JP6299302B2 - 通信装置および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置および通信システムに関する。さらに詳述すると、高速シリアル通信を行う通信装置および通信システムに関する。
近年のデータ転送量の増大に伴い、半導体装置間の通信において、PCI(Peripheral Component Interconnect)などのパラレル転送ではなく、PCI(Peripheral Component Interconnect)Express(以下、PCIeという)などの高速シリアル転送を行うインタフェース規格が実用化されている。
高速シリアル通信では、一般に2本の信号線(伝送路)を用いて、それらに正負の差動信号を送信し、受信時にそれらの信号の電位差をとることにより、周辺からのノイズの影響を少なくする仕様となっている。
しかしながら、半導体装置および伝送路のノイズを0にすることは困難であり、半導体装置および伝送路は、周辺伝送線からの電磁ノイズや、同一電源ドメイン上の他デバイスの動作に伴う電源変動などの影響を常に受けている。このため、電磁ノイズなどの影響を考慮した上での信号品質(シグナルインテグリティ)を確保することが重要となる。
また、高速シリアル通信における伝送品質の確保においては、ジッタ成分(データ遷移時刻の変動)を低減することも重要である。さらに、高速シリアル通信では、高速化が進むにつれて温度・湿度などの影響を受けやすくなる。
このため、半導体装置の回路設計においては、ノイズやジッタ成分を最小限とするような設計を検討することとなるが、実装面積や実装コストの観点から、考え得る全てのノイズやジッタ成分に対応することは困難である。このため、所定量の伝送エラーを基準にして、半導体装置の設計、基板設計、伝送路設計がなされている。
これに対する信号補正技術として、PCIeなどでは、送信側では、論理反転が起こる場合の信号レベルを相対的に調整するエンファシス量(emphasis)の調整を行うことが一般的である。エンファシス量の調整としては、遷移ビットの振幅を挙げるプリエンファシス、非遷移ビットの振幅を下げるディエンファシス、遷移ビット直前のビット振幅を制御するプリシュートなどの方法が知られている。また、受信側では、イコライザの調整(イコライズ量の調整)による信号補正が一般的である。このような送信側、受信側の信号補正により、転送レートが下がるのを防ぐしくみが仕様として規定されている。
例えば、特許文献1には、受信データを入力するとともに、受信データの補正を指示する調整制御信号を入力した場合には調整制御信号に従って受信データを補正して出力し、調整制御信号を入力しない場合には前記受信データを補正せずに出力するイコライザと、イコライザが出力したイコライザ出力データを入力し、入力したイコライザ出力データのBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)を計測し、計測したBERの計測結果に基づき調整制御信号を生成し、生成した調整制御信号をイコライザに出力する一連の動作を、イコライザから入力するイコライザ出力データのBERが最低になるまで繰り返すBER計測機能部と、を備えた信号品質最適化装置が開示されている。
しかしながら、従来、高速シリアル通信の規格では、起動時、リンクの確立時にエンファシス量やイコライズ量などの信号補正量の調整することが一般的であり、データ通信時に動的にエンファシス量やイコライズ量などの信号補正量の調整することについては規定されていなかった。このため、データ通信後に、ジッタ成分や、温度・湿度などの変動により、通信効率が落ちてしまうという問題があった。
これに対し、上記特許文献1に記載の技術では、イコライズ量やエンファシス量を変えながらBERを計測して、最適なBERの設定値を求めているが、信号補正量の調整にかかる時間の短縮化が十分でなく、検討の余地が残されていた。
そこで本発明は、信号補正量の調整をデータ通信時におけるアイドル期間に行うとともに、信号補正量の調整時間の短縮化を図ることができる通信装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る通信装置は、相手方の通信装置とシリアル通信を行う通信装置であって、受信データおよびテストデータを受信する受信部と、前記相手方の通信装置との有効な通信時において受信する受信データのビット誤り率を計測する受信データ測定部と、テストデータの受信時に該テストデータのビット誤り率を計測するテストデータ測定部と、受信データのビット誤り率が基準値を超える場合において、前記相手方の通信装置に所定の信号補正量でのテストデータを要求する送信補正量変更要求を出力するとともに、受信データおよびテストデータのビット誤り率の比較結果に基づいて、前記相手方の通信装置に所定の信号補正量での受信データを要求するための送信補正量変更要求を出力する受信制御部と、前記相手方の通信装置に、前記送信補正量変更要求に基づいたテストデータおよび受信データを要求する送信部と、を備え、前記相手方の通信装置との通信のアイドル時において、前記受信制御部は、前記送信補正量変更要求を出力するものである。
本発明によれば、信号補正量の調整をデータ通信時におけるアイドル期間に行うとともに、信号補正量の調整時間の短縮化を図ることができる。
本実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。 送信側の通信装置の受信部の構成図である。 受信部の受信制御部の構成図である。 送信側の通信装置の送信部の構成図である。 送信部の送信制御部の構成図である。 テストパケット要求のデータフォーマットの一例である。 テストパケットのデータフォーマットの一例である。 送信側の通信装置が実行する送信信号補正量の調整処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る通信装置は、相手方の通信装置(受信側の通信装置200)とシリアル通信を行う通信装置(送信側の通信装置100)であって、受信データおよびテストデータを受信する受信部(RX117)と、相手方の通信装置との有効な通信時において受信する受信データのビット誤り率を計測する受信データ測定部(データBER計測部114)と、テストデータの受信時に該テストデータのビット誤り率を計測するテストデータ測定部(第1,第2テストBER計測部115,116)と、受信データのビット誤り率が基準値を超える場合において、相手方の通信装置に所定の信号補正量(送信信号補正量)でのテストデータを要求する送信補正量変更要求を出力するとともに、受信データおよびテストデータのビット誤り率の比較結果に基づいて、相手方の通信装置に所定の信号補正量での受信データを要求するための送信補正量変更要求を出力する受信制御部(受信制御部120)と、相手方の通信装置に、送信補正量変更要求に基づいたテストデータおよび受信データを要求する送信部(送信部130)と、を備え、相手方の通信装置との通信のアイドル時において、受信制御部は、送信補正量変更要求を出力するものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
なお、データ通信のアイドル期間(アイドル時)とは、リンクが確立してデータ通信可能な状態において有意なデータ通信を実行していない状態にある期間をいうものとする。
[通信システムの構成]
<全体構成>
図1は、本発明に係る通信システムの一実施形態である通信システム400の全体構成を示すブロック図である。
この通信システム400は、2つの通信装置100,200が伝送路300を介して接続された高速シリアル通信システムであって、以下に説明するように、送信信号についての補正量を調整可能な通信システムである。
2つの通信装置100,200は、同一の構成を有しているが、以下の説明では、データパケットの送信補正量の変更を要求する側の通信装置(自デバイス)を送信側の通信装置100と呼び、データパケットの送信補正量の変更要求に応じる相手側の通信装置(対向デバイス)を受信側の通信装置200と呼ぶ。なお、通信装置100,200は、図示しない、CPU、メモリ、コントローラハブなどにバスを介して接続されており、送受信される各種データの処理を実行している。
伝送路300は、電気信号を通過させる伝送路である。この通信システム400は、例えば、PCIeの仕様に準拠し、当該仕様に準拠した通信プロトコルで通信を行うものである。なお、通信システム400は、USBなど他の規格で通信を行うものであっても良い。
<受信部>
図2は、図1に示す通信システム400における送信側の通信装置100の受信部110の拡大構成図である。受信部110は、受信信号補正部としてのイコライザ(EQ)111と、受信バッファ112と、クロックデータリカバリ(Clock Data Recovery以下、CDR)回路113と、受信制御部120と、データBER計測部114と、第1テストBER計測部115と、第2テストBER計測部116と、を備えている。なお、図1では、イコライザ111と受信バッファ112をRX117として示している。
また、図3は、図2に示す受信制御部120の拡大構成図である。受信制御部120は、データ複合部121と、受信データ処理部122と、BER判定処理部123と、を備えている。
先ず、送信側の通信装置100は、受信側の通信装置200との通信可能状態において、受信信号(受信データ)を受信している。
この時、受信部110のイコライザ111には、所定のデータ受信用の信号補正量(イコライズ量)が設定されており、イコライザ111にて受信信号aを補正する。イコライザ111において補正された受信信号bは受信バッファ112を通してCDR回路113に渡される。
CDR回路113は、クロックが重畳されている受信データからクロックを抽出して、そのクロックを用いて受信データを復元するものである。CDR回路113において補正された受信信号bからクロックcと、受信データdと、を生成し、これを受信制御部120へ渡す。
受信制御部120では、先ず、データ復号部121において、CDR回路113で再生されたクロックcと受信データdで受信データeを復号する処理を行い、次いで、復号した受信データeを受信データ処理部122へ渡す。
受信データ処理部122では、復号された受信データeについて、通常の受信データであるかテスト用のテストデータであるかを判断する。すなわち、受信データのデータパケットであるか、テストデータのテストパケット[1],[2]であるかを判断する。
本実施形態では、図1に示すように、補正前の受信データの送信信号補正量を−3.5dB、テストパケット[1]の送信信号補正量を−6dB、テストパケット[2]の送信信号補正量を−2dBとする例を説明する。
受信データ処理部122では、データパケットであるか、テストパケット[1]または[2]であるかを判断して、それぞれのデータパケットf、テストパケット[1]g1、テストパケット[2]g2を、対応する各BER計測部114,115,116に渡し、エラーレート(BER)の計測を実施させる。
本実施形態では、受信部110は、データパケットfのエラーレートを計測するデータBER計測部114と、テストパケット[1]g1のエラーレートを計測する第1テストBER計測部115と、テストパケット[2]g2のエラーレートを計測する第2テストBER計測部116と、を備えている。
なお、本実施形態では、テストパケットのBER計測部を送信信号補正量(−6dB,−2dB)に応じて2つ備えている。このように他の送信信号補正量でのビットエラーの算出のため、2つ以上の送信信号補正量の情報を管理するBER計測部を備えていることが好ましいが、少なくとも1つのBER計測部を有していれば良い。
各BER計測部114,115,116では、それぞれエラーレートを測定して、測定結果h,i1,i2を受信制御部120のBER判定処理部123に渡す。
ここで、BER判定処理部123では、各BER計測部114,115,116でのBER計測結果に基づいて、相手方の通信装置200が出力する送信信号の補正量の変更を要求する信号である送信補正量変更要求jを出力するかどうかの判定処理を行う。
ここで、データパケットとテストパケットとの送信信号補正量の違いは、コモンモード電圧値またはサイドバンド信号で区別することができる。これにより、パケットヘッダや内部での遅延を減少させて、判定時間の短縮化を図ることができる。
また、データパケットとテストパケットのエラーレートの測定では、データパケットとテストパケットとの受信データ量を同じまたは同等として比較判定することが好ましい。これにより、エラーレート算出時の精度を向上させることができる。
<送信部>
図4は、図1に示す通信システム400における送信側の通信装置100の送信部130の拡大構成図である。送信部130は、送信制御部140と、シリアライザ(Serializer)131と、送信バッファ132と、を備えている。なお、図1では、シリアライザ131と送信バッファ132をTX133として示している。
また、図5は、図4に示す送信制御部140の拡大構成図である。送信制御部140は、送信データ処理部141と、テストパケット生成処理部142と、PRBS(Pseudo Random Bit Sequence:擬似ランダム・ビット・シーケンス)生成部143と、を備えている。
上記の判定処理により、BER判定処理部123から送信補正量変更要求jが渡された送信制御部140は、送信補正量変更要求jに応じて、データパケットおよびテストパケット要求の送出を行う。送信制御部140の送信データ処理部141では、データパケットまたはテストパケットの送信補正量変更要求jを受ける。
送信データ処理部141は、データパケットについての送信補正量変更要求jを受けた場合(テストパケットでのエラーレートが小さく、以後の受信データの補正量を調整する場合)には、送信されるデータパケットについての送信信号補正指示kをシリアライザ131に渡す。
一方、送信データ処理部141は、テストパケットについての送信補正量変更要求を受けた場合には、テストパケット生成処理部142に対して、テストパケット生成指示を出す。
テストパケット生成指示を受けたテストパケット生成処理部142は、PRBS生成部143にて疑似乱数生成したものからテストパケットを作成し、これを送信データ処理部141へ渡す。送信データ処理部141は、送信されるテストパケットについての送信信号補正指示kをシリアライザ131に渡す。
シリアライザ131は、送信信号補正指示kにて補正された送信データ(補正された送信信号l)を、送信バッファ132を通し、送信信号mとして受信側の通信装置200へ出力する。
テストパケットの送信要求を受けた受信側の通信装置200の受信部210は、送信部230へ送信補正量変更要求を伝え、TX233のシリアライザ231でテストデータの送信信号出力を補正する。また、同様に、データパケットの送信要求を受けた受信側の通信装置200の受信部210は、送信部230へ送信補正量変更要求を伝え、TX233のシリアライザ231で、以降の送信データの送信信号出力を補正する。
なお、上述のように、受信側の通信装置200も上記のように送信側の通信装置100と同一の構成を有し、対応する各部を備えている。各部についての図示、説明は省略する。
[テストパケット要求・テストパケット]
次に、送信側の通信装置100から受信側の通信装置200へ送信されるテストパケット送信信号補正要求(テストパケット要求)のデータフォーマットの一例を図6に示す。
図6に示すテストパケット送信信号補正要求600は、規格や仕様として決められたヘッダのフィールドであるスタートシンボル(Start Symbol)601と、テストパケットの識別を行うためのフィールドであるテストパケット識別ID602と、受信側の通信装置200に送信を要求する送信信号補正量のフィールドである要求値603と、テストパケットの最少の長さ(Length)を受信側の通信装置200に通知するフィールドである最小長さ604と、テストパケット送信の際に送信信号補正を行うまでのバッファ間隔を指定するフィールドであるバッファ間隔605と、フッタのフィールドであるエンドシンボル(End Symbol)606と、を有している。
図6のテストパケット送信信号補正要求600が送信されることで、受信側の通信装置200からは、要求値603で要求した送信信号補正量の信号で、テストパケットが送信される。
受信側の通信装置200から送信側の通信装置100へ送信されるテストパケット送信信号補正量(テストパケット)のデータフォーマットの一例を図7に示す。
図7に示すテストパケット送信信号補正量700は、規格や仕様として決められたヘッダのフィールドであるスタートシンボル(Start Symbol)701と、テストパケットの識別を行うためのフィールドであるテストパケット識別ID702と、送信側の通信装置200から送信を要求された送信信号補正量のフィールドである送信信号補正量703と、テストパケット送信信号補正量要求で送信されたバッファ間隔を示すフィールドであるバッファ間隔704と、PRBS生成部143で生成した疑似乱数を示すフィールドである疑似乱数705と、フッタのフィールドであるエンドシンボル(End Symbol)706と、を有している。
なお、テストパケット送信信号補正量700の送信時には、疑似乱数705のフィールドの前まではデータパケットと同じ送信信号補正量で、疑似乱数705のフィールド以降は、テストパケットの送信信号補正量としてもよい。また、その際、受信部110では、テストパケット要求で示されたバッファ間隔704以降から送信信号補正量のビットエラー判定を行ってもよい。
なお、図7の例は一例であって、テストパケット送信信号補正量700は、テストパケット全体でテストパケット時の送信信号補正量で送信するような構成としてもよい。この場合は、テストパケットの受信時において、テストパケット全体でBER判定を行うものである。
[送信信号補正量の調整処理]
以上説明した通信システム400において、送信側の通信装置100が実行する送信信号補正量の調整処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。また、図1において(1)〜(9)で示す処理についても併せて記載する。
先ず、送信側の通信装置100および受信側の通信装置200が互いに通信可能状態かどうかを判断する(S101)。データ通信可能な状態でない場合(S101:No)は、リンク確立のための所定の処理(再トレーニング)を行う(S102)。
一方、相手方の通信装置とデータ通信可能な場合(S101:Yes)は、送信側の通信装置100は、受信した受信データ(データパケット)について(図1の(1))、データBER計測部114にてエラーレートの測定を開始する(S103、図1の(2))。このエラーレートの測定は、通常のデータ通信における有効な受信データを用いて、有効なデータ通信中に受信データのエラーレートの計測を実施しておけばよい。
そして、BER判定処理部123は、データBER計測部114にて測定されるデータパケットのエラーレートが設定された基準値よりも多いか否かを判断する(S104)。なお、この基準値は可変とすることが好ましい。これにより、ビットエラーレートの値を動的に変えることができる。
S104の判断において、データパケットのエラーレートが基準値以下の場合(S104:No)は、現状のままでデータ通信を行うものとして、送信信号補正量の調整はせずに処理は終了する。
これに対し、データパケットのエラーレートが基準値より多い場合(S104:Yes)は、以後、送信信号補正量の調整処理に入る。以後の処理は、通信におけるアイドル期間に実行される。なお、調整処理中に相手方の通信装置200から通常のデータを受信した場合は、その受信データについては、通常のデータ受信処理を実行する。すなわち、有効なデータの通信を優先し、このデータの通信終了後に、調整処理を再開すれば良い。
送信信号補正量の調整処理では、受信制御部120のBER判定処理部123は、送信部130の送信制御部140へ送信補正量変更要求を出力して(図1の(3))、送信制御部140では、シリアライザ131に補正量を指示して(図1の(4))、送信信号補正量が調整されたテストパケットを相手方の通信装置200から出力させるテストパケット送信要求を行う(S105、図1の(5))。
このテストパケット送信要求に応じて、受信側の通信装置200のシリアライザ231においてエンファシス量の調整がなされて送信されるテストデータ(テストパケット)を受信する(図1の(6)〜(8))。そして、このテストパケットについて、第1テストBER計測部115にてエラーレートの測定を開始する(S106、図1の(9))。
次いで、BER判定処理部123は、データパケットとテストパケットのエラーレートを比較する(S107)。
この比較の結果、データパケットの方がテストパケットよりも小さいエラーレートの場合は(S107:No)、送信信号補正量の変更は不要であるので、調整処理は終了する。なお、この場合において、データパケットのエラーレートが基準値より多く、他の送信信号補正量で調整する場合は、異なる送信信号補正量のテストパケットを要求する。
これに対し、テストパケットの方がデータパケットよりもエラーレートが小さい場合には(S107:Yes)、送信補正量の変更が必要と判断して、データについての送信補正量変更要求を出力する(S108)。すなわち、送信部130の送信制御部140へ送信補正量変更要求を出力して、テストパケットと同様に送信信号補正量が調整されたデータパケットを相手方の通信装置200から出力させるようにする(S109)。
これにより、受信データ(データパケット)の送信信号補正量が変更される。調整された送信信号補正量の受信データについて同様に処理を行う(S104へ戻る)。
このように、通信中における受信データに基づいて測定されたエラーレートが基準値以上の場合に、通信におけるアイドル期間中に送信信号補正量を調整することで、エラーレートを改善することができ、調整時間の短縮化を図ることともに、通信効率を上げることができる。
ここで、送信信号補正量の調整処理は、ソフトウェアなど通信装置100の外部からの指示(出力指令)に基づいて開始可能とすることも好ましい。これにより、より柔軟な送信信号補正量の調整制御が可能となる。
以上説明した本実施形態に係る通信装置および通信システムによれば、データ通信中のアイドル期間にテストパケット要求信号(送信信号補正値を付与)を相手方の通信装置に渡し、相手方の通信装置からテストパケット要求の送信信号補正値でテストパケットを送出させる。そして、受信したテストパケットと、データパケットのエラーレート比較を実施してテストパケットのエラーレートが低い場合には、データパケットの送信信号補正値を変更している。
このように、信号補正量の調整をデータ通信時におけるアイドル期間に行うことができるため、信号補正量の性的化を短い期間で実行することがで、信号補正量の調整時間の短縮化を図ることができる。
詳しくは、データ通信中のアイドル期間に、相手方の通信装置のエンファシス量を変えて受信したテストパケット結果から最適な値を算出し、設定することが可能なため、設定値の変更による復帰時間の短縮化や他の回路動作によるジッタの変動に素早く対応できる。また、通信停止や、再リンクトレーニングを実施することなく、エラーレートの改善を図ることができ、通信効率を向上させることができる。
また、上記実施形態において、データパケットおよびテストパケットのエラーレートがいずれも所定の基準値に満たない場合は、データ通信状態を停止させて、再度、相手方の通信装置とのリンクを確立させる再トレーニング処理を行う再トレーニング手段を備えることも好ましい。これにより、上述の送信信号補正量の調整処理での調整ができないエラーレートとなった場合にも、再リンクトレーニングから実行することで、再トレーニングによりとりうる送信信号補正量で通信の確立を行うことができる。また、この場合には、周波数を落として通信させることが好ましい。これにより、通信の信頼性および等時性を確保することができる。
また、上記の実施形態において、CDR回路113として、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いたオーバーサンプリング型のCDR回路を用いて、受信信号のCDR回路113でのデータ再生に際し、オーバーサンプリングで位相差をつけてデータ再生したものでビットエラー測定を行うことが好ましい。
送信信号補正時において、データパケットやテストパケット受信の際、一定量のデータが必要で正確なビットエラーの測定にはある程度時間がかかるが、CDR回路113での再生時にオーバーサンプリングを利用してデータ再生時の判定を厳しく行うことにより、特定の信号におけるエラーレートが早期に算出することが可能となり、最適なデータパケット送信信号補正量を求める際での測定時間の短縮が可能となる。
さらに、CDR回路113でのデータ再生をフィルタリングすることによりビットエラー測定を行うことが好ましい。これにより、受信信号のアイ開口を閉じさせることができ、最適なデータパケット送信信号補正量を求める際での測定時間の短縮が可能となる。
また、上記の実施形態では、テストパケット送信信号補正要求では、−6dB、−2dBの補正量とする例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、データパケットの補正量の微小上下の補正量での送信信号補正量要求を出力するようにすることも好ましい。
このように、微小な補正量での送信信号補正量要求を出力し、テストパケットで、データパケットの上下微小での送信信号補正量のテストパケットを受信することにより、最適なデータパケットの送信信号補正量を求めるための時間を短縮することができ、処理の効率化を図ることができる。
また、上記の実施形態では、通信システム400は、送信信号補正量の変更を受け付ける受信側の通信装置200でエンファシス量を補正することで送信信号補正量の調整をするものであるが、このエンファシス量の補正とともに、送信側の通信装置100の受信制御部120がイコライザ111に対して、設定されているイコライズ量の調整を併せて行うようにしても良い。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
100 通信装置(送信側)
200 通信装置(受信側)
110,210 受信部
111,211 イコライザ
112,212 受信バッファ
113,213 CDR回路
114,214 データBER計測部
115,215 第1テストBER計測部
116,216 第2テストBER計測部
117,217 RX
120,220 受信制御部
121,221 データ複合部
122,222 受信データ処理部
123,223 BER判定処理部
130,230 送信部
131,231 シリアライザ
132,232 送信バッファ
133,233 TX
140,240 送信制御部
141,241 送信データ処理部
142,242 テストパケット生成処理部
143,243 PRBS生成部
300 伝送路
400 通信システム
600 テストパケット要求
601 スタートシンボル
602 テストパケット識別ID
603 要求値
604 最小長さ
605 バッファ間隔
606 エンドシンボル
700 テストパケット
701 スタートシンボル
702 テストパケット識別ID
703 送信信号補正量
704 バッファ間隔
705 疑似乱数
706 エンドシンボル
特開2007−318227号公報

Claims (10)

  1. 相手方の通信装置とシリアル通信を行う通信装置であって、
    受信データおよびテストデータを受信する受信部と、
    前記相手方の通信装置との有効な通信時において受信する受信データのビット誤り率を計測する受信データ測定部と、
    テストデータの受信時に該テストデータのビット誤り率を計測するテストデータ測定部と、
    受信データのビット誤り率が基準値を超える場合において、前記相手方の通信装置に所定の信号補正量でのテストデータを要求する送信補正量変更要求を出力するとともに、受信データおよびテストデータのビット誤り率の比較結果に基づいて、前記相手方の通信装置に所定の信号補正量での受信データを要求するための送信補正量変更要求を出力する受信制御部と、
    前記相手方の通信装置に、前記送信補正量変更要求に基づいたテストデータおよび受信データを要求する送信部と、を備え、
    前記相手方の通信装置との通信のアイドル時において、前記受信制御部は、前記送信補正量変更要求を出力することを特徴とする通信装置。
  2. 前記信号補正量は、エンファシス量であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記テストデータ測定部を2以上備え、それぞれ信号補正量の異なるテストデータについてのビット誤り率を計測することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置と、
    前記相手方の通信装置と、が伝送路で接続されてなり、
    前記相手方の通信装置は、前記送信補正量変更要求に応じて受信データおよびテストデータを生成し、前記通信装置へ送信することを特徴とする通信システム。
  5. 前記受信制御部は、受信データのビット誤り率とテストデータのビット誤り率とを比較して、受信データのビット誤り率が多い場合には、比較に用いたテストデータの信号補正量で受信データの補正を要求するための送信補正量変更要求を出力することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記受信制御部は、所定の出力指令を受けた場合にも、前記相手方の通信装置に所定の信号補正量でのテストデータを要求する前記送信補正量変更要求を出力することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記受信制御部は、受信データとテストデータについて同等のデータ量で計測されたビット誤り率に基づいて、比較をすることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置。
  8. 受信データおよびテストデータの信号補正量を、コモンモード電圧値、またはサイドバンド信号に基づいて判別することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置。
  9. 受信データのビット誤り率、およびテストデータのビット誤り率がいずれも所定の基準値以下である場合に、前記相手方の通信装置との通信状態を停止させて、前記相手方の通信装置とのリンクを再確立させる再トレーニング手段を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の通信装置。
  10. 前記再トレーニング手段は、前記相手方の通信装置とのリンクの再確立時において、通信時の周波数を低下させることを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
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