JP5767433B2 - 投射型画像表示装置 - Google Patents

投射型画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5767433B2
JP5767433B2 JP2009178899A JP2009178899A JP5767433B2 JP 5767433 B2 JP5767433 B2 JP 5767433B2 JP 2009178899 A JP2009178899 A JP 2009178899A JP 2009178899 A JP2009178899 A JP 2009178899A JP 5767433 B2 JP5767433 B2 JP 5767433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
retardation plate
axis
light
phase difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009178899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011033762A (ja
JP2011033762A5 (ja
Inventor
山口 裕
裕 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009178899A priority Critical patent/JP5767433B2/ja
Priority to US12/844,232 priority patent/US8149360B2/en
Publication of JP2011033762A publication Critical patent/JP2011033762A/ja
Publication of JP2011033762A5 publication Critical patent/JP2011033762A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5767433B2 publication Critical patent/JP5767433B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3167Modulator illumination systems for polarizing the light beam

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に投射型の画像表示装置に関するものである。
従来より、光源部と、光源からの照明光束を偏光に応じて分離、合成する光学系と、照射された光束を画像光束へ変換する画像表示素子と、変換された画像光束を結像させる投射光学系とを有する投射型画像表示装置が知られている。
以下、投射型画像表示装置の代表的な構成を示す。光源から照射された白色光は偏光変換素子によりある所定の偏光に揃えられ、ダイクロイックミラーで緑色帯域と、青、赤色帯域の光に分離される。青、赤色帯域の光はさらに色選択性位相板により所定の波長帯域の偏光方向が90度変換され、偏光分離素子、位相差板を介して所定の色の光は所定の色に対応した画像表示素子を照明する。画像表示素子は画像信号に応じて照明光を画像光に変換して反射する。画像光は偏光分離素子、合成プリズム等により合成され、投射光学系によりスクリーンに投影される。
ところで、一般的に投射型画像表示装置では、前記画像表示素子が黒表示状態であるにもかかわらず、投射光学系側に光が漏れることにより画像のコントラストが低下する。画像表示装置を構成する素子のうち、偏光分離素子や位相差板の偏光特性は入射角度依存性を有し、そのため素子を透過若しくは反射する偏光の特性も入射角度に依存して変化する。つまり入射角度に応じて位相ズレが生じるため、偏光分離素子で全ての偏光を一様に偏光分離することは出来ず、一部の光は漏れ光となる。
また画像表示素子の各画素は数μm程度のオーダで規則的に配列しており、入射光は画像表示素子によって反射される際に、その開口形状に応じた回折光を生じる。回折光はその回折次数に応じ正反射光(0次反射光)とは異なる角度で反射されるため、反射回折光と正反射光とでは各偏光素子で受ける光学特性が変化する。その結果多くの回折光は所望の偏光状態から外れたものとなり、偏光分離が十分に行われず漏れ光の要因となる。
これらの光は、画像表示素子が黒表示状態であるにもかかわらず、偏光分離素子、投射レンズを通じてスクリーンへ投射されてしまうため、表示画像のコントラストを低下させる原因となる。
上記の課題に対し、特許文献1では偏光分離素子と反射型画像表示素子との間に1/4波長板を配置することで漏れ光を補正する方法が記載されている。入射光が偏光分離素子と反射型画像表示素子との間を往復する、往路及び復路において1/4波長板を通過することにより、偏光分離素子の入射角度依存性に起因する漏れ光を補償している。
特許文献2では、液晶表示素子と、前記液晶表示素子に対して光学軸の傾いた位相補償板を光路中に配置することにより、偏光分離素子または液晶表示素子による非理想的な偏光効果を補償する旨が記載されている。
特公平07−038050号公報 米国特許出願公開第2006/0285042号
偏光分離素子の入射角度特性を1/4波長板を往復で通過することで補償する方法においては、反射型画像表示素子で正反射(0次光反射)される光に対しては補償を行えるものの、回折する光に対する補償はできない。回折光は入射時と異なる角度で反射されるため、1/4波長板を往復する際の角度も入射時と反射時とでは異なる。そのような光に対しては、往路及び復路において1/4波長板を通過させることによる補償効果は得られない。
本発明の目的は、正反射光の補償だけでなく、画像表示素子より生じる回折光を含めて補償することで高いコントラストを得ることを可能にした投射型画像表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、光源と、入射光のうち一方の偏光光を透過し、これと直交する他方の偏光光を反射する偏光分離面を有するマクニール型の偏光分離素子と、入射光を画像光へと変調して反射する画像表示素子と、前記偏光分離素子と画像表示素子との間に配置される第1の位相差板と、該第1の位相差板と該画像表示素子との間に配置される第3の位相差板と、を有し、前記画像光を投射レンズを用いてスクリーンに投射する投射型画像表示装置であって、前記画像表示素子は、垂直配向型の液晶画像表示素子であり、該液晶画像表示素子は黒表示状態において面法線に対しプレチルト角を有し、前記第1の位相差板は、該第1の位相差板の光学面内において直交する2つの方向で互いに異なる屈折率を有し、該光学面に対して垂直に入射した、使用波長帯域内のある波長λの偏光光に対してλ/4よりも大きな位相差を与える位相差板であり、前記偏光分離素子の入出射面の法線の方向をz軸、該z軸と前記偏光分離面の法線nの両方に垂直な方向をy軸、z軸とy軸の両方に垂直な方向をx軸、と座標軸を定義したとき、前記第1の位相差板は、前記第1の位相差板の光学軸をxz面内でx軸に対して傾かせて配置することにより、該第1の位相差板への入射角が往路と復路で変化する光のうち、復路の光の位相に影響を与えており、前記第3の位相差板は、該第3の位相差板のxy面内において直交する2つの方向で互いに異なる屈折率を有し、前記プレチルト角に起因する位相ズレを補償するように配置されており、前記第3の位相差板の光学軸のxy面への射影像とx軸とがなす角度をθEx(度)としたとき、0.5≦|θEx|≦10 または 0.5≦|θEx-90|≦10(ただしθExは鋭角側の角度)のいずれかを満たす、ことを特徴としている。
本発明によれば、偏光分離素子並びに画像表示素子により生じる正反射光および回折光を含む光に対して位相補償を行い、光漏れを最小限に抑えることができるため、高いコントラストを有する投射型画像表示装置を提供することができる。
本発明の実施例1の投射型画像表示装置の構成概略図 実施例1の投射型画像表示装置のG光路の素子配置の概略図 本発明の実施例1における各素子透過時の偏光状態の変化を示す模式図 光学軸の傾いた位相差板に入射する偏光状態の変化を説明する模式図 比較例における各素子透過時の偏光状態の変化を示す模式図 光学軸が平行配置された位相差板に入射する偏光状態の変化を説明する模式図 実施例1の位相差板の位相差と傾斜角度とコントラストの相関を示す図 本発明の実施例2の投射型画像表示装置の構成概略図 実施例2の投射型画像表示装置のG光路の素子配置の概略図 本発明の実施例2における各素子透過時の偏光状態の変化を示す模式図 第1の位相差板の位相差と第2の位相差板の位相差とコントラストの相関を示す図 本発明の実施例3の投射型画像表示装置の構成概略図 第2の位相差板の傾斜角度θCzとコントラストの相関を示す図 本発明の実施例4の投射型画像表示装置の構成概略図 実施例5の投射型画像表示装置のG光路の素子配置の概略図 プレチルト角とコントラストの相関を示す図 実施例5の他の構成の投射型画像表示装置のG光路の素子配置の概略図 偏光分離素子の反射側に液晶を配置した場合の本発明の投射型画像表示装置の構成概略図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例である投射型画像表示装置100の概略構成図である。投射型画像表示装置100は、光源1、偏光変換素子3、ダイクロイックミラー5、偏光板6、色選択性位相差板7、緑色用偏光分離素子9a、及び青、赤色用偏光分離素子9b、画像表示素子11g,11b,11r、位相差板12g,12b,12r、合成プリズム18、投射レンズ光学系20を有する。
光源1から出射した光束は、リフレクタによって反射され、略平行光束2となって偏光変換素子3に入射する。この図においては、この白色平行光束2を緑・青・赤色の3原色の光に分解して図示しており、それぞれを緑色光2g、青色光2b、赤色光2rとして図示している。勿論、この緑、青、赤色光それぞれは、図上では便宜上空間的に分離して記載しているが、この段階では空間的に分離されている訳ではない。以下、緑色光はG,青色光はB、赤色光はRと記載する。
光源から出射した各色の光は様々な偏光を含んでおり、偏光変換素子3を透過することにより、一様な偏光方向へ揃えられてG偏光光4g、B偏光光4b、R偏光光4rとなり、ダイクロイックミラー5へ入射する。ダイクロイックミラー5はG帯域のみを反射する特性を有しており、G偏光光は反射され、R偏光光及びB偏光光は透過することでG偏光光が色分離される。G偏光光はそのまま偏光分離素子9aに入射し、位相差板12gを透過してG用画像表示素子11gに入射する。
色分離されたR・B偏光光は偏光板6を透過することにより偏光度が向上した後に色選択性位相板7に入射する。色選択性位相板7はB偏光光のみ偏光方向を90度変換する特性を有しており、R偏光光の偏光状態は維持したまま、B偏光光は90度偏光方向が回転した状態で偏光分離素子9bに入射する。偏光分離素子9a、9bは偏光分離面9a1、9b1に入射する偏光光のうち、入射光のうち一方の偏光光を透過しそれと直交する他方の偏光光を反射する素子である。このような作用を有する素子は、例えば屈折率の異なる薄膜を偏光分離面9a1、9b1に積層したものなどがある。偏光分離素子9bの偏光分離面9b1によりB偏光光は反射、R偏光光は透過して色分離され、それぞれ位相差板12b、12rを透過して各色に対応する画像表示素子11b、11rに入射する。
画像表示素子11b、11r、11gに入射した光は画像信号に応じて画素ごとに照明光の偏光方向を90度変換され、変調されて反射されることにより画像光となる。BとRの画像光は再び位相差板12b、12rを透過した後に偏光分離素子9bに再入射する。ここでB偏光の画像光は透過され青色光15bとなり、R偏光の画像光は偏光分離面9b1に反射され赤色光15rとなって偏光分離素子9bを出射することで15b、15rが合成される。G偏光の画像光も位相差板12gを透過した後に偏光分離素子9aの偏光分離面9a1により反射され、合成プリズム18に入射する。合成プリズム内のダイクロイック膜19により、Gの画像光は反射され、RとBの光15b、15rは透過することでGとRとBの光が合成されて出射される。色合成された画像光は投射レンズ光学系20によりスクリーンに投影、結像される。
ここで本発明の投射型画像表示装置においては、位相差板12g、12b、12rは、光学面内において直交する2つの方向で異なる屈折率を有し、それぞれの使用波長帯域内の設計波長λに対してλ/4以上、より好ましくはλ/2程度の位相差を有する。ここで使用波長帯域とは、各光路を透過、反射する偏光光の主たる波長帯域のことであり、投射型画像表示装置の特性および構成により異なるものである。本発明においては、B光路は例えば420〜480nm程度、G光路は500〜580nm程度、R光路は600〜680nm程度であるが、特にこの波長帯域のみに限定されるわけではない。また設計波長λとは1/4波長板、1/2波長板のように位相差板の位相差を決める際に用いる波長のことであり、光源のスペクトルにも依存するが通常は使用波長帯域内であり、その中心付近から選択される。本発明においては、設計波長を、B光路においては450nm、G光路においては550nm、R光路においては630nmとしているが、特にこの波長のみに限定されるものではない。
図2は図1中のG光路の素子配置を拡大して示したものである。以下では本発明の概要をG光路を代表して説明するが、G光路のみに限定するものではなく、R、B光路にも同様に適用可能である。
まず図2に記載の3次元座標軸、xyz、を次のように定義する。偏光分離素子9aにおける画像表示素子11gへの入出射面Sの法線方向をzとし、偏光分離素子9aの偏光分離面9a1の法線nとzの両方に垂直な方向をyとし、さらにyとzの両方に垂直な方向をxとする。位相差板12gの光学軸は、偏光分離面の法線nとz方向の両方と平行な面内(xz面内)にあり、かつ偏光分離素子9aの入出射面S(xy面)に対して傾けて配置する。別の言い方で表現すれば、位相差板12gの光学軸は、x軸と平行な状態からy軸回りに傾けて配置する。
次に本発明の位相補償の手法と効果について説明する。
図3(a)は図2の実施例1に示す素子構成において、入射光が偏光分離素子9a、位相差板12g、画像表示素子11gを往復し再び偏光分離素子9aで偏光分離されるまでを模式的に示した図である。画像表示素子11gにより反射した後の部分は鏡面対称に反転させ、各素子を透過する形で描いている。その際に各素子を透過した入射角に対する偏光状態の違いを示したのが図3(b)(c)である。図3(b)(c)の(1)〜(5)に示された灰色楕円内の黒線は、それぞれある入射角度、入射方位における偏光状態を楕円表示で示したものである。ここで、入射角度とはz軸とのなす角、入射方位とは入射方向のxy面への投影像のx軸とのなす角と定義する。図3中で、灰色楕円の中心は、z軸に平行に入射する光線を表し、灰色楕円の中心からの距離が入射角度を表し、灰色楕円の中心を中心とする角度が入射方位を表す。灰色楕円の外側へ行くほど高入射角で入射する光線の偏光状態を示す。図(3)(b)の(1)〜(4)は画像表示素子11gで正反射する光の偏光状態を示し、図(3)(c)の(1)〜(4)は画像表示素子11gに対して垂直入射した光線が、画像表示素子反射時に回折する場合の光の偏光状態を示している。画像表示素子11gでの回折により、図3(c)では画像表示素子11gへの入射時(垂直入射)と反射時(斜め方向に反射)で光の進む方向が異なる場合の偏光状態の変化を表している。また図3(b)(c)の(1)〜(4)はそれぞれ、(1)は入射光が偏光分離素子9aに入射直後の光線の偏光状態の角度分布を示し、(2)はその後位相差板12gを透過した後の偏光状態を示している。(3)はさらに画像表示素子11gで反射され、再び位相差板12gを透過した後の偏光状態を示し、(4)には再び偏光分離素子9aで検光される際の理想的な偏光状態を白線で示している。図3(b)(c)の(5)は、(3)と(4)を重ねて表示した図であり、最終的に(5)での黒線と白線とのズレが大きい程、最終的な光線の偏光状態と偏光分離素子9aにより検光される方向とのズレが大きくなり、漏れ光量が大きいことを意味する。
まず偏光分離素子9aの入射角依存性について説明する。図(3)(a)に示す偏光分離素子9aにより分離された偏光光は、入射角によって非対称な特性を有する。例えば偏光分離素子9aが、P偏光光を透過しS偏光光を反射するマクニール型の偏光分離素子である場合には、P偏光、S偏光の方向は偏光分離面9a1に入射する角度、方位により決定される。入射角度・方位による偏光状態の違いは図3(b)(1)のように表すことができ、このとき偏光状態の分布はx軸に対しては対称であるが、y軸に対しては非対称な分布となる。このような対称性は偏光分離面9a1に入射する光線の角度分布の対称性から決定される。
次に上記のような偏光の分布に対する位相差板12gの効果について説明する。本発明の位相差板12gの光学軸は、図2のようにx軸に平行な状態から図中y軸回りに傾けて配置されている。光学軸をy軸回りに傾けることにより、各入射角度・方位から入射する偏光光はx軸に対しては対称に、かつy軸に対して非対称な位相差を受ける。具体的には、まず偏光光の入射する入射角度・方位によって、その偏光光に対する位相差板12gの遅相軸(進相軸)の方向が非対称に傾斜する。図4(a)及び(b)は、光学軸の傾いた位相差板12gに入射する偏光光の受ける位相差を説明する図である。図4(a)の位相差板12g中に描かれているのは、位相差板12gの屈折率異方性を楕円体で示したもので、屈折率楕円体と呼ばれるものである。本発明の位相差板12gでは光学軸と平行である屈折率楕円体の長軸がxz面内にあり、かつxy面(x軸)に対して傾いている。位相差板12gに入射する偏光光が受ける位相差は、この楕円体断面の軸方向(進相軸、遅相軸)とその長軸長、短軸長の差(屈折率異方性)から決定される。楕円断面は位相差板12gに入射する偏光光の進行方向と垂直な面での断面である。図4(b)は、各入射角度・方位から位相差板12gに入射した場合の楕円断面を模式的に描いたものである。楕円断面の軸方向はx軸に対して対称に、かつy軸に対し非対称に傾く。各入射角度・方位から入射し、位相差板12gを透過する偏光光は、この非対称性に応じた位相差を受ける。そして手前の偏光分離素子9aで生じるy軸に非対称な位相差と、位相差板12gで生じるy軸に非対称な位相差とが互いに相補的であれば、その非対称性が補償(キャンセル)される。例えば、略1/2波長の位相差を有し、光学軸が図4(a)のように傾斜した位相差板12gに対し、図3(b)(1)のような分布を有する直線偏光光が入射した場合、図3(b)(1)の偏光は、図4(b)の楕円長軸を軸として偏光方向を反転するような位相差を受ける。図4(b)の楕円の軸の傾斜角度を適切に選べば、位相差板12gを透過する偏光の振動方向はx軸と平行となる(図3(b)(2)のような偏光状態なる)。つまり偏光分離素子9aの入射角度依存性が片道光路で補償される。画像表示素子11gにより反射され入射角度分布が反転しても位相差板12gと偏光分離素子9aの対称関係は維持されるので、最終的に図3(b)(4)のように偏光分離素子9aの偏光方向とのズレが補償され、正反射光の漏れ光は減少する。
本発明の効果により、偏光分離素子の角度分布に起因する偏光状態のずれを、光路の往復ではなく片側の光路のみで補償することができる。そのため、往路と復路で入射角度が変化するような回折光に対しても、正反射光と同等の補償効果を得る事が出来る。図3(c)(1)〜(5)は回折光の振舞いを示す模式図であるが、例えば画像表示素子11gに垂直入射する偏光光(図3(c)(1))は、往路では図3(c)(2)のように位相差板12gの影響を受けず、復路でのみ回折角度に応じて位相差板12gの位相差を受ける。画像表示素子11gにより回折した偏光は、位相差板12gを透過した後は図3(c)(3)のようになり、偏光分離素子9aで偏光分離されるのに適切な偏光状態に補償される。結果として図3(c)(5)のように出射時偏光状態と偏光分離素子により分離される偏光方向が一致し、回折光の漏れ光も低減する。このように、偏光分離素子による漏れ光を片道光路で補償することが出来れば正反射光だけでなく回折光も位相補償されるので、漏れ光をより低く抑え、高いコントラストを得る事が出来る。また、画像表示素子の製造ばらつき等により回折光の強度が変動し装置全体のコントラストが影響を受けるが、回折光の漏れ光を低く抑えることによりコントラストの変動を抑制し、製造バラつきの許容量を緩和することができるので装置全体の低コスト化に貢献できる。
ここで従来の補償方法として、位相差板12g'(比較例の位相差板は12g'と表記する)が1/4波長板で、かつ光学軸がy軸と略平行に配置されている場合の模式図、正反射光および回折光の偏光状態の角度分布図を図5に示す。図5の説明は図3と同等であるため省略する。図5(b)において、まず正反射光の偏光状態の変化を考えると、図5(b)(1)の状態から1/4波長板12g'を1回通過することにより、図5(b)(2)の偏光状態は入射角度に応じて異なる楕円偏光となっている。さらに画像表示素子11gで反射された後にもう一度1/4位相差板12g'を透過することにより、往復で約1/2波長分の位相差が付与され、偏光状態は図5(b)(3)のようにx軸(またはy軸)に対して反転する。その結果、出射偏光状態と偏光分離素子9aの偏光方向が揃い、正反射光成分においては漏れ光が低減する。ただ対角方向、特に高入射角での入射光に対してはズレが生じている。これは1/4波長板の往復によって偏光軸をx軸またはy軸に対して反転するだけではy軸に対して非対称に生じるズレを完全には補償できないためである。
次に、回折光に対する偏光状態の変化を考える。図5(c)(1)〜(5)に示したように、入射光は往路では画像表示素子に垂直に入射し(そのため1/4波長板12g'から位相差は受けない)、復路でのみ回折角度に応じて1/4波長板12g'の位相差を受ける。ここで図6(a)(b)に、光学軸がx軸(またはy軸)に平行に配置された1/4波長板12g'により受ける位相差を説明する図を示す。図6の詳細な説明は図4の説明と同一であるため省略する。図6(a)に示すように比較例の位相差板12g'は屈折率楕円体の長軸がx軸と平行に配置されている。光学軸がx軸(またはy軸)に略平行に配置されている場合、各入射角度・方位から入射する偏光が1/4波長板12g'から受ける位相差の分布はx軸またはy軸に対して対称になる。図(6)(b)には各入射角度・方位から入射する偏光光に対する屈折率楕円体の断面の分布を示しているが、x軸およびy軸に対して対称になっている。位相差はおよそ1/4波長であるので位相差板12g'に斜入射する直線偏光は楕円偏光となり、その透過偏光状態は図5(c)(3)のようになる。このように従来の補償方法では、回折光は1/4波長板12g'を1回透過することにより楕円偏光となって偏光分離素子へ再入射する。最終的な偏光状態である図5(c)(3)と、偏光分離素子により検光される理想的な偏光状態である図5(c)(4)は、それらを重ね合わせた図5(c)(5)から明らかなように一致せず、この結果、回折光の多くは漏れ光となる。
図7に、実施例1のG光路における位相差板12gの光学軸の傾斜角度と位相差のコントラストの相関を回折光を含めて計算した結果を示す。横軸は位相差板の光学軸のz軸に対する傾斜角度θAz、縦軸は位相差板の位相差Δna・dを示している。色の濃い部分がコントラストの高い部分を表している。1/4波長板(波長λ=550nmに対して位相差137.5nm)を用いた場合では、図7中左下(90deg,137.5nm)においてコントラストが750:1であるのに対し、位相差板のパラメータを(67deg,275nm)とすることにより1600:1のコントラストを得る事が出来る。
本発明の投射型画像表示装置においては、位相差がλ/4以下の場合には位相補償効果が得られないため、λ/4よりも大きい位相差を有する位相差板を用いる事が好ましい。さらには、z軸に平行な光線が、位相差板12gに入射し透過する間に生じる位相差Rは、設計波長λに対し、0.3λ以上かつ0.7λ以下であることが好ましく、0.4λ以上0.6λ以下であることがより好ましい。ここで、位相差Rは、z軸と平行に入射する光線が位相差板の異方性媒質を通過する長さをd、z軸に平行に入射する2つの直交する偏光光に対して生じる屈折率差をΔna、とすると、
R=Δna・d
である。したがって、
0.3λ≦Δna・d≦0.7λ ・・・(1)
を満足することが好ましく、さらには、
0.4λ≦Δna・d≦0.6λ ・・・(1)'
を満足することがより好ましい。
同時に、位相差板の光学軸がz軸と成す角度θAz(度)(鋭角側の角度)は、
60≦θAz ≦85 ・・・(2)
を満足することが好ましく、さらに、
62≦θAz ≦70 ・・・(2)'
を満足することがより好ましい。
θAzが85度より大きいと、光学軸はほぼxy面と平行となり、z軸方向からx軸方向への入射方向の傾きに対する位相差付与の非対称性が充分に生じないため、本発明の効果が得られにくい。また、θAzが60度より小さくなると、位相差板により生じる非対称性が増大して過補償となり、本発明の効果は得られにくい。
式(1)と(2)の両方が同時に満たされない場合には、本発明の高い位相補償効果が得られない。また上式の位相差に設計波長λの半整数倍の位相差を加算したような高次の位相差を有する位相差板であっても、本発明の効果を得る事が出来ることは言うまでもない。しかし、素子を配置する際の敏感度や波長依存性の増大等を考慮すると、低次の位相差板であることが好ましく、特に0次の位相差板であることがより好ましい。
表1に本発明の実施例1の各光路における位相差板の特性を示す。本発明の位相差板の位相差(Δna・d)は、各光路とも設計波長λに対して0.5λとなっており、式(1)の条件式を満たしている。θAxは位相差板の光学軸のxy面への射影像とx軸との成す角度(光学軸の方位)を表す。実施例1の位相差板は、θAz=67〜68度であり、式(2)を満たしている。またθAx=0度であり、位相差板の光学軸のxy面への射影像はx軸と平行に配置されている。
このような特性を有する位相差板は、例えばサファイアなどの異方性結晶を斜めに切り出すことで制作可能である。もしくは延伸フィルムや液晶配向を利用したフィルム、斜方蒸着による構造異方性を有する膜を用いても良く、もしくは波長以下の微細な周期構造の構造異方性を利用した位相差板を用いても良い。高輝度の投射型画像表示装置の場合には、結晶切り出しタイプや微細周期構造の構造異方性を用いた位相差板であれば無機材料のみで構成できるのでより好ましい。無機材料の位相差板であれば耐熱性、耐UV性に優れ信頼性の高い位相差板となる。また偏光分離素子9aとしてはこのようなプリズムの界面に偏光分離面9a1として無機誘電体薄膜を積層してなるマクニール型の偏光分離素子であることが好ましい。
次に、本発明の実施例2の投射型画像表示装置について説明する。図8は本発明の実施例2の投射型画像表示装置200の概略構成図である。実施例2の投射型画像表示装置は、実施例1の構成に加えて、位相差板12b、12r、12gと画像表示素子11b、11r、11gとの間に、第2の位相差板13b、13r、13gを配置することを特徴とする。以下、位相差板12b、12r、12gを第1の位相差板、位相差板13b、13r、13gを第2の位相差板と称する。なお、上記以外の項目に関しては実施例1の投射型画像表示装置100と同一であるため説明は省略する。
以下、第1の位相差板12b、12r、12gと第2の位相差板13b、13r、13gの効果について説明する。
図9は図8中のG光路の素子配置を拡大して示したものである。図9において、第2の位相差板13g以外は図2と同一のため説明は省略する。第1の位相差板12gと画像表示装置11gとの間に、第2の位相差板13gが画像表示素子の入出射面S(xy面)に対し平行に配置されている。第2の位相差板13gは位相差板の光学面内には屈折率異方性を持たず、光学面の法線方向に光学軸を有する位相差板、すなわち、z方向とxy面内の方向において異なる屈折率を有する位相差板である。
図10(a)(b)(c)は図9の実施例2の素子構成において、入射光が偏光分離素子9a、第1の位相差板12g、第2の位相差板13g、画像表示素子11gを往復し、再び偏光分離素子9aで偏光分離されるまでの、入射方位と位相との関係を模式的に示した図である。図10(a)(b)(c)の概略説明は、図3(a)(b)(c)と同様である。図3(a)(b)(c)の場合に対し、第2の位相差板13gを透過した後の偏光状態(3)、(4)が追加され、(5)が第1の位相差板12gを往復した後の偏光状態を示し、(6)が偏光分離素子9aで偏光分離される際の偏光状態を示し、(7)は(5)と(6)の図を重ね合わせた図を示している点が異なる。
第2の位相差板13gにより、特に高入射角度の領域における補償不足または過補償が補償される。第1の位相差板12gにより生じる位相差の度合いは入射角度により変化するため、一般に第1の位相差板12gのみで全ての入射角度範囲全体に対して良好な位相補償を行うことは簡単ではない。そこで垂直に入射する偏光に対しては位相差を加えず、入射角度の増大に応じて位相差を付与する第二の位相差板13gを配置する。第1の位相差板12gと第2の位相差板13gを組み合わせることにより、第1の位相差板12gのみでは偏光分離素子9aへの入射角度によって不足または過剰だった位相のズレを補償し、より高い位相補償効果を得る事が出来る。
画像表示素子11gで反射される際に生じる回折光に対しても、第1と第2の位相差板の組合せによる高い位相補償効果が得られることは言うまでもない。また背面に配置される画像表示素子11gが液晶からなる表示素子である場合、液晶分子自体が屈折率異方性を持ち、入射角度に応じて異なる位相差が生じる。
一般的には高入射角になるほど生じる位相差は増大し、光漏れに強く影響を及ぼす。第2の位相差板13gは入射角度に応じて位相差を付与する素子であるので、このような画像表示素子11gの位相差の入射角度に対する位相差変動の補償にも効果がある。つまり第2の位相差板13gの位相差量を適切に選択する事により、偏光分離素子9aに起因する漏れ光と同時に画像表示素子11gにより生じる位相差を補償し、更に高いコントラストを得る事ができる。
その際、第2の位相差板13gの常光線屈折率n0と異常光線屈折率neの屈折率差ne−n0は、画像表示素子中の液晶分子における屈折率差と符号が正負反対となるように選択する必要がある。また、光源からの光路において、偏光分離素子9a、第1の位相差板12g、第2の位相差板13g、画像表示素子11g、の順に配置されていることが好ましい。また画像表示素子11gが黒表示状態で垂直配向(VA)型の液晶画像表示素子である場合には、特に高い位相補償効果が得られるが、本発明はこれに限定されるものではない。
図11は、第1及び第2の位相差板の位相差とコントラストとの相関を示している。横軸は第2の位相差板の位相差Δnc・d、縦軸は第1の位相差板の位相差Δna・dである。色の黒い部分ほどコントラストが高い部分である。第1の位相差板の光学軸の傾斜角度θAzは各々の位相差に対し高コントラストを示すように最適に設定されている。第1および第2の位相差板の特性を表2のように適切に選択することにより3000:1以上のコントラストが得られ、品位の高い画像を投射する画像表示装置が得られる。このように、第2の位相差板13b、13r、13gの効果により、本発明の位相補償効果はさらに向上し、実施例1の構成に対し、より高コントラストの投射型画像表示装置が得られる。
表2は、実施例2におけるG、B、R光路それそれの第1及び第2の位相差板の特性を示す。第2の位相差板の位相差は、第2の位相差板の常光線屈折率n0と異常光線屈折率neの屈折率差ne−n0であるΔncと、z軸に平行に入射する偏光光が第2の位相差板を通過する長さd に基づき、Δnc・d として算出される。θCzは第2の位相差板の光学軸と図9のz軸とが成す角度であり、θCxは第2の位相差板の光学軸のxy面への射影像とx軸との成す角度(光学軸の方位)を表している。実施例2の第1の位相差板の位相差は、各光路とも各設計波長λに対して0.5λであり、式(1)を満たしている。またθAzは67または68度であり、式(2)を満たしている。またθCzは0度であり第2の位相差板の光学軸はz軸と平行に配置されている。
このような特性を有する第1およびに第2の位相差板は、例えばサファイアや水晶などの異方性結晶を、結晶軸に対して斜めに切り出すことで作製可能である。もしくは液晶配向を利用した位相差フィルムを用いてもよく、もしくは波長以下の微細な周期構造の構造異方性を利用した位相差板を用いても良い。また特に第2の位相差板においては屈折率の異なる2種類以上の無機等方性薄膜を積層した構造であっても良い。この場合充分な補償効果を得るためには最低でも10層以上の積層薄膜とすることが好ましい。このような構成とすると第1および第2の位相差板を一体とすることができ、省スペースな光学系を実現することができる。
次に、本発明の実施例3の投射型画像表示装置について説明する。実施例3における投射型画像表示装置の構成概略図は素子構成が実施例2と同一であるため省略する。実施例3におけるG光路の素子配置を拡大して図12に示す。実施例2においては、第2の位相差板13gの光学軸は、z軸と平行となるように配置されていたのに対し、実施例3の投射型画像表示装置においては第2の位相差板13gの光学軸は、z軸に対して傾けて配置される。
画像表示装置11gを液晶からなる表示素子で構成する場合には、黒表示状態においても液晶分子が図12のz軸方向に対してある角度(プレチルト角)だけ傾いている。この液晶分子の配向によって画像光に所望しない位相ズレが生じ、黒表示状態であるにもかかわらず偏光分離素子による検光の際に、光漏れが生じてコントラストを低下させる。このような位相ズレに対し、第2の位相差板13gの光学軸をz軸に対してプレチルトと同一の傾斜角度・傾斜方位に傾けて配置する。このように配置することにより、液晶のプレチルトによる位相ズレを補償すると同時に、手前に配置されている第1の位相差板12gによる偏光分離素子の位相補償へ与える悪影響を低く抑制することが可能となる。つまり、偏光分離素子9aによる位相ズレを第1の位相差板12gにより補償し、液晶のプレチルトに起因する漏れ光は第2の位相差板13gにより補償する。各部材で生じる位相ズレの特徴に応じて位相を補償することで、装置全体として高い位相補償効果を得る事が出来る。
本実施例においては、位相差板の光学面の法線方向に光学軸を有する第2の位相差板13g自体をxy面に対して傾けて配置し、光学軸をz軸に対して傾斜させている。さらに、第2の位相差板自体を傾けて位置することに起因する非点収差を抑制するため、第2の位相差板をクサビ型の屈折率等方性基板で挟み込んだ形で配置している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば位相差板の光学面の面法線に対して所望の角度に傾いた光学軸を持つ位相差板をxy面に平行に配置しても良い。
本実施例において、第2の位相差板13gの光学軸とz方向とのなす角度θCz(度)は、式(3)に示したように0度以上かつ15度以下の範囲で行うことが好ましい。
0≦θCz≦15 (ただしθCzは鋭角側の角度) ・・・(3)
傾斜角度θCzは第2の位相差板の位相差とプレチルト角の大きさにより決定されるが、θCzを15度以上傾けるとプレチルト以外の漏れ光が増大する。プレチルトによって生じる位相ずれの角度分布は、偏光分離素子9aへの斜入射により生じる位相ずれの角度分布とは対称性が異なる。そのためθCzを大きくすると、それにより生じる非対称性が偏光分離素子の補償効果に影響を及ぼす。θCzを式(3)の範囲に限定することで、偏光分離素子、並びに画像表示素子で生じる光漏れを良好に補償して、装置全体として高い位相補償効果を得る事ができる。またθCzを傾斜させる方位については、液晶のプレチルトの傾斜角度・傾斜方位に合わせて傾斜させれば良い。
図13は、第2の位相差板のz軸に対する傾き角θCzに対するコントラストの計算結果を示した図である。横軸は第2の位相差板のz軸に対する傾き角θCz、縦軸はコントラストである。図13中の7本の線は、第2の位相差板を挟む両面のクサビ型基板の屈折率を1.8または1.0、及び、第1の位相差板の位相差を0.4λから0.6λの範囲で変化させた7通りの条件に対応する。他のパラメータはそれぞれ最適値にセットされている。素子の配置および構成の影響を受けてそれぞれの条件内で最適な傾斜角度θCzは変化するものの、各条件内でコントラストを最大にする第2の位相差板の傾斜角度θCzは15度以内であることがわかる。θCzを15度以上にすると、偏光分離素子側の位相補償に及ぼす影響が増大してコントラストが低下する。
表3に本発明の実施例3における各G、B、R光路の第1及び第2の位相差板の特性を示す。実施例3の第1の位相差板の位相差は、各設計波長λに対してG光路においては0.51λ、B光路においては0.56λ、R光路においては0.53λとなっており、全て式(1)を満たしている。またθAxは67または68度であり、式(2)を満たしている。さらに第2の位相差板の傾斜角度θCzは4.4〜4.6度の範囲にあり、式(3)を満たしている。また第2の位相差板13gの光学軸方位θCxが45度に傾いているのは液晶分子のプレチルトが方位45度に傾いているとして設計したためであり、液晶からなる画像表示素子の構成によってプレチルトの傾いている方位にθCxを合わせれば良い。実施例3の構成とすることによりコントラスト3000:1が得られ、偏光分離素子の漏れ光と同時に液晶のプレチルト角による漏れ光も補償して、高コントラストの投射型画像表示装置を得る事が出来る。
次に、実施例4の投射型画像表示装置について説明する。実施例4の投射型画像表示装置における構成概略図は実施例2と同一であるため省略する。図14に、実施例4の投射型画像表示装置におけるG光路の素子配置を拡大して示す。
実施例3においては、画像表示素子11gが液晶からなり、液晶分子がプレチルト角を有する場合に、第2の位相補償板13gをプレチルトと同一方向(角度・方位)に傾けることによりプレチルトに起因する位相ズレを補償していた。しかし、実施例3の構成においては、第2の位相差板13gの光学軸は光学面の法線方向に対し0〜15度の範囲で設定されているため、第2の位相差板13gをプレチルトと同一方向に傾斜するのに充分なスペースが取れない場合は、充分な補償効果を得ることができない。
実施例4の構成では、第1の位相差板12gを偏光分離素子の入出射面S(xy面)に対して傾斜させて配置する。さらに、第1の位相差板12gを傾けて設置することに起因する非点収差を抑制するために、第1の位相差板12gの入出射面を第1及び第2のクサビ型の屈折率等方性基板で挟み込んでいる。第1の位相差板の偏光分離素子側にある第1のクサビ型基板の偏光分離素子側の光学面はxy面に平行であり、第1の位相差板の画像表示素子側にある第2のクサビ型基板の画像表示素子側の光学面もxy面に平行である。この構成により、第1の位相差板12gを、z軸を回転中心として回転させることにより、すなわち、光学軸が、x軸、y軸、z軸に対して傾いた状態にすることにより、液晶のプレチルトによって生じる位相ズレを補償する。
液晶のプレチルト角が多少のバラつきを持つ場合には、最適な位相ズレの補償をするために、製造後にプレチルトに起因する位相ズレを補償する位相差板の光学軸の方向を微調整する必要がある。この場合、実施例3の構成においては、第2の位相差板のxy面に対する傾斜角を微調整する必要があるが、その微調整は困難であると共に、微調整によって傾斜角を変更した場合には、クサビ型基板の光学面のxy面に対する平行を維持できず、現実的ではない。それに対して、本実施例においては、第1の位相差板12gの回転角度を微調整することによってその調整が可能であり、より簡易な構成で良好な位相補償効果を得ることが出来る。z軸回りの回転により第1の位相差板12gの光学軸は、図14中のxz面から外れることになり、第1の位相差板12gによる偏光分離素子9aに対する補償効果は若干低減する。しかし、光学軸のxz面からのずれが小さな角度であれば、プレチルトに起因する位相ズレの補償と偏光分離素子の位相補償効果を両立させて、本発明による位相補償の効果を充分得る事ができる。
実際には第1の位相差板12gの光学軸のxy面への射影像とx軸がなす角度をθAx(ただし鋭角側の角度)としたとき、θAxは、
0.5≦|θAx|≦10 [deg] ・・・(4)
を満たすことが望ましい。さらに好ましくは、
1≦|θAx|≦5 [deg] ・・・(5)
を満たすことがより望ましい。最適な回転角度は位相差板12gの位相差ならびにプレチルト角の傾斜角度・方位に依存する。しかしθAxが0.5度未満ではプレチルトに起因する位相ズレの補償効果が得られず、θAxが10度より大きい場合には偏光分離素子に対する補償効果が低減し、装置全体としての十分な位相補償効果を得ることができない。
表4に本発明の実施例4におけるG、B、R各光路の第1及び第2の位相差板の特性を示す。実施例4の第1の位相差板の位相差は、各設計波長λに対して0.39λであり、式(1)を満たしている。また|θAz|は79または80度であり、式(2)を満たしている。同時に|θAx|は1.1〜1.6度の範囲であり、式(5)を満たしている。またθCzは0度であり、第2の位相差板の光学軸はz軸に平行に配置される。実施例4の構成により、コントラスト2300:1が得られ、高コントラストの投射型画像表示装置が得られる。
実施例4の構成により、位相差板の光学軸は第1の位相差板12gの光学面内に配置されていれば良く、一般的に使用される位相差板を第1の位相差板として適用可能なため、より簡易な構成で本発明の効果が得られる。ただし、実施例1または2のような光学面内に光学軸を有さない位相差板の光学軸を面Sに対し傾けた位相差板を、プレチルトに起因する位相ズレの補償のためにz軸周りに回転する場合であっても、上記説明と同様の効果が得られることは言うまでも無い。また図14中の第1の位相差板12gの両側のクサビ型の基板は偏光分離素子と一体化、または第2の位相差板13と一体化していても良く、その場合部品点数を減らし簡易な構成とすることができる。
実施例5の投射型画像表示装置について説明する。なお、装置全体の構成概略図は、既出の図1に示した投射型画像表示装置100、図8に示した投射型画像表示装置200とほとんど同一のため省略する。これまでの実施例との特徴的な違いを説明するために、光路を代表して図15のG光路の素子配置図を用いて説明する。
図15は実施例5の投射型画像表示装置におけるG光路の素子配置を拡大して示したものである。図15中、第3の位相差板14g以外は図9と同一のため説明は省略する。実施例5の投射型画像表示装置は、第3の位相差板14gを光路中に配置することを特徴とする。以下では位相差板12gを第1の位相差板、位相差板13gを第2の位相差板、位相差板14gを第3の位相差板と称する。
実施例5の投射型画像表示装置においては、第1の位相差板12gと画像表示装置11gとの間に、第3の位相差板14gが面S(xy面)に対し平行に配置されている。第3の位相差板14gは、その光学面内に異方性を有し、図15中のz軸と平行に入射する偏光光に対して位相差を生じさせる。図15に例示した実施例においては、第3の位相差板14gを、第1の位相差板12gと第2の位相差板13gとの間に配置したが、第2の位相差板13gと画像表示素子11gとの間に配置しても良い。実施例4では、第1の位相差板12gを用いて、液晶画像表示素子11gの液晶のプレチルトに起因する位相ズレを補償していた。実施例5では、第3の位相差板14gによりプレチルトに起因する位相ズレを補償する。
実施例4では、第1の位相差板12gをz軸周りに所定の角度だけ回転させたため、第1の位相差板12gの光学軸はxz面に対して非平行となっていた。偏光分離素子9aにより生じる偏光状態の乱れは、y軸に対しては非対称であるがx軸に対しては対称に生じる。したがって、第1の位相差板の光学軸をx軸に対して非対称に配置することで、プレチルトに起因する位相ズレは補償されるが、偏光分離素子で生じる漏れ光は増加してしまう。第1の位相差板の回転角度θaが小さい場合には漏れ光は微小に抑えることができるが、プレチルト角が大きい場合には回転角度を大きくする必要があり、装置全体としてのコントラストが低下してしまう。
実施例5においては、第3の位相差板14gを、その光学軸のxy面内への射影像がy軸に平行または垂直な方向からz軸周りに所定の角度だけ傾けて配置する。このとき第1の位相差板12gは、その光学軸がxz面内にあり、xy面に対して傾くように配置される。そのため、第1の位相差板12gは偏光分離素子9aによる位相ズレを補償し、第3の位相差板14gが液晶のプレチルトに起因する位相ズレを補償する。このように、実施例5の構成においては、夫々の位相差板が夫々の漏れ光を良好に補償することができるため、高いコントラストを得ることが出来る。
図16は、プレチルト角に対するコントラストを、プレチルトに起因する位相ズレを、第1の位相差板12gにより補償した実施例4の場合(実線)と、第3の位相差板14gにより補償した実施例5の場合(破線)について示した図である。本実施例5の場合は、補償効果自体が大きい(コントラストが大きい)ことに加えて、特にプレチルト角が大きい領域においてもコントラストの低下が少なく、高い補償効果を示していることがわかる。これは、実施例4の場合は、第1の位相差板12gをz軸回りに回転させてプレチルトに起因する位相ズレを補償すると、偏光分離素子9aに対する補償効果が低減するのに対し、本実施例の場合は、第3の位相差板14gを回転し、第1の位相差板12gは実施例1と同一方向に配置することで、より高い位相補償効果を得ることが出来るためである。このとき第3の位相差板14gの光学軸のxy面への射影像とx軸とがなす角度をθExとしたとき、θEx(度)は、
0.5≦|θEx|≦10 または 0.5≦|θEx-90|≦10 ・・・(6)
を満たすことが好ましい。
また、第3の位相差板が、z軸に平行に入射する2つの直交する偏光光に対して与える位相差R’は、設計波長λに対して、
0.01λ≦R'≦0.2λ ・・・(7)
を満たすことが好ましい。ここで、位相差R‘は、z軸に平行に入射する2つの直交する偏光光に対する屈折率差Δneと、z軸に平行に入射する偏光光が第3の位相差板を通過する長さをdとの積Δne・d で表せるので、
0.01λ≦Δne・d≦0.2λ ・・・(7)'
を満たすことが好ましい。
回転角度が式(6)の下限側の条件を満たさないか、または、位相差が式(7)の下限値未満である場合は、位相差が小さいため、実質的にプレチルトに起因する位相ズレを補償することができない。また、回転角度が式(6)の上限側の条件を満たさないか、または、位相差が式(7)の上限値より大きい場合は、第1の位相差板12gによる偏光分離素子の補償効果に悪影響を及ぼす。第3の位相差板の特性が式(6)(7)を同時に満足することで、装置全体としてより高い位相補償効果を得る事が出来る。
表5に本発明の実施例5における各光路の第1、第2、第3の位相差板の特性を示す。θEzは第3の位相差板の光学軸とz軸とが成す角度を示し、θExは光学軸の方位を表している。実施例5の第1の位相差板の位相差は各設計波長λに対して0.57λ〜0.65λであり、式(1)を満たしている。またθAxは66〜67度であり、式(2)を満たしている。同様に第3の位相差板の回転角度θExは3.2〜4.7度、位相差は0.060λ〜0.062λであり、式(6)(7)を満たす。実施例5の構成により、コントラストは、2800:1となり、高コントラストの投射型画像表示装置が得られる。
実施例5の説明において第3の位相差板14gは光学軸がxy面内にある位相差板として説明したが、z軸と平行に入射する光線に対して位相差を生じさせる位相差板であればよく、本発明は上記実施例の形態のみに限定されるものではない。例えば図17のように第3の位相差板14gの光学軸が第1の位相差板12gと同じように傾いていてもこれまでの説明と同様の効果が得られる。また第二の位相差板13gはz軸周りの回転に対して特性が不変であるため、第三の位相差板14gと一体化して配置されていても良い。この場合には部品点数を削減できるだけでなく、基板の共通化による製造コスト低減、配置スペースの点で効果がある。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば実施例1から5では全て偏光分離素子の透過側に光学素子を配置した構成としているが、図18のように反射側に各素子を配置する場合であっても本発明は何ら制限されない。また色分離を行わず、1枚の画像表示装置と偏光分離素子で偏光分離及び画像を表示するような構成であっても良い。
以上詳述の通り、本発明は投射型画像表示装置に関するものであり、本発明の効果により従来は困難であった画像表示素子で生じる回折光に起因する漏れ光を含めて位相補償を行うことにより、高いコントラストを得る事ができる。また本発明の適用による輝度の低下は最小限に抑えられ、高輝度と高コントラストを両立した高品位な映像を投射する画像表示装置を提供することができる。また回折光強度のコントラストに対する敏感度を緩和できるため、量産性、低コスト化等に貢献できるものである。
1: 光源
2g: 緑色光
3: 偏光変換素子
4g: 偏光変換された緑色光
5: ダイクロイックミラー
9a: 緑色光用偏光分離素子
9a1: 緑色光用偏光分離面
11g: 緑色光用反射型液晶素子
12g: 緑色光用の第1の位相差板
13g: 緑色光用の第2の位相差板
14g: 緑色光用の第3の位相差板
20 投射レンズ光学系
100: 実施例1の投射型画像表示装置の構成概略図

Claims (9)

  1. 光源と、
    入射光のうち一方の偏光光を透過し、これと直交する他方の偏光光を反射する偏光分離面を有するマクニール型の偏光分離素子と、
    入射光を画像光へと変調して反射する画像表示素子と、
    該偏光分離素子と該画像表示素子との間に配置される第1の位相差板と、
    該第1の位相差板と該画像表示素子との間に配置される第3の位相差板と、
    を有し、前記画像光を投射レンズを用いてスクリーンに投射する投射型画像表示装置であって、
    前記画像表示素子は、垂直配向型の液晶画像表示素子であり、該液晶画像表示素子は黒表示状態において面法線に対しプレチルト角を有し、
    前記第1の位相差板は、該第1の位相差板の光学面内において直交する2つの方向で互いに異なる屈折率を有し、該光学面に対して垂直に入射した、使用波長帯域内のある波長λの偏光光に対してλ/4よりも大きな位相差を与える位相差板であり、
    前記偏光分離素子の入出射面の法線の方向をz軸、該z軸と前記偏光分離面の法線nの両方に垂直な方向をy軸、z軸とy軸の両方に垂直な方向をx軸、と座標軸を定義したとき、
    前記第1の位相差板は、該第1の位相差板の光学軸をxz面内でx軸に対して傾かせて配置することにより、該第1の位相差板への入射角が往路と復路で変化する光のうち、復路の光の位相に影響を与えており、
    前記第3の位相差板は、該第3の位相差板のxy面内において直交する2つの方向で互いに異なる屈折率を有し、前記プレチルト角に起因する位相ズレを補償するように配置されており、
    前記第3の位相差板の光学軸のxy面への射影像とx軸とがなす角度をθEx(度)としたとき、
    0.5≦|θEx|≦10 または 0.5≦|θEx-90|≦10 (ただし、θExは鋭角側の角度)
    のいずれかを満たす、
    ことを特徴とする投射型画像表示装置。
  2. 前記第1の位相差板は、z軸に平行に入射する2つの直交する偏光光に対して生じる位相差としたとき、
    0.3λ≦R≦0.7λ
    を満たす、請求項1に記載の投射型画像表示装置。
  3. 前記第1の位相差板の前記光学軸とz軸との成す角度をθAz(度)としたとき、
    60≦θAz≦85 (ただしθAzは鋭角側の角度)
    を満たす、請求項1または2に記載の投射型画像表示装置。
  4. 前記第1の位相差板の光学軸は、該第1の位相差板の光学面内にあり、
    該光学面がxy面に対して傾斜するように、該第1の位相差板が設置され、
    該第1の位相差板は、前記偏光分離素子側の第1のクサビ型の基板と、前記画像表示素子側の第2のクサビ型の基板と、で挟むように構成され、
    該第1及び第2のクサビ型の基板は屈折率等方性であり、
    該第1のクサビ型の基板の該偏光分離素子側の光学面はxy面と平行であり、
    該第2のクサビ型の基板の該画像表示素子側の光学面はxy面と平行である、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  5. 前記投射型画像表示装置は、第2の位相差板をさらに有し、
    該第2の位相差板は、z方向とxy面内の方向において互いに異なる屈折率を有し、
    前記光源からの光路において、前記偏光分離素子、前記第1の位相差板、該第2の位相差板、前記画像表示素子、の順で配置される、
    請求項1に記載の投射型画像表示装置。
  6. 前記第2の位相差板の常光線屈折率n0と異常光線屈折率neの屈折率差ne−n0は、前記画像表示素子における常光線屈折率n0と異常光線屈折率neの屈折率差と符号が反対である、請求項5に記載の投射型画像表示装置。
  7. 前記第2の位相差板は屈折率の互いに異なる少なくとも2種類の無機等方性薄膜を10層以上、積層した構造からなる、請求項5または6に記載の投射型画像表示装置。
  8. 前記第2の位相差板の光学軸とz軸との成す角度をθCz(度)としたとき、
    0≦θCz≦15 (ただしθCzは鋭角側の角度)
    を満たす、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
  9. 前記第3の位相差板は、z軸に平行に入射する2つの直交する偏光光に対して生じる位相差R’としたとき、
    0.01λ≦R’≦0.2λ
    を満たす、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投射型画像表示装置。
JP2009178899A 2009-07-31 2009-07-31 投射型画像表示装置 Expired - Fee Related JP5767433B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178899A JP5767433B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 投射型画像表示装置
US12/844,232 US8149360B2 (en) 2009-07-31 2010-07-27 Projection image display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178899A JP5767433B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 投射型画像表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011033762A JP2011033762A (ja) 2011-02-17
JP2011033762A5 JP2011033762A5 (ja) 2012-09-06
JP5767433B2 true JP5767433B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=43526691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009178899A Expired - Fee Related JP5767433B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 投射型画像表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8149360B2 (ja)
JP (1) JP5767433B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5703774B2 (ja) * 2011-01-21 2015-04-22 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP5793038B2 (ja) * 2011-09-13 2015-10-14 キヤノン株式会社 投射型画像表示装置
JP6083997B2 (ja) * 2012-10-01 2017-02-22 キヤノン株式会社 投射型表示装置
JP6512919B2 (ja) 2014-04-30 2019-05-15 キヤノン株式会社 画像表示装置
DE102014226357A1 (de) * 2014-12-18 2016-06-23 Robert Bosch Gmbh Ladestation und Verfahren zum automatischen Laden eines elektrischen Energiespeichers in einem Fahrzeug
JP6679366B2 (ja) * 2016-03-25 2020-04-15 キヤノン株式会社 光学装置および撮像装置
WO2020012751A1 (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源装置、および投写型表示装置
JP7322691B2 (ja) * 2019-12-16 2023-08-08 セイコーエプソン株式会社 光源装置およびプロジェクター
US11747640B2 (en) 2020-09-30 2023-09-05 Shanghai UROptics Co. Ltd. Optical module, near-eye display device and light projection method
CN217279117U (zh) * 2020-09-30 2022-08-23 上海悠睿光学有限公司 光学模组和近眼显示装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738050B2 (ja) 1989-03-23 1995-04-26 松下電器産業株式会社 偏光ビームスプリッタ装置とその装置を用いたライトバルブ光学装置
US5327270A (en) * 1989-03-23 1994-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polarizing beam splitter apparatus and light valve image projection system
JPH1164852A (ja) * 1997-08-21 1999-03-05 Hitachi Ltd 投射型液晶表示装置
JP2006039135A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Sony Corp 光学装置及び投影型画像表示装置
US7518662B2 (en) * 2005-05-22 2009-04-14 Real D Contrast enhancement for liquid crystal based projection systems
JP4798366B2 (ja) * 2005-08-04 2011-10-19 日本ビクター株式会社 反射型液晶表示素子及び投射型表示装置
JP4466693B2 (ja) * 2006-10-27 2010-05-26 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタとその光学補償方法、及び液晶装置
EP2240814B1 (en) * 2008-01-22 2016-05-04 Alcatel Lucent A light modulator for optical image projection

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011033762A (ja) 2011-02-17
US8149360B2 (en) 2012-04-03
US20110025965A1 (en) 2011-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5767433B2 (ja) 投射型画像表示装置
JP6083997B2 (ja) 投射型表示装置
US6805445B2 (en) Projection display using a wire grid polarization beamsplitter with compensator
US6909473B2 (en) Display apparatus and method
JP5793038B2 (ja) 投射型画像表示装置
US6942345B2 (en) Projection type image display apparatus and image display system
JP5228559B2 (ja) 画像表示装置および光学補償装置
JP4096356B2 (ja) プロジェクタ、および位相差板の配置方法
JP5538731B2 (ja) 積層薄膜、位相板、及び反射型液晶表示装置
JP4967253B2 (ja) 光学装置及び投射装置
JP2012159784A (ja) 液晶画像表示装置
JP2007279763A (ja) 投射型映像表示装置
JP2006235312A (ja) 反射型液晶表示装置
JP2006039135A (ja) 光学装置及び投影型画像表示装置
JP5606121B2 (ja) 画像投射装置
JP5625416B2 (ja) 液晶装置及び投射型表示装置
JP7472798B2 (ja) 液晶表示装置
JP5528171B2 (ja) 画像投射装置
WO2019244302A1 (ja) 光学補償装置、液晶表示装置
JP5423768B2 (ja) 光学装置及び投射装置
JP2013167779A (ja) 画像投射装置
JP2018060089A (ja) 光学系および画像投射装置
JP2005134814A (ja) 画像表示装置
JP2016102848A (ja) 投射型画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120724

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120724

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120727

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120730

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120731

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130626

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20130701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150107

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5767433

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees