JP5768072B2 - D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器 - Google Patents

D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器 Download PDF

Info

Publication number
JP5768072B2
JP5768072B2 JP2013031526A JP2013031526A JP5768072B2 JP 5768072 B2 JP5768072 B2 JP 5768072B2 JP 2013031526 A JP2013031526 A JP 2013031526A JP 2013031526 A JP2013031526 A JP 2013031526A JP 5768072 B2 JP5768072 B2 JP 5768072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
output
switch
terminal
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013031526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014160990A (ja
Inventor
慎太郎 河添
慎太郎 河添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Microdevices Corp
Original Assignee
Asahi Kasei EMD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei EMD Corp filed Critical Asahi Kasei EMD Corp
Priority to JP2013031526A priority Critical patent/JP5768072B2/ja
Publication of JP2014160990A publication Critical patent/JP2014160990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5768072B2 publication Critical patent/JP5768072B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は、与えられたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A(デジタル/アナログ)変換器およびデルタシグマ型D/A変換器であって、低歪み、高S/N比のアナログ信号を出力するD/A変換器およびデルタシグマ型D/A変換器に関する。
従来、多ビットのデジタル信号に対して、ダイナミック・エレメント・マッチング処理を行う処理部と、当該処理部でダイナミック・エレメント・マッチング処理されたデジタル信号の各ビットに対応した複数の素子を作動させてアナログ信号を出力するD/A変換器とを備えた、マルチビット型のD/A変換器が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
このようなマルチビット型のD/A変換器においては、例えば図7に示す回路構成を有するD/A変換器(50)が用いられている。
このD/A変換器(50)は、入力段(51)と出力段(52)とを含む。
入力段(51)は、複数の入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)を備える。これら入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)は同一構成を有するため、ここでは、入力セグメントユニット(IU5m(m=1〜N))についてその構成を説明する。
入力セグメントユニット(IU5m)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)と、一端が基準電圧源(VREFN)(図7に示すD/A変換器(50)の場合には接地電位)に接続された電流源(INm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU5m)の一方の出力端子である端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SAm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU5m)の他方の出力端子である端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SBm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SCm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SDm)と、を備える。
電流源(IPm)および電流源(INm)は、それぞれ互いに極性が異なる電流値の等しい電流を供給する。
入力スイッチ(SAm)および(SCm)は、各入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)に対応して与えられた入力デジタルデータ(Dm)に応じて動作する。入力スイッチ(SBm)および(SDm)は、与えられた入力デジタルデータの反転信号(DmB)に応じて動作する。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)の端子(Iout+)同士、また端子(Iout−)同士は、それぞれ共通に接続されている。
出力段(52)は、端子(Iout+)と共通に接続された反転入力端子、端子(Iout−)と共通に接続された非反転入力端子、非反転出力端子(Vout+)、および反転出力端子(Vout−)を有し、差動アナログ信号を出力する差動オペアンプ(500)を備える。さらに、出力段(52)は、端子(Iout+)と差動オペアンプ(500)の非反転出力端子(Vout+)との間に接続された容量素子(Cfb1)と、端子(Iout−)と差動オペアンプ(500)の反転出力端子(Vout−)との間に接続された容量素子(Cfb2)と、端子(Iout+)と差動オペアンプ(500)の非反転出力端子(Vout+)との間に容量素子(Cfb1)と並列に接続された抵抗素子(Rfb1)と、端子(Iout−)と差動オペアンプ(500)の反転出力端子(Vout−)との間に容量素子(Cfb2)と並列に接続された抵抗素子(Rfb2)と、を備える。
ここで、入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)において、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続及び切断する入力スイッチ(SA1〜SAN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)の極性が「+1」の時にはオン状態となって電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、入力デジタルデータ(D1〜DN)の極性が「−1」の時にはオフ状態となって電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続及び切断する入力スイッチ(SB1〜SBN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)の反転信号(D1B〜DNB)の極性が「+1」の時にはオン状態となって電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)の極性が「−1」の時にはオフ状態となって電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
また、入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)において、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続及び切断する入力スイッチ(SC1〜SCN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)の極性が「+1」の時にはオン状態となって電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、入力デジタルデータ(D1〜DN)の極性が「−1」の時にはオフ状態となって電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続及び切断する入力スイッチ(SD1〜SDN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)の反転信号(D1B〜DNB)の極性が「+1」の時にはオン状態となって電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、反転信号(D1B〜DNB)の極性が「−1」の時にはオフ状態となって電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
次に、図7に示すD/A変換器(50)の動作を説明する。
複数の入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)において、ユニット毎に与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)とに応じて、入力デジタルデータ(D1〜DN)に応じて動作する入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)とのペアと、反転信号(D1B〜DNB)に応じて動作する入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)とのペアのうち、いずれか一方のペアはオン状態となり他方のペアはオフ状態となる。これにより、複数の入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)はそれぞれ、端子(Iout+)および端子(Iout−)に電流を出力し、出力段(52)において差動オペアンプ(500)は、各入力セグメントユニット(IU51〜IU5N)から出力される電流の和に応じた端子(Iout+)および端子(Iout−)の電流を入力し、差動アナログ信号を出力する。
図8に、図7に示す従来のD/A変換器(50)が持つ課題を説明するための図を示す。
ここでは簡単のため入力セグメントユニット(IU51)にのみ注目する。
なお、図8において、(a)は基準クロック(CLK)、(b)は入力デジタルデータ(D1)、(c)は入力デジタルデータの反転信号(D1B)、(d)は入力セグメントユニット(IU51)から端子(Iout+)に出力される電流の、立ち上がり時間と立ち下がり時間とがゼロである場合の理想的な電流波形(Iout+(A))、(e)は入力セグメントユニット(IU51)から端子(Iout+)に出力される電流の実際の電流波形(Iout+(B))、(f)は後述のRTZ方式を採用した場合の、入力セグメントユニット(IU51)から端子(Iout+)に出力される電流波形(Iout+(C))を表す。
入力セグメントユニット(IU51)は、周期Tを持った基準クロック(CLK)毎に、入力デジタルデータ(D1)と入力デジタルデータの反転信号(D1B)とが与えられる。
与えられた入力デジタルデータ(D1)と入力デジタルデータの反転信号(D1B)とに応じて、入力スイッチ(SA1)と入力スイッチ(SC1)とのペア、または、入力スイッチ(SB1)と入力スイッチ(SD1)とのペア、のいずれか一方のペアはオン状態となり他方のペアはオフ状態となることで、電流値「+Iref」を持った電流源(IP1)または電流値「−Iref」を持った電流源(IN1)の電流が端子(Iout+)と端子(Iout−)とに出力される。
図8の例で与えられた入力デジタルデータ(D1)と入力デジタルデータの反転信号(D1B)とに応じて入力セグメントユニット(IU51)から端子(Iout+)に出力される電流の、立ち上がり時間と立ち下がり時間とがゼロの理想的な場合の電流波形(Iout+(A))は、図8(d)のように示される。
しかしながら、実際に端子(Iout+)に出力される電流(Iout+(B))は、有限の立ち上がり時間と立ち下がり時間とを備えており、かつ、立ち上がり時間と立ち下がり時間とが完全に一致しないため、例えば図8(e)に示すような電流波形となる。
ここで、電流(Iout+(A))(図8(d))、(Iout+(B))(図8(e))のように信号を出力するD/A変換器の動作方式を、Non Return to Zero(NRTZ)方式と呼ぶ。
理想的な電流波形(Iout+(A))では、T1の期間の電流面積が「+Iref×T」、T2の期間の電流面積が「+Iref×T」となり、T1とT2の期間の電流面積が一致する。一方、実際の電流波形(Iout+(B))では、T1の期間の電流面積が「+Iref×T−ΔQ1+ΔQ2」、T2の期間の電流面積が「+Iref×T−2ΔQ1+ΔQ2」となり、T1とT2の期間の電流面積が一致しない。
なお、ΔQ1は、立ち上がり時間が生じたために流れなかった不足分の電流相当の電流面積を表す。ΔQ2は、立ち下がり時間が生じたため流れてしまった過剰分の電流相当の電流面積を表す。
このように、上述したNRTZ方式でD/A変換器(50)を動作させると、有限の出力信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とを有し、かつ、立ち上がり時間と立ち下がり時間とが完全に一致しないことが原因で、現在(N番目)の基準クロック(CLK)の期間出力している電流面積が、前回(N−1番目)の基準クロック(CLK)で出力した電流値と次回(N+1番目)の基準クロック(CLK)で出力する電流値に依存する。このような現象を、一般的に、シンボル間干渉と呼ぶ。このシンボル間干渉の影響により、出力電流波形が非線形性を持ち、差動アナログ信号に歪みが発生する。
そのため、従来のD/A変換器(50)では、シンボル間干渉の対策として、基準クロック1周期のうちの一定期間、電流を出力しない期間を持つ、Return to Zero(RTZ)方式を採用している。
このRTZ方式を採用した場合の、電流波形(Iout+(C))が図8(f)に示した波形である。
この例では、電流波形(Iout+(C))は、基準クロック(CLK)が、1周期の半分である「+1」となる期間は電流値「+Iref」、または、「−Iref」の電流を出力し、その他の「−1」の期間は電流を出力しない(電流値「0」)ことを示している。図8(f)に示すように、RTZ方式では、基準クロック(CLK)1周期毎に、電流を出力しない期間を持つことにより、電流波形(Iout+(C))において、T1の期間の電流面積とT2の期間の電流面積とを一致させることができる。つまり、シンボル間干渉の影響による歪みが出力信号に発生することを回避することができる。
特開2000−78015号公報
しかしながら、上述したRTZ方式では、シンボル間干渉の影響による出力信号への歪みを回避することができるが、信号を出力しない期間があるため、出力信号のレベル低下によりS/N比を劣化させてしまうという問題がある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、シンボル間干渉の影響による歪みを出力信号に発生させず、出力信号レベル低下によるS/N比の劣化がない、低歪み、高S/N比のD/A変換器を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータ(例えば図2(c)に示す、入力デジタルデータD1)からなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(例えば図1に示す、D/A変換器10)であって、第1の電流源(例えば図1に示す、電流源IP1〜IPN)および第2の電流源(例えば図1に示す、電流源IN1〜INN)と、前記入力デジタルデータに応じて前記第1の電流源と第1の出力端(例えば図1に示す、端子Iout+)とを接続または切断する第1の入力スイッチ(例えば図1に示す、入力スイッチSA1〜SAN)と、前記入力デジタルデータの反転信号(例えば図2(e)に示す、反転信号D1B)に応じて前記第1の電流源と第2の出力端(例えば図1に示す、端子Iout−)とを接続または切断する第2の入力スイッチ(例えば図1に示す、入力スイッチSB1〜SBN)と、前記入力デジタルデータに応じて前記第2の電流源と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の入力スイッチ(例えば図1に示す、入力スイッチSC1〜SCN)と、前記入力デジタルデータの反転信号に応じて前記第2の電流源と前記第1の出力端とを接続または切断する第4の入力スイッチ(例えば図1に示す、入力スイッチSD1〜SDN)と、を備えた入力セグメントユニット(例えば図1に示す、入力セグメントユニットIU11〜IU1N)を、前記入力デジタルデータ毎に有し、前記入力セグメントユニットの前記第1の出力端同士および前記第2の出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段(例えば図1に示す、入力段11)と、差動オペアンプ(例えば図1に示す、差動オペアンプ100)と、当該差動オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第1の容量素子(例えば図1に示す、容量素子Cfb1)と、前記差動オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第2の容量素子(例えば図1に示す、容量素子Cfb2)と、前記第1の出力端と前記差動オペアンプの非反転出力端子との間に前記第1の容量素子と並列に接続された第1の抵抗素子(例えば図1に示す、抵抗素子Rfb1)と、前記第2の出力端と前記差動オペアンプの反転出力端子との間に前記第2の容量素子と並列に接続された第2の抵抗素子(例えば図1に示す、抵抗素子Rfb2)と、前記第1の出力端と前記差動オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO1)と、前記第2の出力端と前記差動オペアンプの非反転入力端子とを接続または切断する第2の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO2)と、前記第1の出力端と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO3)と、を有し、前記差動オペアンプは前記デジタル信号に応じた差動アナログ信号を出力する出力段(例えば図1に示す、出力段12)と、を備え、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間(例えば図2に示す、期間T10)では、前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じて前記第1の入力スイッチおよび前記第3の入力スイッチ、または前記第2の入力スイッチおよび前記第4の入力スイッチのいずれか一方の対がオン状態となり他方の対がオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオン状態となり前記第3の出力スイッチはオフ状態となり、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間(例えば図2に示す、期間T11)では、前記各入力セグメントユニットは前記第1、第2、第3および第4の入力スイッチがオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオフ状態となり前記第3の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器、である。
前記入力セグメントユニットは、前記第1の電流源の出力側と前記第2の電流源の入力側とを接続または切断する第5の入力スイッチ(例えば図3に示す、入力スイッチSE1〜SEN)を有し、前記第1の期間では前記第5の入力スイッチはオフ状態となり、前記第2の期間では前記第5の入力スイッチがオン状態となるものであってよい。
本発明の他の態様は、1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータ(例えば図2(c)に示す、入力デジタルデータD1)からなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(例えば図4に示す、D/A変換器30)であって、第1の電流源(例えば図4に示す、電流源IP1〜IPN)および第2の電流源(例えば図4に示す、電流源IN1〜INN)と、前記入力デジタルデータに応じて前記第1の電流源と出力端(例えば図4に示す、端子Iout)とを接続または切断する第1の入力スイッチ(例えば図4に示す、入力スイッチSA1〜SAN)と、前記入力デジタルデータの反転信号(例えば図2(e)に示す、反転信号D1B)に応じて前記第2の電流源と前記出力端とを接続または切断する第2の入力スイッチ(例えば図4に示す、入力スイッチSB1〜SBN)と、を備えた入力セグメントユニット(例えば図4に示す、入力セグメントユニットIU31〜IU3N)を、前記入力デジタルデータ毎に有し、前記入力セグメントユニットの前記出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段(例えば図4に示す、入力段31)と、オペアンプ(例えば図4に示す、差動オペアンプ300)と、当該オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された容量素子(例えば図4に示す、容量素子Cfb)と、前記出力端と前記オペアンプの出力端子との間に前記容量素子と並列に接続された抵抗素子(例えば図4に示す、抵抗素子Rfb)と、前記出力端と前記オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチ(例えば図4に示す、出力スイッチSO1)と、前記出力端と基準電位(例えば図4に示す、コモン電圧源VCM)とを接続または切断する第2の出力スイッチ(例えば図4に示す、出力スイッチSO2)と、を有し、前記オペアンプは前記デジタル信号に応じたアナログ信号を出力する出力段(例えば図4に示す、出力段32)と、を備え、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間では、前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じて前記第1の入力スイッチ、または前記第2の入力スイッチのいずれか一方がオン状態となり他方がオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチはオン状態となり前記第2の出力スイッチはオフ状態となり、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間では、前記各入力セグメントユニットは前記第1および第2の入力スイッチがオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチはオフ状態となり前記第2の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器、である。
前記入力セグメントユニットは、前記第1の電流源の出力側と前記第2の電流源の入力側とを接続または切断する第3の入力スイッチ(例えば図5に示す、入力スイッチSE1〜SEN)を有し、前記第1の期間では前記第3の入力スイッチはオフ状態となり、前記第2の期間では前記第3の入力スイッチがオン状態となるようになっていてよい。
前記第1の電流源と前記第2の電流源とは、極性が異なる、電流値の等しい電流を供給するものであってよい。
前記入力セグメントユニットを複数有し、前記入力セグメントユニット間で、前記第1の電流源同士および前記第2の電流源同士の電流値がそれぞれ等しいものであってよい。
前記入力セグメントユニットを複数有し、前記第1の電流源および前記第2の電流源は、それぞれ前記入力セグメントユニット間で、前記電流値が順に2倍となるように設定されていてよい。
本発明の他の態様は、前記態様のいずれかに記載のD/A変換器と、デジタルデルタシグマ変調器(例えば図6に示す、15レベルデジタルデルタシグマ変調器720)とを備え、前記D/A変換器は、前記デジタルデルタシグマ変調器を介して処理されたデジタル信号を、アナログ信号に変換することを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器、である。
本発明の他の態様は、前記態様のいずれかに記載のD/A変換器と、デジタルデルタシグマ変調器(例えば図6に示す、15レベルデジタルデルタシグマ変調器720)及びダイナミック・エレメント・マッチング回路(例えば図6に示す、DWA方式ダイナミック・エレメント・マッチング回路730)と、を備え、前記D/A変換器は、前記デジタルデルタシグマ変調器及びダイナミック・エレメント・マッチング回路を介して処理されたデジタル信号を、アナログ信号に変換することを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器、である。
本発明の他の態様は、1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータ(例えば図2(c)に示す、入力デジタルデータD1)からなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(例えば図1に示す、D/A変換器10)であって、前記入力デジタルデータ毎に設けられ、前記与えられた前記入力デジタルデータに応じた電流信号を第1の出力端(例えば図1に示す、端子Iout+)および第2の出力端(例えば図1に示す、端子Iout−)に出力する入力セグメントユニット(例えば図1に示す、入力セグメントユニットIU11〜IU1N)を有し、各入力セグメントユニットの前記第1の出力端同士および前記第2の出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段(例えば図1に示す、入力段11)と、差動オペアンプ(例えば図1に示す、差動オペアンプ100)と、当該差動オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第1の容量素子(例えば図1に示す、容量素子Cfb1)と、前記差動オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第2の容量素子(例えば図1に示す、容量素子Cfb2)と、前記第1の出力端と前記差動オペアンプの非反転出力端子との間に前記第1の容量素子と並列に接続された第1の抵抗素子(例えば図1に示す、抵抗素子Rfb1)と、前記第2の出力端と前記差動オペアンプの反転出力端子との間に前記第2の容量素子と並列に接続された第2の抵抗素子(例えば図1に示す、抵抗素子Rfb2)と、前記第1の出力端と前記差動オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO1)と、前記第2の出力端と前記差動オペアンプの非反転入力端子とを接続または切断する第2の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO2)と、前記第1の出力端と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の出力スイッチ(例えば図1に示す、出力スイッチSO3)と、を有し、前記デジタル信号に応じた差動アナログ信号を出力する出力段(例えば図1に示す、出力段12)と、を備え、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間(例えば図2に示す、期間T10)では、前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じた電流信号を出力し、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオン状態となり前記第3の出力スイッチはオフ状態となり、前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間(例えば図2に示す、期間T11)では、前記各入力セグメントユニットは電流信号の出力を停止し、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオフ状態となり前記第3の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器、である。
本発明によれば、低歪み、高S/N比のD/A変換器およびデルタシグマ型D/A変換器を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るD/A変換器の一例を示す構成図である。 D/A変換器の各部の信号の一例を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係るD/A変換器の一例を示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係るD/A変換器の一例を示す構成図である。 本発明の第4実施形態に係るD/A変換器の一例を示す構成図である。 本発明のD/A変換器をデルタシグマ型のD/A変換器で用いた場合の構成図の一例である。 従来のD/A変換器の構成を示す図である。 従来のD/A変換器の各部の信号の一例を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明のD/A変換器の実施形態を詳細に説明する。なお図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るD/A変換器(10)の構成を説明する。
この第1実施形態に係るD/A変換器(10)は、Nビットのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。ここでは、Nビットのデジタル信号の各ビットデータを入力デジタルデータ(D1〜DN)としている。
D/A変換器(10)は、入力段(11)と出力段(12)とクロック供給部(13)と、スイッチ制御部(14)と、を備える。
入力段(11)および出力段(12)は、図7に示すD/A変換器(50)における入力段(51)および出力段(52)とその構成の一部が異なること以外は同様であるので同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
入力段(11)は、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)を備える。
この入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)は、変換対象のデジタル信号の各ビットに対応して設けられている。すなわち、Nビットのデジタル信号の場合には、N個の入力セグメントユニットを備える。
入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)は同一構成を有するため、ここでは、入力セグメントユニット(IU1m(m=1〜N))について説明する。
入力セグメントユニット(IU1m)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)と、一端が基準電圧源(VREFN)(図1に示すD/A変換器(10)の場合には接地電位)に接続された電流源(INm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU1m)の一方の出力端子である端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SAm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU1m)の他方の出力端子である端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SBm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SCm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SDm)と、を備える。
電流源(IPm)と電流源(INm)とは、極性が異なり電流値の等しい電流を供給する。
入力スイッチ(SAm)および(SCm)は、各入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)に対応して与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と後述のクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1〜φDN)に応じて動作する。入力スイッチ(SBm)および(SDm)は、与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)の反転信号(D1B〜DNB)とクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に応じて動作する。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)の端子(Iout+)同士、また端子(Iout−)同士は、それぞれ共通に接続されている。
出力段(12)は、非反転入力端子、反転入力端子、非反転出力端子(Vout+)、および反転出力端子(Vout−)を有し、差動アナログ信号を出力する全差動型オペアンプからなる差動オペアンプ(100)を備える。さらに、出力段(12)は、差動オペアンプ(100)の反転入力端子と非反転出力端子(Vout+)との間に接続された容量素子(Cfb1)と、差動オペアンプ(100)の非反転入力端子と反転出力端子(Vout−)との間に接続された容量素子(Cfb2)と、端子(Iout+)と非反転出力端子(Vout+)との間に容量素子(Cfb1)と並列に接続された抵抗素子(Rfb1)と、端子(Iout−)と反転出力端子(Vout−)との間に容量素子(Cfb2)と並列に接続された抵抗素子(Rfb2)と、を備える。
さらに、出力段(12)は、端子(Iout+)と差動オペアンプ(100)の反転入力端子とを接続または切断する出力スイッチ(SO1)と、端子(Iout−)と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子とを接続または切断する出力スイッチ(SO2)と、端子(Iout+)と端子(Iout−)とを接続または切断する出力スイッチ(SO3)と、を備える。出力スイッチ(SO1)は、抵抗素子(Rfb1)の一端と差動オペアンプ(100)の反転入力端子との接続点と、容量素子(Cfb1)の一端と差動オペアンプ(100)の反転入力端子との接続点との間に接続される。同様に、出力スイッチ(SO2)は、抵抗素子(Rfb2)の一端と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子との接続点と、容量素子(Cfb2)の一端と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子との接続点との間に接続される。出力スイッチ(SO3)の一端は、抵抗素子(Rfb1)の一端と差動オペアンプ(100)の反転入力端子との接続点に接続され、他端は、抵抗素子(Rfb2)の一端と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子との接続点に接続される。
これら出力スイッチ(SO1、SO2)は、クロック信号(Φ1)に応じて動作する。出力スイッチ(SO3)は、クロック信号(Φ2)に応じて動作する。
クロック供給部(13)は、前述の2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)を供給する。
クロック供給部(13)から供給される2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)は、図2(a)、(b)に示すように、それぞれローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り返すようなクロック信号であり、互いに逆特性を有する。
クロック信号(Φ1)は、図8(a)に示す基準クロック(CLK)に対応する信号であり、入力デジタルデータ(D1〜DN)は、図8(c)に示すように、クロック信号(Φ1)の立ち上がりのタイミングに同期して切り替わるようになっている。
スイッチ制御部(14)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)と、クロック供給部(13)から出力されるクロック信号(Φ1)とを入力し、これらをもとに、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)を生成する。そして、スイッチ信号(φD1〜φDN)を、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SC1〜SCN)に出力し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)を、入力スイッチ(SB1〜SBN)および入力スイッチ(SD1〜SDN)に出力する。
スイッチ信号(φD1)は、図2(d)に示すように、クロック信号(Φ1)の立ち上がりで入力デジタルデータ(D1)(図2(c))の値となり、立ち下がりで「−1」となる信号であり、スイッチ信号(φD2〜φDN)も同様に生成される。
同様に、スイッチ信号(φD1B)は、図2(f)に示すように、クロック信号(Φ1)の立ち上がりで入力デジタルデータの反転信号(D1B)(図2(e))の値となり、立ち下がりで「−1」となる信号であり、スイッチ信号(φD2B〜φDNB)も同様に生成される。
ここで、入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)において、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SA1〜SAN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、スイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SB1〜SBN)は、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
また、入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)において、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SC1〜SCN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、スイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SD1〜SDN)は、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
つまり、これら入力スイッチ(SA1〜SAN、SB1〜SBN、SC1〜SCN、SD1〜SDN)は、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に基づきRTZ方式で動作する。
出力スイッチ(SO1)及び出力スイッチ(SO2)は、クロック信号(Φ1)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
また、出力スイッチ(SO3)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
次に、図1に示すD/A変換器(10)の動作を、図2を伴って説明する。
図2(a)、(b)の時点t11に示すように、クロック信号(Φ1)がハイレベルの時、クロック信号(Φ2)はローレベルとなる。そのため、出力段(12)では、クロック信号(Φ1)に応じて動作する出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(100)の反転入力端子とが接続される。同様に、出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子とが接続される。一方、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO3)はオフ状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)とが切断される。
入力段(11)では、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)において、ユニット毎に与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)とのペア、および、入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)とのペアのうち、いずれか一方のペアはオン状態となり、他方のペアはオフ状態となる。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)のそれぞれは、端子(Iout+)、端子(Iout−)に電流を出力し、各入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)から出力される電流の和が、端子(Iout+)および端子(Iout−)のそれぞれから出力される。
出力段(12)では、この端子(Iout+)および端子(Iout−)のそれぞれから出力される電流信号を差動オペアンプ(100)の反転入力端子、非反転入力端子に入力し、差動オペアンプ(100)は差動アナログ信号を出力する。
クロック信号(Φ1)がハイレベルの状態から、時点t12でクロック信号(Φ1)がローレベルになりクロック信号(Φ2)がハイレベルに切り替わると、入力デジタルデータ(D1〜DN)、その反転信号(D1B〜DNB)に関係なく、スイッチ信号(φD1〜φDN)、(φD1B〜φDNB)は「−1」に切り替わる。そのため、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)と、がオフ状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが、端子(Iout+)及び端子(Iout−)とから切断される。
クロック信号(Φ1)に応じて動作する出力スイッチ(SO1)はオフ状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(100)の反転入力端子とが切断され、同様に出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子とが切断される。一方、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO3)はオン状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)とを接続する。
このクロック信号(Φ1)がローレベルである期間、すなわち、図2に示すように、クロック信号(Φ2)がハイレベルである期間T11では、差動オペアンプ(100)が出力する差動アナログ信号は、差動オペアンプ(100)と容量素子(Cfb1)と容量素子(Cfb2)とによって、クロック信号(Φ1)が、前回ハイレベルからローレベルに切り替わる直前に出力していた信号、すなわち、図2に示す時点t12でクロック信号(Φ1)がハイレベルからローレベルに切り替わる直前の期間T10で出力していた信号と同じ電圧値を保持する。
そして、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルである状態から、時点t13で再び、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルに切り替わると、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(100)の反転入力端子とが接続される。同様に、出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(100)の非反転入力端子とが接続される。また、出力スイッチ(SO3)はオフ状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)とが切断される。
また、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)において、ユニット毎に与えられた新たな入力デジタルデータ(D1−NEXT〜DN−NEXT)と新たな入力デジタルデータの反転信号(D1B−NEXT〜DNB−NEXT)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)とのペア、および、入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)とのペア、のいずれか一方のペアはオン状態となり、他方のペアはオフ状態となる。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)のそれぞれは、端子(Iout+)と端子(Iout−)とに電流を出力し、出力段(12)において、差動オペアンプ(100)は新たな差動アナログ信号を出力する。
このように、D/A変換器(10)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルになっている期間では、入力セグメントユニット(IU11〜IU1N)は、端子(Iout+)及び端子(Iout−)へ電流を出力しないという、上述のRTZ方式を採用しているにも関わらず、差動オペアンプ(100)が出力する差動アナログ信号は、クロック信号(Φ1)が、前回ローレベルになる直前に出力していた信号と同じ電圧値を保持することができる。
つまり、この第1実施形態におけるD/A変換器(10)は、RTZ方式を採用することによって、シンボル間干渉の影響による出力信号への歪みを回避できることに加え、RTZ方式を採用した場合の課題であった、差動アナログ信号の電圧レベルの低下による、S/N比の劣化の発生を回避することができる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係るD/A変換器(20)の構成を説明する。
この第2実施形態に係るD/A変換器(20)は、第1実施形態に係るD/A変換器(10)と同様に、Nビットのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。ここでは、Nビットのデジタル信号の各ビットデータを入力デジタルデータ(D1〜DN)とする。
D/A変換器(20)は、入力段(21)と出力段(22)とクロック供給部(23)とスイッチ制御部(24)と、を備える。
入力段(21)、出力段(22)は、図1に示す第1実施形態のD/A変換器(10)における入力段(11)、出力段(12)とその構成の一部が異なること以外は同様であるので同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
入力段(21)は、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)を備える。この入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)は、変換対象のデジタル信号の各ビットに対応して設けられている。すなわち、Nビットのデジタル信号の場合には、N個の入力セグメントユニットを備える。
入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)は、同一構成を有するため、ここでは、入力セグメントユニット(IU2m(m=1〜N))について説明する。
入力セグメントユニット(IU2m)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)と、一端が基準電圧源(VREFN)(図3に示すD/A変換器(20)の場合には接地電位)に接続された電流源(INm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU2m)の一方の出力端子である端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SAm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU2m)の他方の出力端子である端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SBm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SCm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SDm)と、を備える。
さらに、入力セグメントユニット(IU2m)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)の他端と一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(INm)の他端とを接続または切断する入力スイッチ(SEm)、を備える。
電流源(IPm)および電流源(INm)は互いに極性が異なる電流値の等しい電流を供給する。
入力スイッチ(SAm)および(SCm)は、各入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)に対応して与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)とクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1〜φDN)に応じて動作する。入力スイッチ(SBm)および(SDm)は、与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)の反転信号(D1B〜DNB)とクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に応じて動作する。入力スイッチ(SEm)はクロック信号(Φ2)に応じて動作する。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)の端子(Iout+)同士、また端子(Iout−)同士は、それぞれ共通に接続されている。
出力段(22)は、非反転入力端子、反転入力端子、非反転出力端子(Vout+)、および反転出力端子(Vout−)を有し、差動アナログ信号を出力する、全差動型オペアンプからなる差動オペアンプ(200)を備える。さらに、出力段(22)は、差動オペアンプ(200)の反転入力端子と非反転出力端子(Vout+)との間に接続された容量素子(Cfb1)と、差動オペアンプ(200)の非反転入力端子と反転出力端子(Vout−)との間に接続された容量素子(Cfb2)と、端子(Iout+)と非反転出力端子(Vout+)との間に容量素子(Cfb1)と並列に接続された抵抗素子(Rfb1)と、端子(Iout−)と反転出力端子(Vout−)との間に容量素子(Cfb2)と並列に接続された抵抗素子(Rfb2)と、を備える。
さらに、出力段(22)は、端子(Iout+)と差動オペアンプ(200)の反転入力端子とを接続または切断する出力スイッチ(SO1)と、端子(Iout−)と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子とを接続または切断する出力スイッチ(SO2)と、端子(Iout+)と端子(Iout−)とを接続または切断する出力スイッチ(SO3)と、を備える。出力スイッチ(SO1)は、抵抗素子(Rfb1)の一端と差動オペアンプ(200)の反転入力端子との接続点と、容量素子(Cfb1)の一端と差動オペアンプ(200)の反転入力端子との接続点との間に接続される。同様に、出力スイッチ(SO2)は、抵抗素子(Rfb2)の一端と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子との接続点と、容量素子(Cfb2)の一端と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子との接続点との間に接続される。出力スイッチ(SO3)の一端は、抵抗素子(Rfb1)の一端と差動オペアンプ(200)の反転入力端子との接続点に接続され、他端は、抵抗素子(Rfb2)の一端と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子との接続点に接続される。
出力スイッチ(SO1、SO2)はクロック信号(Φ1)に応じて動作する。出力スイッチ(SO3)はクロック信号(Φ2)に応じて動作する。
クロック供給部(23)は、前述の図2に示す2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)を供給する。
クロック供給部(23)から供給される2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)は、図2に示すように、それぞれローレベルとハイレベルとを所定間隔で繰り返すようなクロック信号であり、互いに逆特性を有する。
スイッチ制御部(24)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)と、クロック供給部(23)から出力されるクロック信号(Φ1)とを入力し、これらをもとに、上記第1実施形態におけるスイッチ制御部(14)と同様の手順で、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)を生成する。そして、スイッチ信号(φD1〜φDN)を、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SC1〜SCN)に出力し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)を、入力スイッチ(SB1〜SBN)および入力スイッチ(SD1〜SDN)に出力する。
ここで、入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SA1〜SAN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、スイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SB1〜SBN)は、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
また、入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続または切断する入力スイッチ(SC1〜SCN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを接続し、スイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout−)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続または切断する入力スイッチ(SD1〜SDN)は、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを接続し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout+)とを切断する。
つまり、これら入力スイッチ(SA1〜SAN、SB1〜SBN、SC1〜SCN、SD1〜SDN)は、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に基づきRTZ方式で動作する。
出力スイッチ(SO1)及び出力スイッチ(SO2)は、クロック信号(Φ1)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
また、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とを接続または切断する入力スイッチ(SE1〜SEN)及び出力スイッチ(SO3)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
次に、図3に示す第2実施形態におけるD/A変換器(20)の動作を説明する。
図2に示すように、クロック信号(Φ1)がハイレベルの時、クロック信号(Φ2)はローレベルとなる。
そのため、出力段(22)では、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(200)の反転入力端子とが接続される。同様に、出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子とが接続される。一方、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO3)はオフ状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)とが切断される。
入力段(21)では、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、ユニット毎に与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)のペア、または、入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)のペアと、のいずれか一方のペアはオン状態となり、他方のペアはオフ状態となる。
このとき、クロック信号(Φ2)に応じて動作する入力スイッチ(SE1〜SEN)はオフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが切断される。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)それぞれは、端子(Iout+)および端子(Iout−)に電流を出力し、各入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)から出力される電流の和が、端子(Iout+)および端子(Iout−)のそれぞれから出力される。出力段(22)では、この端子(Iout+)および端子(Iout−)のそれぞれから出力される電流信号を差動オペアンプ(200)の反転入力端子、非反転入力端子に入力し、差動オペアンプ(200)は差動アナログ信号を出力する。
クロック信号(Φ1)がハイレベルである状態から、クロック信号(Φ1)がローレベルになりクロック信号(Φ2)がハイレベルに切り替わると、入力デジタルデータ(D1〜DN)、その反転信号(D1B〜DNB)に関係なく、スイッチ信号(φD1〜φDN)、(φD1B〜φDNB)は「−1」に切り替わる。そのため、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)はオフ状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが、端子(Iout+)及び端子(Iout−)から切断される。
このとき、入力スイッチ(SE1〜SEN)はオン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが接続される。
また、出力スイッチ(SO1)はオフ状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(200)の反転入力端子とが切断され、同様に出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子とが切断される。また、出力スイッチ(SO3)はオン状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)を接続する。
この第2実施形態においても、図2に示すように、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルである期間T11では、差動オペアンプ(200)が出力する差動アナログ信号は、差動オペアンプ(200)と容量素子(Cfb1)と容量素子(Cfb2)とによって、クロック信号(Φ1)が、前回ハイレベルからローレベルに切り替わる直前に出力していた信号、すなわち、図2に示す期間T10で出力していた信号と同じ電圧値を保持する。
そして、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルである状態から、再び、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルに切り替わると、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout+)と差動オペアンプ(200)の反転入力端子とが接続され、同様に出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout−)と差動オペアンプ(200)の非反転入力端子とが接続される。一方、出力スイッチ(SO3)はオフ状態となり端子(Iout+)と端子(Iout−)とが切断される。
また、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、ユニット毎に与えられた新たな入力デジタルデータ(D1−NEXT〜DN−NEXT)と新たな入力デジタルデータの反転信号(D1B−NEXT〜DNB−NEXT)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)と入力スイッチ(SC1〜SCN)とのペア、または、入力スイッチ(SB1〜SBN)と入力スイッチ(SD1〜SDN)とのペア、のいずれか一方のペアはオン状態となり、他方のペアはオフ状態となる。
また、入力スイッチ(SE1〜SEN)はオフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが切断される。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)のそれぞれは、端子(Iout+)および端子(Iout−)に電流を出力し、出力段(22)において、差動オペアンプ(200)は新たな差動アナログ信号を出力する。
このように、D/A変換器(20)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルになっている期間では、入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)は端子(Iout+)及び端子(Iout−)へ電流を出力しないという、上述のRTZ方式を採用しているにも関わらず、差動オペアンプ(200)が出力する差動アナログ信号は、クロック信号(Φ1)が、前回ローレベルになる直前に出力していた信号と同じ電圧値を保持することができる。
つまり、このD/A変換器(20)は、RTZ方式を採用することによりシンボル間干渉の影響による出力信号への歪みを回避できることに加え、RTZ方式を採用した場合の課題であった、差動アナログ信号の電圧レベル低下による、S/N比の劣化も発生しない。
また、クロック信号(Φ2)がハイレベルの期間では、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、入力スイッチ(SE1〜SEN)がオン状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とを接続する構成としている。そのため、次に、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルになった時に、入力デジタルデータに依存して入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において生じる影響を、端子(Iout+)と端子(Iout−)とに与えることを回避することができる。すなわち、D/A変換器(20)の変換精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態に係るD/A変換器(30)は、Nビットのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。ここでは、Nビットのデジタル信号の各ビットデータを入力デジタルデータ(D1〜DN)としている。
上記第1実施形態におけるD/A変換器(10)は、出力段(12)の差動オペアンプ(100)として全差動型オペアンプを適用したのに対し、第3実施形態におけるD/A変換器(30)は図4に示すように、差動オペアンプ(300)としてシングルエンド型オペアンプを適用したものである。
D/A変換器(30)は、入力段(31)と出力段(32)とクロック供給部(33)と、スイッチ制御部(34)と、を備える。
入力段(31)は、複数の入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)を備える。
この入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)は、変換対象のデジタル信号の各ビットに対応して設けられている。すなわち、Nビットのデジタル信号の場合には、N個の入力セグメントユニットを備える。
入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)は同一構成を有するため、ここでは、入力セグメントユニット(IU3m(m=1〜N))について説明する。
入力セグメントユニット(IU3m)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)と、一端が基準電圧源(VREFN)(図4に示すD/A変換器(30)の場合には接地電位)に接続された電流源(INm)と、電流源(IPm)の他端と入力セグメントユニット(IU3m)の出力端子である端子(Iout)とを接続または切断する入力スイッチ(SAm)と、電流源(INm)の他端と端子(Iout)とを接続または切断する入力スイッチ(SBm)と、を備え、入力スイッチ(SAm)および入力スイッチ(SBm)の、端子(Iout)と接続される側の一端は共通して端子(Iout)に接続される。
電流源(IPm)と電流源(INm)とは、極性が異なり電流値の等しい電流を供給する。
入力スイッチ(SAm)は、各入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)に対応して与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)とクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1〜φDN)に応じて動作する。入力スイッチ(SBm)は、与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)の反転信号(D1B〜DNB)とクロック信号(Φ1)とに基づくスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に応じて動作する。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)の端子(Iout)同士は、共通に接続されている。
出力段(32)は、非反転入力端子、反転入力端子、出力端子(Vout)を有し、シングルエンド信号を出力するシングルエンド型オペアンプからなる差動オペアンプ(300)を備える。さらに、出力段(32)は、差動オペアンプ(300)の反転入力端子と出力端子(Vout)との間に接続された容量素子(Cfb)と、端子(Iout)と出力端子(Vout)との間に容量素子(Cfb)と並列に接続された抵抗素子(Rfb)と、を備える。差動オペアンプ(300)の非反転入力端子はコモン電圧源(VCM)に接続される。
さらに、出力段(32)は、端子(Iout)と差動オペアンプ(300)の反転入力端子とを接続または切断する出力スイッチ(SO1)と、端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とを接続または切断する出力スイッチ(SO2)と、を備える。
出力スイッチ(SO1)は、抵抗素子(Rfb)の一端と差動オペアンプ(300)の反転入力端子との接続点と、容量素子(Cfb)の一端と差動オペアンプ(300)の反転入力端子との接続点との間に接続される。出力スイッチ(SO2)の一端は、抵抗素子(Rfb)の一端と差動オペアンプ(300)の反転入力端子との接続点に接続され、他端は、コモン電圧源(VCM)に接続される。
これら出力スイッチ(SO1)は、クロック信号(Φ1)に応じて動作する。出力スイッチ(SO2)は、クロック信号(Φ2)に応じて動作する。
クロック供給部(33)は、図2に示す上記第1実施形態と同様の2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)を供給する。
スイッチ制御部(34)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)と、クロック供給部(33)から出力されるクロック信号(Φ1)とを入力し、これらをもとに、上記第1実施形態におけるスイッチ制御部(34)と同様の手順で、図2に示すスイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)を生成する。そして、スイッチ信号(φD1〜φDN)を、入力スイッチ(SA1〜SAN)に出力し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)を、入力スイッチ(SB1〜SBN)に出力する。
入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)において、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout)とを接続または切断する入力スイッチ(SA1〜SAN)は、入力デジタルデータ(D1〜DN)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout)とを接続し、スイッチ信号(φD1〜φDN)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と端子(Iout)とを切断する。
一方、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout)とを接続または切断する入力スイッチ(SB1〜SBN)は、入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)に基づき生成されるスイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「+1」の時には、オン状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout)とを接続し、スイッチ信号(φD1B〜φDNB)の極性が「−1」の時には、オフ状態となり電流源(IN1〜INN)の他端と端子(Iout)とを切断する。
つまり、これら入力スイッチ(SA1〜SAN、SB1〜SBN)は、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に基づきRTZ方式で動作する。
出力スイッチ(SO1)は、クロック信号(Φ1)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
また、出力スイッチ(SO2)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
次に、図4に示すD/A変換器(30)の動作を説明する。
図2に示すように、クロック信号(Φ1)がハイレベル、クロック信号(Φ2)はローレベルのとき、クロック信号(Φ1)に応じて動作する出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(300)の反転入力端子とが接続される。一方、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とが切断される。
複数の入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)において、ユニット毎に与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)のうち、いずれか一方はオン状態となり、他方はオフ状態となる。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)のそれぞれは、端子(Iout)に電流を出力し、出力段(32)において、差動オペアンプ(300)はコモン電圧源(VCM)の電位を基準とするシングルエンド信号を出力する。
クロック信号(Φ1)がハイレベルの状態から、クロック信号(Φ1)がローレベルになりクロック信号(Φ2)がハイレベルに切り替わると、入力デジタルデータ(D1〜DN)、その反転信号(D1B〜DNB)に関係なく、スイッチ信号(φD1〜φDN)、(φD1B〜φDNB)は「−1」に切り替わる。そのため、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)は、オフ状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが、端子(Iout)から切断される。
クロック信号(Φ1)に応じて動作する出力スイッチ(SO1)はオフ状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(300)の反転入力端子とが切断される。一方、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とを接続する。
この第3実施形態においても、図2に示すように、クロック信号(Φ2)がハイレベルである期間T11では、差動オペアンプ(300)が出力するシングルエンド信号は、差動オペアンプ(300)と容量素子(Cfb)とによって、クロック信号(Φ1)が、前回ハイレベルからローレベルになる直前に出力していた信号、すなわち、期間T10で出力していた信号と同じ電圧値を保持する。
そして、クロック信号(Φ2)がハイレベルである状態から、再び、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルに切り替わると、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(300)の反転入力端子とが接続され、出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とが切断される。
また、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)において、ユニット毎に与えられた新たな入力デジタルデータ(D1−NEXT〜DN−NEXT)と新たな入力デジタルデータの反転信号(D1B−NEXT〜DNB−NEXT)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)のいずれか一方はオン状態となり、他方はオフ状態となる。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU21〜IU2N)のそれぞれは、端子(Iout)に電流を出力し、出力段(32)において、差動オペアンプ(300)は新たなシングルエンド信号を出力する。
このように、D/A変換器(30)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルになっている期間では、入力セグメントユニット(IU31〜IU3N)は、端子(Iout)へ電流を出力しない、上述のRTZ方式を採用しているにも関わらず、差動オペアンプ(300)が出力するシングルエンド信号は、クロック信号(Φ1)が、前回ローレベルになる直前に出力していた信号と同じ電圧値を保持することができる。
したがって、この第3の実施形態におけるD/A変換器(30)も、シンボル間干渉の影響による出力信号への歪みを回避できることに加え、RTZ方式での課題であった、差動アナログ信号の電圧レベル低下による、S/N比の劣化の発生を回避することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態に係るD/A変換器(40)は、上記第2実施形態におけるD/A変換器(20)は、出力段(22)の差動オペアンプ(200)として全差動型オペアンプを適用したのに対し、第4実施形態におけるD/A変換器(40)は図5に示すように、差動オペアンプ(400)としてシングルエンド型オペアンプを適用したものである。
D/A変換器(40)は、入力段(41)と出力段(42)とクロック供給部(43)と、スイッチ制御部(44)と、を備える。
入力段(41)は、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)を備える。
この入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)は、変換対象のデジタル信号の各ビットに対応して設けられている。すなわち、Nビットのデジタル信号の場合には、N個の入力セグメントユニットを備える。
入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)は同一構成を有するため、ここでは、入力セグメントユニット(IU4m(m=1〜N))について説明する。
入力セグメントユニット(IU4m)は、上記第3実施形態における入力セグメントユニット(IU3 m)において、さらに、入力スイッチ(SEm)を備える。この入力スイッチ(SEm)は、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IPm)の他端と、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(INm)の他端とを接続または切断する。この入力スイッチ(SEm)は、クロック信号(Φ2)に応じて動作する。すなわち、クロック信号(Φ2)がハイレベルの時オン状態となって、これ以外の時にはオフ状態となる。
出力段(42)は、第3実施形態における出力段(32)と同一機能構成を有する。出力段(42)において、差動オペアンプ(400)は、第3実施形態における出力段(32)の差動オペアンプ(300)に対応し、その他の要素は同一符号を付与している。
クロック供給部(43)は、図4に示す上記第3実施形態におけるクロック供給部(33)と同様の2種類のクロック信号(Φ1、Φ2)を供給する。
スイッチ制御部(44)は、第3実施形態におけるスイッチ制御部(34)と同一機能構成を有する。すなわち、入力スイッチ(SA1〜SAN、SB1〜SBN)は、スイッチ信号(φD1〜φDN)およびスイッチ信号(φD1B〜φDNB)に基づきRTZ方式で動作する。
次に、図5に示す第4実施形態におけるD/A変換器(40)の動作を説明する。
図2に示すように、クロック信号(Φ1)がハイレベル、クロック信号(Φ2)がローレベルのとき、出力段(42)では、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(400)の反転入力端子とが接続される。また、クロック信号(Φ2)に応じて動作する出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とが切断される。
入力段(41)では、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)において、ユニット毎に与えられた入力デジタルデータ(D1〜DN)と入力デジタルデータの反転信号(D1B〜DNB)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)のいずれか一方はオン状態となり、他方はオフ状態となる。
このとき、クロック信号(Φ2)に応じて動作する入力スイッチ(SE1〜SEN)はオフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが切断される。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)それぞれは、端子(Iout)に電流を出力し、各入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)から出力される電流の和が、端子(Iout)から出力される。出力段(42)では、この端子(Iout)から出力される電流信号を差動オペアンプ(400)の反転入力端子に入力し、差動オペアンプ(400)はシングルエンド信号を出力する。
クロック信号(Φ1)がハイレベルである状態から、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルに切り替わると、入力デジタルデータ(D1〜DN)、その反転信号(D1B〜DNB)に関係なく、スイッチ信号(φD1〜φDN)、(φD1B〜φDNB)は「−1」に切り替わる。そのため、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)はオフ状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが、端子(Iout)から切断される。
このとき、入力スイッチ(SE1〜SEN)はオン状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが接続される。
また、出力スイッチ(SO1)はオフ状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(400)の反転入力端子とが切断され、出力スイッチ(SO2)はオン状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とを接続する。
この第4実施形態においても、図2に示すように、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルである期間T11では、差動オペアンプ(400)が出力するシングルエンド信号は、差動オペアンプ(400)と容量素子(Cfb)とによって、クロック信号(Φ1)が、前回ハイレベルからローレベルに切り替わる直前に出力していた信号、すなわち、図2に示す期間T10で出力していた信号と同じ電圧値を保持する。
そして、クロック信号(Φ1)がローレベル、クロック信号(Φ2)がハイレベルである状態から、再び、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルに切り替わると、出力スイッチ(SO1)はオン状態となり端子(Iout)と差動オペアンプ(400)の反転入力端子とが接続され、出力スイッチ(SO2)はオフ状態となり端子(Iout)とコモン電圧源(VCM)とが切断される。
また、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)において、ユニット毎に与えられた新たな入力デジタルデータ(D1−NEXT〜DN−NEXT)と新たな入力デジタルデータの反転信号(D1B−NEXT〜DNB−NEXT)とに応じて、入力スイッチ(SA1〜SAN)および入力スイッチ(SB1〜SBN)のいずれか一方はオン状態となり、他方はオフ状態となる。
また、入力スイッチ(SE1〜SEN)はオフ状態となり電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とが切断される。
そして、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)のそれぞれは、端子(Iout)に電流を出力し、出力段(42)において、差動オペアンプ(400)は新たなシングルエンド信号を出力する。
このように、D/A変換器(40)は、クロック信号(Φ2)がハイレベルになっている期間では、入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)は端子(Iout)へ電流を出力しないという、上述のRTZ方式を採用しているにも関わらず、差動オペアンプ(400)が出力するシングルエンド信号は、クロック信号(Φ1)が、前回ローレベルになる直前に出力していた信号と同じ電圧値を保持することができる。
つまり、このD/A変換器(40)は、RTZ方式を採用することによりシンボル間干渉の影響による出力信号への歪みを回避できることに加え、RTZ方式を採用した場合の課題であった、差動アナログ信号の電圧レベル低下による、S/N比の劣化も発生しない。
また、クロック信号(Φ2)がハイレベルの期間では、複数の入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)において、入力スイッチ(SE1〜SEN)がオン状態となり、電流源(IP1〜IPN)の他端と電流源(IN1〜INN)の他端とを接続する構成としている。そのため、次に、クロック信号(Φ2)がローレベルになりクロック信号(Φ1)がハイレベルになった時に、入力デジタルデータに依存して入力セグメントユニット(IU41〜IU4N)において生じる影響を、端子(Iout)に与えることを回避することができる。すなわち、D/A変換器(40)の変換精度を向上させることができる。
なお、上記各実施形態において、入力セグメントユニットに設けられた、一端が基準電圧源(VREFP)に接続された電流源(IP1〜IPN)、一端が基準電圧源(VREFN)に接続された電流源(IN1〜INN)のそれぞれは、入力セグメントユニット間で電流値が等しく設定されていてもよく、異なる値に設定されていてもよい。
入力セグメントユニット間で、電流源(IP1〜IPN)、電流源(IN1〜INN)のそれぞれの電流値が等しく設定されることで、サイズ誤差によるノイズを少なくすることができる。
また、入力セグメントユニット間で、電流源(IP1〜IPN)の電流値、電流源(IN1〜INN)の電流値が、小さなものから大きなものまで、順に2倍の大きさになっていくように設定されることで、占有面積を小さくすることができる。
また、入力セグメントユニットにおいて、電流源(IP1〜IPN)と電流源(IN1〜INN)とは、電圧源と抵抗素子とで構成してもよく、電圧源とMOSトランジスタまたはバイポーラトランジスタとで構成してもよい。
また、各D/A変換器(10〜40)において、入力セグメントユニットの数は、複数に限らず、1であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態においては、図1、図3に示すように、入力段(11、21)では、電流源(IPm、INm)と、端子(Iout+、Iout−)との接続/切断を、入力スイッチ(SAm〜SDm)により切り替えることによって、入力デジタルデータ(Dm)に応じた電流信号を出力する構成とした場合について説明したが、これに限るものではなく、入力デジタルデータ(Dm)に応じた電流信号を共通接続された端子(Iout+、Iout−)に出力することができれば、入力段(11、21)の構成はこれに限るものではない。
同様に、第3および第4実施形態においても、入力デジタルデータ(Dm)に応じた電流信号を共通接続された端子(Iout)に出力することができれば、入力段(31、41)の構成は上記構成に限るものではない。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
第5実施形態は、本発明のD/A変換器(10〜40)を、オーディオ用のオーバーサンプリング型デルタシグマD/A変換器(70)のD/A変換器として適用したものであって、図6は、その一例を示す構成図である。
オーバーサンプリング型デルタシグマD/A変換器(70)は、図6に示すように、デジタルインターポレーションフィルタ(710)と、15レベルデジタルデルタシグマ変調器(720)と、DWA方式ダイナミック・エレメント・マッチング回路(730)と、15レベルD/A変換器(740)と、を備える。
デジタルインターポレーションフィルタ(710)は、所定のサンプリング周波数でサンプリングされたデジタル信号を補間して、サンプリング周波数より高い周波数のデジタル信号に変換する。15レベルデジタルデルタシグマ変調器(720)は、デジタルインターポレーションフィルタ(710)で補間処理されたデジタル信号をノイズシェーピングして、より低ビット数(低分解能)の15レベルのデジタル信号に変換する。15レベルD/A変換器(740)は、DWA方式ダイナミック・エレメント・マッチング回路(730)から出力される15レベルのデジタル信号を入力し、アナログ信号に変換する回路であって、図1に示したD/A変換器(10)や、図3に示したD/A変換器(20)、また、図4に示したD/A変換器(30)、図5に示したD/A変換器(40)を適用することができる。
図6に示す、オーバーサンプリング型デルタシグマD/A変換器(70)は、入力される、バイナリ16ビットのデジタル信号Dinをデジタルインターポレーションフィルタ(710)で、64倍または128倍または256倍などの高速なバイナリ16ビットのデジタルデータに変換し、15レベルのデジタルデルタシグマ変調器(720)でノイズシェーピングした、低分解能(15レベル)のデジタルデータに変換し、DWA方式ダイナミック・エレメント・マッチング回路(730)でアナログ変換セグメントのミスマッチノイズ混入を低減させる信号処理を行う。
そして、本発明のD/A変換器(10〜40)でなる15レベルD/A変換器(740)でアナログ信号変換し、アナログ信号OUTを出力するようになっている。
このように、本発明のD/A変換器(10〜40)は、入力されるデジタル信号をオーバーサンプリングして高速なデジタルデータとした上で、アナログ信号に変換する、例えばオーディオ用のD/A変換器で利用できる。
すなわち、低歪み、高S/N比のD/A変換器を用いたオーバーサンプリング型デルタシグマD/A変換器(70)を実現することができる。
本発明のD/A変換器は、低歪みのD/A変換したアナログ信号を出力することが求められている分野、例えばオーディオ用のD/A変換器、ビデオ用のD/A変換器、産業計測用のD/A変換器などでの利用が可能であるが、これらの用途に限定されず、歪みの少ないアナログ信号を求められる用途で利用するとその効果が発揮できる。
特に、入力されるデジタル信号をオーバーサンプリングして高速なデジタルデータとした上で、アナログ信号に変換する、例えばオーディオ用のD/A変換器などでの利用は効果的な一例である。
10、20、30、40、50 D/A変換器
11、21、31、41、51 入力段
12、22、32、42、52 出力段
13、23、33、43 クロック供給部
14、24、34、44 スイッチ制御部
70 オーバーサンプリング型デルタシグマD/A変換器
100、200、300、400、500 差動オペアンプ
710 デジタルインターポレーションフィルタ
720 15レベル デジタルデルタシグマ変調器
730 DWA方式ダイナミック・エレメント・マッチング回路
740 15レベル D/A変換器
Iout+ 端子
Iout− 端子
Iout 端子
Vout+ 非反転出力端子
Vout− 反転出力端子
Vout 出力端子
VREFP 基準電圧源
VREFN 基準電圧源
VCM コモン電圧源
IU11〜IU1N、IU21〜IU2N 入力セグメントユニット
IU31〜IU3N、IU41〜IU4N 入力セグメントユニット
IU51〜IU5N 入力セグメントユニット
IP1〜IPN 電流源
IN1〜INN 電流源
SA1〜SAN 入力スイッチ
SB1〜SBN 入力スイッチ
SC1〜SCN 入力スイッチ
SD1〜SDN 入力スイッチ
SE1〜SEN 入力スイッチ
SO1、SO2、SO3 出力スイッチ
Rfb、Rfb1、Rfb2 抵抗素子
Cfb、Cfb1、Cfb2 容量素子

Claims (10)

  1. 1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータからなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
    第1の電流源および第2の電流源と、
    前記入力デジタルデータに応じて前記第1の電流源と第1の出力端とを接続または切断する第1の入力スイッチと、
    前記入力デジタルデータの反転信号に応じて前記第1の電流源と第2の出力端とを接続または切断する第2の入力スイッチと、
    前記入力デジタルデータに応じて前記第2の電流源と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の入力スイッチと、
    前記入力デジタルデータの反転信号に応じて前記第2の電流源と前記第1の出力端とを接続または切断する第4の入力スイッチと、を備えた入力セグメントユニットを、前記入力デジタルデータ毎に有し、
    前記入力セグメントユニットの前記第1の出力端同士および前記第2の出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段と、
    差動オペアンプと、
    当該差動オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第1の容量素子と、
    前記差動オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第2の容量素子と、
    前記第1の出力端と前記差動オペアンプの非反転出力端子との間に前記第1の容量素子と並列に接続された第1の抵抗素子と、
    前記第2の出力端と前記差動オペアンプの反転出力端子との間に前記第2の容量素子と並列に接続された第2の抵抗素子と、
    前記第1の出力端と前記差動オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチと、
    前記第2の出力端と前記差動オペアンプの非反転入力端子とを接続または切断する第2の出力スイッチと、
    前記第1の出力端と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の出力スイッチと、
    を有し、
    前記差動オペアンプは前記デジタル信号に応じた差動アナログ信号を出力する出力段と、を備え、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じて前記第1の入力スイッチおよび前記第3の入力スイッチ、または前記第2の入力スイッチおよび前記第4の入力スイッチのいずれか一方の対がオン状態となり他方の対がオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオン状態となり前記第3の出力スイッチはオフ状態となり、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは前記第1、第2、第3および第4の入力スイッチがオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオフ状態となり前記第3の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器。
  2. 前記入力セグメントユニットは、前記第1の電流源の出力側と前記第2の電流源の入力側とを接続または切断する第5の入力スイッチを有し、
    前記第1の期間では前記第5の入力スイッチはオフ状態となり、
    前記第2の期間では前記第5の入力スイッチがオン状態となることを特徴とする請求項1記載のD/A変換器。
  3. 1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータからなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
    第1の電流源および第2の電流源と、
    前記入力デジタルデータに応じて前記第1の電流源と出力端とを接続または切断する第1の入力スイッチと、
    前記入力デジタルデータの反転信号に応じて前記第2の電流源と前記出力端とを接続または切断する第2の入力スイッチと、を備えた入力セグメントユニットを、前記入力デジタルデータ毎に有し、
    前記入力セグメントユニットの前記出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段と、
    オペアンプと、
    当該オペアンプの反転入力端子と出力端子との間に接続された容量素子と、
    前記出力端と前記オペアンプの出力端子との間に前記容量素子と並列に接続された抵抗素子と、
    前記出力端と前記オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチと、
    前記出力端と基準電位とを接続または切断する第2の出力スイッチと、
    を有し、
    前記オペアンプは前記デジタル信号に応じたアナログ信号を出力する出力段と、を備え、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じて前記第1の入力スイッチ、または前記第2の入力スイッチのいずれか一方がオン状態となり他方がオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチはオン状態となり前記第2の出力スイッチはオフ状態となり、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは前記第1および第2の入力スイッチがオフ状態となり、且つ前記第1の出力スイッチはオフ状態となり前記第2の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器。
  4. 前記入力セグメントユニットは、前記第1の電流源の出力側と前記第2の電流源の入力側とを接続または切断する第3の入力スイッチを有し、
    前記第1の期間では前記第3の入力スイッチはオフ状態となり、
    前記第2の期間では前記第3の入力スイッチがオン状態となることを特徴とする請求項3記載のD/A変換器。
  5. 前記第1の電流源と前記第2の電流源とは、極性が異なる、電流値の等しい電流を供給することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のD/A変換器。
  6. 前記入力セグメントユニットを複数有し、
    前記入力セグメントユニット間で、前記第1の電流源同士および前記第2の電流源同士の電流値がそれぞれ等しいことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のD/A変換器。
  7. 前記入力セグメントユニットを複数有し、
    前記第1の電流源および前記第2の電流源は、それぞれ前記入力セグメントユニット間で、前記電流値が順に2倍となるように設定されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のD/A変換器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のD/A変換器と、デジタルデルタシグマ変調器とを備え、
    前記D/A変換器は、前記デジタルデルタシグマ変調器を介して処理されたデジタル信号を、アナログ信号に変換することを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のD/A変換器と、デジタルデルタシグマ変調器及びダイナミック・エレメント・マッチング回路と、を備え、
    前記D/A変換器は、前記デジタルデルタシグマ変調器及びダイナミック・エレメント・マッチング回路を介して処理されたデジタル信号を、アナログ信号に変換することを特徴とするデルタシグマ型D/A変換器。
  10. 1ビット信号である1または複数の入力デジタルデータからなるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器であって、
    前記入力デジタルデータ毎に設けられ、前記与えられた前記入力デジタルデータに応じた電流信号を第1の出力端および第2の出力端に出力する入力セグメントユニットを有し、各入力セグメントユニットの前記第1の出力端同士および前記第2の出力端同士がそれぞれ共通接続された入力段と、
    差動オペアンプと、
    当該差動オペアンプの反転入力端子と非反転出力端子との間に接続された第1の容量素子と、
    前記差動オペアンプの非反転入力端子と反転出力端子との間に接続された第2の容量素子と、
    前記第1の出力端と前記差動オペアンプの非反転出力端子との間に前記第1の容量素子と並列に接続された第1の抵抗素子と、
    前記第2の出力端と前記差動オペアンプの反転出力端子との間に前記第2の容量素子と並列に接続された第2の抵抗素子と、
    前記第1の出力端と前記差動オペアンプの反転入力端子とを接続または切断する第1の出力スイッチと、
    前記第2の出力端と前記差動オペアンプの非反転入力端子とを接続または切断する第2の出力スイッチと、
    前記第1の出力端と前記第2の出力端とを接続または切断する第3の出力スイッチと、
    を有し、
    前記デジタル信号に応じた差動アナログ信号を出力する出力段と、を備え、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前部期間である第1の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは前記入力デジタルデータに応じた電流信号を出力し、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオン状態となり前記第3の出力スイッチはオフ状態となり、
    前記入力デジタルデータの1周期のうちの前記第1の期間に続く残りの期間である第2の期間では、
    前記各入力セグメントユニットは電流信号の出力を停止し、且つ前記第1の出力スイッチおよび前記第2の出力スイッチはオフ状態となり前記第3の出力スイッチはオン状態となることを特徴とするD/A変換器。
JP2013031526A 2013-02-20 2013-02-20 D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器 Expired - Fee Related JP5768072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031526A JP5768072B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031526A JP5768072B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014160990A JP2014160990A (ja) 2014-09-04
JP5768072B2 true JP5768072B2 (ja) 2015-08-26

Family

ID=51612388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031526A Expired - Fee Related JP5768072B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5768072B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6545998B2 (ja) * 2015-04-24 2019-07-17 ローム株式会社 オーディオ回路、それを用いた車載用オーディオ装置、オーディオコンポーネント装置、電子機器
EP3485573A2 (de) * 2016-07-14 2019-05-22 Silicon Line GmbH Vorrichtung und verfahren zum steuerbaren verzoegern elektrischer signale

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60242728A (ja) * 1985-04-15 1985-12-02 Yokogawa Hokushin Electric Corp 逐次比較形ad変換装置
JPH0758912B2 (ja) * 1986-12-29 1995-06-21 株式会社アドバンテスト 高速セトリングd/a変換器
JPH0951274A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Hitachi Ltd ディジタル・アナログ変換器およびハードディスクドライブ制御装置
JP2000078015A (ja) * 1998-09-02 2000-03-14 Asahi Kasei Microsystems Kk マルチビット型d/a変換器及びデルタシグマ型a/d変換器
JP2002164788A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Kawasaki Microelectronics Kk 差動出力型da変換器
EP1515444A1 (en) * 2003-09-15 2005-03-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method for calibrating a multi-bit digital-to-analog converter, multi-bit digital-to-analog converter in which this method is applied and converter provided with such a multi-bit digital-to-analog converter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014160990A (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6967611B2 (en) Optimized reference voltage generation using switched capacitor scaling for data converters
US7307568B1 (en) Return-to-hold switching scheme for DAC output stage
EP1837996B1 (en) Sigma-Delta modulator
WO2011145152A1 (ja) デジタル-アナログ変換器及びデジタル-アナログ変換装置
US9236879B2 (en) A/D converter, image sensor device, and method of generating digital signal from analog signal
US20030179122A1 (en) D/A converter and delta-sigma D/A converter
JP3597812B2 (ja) 擬似差動増幅回路及び擬似差動増幅回路を使用したa/d変換器
JPWO2014141350A1 (ja) Ad変換器
US7348916B2 (en) Pipeline A/D converter and method of pipeline A/D conversion
US10735016B2 (en) D/A conversion circuit, quantization circuit, and A/D conversion circuit
JP4727511B2 (ja) 高速アナログ/ディジタルコンバータ
JP5768072B2 (ja) D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器
JP2012244521A (ja) 比較器及びad変換器
US6501412B2 (en) Analog-to-digital converter including a series of quantizers interconnected in cascade
KR101644999B1 (ko) 시간 영역 다단 인터폴레이션 기법을 이용한 저전력 아날로그 디지털 변환기
EP1540565B1 (en) Switched capacitor system, method, and use
US8022851B2 (en) DAC with data independent common mode dynamics
US8830100B2 (en) Digital-analog converter and control method thereof
JP3927478B2 (ja) D/aコンバータ
US20050190086A1 (en) Digital to analog conversion
CN114793118A (zh) ∑-δ模数转换器中的数模转换器线性化技术
WO2021152687A1 (ja) トラック・アンド・ホールド回路
JP5129298B2 (ja) DWA(Data−Weighted−Averaging)回路、それを用いたデルタシグマ変調器
JP5843629B2 (ja) D/a変換器
US20120044103A1 (en) Parallel interpolation a/d converter and digital equalizer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5768072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees