JP2011109440A - 無線通信装置、信号処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信系の受信信号からデュプレクサ51により送信周波数成分を抽出し、その成分の電力値P61を、アンテナANT1、ANT2間の結合量として得る。そして、可変リアクタンス回路40において、アンテナ間で採り得る複数のリアクタンスの各々に対する結合量のサンプルを一定時間ごとに取得し、最適なリアクタンスが適応的に決定される。
【選択図】図1
Description
また、2本のアンテナを用いて受信し、その2本のアンテナのいずれかから送信するときには、アンテナ間の結合量が大きい場合に、所望波に対する受信感度が相対的に劣化するという問題も生じうる。
例えば、2本のアンテナ間に可変結合器を配置した従来の無線通信装置では、ベースバンド処理部が、受信信号の誤り率や受信電界強度など通信状態に関する情報を計算し、この情報を元に可変結合器が制御される、とされている。しかしながら、上記通信形態に応じた効率的な上記情報の取得、並びに制御方法について開示されていない。
(A)第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
(B)第1電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの結合量が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備える。
(C)第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
(D)第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部と、
(E)第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力として第3電力を測定する第3電力測定部と、
(F)第1電力、第2電力及び第3電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備える。
以下、無線通信装置の第1実施形態について説明する。本実施形態の無線通信装置は、例えば、基地局と無線通信を行うユーザ端末(UE:User Equipment)である。この無線通信装置は、少なくとも1本の送信アンテナと、少なくとも2本の受信アンテナを備え、周波数分割複信方式(FDD)で通信を行う。この無線通信装置は、アンテナ間の結合量を効率的に低減するように構成されている。
先ず、本実施形態の無線通信装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この無線通信装置は、2本のアンテナANT1,ANT2、受信信号処理部10、送信信号処理部20、制御部30、可変リアクタンス回路40、デュプレクサ(DPX)51,52、電力測定部61、を備える。
受信機11,12はそれぞれ、帯域制限フィルタ、ローノイズアンプ(LNA: Low Noise Amplifier)、ローカル周波数発信器、直交復調器、AGC(Automatic Gain Control)アンプ、A/D(Analog to Digital)変換器などを含む。受信機11,12は、それぞれアンテナANT1,ANT2から受信した無線信号(無線周波数fR)をデジタルベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する。ベースバンド処理部13は、受信機11,12から得られるデジタルベースバンド信号に基づいて様々な信号処理を行う。この信号処理には例えば、MIMOにおける時空間復号化処理や、受信ダイバーシチの処理等が含まれる。
送信機21は、D/A(Digital to Analog)変換器、ローカル周波数発信器、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を備える。送信機21は、ベースバンド処理部22により生成されるデジタルベースバンド信号をアナログ信号に変換するとともに、ベースバンド周波数から無線周波数(無線周波数fT)へアップコンバートする。
図2の(a)に示す例では、可変リアクタンス回路40は、コイルL41と可変キャパシタVC42とが並列に接続されている。図2の(b)に示す例では、可変リアクタンス回路40は、コイルL41と可変キャパシタVC42とが直列に接続されている。図2の(a)及び(b)に示す例では、可変キャパシタVC42の値が制御部30によって制御されることにより、アンテナ間のリアクタンスが決定される。
図2の(c)に示す例では、それぞれ異なるインダクタンスを有する3個のコイルが、スイッチ群SW41に接続されている。図2の(c)に示す例では、スイッチ群SW41を構成する各スイッチの導通状態が制御部30によって制御されることにより、アンテナ間のリアクタンスが決定される。
図2の(d)に示す例では、可変リアクタンス回路40は、抵抗R41と可変キャパシタVC42とが並列に接続されている。図2の(d)に示す例では、可変キャパシタVC42の値が制御部30によって制御されることにより、アンテナ間のリアクタンスが決定される。
次に、本実施形態の無線通信装置の制御内容について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態の無線通信装置の制御内容を示すフローチャートである。このフローチャートは主として、制御部30によって実行される。
なお、図3のフローチャートにおいて、制御実行のインターバルとなる時間(ステップS10の一定時間)は、無線通信装置の使用環境の変化に素早く対応できる程度に短いことが好ましい。
結合量の制御に関する本実施形態の無線通信装置の動作を説明すると、以下のとおりである。
すなわち、この無線通信装置では、例えば基地局等の他の通信装置との間でFDDの通信を行っている。すなわち、この無線通信装置は、受信時には中心周波数が無線周波数fRの所望信号を受信し、送信時には中心周波数が無線周波数fTの無線信号を送信している。また、受信はアンテナANT1,ANT2の両アンテナによって行われ、送信はアンテナANT2によって行われる。このとき、アンテナANT2から送信された信号の一部が空気伝播によりアンテナANT1に吸収される形態、及び/又は、内部基板等を通して送信信号がアンテナANT1の受信系に伝播する形態で、アンテナANT2からの送信信号がアンテナANT1の受信系に吸収される。この吸収される信号成分がアンテナ間の結合量に相当する。
デュプレクサ51は、アンテナANT1の受信系の受信信号から送信周波数成分を抽出し、電力測定部61は、その成分の電力値P61を測定する。この電力値P61は、結合量として制御部30に逐次報告されている。そのため、本実施形態の無線通信装置では、FDDの通信を行う場合に、デュプレクサと電力測定部を含む簡易な構成で結合量を算出することができる。
本実施形態の無線通信装置によれば、制御対象となる結合量は、デュプレクサ、電力測定部を含む簡易な構成で得られるため、アンテナ間の結合量の制御を効率的に行うことができる。
以下、無線通信装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の無線通信装置は、第1実施形態の無線基地局と同様、アンテナ間の結合量を効率的に低減するように構成されている。そして、第1実施形態のものと比較して、制御の精度を高めるべく構成されている。
図4に示す各構成のうち、図1に示した第1実施形態の構成と同一の構成部分については、同一符号を付して重複説明を省略する。図4に示した無線通信装置は、図1に示したものと比較して、電力測定部62をさらに設けた点で相違する。
電力測定部62(第2電力測定部)は、送信信号処理部20からの送信信号(無線周波数fT)の電力を測定し、測定した電力値P62(第2電力)を制御部30へ報告する。
制御部30では、本実施形態の無線通信装置の結合量として、電力測定部62における電力値P62に対する、電力測定部61における電力値P61の比(P61/P62)を算出する。制御部30で実行される制御内容は、図3に示したものと同一である。
以下、無線通信装置の第3実施形態について説明する。本実施形態の無線通信装置は、例えば、基地局と無線通信を行うユーザ端末(UE:User Equipment)である。この無線通信装置は、少なくとも1本の送信アンテナと、少なくとも2本の受信アンテナを備え、周波数分割複信方式(FDD)で通信を行う。例えば受信ダイバーシチを好適に行うためには、相手の通信装置(例えば基地局)から受信すべき所望信号に対して2本の受信アンテナ間の相関が低い(すなわち、相関値が小さい)ことが好ましい。かかる観点から、この無線通信装置ではアンテナ間の相関値を低減するものである。このとき、本実施形態の無線通信装置では、送信アンテナにおける送信信号の反射成分、及び、一方のアンテナから送信される信号のうち他方のアンテナで受信される信号成分が、アンテナ間の相関値を算出するときに利用される。
すなわち、
S11:アンテナANT2の反射係数、
S22:アンテナANT1の反射係数、
S21:アンテナANT2からアンテナANT1への透過係数、
S12:アンテナANT1からアンテナANT2への透過係数、
である。
ここで通常は、S21=S12である。よって、位相を考慮しない場合には、前述した近似式(式1)に基づき、2本のアンテナANT1,ANT2間の相関値ρeは、以下の式2を用いて算出することができる。本実施形態では、以下の式2を用いて、2本のアンテナANT1,ANT2の間の相関値を算出する。
本実施形態の無線通信装置の構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図6に示す各構成のうち、図4に示した第1実施形態の構成と同一の構成部分については、詳しい説明を省略する。図6に示した無線通信装置は、図4に示したものと比較して、方向性結合器82と、電力測定部72と、制御部30の代わりに制御部31と備える点で相違する。
方向性結合器82は送信系に設けられており、送信信号のうちアンテナANT2から反射する信号を電力測定部72に与える。電力測定部72(第3電力測定部)は、この反射信号の電力値P72(第3電力)を測定して制御部31に報告する。
電力測定部62は、送信信号処理部20からの送信信号(無線周波数fT)の電力を測定し、測定した電力値P62を制御部31へ報告する。
電力測定部61は、アンテナANT1の受信系における受信信号のうち、無線周波数fTの成分(アンテナANT2の送信信号の成分)の電力を測定するために設けられる。電力測定部61により測定された電力値P61は、制御部31に報告される。
次に、本実施形態の無線通信装置の制御内容について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態の無線通信装置の制御内容を示すフローチャートである。このフローチャートは主として、制御部31によって実行される。
なお、図7のフローチャートにおいて、制御実行のインターバルとなる時間(ステップS20の一定時間)は、無線通信装置の使用環境の変化に素早く対応できる程度に短いことが好ましい。
相関値の制御に関する本実施形態の無線通信装置の動作を説明すると、以下のとおりである。
すなわち、この無線通信装置では、例えば基地局等の他の通信装置との間でFDDの通信を行っている。すなわち、この無線通信装置は、受信時には中心周波数が無線周波数fRの所望信号を受信し、送信時には中心周波数が無線周波数fTの無線信号を送信している。また、受信はアンテナANT1,ANT2の両アンテナによって行われ、送信はアンテナANT2によって行われる。このとき、この無線通信装置では、アンテナANT2における送信電力値(P72)、アンテナANT2の反射電力値(P62)、アンテナANT1の受信系の受信信号から抽出される送信周波数成分の電力値(P61)を取得する。これらの電力値(P61、P62、P72)に基づいて、制御部31は、アンテナ間の相関値ρeを算出する。そのため、本実施形態の無線通信装置では、FDDの通信を行う場合に、デュプレクサ、電力測定部を含む簡易な構成で相関値を算出することができる。
本実施形態の無線通信装置によれば、制御対象となる相関値は、デュプレクサ、電力測定部を含む簡易な構成で得られるため、アンテナ間の相関値の制御を効率的に行うことができる。
以下、無線通信装置の第4実施形態について説明する。本実施形態の無線通信装置は、第3実施形態の無線基地局と同様、アンテナ間の相関値を効率的に低減するように構成されている。そして、第3実施形態のものと比較して、制御の精度を高めるべく構成されている。具体的には、本実施形態では、第3実施形態とは異なり、アンテナANT1の反射係数を算出するように構成されている。そのため、後述するように、アンテナANT1の受信系には、第3実施形態の構成と比較して、アンテナANT1の反射電力を測定するための局部発振器、電力測定部等が追加されている。
図8に示す各構成のうち、図6に示した第3実施形態の構成と同一の構成部分については、同一符号を付して重複説明を省略する。図8に示した無線通信装置は、図6に示したものと比較して、電力測定部71、電力測定部73、方向性結合器81、局部発振器90をさらに設けた点で相違する。
アンテナANT1の反射係数(S22)をP71/P73によって算出する。Sパラメータの値が算出されると、制御部31は、上記式2に基づいて相関値ρeを算出する。
なお、第3実施形態と同様、相関値ρeの算出は、S12=S21という前提で行われる。
以上説明したように、この実施形態の無線通信装置では、アンテナANT1の受信系にアンテナANT1の反射電力を測定するための局部発振器、電力測定部等を設け、アンテナANT1の反射係数(S22)を算出するようにした。そのため、第3実施形態のものと比較して、相関値の算出精度が向上し、より適切なアンテナ間のリアクタンスを設定することができる。
例えば、アンテナANT2からアンテナANT1への透過係数(S21)の位相を考慮する場合には、図6の構成(第3実施形態)を基に考えると、制御部31の中に図9に示す構成を設けることが好ましい。図9に示す例では、制御部31の中に、加算器35、電力測定部36、位相検出部37が設けられる。
図9において加算器35は、送信信号処理部20からの無線周波数fTの送信信号と、アンテナANT1の受信系の受信信号から抽出される送信周波数fT成分の信号(デュプレクサ51で抽出される信号)とを加算する。電力測定部36は、この加算信号の電力値P36を測定する。位相検出部37は、入力される電力値(P61、P62、P36)に基づいて、送信信号処理部20からの送信信号と、デュプレクサ51で抽出される信号との位相差を算出する。
ここで、位相差の算出原理は以下のとおりである。すなわち、送信信号処理部20からの送信信号をA、デュプレクサ51で抽出される信号をB、電力測定部36で加算される信号をA+Bとすると、各信号レベル(電圧)の絶対値の2乗値は電力とみなせる。そこで、位相検出部37では、各信号の2乗値(|A|2,|B|2,|A+B|2)を算出し、得られた2乗値から上記位相差θを算出する(|A+B|2-(|A|2+|B|2)=2Re[AB*]=2|A||B|ejθ)。
アンテナANT2の反射係数(S11)の位相を考慮する場合についても同様である。
以下、無線通信装置の第5実施形態について説明する。
上述した第1〜第4実施形態で示した構成はいずれも、制御部による制御対象として、可変リアクタンス回路40を備えている点で共通している。そこで、本実施形態において制御部は、アンテナ間の結合量及び相関値の双方が極力好ましい値となるように制御を行う。このとき、制御対象は、結合量又は相関値のいずれかではなく、結合量及び相関値に対してそれぞれ重み付けをして算出される指標値(後述する)である。
なお、本実施形態の無線通信装置の構成は、例えば図6や図8に示したものと同一であり、その制御内容のみが異なる。
ここで、図6に示した構成では、アンテナ間の結合量は、電力測定部61から報告される電力値P61である。図6に示した構成では、アンテナ間の相関値ρeは、上述したように、電力値P61,P62,P72に基づいて算出される。制御部31は、例えば可変リアクタンス回路40が図2(a)の構成である場合、可変キャパシタVC42が採り得る複数のキャパシタンスの各々に対し、結合量及び相関値ρe算出し、結合量及び相関値の複数のサンプルを取得する。
結合量及び相関値ρeの各サンプルが取得される毎に、結合量及び相関値ρeに対して所定の重み付けをした指標値が算出される(ステップS34)。例えば、結合量:相関値=7:3という重み付けを予め規定したならば、指標値は各サンプルについて、例えば結合量×0.7と相関値×0.3の和で表される。
すべてのサンプルについて指標値算出されればステップS38へ進む(ステップS36)。
なお、図10のフローチャートにおいて、制御実行のインターバルとなる時間(ステップS30の一定時間)は、無線通信装置の使用環境の変化に素早く対応できる程度に短いことが好ましい。
以上説明したように、本実施形態の無線通信装置によれば、結合量及び相関値に対してそれぞれ重み付けをして算出される指標値に基づいて制御が行われるので、アンテナ間の結合量及び相関値の双方が極力小さな値となる。また、重み付けの値の設定を可変としたならば、無線通信装置に対する要求仕様(例えば、結合性能を重視するか、又は相関性能を重視する等の仕様)に応じた適切な制御が可能となる。
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、
第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置であって、
第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
前記第1電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの結合量が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備えた無線通信装置。(1)
第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部、を備え、
前記制御部は、前記第1電力と前記第2電力の比に基づいて、前記リアクタンスを制御する、
付記1に記載された無線通信装置。(2)
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、
第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置であって、
第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部と、
第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力として第3電力を測定する第3電力測定部と、
前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備えた無線通信装置。(3)
第1アンテナに向かう前記第2無線周波数の第1無線信号を生成する局部発振器と、
前記第1無線信号の電力として第4電力を測定する第4電力測定部と、
前記第1無線信号による第1アンテナからの反射成分の電力として第5電力を測定する第5電力測定部と、
さらに備え、
前記制御部は、前記第1電力、第2電力、第3電力、第4電力及び第5電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する、
付記3に記載された無線通信装置。(4)
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、
第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置であって、
第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部と、
第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力として第3電力を測定する第3電力測定部と、
前記第1電力と前記第2電力の比に基づいて第1アンテナと第2アンテナの結合量を算出し、前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出し、算出された結合量及び相関値に対して所定の重み付けをもって得られる指標値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備えた無線通信装置。
第1アンテナに向かう前記第2無線周波数の第1無線信号を生成する局部発振器と、
前記第1無線信号の電力として第4電力を測定する第4電力測定部と、
前記第1無線信号による第1アンテナからの反射成分の電力として第5電力を測定する第5電力測定部と、
さらに備え、
前記制御部は、前記第1電力、第2電力、第3電力、第4電力及び第5電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出する、
付記5に記載された無線通信装置。
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置、における信号処理方法であって、
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定し、
前記複数のリアクタンスの各々に対して、前記第1電力に基づき、第1アンテナと第2アンテナの結合量を算出し、
前記複数のリアクタンスの中から、算出した前記結合量が最小となるリアクタンスを、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスとして設定する、
信号処理方法。(5)
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定し、
前記複数のリアクタンスの各々に対して、前記第1電力と前記第2電力の比に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの結合量を算出すること、
をさらに備えた、付記7に記載された信号処理方法。
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置、における信号処理方法であって、
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力と、第2アンテナの送信信号の電力としての第2電力と、第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力としての第3電力を測定し、
前記複数のリアクタンスの各々に対して、前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づき、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出し、
前記複数のリアクタンスの中から、算出した前記相関値が最小となるリアクタンスを、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスとして設定する、
信号処理方法。(6)
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、無線通信装置の局部発振器から第1アンテナに向けて生成される前記第2無線周波数の第1無線信号、の電力としての第4電力と、前記第1無線信号による第1アンテナからの反射成分の電力としての第5電力と、を測定し、
前記第1電力、第2電力、第3電力、第4電力及び第5電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出すること、
をさらに備えた、付記9に記載された信号処理方法。
第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置、における信号処理方法であって、
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力と、第2アンテナの送信信号の電力としての第2電力と、第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力としての第3電力を測定し、
前記複数のリアクタンスに対して、前記第1電力と前記第2電力の比に基づき、第1アンテナと第2アンテナの結合量を算出し、
前記複数のリアクタンスに対して、前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づき、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出し、
前記複数のリアクタンスに対して、算出された結合量及び相関値に対して所定の重み付けをもって指標値を算出し、
前記複数のリアクタンスの中から、算出した前記指標値が最小となるリアクタンスを、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスとして設定する、
信号処理方法。
10…受信信号処理部
20…送信信号処理部
30,31…制御部
40…可変リアクタンス回路
51,52…デュプレクサ
61,62,63,71,72,73…電力測定部
81,82…方向性結合器
Claims (6)
- 第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、
第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置であって、
第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
前記第1電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの結合量が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備えた無線通信装置。 - 第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部、を備え、
前記制御部は、前記第1電力と前記第2電力の比に基づいて、前記リアクタンスを制御する、
請求項1に記載された無線通信装置。 - 第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、
第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置であって、
第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定する第1電力測定部と、
第2アンテナの送信信号の電力として第2電力を測定する第2電力測定部と、
第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力として第3電力を測定する第3電力測定部と、
前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する制御部と、
を備えた無線通信装置。 - 第1アンテナに向かう前記第2無線周波数の第1無線信号を生成する局部発振器と、
前記第1無線信号の電力として第4電力を測定する第4電力測定部と、
前記第1無線信号による第1アンテナからの反射成分の電力として第5電力を測定する第5電力測定部と、
さらに備え、
前記制御部は、前記第1電力、第2電力、第3電力、第4電力及び第5電力に基づいて、第1アンテナと第2アンテナの相関値が小さくなるように、第1アンテナと第2アンテナの間のリアクタンスを制御する、
請求項3に記載された無線通信装置。 - 第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置、における信号処理方法であって、
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力を測定し、
前記複数のリアクタンスの各々に対して、前記第1電力に基づき、第1アンテナと第2アンテナの結合量を算出し、
前記複数のリアクタンスの中から、算出した前記結合量が最小となるリアクタンスを、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスとして設定する、
信号処理方法。 - 第1無線周波数の所望信号を受信するために設けられる第1アンテナと、第1無線周波数とは異なる第2無線周波数の無線信号を送信するために設けられる第2アンテナと、を備え、周波数分割複信方式にて無線通信を行う無線通信装置、における信号処理方法であって、
第1アンテナと第2アンテナの間に設けられる可変リアクタンス素子が採りうる複数のリアクタンスに対して、第1アンテナで受信した無線信号の内、第2無線周波数の信号成分の第1電力と、第2アンテナの送信信号の電力としての第2電力と、第2アンテナの送信信号による第2アンテナからの反射成分の電力としての第3電力を測定し、
前記複数のリアクタンスの各々に対して、前記第1電力、第2電力及び第3電力に基づき、第1アンテナと第2アンテナの相関値を算出し、
前記複数のリアクタンスの中から、算出した前記相関値が最小となるリアクタンスを、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスとして設定する、
信号処理方法。
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