JP5774642B2 - ループアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、円偏波を受信するループアンテナに関する。
従来、円偏波を受信するためのアンテナとして、ループアンテナが広く用いられている。自動車に搭載されるGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)用アンテナは、円偏波を受信するループアンテナの典型例である。地上に到来するGPS波は微弱であるため、通常、GPS波を受信するループアンテナには高い受信利得が求められる。
このような要求に応えるループアンテナとして、例えば、特許文献1に記載のループアンテナが知られている。特許文献1に記載のループアンテナは、ループ状のアンテナ導体(「放射素子」とも呼称し得る)と、一部がアンテナ導体に沿うように配置されたL字状の無給電素子とを備えている。また、特許文献1には、アンテナ導体と無給電素子とを取り囲む環状導体(環状の線状導体)を付加することによって、円偏波に対する受信利得を向上し得ることが記載されている。
特開2009−118268号公報(2009年5月28日公開)
従来のループアンテナの最大利得方向(受信利得が最大となる方向)は、アンテナ形成面と直交する。特許文献1に記載のように、環状導体を付加した場合も同様である。このため、従来のループアンテナにおいては、以下のような問題を生じる。
例えば、非天頂方向(仰角が90°未満となる方向)に存在する波源から放射された円偏波を受信するために、ループアンテナを自動車のループトップに搭載する場合、アンテナ形成面が波源を向くようループアンテナを傾ける必要がある。このため、ループアンテナを内蔵したアンテナ装置を低背化することが困難となる。その結果、アンテナ装置が上方障害物と接触し易くなったり、アンテナ装置を搭載した自動車の美観が損なわれたりするという問題が生じる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、円偏波に対する最大利得方向が傾いた(円偏波に対する最大利得方向がアンテナ形成面と直交しない)ループアンテナを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るループアンテナは、両端が互いに近接した帯状の放射素子と、上記放射素子の一端から上記放射素子に囲まれた領域の中心に向かう第1の給電路であって、当該中心に近い方の端部に同軸ケーブルの外側導体が接続される第1の給電路と、上記放射素子の他端から上記放射素子に囲まれた領域の中心に向かう第2の給電路であって、当該中心に近い方の端部に上記同軸ケーブルの内側導体が接続される第2の給電路と、上記放射素子と上記第1の給電路又は上記第2の給電路の何れかの給電路とにより三方向を囲まれた領域を占める面状導体であって、上記三方向の外縁が上記放射素子及び当該給電路に連なる面状導体と、を備えている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、円偏波に対する最大利得方向を傾けることができる。すなわち、円偏波に対する最大利得方向を、アンテナ形成面に直交する方向以外の方向とすることができる。
本発明に係るループアンテナは、少なくとも1つのスリットが形成された第1の帯状導体であって、該スリットが形成された領域を除く内周全体が上記放射素子の外周に接することなく上記放射素子の外周の少なくとも一部に沿うように配置された第1の帯状導体と、上記第1の帯状導体の端点以外の点を始点とする第2の帯状導体であって、該始点を除く内周全体が上記第1の帯状導体の外周に接することなく上記第1の帯状導体の外周の少なくとも一部に沿うように配置された第2の帯状導体とを有する無給電素子を更に備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、円偏波に対する受信能力が高い(交差偏波識別度が高く、かつ、円偏波に対する受信利得が高い)ループアンテナを実現することができる。しかも、受信能力が高いループアンテナを実現するために必要となる無給電素子は、その内周全体が放射素子の外周に沿う第1の帯状導体と、内周全体が第1の帯状導体の外周に沿う第2の帯状導体とにより構成されている。このため、上記の構成によれば、アンテナ全体の配置に要する領域の面積が、特許文献1に記載のループアンテナの配置に要する領域の面積よりも小さくなる。すなわち、上記の構成によれば、円偏波に対する受信能力が高いループアンテナであって、特許文献1に記載のループアンテナよりも配置に要する領域の面積が小さいループアンテナを実現することができる。
本発明に係るループアンテナにおいて、(1)上記第1の帯状導体は、少なくとも1つの直線部を有し、(2)上記スリットは、上記直線部の一方の端部に形成されており、(3)上記第2の帯状導体の始点は、上記直線部の他方の端部に形成されており、(4)上記第2の帯状導体の終点は、上記スリットに近接している構成を採用した場合、円偏波に対する受信能力が高いループアンテナが実現されることが実験により確かめられている。ただし、円偏波に対する受信能力が高いループアンテナを実現し得る構成は、これに限定されるものではない。
本発明によれば、円偏波に対する最大利得方向が傾いた(円偏波に対する最大利得方向がアンテナ形成面と直交しない)ループアンテナを実現することができる。
本発明の一実施形態に係るループアンテナの構成を示す上面図である。 本発明の一実施例に係るループアンテナの右旋円偏波に対するxz面における受信利得の方向依存性をグラフである。 比較例に係るループアンテナの右旋円偏波に対するxz面における受信利得の方向依存性をグラフである。 図1に示すループアンテナの変形例を示す上面図である。
本発明に係るループアンテナの一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態に係るループアンテナは、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)波を受信する車載用アンテナである。ただし、本発明は、円偏波(右旋円偏波であっても左旋円偏波であってもよい)を受信するループアンテナ一般に適用することが可能であり、その用途も車載用に限定されない。
〔ループアンテナの構成〕
本実施形態に係るループアンテナ1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るループアンテナ1の上面図である。
ループアンテナ1は、図1に示すように、放射素子11、第1の給電路121と第2の給電路122とにより構成される給電路対12、面状導体13、及び、第1の帯状導体141と第2の帯状導体142とにより構成される無給電素子14を備えている。放射素子11、給電路対12、面状導体13、及び無給電素子14は、同一の平面(以下、「アンテナ形成面」とも記載する)、例えば、誘電体基板の表面上に形成される。なお、以下においては、説明の便宜上、放射素子11、給電路対12、及び面状導体13を個別の構成として説明するが、これらは一体成形されたものであっても構わない。
放射素子11は、一方の端部11aと他方の端部11bとが互いに近接した帯状導体、すなわち、ループを形成する帯状導体である。これらの端部11a,11bは、放射素子11により取り込まれた領域の中心に対して6時の方向に位置している。
本実施形態においては、図1に示すように、長方形のループを形成する帯状導体を放射素子11として用いている。より具体的に言うと、(1)端部11aを始点とし、第1の方向(図1におけるx軸負方向)に延伸する第1の直線部11p1と、(2)第1の直線部11p1の終点を始点とし、第1の方向に直交する方向(図1におけるy軸正方向)に延伸する第2の直線部11p2と、(3)第2の直線部11p2の終点を始点とし、第1の方向と反対方向(図1におけるx軸正方向)に延伸する第3の直線部11p3と、(4)第3の直線部11p3の終点を始点とし、第2の方向と反対方向(図1におけるy軸負方向)に延伸する第4の直線部11p4と、(5)第4の直線部11p4の終点を始点とし、第1の方向(図1におけるx軸負方向)に延伸し、端部11bを終点とする第5の直線部11p5と、により構成された帯状導体を放射素子11として用いている。
なお、本実施形態においては、長方形のループを形成する帯状導体を放射素子11として用いているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、放射素子11が形成するループの形状は任意である。例えば、楕円形(円形を含む)のループを形成する帯状導体を放射素子11として用いることも可能である。
給電路対12は、2つの給電路121〜122により構成される。
第1の給電路121は、放射素子11のx軸正方向側の端部11aから、放射素子11により取り囲まれた領域の中心Oに向かって延伸する帯状導体により構成される。第1の給電路121の当該中心Oに近い方の端部121aには、同軸ケーブルの外側導体が接続される第1の給電点Pが設けられる。
第2の給電路122は、放射素子11のx軸負方向側の端部11bから、放射素子11により取り囲まれた領域の中心Oに向かって延伸する帯状導体により構成される。第2の給電路122の当該中心Oに近い方の端部122aには、同軸ケーブルの内側導体が接続される第2の給電点Qが設けられる。
このような給電路対12を設けることによって、放射素子11により取り囲まれた領域の内部から、同軸ケーブルをアンテナ形成面と直交する方向に引き出す構成を採用することが可能になる。そして、放射素子11により取り囲まれた領域の内部から、同軸ケーブルをz軸負方向に引き出す構成を採用した場合、z軸正方向から到来する右旋円偏波に対する受信利得が高くなる。一方、放射素子11により取り囲まれた領域の内部から、同軸ケーブルをz軸正方向に引き出す構成を採用した場合、z軸負方向から到来する左旋円偏波に対する受信利得が高くなる。
面状導体13は、放射素子11及び第2の給電路122により三方向を囲まれた領域を占める長方形の面状導体である。もう少し具体的に言うと、面状導体13は、z軸正方向側から見て(図1を紙面表側から見て)、放射素子11に取り込まれた領域の中心Oから3時の方向に向かう直線と、当該中心Oから6時の方向に向かう第2の給電路122と、放射素子11のうち当該中心Oに対して3時の方向と6時の方向との間に位置する部分(第4の直線部11p4の一部と第5の直線部11p5とからなる部分)とに囲まれた領域を占める。面状導体13の外縁を構成する四辺のうち、x軸負方向側の辺は、第2の給電路122に連なり、x軸正方向側の辺は、放射素子11の第4の直線部11p4に連なり、y軸負方向側の辺は、放射素子11の第5の直線部11p5に連なる。
面状導体13の有する技術的意義は以下のとおりである。すなわち、このような面状導体13を設けなかった場合、右旋円偏波に対する最大利得方向(受信利得が最大になる方向)は、z軸正方向となる。一方、このような面状導体13を設けた場合、右旋円偏波に対する最大利得方向は、x軸正方向側に傾いた方向(より正確に言うと、xy平面への射影が正のx成分を有する方向)となる。すなわち、このような面状導体13を設けることによって、右旋円偏波に対する最大利得方向をx軸正方向側に傾けることができる。
無給電素子14は、2つの帯状導体141〜142により構成されている。
第1の帯状導体141は、その内周141aが放射素子11の外周11cに沿うように配置された帯状導体である。ここで、「第1の帯状導体141の内周141aが放射素子11の外周11cに沿う」とは、第1の帯状導体141の内周141aと放射素子11の外周11cとの間隔が、角の部分を除いて一定に保たれていることを指す。なお、第1の帯状導体141は放射素子11から孤立しており、第1の放射素子141の内周141aが放射素子11の外周11cに接することはない。
本実施形態においては、図1に示すように、その内周141a全体(ただし、スリット141dが形成された領域は除く)が放射素子11の外周11c全体に沿うように配置された帯状導体を第1の帯状導体141として用いている。より具体的に言うと、(1)その内周が放射素子11の第1の直線部11p1及び第5の11p5の外周に沿うように配置された第1の直線部141p1と、(2)その内周が放射素子11の第2の直線部11p2の外周に沿うように配置された第2の直線部141p2と、(3)その内周が放射素子11の第3の直線部11p3の外周に沿うように配置された第3の直線部141p3(請求項における「少なくとも1つの直線部」に対応)と、(4)その内周が放射素子11の第4の直線部11p4の外周に沿うように配置された第4の直線部141p4と、により構成された帯状導体を第1の帯状導体141として用いている。
ここで、第1の直線部141p1は、第4の直線部141p4の終点を始点とし、第2の直線部141p2は、第1の直線部141p1の終点を始点とし、第4の直線部141p4は、第3の直線部141p3の終点を始点とする。一方、第3の直線部141p3は、その始点が第2の直線部141p2の終点から離隔している。すなわち、第2の直線部141p2の終点と第3の直線部141p3の始点との間(第3の直線部141p3の一方の端部)には、第1の帯状導体141を横断するスリット141dが形成されている。このようなスリット141dを設けることによって、ループアンテナ1の交差偏波識別度を高めることができる。なお、スリット141dの個数は任意である。ただし、スリット141dの個数を奇数個とした方が放射特性に優位である。
なお、本実施形態においては、その内周141a全体が放射素子11の外周11c全体に沿うように配置された帯状導体を第1の帯状導体141として用いているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、その内周141a全体が放射素子11の外周11cの少なくとも一部に沿うように配置された帯状導体であれば、第1の帯状導体141として用いることができる。
第2の帯状導体142は、第1の帯状導体141上の点141cを始点とし、その内周142a全体(ただし、始点となる点141cは除く)が第1の帯状導体141の外周141bに沿うように配置された帯状導体である。ここで、「第2の帯状導体142の内周142aが第1の帯状導体141の外周141bに沿う」とは、第2の帯状導体142の内周142aと第1の帯状導体141の外周141bとの間隔が、角の部分を除いて一定に保たれていることを指す。なお、第2の帯状導体142は第1の帯状導体141から孤立しており、第2の帯状導体142の内周142aが第1の帯状導体141の外周141bに接することはない。
本実施形態においては、図1に示すように、第1の帯状導体141の第3の直線部141p3の終点近傍の点141c(第3の直線部141p3の他方の端部)を始点とし、その内周全体が第1の帯状導体141の第3の直線部141p3の外周に沿うように配置された帯状導体を第2の帯状導体142として用いている。したがって、第2の帯状導体142の始点(根本)142bは、第1の帯状導体141の第3の直線部141p3の終点近傍に位置し、第2の帯状導体142の終点(先端)142cは、第1の帯状導体141の第3の直線部141p3の始点近傍に位置する(換言すれば、スリット141dに近接している)。
なお、本実施形態においては、その内周全体が第1の帯状導体141の第3の直線部141p3の外周に沿う帯状導体を第2の帯状導体142として用いているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、その内周全体が第1の帯状導体141の別の部分又は全体の外周に沿うように配置された帯状導体であっても、第2の帯状導体14として用いることが可能である。
特許文献1に記載のループアンテナにおいては、交差偏波識別度を高めるために、鈍角的に交わる2つの直線部からなるV字状の無給電素子を用いている。また、特許文献1に記載のループアンテナにおいては、円偏波に対する受信利得を高めるために、アンテナ導体及び無給電素子を取り囲む環状導体を用いている。このため、特許文献1に記載のループアンテナにおいては、アンテナ全体の配置に要する領域の面積が、アンテナ導体の配置に要する領域の面積と比べて著しく大きくなるという問題を生じる。
一方、本実施形態に係るループアンテナ1においては、無給電素子14を用いることによって、放射素子11及び無給電素子14を取り込む環状導体を用いることなく、交差偏波識別度を高めると共に、円偏波に対する受信利得を高めることに成功している。ここで、無給電素子14は、その内周141a全体が放射素子11の外周11cに沿う第1の帯状導体141と、その内周142a全体が第1の帯状導体141の外周141bに沿う第2の帯状導体142とにより構成されている。このため、本実施形態に係るループアンテナ1においては、アンテナ全体の配置に要する領域の面積が、放射素子11の配置に要する領域の面積と比べて著しく大きくなるという問題を生じない。
以上のように、本実施形態に係るループアンテナ1は、円偏波に対する受信能力が高いループアンテナであって、特許文献1に記載のループアンテナよりも配置に要する領域の面積が小さいループアンテナとなる。
〔実施例〕
ループアンテナ1の一実施例について、図2を参照して説明する。なお、本実施例に係るループアンテナ1の各部の形状は、図1に示したとおりである。
本実施例においては、放射素子11の幅を1mmとし、放射素子11を構成する各直線部11p1〜11p5の長さを以下のように定めた。すなわち、第1の直線部11p1の長さを19mmとし、第2の直線部11p2の長さを37mmとし、第3の直線部11p3の長さを39mmとし、第4の直線部11p4の長さを37mmとし、第5の直線部11p5の長さを19mmとした。
また、本実施例においては、第1の給電路121の幅を、端部121aを除き、1mmとし、第2の給電路122の幅を、端部122aを除き、1mmとした。また、本実施例においては、面状導体13として、17mm×14mmの長方形の面状導体を用いた。
また、本実施例においては、第1の帯状導体141の幅を1mmとし、第1の帯状導体141を構成する各直線部141p1〜141p4の長さを以下のように定めた。すなわち、第1の直線部141p1の長さを44mmとし、第2の直線部141p2の長さを43mmとし、第3の直線部141p3の長さを43mmとし、第4の直線部141p4の長さを42mmとした。また、本実施例においては、第2の帯状導体142の幅を1mmとし、第2の帯状導体142の長さを41.8mmとした。
本実施例に係るループアンテナ1の特性を図2に示す。
図2は、本実施例に係るループアンテナ1の右旋円偏波に対するxz面における受信利得の方向依存性を示すグラフである。なお、受信利得の測定にあたっては、同軸ケーブルをz軸負方向に引き出す構成を採用した。
図2に示す通り、本実施例に係るループアンテナ1の右旋円偏波に対するxz面における最大利得方向は、z軸正方向からx軸正方向側に約30°傾いた方向となることが確かめられた。すなわち、面状導体13を設けることによって、右旋円偏波に対する最大利得方向がx軸正方向側に傾くことが確かめられた。
本実施例に係るループアンテナ1から面状導体13を取り去ったものを比較例に係るループアンテナとして、本比較例に係るループアンテナの特性を図3に示す。
図3は、本比較例に係るループアンテナの右旋円偏波に対するxz面における受信利得の方向依存性を示すグラフである。なお、受信利得の測定にあたっては、同軸ケーブルをz軸負方向に引き出す構成を採用した。
図3に示す通り、本比較例に係るループアンテナの右旋円偏波に対するxz面における最大利得方向は、z軸正方向(天頂方向)となることが確かめられた。すなわち、最大利得方向が傾くという本実施例に係るループアンテナ1が奏する効果は、面状導体13の作用によるものであることが確かめられた。
〔変形例〕
本実施形態においては、放射素子11と第2の給電路122とにより三方向を囲まれた領域に面状導体13を配置する構成(図1参照)について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、放射素子11と第1の給電路121とにより三方向を囲まれた領域に面状導体13を配置する構成を採用しても、円偏波に対する最大利得方向を傾けることが可能である。
図4は、本変形例に係るループアンテナ1の構成を示す上面図である。
本変形例において、面状導体13は、z軸正方向側から見て(図4を紙面表側から見て)、放射素子11に取り込まれた領域の中心Oから9時の方向に向かう直線と、当該中心Oから6時の方向に向かう第1の給電路121と、放射素子11のうち当該中心Oに対して6時の方向と9時の方向との間に位置する部分(第2の直線部11p2の一部と第1の直線部11p1とからなる部分)とに囲まれた領域を占める。面状導体13の外縁を構成する四辺のうち、x軸負方向側の辺は、第2の直線部11p2に連なり、x軸正方向側の辺は、第1の給電路121に連なり、y軸負方向側の辺は、放射素子11の第1の直線部11p1に連なる。
その他の構成については、図1に示したものと同様であるので、ここではその説明を割愛する。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、円偏波を受信するループアンテナに広く適用することができる。例えば、GPS波を受信するループアンテナに好適である。
1 ループアンテナ
11 放射素子
11a,11b 一方の端部,他方の端部(両端)
12 給電路対
121 第1の給電路
121a 端部
P 第1の給電点
122 第2の給電路
122a 端部
Q 第2の給電点
13 面状導体
14 無給電素子
141 第1の帯状導体
142 第2の帯状導体
O 放射素子に取り囲まれた領域の中心

Claims (4)

  1. 両端が互いに近接した帯状かつループ状の放射素子と、
    上記放射素子の一端から上記放射素子に囲まれた領域の中心に向かう第1の給電路であって、当該中心に近い方の端部に同軸ケーブルの外側導体が接続される第1の給電路と、
    上記放射素子の他端から上記放射素子に囲まれた領域の中心に向かう第2の給電路であって、当該中心に近い方の端部に上記同軸ケーブルの内側導体が接続される第2の給電路と、
    上記放射素子と上記第1の給電路又は上記第2の給電路の何れかの給電路とにより三方向を囲まれた領域を占める面状導体であって、上記三方向の外縁が上記放射素子及び当該給電路に連なる面状導体と、を備えている、ことを特徴とするループアンテナ。
  2. 少なくとも1つのスリットが端点間に形成された第1の帯状導体であって、該スリットが形成された領域を除く内周全体が上記放射素子の外周に接することなく上記放射素子の外周の少なくとも一部に沿うように配置された第1の帯状導体と、上記第1の帯状導体の端点以外の点を始点とする第2の帯状導体であって、該始点を除く内周全体が上記第1の帯状導体の外周に接することなく上記第1の帯状導体の外周の少なくとも一部に沿うように配置された第2の帯状導体とを有する無給電素子を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のループアンテナ。
  3. 上記第1の帯状導体は、少なくとも1つの直線部を有し、
    上記スリットは、上記直線部の一方の端部に形成されており、上記第2の帯状導体の始点は、上記直線部の他方の端部に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のループアンテナ。
  4. 上記第2の帯状導体の終点は、上記スリットに近接している、
    ことを特徴とする請求項3に記載のループアンテナ。
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