corp 撮像光学系
JP2008165063A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Scalar Corp ヘッドマウントディスプレイ
JP5030595B2 (ja) * 2007-01-09 2012-09-19 スカラ株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
US8035576B2 (en) * 2007-02-20 2011-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Head-mounted display and head-mounted video display
JP5686011B2 (ja) * 2011-03-22 2015-03-18 セイコーエプソン株式会社 画像リレー光学系及びこれを備える虚像表示装置
JP2014013320A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Sony Corp 頭部装着型表示装置並びに光学ユニット
JP6004245B1 (ja) * 2014-11-27 2016-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像取得装置、画像形成システムおよび画像形成方法
WO2016109244A1 (en) * 2014-12-31 2016-07-07 3M Innovative Properties Company Compact projection systems and related components
DE102015102012A1 (de) * 2015-02-12 2016-08-18 Carl Zeiss Smart Optics Gmbh Optikelement
US10560688B2 (en) * 2017-05-22 2020-02-11 Microsoft Technology Licensing, Llc Display device system with non-telecentric imaging to prevent ghost images
CN114026485A (zh) * 2019-09-19 2022-02-08 苹果公司 具有反射棱镜输入耦合器的光学系统
CN111290126A (zh) * 2020-03-31 2020-06-16 优奈柯恩(北京)科技有限公司 光学成像装置
CN111308715B (zh) * 2020-03-31 2022-05-10 优奈柯恩(北京)科技有限公司 显示设备
JP2022086236A (ja) * 2020-11-30 2022-06-09 セイコーエプソン株式会社 光学モジュール及び表示装置
CN112965253A (zh) * 2021-03-24 2021-06-15 Oppo广东移动通信有限公司 光学系统和穿戴式增强现实显示设备

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3151766B2 (ja) 1992-07-31 2001-04-03 キヤノン株式会社 画像表示装置
JPH06175075A (ja) 1992-12-08 1994-06-24 Canon Inc 画像表示装置
JPH06194600A (ja) 1992-12-25 1994-07-15 Sony Corp 表示装置
JPH08160343A (ja) * 1994-12-05 1996-06-21 Olympus Optical Co Ltd 画像表示装置
US5768025A (en) 1995-08-21 1998-06-16 Olympus Optical Co., Ltd. Optical system and image display apparatus
JPH0965245A (ja) 1995-08-21 1997-03-07 Olympus Optical Co Ltd 画像表示装置
JPH09266554A (ja) 1996-03-28 1997-10-07 Canon Inc 表示装置
JP3865906B2 (ja) 1997-06-27 2007-01-10 オリンパス株式会社 画像表示装置
JP2000098293A (ja) 1998-06-19 2000-04-07 Canon Inc 画像観察装置
JP2001305474A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529177A (ja) * 2004-03-18 2007-10-18 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 画像形成ユニットのための光源
JP2008203550A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Canon Inc 頭部装着型表示装置
JP2010185947A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Shimadzu Corp 表示装置
JP2013025102A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Olympus Corp 画像表示装置
US9366866B2 (en) 2012-04-05 2016-06-14 Olympus Corporation Image display apparatus
US9568731B2 (en) 2013-03-04 2017-02-14 Seiko Epson Corporation Virtual image display device
JP2020112714A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP7255189B2 (ja) 2019-01-15 2023-04-11 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6646809B1 (en) 2003-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002118799A (ja) 画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示素子
JP6535456B2 (ja) 映像投射装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2019061292A (ja) 小型ヘッドマウント式表示システム
WO2017187514A1 (ja) 情報表示装置
WO2016181459A1 (ja) プリズム光学系、プリズム光学系を用いた画像表示装置及びプリズム光学系を用いた撮像装置
JP4926432B2 (ja) 表示光学系及びそれを有する画像表示装置
JPH11142783A (ja) 画像表示装置
JP2003140081A (ja) ホログラムコンバイナ光学系
JP2015072437A (ja) 虚像表示装置
KR100429206B1 (ko) 씨어라운드 헤드 마운티드 디스플레이 장치
JP2004325672A (ja) 走査光学系
CN209784657U (zh) Ar显示设备
JP2017120384A (ja) 虚像表示装置
JP2004029544A (ja) ホログラムコンバイナ光学系及び情報表示装置
US20230152591A1 (en) Augmented reality display device
US20230144296A1 (en) Fresnel lenses with reduced optical artifacts
CN115437127A (zh) 光学镜头及近眼显示系统
WO2020255562A1 (ja) 画像表示装置及び表示装置
US20080055899A1 (en) Image display apparatus
JP2002311381A (ja) 画像表示装置および画像表示システム
JPWO2019077975A1 (ja) 映像表示装置と光学シースルーディスプレイ
US20220137412A1 (en) Virtual image display device and optical unit
JP4579396B2 (ja) 画像表示装置
US20220137406A1 (en) Virtual image display device and optical unit
CN114578558B (zh) 光学模块和显示装置