JP5777372B2 - ガスバリア性フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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また、珪素酸化物薄膜を透明高分子からなる基材上に真空蒸着などの手段によって設けた蒸着フィルムは、屈曲等によって蒸着膜にクラックが入りやすく、結果としてガスバリア性が低下することがある。
しかしながらこのようにして作られたコートフィルムのコート層は、インキとの接着性が低下し、フリーロールにインキがとられる等、耐スクラッチ性が劣るという問題がある
(化1中のR1、R2、R3、R4はOH、COOH、CH2COOHのいずれかを示し、αは1以上の整数を示す。)
すなわち、本発明は、
(1)プラスチックフィルムからなる基材の少なくとも片面に接着層を設け、該接着層の上に下記ガスバリアコート剤を塗布することによってガスバリア層を形成するガスバリアフィルムであって、
前記ガスバリアコート剤が、アルコキシシラン及び/又はアルコキシシラン重縮合物の加水分解物(A)と、ポリビニルアルコール(アルコキシシラン及び/又はアルコキシシランの重縮合物の加水分解物から生成する珪素酸化物と、ポリビニルアルコールの重量比が50/50〜80/20)と下記一般式(1)を満たす、分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物の中和度10〜30%の中和物からなる、インキ接着性の良好なガスバリア性フィルム。
(2)前記ガスバリアフィルムの酸素透過度が10cc/m2 ・atm・24h以下である請求項1記載のガスバリア性フィルム
(3)ガスバリア層に存在する固形分中に、前記分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物の部分中和物のカルボニル基が1.2×10 −2 〜11.5×10 −2 mol%の割合で存在する、上記(1)記載のフィルム積層体の製造方法、
(4)分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物が、ポリマレイン酸、メチルビニルエーテル無水マレイン酸、または1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸であるガスバリア性フィルム、
(5)プラスチックフィルムが、延伸ポリアミドフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムあるいは延伸ポリエステルフィルムであるガスバリア性フィルム、
である。
ポリビニルアルコールの重量比が20%より低い場合、バリア層の柔軟性が十分でなくクラックを生じやすいばかりでなく、ガスバリア性も低下する。50重量%より大きい場合もガスバリア性が低下し、好ましくない。該加水分解液とポリビニルアルコール水溶液とを混合したときのpHは1.5〜3.5が好ましく、2.0〜3.0がより好ましい。pHが1.5より低いと、基材のナイロンフィルムの耐衝撃性を著しく低下させてしまう。pHが3.5より高いとコート剤が高粘度となりゲル化しやすく、塗布の作業が困難となるし、十分なポットライフが得られない。このため、該加水分解液とポリビニルアルコールを混合したときpHが3.5より高ければポットライフ安定化のために塩酸や硝酸等の鉱酸やその他の酸を添加し、pHを調整してもよい。
乾燥後のガスバリア層厚みは、0.1〜3.0g/m2、好ましくは0.5〜1.5g/m2がよい。乾燥後の厚さが0.1g/m2未満であると、充分なガスバリア性が発現しない。一方、乾燥後のコート層厚さが3.0g/m2を超えると、クラックの発生や不十分な密着強度によって、ガスバリア性が低下するし、コストアップともなるので好ましくない。
また、上記の方法により得られたガスバリア性のフィルム積層体は、23℃、90%RHの条件下でJIS K7126(等圧法)に基づき測定した酸素透過度が10cc/m2 ・atm・24h以下である。一般的に酸素バリア性が必要とされている食品包装では酸素透過度20cc/m2・atm・24h以下が必要とされている。
イリノイ社製酸素透過度測定装置model8000を用いた。測定に際しては、前処理として24時間水中で浸漬処理を行い水滴を拭き取った後、直ちに20℃―90%RHで酸素透過度の測定を行った。
<インキ接着性評価方法>
ザーンカップ#3で17.00〜17.50秒になるようにインキ(東洋インキ製造株式会社製、ファインスターR641AT白)を希釈剤(東洋インキ製造株式会社製、NT602−S02)で希釈し、乾燥後の塗布量がg/m2になるようにコートした。乾燥は乾燥機温度100℃で30秒行った。
乾燥後、75℃の水浴で蒸気にインキ面を30秒曝し、すぐにセロハンテープ(ニチバン株式会社製、15mm幅)を10cm貼り付け、空気が抜けるまで擦った。
その後、勢いよくセロハンテープを剥し、インキの剥離量が30%以上を×、未満を○として評価を行った。
インキの剥離量が30%未満のコートフィルムで印刷を行った場合、フリーロールにインキがとられる等の問題が起きることはない。
分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物の調液は以下のように行った。
・ポリマレイン酸0%中和物
ノンポール(日油株式会社製、PMA−50W濃度50%)10重量部を61.43重量部の純水に溶解し、7重量%のポリマレイン酸0%中和物を得た
・ポリマレイン酸10%中和物
ノンポール(日油株式会社製、PMA−50W濃度50%)10重量部を57.98重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)3.45重量部を添加して7重量%のポリマレイン酸10%中和物を得た。
・ポリマレイン酸30%中和物
ノンポール(日油株式会社製、PMA−50W濃度50%)10重量部を51.09重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)10.34重量部を添加して7重量%のポリマレイン酸30%中和物を得た。
・ポリマレイン酸50%中和物
ノンポール(日油株式会社製、PMA−50W濃度50%)10重量部を44.20重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)17.23重量部を添加して7重量%のポリマレイン酸50%中和物を得た。
・1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸0%中和物
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(和光純薬株式会社製、濃度98%)5重量部を65.0重量部の純水に溶解し、7重量%の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸0%中和物を得た
・1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(和光純薬株式会社製、濃度98%)5重量部を61.65重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)3.35重量部を添加して7重量%の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸10%中和物を得た。
・1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸30%中和物
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(和光純薬株式会社製、濃度98%)5重量部を54.96重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)10.04重量部を添加して7重量%の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸30%中和物を得た。
・1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸50%中和物
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸(和光純薬株式会社製、濃度98%)5重量部を48.26重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)16.74重量部を添加して7重量%の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸50%中和物を得た。
・メチルビニルエーテル無水マレイン酸10%中和物
GANTREZ AN−119(アイエスピー・ジャパン株式会社製、濃度98%以上)5重量部を61.65重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)3.35重量部を添加して7重量%のメチルビニルエーテル無水マレイン酸10%中和物を得た。
・ポリアクリル酸0%中和物
AC−10S(日本純薬株式会社製、濃度40.2%)10重量部を47.43重量部の純水に溶解し、7重量%のポリアクリル酸0%中和物を得た。
・ポリアクリル酸10%中和物
AC−10S(日本純薬株式会社製、濃度40.2%)10重量部を45.2重量部の純水に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(濃度10%)2.23重量部を添加して7重量%のポリアクリル酸10%中和物を得た。
エチルシリケート40(コルコート社製 SiO2 分40%)に対して100重量部の純水および50重量部のイソプロパノールを加え、0.83重量部の6M塩酸を混合した後、撹拌しながら53℃で200分間加水分解を行った。この溶液を冷却後、該加水分解液と同重量の純水を添加し、珪素酸化物が8重量%の透明な溶液を得た。一方、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA−117、ケン化度98−99%、平均重合度1700)14重量部を286重量部の純水に溶解し、7重量%の水溶液を得た。珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分の重量とポリマレイン酸10%中和物の固形分が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液89.67重量部とポリマレイン酸10%中和物1.96重量部と純水4.04重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。
さらにその上から同様の塗布方法で、調製したガスバリアコート剤を塗布し、100℃、15秒乾燥した。このときのガスバリア層の塗布量は約1g/m2 であった。
ポリマレイン酸10%中和物の添加量を6%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリマレイン酸10%中和物の固形分比率が55.5:38.5:6.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリマレイン酸10%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.7であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリマレイン酸30%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリマレイン酸30%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液89.67重量部とポリマレイン酸30%中和物1.96重量部と純水4.04重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物に変更し、添加量を6%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物の固形分比率が55.5:38.5:6.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸10%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸30%中和物に変更し、添加量を6%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸30%中和物の固形分比率が55.5:38.5:6.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸30%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をメチルビニルエーテル無水マレイン酸10%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とメチルビニルエーテル無水マレイン酸10%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とメチルビニルエーテル無水マレイン酸10%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.7であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を使用しなかった以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分比率が59:41となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.4重量部と純水14.3重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリマレイン酸0%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリマレイン酸0%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液89.67重量部とポリマレイン酸0%中和物1.96重量部と純水4.04重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物の添加量を7%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリマレイン酸10%中和物の固形分比率が54.9:38.1:7.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリマレイン酸10%中和物14.58重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリマレイン酸50%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリマレイン酸50%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液89.67重量部とポリマレイン酸50%中和物1.96重量部と純水4.04重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.7であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸0%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸0%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸0%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物を1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸50%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸50%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部と1,2,3,4―ブタンテトラカルボン酸50%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリアクリル酸0%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリアクリル酸0%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリアクリル酸0%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリアクリル酸0%中和物に変更し、添加量を6%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリアクリル酸0%中和物の固形分比率が55.5:38.5:6.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリアクリル酸0%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリアクリル酸10%中和物に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリアクリル酸10%中和物の固形分比率が58.4:40.6:1.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリアクリル酸10%中和物1.96重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.8であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリアクリル酸10%中和物に変更し、添加量を6%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリアクリル酸10%中和物の固形分比率が55.5:38.5:6.0となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリアクリル酸10%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
ポリマレイン酸10%中和物をポリアクリル酸10%中和物に変更し、添加量を7.4%に変更した以外は実施例1と同様にしてガスバリアコート剤を得た。得られたガスバリアコート剤の珪素酸化物の固形分と、ポリビニルアルコールの固形分とポリアクリル酸10%中和物の固形分比率が55.8:36.8:7.4となるように、加水分解液100重量部に対して、ポリビニルアルコール水溶液79.42重量部とポリアクリル酸10%中和物12.36重量部と純水14.29重量部を室温で撹拌しながら混合して均一な溶液とし、固形分濃度7重量%のガスバリアコート剤を得た。このときのコート剤pHは約2.9であった。得られたガスバリアコート剤を使用し実施例1同様にガスバリア性フィルムを作製し酸素透過度、インキ接着性の評価を行った結果を表1に示す。
Claims (5)
- プラスチックフィルムからなる基材の少なくとも片面に接着層を設け、該接着層の上に下記ガスバリアコート剤を塗布することによってガスバリア層を形成するガスバリアフィルムであって、
前記ガスバリアコート剤が、アルコキシシラン及び/又はアルコキシシラン重縮合物の加水分解物(A)と、ポリビニルアルコール(アルコキシシラン及び/又はアルコキシシランの重縮合物の加水分解物から生成する珪素酸化物と、ポリビニルアルコールの重量比が50/50〜80/20)と下記一般式(1)を満たす、分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物の中和度10〜30%の中和物からなる、インキ接着性の良好なガスバリア性フィルム。
- 前記ガスバリアフィルムの酸素透過度が10cc/m2 ・atm・24h以下である請求項1記載のガスバリア性フィルム。
- ガスバリア層に存在する固形分中に、前記分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物の部分中和物のカルボニル基が1.2×10 −2 〜11.5×10 −2 mol%の割合で存在する、請求項1記載のガスバリア性フィルム。
- 該分子内の連続する2個以上の炭素原子のそれぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合されている化合物が、ポリマレイン酸、メチルビニルエーテル無水マレイン酸、または1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸である請求項1に記載のガスバリア性フィルム。
- プラスチックフィルムが、延伸ポリアミドフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムあるいは延伸ポリエステルフィルムである、請求項1〜3のいずれかに記載のガスバリア性フィルム。
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