WO2018047560A1 - 両偏波伝送遅延調整装置、両偏波伝送遅延調整方法及び両偏波伝送システム - Google Patents

両偏波伝送遅延調整装置、両偏波伝送遅延調整方法及び両偏波伝送システム Download PDF

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Abstract

トランスバーサルフィルタの回路規模を削減でき、かつ、低消費電力化を図ることができる両偏波伝送遅延調整装置を提供する。両偏波伝送遅延調整装置200は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニット100にケーブル101を介して電気的に接続される。両偏波伝送遅延調整装置200は、2つの偏波それぞれの受信信号を交差偏波ユニット200から受信する受信部201と、偏波毎に、交差偏波ユニット100に向けて第1の信号を送信し、交差偏波ユニット100から第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、これら第1の信号と第2の信号に基づいて、偏波毎のケーブル101で生じる遅延量を取得する遅延取得部202と、を有する。受信部201は、遅延量に基づいて、2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する。

Description

両偏波伝送遅延調整装置、両偏波伝送遅延調整方法及び両偏波伝送システム
 本発明は、互いに直交する2つの偏波を用いて伝送を行う両偏波伝送装置の遅延調整を行う装置及び方法に関する。
 マイクロ波通信においては、周波数利用効率を上げるために、互いに直交する2つの偏波を用いて伝送を行う両偏波伝送方式が用いられている。偏波のうち、電場の振動方向が地面に対して垂直の電波を垂直偏波(以下、V偏波)と呼び、水平の電波を水平偏波(以下、H偏波)と呼び、両偏波伝送方式の通信装置においては、これら偏波を同一の周波数で伝送するのが一般的である。
 一方の偏波に対する他方の偏波は「交差偏波」と呼ばれ、一方の偏波が他方の偏波に干渉することは「交差偏波間干渉」と呼ばれている。
 両偏波伝送方式では、伝搬路における反射や散乱などのために交差偏波間干渉が生じるため、受信信号には、所望信号の主偏波成分以外に干渉信号の交差偏波成分が含まれる。このため、受信側には、交差偏波成分を抑圧するために、交差偏波間干渉補償器(XPIC: Cross Polarization Interference Canceller)が設けられている。V偏波用アンテナとH偏波用アンテナとの直交性が完全でない場合にも、交差偏波間干渉が生じる。
 図1に、両偏波伝送装置の受信装置の構成を示す。この受信装置は、アンテナ部1、屋外ユニット(ODU: Outdoor Unit)2、ケーブル3a、3b、及び屋内ユニット(IDU:Indoor Unit)4を有する。
 アンテナ部1は、アンテナ1a、1bを備え、アンテナ1aがV偏波用、アンテナ1bがH偏波用である。ODU2は、V偏波用ODU2a及びH偏波用ODU2bを有する。IDU4は、復調器(Demodulator: DEM)4a、4bを備え、DEM4aがV偏波用、DEM4bがH偏波用である。ODU2aとDEM4aがケーブル3aを介して接続され、ODU2bとDEM4bがケーブル3bを介して接続されている。ケーブル3a、3bは、例えば同軸ケーブルである。DEM4a、4bはそれぞれ、ケーブル3aが接続されるV偏波用ケーブル接続端子と、ケーブル3bが接続されるH偏波用ケーブル接続端子を備える。
 DEM4aは、V偏波用遅延調整部41a、復調部42a、加算器43a、H偏波用遅延調整部44a及びXPIC部45aを有する。V偏波用ケーブル接続端子の出力ラインがV偏波用遅延調整部41aの入力に接続され、H偏波用ケーブル接続端子の出力ラインがH偏波用遅延調整部44aの入力に接続されている。V偏波用遅延調整部41aの出力は、復調部42aを介して加算器43aの第1入力に供給され、H偏波用遅延調整部44aの出力は、XPIC部45aを介して加算器43aの第2入力に供給される。
 DEM4bは、H偏波用遅延調整部41b、復調部42b、加算器43b、V偏波用遅延調整部44b及びXPIC部45bを有する。V偏波用ケーブル接続端子の出力ラインがV偏波用遅延調整部44bの入力に接続され、H偏波用ケーブル接続端子の出力ラインがH偏波用遅延調整部41bの入力に接続されている。H偏波用遅延調整部41bの出力は、復調部42bを介して加算器43bの第1入力に供給され、V偏波用遅延調整部44bの出力は、XPIC部45bを介して加算器43bの第2入力に供給される。
 XPIC部45aは、H偏波用遅延調整部44aの出力信号を所定の間隔で遅延させた複数の信号に対応して複数のタップ係数を乗算し、乗算結果を加算した値を交差偏波間干渉信号として出力するトランスバーサルフィルタを含む。XPIC部45bも、同様のトランスバーサルフィルタを含む。
 アンテナ1a、ODU2a、ケーブル3a及びDEM4aがV偏波用受信系統を構成する。このV偏波用受信系統では、以下の手順で受信号処理が行われる。
 (1)ODU2aが、アンテナ1aで受信したV偏波信号からIF(Intermediate Frequency)信号を生成する。
 (2)IF信号(V偏波)は、ODU2aからケーブル3aを介してDEM4aに伝送される。
 (3)加算器43aの第1入力及び第2入力それぞれに供給される入力信号の遅延量が一致するように、V偏波用遅延調整部41aが、IF信号(V偏波)に対する遅延調整を行い、H偏波用遅延調整部44aが、IF信号(H偏波)に対する遅延調整を行う。
 (4)復調部42aが、V偏波用遅延調整部41aからの遅延調整が施されたIF信号を復調する。
 (5)加算器43aが、第1入力から第2入力を減算することで、復調部42aからの復調信号から交差偏波間干渉信号を取り除く。
 上記のV偏波用受信系統において、V偏波用遅延調整部41aは、主に、ケーブル3aで生じるIF信号(V偏波)の遅延を調整する。V偏波用遅延調整部41aの遅延調整における支配的な要素の一つは、ケーブル3aのケーブル長である。同様に、H偏波用遅延調整部44aは、主に、ケーブル3bで生じるIF信号(H偏波)の遅延を調整する。H偏波用遅延調整部44aの遅延調整における支配的な要素の一つは、ケーブル3bのケーブル長である。ケーブル3aのケーブル長に応じた遅延調整値がV偏波用遅延調整部41aに設定され、ケーブル3bのケーブル長に応じた遅延調整値がH偏波用遅延調整部44aに設定される。
 一方、アンテナ1b、ODU2b、ケーブル3b及びDEM4bがH偏波用受信系統を構成する。このH偏波用受信系統では、以下の手順で受信号処理が行われる。
 (1)ODU2bが、アンテナ1bで受信したH偏波信号からIF信号(H偏波)を生成する。
 (2)IF信号(H偏波)は、ODU2bからケーブル3bを介してDEM4bに伝送される。
 (3)加算器43bの第1入力及び第2入力それぞれに供給される入力信号の遅延量が一致するように、H偏波用遅延調整部41bが、IF信号(H偏波)に対する遅延調整を行い、V偏波用遅延調整部44bが、IF信号(V偏波)に対する遅延調整を行う。
 (4)復調部42bが、H偏波用遅延調整部41bからの遅延調整が施されたIF信号を復調する。
 (5)加算器43bが、第1入力から第2入力を減算することで、復調部42bからの復調信号に含まれる交差偏波間干渉信号を取り除く。
 上記のH偏波用受信系統において、H偏波用遅延調整部41bは、主に、ケーブル3bで生じるIF信号(H偏波)の遅延を調整することから、H偏波用遅延調整部41bの遅延調整における支配的な要素の一つは、ケーブル3bのケーブル長である。同様に、V偏波用遅延調整部44bは、主に、ケーブル3aで生じるIF信号(V偏波)の遅延を調整することから、V偏波用遅延調整部44bの遅延調整における支配的な要素の一つは、ケーブル3aのケーブル長である。ケーブル3bのケーブル長に応じた遅延調整値がH偏波用遅延調整部41bに設定され、ケーブル3aのケーブル長に応じた遅延調整値がV偏波用遅延調整部44bに設定される。
 上述した両偏波伝送装置の受信装置に関連する技術が、特許文献1、2に記載されている。
 近年、広帯域化、変調方式の高多値化等により、より高精度なデジタル信号処理を求められてきている。信号処理の高精度化に伴い、回路規模や消費電力の増大が問題になってきており、その対策として、回路規模削減や低消費電力化の検討が必要になってきている。変復調器において、特に回路規模が大きい機能が、トランスバーサルフィルタを使用する、等化器や交差偏波間干渉補償器である。上述した両偏波伝送装置において、その削減方法が求められている。
特開2001-060904号公報 特開平09-270764号公報
 上述した両偏波伝送装置の受信装置には、以下のような問題がある。
 両偏波間の遅延量(V偏波用遅延調整部41aとH偏波用遅延調整部44aとに設定される遅延量、又は、H偏波用遅延調整部41bとV偏波用遅延調整部44bとに設定される遅延量)は、ケーブル3a、3bのケーブル長に基づいて予め設定される。しかし、ケーブル長を正確に把握することは困難であるため、設定される遅延量には、設定誤差が含まれる。このため、XPIC部45a、45bのトランスバーサルフィルタでは、その設定誤差を吸収できるように、ある程度余裕を持ったタップ数が設定されている。このように、ある程度余裕を持ったタップ数が設定されたトランスバーサルフィルタは、回路規模が大きく、消費電力も増大する。
 本発明の目的は、トランスバーサルフィルタの回路規模を削減でき、かつ、低消費電力化を図ることができる、両偏波伝送遅延調整装置、両偏波伝送遅延調整方法及び両偏波伝送システムを提供することにある。
 上記目的を達成するため、本発明の第1の両偏波伝送遅延調整装置は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットにケーブルを介して電気的に接続される両偏波伝送遅延調整装置であって、前記2つの偏波それぞれの受信信号を前記交差偏波ユニットから受信する受信部と、前記偏波毎に、前記交差偏波ユニットに向けて第1の信号を送信し、前記交差偏波ユニットから前記第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、前記第1の信号と前記第2の信号とに基づいて、前記偏波毎の前記ケーブルで生じる遅延量を取得する遅延取得部と、を有する。前記受信部は、前記遅延量に基づいて、前記2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する。
 本発明の第1の両偏波伝送システムは、
 上記両偏波伝送遅延調整装置と、
 前記両偏波伝送遅延調整装置にケーブルを介して電気的に接続される、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットと、を有する。
 本発明の第1の両偏波伝送遅延調整方法は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットにケーブルを介して電気的に接続される通信装置で行われる両偏波伝送遅延調整方法であって、
 前記2つの偏波それぞれの受信信号を前記交差偏波ユニットから受信し、
 前記偏波毎に、前記交差偏波ユニットに向けて第1の信号を送信し、前記交差偏波ユニットから前記第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、前記第1の信号と前記第2の信号とに基づいて、前記偏波毎の前記ケーブルで生じる遅延量を取得し、
 前記遅延量に基づいて、前記2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する。
 本発明によれば、両偏波の遅延量を自動調整することができるので、トランスバーサルフィルタを備える両偏波伝送装置に適用した場合に、トランスバーサルフィルタの回路規模を削減でき、低消費電力化を図ることができる。
両偏波伝送装置の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。 V偏波の遅延量を取得する動作を説明するための図である。 本発明の他の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。
 次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
 (第1の実施形態)
 図2は、本発明の第1の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。
 図2を参照すると、両偏波伝送遅延調整装置は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニット14とケーブルを介して電気的に接続される屋内ユニット(IDU: Indoor Unit)であって、モデム10a、10bを有する。互いに直交する2つの偏波は、例えば、垂直偏波(以下、V偏波)と水平偏波(以下、H偏波)である。
 交差偏波ユニット14は、屋外ユニット(ODU: Outdoor Unit)であって、第1の偏波を送受信するODU14aと、第2の偏波を送受信するODU14bと、を有する。ここでは、第1の偏波をV偏波、第2の偏波をH偏波とする。
 モデム10aは、IDU-ODU間ケーブル15aを介してODU14aと電気的にされている。モデム10bは、IDU-ODU間ケーブル15bを介してODU14bと電気的にされている。IDU-ODU間ケーブル15a、15bの長さは、例えば、数メートルから数十メートルである。IDU-ODU間ケーブル15a、15bは、例えば同軸ケーブルである。
 モデム10aは、送信部11a、遅延検出部12a及び受信部13aを有する。送信部11a及び遅延検出部12aは、遅延取得部と呼ぶことができる。モデム10aは、IDU-ODU間ケーブル15aが接続される接続端子を備え、この接続端子は、送信部11a、遅延検出部12a及び受信部13aのそれぞれに接続されている。
 送信部11aは、送信信号(変調信号又はトレーニング信号)から中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 
である第1の変調信号を生成し、この第1の変調信号をIDU-ODU間ケーブル15aに供給する。IDU-ODU間ケーブル15aは、送信部11aからODU14aへ第1の変調信号を受け渡す。また、送信部11aは、送信信号を遅延検出部12aに供給する。ここで、第1の変調信号及び送信信号は、第1の信号と呼ぶことができる。
 ODU14aは、送信部11aからIDU-ODU間ケーブル15aを介して受信した中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 
である第1の変調信号を、中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 
である第2の変調信号に変換し、この第2の変調信号をアンテナ部に供給する。また、ODU14aは、アンテナ部から中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 
である第3の変調信号を受信し、この第3の変調信号を中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 
である第4の変調信号に変換し、この第4の変調信号をIDU-ODU間ケーブル15aに供給する。IDU-ODU間ケーブル15aは、ODU14aから受信部13aに第4の変調信号を受け渡す。
 また、ODU14aには、インピーダンス不整合部分があり、このインピーダンス不整合部分にて、第1の変調信号が反射される。IDU-ODU間ケーブル15aは、ODU14aから遅延検出部12aへ中心周波数が
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 
である第1の変調信号の反射波を受け渡す。第1の変調信号の反射波は、第1の信号との時間的な差分を示す第2の信号と呼ぶことできる。
 遅延検出部12aは、送信部11aから受け取った送信信号(第1の信号)とIDU-ODU間ケーブル15aから受け取った第1の変調信号の反射波(第2の信号)との相関を算出し、この相関に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15aの一往復分の遅延量を取得する。遅延検出部12aは、一往復分の遅延量を1/2倍して、IDU-ODU間ケーブル15aの片道分の遅延量を算出する。この片道分の遅延量は、第4の変調信号のIDU-ODU間ケーブル15aで生じる遅延量(以下、V偏波遅延量)である。遅延検出部12aは、そのV偏波遅延量を受信部13aに供給する。
 受信部13aは、遅延検出部12aから供給されたV偏波遅延量を用いて第4の変調信号の遅延調整を行うとともに、そのV偏波遅延量をモデム10bの受信部13bに供給する。
 モデム10bは、送信部11b、遅延検出部12b及び受信部13bを有する。モデム10bは、IDU-ODU間ケーブル15bが接続される接続端子を備え、この接続端子は、送信部11b、遅延検出部12b及び受信部13bのそれぞれに接続されている。送信部11b、遅延検出部12b及び受信部13bは、取り扱う信号がH偏波である以外は、モデム10aの送信部11a、遅延検出部12a及び受信部13aと基本的に同じ構成であるので、ここではその詳細な説明は省略する。送信部11b、遅延検出部12b及び受信部13bの動作は、V偏波をH偏波に置き換えることで説明することができる。
 遅延検出部12bは、送信部11bから受け取った送信信号(第1の信号)とIDU-ODU間ケーブル15bから受け取った第1の変調信号の反射波(第2の信号)との相関に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15bの一往復分の遅延量を取得する。遅延検出部12bは、一往復分の遅延量を1/2倍して、IDU-ODU間ケーブル15bの片道分の遅延量を算出する。この片道分の遅延量は、第4の変調信号のIDU-ODU間ケーブル15bで生じる遅延量(以下、H偏波遅延量)である。遅延検出部12bは、そのH偏波遅延量を受信部13bに供給する。
 受信部13bは、遅延検出部12bから供給されたH偏波遅延量を用いて第4の変調信号の遅延調整を行うとともに、そのH偏波遅延量をモデム10aの受信部13aに供給する。
 受信部13a、IDU-ODU間ケーブル15a及びODU14aがV偏波用受信系統を構成する。このV偏波用受信系統において、受信部13aは、図1に示したDEM4aと同様の構成を有するが、V偏波用遅延調整部41aとH偏波用遅延調整部44aの動作がDEM4aと異なる。遅延検出部12aで算出したV偏波遅延量がV偏波用遅延調整部41aに供給され、遅延検出部12bで算出したH偏波遅延量がH偏波用遅延調整部44aに供給される。
 V偏波用遅延調整部41aは、V偏波遅延量に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15aを介して受信した第4の変調信号(V偏波)の遅延調整を行う。H偏波用遅延調整部44aは、H偏波遅延量に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15bを介して受信した第4の変調信号(H偏波)の遅延調整を行う。V偏波用遅延調整部41aの出力は、復調部42aを介して加算器43aの第1入力に供給され、H偏波用遅延調整部44aの出力は、XPIC部45aを介して加算器43aの第2入力に供給される。
 復調部42aが、V偏波用遅延調整部41aからの遅延調整が施された第4の変調信号(V偏波)を復調する。復調信号が復調部42aから加算器43aの第1の入力に供給される。
 XPIC部45aは、H偏波用遅延調整部44aの出力信号を所定の間隔で遅延させた複数の信号に対応して複数のタップ係数を乗算し、乗算結果を加算した値を交差偏波間干渉信号として出力するトランスバーサルフィルタを含む。交差偏波間干渉信号が、XPIC部45aから加算器43aの第2入力に供給される。
 加算器43aは、第1入力から第2入力を減算する。これにより、復調部42aからの復調信号に含まれる交差偏波成分(H偏波の成分)が取り除かれる。交差偏波成分が除去された復調信号は、後段の誤り訂正部など回路に受け渡される。
 一方、受信部13b、IDU-ODU間ケーブル15b及びODU14bがH偏波用受信系統を構成する。このH偏波用受信系統において、受信部13bは、図1に示したDEM4bと同様の構成を有するが、H偏波用遅延調整部41bとV偏波用遅延調整部44bの動作がDEM4bと異なる。遅延検出部12bで算出したH偏波遅延量がH偏波用遅延調整部41bに供給され、遅延検出部12aで算出したV偏波遅延量がV偏波用遅延調整部44bに供給される。
 H偏波用遅延調整部41bは、H偏波遅延量に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15bを介して受信した第4の変調信号(H偏波)の遅延調整を行う。V偏波用遅延調整部44bは、V偏波遅延量に基づいて、IDU-ODU間ケーブル15aを介して受信した第4の変調信号(V偏波)の遅延調整を行う。H偏波用遅延調整部41bの出力は、復調部42bを介して加算器43aの第1入力に供給され、V偏波用遅延調整部44bの出力は、XPIC部45bを介して加算器43bの第2入力に供給される。
 復調部42bが、H偏波用遅延調整部41bからの遅延調整が施された第4の変調信号(H偏波)を復調する。復調信号が復調部42bから加算器43bの第1の入力に供給される。
 XPIC部45bは、V偏波用遅延調整部44bの出力信号を所定の間隔で遅延させた複数の信号に対応して複数のタップ係数を乗算し、乗算結果を加算した値を交差偏波間干渉信号として出力するトランスバーサルフィルタを含む。交差偏波間干渉信号が、XPIC部45bから加算器43bの第2入力に供給される。
 加算器43bは、第1入力から第2入力を減算する。これにより、復調部42bからの復調信号に含まれる交差偏波成分(V偏波の成分)が取り除かれる。交差偏波成分が除去された復調信号は、後段の誤り訂正部など回路に受け渡される。
 以上説明した本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置によれば、IDU-ODU間ケーブル15aで生じるV偏波の遅延とIDU-ODU間ケーブル15bで生じるH偏波の遅延とを自動的に調整することができる。よって、XPIC部45a、45bにおいて、それらV偏波及びH偏波の遅延量を考慮せずに、トランスバーサルフィルタのタップ係数を設定することができ、その結果、トランスバーサルフィルタのタップ数を削減することができる。これにより、装置の回路規模の削減や低消費電力化が可能になる。
 本実施形態において、例えば、送信部11aから遅延検出部12aへのパスは、数センチメートルであり、その遅延は数十ピコ秒相当である。数百メガヘルツで動作する装置において、この信号は送信から1クロック以内の遅延信号となる。一方、第1の信号(反射波を含む)は数~数十メートルのIDU-ODU間ケーブル15aを往復するので、数十ナノ秒~数マイクロ秒の遅延が発生する。送信部11aから遅延検出部12aには、直接送信信号を渡しており、その送信信号を遅延検出部12aの入力信号から差し引くことで、1クロック以内の遅延信号が打ち消され、反射波のみを検出することが可能になる。
 なお、遅延検出部12aは、
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
 
、受信部13aは、
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 
と期待する入力信号の周波数が異なるため、受信部13aへの送信信号の漏れこみはない。
 モデム10bにおいても、上記と同様のことが言える。
 (第2の実施形態)
 図3は、本発明の第2の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。
 図3を参照すると、両偏波伝送遅延調整装置は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニット24とケーブルを介して電気的に接続される屋内ユニット(IDU)であって、モデム20a、20bを有する。互いに直交する2つの偏波は、例えば、垂直偏波(以下、V偏波)と水平偏波(以下、H偏波)である。
 交差偏波ユニット14は、屋外ユニット(ODU)であって、第1の偏波を送受信するODU24aと、第2の偏波を送受信するODU24bと、を有する。ここでは、第1の偏波をV偏波、第2の偏波をH偏波とする。
 モデム20aは、IDU-ODU間ケーブル25aを介してODU24aと電気的にされている。モデム20bは、IDU-ODU間ケーブル25bを介してODU24bと電気的にされている。IDU-ODU間ケーブル25a、25bの長さは、例えば、数メートルから数十メートルである。IDU-ODU間ケーブル25a、25bは、例えば同軸ケーブルである。
 モデム20aは、送信部21a、遅延検出部22a及び受信部23aを有する。送信部21a及び遅延検出部22aは、遅延取得部と呼ぶことができる。モデム20aは、IDU-ODU間ケーブル25aが接続される接続端子を備え、この接続端子は、送信部21a、遅延検出部22a及び受信部23aのそれぞれに接続されている。
 モデム20bは、送信部21b、遅延検出部22b及び受信部23bを有する。送信部21b及び遅延検出部22bは、遅延取得部と呼ぶことができる。モデム20bは、IDU-ODU間ケーブル25bが接続される接続端子を備え、この接続端子は、送信部21b、遅延検出部22b及び受信部23bのそれぞれに接続されている。
 モデム20aにおいて、送信部21a、遅延検出部22a及び受信部23aは、V偏波の遅延量を取得する動作が異なる以外は、第1の実施形態で説明した送信部11a、遅延検出部12a及び受信部13aと基本的に同じ構成である。ここでは、説明を簡略化するために、V偏波の遅延量を取得する動作についてのみ説明する。
 図4は、V偏波の遅延量を取得する動作を説明するための図である。
 図4に示すように、送信部21aが、遅延検出部22a及びODU24aに対して、遅延検出用信号の送信要求を送信する(ステップS101)。遅延検出用信号の送信要求は、第1の信号と呼ぶことができる。
 ODU24aは、送信部21aからの遅延検出用信号の送信要求に応じて、遅延検出用信号をIDU-ODU間ケーブル25aに出力する。遅延検出用信号は、IDU-ODU間ケーブル25aを介して遅延検出部22aに供給される(ステップS102)。遅延検出用信号は、第1の信号との時間的差分を示す第2の信号と呼ぶことができる。
 遅延検出部22aは、送信部21aからの遅延検出用信号の送信要求(第1の信号)とODU24aからの遅延検出用信号(第2の信号)とに基づいて、IDU-ODU間ケーブル25aの一往復分の遅延量を取得する。具体的には、遅延検出部22aは、遅延検出用信号の送信要求の受信時間と遅延検出用信号の受信時間とに基づいて、IDU-ODU間ケーブル25aの一往復分の遅延量を算出する。そして、遅延検出部22aは、一往復分の遅延量を1/2倍して、IDU-ODU間ケーブル25aの片道分の遅延量を算出する(ステップS103)。この片道分の遅延量は、第1の実施形態で説明したV偏波遅延量に相当する。遅延検出部22aは、そのV偏波遅延量を受信部23aに供給する(ステップS104)。
 受信部23aは、遅延検出部22aから供給されたV偏波遅延量を用いて第4の変調信号の遅延調整を行うとともに、そのV偏波遅延量をモデム20bの受信部23bに供給する(ステップS105)。
 モデム20bにおいて、送信部21b、遅延検出部22b及び受信部23bは、H偏波の遅延量を取得する動作が異なる以外は、第1の実施形態で説明した送信部11b、遅延検出部12b及び受信部13bと基本的に同じ構成である。H偏波の遅延量を取得する動作は、上述のV偏波の遅延量を取得する動作と基本的に同じであるので、ここではその説明は省略する。
 本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置においても、IDU-ODU間ケーブル25aで生じるV偏波の遅延とIDU-ODU間ケーブル25bで生じるH偏波の遅延とを自動的に調整することができる。よって、XPIC部45a、45bにおいて、それらV偏波及びH偏波の遅延量を考慮せずに、トランスバーサルフィルタのタップ係数を設定することができ、その結果、トランスバーサルフィルタのタップ数を削減することができる。これにより、装置の回路規模の削減や低消費電力化が可能になる。
 また、第1の実施形態では、IDU-ODU間ケーブル15a、15bにおける反射波(第2の信号)の減衰量が大きい場合に、V偏波及びH偏波の遅延量を正確に算出することが困難になる場合がある。本実施形態では、反射波を用いていないので、遅延量の算出を安定して行うことができる。
 上述した各実施形態の両偏波伝送遅延調整装置は、本発明の一例であり、その構成及び動作については、当業者が理解し得る範囲において、変更または改善を加えることができる。
 例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせてもよい。具体的には、第1の実施形態の両偏波伝送遅延調整装置において、モデム10a、10bにそれぞれ反射波のレベルを検出するレベル検出部を設ける。反射波のレベルが閾値未満の場合には、送信部11aが、遅延検出用信号の送信要求を遅延検出部12a及びODU14aに送信し、送信部11bが、遅延検出用信号の送信要求を遅延検出部12b及びODU14bに送信する。ODU14a、14bは、遅延検出用信号の送信要求に応じて、遅延検出用信号を遅延検出部12a、12bに送信する。遅延検出部12a、12bは、遅延検出用信号の送信要求と遅延検出用信号とに基づいて遅延量を算出する。
 (他の実施形態)
 図5は、本発明の他の実施形態である両偏波伝送遅延調整装置の構成を示すブロック図である。
 図5を参照すると、両偏波伝送遅延調整装置200は、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニット100にケーブル101を介して電気的に接続される。両偏波伝送遅延調整装置200は、2つの偏波それぞれの受信信号を交差偏波ユニット100から受信する受信部201と、偏波毎に、交差偏波ユニット100に向けて第1の信号を送信し、交差偏波ユニット100から第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、第1の信号と第2の信号に基づいて、偏波毎のケーブル101で生じる遅延量を取得する遅延取得部202と、を有する。受信部201は、遅延取得部202で取得した遅延量に基づいて、2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する。
 本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置によれば、両偏波の遅延量を自動的に調整することができる。よって、トランスバーサルフィルタを備えた両偏波伝送装置に適用した場合に、トランスバーサルフィルタの回路規模を削減でき、低消費電力化も図ることができる。
 本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置において、第1の信号が交差偏波ユニット100のインピーダンス不整合部にて反射され、該反射波が第2の信号として遅延取得部202に供給されてもよい。この場合、第1の信号が交差偏波ユニットから外部に向けて送信される送信信号であってもよい。この構成は、第1の実施形態で説明したような構成に相当する。
 また、本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置において、第1の信号が、遅延検出用信号の送信要求であり、第2の信号が、交差偏波ユニット100が送信要求に応じて送出した遅延検出用信号であってもよい。この構成は、第2の実施形態で説明したような構成に相当する。
 また、本実施形態の両偏波伝送遅延調整装置において、交差偏波ユニット100は、第1の偏波ユニットと第2の偏波ユニットとを有し、受信部201は、第1の遅延調整部、第2の遅延調整部、交差偏波間干渉補償部及び加算部を有していてもよい。第1の遅延調整部は、第1の偏波ユニットから第1のケーブルを介して第1の偏波を主偏波成分とする第1の受信信号を受信し、第1の遅延量に基づいて該第1の受信信号の遅延調整を行う。第2の遅延調整部は、第2の偏波ユニットから第2のケーブルを介して第2の偏波を主偏波成分とする第2の受信信号を受信し、第2の遅延量に基づいて該第2の受信信号の遅延調整を行う。交差偏波間干渉補償部は、第2の遅延調整部で遅延調整された第2の受信信号から第1の受信信号に含まれる交差偏波成分を除去するための交差偏波間干渉信号を生成する。加算部は、第1の受信信号から交差偏波間干渉信号を減算する。
 上記の場合、遅延取得部202は、第1の信号を第1のケーブルを介して第1の偏波ユニットに送信し、第1の偏波ユニットから第2の信号を受信し、該第1及び第2の信号に基づいて、第1の遅延量を取得する。また、遅延取得部202は、第1の信号を第2のケーブルを介して第2の偏波ユニットに送信し、第2の偏波ユニットから第2の信号を受信し、該第1及び第2の信号に基づいて、第2の遅延量を取得する。
 以上、本発明の望ましい実施形態について提示し、詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る様々な変更が可能である。
 図1~3において、一方向性の矢印は、ある信号(データ)の流れの方向を端的に示したもので、双方向性を排除するものではない。
 この出願は、2016年9月12日に出願された日本出願特願2016-177733を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 100 交差偏波ユニット
 101 ケーブル
 200 両偏波伝送遅延調整装置
 201 受信部
 202 遅延取得部
 

Claims (7)

  1.  互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットにケーブルを介して電気的に接続される両偏波伝送遅延調整装置であって、
     前記2つの偏波それぞれの受信信号を前記交差偏波ユニットから受信する受信部と、
     前記偏波毎に、前記交差偏波ユニットに向けて第1の信号を送信し、前記交差偏波ユニットから前記第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、前記第1の信号と前記第2の信号とに基づいて、前記偏波毎の前記ケーブルで生じる遅延量を取得する遅延取得部と、を有し、
     前記受信部は、前記遅延量に基づいて、前記2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する、両偏波伝送遅延調整装置。
  2.  前記第1の信号が前記交差偏波ユニットのインピーダンス不整合部にて反射され、該反射波が前記第2の信号として前記遅延取得部に供給される、請求項1に記載の両偏波伝送遅延調整装置。
  3.  前記第1の信号が前記交差偏波ユニットから外部に向けて送信される送信信号である、請求項2に記載の両偏波伝送遅延調整装置。
  4.  前記第1の信号が、遅延検出用信号の送信要求であり、前記第2の信号が、前記交差偏波ユニットが前記送信要求に応じて送出した遅延検出用信号である、請求項1に記載の両偏波伝送遅延調整装置。
  5.  前記交差偏波ユニットは、第1の偏波ユニットと第2の偏波ユニットとを有し、
     前記受信部は、
      前記第1の偏波ユニットから第1のケーブルを介して第1の偏波を主偏波成分とする第1の受信信号を受信し、第1の遅延量に基づいて該第1の受信信号の遅延調整を行う第1の遅延調整部と、
      前記第2の偏波ユニットから第2のケーブルを介して第2の偏波を主偏波成分とする第2の受信信号を受信し、第2の遅延量に基づいて該第2の受信信号の遅延調整を行う第2の遅延調整部と、
      前記第2の遅延調整部で遅延調整された第2の受信信号から前記第1の受信信号に含まれる交差偏波成分を除去するための交差偏波間干渉信号を生成する交差偏波間干渉補償部と、
      前記第1の受信信号から前記交差偏波間干渉信号を減算する加算部と、を有し、
     前記遅延取得部は、
     前記第1の信号を前記第1のケーブルを介して前記第1の偏波ユニットに送信し、前記第1の偏波ユニットから前記第2の信号を受信し、該第1及び第2の信号に基づいて、前記第1の遅延量を取得し、
     前記第1の信号を前記第2のケーブルを介して前記第2の偏波ユニットに送信し、前記第2の偏波ユニットから前記第2の信号を受信し、該第1及び第2の信号に基づいて、前記第2の遅延量を取得する、請求項1から4のいずれか一項に記載の両偏波伝送遅延調整装置。
  6.  請求項1から5のいずれか一項に記載の両偏波伝送遅延調整装置と、
     前記両偏波伝送遅延調整装置にケーブルを介して電気的に接続される、互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットと、を有する、両偏波伝送システム。
  7.  互いに直交する2つの偏波を送受信する交差偏波ユニットにケーブルを介して電気的に接続される通信装置で行われる両偏波伝送遅延調整方法であって、
     前記2つの偏波それぞれの受信信号を前記交差偏波ユニットから受信し、
     前記偏波毎に、前記交差偏波ユニットに向けて第1の信号を送信し、前記交差偏波ユニットから前記第1の信号との時間的差分を示す第2の信号を受信し、前記第1の信号と前記第2の信号とに基づいて、前記偏波毎の前記ケーブルで生じる遅延量を取得し、
     前記遅延量に基づいて、前記2つの偏波それぞれの受信信号の遅延を調整する、両偏波伝送遅延調整方法。
     
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