JP5768738B2 - シートのスプライス方法 - Google Patents
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Description
具体的に説明すると,本発明は,以下の構成を有する。
本発明のスプライス方法は,第1の原反ロール1aから繰り出される第1のシート2aと第2の原反ロール1bから繰り出される第2のシート2bのうち,一方の使用中のシートに対して,他方の未使用のシートを接着して,シート継ぎを行う方法である。
本発明のスプライス方法は,未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程と,両面粘着テープ31を貼着する工程と,両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程を含む。
未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ30を,未使用のシートの始端縁で折り返して貼着する工程である。
両面粘着テープ31を貼着する工程は,未使用のシートの始端部における接着面側に,両面粘着テープ31を貼着する工程である。
両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程は,未使用のシートの始端部に貼着された両面粘着テープ31を前記使用中のシートに対し接着する工程である。
また,被覆テープ30の先端からはみ出した接着剤が露出しないため,両面粘着テープ31を貼着した部分以外でシート同士が接着することを防止することができる。
本発明の原反ロールは,未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に被覆テープ30が貼着されたものである。被覆テープ30は,未使用のシートの始端縁で折り返されて貼着される。さらに,本発明の原反ロールは,未使用のシートの始端部における接着面に,貼着された被覆テープ30の先端の上に両面粘着テープ31が貼着されたものである。
図1は,本発明のスプライス装置100の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示されるように,スプライス装置100は,第1の原反ロール1aと,第2の原反ロール1bと,スプライス手段3と,カット手段4,搬送手段5を備えている。
スプライス手段3は,カット手段4の下流側に設けられており,各原反ロール1a,1bから繰り出された第1のシート2aと第2のシート2bを接合する。
カット手段4は,搬送手段5の下流側に設けられており,シート継ぎを行い使用中のシートを未使用のシートに切替える際に,使用中のシートを切断する。
また,スプライス装置100は,複数箇所にガイドローラ6を有している。適所に配置されたガイドローラ6は,搬送手段5により引き出された第1のシート2a,第2のシート2b,及び両シートの接合体の走行をガイドする。
続いて,上記スプライス装置100により実行されるスプライス方法について説明する。なお,ここでは,説明の便宜上に,使用中の第1のシート2aに対して,未使用の第2のシート2bを接合する方法について説明する。
本発明に係るスプライス方法は,未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程と,両面粘着テープ31を貼着する工程と,両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程を含む。
未使用のシートである第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,第2のシート2bの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ30を貼着する工程である。
そこで,本発明に用いる被覆テープ30には,1連の被覆テープ30を用いている。被覆テープ30は,第2のシート2bの始端縁で折り返して,第2のシート2bの接着面と非接着面の始端部に貼着される。これにより,第2のシート2bの始端縁で,被覆テープ30の接着剤がはみ出て,露出することを防ぐことができる。
被覆テープ30の素材は,第2のシート2bの始端部を直線状に維持できるものであれば特に限定されない。被覆テープ30としては,例えば,ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタンなどの合成繊維からなる布帛テープ,紙素材を含有するクラフトテープ,又は配向ポリプロピレン(OPP)からなるOPPテープを用いることが好ましい。特に,紙素材を含有するクラフトテープは,第2のシート2bの始端部を直線状に良好に維持することができ,被覆する際のハンドリングも容易であるため好ましく用いられる。
第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,第1のシート2aの残量が十分な状態の時に,第2のシート2bにおいて行われることが好ましい。
両面粘着テープ31を貼着する工程は,第2のシート2bの始端部における接着面側に,両面粘着テープ31を貼着する工程である。
また,両面粘着テープ31を第2のシート2bの始端縁から3〜50cm内側に貼着することで,両面粘着テープ31の貼着作業が容易になり,作業効率を高めることができる。
両面粘着テープ31を接着する工程は,第2のシート2bの始端部に貼着された両面粘着テープ31を第1のシート2aに対し接着する工程である。
第1のシート2aと第2のシート2bの接合が完了すると,スプライス手段3の上流側に位置するカット手段4の第1のカッタ40aが,第1のカッタ駆動機構41aによって,第1のシート2aの当接する方向に移動し,第1のシート2aを切断する。これにより,第2のシート2bを第1のシート2aに継ぐ工程が完了する。
本発明のスプライス方法は,シート構造体の製造工程に組み込まれても良い。シート構造体としては,例えば,使い捨ておむつがあげられる。シート構造体の製造工程においては,スプライス工程の後に,両面粘着テープ31を貼着した領域の両側を切断する工程を設けて,被覆テープ30及び両面粘着テープ31を貼着した領域除去することが好ましい。被覆テープ30及び両面粘着テープ31を貼着した領域を除去することにより,柔軟性に優れた,シート構造体を得ることができる。
図3(a)及び(b)は,第2のシート2bの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に,両面粘着テープ31が貼着されていないものを切断線Pで切断した様子を示している。図3(a)及び(b)では,被覆テープ30の先端から,はみ出た接着剤Qが,第1のシート2aに接着している。この場合,第2のシート2bの先端縁のシート片が第1のシート2aに付着したままとなり,このシート片は,異物となる。異物が付着したシートが加工され製品となれば,異物として製造成果物に混入することとなり,良品出荷率を低下させることとなる。
続いて,上記スプライス方法に用いる原反ロールついて説明する。
第1の原反ロール1a及び第2の原反ロール1bは,回転軸を有し,この回転軸の巻芯に,それぞれ第1のシート2a及び第2のシート2bが巻きつけられてロール状に形成されている。第1の原反ロール1a及び第2の原反ロール1bは,互いに接触しない程度に離間してブラケット7により支持されている。各原反ロール1a,1bを支持するブラケット7は,エアブレーキを備えており,各原反ロール1a,1bから繰り出される第1のシート2a及び第2のシート2bを所定の速度で走行させるためのブレーキ機能を有する。
さらに,本発明に係る原反ロールは,被覆テープ30の先端の上に両面粘着テープ31が貼着されたものであるため,未使用のシートの先端縁側のシート片が異物として製造成果物に混入することがない。
1b 第2の原反ロール
2a 第1のシート
2b 第2のシート
3 スプライス手段
4 カット手段
5 搬送手段
6 ガイドローラ
7 ブラケット
8 残量検出部
30 被覆テープ
31 両面粘着テープ
32a 第1の接合部
32b 第2の接合部
33a 第1の往復駆動機構
33b 第2の往復駆動機構
35 保持部
40a 第1のカッタ
40b 第2のカッタ
41a 第1のカッタ駆動機構
41b 第2のカッタ駆動機構
50 駆動ローラ
51 ニップローラ
100 スプライス装置
P 切断線
Q 接着剤
Claims (4)
- 第1の原反ロール(1a)から繰り出される第1のシート(2a)と第2の原反ロール(1b)から繰り出される第2のシート(2b)のうち,一方の使用中のシートに対して,他方の未使用のシートを接着して,シート継ぎを行うスプライス方法であって,
前記未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ(30)を,前記未使用のシートの始端縁で折り返して貼着する工程と,
前記未使用のシートの始端部における接着面側に,両面粘着テープ(31)を貼着する工程と,
前記未使用のシートの始端部に貼着された前記両面粘着テープ(31)を,前記使用中のシートに対し接着する工程と,
を含むスプライス方法。
- 前記両面粘着テープ(31)を貼着する工程は,
前記両面粘着テープ(31)を,前記未使用のシートの接着面側に貼着された被覆テープ(30)の先端の上に貼着する工程である,
請求項1に記載のスプライス方法。
- 前記両面粘着テープ(31)を前記使用中のシートに対し接着する工程は,
前記未使用のシートの接着面と前記使用中のシートの接着面を圧着する工程である,
請求項1に記載のスプライス方法。
- スプライス方法に用いられる原反ロールであって,
前記未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に被覆テープ(30)が前記未使用のシートの始端縁で折り返されて貼着され,
前記未使用のシートの始端部における接着面に貼着された被覆テープ(30)の先端の上に両面粘着テープ(31)が貼着された,原反ロール。
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