JP5759404B2 - 折畳み足場とその折畳み足場を備えた折畳み足場付きベント - Google Patents
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Description
完成式足場は現場での組み立て作業が不要であり設置が容易であるという利点があるが、嵩張るため保管スペースが広く必要になる。また、現場に運ぶトラックやトレーラーに一度に多くを積載することが難しく運搬効率に難点があった。
車載式足場は組立作業は不要であるが、車が入れない狭い現場では使用できないという難点がある。
(1)折り畳むことができるので保管に広い場所を取らず、嵩張らないのでトラックやトラクター等の搬送車への積み込み数を多くすることができ、多数の折畳み足場を効率良く搬送することができる。
(2)折り畳み状態で最上段に重ねてある正面パネルを拡げて(引き上げて)、底面パネルを起こすと箱状に展開できるため展開が容易であり、足場組立作業に要する時間、体力の無駄が解消される。
(3)底面パネルに出入り口があり、出入り口が蓋で開閉可能であるため、展開した箱状の足場内への作業者の出入りが容易である。
(1)ベントに足場が付いているため、ベントを積み重ねれば自動的に足場付きの支保工が組み立てられ、単管パイプや床材で足場を組む場合に比して作業性が良い。
(2)折畳み足場がベントに取付けられているため、ベントの運搬に伴って足場も運搬され、トラックやトレーラー等への積み降ろし作業が容易になる。
(3)折畳み足場を地上で箱状に展開してからベントを積み重ねることができるので、高所での足場組立作業が不要であり安全でもある。
本発明の折畳み足場の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の折畳み足場は、橋梁や高速道路等の施工現場、ビル建築現場といった各種現場で使用可能なものである。本発明の折畳み足場はベントに取付けておくこともできるが、ベントとは別に分離しておき、使用時にベントに取付けて使用することもできる。以下の説明では、図4(a)のように折畳み可能な折畳み足場1をベント2に取付けておき、ベント2に取付けた状態で図1、図4(b)のように箱状に展開可能な折畳み足場付きベント100を一例として説明する。
図4(a)示すように折り畳んである折畳み足場1を、図1に示す箱型に展開するには、例えば図5(a)〜(c)に示す手順で行うことができる。
(1)図4(a)に示すように、折畳み足場付きベント100を、そのベント2を下にして地面に置く。
(2)図5(a)に示すように、二人の作業者が、折り畳んである最上段の正面パネル6の長手方向(幅方向)両側を手で持って引き上げる。このとき、正面パネル6に支持具7で連結されている両側面パネル5が図5(b)に実線で示す状態まで引き上げられ(開かれ)、さらに側面パネル5の上端を図5(b)の破線で示す状態まで引き寄せることによって、ベント2側の背面パネル4とそれと対向する正面パネル6と、背面パネル4と正面パネル6の間の両側面パネル5が方形枠状になる。
(3)図5(b)のような箱型に展開した後、背面パネル4の上に重ねてある(倒伏している)底面パネル3を図5(c)に示すように起こして(立ち上げて)、図1、図4(b)のように、背面パネル4と両側面パネル5と正面パネル6と底面パネル3で囲まれて上面が開口する箱状の足場にする。
図1、図4(b)に示すように箱状に展開されている折畳み足場1を、図4(a)のように折畳むには例えば次のようにする。
(1)図1、図4(b)の展開状態の折畳み足場1をベント2に取付けたまま図4(b)に示すように横に寝かせる。
(2)図5(c)とは逆に、底面パネル3を背面パネル4側に横倒しにする。
(3)前記(2)の状態で、両側面パネル5を下方に押して支持具7の下端側を内側にスライドさせて、支持具7による正面パネル6の支持を解除する。
(4)前記(3)の状態で正面パネル6を下方に押し下げて図5(a)に示すように、両側面パネル5を背面パネル4の上に重ねた底面パネル3側に下げて、図4(a)に示すように、両側面パネル5を底面パネル3の上に重ね、その上に正面パネル6を重ねる。このとき、正面パネル6を背面パネル4の上に殆ど又は全く隙間なく重ねて、折畳みを完了する。
前記のように展開、折り畳み可能な本願発明の折畳み足場1は、図6に示すように、底面パネル3と、底面パネル3の後方に縦向きに取り付けられた背面パネル4と、底面パネル3の前方に縦向きに取り付けられた正面パネル6と、底面パネル3の両側面に縦向きに取り付けられた側面パネル5を備えている。これらパネルは図4(a)に示すように、背面パネル4を下にして、背面パネル4、底面パネル3、両側面パネル5、正面パネル6の順に重ねて折り畳めるように連結してある。
前記底面パネル3は展開時に作業足場となる部分であり、図6及び図7に示すように横幅方向両側に固定床31が設けられ、両固定床31の間に出入り口31aが設けられ、出入り口31aに開閉床32が設けられている。前記固定床31は固定床フレーム33の内側に床材34が張られている。固定床フレーム33の長手方向両端であって背面パネル4寄りの箇所には、背面パネル4との連結に用いる連結具(ボルト)19を挿し込み可能な止め孔33aが設けられている。床材34としてエキスパンドメタルが使用されている。出入り口31aは作業者が出入りできる広さにしてある。
前記背面パネル4は、図6に示すように横幅方向両側の背面フレーム4aの間にタラップ8が設けられている。背面フレーム4aは縦方向中央部に補強用の横材10が設けられ、その横材10の下に幅木23が張られている。幅木23としてエキスパンドメタルが使用されている。
前記側面パネル5は、図6及び8に示すように、縦長方形の側面フレーム5aの内側に2本の横材44と、斜材45が配置されて補強され、下部に幅木46が張られている。幅木46にエキスパンドメタルが張られている。幅木46は背面パネル4側の端部46aが背面パネル4側に突設され、背面パネル4と両側面パネル5の隙間を埋められるようにしてある。
前記正面パネル6は、図6及び9(a)(b)に示すように横長方形の正面フレーム6aの内側に補強用の縦材54と横材55が十字状に配置され、正面フレーム6aの内側下部に幅木56としてエキスパンドメタルが張られている。図7及び9(a)に示すように、フレーム6aの上下方向中央部に設けられた横材55の幅方向両端側には、正面パネル6の引き上げ用の取っ手58が設けられている。取っ手58はL字状としてあるが、これ以外の形状であってもよい。正面フレーム6aの幅方向両端面には、平板状のプレート59が間隔をあけて2枚ずつ設けられている。プレート59は、展開状態において側面パネル5の平板材28とかみ合って(接触して)、正面パネル6にかかる荷重を側面パネル5に伝えられるようにしてある。図9に示すように下材53の横長方向中央部には平板状の支持体57が下材53の内側に突出して設けられている。この支持体57は図9(b)のように側面パネル5、正面パネル6の内側下部に配置された底面パネル3を図10(b)のように下方から支持できるようにしてある。
本発明の折畳み足場1は、前記底面パネル3と、背面パネル4と、正面パネル6と、側面パネル5を組み立てて(連結して)図1のような展開状態に構成されている。
底面パネル3と背面パネル4の連結は図7に示すように、横向きの底面パネル3の背面に背面パネル4を縦向きに配置し、背面パネル4の下部に設けてある2枚の連結板24を底面パネル3の2つの固定床31の内側に配置し、両連結板24側から固定床31の周枠31bに向けてボルトその他の止め具26をねじ込むことによって連結してある。底面パネル3は、固定床フレーム33の両止め孔33aが、背面パネル4の両縦材9に設けられた貫通孔9aと連通するように両縦材9間に配置され、両縦材9の外側から貫通孔9aと止め孔33aに挿し込まれた連結具19で連結されている。底面パネル3は止め具26及び連結具19を回転軸として折畳み方向(図7のX矢印方向)と展開方向(図7のY矢印方向)に回転するようにしてある。
背面パネル4と2枚の側面パネル5は図8に示すように、背面パネル4のL字状の縦材9の外側に夫々の側面パネル5の側面フレーム5aの後縦材41aを押し当てる。この場合、側面フレーム5aの上材42の突出部42aを背面パネル4の縦材9に設けた上連結プレート14の下に配置してボルト17とナット18で連結し、側面フレーム5aの下端に設けた連結プレート48を背面パネル4の縦材9の下端に設けた両連結プレート15の上に配置してボルト17とナット18で連結して、側面パネル5がボルト17を回転軸として、折畳み方向(図8のS矢印方向)と展開方向(図8のT矢印方向)に回転するようにしてある。
2枚の側面パネル5と正面パネル6は図9(a)(b)に示すように、夫々の側面パネル5の前面に正面パネル6が縦向きに配置され、夫々の側面パネル5の上材42と正面パネル6の上材52のコーナー部分の上に、細長の薄板状の支持具7を斜めに架設して連結し、夫々の側面パネル5の下材43と正面パネル6の下材53のコーナー部分の下に前記支持具7と同じ形状の支持具7を斜めに架設して連結してある。この場合、支持具7はその軸方向両端に開口してある止め孔16に差し込まれたボルト等の連結軸72によって軸支され、その連結軸72を回転軸として回動可能にして、図5(a)(b)のように折り畳み、展開できるようにしてある。両側面パネル5に設けられた平板材28と正面パネル6に設けられたプレート59は、展開状態において、図9(a)(b)に示すようにかみ合い、正面パネル6にかかる荷重が両側面パネル5に伝わるようにしてある。
本発明の折畳み足場付きベント100の実施形態の一例について図1乃至3を参照して説明する。この折畳み足場付きベント100は前記した折畳み足場1を図1に示すベント2に取付けたものである。ベント2は図2(正面図)、図3(側面図)のように上下に所望数多段に重ねて、重ね部分をボルトとナットで締め付けることにより、橋桁の仮受けに用いられる支保工を組み立てることができるものである。
図1に示すベント2は2本の縦柱101の間に2本の横材102が配置連結されて方形枠状に組み立てられ、その方形枠内に斜材(ブレース材)103が配置され、縦柱101の上部に上面材ブレース108a、縦柱101の下部に下面材ブレース108bを横にわたして固定してある。前記縦柱101は、支柱部104の上端に平板状の上ベースプレート105aが、下端に下ベースプレート105bが設けられ、夫々の支柱部104には複数本のタラップ106が設けられている。ベースプレート105には貫通孔107が複数設けられ、その貫通孔107にボルトを差し込んでナット締めすることによって、支持台座Bや他のベント2(折畳み足場付きベント100)に固定できるように構成されている。ベントの寸法や構造は図示した以外であってもよい。
ベント2に取付ける折畳み足場1は、前記実施形態に示した折畳み足場であり、展開時には図1乃至3及び図4(b)に示すようにベント2の外側に突出し、折り畳み時には図4(a)に示すようにベント2の上に重なるようにしてある。
折畳み足場1は背面パネル4に設けられた上連結板21(図6)が図1のベント2の上面材ブレース108aに宛がわれてボルトとナットでベント2に固定されている。また、背面パネル4に設けられた下連結板22はベント2のタラップ106の前面に宛がわれ、タラップ106に被せられたUボルト(図示しない)の両端が下連結板22の止め穴21b、22bに挿通され、下連結板22の内側片21a、22aの外側(正面側)に突出した両端がナットによって固定されている。夫々の下連結板22には止め穴21b、22bが4つずつ設けられており、ベント2のタラップ106の位置に応じて好ましい止め穴21b、22bを用いることができる。また、タラップ8の取付け部12をベント2の横材102の上に重ね、取付け部12の孔と横材102の孔に差し込んだボルトをナットで締めて固定もしてある。図1のように折畳み足場1の背面パネル4をベント2側にして取付けることにより、図4(a)に示すようにベント2を横倒しにすると、折畳み足場1がベント2の上に重なり、その上に、側面パネル5、正面パネル6が順に重なって折畳まれる。
本発明の折畳み足場1を展開するには、図4のようにベント2が横向きになっている状態で、ベント2に折畳んである折畳み足場1の正面パネル6を図5(a)(b)の順に引き上げ、図5(c)のように底面パネル3を起こして図4(b)のようにする。図5(c)のように底面パネル3を起こしたら、図10(a)のように底面パネル3の上から外れているボルト60をねじ込んで図10(b)のように底面パネル3の上まで突出させて底面パネル3が倒れないようにする。図5(c)のように箱状に展開された折畳み足場1は、図11(a)のように側面パネル5が背面パネル4に対して直角又は略直角に起立して、側面パネル5の側面フレーム5aと正面パネル6の正面フレーム6aが支持具7で支持され、側面パネル5と正面パネル6が箱状に保持される。
折畳み足場付ベント100は使用後に解体し、縦柱101を横向きにして地上に降ろす。図10(b)のように底面パネル3の上まで突出しているボルト60を図10(a)のように引いて抜いて底面パネル3の上から外し、図5(c)とは逆に底面パネル3を背面パネル側に倒す。図5(b)、図5(a)の順に正面パネル6を押し下げて、両側面パネル5を背面パネル4の上に重ね、正面パネル6の上に両側面パネル5を重ねて、図4(a)のように折畳む。
本発明の折畳み足場1を使用する場合、図4のようにベント2が横向きになっている状態で、ベント2に折畳んである折畳み足場1の正面パネル6を図5(a)(b)の順に引き上げ、図5(c)のように底面パネル3を起こして図4(b)のように箱状に展開する。この場合、図11(a)のように側面パネル5を背面パネル4に対して直角又は略直角に起立させると、側面パネル5の側面フレーム5aと、正面パネル6の正面フレーム6aが支持具7で支持されて、側面パネル5と正面パネル6が箱状に保持される。この状態でベント2を起立させ(縦柱101を縦向きにし)、そのベント2を図2、図3のように上下に積み重ねて支保工を組み立てると、展開済みの折畳み足場1がベント2の側方(支保工の側方)に突出する。作業者はタラップ8を上って折畳み足場1の底面に到達したら底面パネル3の開閉床32(図6)を押し上げて出入り口31aを開き、その出入り口から図2、図3のように折畳み足場1内に入り、その中で上下に積み重ねたベント2の連結作業やその他の必要な作業を行うことができる。
本発明の折畳み足場1はベント2と別体に製作したものを、折畳み足場1の付いていないベント2を上下に積み重ねて連結した支保工に取付けて使用することができる。支保工以外のビルやその他の構造物に取付けることもできる。この場合、折畳み足場1を箱状に展開してから取付けると取付け易い。
2 ベント
3 底面パネル
4 背面パネル
4a 背面フレーム
5 側面パネル
5a 側面フレーム
6 正面パネル
6a 正面フレーム
7 支持具
8 タラップ
9 (背面フレームの)縦材
9a 貫通孔
10 (背面フレームの)横材
10a (上から2番目の)横材
10b (上から3番目の)横材
11 梯子部分
11a ステップバー
12 取付け部
14 上連結プレート
14a (上連結プレートの)差込み孔
15 下連結プレート
15a (下連結プレートの)差込み孔
16 止め孔
17 止めピン(ボルト)
18 ナット
19 連結具(ボルト)
21 上連結板
21a (上連結板の)内側片
21b (上連結板の内側片の)止め穴
22 下連結板
22a (下連結板の)内側片
22b (下連結板の内側片の)止め穴
23 (背面フレームの)幅木
24 連結板
25 差込み孔
26 止め具
28 平板材
31 固定床
31a 出入り口
31b (固定床の)周枠
32 開閉床
33 固定床フレーム
33a 止め孔
34 床材
37 開閉床枠
37a (開閉床枠の)側部
37b (開閉床枠の)側部
38 床材
39 連結ピン
40 ストッパー
41a (側面フレームの)後縦材
41b (側面フレームの)前縦材
42 (側面フレームの)上材
42a (上材の)突出部
43 下材
44 (側面フレームの)横材
45 (側面フレームの)斜材
46 (側面フレームの)幅木
46a (側面フレームの幅木の)端部
47 差込み孔
48 連結プレート
49 差込み孔
52 (正面フレームの)上材
53 (正面フレームの)下材
54 (正面フレームの)縦材
55 (正面フレームの)横材
56 (正面フレームの)幅木
57 支持体
58 取っ手
59 プレート
60 ボルト
72 連結軸
100 折畳み足場付きベント
101 縦柱
102 横材
103 斜材
104 支柱部
105 ベースプレート
105a 上ベースプレート
105b 下ベースプレート
106 タラップ
107 貫通孔
108a 上面材ブレース
108b 下面材ブレース
B 支持台座
Claims (9)
- 底面パネルの背面に背面パネルが、前面に正面パネルが、両側面に側面パネルが立設された上面開口の箱状であり、それらいずれかのパネルをベント、支保工、建物構造物等の支持体に取付け可能な足場であり、
前記底面パネル、背面パネル、両側面パネル、正面パネルは、背面パネルを下にしてその上に底面パネル、その上に両側面パネル、その上に正面パネルの順に折り畳んで重ねることができ、
前記折り畳み状態から、正面パネルを引き上げると、その下に折畳まれている両側面パネルが背面パネルの両側前方に展開し、両側面パネルの前面に正面パネルが展開され、背面パネルに重ねてある底面パネルを背面パネルの前方に横倒しに展開することができるように連結され、
前記展開状態で背面パネルと正面パネルと両側面パネルが方形枠状に保持されるように両側面パネルと正面パネルが支持具で連結され、
前記方形枠状に保持された背面パネルと正面パネルと両側面パネルの内側に、底面パネルを倒すことにより、背面パネルと正面パネルと両側面パネルと底面パネルとにより前記上面開口であって、内部に作業者が入って作業することのできる広さの箱状に組み立てることができ、
前記組立て状態で、底面パネルを起立させて背面パネルに重ね、その底面パネルの上に両側面パネルを重ね、その両側面パネルの上に正面パネルを重ねて前記折畳み状態に戻すことができ、
少なくとも前記背面パネルに、ベント、支保工、建物構造物等の支持体に着脱可能な連結板を備えた、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項1記載の折畳み足場において、
支持具が細長材であり、その支持具は側面パネルと正面パネルで構成される二つの上コーナー部及び二つの下コーナー部に設けられ、上コーナー部の支持具は側面パネルの上枠と正面パネルの上枠に跨がせて架設され、その一端側が側面パネルの上枠に他端側が正面パネルの上枠に夫々回転可能に取付けられ、下コーナー部の支持具は側面パネルの下枠と正面パネルの下枠に跨がせて架設され、その一端側が側面パネルの下枠に他端側が正面パネルの下枠に夫々回転可能に取付けられて、正面パネルの折畳みに伴って折畳まれ、正面パネルの展開に伴って立ち上がり、両側面パネルが背面パネルの前方に突出するまで展開されて側面パネル側端部が正面パネル側端部と突き合わされると、両側面パネルの前記枠材と正面パネルの前記枠材が支持具により支持されて両側面パネルと正面パネルが展開状態に保持されるようにした、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 底面パネルの背面に背面パネルが、前面に正面パネルが、両側面に側面パネルが立設された上面開口の箱状であり、それらいずれかのパネルをベント、支保工、建物構造物等の支持体に取付け可能な足場であり、
前記底面パネル、背面パネル、両側面パネル、正面パネルは、背面パネルを下にしてその上に底面パネル、その上に両側面パネル、その上に正面パネルの順に折り畳んで重ねることができ、
前記折り畳み状態から、正面パネルを引き上げると、その下に折畳まれている両側面パネルが背面パネルの両側前方に展開し、両側面パネルの前面に正面パネルが展開され、背面パネルに重ねてある底面パネルを背面パネルの前方に横倒しに展開することができるように連結され、
前記展開状態で背面パネルと正面パネルと両側面パネルが方形枠状に保持されるように両側面パネルと正面パネルが支持具で連結され、
前記方形枠状に保持された背面パネルと正面パネルと両側面パネルの内側に、底面パネルを倒すことにより、背面パネルと正面パネルと両側面パネルと底面パネルとにより前記上面開口であって、内部に作業者が入って作業することのできる広さの箱状に組み立てることができ、
前記組立て状態で、底面パネルを起立させて背面パネルに重ね、その底面パネルの上に両側面パネルを重ね、その両側面パネルの上に正面パネルを重ねて前記折畳み状態に戻すことができ、
前記支持具が細長材であり、その支持具は側面パネルと正面パネルで構成される二つの上コーナー部及び二つの下コーナー部に設けられ、上コーナー部の支持具は側面パネルの上枠と正面パネルの上枠に跨がせて架設され、その一端側が側面パネルの上枠に他端側が正面パネルの上枠に夫々回転可能に取付けられ、下コーナー部の支持具は側面パネルの下枠と正面パネルの下枠に跨がせて架設され、その一端側が側面パネルの下枠に他端側が正面パネルの下枠に夫々回転可能に取付けられて、正面パネルの折畳みに伴って折畳まれ、正面パネルの展開に伴って立ち上がり、両側面パネルが背面パネルの前方に突出するまで展開されて側面パネル側端部が正面パネル側端部と突き合わされると、両側面パネルの前記枠材と正面パネルの前記枠材が支持具により支持されて両側面パネルと正面パネルが展開状態に保持されるようにした、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項3記載の折畳み足場において、
少なくとも背面パネルに、ベント、支保工、建物構造物等の支持体に着脱可能な連結板を備えた、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の折畳み足場において、
底面パネルは背面パネルの上に重なる折り畳み状態から、背面パネルの前方に横倒しになる状態まで回転可能に背面パネルの下部に取付けられ、側面パネルは底面パネルの上に重ねられた折り畳み状態から背面パネルの前方に突出する展開状態まで回転可能に背面パネルの側方部に取付けられ、正面パネルは側面パネルの上に重ねて折り畳まれた状態から、背面パネルの前方に突出した両側面パネルの前方に配置される展開状態まで回転可能に側面パネルに取付けられた、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の折畳み足場において、
展開時には両側面パネルの枠材と正面パネルの枠材とが支持具により不等辺三角形が形成されるように連結され、その不等辺三角形が確保されて両側面パネルと正面パネルが展開状態に保持され、折り畳み時には当該支持具が側面パネルの枠材に沿うように回転して折畳まれるようにした、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の折畳み足場において、
背面パネル、両側面パネル、正面パネルのいずれか一以上のパネルに、タラップを設け、底面パネルに出入り口を設け、出入り口に開閉可能な蓋を設け、作業者がそのタラップを昇降して前記出入り口から、箱状に展開されている足場内に出入りできるようにした、
ことを特徴とする折畳み足場。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の折畳み足場がベントに取付けられ、折畳み足場をその取付け状態で折畳み展開自在とした、
ことを特徴とする折畳み足場付きベント。 - 請求項8記載の折畳み足場付きベントにおいて、折畳み足場のタラップが付いている背面パネルをベント側にしてベントに取付けた、
ことを特徴とする折畳み足場付きベント。
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