JP5773716B2 - ハニカム構造体の焼成方法 - Google Patents
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気ガスの流入側に酸化触媒を配置し、この酸化触媒に軽油等の燃料を供給することによって生じる酸化反応によって発生する熱を利用して、微粒子を燃焼除去する方法等がありこれを繰り返すことで効率よく排気ガス中に含まれる微粒子等を捕集していた。
止材および筒状部に生じてクラックが発生するという問題があった。
よび筒状部に生じるクラックを抑制することができるハニカム成形体の焼成方法を提供するものである。
PSI)である。なお、CPSIとはCells Per Square Inchesのことである。
m以下である円柱形状であって、隔壁部3の厚さは、0.14mm以上0.21mm以下である。なお、封止材4a,4bの軸方向Aの厚さは、1mm以上5mm以下であることが好まし
い。
るとともに、直径の比を1.95倍以下とすることで、隔壁部3が極端に薄くならないので、機械的強度がほとんど損なわれない。ここで、流通孔5a,5bのそれぞれの直径とは、流入側の端面,流出側の端面における開口部の隔壁部3に接する内接円の直径をいい、光学顕微鏡を用いて測定することができる。
但し、d:気孔径(m)
P:水銀に加えられた圧力(Pa)
σ:水銀の表面張力(0.485N/m)
θ:水銀と気孔の表面との接触角(130°)
式(1)から各圧力Pに対する各気孔径dが求められ、各気孔径dの分布および累積気孔体積を導くことができる。そして、累積気孔体積の百分率が50体積%に相当する気孔径(D50)を平均気孔径とし、試料の体積に対する累積気孔体積の百分率を気孔率とすればよい。
2SiO2),燐酸ジルコニウムカリウム(KZr2(PO4)3)またはチタン酸アルミニウム(Al2TiO5)を主成分とする焼結体からなることが好適であるが、特に、筒状部2,隔壁部3および封止材4がチタン酸アルミニウムを主成分とする焼結体からなることが好適である。このようなチタン酸アルミニウムを主成分とする焼結体は耐熱衝撃性が高いので、筒状部2の内周側の壁面,隔壁部3の壁面で捕集した微粒子および封止材4に堆積した微粒子を燃焼して、ハニカム構造体1,1’を再生するために、バーナ,ヒータ等で加熱して急激な温度変化を与えても、筒状部2,隔壁部3および封止材4におけるクラックの発生を抑制することができる。
たチタン酸マグネシウム(MgTi2O5)および耐熱劣化性に優れたチタン酸鉄(Fe2TiO5)の最適比率であり、前記各部材の耐熱性,耐食性および耐熱劣化性が良くなるからである。
て90質量%以上であることが好適である。
のことをいう。筒状部2,隔壁部3および封止材4をそれぞれ構成する成分の含有量は、蛍光X線分析法またはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合高周波プラズマ)発光分光分析法により求めることができる。具体的には、主成分がチタン酸アルミニウムの場合には、酸化チタンおよび酸化アルミニウムについては、各元素Ti,Alの含有量を測定して酸化物に換算した含有量の合計をチタン酸アルミニウムの含有量とすればよい。
、用いる前記各粉末は、いずれも純度が高い粉末を用いることが好ましく、その純度は99.0質量%以上、特に99.5質量%以上であることがさらに好適である。
に通すことによって、例えば、粒径が25μm以上61μm以下に分級された仮焼粉末を得る。そして、この分級された仮焼粉末に、例えば、平均粒径が1μm以上3μm以下であって、添加量が仮焼粉末100質量部に対して、0.4質量部以上4.6質量部以下である酸化珪素
の粉末と、添加量が仮焼粉末100質量部に対して、1質量部以上13質量部以下であるグラ
ファイト,澱粉またはポリエチレン樹脂等の造孔剤とを添加した後、さらに可塑剤,増粘剤,滑り剤,水および成形助剤として、例えば、メチルセルロース,カルボキシルメチルセルロース,ナトリウムカルボキシルメチルセルロースなどのセルロース類、ポリビニルアルコールなどのアルコール類、リグニンスルホン酸塩などの塩、パラフィンワックス,マイクロクリスタリンワックス等のワックスおよびエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA),ポリエチレン,ポリスチレン,液晶ポリマー,エンジニアリングプラスチックなどの熱可塑性樹脂等を加えて混合体とし、この混合体を万能攪拌機,回転ミルまたはV型攪拌機等に投入して混練物を作製する。そして、この混練物を三本ロールミルや混練機等を用いて混練し、可塑化した坏土を得る。また、前述した混合体の一部にさらに水を加えて封止材4を設けるためのスラリーを作製する。
部材は、厚さが10mm以上であることで、ハニカム成形体の収縮挙動と板状部材の収縮挙動がより近くなり、厚さが20mm以下であることで、板状部材は、焼成後に廃棄するため、廃棄量を少なくすることができる。また、板状部材は、隔壁部の厚さが、例えば、0.147mm以上0.221mm以下である。なお、板状部材は複数個を組み合わせて、例えば、積み重ねて形成することもできる。
%以上を占める成分をいう。上記粉末を構成する主成分の同定は、X線回折法により、また、主成分の含有量は、蛍光X線分析法またはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合高周波プラズマ)発光分光分析法により求めることができる。
ラミックファイバー,ガラスファイバー,カーボンファイバーおよびセラミックウィスカーの少なくとも1種から形成されている。また、ケース7は、例えば、SUS303,SU
S304およびSUS316等のステンレスからなり、その中央部が円筒状に、両端部が円錐台状にそれぞれ形成されている。
よい。そして、乾燥させた後、温度を600℃以上700℃以下で2時間以上4時間以下熱処理することにより、隔壁部3の壁面に触媒を担持したハニカム構造体1,1’を得ることができる。
μmである顆粒を得た。ここで、酸化アルミニウム,酸化第二鉄,酸化マグネシウムおよび酸化チタンの各粉末は、いずれも純度が99.5質量%の粉末を用いた。
に通すことによって、粒径が61μm以下に分級された仮焼粉末を得た。そして、この分級
された仮焼粉末100質量部に対して、添加量が2.5質量部である、平均粒径が2μmの酸化珪素の粉末、添加量が7質量部であるポリエチレン樹脂を添加した後、さらに可塑剤,増粘剤,滑り剤および水および成形助剤であるメチルセルロースを加えて混合体とし、この混合体を万能攪拌機に投入して混練物を作製した。そして、この混練物を混練機を用いてさらに混練し、可塑化した坏土を得た。また、前述した混合体の一部にさらに水を加えて封止材4を設けるためのスラリーを作製した。
,152mm,0.2mm,300CPIであるハニカム構造体の試料No.1〜5を得た。なお、隔壁部3の気孔率および平均気孔径は、いずれの試料もそれぞれ44%,14μmとした。
験を実施した。この排気ガスの導入,微粒子の捕集および燃焼という操作を、微粒子の捕集量が0.1mg/cm3増加する毎に繰り返し、クラックが発生するまでの微粒子の捕集
量を求め、その値を表2に示した。この微粒子の捕集量の値が大きいほど、クラックが生じにくく、ハニカム構造体の耐久性が優れていることを意味する。なお、微粒子の燃焼は、ハニカム構造体の流出口の端面(OF)にヒータを接触配置し、通電加熱することによって微粒子を燃焼除去するという方法を用いた。
2:筒状部
3:隔壁部
4:封止材
5:流通孔
6:断熱材層
7:ケース
8a:排気ガス(EG)の導入口
8b:排気ガス(EG)の排出口
9:排気管
10:ガス処理装置
Claims (1)
- 筒状部と、該筒状部の内側に格子状に配置された通気性を有する隔壁部により形成され、該隔壁部で囲まれた複数の流通孔の流入口および流出口の一方が封止材により封止されているとともに、流入口側および流出口側において交互に封止されており、前記流入口が前記流出口よりも面積が広い構成のハニカム成形体を、該ハニカム成形体の前記流出口側を焼成台側に向け、前記ハニカム成形体を構成する成分と同じ成分からなり、前記焼成台上に配置されたハニカム状の板状部材の酸化アルミニウム,窒化アルミニウム,酸化カルシウム,窒化硼素,酸化ジルコニウムまたは酸化マグネシウムを主成分とする粉末を備える面に載置して焼成することを特徴とするハニカム成形体の焼成方法。
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