JPH0951274A - ディジタル・アナログ変換器およびハードディスクドライブ制御装置 - Google Patents

ディジタル・アナログ変換器およびハードディスクドライブ制御装置

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JPH0951274A
JPH0951274A JP7199421A JP19942195A JPH0951274A JP H0951274 A JPH0951274 A JP H0951274A JP 7199421 A JP7199421 A JP 7199421A JP 19942195 A JP19942195 A JP 19942195A JP H0951274 A JPH0951274 A JP H0951274A
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mos transistor
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JP7199421A
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Inventor
Yasuhiro Akiyama
靖浩 秋山
Masanori Otsuka
正則 大塚
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】基準電流源109と、カレントミラー110と
を備え、上位側ビットは単位電流源スイッチを行列状に
並べた単位電流源マトリクス107と、入力ディジタル
データに応じて所定の電流が出力されるように選択信号
を発生するXデコーダ103,Yデコーダ104,10
5と、デコーダで発生する選択信号の遅延量を等しくす
るためのラッチ106を含むDA変換器108からな
る。下位側ビットは、入力ディジタルデータの各々のビ
ットの重みに応じて、所定の電流量を固定で出力する重
み付き電流源112とラッチ111とを含むDA変換器
113で変換する。そして、変換器108と113の電流
出力を加算し、電圧値に変換する電流電圧変換器114
を備える。 【効果】入力ディジタルデータのビット数が大きい場合
でも、高速で作動し、電源電圧が低い場合でも安定した
動作が可能なDA変換器を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号をアナロ
グ信号に変換するディジタル・アナログ変換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】単位電流源スイッチを用いたディジタル
・アナログ変換器(以下、DA変換器と略す)の単位電
流源スイッチの選択方式に関する公知例として、特公平
4− 33169 号公報に記載のディジタル・アナログ変換
器がある。このDA変換器はM行N列のマトリクス状に
配列された電流源スイッチセルを有するDA変換器であ
り、電流源スイッチセルのオン(on),オフ(of
f)を制御する手段として、Lビットの入力ディジタル
データのうちl1 ビットを入力してm個の行方向セルを
選択する1個の行選択デコーダ回路と、Lビットの入力
ディジタルデータのうちl2 ビットを入力して(n+
1)個の列方向セルを選択する1個の列選択デコーダ回
路を備えている。なお列選択デコーダ回路は、互いに一
致しない対を構成する2種類の列選択信号を発生する構
成である。
【0003】他の公知例として、特公平3−32247号公報
に記載のDA変換器がある。同DA変換器はマトリクス
状に配置した複数の単位電流源スイッチセルを備え、上
位ビット側の入力ディジタルデータより行方向セルを選
択する第1のエンコーダ回路と、下位ビット側の入力デ
ィジタルデータより第1の列選択信号を発生する第2の
エンコーダ回路と、第1の列選択信号より2種類の第2
の列選択信号を発生する第3のエンコーダ回路を備えた
構成となっている。
【0004】一方、基準電流源から単位電流源へ電流を
供給するカレントミラー回路の方式に関する最も基本的
な回路例として、図2(a),(b)に示した方式が一般
に知られている。同図(a)は電流源201とMOSト
ランジスタ202,203で構成した例であり、同図
(b)は電流源205とMOSトランジスタ206,2
07で構成した例である。しかし、今日の半導体開発の
技術水準からみて同回路のままでは充分な電流精度の確
保が困難であるため、実際には何らかの回路変更を施し
て用いる場合が多い。その一例として特開平6−104762
号公報に記載のカレントミラー回路がある。同回路例で
は、主となる基準電流源とは別に従となる基準電流源を
持ったバイアス回路を設け、出力段のMOSトランジス
タに接続することによってトランジスタが飽和領域で動
作するようにし、電流出力の安定化を図っている。
【0005】他の公知例として、特開平6−61859号公報
に記載のカレントミラー回路がある。同例には、電流を
決定するMOSトランジスタの動作を完全差動型増幅器
を用いて安定させ、電流出力端子の電圧が変化しても、
一定の電流を供給する回路例が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平4−33169号公報
のディジタル・アナログ変換器に記載されている列方向
選択デコーダは、1個のデコーダで二つの選択信号を発
生する方式であるが、回路構成が複雑となり、入力ビッ
ト数の多いDA変換器には適していない。
【0007】また、特公平3−32247号公報のディジタル
・アナログ変換器に記載されている列方向選択デコーダ
は、第2のエンコーダ回路で第1の列選択信号を発生し
た後、第3のエンコーダ回路で二つの列選択信号を発生
する方式であるため、エンコーダの回路規模が大きく、
高速なDA変換器及び入力ビット数の多いDA変換器に
は適していない。
【0008】一方、特開平6−104762 号公報に記載され
ているカレントミラー回路では、出力段に一定の電圧を
供給するためのバイアス回路自体にも、主となる基準電
流源とは別の基準電流源を必要とし、回路構成が増え、
消費電流も大きくなるという問題がある。さらに、入力
段を構成するMOSトランジスタの積み重ね段数も多く
なるという問題がある。また、特開平6−61859号公報に
記載のカレントミラー回路では、電流出力を安定させる
ために完全差動型増幅器を用いている。しかし、同増幅
器はMOSトランジスタの構成素子数も多く、特に増幅
器内部に位相保障用のキャパシタを備えているため、回
路面積が大きくなるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために、
図1に示す本発明のDA変換器は以下の手段を用いる。
【0010】基準となる電流量を発生する基準電流源1
09と少ない個数のMOSトランジスタで構成したクロ
スカップル型シングル増幅器を備え、上位側ビット10
1と下位側ビット102に2分割した入力ディジタルデ
ータのうち、上位側ビットは、複数個の単位電流源スイ
ッチをX行Y列の配列状に並べた単位電流源マトリクス
回路107と、上位側ビット101の入力ディジタルデ
ータに応じて所定の電流が出力されるように、単位電流
源スイッチの行選択信号を発生するXデコーダ103
と、同じく2種類の列選択信号をそれぞれ分担して発生
するYデコーダ104,Yデコーダ105と、これら3
個のデコーダ103,104,105で発生する選択信
号の遅延量を等しくするためのラッチ回路106とで構
成するDA変換器108で変換する。また下位側ビット
102は、下位側の入力ディジタルデータのそれぞれの
ビットの重みに応じて、所定の電流量を固定で出力する
複数個の重み付き電流源112とDA変換器108との
変換タイミングを一致させるためのラッチ回路111と
で構成するDA変換器113で変換する。さらに、DA
変換器108とDA変換器113の電流出力をアナログ
的に加算し、最終的に電圧値に変換して出力するための
電流電圧変換器114を備えている。
【0011】
【作用】本発明では、DA変換器108で用いる2種類
の列選択信号の生成を、二つのYデコーダ104,10
5で分担することにより、入力ディジタルデータのビッ
ト数が大きい場合でも、簡単な構成で高速なDA変換器
を実現できる。
【0012】さらにカレントミラー110に少ない個数
のMOSトランジスタで構成した増幅器を用いることに
よって、回路を構成するMOSトランジスタの積み重ね
段数を少なくすることができ、DA変換器の電源電圧が
低い場合でも安定した動作が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例のDA変換器につい
て図面を参照しながら説明する。
【0014】図3に示した例は、入力ディジタルデータ
のビット数が10ビットD0〜D9のDA変換器の一実
施例である。DA変換器301は、10ビットの入力デ
ィジタルデータ302のうち上位側5ビットD9〜D5
を電流出力型DA変換器108,下位側5ビットD4〜D0
を電流出力型DA変換器113により変換を行い、それ
ぞれの電流出力を電流電圧変換器114によってアナロ
グ的に加算し、最終的に電圧値として出力する。
【0015】まず、上位側5ビットのDA変換器108
の構成と動作を説明する。DA変換器108は、単位電
流源マトリクス回路107,Xデコーダ回路103,Y
デコーダ104,Yデコーダ105及びラッチ回路10
6から構成される。
【0016】単位電流源マトリクス回路107は、MO
Sトランジスタで構成する25 個、すなわち32個の単
位電流源スイッチ306を4行8列の行列状に並べた部
分である。本DA変換器301には、DA変換を行う際
の所定ビットあたりの電流出力量の基準となる基準電流
源109を備えており、単位電流源スイッチ306単体
に流れる電流量Ioはカレントミラー回路110を介す
ることにより基準電流源109の電流量Irefと等し
くなっている。ここで、単位電流源スイッチ306の配
置形状は任意の形状とすることができ、例えば8行4
列、あるいは1列に32個並べた形状でも良い。
【0017】Xデコーダ103,Yデコーダ104,Y
デコーダ105は、上位5ビットの入力ディジタルデー
タに応じて、DA変換器108から所定の電流が出力さ
れるように単位電流源スイッチ306を制御する手段で
ある。Xデコーダ103は行方向の単位電流源スイッチ
306を制御する。Yデコーダ104とYデコーダ10
5は、それぞれ異なる列方向の選択信号を発生し、単位
電流源スイッチ306を制御する。
【0018】Yデコーダ104とYデコーダ105へ
は、上位5ビットのうちD9〜D7の3ビットのディジ
タルデータを入力する。
【0019】Yデコーダ104の真理値表を図4(a)
に示す。図中のオンは列方向の単位電流源スイッチの全
てを選択している状態を表し、オフは未選択の状態を表
す。D9〜D7の入力値が2進数で(000)2 ならば全
ての列を選択せず、入力値が(001)2 ならばYa0
列の単位電流源スイッチ全てを選択し、入力値が
(010)2 ならばYa0列とYa1列の単位電流源スイ
ッチ全てを選択する。以後、選択される列が1列ずつ増
加し、入力値が(111)2 ならば、Ya7列を除いた列
の全てが選択される。この時、Ya0〜Ya7の選択信
号によって選択された列方向の単位電流スイッチは、X
列選択信号及びYb0〜Yb7の行選択信号に関係なく
オン状態となる。
【0020】Yデコーダ105の真理値表を図4(b)
に示す。D9〜D7の入力値が2進数で(000)2 なら
ばYb0列のみの単位電流源スイッチ全てを選択し、入
力値が(001)2 ならばYb1列のみの単位電流源スイ
ッチ全てを選択する。以後、列が1列ずつ変化して選択
され、入力値が(111)2 ならばYb7列のみの単位電
流源スイッチ全てを選択する。この時、選択された単位
電流源スイッチは、入力されるX行選択信号がオンの時
ならばオン状態となり、X行選択信号がオフの時はオフ
状態となる。
【0021】Ya0〜Ya7及びYb0〜Yb7による
列選択の順序は、図3の単位電流源マトリクス回路10
7の向かって最も左側の列から右側に向かって順番に1
列ずつ、あるいは最も右側の列から左側に向かって順番
に1列ずつでもよく、あるいはDA変換器の単調性向上
を考慮して8列をランダムに選択しても良い。
【0022】一方、Xデコーダ103へは、上位5ビッ
トのうちD6,D5の2ビットのディジタルデータを入
力する。Xデコーダ103の真理値表を図4(c)に示
す。図中のオンは行方向の単位電流源スイッチの全てを
選択している状態を表し、オフは未選択の状態を表す。
D6、D5の入力値が2進数で(00)2 ならば全ての行
の単位電流源スイッチを選択せず、(01)2 ならばX0
行のみの単位電流源スイッチ全てを選択、(10)2 なら
ばX0行とX1行の単位電流源スイッチ全てを選択、
(11)2 ならばX3行を除く単位電流源スイッチの全て
を選択する。この時、選択された単位電流源スイッチへ
入力されるYa列選択信号がオンの時、及びYb列選択
信号がオンならば単位電流源スイッチはオン状態とな
り、それ以外の時はオフ状態となる。
【0023】X0〜X3の信号による行選択の順序は、
図3の単位電流源マトリクス回路312に向かって最も
上側の行から下側に向かって順番に1行毎、あるいは最
も下側の行から上側に向かって順番に1行毎でもよく、
あるいはDA変換器の単調性向上を考慮して4行をラン
ダムに選択しても良い。
【0024】以上のようにD9〜D5ビットの入力ディ
ジタルデータをXデコーダ103,Yデコーダ104,
Yデコーダ105でデコードすることにより、ゼロから
31(×基準電流Io)までの電流が、単位電流源マト
リクス回路107から出力される。
【0025】ラッチ回路106は、Xデコーダ103及
びYデコーダ104,105と単位電流源マトリクス回
路107との間に配置し、入力ディジタルデータ302
が前のある値から次の新しい値へ切り替わる際、Xデコ
ーダ103とYデコーダ104,105の論理遅延により発
生するグリッチを低減することを目的として備えてい
る。
【0026】次に、下位側5ビットのDA変換器113
の構成と動作を説明する。DA変換器113は、5個の
重み付き電流源307〜311とラッチ回路111から
構成される。
【0027】5個の重み付き電流源307〜311は、
ディジタルデータの入力ビットD4〜D0の入力によ
り、各々のビットの重みに対応した電流が流れるように
選択される電流源である。D4,D3,D2,D1,D
0ビットの入力は、ラッチ回路111を介して直接個々
の電流源へ入力する。各電流源の電流は、基準電流源1
09の発生電流Io(Iref)に対してIo/2のn
乗(n=1〜5)となる。
【0028】図5はD4〜D0ビットの入力ディジタル
データに対する出力電流の関係を示したものである。入
力値が2進値で(00000)2 ならば出力電流は0,
(00001)2 ならばIo/32,(00001)2 なら
ば(2×Io)/32の電流が流れる。以後入力値が1
増加する毎に出力電流はIo/32ずつ増え、入力値が
(11111)2 ならば(31×Io)/32の電流が出
力される。
【0029】ラッチ回路111は、DA変換器108の
ラッチ回路106と同様の理由から、入力ビットD0〜
D4端子と各々の重み付き電流源307〜311との間
に備えている。
【0030】DA変換器108の出力電流とDA変換器
113の出力電流は、電流電圧変換器114によって加
算した後、電圧値に変換して電圧出力の端子304及び
電圧出力の端子305へ出力する。
【0031】DA変換器301の変換タイミングは、制
御信号303を介して外部より制御される。この時、D
A変換器301の出力304,305は次の制御信号入
力があるまで前の変換結果を保持する構成となってい
る。
【0032】図6はDA変換器108の構成の一実施例
を示した図である。前述の説明の通り、DA変換器10
8は32個の単位電流源スイッチ306を4行8列の行
列状に配置した部分と、上位側5ビットの入力ディジタ
ルデータのうちD7〜D9ビット603〜605の入力
によって、8列方向の選択信号Ya1〜Ya8を発生す
るYデコーダ104と、選択信号Yb1〜Yb8を発生
するYデコーダ105と、D5,D6ビットの入力によ
って4行方向の制御信号X0〜X3を生成するXデコー
ダ103と、ラッチ回路106で構成する。
【0033】32個の単位電流源スイッチ306へは、
基準電流入力606より所定ビットあたりの電流出力量
の基準となる電流が供給されており、Xデコーダ10
3,Yデコーダ104及びYデコーダ105のオン,オ
フ制御によって変換された電流の合計が電流出力の端子
627、及び電流出力の端子628へ出力される。
【0034】図7は基準電流源から単位電流源スイッチ
と重み付き電流源へ電流を供給するカレントミラー回路
の構成の一実施例を示した図である。カレントミラー回
路は、基準電流源109,MOSトランジスタ701〜
708で構成するクロスカップル型シングル増幅器、及
びMOSトランジスタ709〜713からなる単位電流
源スイッチへのバイアス安定部で構成する。
【0035】基準電流源109の電流Irefは、MO
Sトランジスタ701のゲート端子より発生する電流源
バイアス714、及び電流源バイアス714をクロスカ
ップル型シングル増幅器701〜708を介して発生す
る電流源バイアス715により、同電流が単位電流源ス
イッチへ供給される。バイアス安定部は、DA変換器3
01の電流出力段電位を所定の電位に保つため、電流源
バイアスの端子716と電流源バイアスの端子717
を、単位電流源スイッチ306及び重み付き電流源30
7〜311の電流出力段に直接接続する。
【0036】ここでMOSトランジスタ703のゲート
が接続されているノードの電圧をVa,MOSトランジ
スタ704のゲートが接続されているノードの電圧をV
b,MOSトランジスタ705のゲートが接続されてい
るノードの電圧をVc、及び増幅器の増幅率をβとすれ
ば、同図のカレントミラー回路が安定に動作する条件
は、Vcとβ×(Va−Vb)が等しいときである。す
なわち、Va及びVbが一定ならばMOSトランジスタ
703,704のW(チャネル幅)/L(チャネル長)
比とMOSトランジスタ707,708のgm(MOS
トランジスタの伝達コンダクタンス)を調節し、βを最
適値に設定することにより安定、かつ精度の良いカレン
トミラー回路を実現できる。
【0037】図8はDA変換器108を構成する単位電
流源スイッチの一実施例について示した図である。同図
(a)に単位電流源スイッチの入出力信号を示す。入出
力信号は1個の単位電流源スイッチ306が出力する電
流の基準となる電流源バイアス606と、Xデコーダか
らの行選択信号である制御信号Xと、Yデコーダ1から
の列選択信号である制御信号Yaと、Yデコーダ2から
の列選択信号である制御信号Ybと、1個の単位電流ス
イッチ306が選択されている場合の電流出力である電
流出力の端子627と、選択されていない場合の電流出
力である電流出力の端子628がある。3個の制御信号
と電流出力との入出力関係を同図(b)に示す。図中の
オンは電流が出力される状態を表し、オフは出力されな
い状態を表す。電流出力の端子627には制御信号Ya
801がアクティブの時、または制御信号Xと制御信号
Ybがアクティブの時に電流が出力され、それ以外の時
は電流出力の端子628に出力される。
【0038】図9に単位電流源スイッチの構成図を示
す。単位電流源スイッチはMOSトランジスタで構成す
る。MOSトランジスタ901〜908は制御信号X,
制御信号Ya,制御信号Ybの入力によってMOSトラ
ンジスタ911,912で構成するスイッチを動作させ
る論理回路部である。図8(a)で説明した様に制御信
号Yb803がアクティブの時、または制御信号X80
1と制御信号Ya802がアクティブの時、MOSトラ
ンジスタ912がオンとなり、電流源バイアス714,
715よりMOSトランジスタ909,910のカレン
トミラーを介して単位電流が電流出力の端子627へ出
力される。それ以外の時はMOSトランジスタ911が
オンとなり、電流源バイアス714及び電流源バイアス
715より、MOSトランジスタ909,910のカレ
ントミラーを介して単位電流が電流出力の端子628へ
出力される。
【0039】次にDA変換器113の構成の一実施例を
図10に示す。DA変換器113は5個の重み付き電流
源307〜311と、1/8倍カレントミラー回路10
02と、ラッチ回路111で構成する。重み付き電流源
307〜311の回路構成は図9で示した単位電流源ス
イッチの構成と同じである。ただし、図9のカレントミ
ラー回路であるMOSトランジスタ909,910に相
当する部分のチャネル幅が単位電流源スイッチに対し
て、D2ビットの重み付き電流源309は1倍、D4ビ
ットとD1ビットの重み付き電流源307,310は1
/2倍、D3ビットとD0ビットの重み付き電流源30
8,311は1/4倍となっている。
【0040】また、基準電流入力1001とD0〜D2
ビットの重み付き電流源307〜311の間には1/8
倍のカレントミラー回路1002を備えており、基準電
流入力1001に対する重み付き電流源307〜311
の合計の分流比は、(各々の分流比)×(1/8倍)と
なる。すなわち、重み付き電流源307〜311は入力
ディジタルデータD0〜D4がアクティブの時、D4ビ
ットは基準電流入力1001に対して1/2倍、D3ビ
ットは1/4倍、D2ビットは1/8倍、D1ビットは
1/16倍、D0ビットは1/32倍のそれぞれのビッ
トの重みに応じた電流が電流出力の端子627へ流れ
る。またD0〜D4がアクティブでないときはそれぞれ
の電流が電流出力の端子628へ流れる。なお、重み付
き電流源307〜311では、制御信号Ybで電流のオ
ン,オフを選択しているので、制御信号Xと制御信号Y
aは信号のグランド入力であるVSS1008へ接続す
る。
【0041】図11は1/8カレントミラー回路の一実
施例を示した図である。1/8カレントミラー回路10
02は、バイアス入力段である電流源バイアス入力71
4,電流源バイアス入力715,カレントミラー部11
01〜1106,増幅器1118,増幅器1119,電流源
バイアス出力1120、及び電流源バイアス出力1121で
構成する。カレントミラー部1101〜1106は基準
電流に対して、出力電流量を8分の1に変換する部分で
ある。そのためMOSトランジスタ1104のチャネル
長は、MOSトランジスタ1101,1102のチャネ
ル長に対して8分の1としている。MOSトランジスタ
1103,1106は2段積みにしたカスコード接続と
してカレントミラー部を4段積み構成とすることもでき
る。しかし、電源電圧VDDが低い場合、トランジスタ
の動作が非飽和領域となってしまう。そこで本DA変換
器では増幅器1118を用い、MOSトランジスタ1103
のゲート電位、及びMOSトランジスタ1106のドレ
イン電位の差分をMOSトランジスタ1105へ帰還す
る構成とし、カレントミラー部の安定動作を保証してい
る。増幅器1119は、図7で説明したカレントミラー
回路の増幅器と同じ構成であるため、ここでは説明を省
略する。
【0042】図12は電流電圧変換器の一実施例を示し
た図である。電流電圧変換器は完全差動型オペアンプ1
205と2個の抵抗1203、1204で構成し、DA
変換器の出力電流を電流入力の端子1201と電流入力
の端子1202から入力し、完全差動型オペアンプ12
05と2個の抵抗1203,1204によって電圧値に
変換した後、電圧出力の端子304と電圧出力の端子3
05へ出力する。なお、電圧出力の端子305と電圧出
力の端子306の信号は、中心電圧入力1206の電圧をア
ナログ信号振幅の中心として変化する。
【0043】図13は本DA変換器を用いた制御装置の
一実施例を示した図である。図の制御装置はHDD13
01,ヘッド制御部1302,信号増幅部1303,信
号検出部1303,AD変換器1305,プロセッサ部
1306,DA変換器301、及び信号処理部1307
で構成し、HDD1301は情報を記録する部分、ヘッ
ド制御部1302はヘッドの位置等を制御する部分、信
号増幅部1303はヘッド制御部1302からの信号を
処理に必要な信号レベルまで増幅する部分、信号検出部
1304は増幅した信号の中から必要な信号を取り出す
部分、AD変換器1305はアナログ信号からディジタ
ル信号へ変換する部分、プロセッサ部1306はAD変
換器1305からの信号を所定の処理を施す部分、DA
変換器301はディジタル信号をアナログ信号に変換す
る部分、信号処理部1307はDA変換器の出力信号を
フィルタリングする部分である。この制御装置はHDD
のヘッドユニットの動作を制御するもので、その回路の
一部に本発明のDA変換器を用いた例である。
【0044】
【発明の効果】本発明のDA変換器は、入力ディジタル
データを上位側ビットと下位側ビットに2分割し、単位
電流源スイッチを行列状に配置し、上位側のディジタル
データに応じてスイッチを制御することにより所定の電
流を得るDA変換器と、下位側のディジタルデータに応
じて重み付き電流源を制御することにより所定の電流を
得るDA変換器を組み合わせた構成としている。
【0045】また、カレントミラー回路に少ない個数の
MOSトランジスタで構成した増幅器を用いることによ
って、MOSトランジスタの積み重ね段数を少なくする
ことができ、DA変換器の電源電圧が低い場合でも安定
した動作が可能な構成としている。
【0046】その結果、入力ディジタルデータのビット
数が大きい場合でも、簡単な回路構成で高精度のDA変
換器を得ることができ、さらに消費電力を低く抑さえる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるDA変換器ブロック構成の一実施
例を示すブロック図。
【図2】カレントミラーの従来例を示す回路図。
【図3】本発明によるDA変換器の一実施例を示すブロ
ック図。
【図4】DA変換器のデコーダの入出力関係を示す説明
図。
【図5】DA変換器のデコーダの入出力関係を示す説明
図。
【図6】DA変換器の一実施例を示すブロック図。
【図7】カレントミラーの一実施例を示す回路図。
【図8】単位電流源スイッチの入出力関係を示す説明
図。
【図9】単位電流源スイッチ構成の一実施例を示す回路
図。
【図10】DA変換器の一実施例を示すブロック図。
【図11】8分の1倍カレントミラーの一実施例を示す
回路図。
【図12】電流電圧変換器の一実施例を示す回路図。
【図13】本発明によるDA変換器を用いた制御装置の
一実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
101…上位側入力ディジタルデータ、102…下位側
入力ディジタルデータ、103…Xデコーダ、104…
Yデコーダ、105…Yデコーダ、106…ラッチ、1
07…単位電流源マトリクス、108…DA変換器、1
09…基準電流源、110…カレントミラー、111…
ラッチ、112…重み付き電流源、113…DA変換器、
114…電流電圧変換器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のディジタル入力ビットに対してアナ
    ログ出力量の基準となる電流を発生する基準電流源と、
    複数個の単位電流源スイッチをX行Y列の配列状に並べ
    た部分と、入力データに応じて電流量が出力されるよう
    に前記単位電流源スイッチのオン,オフを制御するXと
    Yのデコーダを有し、入力ディジタルデータに応じて動
    作するディジタル・アナログ変換器において、 前記単位電流源スイッチのY列方向のオン,オフを制御
    するために、X行方向の行選択信号に関係なく一つのY
    列方向の前記単位電流源スイッチ全てをオン,オフする
    第1の列選択信号と、X行方向の行選択信号との論理積
    によって前記単位電流源スイッチのオン,オフを決定す
    る第2の列選択信号とを発生するために、二つのYデコ
    ーダを備えたことを特徴とするディジタル・アナログ変
    換器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記基準電流源から前
    記単位電流源スイッチ及び重み付き電流源へ電流を供給
    するカレントミラー回路を、前記基準電流源と接続され
    たドレインとゲートを有する第1のMOSトランジスタ
    と、前記第1のMOSトランジスタのゲートと接続され
    たゲートを有する第2のMOSトランジスタ及び第3の
    MOSトランジスタと、前記第2のMOSトランジスタ
    のドレインと接続されたゲートを有する第4のMOSト
    ランジスタと、前記第2のMOSトランジスタのドレイ
    ン及び前記第4のMOSトランジスタのゲートと接続す
    るソースを持つ第5のMOSトランジスタと、前記第5
    のMOSトランジスタのドレインと接続するドレインと
    ゲートを持つ第6のMOSトランジスタと、前記第3の
    MOSトランジスタのドレインと接続するドレインとゲ
    ートを持つ第7のMOSトランジスタと、前記第7のM
    OSトランジスタのドレイン及びゲートと接続するゲー
    トを有する第8のMOSトランジスタで構成する増幅器
    を用いるディジタル・アナログ変換器。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記第1のディジタル
    ・アナログ変換器と、予めディジタル入力データの個々
    のビットの重みに対応した所定の電流量が得られるよう
    に、それぞれ重み付けされた複数個の重み付き電流源を
    有し、入力ビットに応じて動作する第2のディジタル・
    アナログ変換器を有し、入力ディジタルデータの上位側
    ビットを第1の変換器,下位側ビットを第2のディジタ
    ル・アナログ変換器でそれぞれ変換するように組み合わ
    せたディジタル・アナログ変換器。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第1のディジタル
    ・アナログ変換器,前記第2のディジタル・アナログ変
    換器のそれぞれの電流出力を加算し電圧量として出力す
    る手段を有するディジタル・アナログ変換器。
  5. 【請求項5】ハードディスクドライブと、ヘッド制御部
    と、信号増幅部と、アナログ・ディジタル変換器と、プ
    ロセッサ部と、信号処理部を有し、磁気ヘッドの位置等
    を制御する装置を、請求項1に記載の前記ディジタル・
    アナログ変換器をを用いて構成したハードディスクドラ
    イブ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008205614A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Nec Electronics Corp 受光回路
JP2014160990A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Asahi Kasei Electronics Co Ltd D/a変換器およびデルタシグマ型d/a変換器

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