JP5765006B2 - 位相同期装置および位相同期回路の周波数キャリブレーション方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
これにより、不純物密度・実効チャネル長・実効チャネル幅・酸化膜圧・移動度等の物理特性がばらつき、トランジスタの電流特性であるIDS-VGS特性やIDS-VDS特性がばらつくことにより、アナログ回路特性のばらつきが目立つようになった。
デジタルアシスト技術の具体例としてPLLの出力周波数調整のデジタルアシスト等が挙げられる。
これらのデジタルアシストには迅速かつ高精度で行われることが望まれる。
このデジタルアシストの実現方法として順次探索や二分探索等のアルゴリズムが用いられている。
そして、端となる0(もしくは2N)から検索値と目的値Aとの大小関係を確認し、順番に検索値を大きく(小さく)し、目的値を超えるまで順番に検索を続ける。
検索値が目的値を超えた後、前回の検索値の場合と目的値を超えた検索値の場合とで、それぞれの検索値と目的値の差が、どちらが小さいかを判断し、目的値に近い検索値を採用する。
この検索方法により最小の検索単位である±0.5での精度での検索が可能となる。
この場合も最小の検索単位を1とし、範囲0〜2Nまでを検索したいとし、目的値をAとする。
まず、検索範囲中央の値2N−1と、目的値Aとの大小関係を確認する。目的値Aと中央値2N−1の大小関係を確認後、目的値Aの方が中央値2N−1よりも大きければ、目的値Aは2N−1〜2Nの範囲に、小さければ0〜2N−1の範囲に含まれることとなる。
中央値と目的値の比較により一度の検索で、目的値の含まれない半分の要素を判別、無視することが可能となる。
次に、狭められた半分の範囲での中央値と目的値を比較し、目的値を検索する。
最小の検索単位1まで、同様の過程を続けることで検索精度1での検索が可能となる。このバイナリ方式二分探索での検索時間はNとなり、順次探索の最大検索時間2Nと比較し速い。
このため、PLLの出力周波数調整に必要な検索時間が長くなりやすく、また、量産時の機能確認等のコストアップにつながる。
上記した順次探索の場合、端から順番に最小検索単位ごとに検索を行うため、検索の単調性が保たれる利点を持つ。
しかし、バイナリ方式二分探索の場合、端から順番に検索を行うのではなく、検索範囲をその中央値により二分し、目的値を含まない片側を無視するという方法をとる。
このため、各検索単位がばらついた場合、探索範囲の中央値を正確に二分することができず、検索できない領域が存在する可能性があり、検索精度に違いがでる。
検索に使用した検索単位側の検索範囲は検索できるが、残り半分の検索範囲を、実際には検索していないことが原因である。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.位相同期装置の全体の構成例
2.順次探索による周波数キャリブレーション
3.バイナリ方式二分探索による周波数キャリブレーション
4.サーモメータコード方式二分探索による周波数キャリブレーション
5.本実施形態に係るハイブリッド方式の周波数キャリブレーション
図1は、本実施形態に係るデジタルアシスト機能を含む位相同期装置の構成例を示す図である。
PLL20は、位相比較器(PFD)21、チャージポンプ(CP)22、ループフィルタ(LP)23、および電圧制御発振器(VCO)24を含んで構成されている。
チャージポンプ22は、位相比較器21による位相比較情報を電流に変換する。
ループフィルタ23は、チャージポンプ22から電流を流し込み、電流情報を電圧情報に変換し、電圧情報を電圧制御信号S23として電圧制御発振器24に出力する。
電圧制御発振器24は、デジタルアシストキャリブレーション回路30により周波数キャリブレーションを行うためのキャリブレーション電圧VCALが供給される。
なお、電圧制御発振器24の出力信号S24の位相比較器21への帰還経路には、たとえば仕様に応じた分周器を配置することも可能である。
そして、デジタルアシストキャリブレーション回路30は、周波数ゲイン調整回路40を含んで構成されている。
第1の記憶回路32は、たとえば発振出力信号S24の出力周波数の目的値Aが設定され、その設定値を比較回路33に供給する。
本実施形態の位相同期装置10は、順次探索と基本的な二分探索と後述するサーモメータコード方式二分探索のアルゴリズムの特徴を備えたハイブリッド方式としてデジタルアシストキャリブレーション回路30が構成されている。
本実施形態におけるPLLの出力周波数調整のデジタルアシストキャリブレーション方法は、アナログ回路設計コストを上げる検索単位の冗長性を持たせる必要なく、実現可能な規模に制限のない、検索時間を通常の順次探索よりも約2〜4倍速くなる方法である。 本実施形態においては、探索過程における最初の過程と最後の過程にのみ、二分探索を採用し、それ以外の検索過程を順次探索とする。
そして、それに関連付けて本実施形態の探索過程における最初の過程と最後の過程にのみ、二分探索を採用し、それ以外の検索過程を順次探索とするハイブリッド方式について説明する。
まず、順次探索回路35において行われる順次探索による周波数キャリブレーションについて、図2および図3に関連付けて説明する。
図2は、順次探索の検索過程を模式的に示す図である。
図3は、順次検索のフローチャートである。
端となる0(もしくは2N)から(ST1)検索値Bと目的値Aとの大小関係を確認し(ST2)、順番に検索値を大きく(小さく)し(ST3)、目的値Aを超えるまで順番に検索を続ける(ST1〜ST3)。
検索値Bが目的値Aを超えた後(ST2)、前回の検索値の場合と目的値を超えた検索値の場合とで、それぞれの検索値と目的値の差が、どちらが小さいかを判断し、目的値に近い検索値Bを採用する(ST4)。
この検索方法により最小の検索単位である±0.5での精度での検索が可能となる。
この順次探索方法では、端から順番に最小検索単位ごとに検索を行うため、検索の単調性が保たれるという利点を持つ。
1度の検索に時間1かかるとすると、検索に必要な時間は最大で2Nとなり、最小検索単位と検索時間が比例する。
次に、バイナリ方式二分探索による周波数キャリブレーションについて、図4および図5に関連付けて説明する。
図4は、二分探索の検索過程を模式的に示す図である。
図5は、二分検索のフローチャートである。
図6は、面積効率を考慮したアナログ回路での検索単位の実現例を示す図である。
図7は、図6の表記を利用した順次探索の検索過程を模式的に示す図である。
バイナリ方式二分探索では順次探索と比較し検索時間を短くすることを目的とする。
最小の検索単位を1とし、範囲0〜2Nまでを検索するとし、目的値をAとする(ST11)。
まず、検索範囲中央の値2N−1と、目的値Aとの大小関係を確認する(ST12〜ST13)。
目的値Aと中央値2N−1の大小関係を確認後、目的値Aの方が中央値2N−1よりも大きければ、目的値Aは2N−1〜2Nの範囲に、小さければ0〜2N−1の範囲に含まれることとなる。
中央値と目的値Aの比較により一度の検索で、目的値の含まれない半分の要素を判別、無視することが可能となる。
次に、狭められた半分の範囲での中央値と目的値Aを比較し(ST12〜ST15)、目的値を検索する。
最小の検索単位1まで、同様の過程を続けることで検索精度1での検索が可能となる(ST16)。
具体例として、図4にN=4,A=11をバイナリ方式二分探索の検索過程を、図5にバイナリ方式二分探索実現のフローチャート一例を示している。
以下、図4について説明する。
比較結果は検索値8<目的値11となり、目的値Aが大きく、次の検索範囲は2N−1〜2Nまでの8〜16に絞られる。
このときの中央値は2N−1+2N−2=12となる。この値を検索値とし、目的値11と比較して、二度目の検索を行う。
比較結果は検索値12>目的値11である。目的値が小さく、次の検索範囲は2N−1〜2N−1+2N−2である8〜12に絞られる。値8〜12の中間値である2N−1+2N−3=10を次の検索値とし、三度目の検索を行う。
検索値10<目的値11となり、目的値Aが大きい。次の検索範囲は2N−1+2N−3〜2N−1+2N−2の10〜12となる。
4度目の検索の中央値は2N−1+2N−3+2N−4=11である。N=4のため、この検索が最小検索単位での比較となる。検索値11=目的値11となり、検索終了となる。
このとき、20となる最小の検索単位をLSBと呼び、2N−1となる最大の検索単位をMSBと呼ぶ。
この検索単位の使用は順次探索でも採用は可能であり、図2を書き改め、図7のように示すことが可能である。
図8は、バイナリ方式二分探索において検索単位がばらついた場合の検索結果例を示す図である。
図9は、順次探索において検索単位がばらついた場合の検索結果例を示す図である。
順次探索およびバイナリ方式二分探索ともに、最小検索単位LSBの検索精度を保つため、各検索単位のアナログばらつきは最小検索単位LSB以下に抑えることが前提となる。
順次探索の場合、端から順番に最小検索単位ごとに検索を行うため、検索の単調性が保たれる利点を持つ。
これに対して、バイナリ方式二分探索の場合、端から順番に検索を行うのではなく、検索範囲をその中央値により二分し、目的値を含まない片側を無視するという方法をとる。
このため、バイナリ方式二分探索では、各検索単位がばらついた場合、探索範囲の中央値を正確に二分することができず、検索できない領域が存在する可能性があり、検索精度に違いがでる。
検索に使用した検索単位側の検索範囲は検索できるが、残り半分の検索範囲を、実際には検索していないことが原因である。
バイナリ方式二分探索の探索結果は、図8に示すように、{20−σ+21−σ+22−σ}となり、順次探索の探索結果は、図9に示すように、23+σとなる。
このとき、ばらつきσは最小検索単位LSB以下であるという前提のため、順次探索では最小検索単位以下の精度での検索が可能であるが、二分探索では最小検索単位以下の精度での検索が不可能なことが分かる。
回避策として用いられる方法の1つは、各々の検索単位の冗長性の確保である。
図8のような現象を防ぐには各検索単位Xと、それ以下の検索単位の合計値Yを比較しX<Yとすることができれば、検索しない領域をなくすことができるため、最小検索単位の精度での検索が可能となるという考え方である。
図8の例を適用した場合、X=23+σ,Y=22−σ+21−σ+20−σとなりX<Yを満たすことができない。
よって、最小検索単位を固定したまま、検索範囲を固定したまま、X<Yを満たすには各検索単位にスケーリング係数Zをかけ、検索範囲分割数を決めるNを大きくする必要がある。
したがって、バイナリ方式二分探索は、上記設計のため、設計コストが上がる傾向にあり、また、各検索単位にスケーリング係数をかけ、2のべき乗での実現が困難な場合がある。このため、図6のような面積効率を考慮した配置が困難となる場合があり、さらに、検索範囲分割数Nが増えるため、検索時間が伸び、量産時の機能確認等が必要になる。
そこで、本実施形態では、次に説明するサーモメータコード方式二分探索による周波数キャリブレーション方法を採用すると良い。
次に、サーモメータコード方式二分探索による周波数キャリブレーションについて説明する。
図10は、サーモメータコード方式二分探索の探索過程を模式的に示す図である。
検索精度、検索時間を変えないまま、その点を改良した方法がこのサーモメータコード方式である。
バイナリ方式二分探索での冗長性を持たせる必要がある要因は次の通りである。
バイナリ方式二分探索では、検索単位が検索ごとに変わり、その検索単位で検索範囲を二分するが、アナログ特性のばらつきのため、正確に二分できないため、検索しない領域が発生することであり、順次比較のような線形性を保った検索ができない。
逆に、常に同じ検索単位を用いて検索を行うことができれば、線形性を確保することができ、冗長性を持つ必要はない。
図6の場合では各検索単位2N,2N−1,…20を1つにまとめて配置し使用した。
図10ではこれを最小検索単位で分割し、その使用個数を制御することによって2N,2N−1,…20の検索単位を実現する。
その使用個数の制御を以下のように工夫することで検索しない領域の発生を防ぎ線形性を確保する。
二分探索により、検索範囲を二分し、次の検索に進む際、以前に使用した最小検索単位をそのまま用いるようにする。
つまり、二分探索により目的値A>検索値Bとなった場合には、以前使用したものと同じ最小検索単位と残りの領域の半分の最小検索単位を使用し、目的値<検索値となった場合には、以前使用した最小検索単位の半分を使用する制御方法を採用する。
この方法を採用すれば、たとえアナログ特性がばらついたとしても、検索しない領域の発生を防ぎ、線形性を保つことが可能となる。
サーモメータコード方式での実現の場合、各最小検索単位に制御線を準備する必要があり、合計2Nの制御線が必要となる。
次に、本実施形態に係るハイブリッド方式の周波数キャリブレーションについて、図11および図12に関連付けて説明する。
図11は、本実施形態に係るハイブリッド方式の検索過程を模式的に示す図である。
図12は、本実施形態に係るハイブリッド方式のフローチャートである。
そして、本実施形態に係るハイブリッド方式では、探索過程における最初の過程(ST21、ST22)と最後の過程(ST29〜ST31)にのみ、二分探索を採用し、それ以外の検索過程(ST23〜ST28)を順次探索とする。
図11に本実施形態のハイブリッド方式での検索過程を具体例としてN=4,A=11として示し、図12にそのフローチャートを示している。
目的値Aが検索範囲の大きい側、小さい側の片方に絞り、大きい側であれば検索範囲の最大値2Nから検索、小さい側であれば検索範囲の最小値0から検索することで、検索時間を順次探索と比較し最大半分にすることが可能となる。
最小検索単位1、検索範囲を2Nとし、目的値をAとしたとき、2N−1<Aの場合、検索を2Nから降順で目的値Aまで順次探索を行い、2N−1>Aの場合、検索を0から昇順で目的値Aまで順次探索を行う。このとき、デジタルアシストキャリブレーション回路30では、シーケンス制御回路39によりスイッチ回路38がオンに制御され、比較回路33の出力は順次探索回路35に供給される。
この検索の最初に行う二分探索は目的値Aが検索範囲の中央値と離れるほど検索時間の短縮効果が大きくなる。
検索単位1、検索範囲2Nでの順次比較の場合、最大の検索時間は2Nであり、これは検索範囲の中央値と一番離れた条件である。
二分探索のため、半導体アナログ回路での実現の場合、冗長性を持つ必要がある。
しかし、最初の一度目のみで昇順、降順の検索の方向を決めるのみであり、実際には順次探索を行うため、単調性が保たれており、冗長性確保の必要はない。
バイナリ方式二分探索のような回路実現時に冗長性をもつアナログ設計を必要としない利点を持ち、かつ、検索時間の短縮が可能な方法として、本実施形態では探索の最初の過程では二分探索を採用する。
図12の例では、ステップST24,ST25において、検索単位2はC=−2,+2とすることで、ステップ幅を大きくしている。
最後に二分探索を行うことにより、冗長性を保つ必要を検討する必要があるが、最後の一度だけは二分探索にしても冗長性の確保は困難である。
冗長性確保として、各検索単位Xと、それ以下の検索単位の合計値Yを比較しX<Yとすることを条件としていた。ただし、最後の検索に関してはY=0のため、条件を満たすことはそもそも困難であり、最後の検索に求められる条件は最小検索単位を満たすことであり、この条件は順次探索においても必要な条件である。
よって、本実施形態では冗長性確保が必要なく、かつ、検索時間の短縮な方法として、最後の検索に二分探索を行う方法を採用する。
順次探索のみの場合と比較し二分探索を最初と最後の二度行うことで順次探索の検索時間を1/4、二分探索を二度行うことで+2、つまり2N−2+2の検索時間に短縮することが可能となる。
また、冗長性を考える必要が無いため、アナログ設計コストを抑え、また、図6に示した配置が面積効率を考慮した検索単位の配置が可能であり、制御線の本数もNで十分である。
さらに、上記説明では最初と最後に一度のみ二分探索を行うことで、これらの二分探索の回数を任意とすることにより検索時間、回路規模のトレードオフの実現が容易となる。
したがって、本実施形態によれば、アナログ特性を容易な設計で高速なデジタルアシストが可能となる。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (12)
- 発振出力信号と基準信号との位相比較情報に基づく電圧制御信号に応じた周波数で発振する電圧制御発振器を含む位相同期回路と、
探索範囲においてあらかじめ設定される目的値と検索値とを比較して探索することにより、上記電圧制御発振器の周波数キャリブレーションを行うに当たり電圧制御発振器に適切なキャリブレーション電圧を与えるための電圧補正機能を有するデジタルアシストキャリブレーション回路と、を有し、
上記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
探索範囲を所定の値から順番に検索値を変更して、検索値と上記目的値との大小関係を確認する順次探索と、
探索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認し、上記目的値が含まれる側の半分の検索範囲に対してのみ当該半分の検索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認して、目的値を検索していく二分探索であって検索範囲を二分し、次の検索に進む際、以前に使用した最小検索単位を使用する二分探索と、を選択的に処理可能で、
検索過程における最初の過程と最後の過程において上記二分探索を行い、残りの過程では上記順次探索を行い、
上記二分検索において、
上記目的値が上記検索値より大きい場合は、以前使用した最小検索単位と同じ最小検索単位と残りの領域の半分の最小検索単位を使用し、
上記目的値が上記検索値より小さい場合は、以前使用した最小検索単位の半分の最小検索単位を使用する
位相同期装置。 - 上記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
最初の過程における上記二分検索では、次に続く順次探索処理における昇順、降順の検索の方向を決定する
請求項1記載の位相同期装置。 - 上記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
最小検索単位1、検索範囲を2Nとし、目的値をAとしたとき、2N−1<Aの場合、検索を2Nから降順で目的値Aまで順次探索を行い、2N−1>Aの場合、検索を0から昇順で目的値Aまで順次探索を行う
請求項2記載の位相同期装置。 - 上記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
上記順次探索において、検索幅である検索単位を変更可能である
請求項1から3のいずれか一に記載の位相同期装置。 - 上記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
最初の過程と最後の過程の上記二分探索を1または複数回処理可能である
請求項1から4のいずれか一に記載の位相同期装置。 - 前記デジタルアシストキャリブレーション回路は、
上記電圧制御発振器の出力周波数をカウントする周波数カウンタと、
上記周波数カウンタのカウント結果と出力周波数である目的値と比較する比較回路と、
上記比較回路の比較結果を受けて、上記二分探索を行う二分探索回路と、
上記順次探索を行う順次探索回路と、
上記二分探索回路と上記順次探索回路を選択的に使用するタイミングを決定するシーケンス制御回路と、
上記二分探索回路の探索結果と上記順次探索回路の探索結果を上記電圧制御発振器にフィードバックするための発振周波数を変化させる調整信号を上記電圧制御発振器に出力する周波数ゲイン調整回路と、を含む
請求項1から5のいずれか一に記載の位相同期装置。 - 発振出力信号と基準信号との位相比較情報に基づく電圧制御信号に応じた周波数で発振する電圧制御発振器を含む位相同期回路に対して、
探索範囲においてあらかじめ設定される目的値と検索値とを比較して探索することにより、上記電圧制御発振器の周波数キャリブレーションを行うに当たり電圧制御発振器に適切なキャリブレーション電圧を与えるためのデジタルアシストキャリブレーションステップを有し、
上記デジタルアシストキャリブレーションステップにおいて、
探索範囲を所定の値から順番に検索値を変更して、検索値と上記目的値との大小関係を確認する順次探索と、
探索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認し、上記目的値が含まれる側の半分の検索範囲に対してのみ当該半分の検索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認して、目的値を検索していく二分探索であって検索範囲を二分し、次の検索に進む際、以前に使用した最小検索単位を使用する二分探索と、を選択的に処理可能で、
検索過程における最初の過程と最後の過程において上記二分探索を行い、残りの過程では上記順次探索を行い、
上記二分検索において、
上記目的値が上記検索値より大きい場合は、以前使用した最小検索単位と同じ最小検索単位と残りの領域の半分の最小検索単位を使用し、
上記目的値が上記検索値より小さい場合は、以前使用した最小検索単位の半分の最小検索単位を使用する
位相同期回路の周波数キャリブレーション方法。 - 最初の過程における上記二分検索では、次に続く順次探索処理における昇順、降順の検索の方向を決定する
請求項7記載の位相同期回路の周波数キャリブレーション方法。 - 最小検索単位1、検索範囲を2Nとし、目的値をAとしたとき、2N−1<Aの場合、検索を2Nから降順で目的値Aまで順次探索を行い、2N−1>Aの場合、検索を0から昇順で目的値Aまで順次探索を行う
請求項8記載の位相同期回路の周波数キャリブレーション方法。 - 上記順次探索において、検索幅である検索単位を変更可能である
請求項7から9のいずれか一に記載の位相同期回路の周波数キャリブレーション方法。 - 最初の過程と最後の過程の上記二分探索を1または複数回処理可能である
請求項7から10のいずれか一に記載の位相同期回路の周波数キャリブレーション方法。 - 発振出力信号と基準信号との位相比較情報に基づく電圧制御信号に応じた周波数で発振する電圧制御発振器を含む位相同期回路に対して、
探索範囲においてあらかじめ設定される目的値と検索値とを比較して探索することにより、上記電圧制御発振器の周波数キャリブレーションを行うに当たり電圧制御発振器に適切なキャリブレーション電圧を与えるためのデジタルアシストキャリブレーション処理を有し、
上記デジタルアシストキャリブレーション処理において、
探索範囲を所定の値から順番に検索値を変更して、検索値と上記目的値との大小関係を確認する順次探索と、
探索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認し、上記目的値が含まれる側の半分の検索範囲に対してのみ当該半分の検索範囲の検索値の中央値と上記目的値との大小関係を確認して、目的値を検索していく二分探索であって検索範囲を二分し、次の検索に進む際、以前に使用した最小検索単位を使用する二分探索と、を選択的に処理可能で、
検索過程における最初の過程と最後の過程において上記二分探索を行い、残りの過程では上記順次探索を行い、
上記二分検索において、
上記目的値が上記検索値より大きい場合は、以前使用した最小検索単位と同じ最小検索単位と残りの領域の半分の最小検索単位を使用し、
上記目的値が上記検索値より小さい場合は、以前使用した最小検索単位の半分の最小検索単位を使用する
位相同期回路の周波数キャリブレーション処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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