JP5777911B2 - プレコートアルミニウム板 - Google Patents
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Description
まず、図1を参照して、本発明に係るプレコートアルミニウム板の第1実施形態について説明する。図1に示すように、第1実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Aは、アルミニウム板2の表面にシリカ系皮膜3を形成したものである。
ここで、プレコートアルミニウム板1Aは、図1に示すように、アルミニウム板2の片面のみをシリカ系皮膜3で被覆するものに限定されず、アルミニウム板2の両面を被覆するものであってもよい(図示省略)。目的に応じて被覆形態を選択することができる。
次に、図2を参照して、本発明に係るプレコートアルミニウム板の第2実施形態について説明する。図2に示すように、第2実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Bは、アルミニウム板2の表面に、無機粒子コロイド4をさらに含むシリカ系皮膜3Bを形成したものである。
次に、図3を参照して、本発明に係るプレコートアルミニウム板の第3実施形態について説明する。図3に示すように、第3実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Cは、アルミニウム板2の表面に顔料5を含むシリカ系皮膜3Cを形成したものである。
次に、図4を参照して、本発明に係るプレコートアルミニウム板の第4実施形態について説明する。図4に示すように、第4実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Dは、アルミニウム板2とシリカ系皮膜3との間にアンダーコート皮膜6を形成したものである。
次に、図5を参照して、本発明に係るプレコートアルミニウム板の第5実施形態について説明する。図5に示すように、第5実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Eは、シリカ系皮膜3の上にトップコート皮膜7を形成したものである。
本発明においては、以上に説明した各実施形態および各構成を適宜に組み合わせることができる。例えば、図6に示す構成の第6実施形態に係るプレコートアルミニウム板1Fとすることもできる。図6に示すプレコートアルミニウム板1Fは、アルミニウム板2の表面に下地処理層8を形成し、その上にアンダーコート皮膜6を形成し、その上に無機粒子コロイド4、顔料5、ケイ酸塩化合物および水性樹脂を含むシリカ系皮膜3Fを形成し、その上にトップコート皮膜7を形成したものである。このようにすると、加工性に特に優れるとともに耐熱性に優れ、さらに意匠性の高いプレコートアルミニウム板を提供することができる。
シリカ系皮膜の膜厚の測定は、作製したプレコートアルミニウム板を大気雰囲気中、400℃で24時間加熱を行い、加熱前後の膜厚をグロー放電発光分光分析(GD−OES)法にて測定した。具体的には、GD−OES法によってシリカ系皮膜の表面からアルミニウム板に達する深さまで原子濃度(at%)を測定し、Alの原子濃度が50at%となる深さまでを膜厚と規定した。
そして、測定した加熱前後の膜厚を用いて、下記式(1)で皮膜残存率を求めた。
耐熱性の評価は、作製したプレコートアルミニウム板を大気雰囲気中、400℃で24時間加熱を行い、加熱前後の色差ΔE*abが12以上を不良(×)、12未満8以上を良好(○)、8未満を優良(◎)とした。色差ΔE*abは、色彩計を用いて測定した加熱前後の明度L*と色度a*、b*から下記式(2)により算出した。
加工性の評価は、JIS K5400に規定される5Tおよび3T180度曲げ加工を行い、5T180度曲げ加工部の皮膜がセロハンテープで剥離したものを不良(×)、5T180度曲げ加工部の皮膜がセロハンテープで剥離しないものを良好(○)、3T180度曲げ加工部の皮膜がセロハンテープで剥離しないものを優良(◎)とした。
供試材No.16は、シリカ系皮膜を大気雰囲気中、400℃で24時間加熱した後の皮膜残存率が80%を超えたため耐熱性と加工性が不良であった。
供試材No.17は、コロイダルシリカを含有したシリカ系皮膜であるが、シリカ系皮膜を大気雰囲気中、400℃で24時間加熱した後の皮膜残存率が80%を超えたため耐熱性と加工性が不良であった。
供試材No.18は、ウレタン樹脂の皮膜を形成したため、大気雰囲気中、400℃で24時間加熱したところ、有機成分が全て分解し、耐熱性が不良となった。
供試材No.19は、特許文献1に相当するものであり、シリカを含有したエポキシ樹脂の皮膜を形成した。そのため、大気雰囲気中、400℃で24時間加熱したところ、シリカは残留するものの、エポキシ樹脂が分解するため耐熱性が不良となった。
供試材No.20は、特許文献2に相当するものであり、粒子状充填材であるガラス粉末粒子と四フッ化系フッ素樹脂を含有した水ガラスの皮膜を形成した。そのため、耐熱性は良好であったが、加工性が不良となった。さらに、皮膜にフッ素樹脂を含んでいたので、大気雰囲気中、400℃で24時間加熱したところ、毒性の強いフッ素ガスが発生した。よって、安全性に劣っていた。
供試材No.21は、特許文献3に相当するものであり、アルミナフレークを含有したシリコーン樹脂の皮膜を形成した。そのため、耐熱性は良好であったが、加工性が不良となった。
供試材No.22は、シリコーン樹脂の皮膜の上にトップコート皮膜を形成したが、このような場合であっても加工性は不良であった。
供試材No.23は、シリコーン樹脂の皮膜の下にシリカ系のアンダーコート皮膜を形成したが、このような場合であっても加工性は不良であった。
2 アルミニウム板
3、3B、3C、3F シリカ系皮膜
4 無機粒子コロイド
5 顔料
6 アンダーコート皮膜
7 トップコート皮膜
8 下地処理層
Claims (5)
- アルミニウム板の表面に、ケイ酸塩化合物と水性樹脂を含み、無機粒子コロイドを含まないシリカ系皮膜が形成されたプレコートアルミニウム板であって、
前記水性樹脂は、アクリル樹脂、エチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、カルボキシメチルセルロースの中から選択されるいずれか1種または2種以上を混合したものであり、
前記シリカ系皮膜は、前記ケイ酸塩化合物に対する前記水性樹脂の含有比率が3.7以上であり、大気雰囲気中、400℃で24時間加熱した後に下記式(1)で算出される皮膜残存率が10%以上80%以下であることを特徴とするプレコートアルミニウム板。
- アルミニウム板の表面に、ケイ酸塩化合物と水性樹脂と無機粒子コロイドとを含むシリカ系皮膜が形成されたプレコートアルミニウム板であって、
前記水性樹脂は、アクリル樹脂、エチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、カルボキシメチルセルロースの中から選択されるいずれか1種または2種以上を混合したものであり、
前記無機粒子コロイドは、コロイダルシリカ、ジルコニアゾル、チタニアゾルの中から選択されるいずれか1種または2種以上を混合したものであり、
前記シリカ系皮膜は、前記ケイ酸塩化合物に対する前記水性樹脂の含有比率が43.5以上であり、大気雰囲気中、400℃で24時間加熱した後に下記式(1)で算出される皮膜残存率が10%以上80%以下であることを特徴とするプレコートアルミニウム板。
- 前記シリカ系皮膜が、顔料をさらに含むこと特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレコートアルミニウム板。
- 前記アルミニウム板と前記シリカ系皮膜との間にアンダーコート皮膜を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプレコートアルミニウム板。
- 前記シリカ系皮膜上にトップコート皮膜を形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプレコートアルミニウム板。
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