JP5780206B2 - スターリングエンジン - Google Patents

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Description

本発明はスターリングエンジンに関する。
スターリングエンジンに関し、本発明と関連性があると考えられる技術として例えば内燃機関の排気熱を回収可能な排気熱回収装置が特許文献1で開示されている。このほかスターリングエンジンの冷却器へ冷却媒体を流通させる構成を開示している点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献2で開示されている。
特開2005−248922号公報 特開2005−90376号公報
スターリングエンジンの出力は例えば内燃機関の出力補助に利用できる。この点、スターリングエンジンの出力は入熱量に応じて変化する一方、入熱量に応じて得られるスターリングエンジンの出力は必ずしも出力利用側で必要とされる出力とは合致しない。このため、出力利用側の状態に応じて出力を好適に調整可能な技術が望まれる。
本発明は上記課題に鑑み、出力利用側の状態に応じて好適に出力を調整可能なスターリングエンジンを提供することを目的とする。
本発明は高温側気筒および低温側気筒を有して構成される気筒群を複数有して構成される複数の気筒群と、前記複数の気筒群に共通の出力軸と、内燃機関の排気を流通させる排気通路部に設けられるとともに、前記複数の気筒群毎に設けられ、前記高温側気筒および前記低温側気筒間で作動流体を加熱する加熱器それぞれを有して構成される複数の加熱器と、前記複数の気筒群毎に設けられ、前記高温側気筒および前記低温側気筒間で作動流体を冷却する冷却器それぞれを有して構成される複数の冷却器と、前記複数の冷却器を並列に接続する第1の経路および直列に接続する第2の経路を有し、前記複数の冷却器に冷却媒体を流通させる通路部と、前記通路部に設けられ、前記第1の経路を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態と、前記第2の経路を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態とを有するバルブ部と、出力利用側の状態に応じて前記バルブ部を制御することで、前記第1の経路を介して冷却媒体を流通させる第1の制御と、前記第2の経路を介して冷却媒体を流通させる第2の制御とを行う制御部とを備えるスターリングエンジンである。
本発明は前記複数の気筒群が第1の高温側気筒および第1の低温側気筒を有して構成される第1の気筒群と、第2の高温側気筒および第2の低温側気筒を有して構成される第2の気筒群とであり、前記複数の加熱器が前記第1の高温側気筒および前記第1の低温側気筒間で作動流体を加熱する第1の加熱器と、前記第2の高温側気筒および前記第2の低温側気筒間で作動流体を加熱する第2の加熱器とであり、前記複数の冷却器が前記第1の高温側気筒および前記第1の低温側気筒間で作動流体を冷却する第1の冷却器と、前記第2の高温側気筒および前記第2の低温側気筒間で作動流体を冷却する第2の冷却器とであり、前記第1および第2の冷却器に分岐接続され、前記第1および第2の冷却器に流入する冷却媒体を流通させる流入通路部と、前記第1および第2の冷却器に分岐接続され、前記第1および第2の冷却器から流出する冷却媒体を流通させる流出通路部と、前記流入通路部のうち前記第1の冷却器に対して分岐している第1の流入側分岐部または前記第2の冷却器に対して分岐している第2の流入側分岐部と、前記流出通路部のうち前記第1および第2の冷却器に共通の流出側共通部とを接続する第1の接続通路部とを前記通路部が備えるとともに、前記第1または第2の流入側分岐部であって、前記第1の接続通路部が接続する側の流入分岐部である一方の流入分岐部および前記第1の接続通路部のうち少なくともいずれかに設けられ、前記一方の流入側分岐部および前記第1の接続通路部のうち、前記一方の流入側分岐部を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態を有するとともに、前記一方の流入側分岐部および前記第1の接続通路部のうち、前記第1または第2の冷却器であって、前記一方の流入側分岐部に対応する冷却器と前記流出側共通部とを接続する部分を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態を有する第1のバルブ部と、前記流出側共通部のうち前記第1の接続通路部が接続する部分よりも上流側の部分に設けられ、当該部分を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態および禁止する第2の状態を有する第2のバルブ部とを前記バルブ部が備え、前記第1の制御が前記第1および第2のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第1の状態になり、且つ前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第1の状態になるようにする制御であり、前記第2の制御が前記第1および第2のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第2の状態になり、且つ前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第2の状態になるようにする制御である構成とすることができる。
本発明は前記第1および第2の加熱器が前記排気通路部の排気流通方向に直交する方向に沿って設けられている構成とすることができる。
本発明は前記通路部が前記第1および第2の流入側分岐部のうち、前記第1の接続通路部が接続していない側の流入側分岐部である他方の流入側分岐部と前記流出側共通部とを接続する第2の接続通路部をさらに備えるとともに、前記第2の経路として前記第1の冷却器が前記第2の冷却器よりも上流側に位置することになる第1の配置特定経路と、前記第1の冷却器が前記第2の冷却器よりも下流側に位置することになる第2の配置特定経路とを有し、前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち少なくともいずれかに設けられ、前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち、前記他方の流入側分岐部を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態を有するとともに、前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち、前記第1または第2の冷却器であって、前記他方の流入側分岐部に対応する冷却器と前記流出側共通部とを接続する部分を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態を有する第3のバルブ部を前記バルブ部がさらに備え、前記第2のバルブ部がさらに前記流出側共通部のうち、前記第2の接続通路部が接続する部分よりも上流側の部分に設けられており、前記第1の制御が前記第1および第2のバルブ部にさらに前記第3のバルブ部を加えた前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第1の状態になるようにする制御であり、前記第2の制御が前記第1および第2のバルブ部にさらに前記第3のバルブ部を加えた前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第1の状態になるようにし、これにより前記第1の配置特定経路を介して冷却媒体を流通させる第1の配置特定制御と、前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第1の状態に、前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第2の状態に、前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第2の状態にそれぞれなるようにし、これにより前記第2の配置特定経路を介して冷却媒体を流通させる第2の配置特定制御とのうち、少なくともいずれかを有して構成される構成とすることができる。
本発明は前記内燃機関の出力補助に出力が利用され、前記出力利用側の状態が前記内燃機関の運転状態であり、前記制御部が少なくとも前記内燃機関の加速運転時および定常運転時に前記第1の制御を行うか、或いは前記内燃機関の減速運転時に前記第2の制御を行う構成とすることができる。
本発明によれば出力利用側の状態に応じて好適に出力を調整できる。
スターリングエンジンの概略構成図である。 実施例1の複数の加熱器の配置を示す図である。 実施例1の冷却回路を示す第1の図である。 実施例1の冷却回路を示す第2の図である。 第1の制御動作をフローチャートで示す図である。 走行状態に応じたバルブ部の状態を示す図である。 バッテリ状態に応じたバルブ部の状態を示す図である。 実施例2の複数の加熱器の配置を示す図である。 実施例2の冷却回路を示す第1の図である。 実施例2の冷却回路を示す第2の図である。 実施例2の冷却回路を示す第3の図である。 第2の制御動作をフローチャートで示す図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1はスターリングエンジン(以下、SEと称す)10Aの概略構成図である。SE10Aは多気筒(ここでは4気筒)α型のSEであり、排気管50および排気管50に接続される内燃機関とともに車両に搭載されている。当該内燃機関(以下、内燃機関Eと称す)および当該車両(以下、車両Vと称す)については図示省略する。車両Vは内燃機関Eを動力源として駆動する。
SE10Aは第1のSE11と第2のSE12とを備えている。SE11、12は互いに同様に構成されている。SE11、12間で互いに同様の構成につき、第1のSE11が備える各構成は第1の構成に相当し、第2のSE12が備える各構成は第2の構成に相当する。この点、SE11、12間で互いに同様の構成につき、第2のSE12では第1のSE11で用いられている符号に対してさらにダッシュ符号を付した符号で各構成を示す。
SE10Aでは外部に動力を伝達する側に配置されるSEを第2のSE12としている。但しこれに限られず、例えば外部に動力を伝達する側に配置されるSEを第1のSE11としてもよい。SE11、12は上述したように互いに同様に構成されている。このため、SE10Aの概略構成を説明するにあたり、以下では主に第1のSE11を用いて説明する。
第1のSE11は直列平行に配置された高温側気筒20と低温側気筒30とを備えている。高温側気筒20は高温側ピストンである膨張ピストン21と高温側シリンダ22とを、低温側気筒30は低温側ピストンである圧縮ピストン31と低温側シリンダ32とを備えている。
高温側シリンダ22の上部空間は膨張空間となっている。膨張空間には加熱器47で加熱された作動流体が流入する。加熱器47は排気管50に設けられており、排気管50には内燃機関Eが接続されている。排気管50は内燃機関Eの排気を流通させ、加熱器47は排気管50を流通する排気と作動流体との間で熱交換を行う。そしてこれにより、気筒20、30間で作動流体を加熱する。この点、第1のSE11では内燃機関Eの排気が高温熱源を構成している。排気管50は排気通路部に相当する。
低温側シリンダ32の上部空間は圧縮空間となっている。圧縮空間には冷却器45で冷却された作動流体が流入する。冷却器45は冷却媒体である冷却水との間で熱交換を行うことで、気筒20、30間で作動流体を冷却する。再生器46は膨張空間、圧縮空間の間を往復する作動流体との間で熱の授受を行う。再生器46は具体的には作動流体が膨張空間から圧縮空間へと流れる時には作動流体から熱を受け取り、作動流体が圧縮空間から膨張空間へと流れる時には蓄えられた熱を作動流体に放出する。作動流体には空気が適用されている。但しこれに限られず、作動流体には例えばHe、H、N等の気体を適用することができる。
次に第1のSE11の動作について説明する。加熱器47が作動流体を加熱すると、作動流体が膨張し、膨張ピストン21を圧下する。次に膨張ピストン21が上昇行程に移ると、作動流体は加熱器47を通過し、再生器46に移送される。そして、再生器46で熱を放出して冷却器45へと流れる。冷却器45で冷却された作動流体は圧縮空間に流入し、さらに圧縮ピストン31の上昇に伴って圧縮される。このようにして圧縮された作動流体は、今度は再生器46から熱を奪いながら温度を上昇して加熱器47へ流れ込む。そして、再び加熱され、膨張する。
ところで、第1のSE11ではピストン21、31と対応するシリンダ22、32との間で気体潤滑を行っている。気体潤滑ではピストン21、31とシリンダ22、32との間の微小なクリアランスで発生する空気の圧力(分布)を利用して,ピストン21、31を空中に浮いた形にする。気体潤滑は摺動抵抗が極めて小さいため、内部フリクションを大幅に低減させることができる。空中に物体を浮上させる気体潤滑には具体的には例えば加圧流体を噴出させ、発生した静圧によって物体を浮上させる静圧気体潤滑を適用できる。
第1のSE11はさらにクランクシャフト61とクランクケース62とを備えている。クランクシャフト61はピストン21、31の往復運動を回転運動に変換する。クランクシャフト61はクランクケース62に設けられている。クランクケース62はクランクシャフト61のクランク部を収容している。
SE10Aはクランクシャフト61、61´を互いに連結することで、気筒20、30および気筒20´、30´からなる4気筒α型のSEに構成されている。そして、SE10Aでは気筒20、30が第1の気筒群を構成するともに、気筒20´、30´が第2の気筒群を構成している。また、気筒20、30と気筒20´、30´とが複数の気筒群を構成している。この点、SE10Aではクランクシャフト61、61´が複数の気筒群に共通の出力軸を構成している。SE10Aでは冷却器45、45´が複数の冷却器を、加熱器47、47´が複数の加熱器をそれぞれ構成している。
複数の気筒群を備えるにあたり、SE10Aは例えばクランクシャフト61、61´の代わりに複数の気筒群に共通の1つのクランクシャフトを出力軸として備える構成であってもよい。このほか、SE10は例えばクランクケース62、62´の代わりに複数の気筒群に共通の1つのクランクケースを備える構成であってもよい。
図2はSE10Aの加熱器47、47´の配置を示す図である。図2に示すように、SE10Aでは加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに直交する方向に沿って設けられている。このため、SE10Aでは気筒20、30および気筒20´、30´間(SE11、12間)で高温熱源の温度を互いに同等にすることができる。
図3、図4はSE10Aの冷却回路を示す図である。図3は第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させる状態で冷却回路を示す。図4は第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させる状態で冷却回路を示す。図3、図4に示すようにSE10Aはさらに通路部70Aとバルブ部80AとECU90Aとを備えている。
通路部70Aは冷却器45、45´を並列に接続する第1の経路R1および直列に接続する第2の経路R2を有しており、冷却器45、45´に冷却媒体を流通させる。冷却媒体には例えば内燃機関Eの冷却水を用いることができる。通路部70Aは具体的には流入通路部71と流出通路部72と第1の接続通路部73とを備えている。
流入通路部71は冷却器45、45´に分岐接続されており、冷却器45、45´に流入する冷却媒体を流通させる。流入通路部71は具体的には冷却器45、45´に共通の流入側共通部71aと、冷却器45に対して分岐している第1の流入側分岐部71bと、冷却器45´に対して分岐している第2の流入側分岐部71cとを備えている。流入側共通部71aは流入側分岐部71b、71cに接続されるとともに、第1の流入側分岐部71bを介して冷却器45に、第2の流入側分岐部71cを介して冷却器45´にそれぞれ接続されている。
流出通路部72は冷却器45、45´に分岐接続されており、冷却器45、45´から流出する冷却媒体を流通させる。流出通路部72は具体的には冷却器45、45´に共通の流出側共通部72aと、冷却器45に対して分岐している第1の流出側分岐部72bと、冷却器45´に対して分岐している第2の流出側分岐部72cとを備えている。流出側共通部72aは流出側分岐部72b、72cに接続されるとともに、第1の流出側分岐部72bを介して冷却器45に、第2の流出側分岐部72cを介して冷却器45´にそれぞれ接続されている。
第1の接続通路部73は第2の流入側分岐部71cと流出側共通部72aとを接続している。この点、第2の流入側分岐部71cは一方の流入側分岐部に相当する。第1の接続通路部73は第1の流入側分岐部71bと流出側共通部72aとを接続してもよい。この場合、第1の流入側分岐部71bが一方の流入側分岐部に相当することになる。
バルブ部80Aは第1のバルブ81と第2のバルブ82とを備えている。第1のバルブ81は切替弁であり、第2の流入側分岐部71cと第1の接続通路部73との合流部に設けられている。そしてこれにより、第2の流入側分岐部71cおよび第1の接続通路部73のうち、少なくともいずれかに設けられている。
図3に示すように、第1のバルブ81は第2の流入側分岐部71cおよび第1の接続通路部73のうち、第2の流入側分岐部71cを介した冷却器45´への冷却媒体の流通を許可する第1の状態(以下、状態A1と称す)を有している。また、図4に示すように第2の流入側分岐部71cおよび第1の接続通路部73のうち、第2の流入側分岐部71cに対応する冷却器である冷却器45´と流出側共通部72aとを接続する部分を介した冷却器45´からの冷却媒体の流通を許可する第2の状態(以下、状態A2と称す)を有している。
第2のバルブ82は開閉弁であり、流出側共通部72aのうち、第1の接続通路部73が接続する部分よりも上流側の部分に設けられている。図3に示すように、第2のバルブ82は当該部分を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態(以下、状態B1と称す)を有している。また、図4に示すように当該部分を介した冷却媒体の流通を禁止する第2の状態(以下、状態B2と称す)を有している。
このため、バルブ部80Aは図3に示すように状態A1になる第1のバルブ81と状態B1になる第2のバルブ82とを備えることで、第1の経路R1を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態(以下、状態α1と称す)を有している。また、図4に示すように状態A2になる第1のバルブ81と状態B2になる第2のバルブ82とを備えることで、第2の経路R2を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態(以下、状態α2と称す)を有している。第1のバルブ81は第1のバルブ部に相当し、第2のバルブ82は第2のバルブ部に相当する。
ECU90Aは電子制御装置であり、ECU90Aにはバルブ部80A(具体的にはバルブ81、82)が制御対象として電気的に接続されている。また、内燃機関Eの運転状態や車両Vの走行状態を検出するためのセンサ群95がセンサ・スイッチ類として電気的に接続されている。センサ群95は例えば内燃機関Eに加速要求を行うためのアクセル開度センサや、内燃機関Eの回転数を検出可能なクランク角センサや、車両Vの速度を検出可能な車速センサを含む。
ECU90AではCPUがROMに格納されたプログラムに基づき必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、例えば以下に示す制御部が実現される。
制御部は出力利用側の状態(すなわち、SE10Aの出力として要求される出力である要求出力)に応じてバルブ部80Aを制御することで、第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させる第1の制御と第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させる第2の制御とを行う。この点、SE10Aでは内燃機関Eの出力補助に出力が利用される。このため、出力利用側の状態は具体的には内燃機関Eの運転状態となっている。出力利用側の状態は例えば車両Vの走行状態であってもよい。
第1の制御は具体的にはバルブ81、82のうち、少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A1になり、且つ第2のバルブ82が状態B1になるようにする制御となっている。そしてこれにより、バルブ部80Aが状態α1になるようにする制御となっている。第2の制御は具体的にはバルブ81、82のうち、少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A2になり、且つ第2のバルブ82が状態B2になるようにする制御となっている。そしてこれにより、バルブ部80Aが状態α2になるようにする制御となっている。
制御部は少なくとも内燃機関Eの加速運転時および定常運転時に第1の制御を行うか、或いは内燃機関Eの減速運転時に第2の制御を行う。この点、ECU90Aでは制御部が内燃機関Eの加速運転時および定常運転時に第1の制御を行うとともに、内燃機関Eの減速運転時に第2の制御を行うように実現される。出力利用側の状態が車両Vの走行状態である場合、制御部は少なくとも車両Vの加速走行時および定常走行時で第1の制御を行うか、或いは車両Vの減速走行時に第2の制御を行うことができる。
経路R1、R2間で流通経路を切り替えるだけの場合、制御部は第1のバルブ81が状態A1になり、且つ第2のバルブ82が状態B1になるようにバルブ81、82を制御することで、第1の制御を行うことができる。また、第1のバルブ81が状態A2になり、且つ第2のバルブ82が状態B2になるようにバルブ81、82を制御することで、第2の制御を行うことができる。
一方、制御部は例えば冷却器45、45´への冷却媒体の供給を停止する第3の制御をさらに行ってもよい。第3の制御はバルブ81、82のうち、少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A1になり、且つ第2のバルブ82が状態B2になるようにする制御とすることができる。第3の制御は必ずしも出力利用側の状態に応じて行われなくてもよい。
次にECU90Aの制御動作である第1の制御動作の一例を図5に示すフローチャートを用いて説明する。ECU90Aは内燃機関Eの運転状態を検出するとともに(ステップS1)、内燃機関Eが加速運転時または定常運転時であるか否かを判定する(ステップS2)。内燃機関Eが加速運転時または定常運転時であるか否かは例えばアクセル開度センサやクランク角センサの出力に基づき判定できる。肯定判定であれば、ECU90Aは第1の制御を行う(ステップS3)。そしてこれにより、第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させる。一方、否定判定であれば減速運転時であると判断される。このため、否定判定であればECU90Aは第2の制御を行う(ステップS4)。そしてこれにより、第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させる。ステップS3またはS4の後には本フローチャートを一旦終了する。
図6は車両Vの走行状態に応じたバルブ部80Aの状態の一例を示す図である。図6(a)は走行状態を示す。図6(b)はバルブ80Aの状態を示す。図6(a)において縦軸は車速、横軸は時間を示す。図6(a)において期間t11は始動直後の停車時、期間t12は加速走行時、期間t13は定常走行時、期間t14は減速走行時、期間t15は急減速時、期間t16は停車時を示す。
図6(a)に示すように、この例では期間t12で加速が行われ、期間t13で定常走行状態になっている。このため、この例では図6(b)に示すように期間t12、t13でバルブ部80Aの状態が状態α1になっている。そしてこれにより、加速走行時および定常走行時に第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させている。また、この例では期間t14で減速が行われ、さらに期間t15で急減速が行われている。このため、この例では図6(b)に示すように期間t14、t15でバルブ部80Aの状態が状態α2になっている。そしてこれにより、急減速時を含む減速走行時に第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させている。
次にSE10Aの作用効果について説明する。SE10Aは出力利用側の状態に応じてバルブ部80Aを制御することで、第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させる第1の制御と、第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させる第2の制御とを行う。そしてこれにより、出力利用側の状態に応じて並列に接続した状態で複数の冷却器(ここでは冷却器45、45´)に冷却媒体を流通させたり、直列に接続した状態で複数の冷却器に冷却媒体を流通させたりする。
この点、複数の冷却器を並列に接続した状態では複数の気筒群間で冷却器を流通する冷却媒体の温度(すなわち、低温熱源の温度)を同等にすることができる。一方、複数の冷却器を直列に接続した状態では複数の気筒群間で低温熱源の温度に温度差が生じる。そして、SE10Aの出力は複数の気筒群それぞれにおける低温熱源の温度と高温熱源の温度との温度差に応じて変化する。したがって、SE10Aの出力は複数の冷却器を並列に接続した状態と直列に接続した状態とで互いに異なってくる。具体的には複数の冷却器を並列に接続した状態よりも直列に接続した状態のほうが複数の気筒群間における出力のバランス上、SE10Aの出力が低下する。
このため、SE10Aは出力利用側の状態に応じてバルブ部80Aを制御し、これにより第1の制御と第2の制御とを行うことで、出力利用側の状態に応じて出力を調整できる。この点、出力を調整するにあたり、SE10Aは複数の冷却器に流通させる冷却媒体の流通経路を変更する構成上、比較的簡素な構成で出力を調整できる。このため、SE10Aは例えばコスト面で有利な構成で出力を調整できる点で好適に出力を調整できる。
また、出力を調整するには例えば複数の加熱器への入熱量を変更することも考えられる。ところが、複数の加熱器への入熱量の変更は例えば内燃機関Eの運転状態の変更が必要になるというかたちで内燃機関Eの運転に影響を及ぼすことになる虞がある。これに対し、SE10Aは内燃機関Eの運転に特段影響を及ぼすことなく出力を調整できる点でも好適に出力を調整できる。また、出力を低下させることで出力を調整するにあたり、低温熱源の温度を変化させることで応答性良く出力を調整できる点でも好適に出力を調整できる。
SE10Aは具体的には複数の気筒群が気筒20、30と気筒20´、30´であり、複数の冷却器が冷却器45、45´であり、複数の加熱器が加熱器47、47´である構成とすることができる。この場合、通路部70Aは流入通路部71と流出通路部72と第1の接続通路部73とを備えることで、経路R1、R2を有し、複数の冷却器に冷却媒体を流通させることができる。また、バルブ部80Aはバルブ81、82を備えることで、状態α1、α2を有することができる。
またこの場合には、第1の制御としてバルブ81、82のうち少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A1になり、第2のバルブ82が状態B1になるようにする制御を行うことができる。また、第2の制御としてバルブ81、82のうち少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A2になり、第2のバルブ82が状態B2になるようにする制御を行うことができる。
加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに直交する方向に沿って設けられている場合には、気筒20、30および気筒20´、30´間で高温熱源の温度を互いに同等にすることができる。この点、この場合には冷却器45、45´を直列に接続した状態で冷却器45から先に冷却媒体を流通させる場合と、冷却器45´から先に冷却媒体を流通させる場合とで出力を同等にすることができる。このため、SE10Aは具体的には加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに直交する方向に沿って設けられている場合に適している。
SE10Aでは出力が内燃機関Eの出力補助に利用される。この点、SE10Aは出力利用側の状態を内燃機関Eの運転状態とし、内燃機関Eの加速運転時および定常運転時に第1の制御を行うことで、内燃機関Eの出力が要求される場面において出力を高めることができる。また、内燃機関Eの減速運転時に第2の制御を行うことで、内燃機関Eの出力が要求されない場面において出力を下げることができる。したがって、SE10Aは出力を調整することで具体的には例えば内燃機関Eの出力補助を適切に行うことができる。
SE10Aの出力は例えば発電機の駆動に利用することで、当該発電機が発電する電気を充電可能なバッテリB(図示省略)の充電に利用することもできる。当該発電機およびバッテリBは車両Vに搭載されているものとすることができる。この場合、SE10Aでは出力利用側の状態をバッテリBの状態とすることで、制御部は例えば次に示すように第1および第2の制御を行うことができる。
図7はバッテリBの状態に応じたバルブ部80Aの状態の一例を示す図である。図7(a)はバッテリBの状態を示す。図7(b)はバルブ80Aの状態を示す。図7(a)において縦軸はバッテリ残量、横軸は時間を示す。図7(a)において期間t21はバッテリ使用時、期間t22はバッテリ不使用時、期間t23はバッテリ充電時、期間t24はバッテリ満充電時を示す。
図7(a)に示すように、この例では期間t21でバッテリBが使用されるとともに期間t22でバッテリBが使用されなくなり、さらに期間t23でバッテリBが充電されている。そして、期間t24ではバッテリBが満充電になっている。これに対し、制御部は少なくともバッテリ使用時、不使用時および充電時に(すなわち、バッテリBが満充電でない場合に)第1の制御を行うか、或いはバッテリBが満充電である場合に第2の制御を行うことができる。
この場合には、図7(b)に示すように期間t21、t22、t23でバルブ部80Aの状態を状態α1とすることで、バッテリ使用時、不使用時および充電時に第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させることができる。結果、バッテリBの充電を促進することができる。また、期間t24でバルブ部80Aの状態を状態α2とすることで、満充電時に第2の経路R2を介して冷却媒体を流通させることができる。結果、充電に不要な発電を抑制することができる。したがって、SE10Aは出力を調整することで具体的には例えばバッテリBの充電を適切に行うこともできる。
図8はSE10Bの加熱器47、47´の配置を示す図である。図9、図10および図11はSE10Bの冷却回路を示す図である。図9は第1の経路R1を介して冷却媒体を流通させる状態で冷却回路を示す。図10は第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させる状態で冷却回路を示す。図11は第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させる状態で冷却回路を示す。
SE10Bは図8に示すように排気管50における加熱器47、47´の配置が異なる点と、図9から図11に示すように通路部70Aの代わりに通路部70Bを、バルブ部80Aの代わりにバルブ部80Bを、ECU90Aの代わりにECU90Bをそれぞれ備える点以外、SE10Aと実質的に同一となっている。
図8に示すように、SE10Bでは加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに沿って設けられている。このため、SE10Bでは気筒20、30および気筒20´、30´間で高温熱源の温度が互いに異なってくる。加熱器47、47´は具体的には加熱器47が加熱器47´よりも排気流通方向Fにおいて上流側に位置するように設けられている。したがって、SE10Bでは気筒20、30の高温熱源のほうが気筒20´、30´の高温熱源よりも温度が高くなる。
図9から図11に示すように、通路部70Bは第2の接続通路部74をさらに備える点と、これに応じて第2の経路R2として第1の配置特定経路R21と第2の配置特定経路R22とを有する点以外、通路部70Aと実質的に同一となっている。第2の接続通路部74は第1の流入側分岐部71bと流出側共通部72aとを接続している。この点、SE10Bにおいて第2のバルブ82はさらに流出側共通部72aのうち、第2の接続通路部74が接続する部分よりも上流側の部分に設けられている。
第1の配置特定経路R21は冷却器45が冷却器45´よりも上流側に位置することになる経路となっている。第2の配置特定経路R22は冷却器45が冷却器45´よりも下流側に位置することになる経路となっている。第2の流入側分岐部71cが一方の流入側分岐部に相当することに対し、第1の流入側分岐部71bは他方の流入側分岐部に相当する。
バルブ部80Bは第3のバルブ83をさらに備える点以外、バルブ部80Aと実質的に同一となっている。第3のバルブ83は切替弁であり、第1の流入側分岐部71bと第2の接続通路部74との合流部に設けられている。そしてこれにより、第1の流入側分岐部71bおよび第2の接続通路部74のうち、少なくともいずれかに設けられている。
図9および図10に示すように、第3のバルブ83は第1の流入側分岐部71bおよび第2の接続通路部74のうち、第1の流入側分岐部71bを介した冷却器45への冷却媒体の流通を許可する第1の状態(以下、状態C1と称す)を有している。また、図11に示すように第3のバルブ83は第1の流入側分岐部71bおよび第2の接続通路部74のうち、第1の流入側分岐部71bに対応する冷却器である冷却器45と流出側共通部72aとを接続する部分を介した冷却器45からの冷却媒体の流通を許可する第2の状態(以下、状態C2と称す)を有している。
このため、バルブ部80Bは図9に示すように状態A1になる第1のバルブ81と状態B1になる第2のバルブ82と状態C1になる第3のバルブ83とを備えることで、状態α1を有している。そして、図10に示すように状態A2になる第1のバルブ81と状態B2になる第2のバルブ82と状態C1になる第3のバルブ83とを備えることで状態α21を有している。また、図11に示すように状態A1になる第1のバルブ81と状態B2になる第2のバルブ82と状態C2になる第3のバルブ83とを備えることで状態α22を有している。
この点、状態α21は具体的には図10に示すように状態α2のうち、第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させる状態となっている。また、状態α22は具体的には図11に示すように状態α2のうち、第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させる状態となっている。第3のバルブ83は第3のバルブ部に相当する。
ECU90Bはバルブ部80Aの代わりにバルブ部80Bが制御対象として電気的に接続されることで、第3のバルブ83がさらに電気的に接続される点と、これに応じて第1および第2の制御と制御部とが次に示すように実現される以外、ECU90Aと実質的に同一となっている。
すなわち、ECU90Bでは第1の制御がバルブ81、82にさらに第3のバルブ83を加えたバルブ81、82、83のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに第3のバルブ83が状態C1になるようにする制御となっている。そしてこれにより、バルブ部80Bが状態α1になるようにする制御となっている。
また、ECU90Bでは第2の制御が第1および第2の配置特定制御のうち、少なくともいずれかを有して構成されている。具体的にはECU90Bでは第2の制御が第1の配置特定制御と第2の配置特定制御とで構成されている。第1の配置特定制御は実施例1で前述した第2の制御と比較して、バルブ81、82にさらに第3のバルブ83を加えたバルブ81、82、83のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに第3のバルブ83が状態C1になるようにし、これにより第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させる制御となっている。したがって、第1の配置特定制御はこれによりバルブ部80Bが状態α21になるようにする制御となっている。
一方、第2の配置特定制御はバルブ81、82、83のうち少なくともいずれかを制御することで、第1のバルブ81が状態A1に、第2のバルブ82が状態B2に、第3のバルブ83が状態C2にそれぞれなるようにし、これにより第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させる制御となっている。したがって、第2の配置特定制御はこれによりバルブ部80Bが状態α22になるようにする制御となっている。
ECU90Bでは内燃機関Eの減速運転時に第2の制御を行うにあたり、制御部がさらに次に示すように実現される。すなわち、内燃機関Eの減速運転時、且つ急減速時でない場合には第1の配置特定制御を行うように実現される。また、内燃機関Eの減速運転時、且つ急減速時である場合には第2の配置特定制御を行うように実現される。急減速時である場合は減速度合いが所定の度合いよりも大きい場合(ここでは所定の度合い以上の場合)とすることができる。
次にECU90Bの制御動作である第2の制御動作の一例を図12に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはステップS4の代わりにステップS11、S12、S13およびS14が設けられている点以外、図5に示すフローチャートと同じとなっている。このため、ここでは特にこれらのステップについて説明する。ステップS3で否定判定であれば、ECU90Bは内燃機関Eの減速度合いを検出するとともに(ステップS11)、検出した減速度合いが所定の度合いよりも小さいか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12で肯定判定であれば、内燃機関Eの減速運転時、且つ急減速時でないと判断される。このためこの場合には、ECU90Bは第1の配置特定制御を行う(ステップS13)。そしてこれにより、第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させる。一方、ステップS12で否定判定であれば、内燃機関Eの減速運転時、且つ急減速時であると判断される。このためこの場合には、ECU90Bは第2の配置特定制御を行う(ステップS14)。そしてこれにより、第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させる。ステップS13またはS14の後には本フローチャートを一旦終了する。
次にSE10Bの作用効果について説明する。SE10Bは第2の制御として第1の配置特定制御と第2の配置特定制御とを行うことで、第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させることと、第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させることができる。この点、気筒20、30および気筒20´、30´間で高温熱源の温度が互いに異なってくる場合には、第2の経路R2として第1の配置特定経路R21を介して冷却媒体を流通させる場合と、第2の配置特定経路R22を介して冷却媒体を流通させる場合とでさらに出力が異なってくる。
このため、SE10Bは気筒20、30および気筒20´、30´間で高温熱源の温度が互いに異なってくる場合に出力利用側の状態に応じてさらに細かく出力を調整することができる点で、SE10Aと比較してさらに好適に出力を調整できる。この点、高温熱源の温度は例えば加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに沿って設けられている場合に気筒20、30および気筒20´、30´間で異なってくる。このため、SE10Bは例えば加熱器47、47´が排気管50の排気流通方向Fに沿って設けられている場合に適している。
SE10BはSE10Aの場合と同様に出力利用側の状態を例えばバッテリBの状態とすることもできる。この場合、制御部はバッテリBが満充電である場合に第2の制御として第1および第2の配置特定制御のうち、いずれか一方を行うことができる。そしてこれにより、出力を調整することで、SE10Aと同様にバッテリBの充電を適切に行うこともできる。
一方、SE10Bでは気筒20、30のほうが気筒20´、30´よりも高温熱源の温度が高くなるところ、この場合には出力のバランス上、気筒20、30側で低温熱源の温度が高まるようにしたほうが気筒20´、30´側で低温熱源の温度が高まるようにするよりも出力を効果的に低下させることができる。
このため、SE10BではバッテリBが満充電である場合に制御部が第2の制御として第1および第2の配置特定制御のうち、第2の配置特定制御を行うことがさらに好適である。この場合には、冷却器45における作動流体の冷却を優先して抑制することで、冷却器45´における作動流体の冷却を優先して抑制する場合よりも出力を効果的に低下させることができる。結果、充電に不要な発電をより効果的に抑制することもできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば上述した実施例では第1のバルブ部が切替弁である場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、第1のバルブ部は例えば一方の流入分岐部のうち、第1の接続部が接続する部分よりも下流側の部分と第1の接続通路部とに設けられた開閉弁それぞれによって実現されてもよい。これは第3のバルブ部についても同様である。
SE 10A、10B
第1のSE 11
第2のSE 12
高温側気筒 20、20´
低温側気筒 30、30´
冷却器 45、45´
加熱器 47、47´
クランクシャフト 61、61´
通路部 70A、70B
バルブ部 80A、80B
ECU 90A、90B

Claims (5)

  1. 高温側気筒および低温側気筒を有して構成される気筒群を複数有して構成される複数の気筒群と、
    前記複数の気筒群に共通の出力軸と、
    内燃機関の排気を流通させる排気通路部に設けられるとともに、前記複数の気筒群毎に設けられ、前記高温側気筒および前記低温側気筒間で作動流体を加熱する加熱器それぞれを有して構成される複数の加熱器と、
    前記複数の気筒群毎に設けられ、前記高温側気筒および前記低温側気筒間で作動流体を冷却する冷却器それぞれを有して構成される複数の冷却器と、
    前記複数の冷却器を並列に接続する第1の経路および直列に接続する第2の経路を有し、前記複数の冷却器に冷却媒体を流通させる通路部と、
    前記通路部に設けられ、前記第1の経路を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態と、前記第2の経路を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態とを有するバルブ部と、
    出力利用側の状態に応じて前記バルブ部を制御することで、前記第1の経路を介して冷却媒体を流通させる第1の制御と、前記第2の経路を介して冷却媒体を流通させる第2の制御とを行う制御部とを備えるスターリングエンジン。
  2. 請求項1記載のスターリングエンジンであって、
    前記複数の気筒群が第1の高温側気筒および第1の低温側気筒を有して構成される第1の気筒群と、第2の高温側気筒および第2の低温側気筒を有して構成される第2の気筒群とであり、
    前記複数の加熱器が前記第1の高温側気筒および前記第1の低温側気筒間で作動流体を加熱する第1の加熱器と、前記第2の高温側気筒および前記第2の低温側気筒間で作動流体を加熱する第2の加熱器とであり、
    前記複数の冷却器が前記第1の高温側気筒および前記第1の低温側気筒間で作動流体を冷却する第1の冷却器と、前記第2の高温側気筒および前記第2の低温側気筒間で作動流体を冷却する第2の冷却器とであり、
    前記第1および第2の冷却器に分岐接続され、前記第1および第2の冷却器に流入する冷却媒体を流通させる流入通路部と、
    前記第1および第2の冷却器に分岐接続され、前記第1および第2の冷却器から流出する冷却媒体を流通させる流出通路部と、
    前記流入通路部のうち前記第1の冷却器に対して分岐している第1の流入側分岐部または前記第2の冷却器に対して分岐している第2の流入側分岐部と、前記流出通路部のうち前記第1および第2の冷却器に共通の流出側共通部とを接続する第1の接続通路部とを前記通路部が備えるとともに、
    前記第1または第2の流入側分岐部であって、前記第1の接続通路部が接続する側の流入分岐部である一方の流入分岐部および前記第1の接続通路部のうち少なくともいずれかに設けられ、前記一方の流入側分岐部および前記第1の接続通路部のうち、前記一方の流入側分岐部を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態を有するとともに、前記一方の流入側分岐部および前記第1の接続通路部のうち、前記第1または第2の冷却器であって、前記一方の流入側分岐部に対応する冷却器と前記流出側共通部とを接続する部分を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態を有する第1のバルブ部と、
    前記流出側共通部のうち前記第1の接続通路部が接続する部分よりも上流側の部分に設けられ、当該部分を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態および禁止する第2の状態を有する第2のバルブ部とを前記バルブ部が備え、
    前記第1の制御が前記第1および第2のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第1の状態になり、且つ前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第1の状態になるようにする制御であり、
    前記第2の制御が前記第1および第2のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第2の状態になり、且つ前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第2の状態になるようにする制御であるスターリングエンジン。
  3. 請求項2記載のスターリングエンジンであって、
    前記第1および第2の加熱器が前記排気通路部の排気流通方向に直交する方向に沿って設けられているスターリングエンジン。
  4. 請求項2記載のスターリングエンジンであって、
    前記通路部が前記第1および第2の流入側分岐部のうち、前記第1の接続通路部が接続していない側の流入側分岐部である他方の流入側分岐部と前記流出側共通部とを接続する第2の接続通路部をさらに備えるとともに、前記第2の経路として前記第1の冷却器が前記第2の冷却器よりも上流側に位置することになる第1の配置特定経路と、前記第1の冷却器が前記第2の冷却器よりも下流側に位置することになる第2の配置特定経路とを有し、
    前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち少なくともいずれかに設けられ、前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち、前記他方の流入側分岐部を介した冷却媒体の流通を許可する第1の状態を有するとともに、前記他方の流入側分岐部および前記第2の接続通路部のうち、前記第1または第2の冷却器であって、前記他方の流入側分岐部に対応する冷却器と前記流出側共通部とを接続する部分を介した冷却媒体の流通を許可する第2の状態を有する第3のバルブ部を前記バルブ部がさらに備え、
    前記第2のバルブ部がさらに前記流出側共通部のうち、前記第2の接続通路部が接続する部分よりも上流側の部分に設けられており、
    前記第1の制御が前記第1および第2のバルブ部にさらに前記第3のバルブ部を加えた前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第1の状態になるようにする制御であり、
    前記第2の制御が前記第1および第2のバルブ部にさらに前記第3のバルブ部を加えた前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、さらに前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第1の状態になるようにし、これにより前記第1の配置特定経路を介して冷却媒体を流通させる第1の配置特定制御と、
    前記第1、第2および第3のバルブ部のうち、少なくともいずれかを制御することで、前記第1のバルブ部が前記第1のバルブ部についての前記第1の状態に、前記第2のバルブ部が前記第2のバルブ部についての前記第2の状態に、前記第3のバルブ部が前記第3のバルブ部についての前記第2の状態にそれぞれなるようにし、これにより前記第2の配置特定経路を介して冷却媒体を流通させる第2の配置特定制御とのうち、少なくともいずれかを有して構成されるスターリングエンジン。
  5. 請求項1から4いずれか1項記載のスターリングエンジンであって、
    前記内燃機関の出力補助に出力が利用され、
    前記出力利用側の状態が前記内燃機関の運転状態であり、
    前記制御部が少なくとも前記内燃機関の加速運転時および定常運転時に前記第1の制御を行うか、或いは前記内燃機関の減速運転時に前記第2の制御を行うスターリングエンジン。
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