JP5768738B2 - シートのスプライス方法 - Google Patents

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Description

本発明は,不織布やプラスチックフィルムなどのシート継ぎに用いられるスプライス方法及びスプライスに用いられる原反ロールに関するものである。具体的に説明すると,本発明は,2つのシートを継ぐ際に,不織布やプラスチックフィルムなどの原反ロールの始端部が湾曲することなく使用中のシートに接合できるスプライス方法に関するものである。
例えば,使い捨ておむつのようなシート構造体の製造ラインにおいては,原反ロールからシートを繰り出して搬送し,そのシートに接着剤を塗工し,適切な大きさに裁断する。このようなシートを加工した物品の製造業においては,物品を連続して大量に生産するため,使用中の原反ロールに巻回されているシートの残量がなくなった場合又は少なくなった場合に,未使用の原反ロールに巻回されているシートを,使用中のシートに接合してシートを継ぐ作業が行われる。このシートを継ぐ手法は,スプライス方法と呼ばれている。
特許文献1には,使用中のシートと未使用のシートの接合に,粘着テープを用いる方法が開示されている。使用中の原反ロールから巻き出した先行するシートの末端と,接続用のシートの先端を突き合わせ状態にして,その突き合わせ部の表裏両面に粘着テープを貼着することで,使用中のシートと未使用のシートを接合することができる。粘着テープは,未使用のシートの始端部付近に付与される。
特開平06−040615号公報
しかし,粘着テープが未使用のシートの始端部に付与された場合,未使用のシートの材質よりも粘着テープの材質の方が硬いため,未使用のシートの始端部が粘着テープに引っ張られるという問題があった。未使用のシートの始端部が粘着テープに引っ張られると,未使用のシートの始端部が粘着テープを付与した面に向かって湾曲し,粘着テープと使用中のシートが接合しにくくなる。使用中のシートと未使用のシートの間に接合不良が発生した場合,ラインの搬送を停止しなければならなくなり,生産効率の低下を招くという問題があった。
このため,現在は,未使用のシートの始端部が湾曲しない状態でスプライスする方法が求められている。また,スプライス方法に用いるものであって,始端部が湾曲しない原反ロールが求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着することにより,未使用のシートの始端部が湾曲しない状態でスプライスすることができるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は,以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は,スプライス方法に関するものである。
本発明のスプライス方法は,第1の原反ロール1aから繰り出される第1のシート2aと第2の原反ロール1bから繰り出される第2のシート2bのうち,一方の使用中のシートに対して,他方の未使用のシートを接着して,シート継ぎを行う方法である。
本発明のスプライス方法は,未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程と,両面粘着テープ31を貼着する工程と,両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程を含む。
未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ30を,未使用のシートの始端縁で折り返して貼着する工程である。
両面粘着テープ31を貼着する工程は,未使用のシートの始端部における接着面側に,両面粘着テープ31を貼着する工程である。
両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程は,未使用のシートの始端部に貼着された両面粘着テープ31を前記使用中のシートに対し接着する工程である。
上記構成を有することにより,本発明は,未使用のシートの始端部が湾曲しない状態でスプライスすることができる。これにより本発明は,未使用のシートの始端部と,使用中のシートの接合不良の発生を回避できる。
本発明の好ましい態様は,両面粘着テープ31を貼着する工程が,両面粘着テープ31を,未使用のシートの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に貼着する工程である。
上記構成を有することにより,本発明は,被覆テープ30の先端から被覆テープ30の接着剤がはみ出し,その接着剤が使用中のシートに接着することを防ぐことができる。本発明では,被覆テープ30の先端から接着剤がはみ出した場合においても,両面粘着テープ31が被覆テープ30の先端部分を覆うため,被覆テープ30の接着剤が未使用のシートの始端部の表面に露出することがない。これにより,被覆テープ30からはみ出した接着剤が使用中のシートに接着することを防ぐことができる。
また,被覆テープ30の先端からはみ出した接着剤が露出しないため,両面粘着テープ31を貼着した部分以外でシート同士が接着することを防止することができる。
本発明の好ましい態様は,両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程が,未使用のシートの接着面と使用中のシートの接触面を圧着する工程である。
上記構成を有することにより,本発明は,未使用のシートの始端部と,使用中のシートをしっかりと接合することができ,スプライス工程において,接合不良が発生することを回避することができる。
本発明の第2の側面は,スプライス方法に用いられる原反ロールに関するものである。
本発明の原反ロールは,未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に被覆テープ30が貼着されたものである。被覆テープ30は,未使用のシートの始端縁で折り返されて貼着される。さらに,本発明の原反ロールは,未使用のシートの始端部における接着面に,貼着された被覆テープ30の先端の上に両面粘着テープ31が貼着されたものである。
上記構成を有することにより,未使用のシートの始端部が湾曲しない状態でスプライスできる原反ロールを得ることができる。本発明に係る原反ロールを使用することにより,未使用のシートの始端部と使用中のシートの接合不良の発生を回避できる。
本発明は,未使用のシートの始端部と使用中のシートをスプライスする際に,未使用のシートの始端部が湾曲しない状態で使用中のシートに接合することができる。これにより,未使用のシートの始端部と,使用中のシートの接合不良の発生することを回避できる。
図1は,本発明に係るスプライス装置の全体構成の例を示すブロック図である。 図2は,未使用のシートの始端部と使用中のシートの接合部の拡大断面図である。 図3は,未使用のシートの始端部と使用中のシートの接合部の切断例を示す拡大図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.スプライス装置)
図1は,本発明のスプライス装置100の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示されるように,スプライス装置100は,第1の原反ロール1aと,第2の原反ロール1bと,スプライス手段3と,カット手段4,搬送手段5を備えている。
スプライス手段3は,カット手段4の下流側に設けられており,各原反ロール1a,1bから繰り出された第1のシート2aと第2のシート2bを接合する。
カット手段4は,搬送手段5の下流側に設けられており,シート継ぎを行い使用中のシートを未使用のシートに切替える際に,使用中のシートを切断する。
また,スプライス装置100は,複数箇所にガイドローラ6を有している。適所に配置されたガイドローラ6は,搬送手段5により引き出された第1のシート2a,第2のシート2b,及び両シートの接合体の走行をガイドする。
スプライス手段3は,第1のシート2aの供給ラインに沿うような位置に設けられた第1の接合部32aと,第2のシート2bの供給ラインに沿うような位置に設けられた第2の接合部32bとを備えている。第1の接合部32aと第2の接合部32bは,互いに対向した位置に設けられている。第1の接合部32aは,例えばエアシリンダのような第1の往復駆動機構33aに接続されており,第2の接合部32bに近接する方向に,進退可能となっている。同様に,第2の接合部32bは,例えばエアシリンダのような第2の往復駆動機構33bに接続されており,第1の接合部32aに近接する方向に,進退可能となっている。第1の接合部32a及び第2の接合部32bは,第1の往復駆動機構33a及び第2の往復駆動機構33bによって,互いに近接する方向に移動させられる。これにより,第1の接合部32a及び第2の接合部32bは,その間に第1のシート2aと第2のシート2bを挟持する。
カット手段4は,搬送手段5の下流側に位置し,第1のシート2aを切断可能な第1のカッタ40aと,第2のシート2bを切断可能な第2のカッタ40bを有する。すなわち,第1のカッタ40aは,第1のシート2aの送給ラインに沿うような位置に設けられている。また,第2のカッタ40bは,第2のシート2bの送給ラインに沿うような位置に設けられている。第1のカッタ40aは,例えばエアシリンダのような第1のカッタ駆動機構41aに接続されており進退可能となっている。第1のカッタ40aは,第1のシート2aを切断するときに,第1のカッタ駆動機構41aによって,第1のシート2aに近接する方向に進行させられる。同様に,第2のカッタ40bも,例えばエアシリンダのような第2のカッタ駆動機構41bに接続されており,第2のシート2bを切断するとき,第2のシート2bに近接する方向に進行させられる。
(2.スプライス方法)
続いて,上記スプライス装置100により実行されるスプライス方法について説明する。なお,ここでは,説明の便宜上に,使用中の第1のシート2aに対して,未使用の第2のシート2bを接合する方法について説明する。
第1の原反ロール1aに巻回されている第1のシート2aの残量が十分な状態において,第1のシート2aは,搬送手段5によって引き出され,スプライス装置100下流の製造ラインに送給される。このとき,第1のカッタ40a,第2のカッタ40b,第1の接合部32a及び第2の接合部32bは,それぞれ,第1のシート2a及び第2のシート2bと離間したまま,駆動が停止している。また,第2のシート2bは,その始端部に被覆テープ30及び両面粘着テープ31が貼着されており,その始端部は,第2の接合部32bの保持部35により吸引保持されている。
ここで,第1の原反ロール1aに巻回されている第1のシート2aの残量が所定量以下となったとき,残量検出部8は,その状態を検出する。残量検出部8により第1のシート2aの残量が所定量以下となったことが検出されると,搬送手段5の駆動ローラ50は,第1のシート2aの搬送を停止させる。また,残量検出部8により第1のシート2aの残量が所定量以下となったことが検出されると,スプライス手段3に電力が供給され,スプライスが行われる。
スプライス方法は,第1の原反ロール1aから繰り出される第1のシート2aと第2の原反ロール1bから繰り出される第2のシート2bのうち,一方の使用中の第1のシート2aに対して,他方の未使用の第2のシート2bを接合する方法である。
本発明に係るスプライス方法は,未使用のシートの始端部に被覆テープ30を貼着する工程と,両面粘着テープ31を貼着する工程と,両面粘着テープ31を使用中のシートに対し接着する工程を含む。
(2−1.被覆テープの貼着工程)
未使用のシートである第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,第2のシート2bの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ30を貼着する工程である。
図2(a)に示されているように,被覆テープ30は,第2のシート2bの始端縁で折り返して,第2のシート2bの始端部における接着面及び非接着面に貼着される。このように,被覆テープ30は,接着面と非接着面に各々貼着されるのではなく,1連の被覆テープ30が第2のシート2bの始端縁で折り返して貼着されることが好ましい。
被覆テープ30の接着面には,接着剤が塗布されている。被覆テープ30をシートに貼着した場合,被覆テープ30の接着剤が被覆テープ30の先端部からはみ出て,シート上に露出する場合がある。被覆テープ30が,第2のシート2bの接着面と非接着面の始端部に各々貼着された場合,第2のシート2bの始端縁から接着剤がはみ出して,始端縁に接着剤が露出する。露出した接着剤は,使用中の第1のシート2aやスプライス装置の各部品に接着し,意図しないシート同士の接着や,スプライス装置の汚染を引き起こす原因となる。
そこで,本発明に用いる被覆テープ30には,1連の被覆テープ30を用いている。被覆テープ30は,第2のシート2bの始端縁で折り返して,第2のシート2bの接着面と非接着面の始端部に貼着される。これにより,第2のシート2bの始端縁で,被覆テープ30の接着剤がはみ出て,露出することを防ぐことができる。
被覆テープ30は,第2のシート2bの始端部が湾曲することを防止する機能を有する。つまり,被覆テープ30は,第2のシート2bの始端部を直線状に維持することができる。
被覆テープ30の素材は,第2のシート2bの始端部を直線状に維持できるものであれば特に限定されない。被覆テープ30としては,例えば,ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタンなどの合成繊維からなる布帛テープ,紙素材を含有するクラフトテープ,又は配向ポリプロピレン(OPP)からなるOPPテープを用いることが好ましい。特に,紙素材を含有するクラフトテープは,第2のシート2bの始端部を直線状に良好に維持することができ,被覆する際のハンドリングも容易であるため好ましく用いられる。
第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,手作業で行われても良く,機械によって貼着されても良い。第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,まず,第2のシート2bの始端部の接着面又は非接着面のいずれか一方に被覆テープ30を貼着する。その後,第2のシート2bの始端縁で折り返して,接着面又は非接着面のいずれか他方に被覆テープ30を貼着する。
第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程は,第1のシート2aの残量が十分な状態の時に,第2のシート2bにおいて行われることが好ましい。
上記構成を有することにより,本発明は,第2のシート2bの始端部が湾曲しない状態でスプライスすることができる。これにより本発明は,第2のシート2bの始端部と,第1のシート2aの接合不良の発生を回避できる。
(2−3.両面粘着テープの貼着工程)
両面粘着テープ31を貼着する工程は,第2のシート2bの始端部における接着面側に,両面粘着テープ31を貼着する工程である。
図2(a)には,第2のシート2bの始端部に,両面貼着テープ31を貼着した例が示されている。両面粘着テープ31は,第2のシート2bの始端部に貼着されれば良いが,図2(a)に示されるように,第2のシート2bの始端縁から2〜50cm内側に貼着されることが好ましい。両面粘着テープ31が第2のシート2bの始端縁から2〜50cm内側に貼着されることにより,両面粘着テープ31の接着剤が,第2のシート2bの始端縁からはみ出して露出することを防ぐことができる。
また,両面粘着テープ31を第2のシート2bの始端縁から3〜50cm内側に貼着することで,両面粘着テープ31の貼着作業が容易になり,作業効率を高めることができる。
本発明のスプライス方法において,両面粘着テープ31を貼着する工程は,第2のシート2bの始端部に被覆テープ30を貼着する工程の後に設けられることが好ましい。また,この場合,両面粘着テープ31は,第2のシート2bの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に貼着することが好ましい。
図2(b)には,第2のシート2bの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に,両面貼着テープ31が貼着された例が示されている。図2(b)に示されているように,被覆テープ30の先端は,両面貼着テープ31に覆われている。この場合,被覆テープ30の先端から,接着剤がはみ出ることがあっても被覆テープ30の接着剤Qが第2のシート2bの表面に露出することがなくなる。これにより,被覆テープ30からはみ出した接着剤Qが使用中のシートに接着することを防ぐことができる。
(2−4.接着工程)
両面粘着テープ31を接着する工程は,第2のシート2bの始端部に貼着された両面粘着テープ31を第1のシート2aに対し接着する工程である。
図3(a)及び(c)には,第2のシート2bの始端部に貼着された両面粘着テープ31が第1のシート2aに接着された様子を示している。第2のシート2bの始端部に貼着された両面粘着テープ31は,第1のシート2aに接着する。これにより,第2のシート2bと第1のシート2aの2枚のシートが接合する。
両面粘着テープ31が第1のシート2aに接着する位置は,第1のシート2aの終端部であることが好ましい。両面粘着テープ31が第1のシート2aの終端部に接着することにより,第1のシート2aを無駄なく使用することができる。
本発明のスプライス方法において,両面粘着テープ31を接着する工程は,未使用のシートの接着面と使用中のシートの接触面を圧着する工程であることが好ましい。圧着する工程は,第1の接合部32a及び第2の接合部32bに挟持されることにより行われる。第1の接合部32a及び第2の接合部32bは,第1の往復駆動機構33a及び第2の往復駆動機構33bによって,互いに近接する方向に移動させられことにより,これにより,第1の接合部32a及び第2の接合部32bは,その間に第1のシート2aと第2のシート2bを挟持し,2枚のシートを圧着する。
上記構成を有することにより,本発明は,未使用のシートの始端部と,使用中のシートをしっかりと接合することができ,スプライス工程において,接合不良が発生することを回避することができる。
(2−5.カット工程)
第1のシート2aと第2のシート2bの接合が完了すると,スプライス手段3の上流側に位置するカット手段4の第1のカッタ40aが,第1のカッタ駆動機構41aによって,第1のシート2aの当接する方向に移動し,第1のシート2aを切断する。これにより,第2のシート2bを第1のシート2aに継ぐ工程が完了する。
(3.シート構造体の製造工程)
本発明のスプライス方法は,シート構造体の製造工程に組み込まれても良い。シート構造体としては,例えば,使い捨ておむつがあげられる。シート構造体の製造工程においては,スプライス工程の後に,両面粘着テープ31を貼着した領域の両側を切断する工程を設けて,被覆テープ30及び両面粘着テープ31を貼着した領域除去することが好ましい。被覆テープ30及び両面粘着テープ31を貼着した領域を除去することにより,柔軟性に優れた,シート構造体を得ることができる。
図3は,シート構造体の製造工程において,スプライス工程の後に,両面粘着テープ31を貼着した領域の片側を切断する工程を模式的に示したものである。
図3(a)及び(b)は,第2のシート2bの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に,両面粘着テープ31が貼着されていないものを切断線Pで切断した様子を示している。図3(a)及び(b)では,被覆テープ30の先端から,はみ出た接着剤Qが,第1のシート2aに接着している。この場合,第2のシート2bの先端縁のシート片が第1のシート2aに付着したままとなり,このシート片は,異物となる。異物が付着したシートが加工され製品となれば,異物として製造成果物に混入することとなり,良品出荷率を低下させることとなる。
図3(c)及び(d)は,第2のシート2bの接着面側に貼着された被覆テープ30の先端の上に,両面粘着テープ31が貼着されているものを,切断線Pで切断した様子を示している。図3(c)及び(d)では,被覆テープ30の先端から,はみ出た接着剤Qが,第2のシート2bの表面に露出しないため,第2のシート2bの先端縁側のシート片が第1のシート2aに付着することがない。この場合,第2のシート2bの先端縁のシート片は,製造工程中で落下し除去されるため,異物として製造成果物に混入することがなくなる。この結果,シート加工製品の良品出荷率を上げることができる。
(4.原反ロール)
続いて,上記スプライス方法に用いる原反ロールついて説明する。
第1の原反ロール1a及び第2の原反ロール1bは,回転軸を有し,この回転軸の巻芯に,それぞれ第1のシート2a及び第2のシート2bが巻きつけられてロール状に形成されている。第1の原反ロール1a及び第2の原反ロール1bは,互いに接触しない程度に離間してブラケット7により支持されている。各原反ロール1a,1bを支持するブラケット7は,エアブレーキを備えており,各原反ロール1a,1bから繰り出される第1のシート2a及び第2のシート2bを所定の速度で走行させるためのブレーキ機能を有する。
第1の原反ロール1a及び第2の原反ロール1bは,未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に被覆テープ30が貼着されたものである。被覆テープ30は,未使用のシートの始端縁で折り返されて貼着される。さらに,本発明の原反ロールは,未使用のシートの始端部における接着面に貼着された被覆テープ30の先端の上に両面粘着テープ31が貼着されたものである。
上記構成を有することにより,未使用のシートの始端部が湾曲しにくい原反ロールを得ることができる。本発明に係る原反ロールを使用しスプライスすることにより,未使用のシートの始端部と,使用中のシートの接合不良の発生することを回避できる。
さらに,本発明に係る原反ロールは,被覆テープ30の先端の上に両面粘着テープ31が貼着されたものであるため,未使用のシートの先端縁側のシート片が異物として製造成果物に混入することがない。
第1の原反ロール1aに巻回された第1のシート2a,及び第2の原反ロール1bに巻回された第2のシート2bは,それぞれ,不織布やプラスチックシートであることが好ましい。不織布は,例えば低密度ポリエチレン樹脂,エチレン酢酸ビニル樹脂,合成ゴム,共重合ポリアミド樹脂,又は共重合ポリエステル樹脂のような熱可塑性樹脂の繊維を布状に編み込んだものを用いることが好ましい。不織布は,例えばスパンボンド法,SMS法,SMMS法,エアスルー法,及びエアレイド法のいずれの方法を用いて形成したものであってもよい。このような不織布は,例えば使い捨ておむつを形成する各種シート体として用いられる。
各原反ロール1a,1bを支持するブラケット7には,残量検出部8が設けられていることが好ましい。残量検出部8は,各原反ロール1a,1bに巻回された第1のシート2a及び第2のシート2bの残量を検出するものである。残量検出部8の例は,光センサである。光センサは,発光部と受光部とを有しており,例えば各原反ロール1a,1bの巻芯から5mmの位置に設けられている。光センサは,発光部からの検出光が受光部で検出されたとき,使用する巻回部を切り換えるための検出信号を出力する。ただし,残量検出部8は,シートの残量を検出できるものであれば光センサに限定されず,例えば,レーザセンサ,エリアセンサ,超音波センサ等の各種センサを用いることができる。また,残量検出部8により検出するシート残量は特に限定されず,用途に応じて適宜設定可能である。
本発明は,不織布やプラスチックなどのシート継ぎに用いられるスプライス方法及びスプライス方法に用いる原反ロールに関するものである。このため,本発明は,シート部材を用いた製品の製造産業において好適に利用し得る。
1a 第1の原反ロール
1b 第2の原反ロール
2a 第1のシート
2b 第2のシート

3 スプライス手段
4 カット手段
5 搬送手段
6 ガイドローラ
7 ブラケット
8 残量検出部

30 被覆テープ
31 両面粘着テープ
32a 第1の接合部
32b 第2の接合部
33a 第1の往復駆動機構
33b 第2の往復駆動機構
35 保持部

40a 第1のカッタ
40b 第2のカッタ
41a 第1のカッタ駆動機構
41b 第2のカッタ駆動機構

50 駆動ローラ
51 ニップローラ

100 スプライス装置

P 切断線
Q 接着剤

Claims (4)

  1. 第1の原反ロール(1a)から繰り出される第1のシート(2a)と第2の原反ロール(1b)から繰り出される第2のシート(2b)のうち,一方の使用中のシートに対して,他方の未使用のシートを接着して,シート継ぎを行うスプライス方法であって,
    前記未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に,被覆テープ(30)を,前記未使用のシートの始端縁で折り返して貼着する工程と,
    前記未使用のシートの始端部における接着面側に,両面粘着テープ(31)を貼着する工程と,
    前記未使用のシートの始端部に貼着された前記両面粘着テープ(31)を,前記使用中のシートに対し接着する工程と,
    を含むスプライス方法。
  2. 前記両面粘着テープ(31)を貼着する工程は,
    前記両面粘着テープ(31)を,前記未使用のシートの接着面側に貼着された被覆テープ(30)の先端の上に貼着する工程である,
    請求項1に記載のスプライス方法。
  3. 前記両面粘着テープ(31)を前記使用中のシートに対し接着する工程は,
    前記未使用のシートの接着面と前記使用中のシートの接着面を圧着する工程である,
    請求項1に記載のスプライス方法。
  4. スプライス方法に用いられる原反ロールであって,
    前記未使用のシートの始端部における接着面及び非接着面に被覆テープ(30)が前記未使用のシートの始端縁で折り返されて貼着され,
    前記未使用のシートの始端部における接着面に貼着された被覆テープ(30)の先端の上に両面粘着テープ(31)が貼着された,原反ロール。
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