JP5772388B2 - 伝送システム、ケーブル長算出方法、伝送装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、V偏波側とH偏波側との位相差に基づいて位相の調整を行う技術が記載されている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、IDUとODUとを接続するケーブルの長さを算出することができる伝送システム、ケーブル長算出方法、伝送装置、及びプログラムを提供することを課題とする。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による伝送システムの構成を示す概略ブロック図である。
伝送システムは、V偏波の処理を行う伝送装置対100−1と、H偏波の処理を行う伝送装置対100−2とを備える(以下、伝送装置対100−1、100−2を総称する場合は伝送装置対100と表記する)。
伝送装置対100は、IDU110(伝送装置)とODU120(伝送装置)とから構成され、IDU110とODU120とはケーブル130を介して電気的に接続されている。
測定用信号送信部111は、ケーブル130を介して、予め定められた送信電圧で所定の測定用信号をODU120に送信する。
シフトレジスタ112は、ODU120から受信した信号を、IDUコントロール部114から指定された遅延量だけ遅延させて復調部113に出力する。
復調部113は、通常運用時において、シフトレジスタ112から出力された信号と、IDUコントロール部114から出力された異偏波除去用信号との差分を算出し、当該差分の信号に対して復調処理を行う。
また、IDUコントロール部114は、通常運用時において、ODU120から受信した信号に基づいて異偏波除去用信号を生成し、他方の伝送装置対100のIDU110に送信する。また、IDUコントロール部114は、他方の伝送装置対100のIDU110から異偏波除去用信号を受信し、復調部113に出力する。
レベル検出部121は、ケーブル130を介してIDU110から受信した測定用信号の受信電圧を検出する。
ODUコントロール部122は、レベル検出部121が検出した受信信号、予め定められた測定用信号の送信電圧、及びケーブル130の単位長さあたりの抵抗値に基づいてケーブル130の長さを算出する。また、ODUコントロール部122は、アンテナ123を介して対向装置から信号を受信する。
ケーブル長送信部124は、ODUコントロール部122が算出したケーブル130の長さを、IDU110に送信する。
図2は、第1の実施形態による伝送システムの動作を示すフローチャートである。
まず、測定用信号送信部111は、測定用信号を所定の送信電圧でODU120に送信する(ステップS1)。測定用信号は、ケーブル130を介してIDU110からODU120へ伝送される際、ケーブル130内部の抵抗により電圧降下が生じる。測定用信号がODU120に伝送されると、レベル検出部121は、受信した測定用信号の受信電圧を検出する(ステップS2)。次に、ODUコントロール部122は、所定の送信電圧と、レベル検出部121が検出した受信電圧と、ケーブル130の単位長さあたりの抵抗値とに基づいてケーブル130の長さを算出する。例えば、以下に示す式(1)を用いることでケーブル130の長さを算出する。
但し、Lはケーブル130の長さを示す。また、Vtは、IDU110がODU120に送信した測定用信号の送信電圧を示す。また、Vrは、ODU120がIDU110から受信した測定用信号の受信電圧を示す。また、Iは、ケーブル130の電流値を示す。また、R1は、ケーブル130の単位長さあたりの抵抗値を示す。なお、ケーブル130は交流信号を伝送するため、R1は、ケーブル130の単位長さあたりのレジスタンス及びリアクタンスを示す。
他方、IDUコントロール部114は、自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さが、他方の伝送装置対100のケーブル130の長さより長いと判定した場合(ステップS7:YES)、まず自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さと他方の伝送装置対100のケーブル130の長さとの差を算出する。次に、IDUコントロール部114は、算出した差に対応する遅延量を算出する(ステップS8)。これは、予め単位ケーブル長とクロック信号の周期との関係を求めておき、当該関係を用いて算出することで実現できる。そして、IDUコントロール部114は、算出した遅延量をシフトレジスタ112の遅延量に設定し(ステップS9)、処理を終了する。
例えば、本実施形態では、測定用信号の送信電圧が予め定められており、ODUコントロール部122が当該送信電圧を用いてケーブル130の長さを算出する場合について説明したが、これに限られず、例えばIDU110がODU120に送信電圧を通知した後、通知された送信電圧を用いてケーブル130の長さを算出するようにしても良い。
以下、本実施形態の第2の実施形態について説明する。
図3は、第2の実施形態による伝送システムの構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態による伝送システムは、第1の実施形態でODUコントロール部122が実装していたケーブル長算出部の機能をIDUコントロール部214に実装したものである。つまり、第2の実施形態では、IDUコントロール部214がケーブル130の長さの算出を行い、ODUコントロール部222はケーブル130の長さの算出を行わない。また、第2の実施形態では、ケーブル130の長さを示す情報を送信するケーブル長送信部124に代えて、受信電圧を示す情報を送信するレベル送信部224を備える。
まず、測定用信号送信部111は、測定用信号を所定の送信電圧でODU120に送信する(ステップS11)。測定用信号がODU120に伝送されると、レベル検出部121は、受信した測定用信号の受信電圧を検出する(ステップS12)。次に、レベル送信部224は、レベル検出部121が検出した受信電圧を示す情報をIDU110に送信する(ステップS13)。
次に、IDUコントロール部214は、他方の伝送装置対100のIDU110から、他方の伝送装置対100のケーブル130の長さを示す情報を受信する(ステップS16)。次に、IDUコントロール部214は、自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さが、他方の伝送装置対100のケーブル130の長さより長いか否かを判定する(ステップS17)。IDUコントロール部214は、自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さが、他方の伝送装置対100のケーブル130の長さと等しいか短いと判定した場合(ステップS17:NO)、処理を終了する。
他方、IDUコントロール部214は、自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さが、他方の伝送装置対100のケーブル130の長さより長いと判定した場合(ステップS17:YES)、まず自身が属する伝送装置対100のケーブル130の長さと他方の伝送装置対100のケーブル130の長さとの差を算出する。次に、IDUコントロール部214は、算出した差に対応する遅延量を算出する(ステップS18)。これは、予め単位ケーブル長とクロック信号の周期との関係を求めておき、当該関係を用いて算出することで実現できる。そして、IDUコントロール部214は、算出した遅延量をシフトレジスタ112の遅延量に設定し(ステップS19)、処理を終了する。
Claims (7)
- ケーブルによって電気的に接続された一対の伝送装置である伝送装置対を備える伝送システムであって、
前記伝送装置対は、
一方の伝送装置から他方の伝送装置へ、前記ケーブルを介して信号を送信する送信部と、
前記一方の伝送装置が前記他方の伝送装置へ送信した信号の送信電圧、前記他方の伝送装置が前記一方の伝送装置から受信した前記信号の受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するケーブル長算出部と
を備えることを特徴とする伝送システム。 - 前記伝送装置対を2つ備え、
前記伝送装置対を構成するいずれかの伝送装置は、前記ケーブルを介して受信した信号を指定時間遅延させて出力するバッファを備え、
前記ケーブル長算出部が算出したケーブルの長さが短いほうの伝送装置対の伝送装置は、伝送装置対同士のケーブルの長さの差分に基づいて遅延時間を算出し、当該遅延時間を前記バッファに指定する
ことを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。 - 一対の伝送装置である伝送装置対を電気的に接続するケーブルの長さを算出するケーブル長算出方法であって、
前記伝送装置対の一方の伝送装置から他方の伝送装置へ、前記ケーブルを介して信号を送信するステップと、
前記一方の伝送装置が前記他方の伝送装置へ送信した信号の送信電圧、前記他方の伝送装置が前記一方の伝送装置から受信した前記信号の受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するステップと
を有することを特徴とするケーブル長算出方法。 - ケーブルによって対向装置と電気的に接続された伝送装置であって、
前記ケーブルを介して前記対向装置から信号を受信する受信部と、
前記対向装置が前記伝送装置に送信した信号の送信電圧、前記受信部が受信した信号の受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するケーブル長算出部と
を備えることを特徴とする伝送装置。 - ケーブルによって対向装置と電気的に接続された伝送装置を、
前記ケーブルを介して前記対向装置から信号を受信する受信部、
前記対向装置が前記伝送装置に送信した信号の送信電圧、前記受信部が受信した信号の受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するケーブル長算出部
として機能させるためのプログラム。 - ケーブルによって対向装置と電気的に接続された伝送装置であって、
前記ケーブルを介して前記対向装置に信号を送信する送信部と、
前記対向装置から、前記対向装置が前記伝送装置から受信した信号の受信電圧を受信する受信部と、
前記送信部が前記対向装置に送信した信号の送信電圧、前記受信部が受信した前記対向装置における受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するケーブル長算出部と
を備えることを特徴とする伝送装置。 - ケーブルによって対向装置と電気的に接続された伝送装置を、
前記ケーブルを介して前記対向装置に信号を送信する送信部、
前記対向装置から、前記対向装置が前記伝送装置から受信した信号の受信電圧を受信する受信部、
前記送信部が前記対向装置に送信した信号の送信電圧、前記受信部が受信した前記対向装置における受信電圧、及び前記ケーブルの単位長さあたりの抵抗値に基づいて前記ケーブルの長さを算出するケーブル長算出部
として機能させるためのプログラム。
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