JP2016102848A - 投射型画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度下でも温度分布による応力の発生を抑え、高輝度、高コントラストであっても画面の輝度ムラ、色ムラのない高品位な投射画像を得ることが出来る投射型画像表示装置を提供すること。【解決手段】位相補償板のうける照明光の照射領域と、位相補償板の形状および大きさを適切に合わせることにより、輝度低下等の影響を最小限に抑えつつ、位相補償板に発生する応力を緩和して輝度ムラを軽減する。【選択図】図1
Description
本発明は、投射型画像表示装置に関するものであり、特に反射型の投射型画像表示装置に関する。
従来より、光源部と、光源からの照明光束を偏光に応じて分離、合成する光学系と、照射された光を画像光へ変換する画像表示素子と、変換された画像光を結像させる投射光学系とを有する投射型画像表示装置が知られている。
投射型画像表示装置においては、一般的に画像表示素子や、画像表示素子近傍に配置される位相補償板の近傍で照明光の強度が集中する。このとき例えば、位相補償板に生じる照度分布は位相補償板の面内に温度分布を生じさせ、その温度分布が応力分布を引き起こして応力複屈折が発生する。
このような形で発生した複屈折は、入射する偏光に対して不要な位相ズレを引き起こし、特に画像表示素子近傍での位相ズレは投射画像の輝度ムラ、色ムラとなって画像に影響を与える場合がある。特に高輝度な投射画像を表示する投射型画像表示装置である場合や、高コントラストな投射型画像表示装置である場合には、微小な応力複屈折による画面ムラの影響であっても目立ちやすくなる。さらに反射型の画像表示素子を用いた光学系では、光の往復によって素子の受ける光強度が増大するためその影響が大きい。
このような課題に対し、特許文献1では光学補償フィルムの端部を切除することにより、特に応力の集中しやすい端部をなくして応力の影響を緩和する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では端部以外で生じる応力については緩和されない。
本発明の目的は、高輝度下でも温度分布による応力の発生を抑え、高輝度、高コントラストであっても画面の輝度ムラ、色ムラのない高品位な投射画像を得ることが出来る投射型画像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、光源と、液晶を所定の印加電圧により駆動することで画像を表示する少なくとも1枚の反射型液晶画像表示素子と、入射光のうち一方の偏光を透過し、他方の偏光を入射光と異なる方向へ反射する偏光分離素子と、該偏光分離素子と該反射型液晶表示素子の間に配置され、面内位相差を有する少なくとも1枚の位相補償板と、光源からの光を該反射型液晶画像表示素子へと導く照射光学系と、反射型液晶画像表示素子からの画像光を投影する投影光学系と、を有する投射型画像表示装置であって、位相補償板配置箇所において、該光源からの照明光と、該反射型液晶画像表示素子からの反射光により該位相補償板が受ける光の最大強度の50%以上の強度の領域を照射領域とし、該位相補償板の被照射面の中心から該照射領域の端部までの距離をA、位相補償板の光学面の端部までの距離をBとしたとき、下記条件式を満たすことを特徴とする。
1.1≧A/B≧0.85
本発明によれば、高輝度下でも温度分布による応力の発生を抑え、高輝度、高コントラストであっても画面の輝度ムラ、色ムラのない高品位な投射画像を得ることが出来る投射型画像表示装置の提供を実現できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の投射型画像表示装置100の構成概略図である。図中、1は光源、2は光源から出射する光で2g,2b,2rはそれぞれ緑色、青色、赤色光を示す。3は偏光変換素子、4g,4b,4rは偏光変換された緑色、青色、赤色光を示す。5はダイクロイックミラー、6は偏光板、7は波長選択性位相差板、9a,9bは緑色用、及び青、赤色用偏光分離プリズムである。11g,11b,11rは反射型の画像表示素子、12g,12b,12rは位相補償板、18は合成プリズム、20は投射レンズ光学系である。
光源1から照射される光束は、リフレクタによって反射され略平行光束2となって偏光変換素子3に入射する。この図においては、この白色平行光束2を緑・青・赤色の3原色の光に分解して図示しており、それぞれを緑色光2g、青色光2b、赤色光2rとして図示している。勿論、この緑、青、赤色光それぞれは、図上では便宜上空間的に分離して記載しているが、この3つの光はこの段階では空間的に分離されている訳ではない。以下、緑色光はG,青色光はB、赤色光はRと省略する。
光源から発せられる各色の光は様々な偏光を含んでおり、偏光変換素子3を透過することにより、一様な偏光方向へ揃えられてG偏光4g、B偏光4b、R偏光4rとなり、ダイクロイックミラー5へ入射する。ダイクロイックミラー5はG帯域のみ反射する特性を有しており、G偏光は反射され、R、B偏光は透過することでG偏光が色分離される。G偏光はそのまま偏光分離プリズム9aに入射し、位相補償板12gを透過してG用画像表示素子11gに照射される。
色分離されたRとBの偏光は偏光板6を透過することにより偏光度が向上した後に色選択性位相板7に入射する。色選択性位相板7はB偏光のみ偏光方向を90°変換させる特性を有しており、これによりR偏光の偏光状態は維持したまま、B偏光は90°偏光方向が回転した状態で偏光分離プリズム9bに入射する。
偏光分離プリズム9a、9bは偏光分離面9a1,9b1に入射する偏光のうち、P偏光を透過しS偏光を反射する素子である。このような作用を有する素子は、例えば屈折率の異なる薄膜を偏光分離面9a1,9b1に積層したものなどがある。偏光分離プリズム9bの偏光分離面9b1によりB偏光は反射、R偏光は透過して色分離され、位相補償板12b、12rを透過して各色に対応する画像表示素子11b、11rに照射される。画像表示素子11b、11r、11gに照明された光は画像信号に応じて画素ごとに照明光の偏光方向を90°変換され、反射されることにより画像光となる。
BとRの画像光は再び位相補償板12b、12rを透過した後に偏光分離プリズム9bに再入射する。ここでB偏光の画像光は透過して青色光15bとなり、R偏光の画像光は偏光分離面9b1に反射され赤色光15rとなって偏光分離プリズム9bを出射することで画像光15b、15rが合成される。G偏光の画像光15gも、位相補償板12gを透過した後に偏光分離プリズム9aの偏光分離面9a1により反射され、合成プリズム18に入射する。
合成プリズム内のダイクロイック膜19により、Gの画像光15gは反射され、RとBの光15b、15rは透過することでGとRとBの光が合成されて出射される。色合成された画像光は投射レンズ光学系20により投影、結像される。
ここで、位相補償板12g,12b,12rの配置される位置において、位相補償板12g,12b,12rの光学面の大きさが照射領域の大きさに対してほぼ相似形状であり、かつ面積比が同程度となるように配置されることを特徴としている。以下、図2を用いて上記の構成について詳細に説明する。
図2(a)は図1の投射型画像表示装置のG光路の素子配置を詳細に説明する図である。以下代表してG光路を用いて説明するが、他の光路でも同様である。図2(a)では光源からの照明光のうち最外角度からの光線が細点線で示され、照明光は偏光分離素子9a、位相補償板12gを透過し画像表示素子11gに集光照射される。
図2(b)は位相補償板12gが光を受ける光学面における外径と照明光の照射領域を示す図である。位相補償板12gに照射する照明領域Sが太点線で表示されている。実際には迷光や散乱光等により、光学面全面に光を受けることが考えられるが、ここではSは照射強度の最大値の50%以上の強度の領域とする。ここで位相補償板の中心(図3(a)中の一点鎖線の交点)から照射領域Sの端までの距離をA、位相補償板の光学面の端部までの距離をBとしたとき、本発明の位相補償板は下記条件式を満たすことを特徴としている。
1.1≧A/B≧0.85 ・・・(1)
条件式(1)は任意方向におけるA,Bの比が一定の範囲内に収まることを意味する。つまり位相補償板の形状と照射領域の形状は相似に近く、かつその大きさが同程度となることを意味する。
条件式(1)は任意方向におけるA,Bの比が一定の範囲内に収まることを意味する。つまり位相補償板の形状と照射領域の形状は相似に近く、かつその大きさが同程度となることを意味する。
ここで図3(a)に位相補償板の光学面における照度分布を示す。強度が高いほど白く、弱いほど黒く表示されている。また前述の照射領域Sの範囲内を太点線で示している。照度分布の側部に示したのは強度分布のグラフ(縦軸:規格化照射強度、横軸:規格化寸法)であり、この値から、Sは照射強度の最大値の50%以上の強度の領域となっていることが判る。このとき、図3(b)に図3(a)の照度分布により生じる応力分布を有限要素法により計算した結果を示す。応力が大きいほど白く、小さい程黒く表示されている。また最小主応力の方向を矢印で示す。
比較例として、図4(a)に条件式(1)を満たさない場合の位相補償板での照度分布と、図4(b)に図4(a)における応力分布の結果を示す。なおここでの応力分布とは、最小主応力と最大主応力の差の値としている。図3(b)と図4(b)を比較すると、応力自体の大きさが図3(b)の方が小さくなっており、また応力方向の傾き方も図3(b)の方が緩和されている。このように位相補償板および照射領域を選択することで、位相補償板に発生する応力を緩和させることができる。
応力複屈折による輝度ムラは、応力の大きさが屈折率異方性の大きさに関係し、主応力方向が屈折率異方性の主軸方向に関係する。図1、図2から判るように位相補償板12gに入射する偏光は偏光分離素子9a,9bからの透過または反射光を受けるため、位相補償板の短辺方向もしくは長辺方向に平行に振動する偏光が主である。そのため図3(b)、図4(b)に示した応力方向の矢印に着目すると、特に応力方向が斜めになっている対角方向で偏光の振動方向と応力方向のなす角度が大きいために位相ズレが大きい。しかしそれ以外の領域でも、入射角度特性等を考慮すれば微小な位相ズレは発生するため、応力が大きければ位相ズレは増大し、黒浮きや輝度ムラの原因となる。
ここで図4(b)のうち特に応力の強い領域に着目すると、概ね照射領域Sの境界近傍である事が判る。照射領域Sの境界は光の強度が大きく変化するため温度変化の大きい領域であり、その結果、熱による膨張量の違いが応力となっていると考えられる。そこで図3(a)のように照射領域と位相補償板の形状や大きさを合わせることにより、位相補償板に生じる温度分布自体を軽減して発生する応力を緩和することができ、投射画像に現れる輝度ムラ等を軽減する事が出来る。
このとき、条件式(1)は任意の方向で満たされる事が望ましく、どこか1方向でも満たさない箇所があれば、その領域で応力が高まるため輝度ムラの原因となる可能性がある。また条件式の下限値以下では位相補償板面内における非照射領域が増大して図4(a)のような結果となり、応力が増大する。反対に条件式の上限値以上では、位相補償板を透過せずに画像表示素子に照明されるため、漏れ光となってしまうか、もしくは照明光の損失により投射画像の輝度が低下する。ただし、条件式(1)では上限値が1.0、すなわち照射領域Sよりも位相補償板が小さい場合を含んでいる。
一般に画像表示素子を照明する場合、画素調整等を考慮し画素領域の外側まで余裕を持って照明されており、場合によっては照射領域Sの最外部の面積の10%程度が使えないとしても、実質的な輝度損失は小さいと考えられる。条件式(1)の上限と下限内に照射領域と位相補償板の形状を合わせ込むことにより、応力を緩和しつつ、それにより生じる課題を最小限に抑制することができる。
なお、これまでの説明はガラス基板の様な等方性媒質に対しても適用することは可能である。しかし、一般的な位相補償板に用いられる異方性媒質は、その屈折率だけでなく、線膨張係数や熱伝導率にも異方性があり、一般的な等方性媒質とは振る舞いが異なる。単純な温度差による膨張応力だけでなく、膨張の異方性により生じる応力差が重なっている。そのため形状の端部に生じる応力の対策だけでは十分とは言えず、これまで説明したような位相補償板の光学面全体を考慮し、精密な対策が必要となる。
本発明を適用できる位相補償板の種類については、位相差や軸方向など、補償対象に応じた様々な位相補償板に対して適用可能である。ただし、位相差の大きい位相補償板を用いる場合に、より影響が大きくなるため、特に面内リターダンスReが160nm以上の位相補償板を用いる際に本発明を適用する事が好ましい。
さらに言えば、偏光分離素子に射入射する光線の偏光軸ズレを補償したり、画像表示素子での回折を補償するために光学軸が位相補償板の面外方向に傾いた位相補償板を用いる際には特に有効である。このような位相補償板を用いる場合、高コントラストが得られる上に、軸方向や位相差に対する敏感度が高い傾向がある。さらに軸方向が非対称であるため、応力発生時に非対称な位相差が増大し、それが加算されるため、応力による位相ズレが大きな輝度ムラとなって目立つ可能性がある。そのような場合に本発明の構成を適用することで輝度ムラを軽減する事が出来る。
また位相補償板を構成する材料については、特に限定はなく、液晶材料や誘電体結晶、斜方蒸着膜または構造異方性を用いる等、様々な異方性材料を用いることができる。
しかし、高密度の光を受けるため、当然ながら可能な限り光吸収の小さい材料および素子構成とすることが望ましい。そのうえで、材料のヤング率E(GPa),線膨張係数α(/10−6℃)が小さい材料を選ぶことで、温度差が生じたとしても、そこで発生する応力自体を軽減できる。ただし、どちらか一方が小さくても、もう一方が大きい場合では応力は緩和されにくい。具体的にはEとαの積の値が1500を下回ることが望ましい。この値が1500を上回る場合には、温度差により生じる応力の敏感度が高く、5℃以下の微小な温度差でも応力の影響を受けやすくなる。またここでいうヤング率、線膨張係数は各異方性軸方向のうち、最大の値が前述の値を下回ることが特に望ましい。
また、位相補償板に生じる応力分布は温度分布、ひいては照明光の強度に比例し、特に高輝度かつ反射型の画像表示素子を用いた投射型画像表示装置の場合には熱による応力の影響が大きく、本発明の効果が期待される。位相補償板の照明領域における照度Lは、2.0×107[lm/m2]以上であるときには本発明の効果が期待される。このとき位相補償板の受ける照度は光源からの照明光だけでなく、画像表示素子からの反射光も考慮する必要がある。
本発明の第1の実施例の投射型画像表示装置について説明する。第1の実施例の投射型画像表示装置100の構成概略は図1に示した通りである。位相補償板12g,12b,12rとしてサファイアからなるλ/2板(λは各光路の照明光帯域の中心波長)が配置されており、またその光学軸が面法線から傾斜した構造を有する。
光学軸を位相補償板光学面に射影した時の面内方向は短辺に平行となるように加工されており、さらに偏光分離素子9a,9bの画像表示素子側の光入出射面に接合されている。その時の位相補償板12gの光学面内における照度分布は図3(a)の通りである。条件式(1)を計算すると、最も小さい対角方向において、A=11.5mm、B=13.0mm、A/B=0.885となり、条件式(1)を満たす。比較例として図4(a)の場合の条件式(1)の値を計算すると、A=11.5mm、B=17.0mm、A/B=0.676となり、条件式(1)を満たさない。
実施例1と比較例1の位相補償板面内における応力分布の結果を図3(b)および図4(b)に示す。位相差に直結する応力(最大主応力と最小主応力の差)の大きさは1/5程度に軽減されており、その結果、投射画像の画面内での輝度差は1/10以下に軽減された。
本発明の第2の実施例の投射型画像表示装置について説明する。第2の実施例の投射型画像表示装置の構成概略、および位相補償板の構成は実施例1と同様であるが、位相補償板12g,12b,12rの受ける照射領域Sを図5(a)のように変更した。その結果、条件式(1)の値はA=11.5mm、B=10.8mm、A/B=1.07となり、1.0を超えているものの、条件範囲は満足している。実施例1に比べて位相補償板の光学面における照度分布はより均一化している。図5(b)に実施例2の位相補償板の応力分布を示す。実施例1と比較してもさらに応力の大きさが低減している。また主応力の方向も明確な分布はなくなり、ほぼ位相補償板の異方性の方向となっており、熱による影響が大きく抑制されていることが判る。
ただこのような構成の場合、組付け時に照明分布に対する位置合わせや反射防止膜を付与する際に生じる非有効領域の扱いが困難となる場合がある。そのような場合には、例えば、まず位相補償板を放熱性の高い等方性基板などに接合した上で、投射画像への影響がないように位置合わせを行う。その上で位相補償板の反対面を偏光分離素子の光入出射面に接合することが望ましい。位相補償板の両面を接合構成にすることで、位相補償板光学面の反射防止を行わなくても反射を抑制し、ゴースト等の影響を抑えることができる。
本発明の第3の実施例の投射型画像表示装置について説明する。第3の実施例の投射型画像表示装置の構成概略は実施例1と同様であるが、実施例3では位相補償板の材料はサファイアから水晶に変更した。位相補償板の光学面における照度分布は図6(a)に示す。A=11.5mm、B=13.0mm、A/B=0.885となり、条件式(1)を満たしている。
図6に実施例3の位相補償板に生じる応力分布の結果を示す。応力分布の傾向に大きな差はないものの、応力の大きさ自体は軽減していることが判る。サファイアのヤング率Eは470(GPa)、線膨張係数αは7.0(/10−6℃)であり、その積は3290である。一方、水晶のヤング率Eは94(GPa),線膨張係数αは13.8(/10−6℃)であり、その積は1297である。サファイアと水晶を比較すると、特にヤング率Eの大きさの違いにより、水晶の方が応力自体が小さく抑えられている。
以上、様々な実施例について説明したが、本発明の構成は上記に限定されるものではなく、様々な光学系、位相補償板の適用が可能である。前述の位相補償板だけでなく、面内に光学軸を持つ位相補償板や面法線方向に軸を持つ位相補償板に対して本発明を適用しても前述と同様の効果が期待できる。またこれらの位相補償板を複数配置する場合であっても良い。また他の光学系としては、偏光分離素子を各色光路に対し1つ用いる光学系や、プリズム型でなく、平板型の偏光分離素子を用いた構成などであっても本発明の効果は何ら限定されない。
1 光源、2 照明光、3 偏光変換光学系、4 偏光照明光、
5 ダイクロイックミラー、6 偏光子、7 色選択性位相差板、
9a,9b 偏光分離素子、11g,11b,11r 画像表示素子、
12g,12b,12r 位相補償板、15 画像光、18 合成プリズム、
20 投影光学系、100 投射型画像表示装置
5 ダイクロイックミラー、6 偏光子、7 色選択性位相差板、
9a,9b 偏光分離素子、11g,11b,11r 画像表示素子、
12g,12b,12r 位相補償板、15 画像光、18 合成プリズム、
20 投影光学系、100 投射型画像表示装置
Claims (5)
- 光源と、
液晶を所定の印加電圧により駆動することで画像を表示する少なくとも1枚の反射型の画像表示素子と、
入射光のうち一方の偏光を透過し、他方の偏光を入射光と異なる方向へ反射する偏光分離素子と、
該偏光分離素子と該画像表示素子の間に配置され、面内位相差を有する少なくとも1枚の位相補償板と、
光源からの光を該画像表示素子へと導く照射光学系と、該画像表示素子からの画像光を投影する投影光学系と、
を有する投射型画像表示装置であって、
位相補償板の配置箇所において、
該光源からの照明光と、該画像表示素子からの反射光により該位相補償板が受ける光の最大強度の50%以上の領域を照射領域とし、
該位相補償板の被照射面の中心から該照射領域の端部までの距離をA、位相補償板の光学面の端部までの距離をBとしたとき、
下記条件式を満たすことを特徴とする投射型画像表示装置。
1.1≧A/B≧0.85 - 位相補償板の面内リターダンスReとしたとき、Reは160nm以上であることを特徴とする請求項1に記載の投射型画像表示装置。
- 位相補償板の光学軸は、面法線および面内方向に対し傾いていることを特徴とする請求項1に記載の投射型画像表示装置。
- 前記位相補償板の照明領域における照度Lは、2.0×107[lm/m2]以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の投射型画像表示装置。
- 前記位相補償板の材料のヤング率E(GPa),線膨張係数α(/10−6℃)としたとき、Eとαの積が1500以下の材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の投射型画像表示装置。
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