JP5775011B2 - 演算増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、演算増幅器に関し、より詳細には、帯域が広く、出力電流に関係なく位相余裕が十分に確保できる演算増幅器に関する。
多種多様な構成の演算増幅器が提案されており、それぞれ目的及び仕様によって使い分けられている。演算増幅器は、通常負帰還回路構成を形成して使用されるため、設計の際には、帰還回路を形成しても発振することなく安定に動作することが要求される。
図5に、従来の演算増幅器の第1例を示す。A級演算増幅器としてよく知られた回路である。演算増幅器は、入力信号を受けるための一対の差動入力端子1,2と、出力信号を出力する出力端子3とを有する差動増幅回路26、端子4と端子5とを有する位相補償回路27、及び入力信号を受けるための入力端子7と、出力信号を出力する出力端子8とを有する出力増幅回路28を備えている。
差動増幅回路26は、入力MOSトランジスタ10,11、ロードMOSトランジスタ13,14、及び電流源として動作するMOSトランジスタ12から構成される。差動増幅回路26の出力信号は、出力端子3から位相補償回路27の端子4と、出力増幅回路28の入力端子7へ供給されている。出力増幅回路28は、MOSトランジスタ16とMOSトランジスタ15とから構成され、その出力信号は出力端子8から外部へ供給される。出力端子8には、負荷容量としての容量19が接続されている。
位相補償回路27は、抵抗17と容量18を直列接続した構成である。図5においては、容量が端子5に接続されているが、抵抗17と容量18を互いに入れ替えても効果は同じである。このような回路において小信号解析によってポール(極)、ゼロ点を計算すると以下のようになる。ここで、P1は第1ポール、P2は第2ポール、Z1はゼロ点、GBWはGB積、gm1は入力MOSトランジスタ11のトランスコンダクタンス値、gm2はMOSトランジスタ16のトランスコンダクタンス値、r01はMOSトランジスタ11,14の合成出力抵抗値、r02はMOSトランジスタ15,16の合成出力抵抗値、Ccは容量18の容量値、C2は容量19の容量値、Rは抵抗17の抵抗値である。
P1=−1/(gm2・r01・r02・Cc) (1)
P2=−gm2/C2 (2)
Z1=(Cc/gm2−Cc・R)-1 (3)
GBW=gm1/Cc (4)
通常、位相余裕を十分に保つためには、
P2>GBW (5)
を満足させ、さらに、ゼロ点Z1が無限大あるいは負になるような抵抗値Rを選ぶ必要がある。
さらに好ましくは、式(6)のようにゼロ点Z1は、第二ポールP2に等しくすることによりポール・ゼロキャンセルができるので、位相余裕をより十分に保つことができる。
gm2/C2=−(Cc/gm2−Cc・R)-1 (6)
式(6)より好ましい抵抗値Rは、式(7)で与えられる。
R=(1/gm2)(1+C2/Cc) (7)
このように、ゼロ点Z1によって第2ポールP2をキャンセルすることができるので、低い周波数側から見て第1ポールの次に表れてくるポールは、第3ポールP3になる。
この場合、第4ポールを含め、より高域にあるポールの影響がないとすれば、位相余裕を50度に保つには、式(7−2)を満足すればよいことになる。
P3≧GBW (7−2)
このようにすることで、演算増幅器の帯域を表すパラメータGBWは、最大で第3ポールP3に等しくすることができる。位相補償回路の容量は、ポールスプリットの作用で演算増幅器の位相余裕をもたらし、抵抗は、ゼロ点を形成してポール・ゼロキャンセルの機能を果たすことにより、第2ポールの影響を打ち消す作用をもたらす。
図6に、従来の演算増幅器の第2例を示す。第1例との相違点は、第1例の位相補償回路27の抵抗17の代わりに、MOSトランジスタ20,21から構成されるソースフォロワ回路を用いていることである。
このような回路において、小信号解析によってポール、ゼロ点を求めると以下のようになる。
P1=−1/(gm2・r01・r02) (8)
P2=−gm2/C2 (9)
P3=−gm4/Cc (10)
Z1=−gm4/(Cc+C3) (11)
GBW=gm1/Cc (12)
ここで、gm4はMOSトランジスタ20のトランスコンダクタンス値、C3はソースフォロワ回路の出力端子の容量値である。第2例のソースフォロワ回路も、第1例の抵抗17と同様にゼロ点を形成してポール・ゼロキャンセルの機能を果たすことにより、第2ポールの影響を打ち消す作用をもたらす。
式(13)を満足するようにトランスコンダクタンス値および容量値を設定することにより、ゼロ点Z1は第2ポールP2に等しくすることができる。
gm2/C2=gm4/(Cc+C3) (13)
このように、ゼロ点Z1によって第2ポールP2をキャンセルすることができるので、第1ポールの次に低い周波数のポールは、第3ポールP3になる。この場合、第4ポールを含め、より高域にあるポールの影響がないとすれば、位相余裕を50度保つには式(14)を満足すればよいことになる。
P3≧GBW (14)
このようにすることで、演算増幅器の帯域を表すパラメータGBWは、最大で第3ポールP3に等しくすることができる。
図7に、従来の演算増幅器の第3例を示す。特許文献1に記載された演算増幅器であり、差動増幅回路、位相補償回路及び出力増幅回路から構成されている。位相補償回路の容量として、MOSゲート容量CMOSを蓄積領域で使用して、信号ひずみを低減することが開示されている。
図8に、従来の演算増幅器の第4例を示す。非特許文献1に記載された演算増幅器の等価回路図である。出力信号から接続される+1倍のゲインを有するバッファとそれに縦続接続される容量Ccとを組み合わせた位相補償方法を提示している。バッファは、ソースフォロワ、ボルテージフォロワなどを含む素子であり、容量Ccから出力端子に信号が伝わるのを防いでいる。この構成は、図6に示した第2例の上位概念図に相当する。非特許文献1には、バッファの出力インピーダンスの作用によって複素平面上の左平面にゼロを形成するので、ポール・ゼロキャンセルができると記載されている。
図9に、従来の演算増幅器の第5例を示す。非特許文献2に記載された演算増幅器であり、図6に示した第2例と同様に、位相補償回路として、容量CとMOSトランジスタM13,M14から構成されるソースフォロワを有している。出力増幅回路の入力段MOSトランジスタM21のゲート端子と同じ信号電圧Vcを、MOSトランジスタM13のゲート端子に供給し、ソースフォロワの出力を容量Cに供給している。
図10に、従来の演算増幅器の第6例を示す。非特許文献3に記載された演算増幅器であり、図6に示した第2例と同様に、位相補償回路として、容量CcとMOSトランジスタM2と電流源I2とから構成されるソースフォロワを有する。この位相補償回路によって、複素平面上の左平面に新たにゼロ点が形成できることが記載されている。
第2例〜第6例までの従来例は、いずれもソースフォロワまたはバッファの挿入によって、右半面のゼロ点の代わりに左平面のゼロ点を形成して、演算増幅器の位相余裕が十分保てることを示している。
特開平10−270956号公報
P. E. Allen and D. R. Holgberg, "CMOS Analog Circuit Design," Holt, Rinehart and Winston, Inc., 1987 Y. Tsividis and P. Gray, "An Integrated NMOS Operational Amplifier with Internal Compensation," IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. SC-11, No. 6, Dec. 1976 Behzad Razavi著、黒田忠広監訳、「アナログCMOS集積回路の設計」、丸善株式会社、2000年
しかしながら、図6に示した第2例の回路において、出力電流が大きく変動する場合、MOSトランジスタ16の電流も大きく変動し、結果としてMOSトランジスタのトランスコンダクタンス値gm2も大きく変動する。この結果、ポール・ゼロキャンセル条件である式(13)を全ての電流条件で満足することができない。
この場合に、例えば、電流が小さいとき、ポール・ゼロキャンセルができないため、位相余裕に不足が生じて回路が不安定になるという問題が生ずる。これは第2例の場合だけでなく、第1例においても同様である。すなわち出力電流が大きく変動すると、式(7)を満足することができないので、ある出力電流の時に回路が不安定になる。また第4例〜第6例においても、出力電流が大きく変動する場合に、安定性を保つ方法については何ら開示されていない。
本発明の目的は、出力電流が広範囲にわたっても安定性を保つこと、すなわち十分な位相余裕を有すること、及びより帯域の広い、すなわちGBWの大きい演算増幅器を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、一対の差動入力端子を有する差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力を増幅する増幅素子と定電流源とを含み、出力端子を有する出力増幅回路と、前記差動増幅回路と前記出力増幅器との間に接続された位相補償回路とを有する演算増幅器において、前記位相補償回路は、前記出力増幅回路の出力端子に接続されたソースフォロワ回路と該ソースフォロワ回路の出力と前記差動増幅回路の出力との間に接続された容量とを含み、前記ソースフォロワ回路に流れる電流と前記出力増幅回路の増幅素子に流れる電流とが比例していることを特徴とする。
前記ソースフォロワ回路は、前記出力増幅回路の出力端子に接続された入力MOSトランジスタおよび電流制御用MOSトランジスタが縦続接続され、前記差動増幅回路の出力は、前記ソースフォロワ回路の電流制御用MOSトランジスタのゲート端子と前記出力増幅回路の増幅素子のゲート端子とに接続することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ソースフォロワ回路に流れる電流と出力増幅回路の増幅素子として動作するMOSトランジスタとに流れる電流が比例するので、演算増幅器から出力される出力電流が大きく変動しても、ゼロ点と第2ポールをいつもキャンセルすることができる。従って、出力電流の大小に関係なく、演算増幅器を安定にすることができ、さらに第3ポールが高周波側に移動するので、より帯域の広い演算増幅器を提供することが可能になる。
本発明の実施形態1にかかる演算増幅器を示す回路図である。 実施形態1の演算増幅器を示す等価回路図である。 本発明の実施形態2にかかる演算増幅器を示す回路図である。 本発明の実施形態3にかかる演算増幅器を示す回路図である。 従来の演算増幅器の第1例を示す回路図である。 従来の演算増幅器の第2例を示す回路図である。 従来の演算増幅器の第3例を示す回路図である。 従来の演算増幅器の第4例を示す等価回路図である。 従来の演算増幅器の第5例を示す回路図である。 従来の演算増幅器の第6例を示す回路図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1にかかる演算増幅器を示す。演算増幅器は、入力信号を受けるための一対の差動入力端子1,2と、出力信号を出力する出力端子3とを有する差動増幅回路26、端子4と端子5とを有する位相補償回路27、及び入力信号を受けるための入力端子7と、出力信号を出力する出力端子8とを有する出力増幅回路28を備えている。
差動増幅回路26は、入力MOSトランジスタ10,11、ロードMOSトランジスタ13,14、及び電流源として動作するMOSトランジスタ12から構成される。差動増幅回路の出力信号は、出力端子3から位相補償回路27の電流制御用MOSトランジスタ21のゲート端子と、出力増幅回路28のMOSトランジスタ16のゲート端子へ供給されている。出力増幅回路28は、差動増幅回路26の出力を増幅する増幅素子となるMOSトランジスタ16と定電流源となるMOSトランジスタ15とから構成され、その出力信号は出力端子8から外部へ供給されるとともに、位相補償回路27のMOSトランジスタ20のゲートへ供給されている。
位相補償回路27は、入力MOSトランジスタ20と電流制御用MOSトランジスタ21からなるソースフォロワ回路と容量18とから構成されている。ソースフォロワ回路の入力MOSトランジスタ20のゲート端子には、出力増幅回路28の出力信号が供給されており、ソースフォロワ回路の出力は、容量18に接続されている。
実施形態1の演算増幅器と図6に示した演算増幅器との相違点は、位相補償回路にある。より詳細には、ソースフォロワ回路の電流制御用MOSトランジスタ21のゲート端子に、差動増幅回路26の出力端子3を接続している点で相違する。
図2に、実施形態1の演算増幅器の小信号等価回路を示す。図1の入力端子2に相当する端子41の端子電圧は、入力信号を表す端子電圧Vinと記す。図1の出力端子3に相当する端子42の端子電圧は、V2と表す。図1の出力端子8に相当する端子44の端子電圧は、出力信号を表す端子電圧Voutと表す。図1のソースフォロワ回路の出力に相当する端子45の端子電圧は、V3と表す。差動増幅回路46は、図1の差動増幅回路26の半回路に相当する小信号等価回路である。MOSトランジスタ11のトランスコンダクタンス値がgm1のとき、電流源30の電流値は、gm1・Vinの値となる。抵抗31は、r01の値となるMOSトランジスタ11,14の合成出力抵抗値(=並列抵抗値)であり、容量32は、出力端子3の容量でその容量値はC1である。
位相補償回路47は、図1の位相補償回路27の小信号等価回路である。MOSトランジスタ20のトランスコンダクタンス値がgm4のとき、電流源33の電流値は、−gm4・(Vout−V3)となる。MOSトランジスタ21のトランスコンダクタンス値がgm5のとき、電流源35の電流値は、gm5・V2の値となる。抵抗34は、r02の値となるMOSトランジスタ20,21の合成出力抵抗値(=並列抵抗値)であり、容量36は、ソースフォロワ回路の出力の容量でその容量値はC3である。容量40は、位相補償回路27の容量18に相当し、容量値はCcである。
出力増幅回路48は、図1の出力増幅回路28の小信号等価回路である。MOSトランジスタ16のトランスコンダクタンス値がgm2のとき、電流源37の電流値は、gm2・V2となる。抵抗38は、MOSトランジスタ15,16の合成出力抵抗値(=並列抵抗値)であり、容量39は、出力端子8に接続している容量19でその容量値はC2である。
図2の小信号等価回路から入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの伝達関数H(s)を式(15)に示す。
H(s)=Vout(s)/Vin(s)=N(s)/D(s) (15)
但し、
N(s)=gm1・gm2{gm4+(Cc+C3)s} (16)
D(s)=gm4・r01-1・r01-1+gm2・gm4・Cc・s
+gm4(C1+αCc)C2・s2+C1・C2・Cc・s3 (17)
α=1+(gm5/gm4) (18)
である。式(15)の分子のsの根がゼロ点、式(15)の分母のsの根がポールになる。式(15)、式(16)の根を計算してゼロ点とポールを求めることができる。
それによるとゼロ点Z1は、式(19)のようになる。
z1=−gm4/(Cc+C3) (19)
ポールP1,P2,P3は、式(20)〜(22)のようになる。
P1=−1/(gm2・r01・r02・Cc) (20)
P2=−gm2/(α・C2) (21)
P3=−(α・gm4)/C1 (22)
式(19)からわかるように、実施形態1の回路のソースフォロワ回路も、図6に示した第2例の回路のソースフォロワ回路と同様に、ゼロ点を形成してポール・ゼロキャンセルの機能を果たし、これにより第2ポールの影響を打ち消す。
式(23)を満足するように、トランスコンダクタンス値および容量値を設定することにより、ゼロ点Z1は、第2ポールP2に等しくすることができる。
−gm2/(α・C2)=−gm4/(Cc+C3) (23)
このように、ゼロ点Z1によって第2ポールP2をキャンセルすることができるので、第1ポールの次に低い周波数のポールは、第3ポールP3になる。この場合、第4ポールを含め、より高域にあるポールの影響がないとすれば、位相余裕を50度保つには、式(24)を満足すればよいことになる。
P3≧GBW (24)
このようにすることで、演算増幅器の帯域を表すパラメータGBWは、最大で第3ポールP3に等しくすることができる。
実施形態1の回路と従来の第2例の回路とにおいて、第3ポールP3の値を比較すると、式(22)のP3は、式(10)のP3よりもα倍だけ大きい。すなわち帯域もまたα倍大きくできる。例えば、gm4=gm5とすれば、実施形態1の回路の第3ポールは、第2例の場合より2倍大きくなるので、帯域も2倍大きくできる。
また、実施形態1の回路において、MOSトランジスタ21とMOSトランジスタ16は、ゲート端子が共通であるので、それぞれのMOSトランジスタに流れる電流も比例する。その結果、MOSトランジスタ16とMOSトランジスタ20のトランスコンダクタンス値であるgm2とgm4もまた比例する。従って、出力電流が大きく変動する場合でも、式(23)をいつも満足させることができる。従って、実施形態1の回路の場合、不安定になることなく、いつも安定に保つことができる。
(実施形態2)
図3に、本発明の実施形態2にかかる演算増幅器を示す。演算増幅器は、差動増幅回路26、位相補償回路27、及び出力増幅回路28から構成される。実施形態2の演算増幅器と実施形態1の演算増幅器との相違点は、位相補償回路27にある。
位相補償回路27は、MOSトランジスタ22とMOSトランジスタ23からなるソースフォロワ回路と、容量18とMOSトランジスタ23とゲートを共通にしてカレントミラー回路を形成するMOSトランジスタ25と、差動増幅回路26の出力信号を受けて出力増幅回路28のMOSトランジスタ16とゲート端子を共通にするMOSトランジスタ24とから構成されている。
ソースフォロワ回路の入力MOSトランジスタ22のゲート端子には、出力増幅回路28の出力信号が供給されて、ソースフォロワ回路の出力は、容量18に供給されている。このようにすると、MOSトランジスタ22,23に流れる電流は、MOSトランジスタ16に流れる電流に比例させることができる。
実施形態2の演算増幅器において、小信号等価回路から得られるゼロ点、ポールもまた式(19)〜式(22)と同じ式とすることができる。但し、gm4はMOSトランジスタ22のトランスコンダクタンス値とし、gm5はMOSトランジスタ23のトランスコンダクタンス値とする。ここで、gm4はNMOSトランジスタ22に起因するトランスコンダクタンス値であり、gm2はPMOSトランジスタ16に起因するトランスコンダクタンス値である。NMOSとPMOSは性能そのものが異なるため、性能が比例しないという懸念がある。NMOSとPMOSの温度特性はほぼ同じであるため、ある温度、例えば室温での性能に合わせて式(23)を満足するように設定しておけば、温度変化がある場合でも式(23)はいつも満足させることができる。また、出力電流が大きく変動する場合でも式(23)を満足させることができる。また、PMOSとNMOSで多少性能がずれても、ポール・ゼロキャンセルは有効に作用する。従って、gm2、gm4がそれぞれPMOSトランジスタ,NMOSトランジスタと極性の異なるトランジスタに起因していても、図1の回路と同様の効果を発揮することができる。
実施形態2の回路における第3ポールP3の値は、式(22)の値であり、式(10)のP3よりもα倍だけ大きい。すなわち帯域もまたα倍大きくできる。例えば、gm4=gm5とすれば、実施形態2の回路の第3ポールは、従来の第2例の場合より2倍大きくなるので、帯域も2倍大きくできる。MOSトランジスタ22,23に流れる電流は、MOSトランジスタ16に流れる電流に比例するので、出力電流が大きく変動する場合でも、式(23)をいつも満足させることができる。従って、実施形態1の回路の場合と同様に、不安定になることなく、いつも安定に保つことができる。
(実施形態3)
図4に、本発明の実施形態3にかかる演算増幅器を示す。演算増幅器は、差動増幅回路26、位相補償回路27、及び出力増幅回路28から構成される。実施形態3の演算増幅器と実施形態1の演算増幅器との相違点は、差動増幅回路26にある。
差動増幅回路26は、入力MOSトランジスタ50,51、ロードMOSトランジスタ57,58、電流源MOSトランジスタ52,53,54、及びカスコードMOSトランジスタ55,56からなる折り返しカスコード構成となっている。差動増幅回路26の出力信号は、出力端子3から位相補償回路27のMOSトランジスタ62のゲート端子および出力増幅回路28のMOSトランジスタ60のゲート端子に供給されている。
位相補償回路27は、MOSトランジスタ61とMOSトランジスタ62からなるソースフォロワ回路と容量63から構成されている。ソースフォロワ回路の入力MOSトランジスタ61のゲート端子に、出力増幅回路28の出力信号が供給され、ソースフォロワ回路の出力が容量63に供給されている。このようにすると、MOSトランジスタ61,62に流れる電流は、MOSトランジスタ60に流れる電流に比例する。
実施形態3の演算増幅器において、小信号等価回路から得られるゼロ点、ポールもまた式(19)〜式(22)と同じ式とすることができる。但し、gm4はMOSトランジスタ61のトランスコンダクタンス値とし、gm5はMOSトランジスタ62のトランスコンダクタンス値とし、gm2はMOSトランジスタ60のトランスコンダクタンス値とする。
実施形態3の回路おける第3ポールP3の値は、式(22)の値であり、式(10)のP3よりもα倍だけ大きい。すなわち帯域もまたα倍大きくできる。例えば、gm4=gm5とすれば、実施形態3の回路の第3ポールは、従来の第2例の場合より2倍大きくなるので、帯域も2倍大きくできる。MOSトランジスタ61,62に流れる電流は、MOSトランジスタ60に流れる電流に比例するので、出力電流が大きく変動する場合でも、式(23)をいつも満足させることができる。従って、実施形態1の回路の場合と同様に、不安定になることなく、いつも安定に保つことができる。
このように、実施形態1〜3の演算増幅器を使用すれば、演算増幅器の帯域(=速度)を従来の場合に比べて広くすることができる。また、出力電流が大きく変動する場合でも、出力電流の大きさに関係なく位相余裕を一定にできるので、結果として演算増幅器をいつも安定に保つことができる。なお、本実施形態の回路を用いることによって、位相余裕が大きくなった分だけ、帯域を広くするのではなく、演算増幅器の消費電流を下げることもできる。
本発明にかかる演算増幅器は、従来の演算増幅器より高速化が可能であり、消費電流を下げることができるので、従来の演算増幅器より広範囲な回路に適用できる。また出力電流が大きく変動するLDO(Low Drop-Out)レギュレータ回路等に好適に適用できる。
1,2 差動入力端子
10,11 入力MOSトランジスタ
13,14 ロードMOSトランジスタ
12,15,16,20,21 MOSトランジスタ
18,19 容量
26 差動増幅回路
27 位相補償回路
28 出力増幅回路

Claims (4)

  1. 一対の差動入力端子を有する差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力を増幅する増幅素子と定電流源とを含み、出力端子を有する出力増幅回路と、前記差動増幅回路と前記出力増幅器との間に接続された位相補償回路とを有する演算増幅器において、
    前記位相補償回路は、前記出力増幅回路の出力端子に接続されたソースフォロワ回路と該ソースフォロワ回路の出力と前記差動増幅回路の出力との間に接続された容量とを含み、前記ソースフォロワ回路に流れる電流と前記出力増幅回路の増幅素子に流れる電流とが比例していることを特徴とする演算増幅器。
  2. 前記ソースフォロワ回路は、前記出力増幅回路の出力端子に接続された入力MOSトランジスタ(20)および電流制御用MOSトランジスタ(21)が縦続接続され、
    前記差動増幅回路の出力は、前記ソースフォロワ回路の電流制御用MOSトランジスタのゲート端子と前記出力増幅回路の増幅素子のゲート端子とに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
  3. 前記ソースフォロワ回路は、
    前記出力増幅回路の出力端子に接続された入力MOSトランジスタ(22)および電流制御用MOSトランジスタ(23)が縦続接続され、
    前記差動増幅回路の出力に接続された第1MOSトランジスタ(24)、およびドレイン端子とゲート端子とが前記第1MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記電流制御用MOSトランジスタのゲート端子に接続された第2MOSトランジスタ(25)が縦続接続され、
    前記第1MOSトランジスタのゲート端子と前記出力増幅回路の増幅素子のゲート端子とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
  4. 前記差動増幅回路は、折り返しカスコード構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
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