JP2886507B2 - 折畳み式階段ユニットボックス - Google Patents

折畳み式階段ユニットボックス

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JP2886507B2 JP8253716A JP25371696A JP2886507B2 JP 2886507 B2 JP2886507 B2 JP 2886507B2 JP 8253716 A JP8253716 A JP 8253716A JP 25371696 A JP25371696 A JP 25371696A JP 2886507 B2 JP2886507 B2 JP 2886507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、現場事務所、倉
庫、催し物会場、作業小屋等の建物、特に仮設建物等と
して使用されるユニット建物における折畳み式階段ユニ
ットボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のユニット建物は、一般に構築後
に撤去して何度も再使用されるものであり、1箇所での
使用期間は数カ月程度の場合が多く、1日だけのような
非常に短期間の場合もある。そのため、組立の簡易性、
運搬性、保管性、およびユニット組み替えの自由性等が
強く求められており、折り畳み式のユニットボックスを
任意個数組み合わせるもの等が使用されている。階段を
設ける場合は、外階段とされる場合が多いが、風雨にさ
らされずに上り下りできるように、また積雪の回避のた
めに、内階段が要望される場合もある。このような要望
に対して、外階段をダクト状に覆ったものも提案されて
いるが、組立に手間がかかるうえ、内階段に比べて外観
が悪く、また階段下の空間の利用効率も悪い。そのた
め、一般部の折り畳み式ユニットボックスの一部を階段
専用に改造して内階段を設けるようにした折り畳み式階
段ユニットボックスが採用されている。
【0003】図9は、その一例の構成および組立手順を
示す。この階段ユニットボックスは、両端に起倒回動自
在に柱フレーム53を連結した床フレーム52で主に構
成され、床フレーム52を折り畳み状態で現場に搬入し
た後(図9(A))、両側の柱フレーム53を立起こす
(図9(B))。ついで、昇降口となる開口54aを有
する屋根フレーム54をクレーン57で吊って(図9
(C))、両側の柱フレーム53の上端間に載せ、ボル
ト締めで固定してユニットボックス51とする(図9
(D))。次に、階段55をクレーン57で吊って屋根
フレーム54の開口54aからユニットボックス51内
へ降ろし(図9(E))、その階段55をユニットボッ
クス51内で待機する作業員Mが手を使って所定位置に
誘導し(図9(F))、ボルトやピン等で固定する(図
9(G))。このユニットボックス51上に2階ユニッ
トボックス56を載せ、1階ユニットボックス51に固
定する(図9(H))。階段55の設置作業は、前記の
ようにクレーン57を使う方法の他に、図10に示すよ
うに作業員Mが手でユニットボックス51内に持ち運
び、傾斜姿勢に持ち上げて所定の位置に動かないように
ボルトやピン等で固定する方法が採られることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9の方法で
は、クレーン57で階段5を吊り下げて屋根フレーム5
4の開口54aから落とし込むときに(同図(E),
(F))、階段55が揺れるため、開口54a内に入れ
ることが難しい。特に、風がある場合に揺れの影響が大
きい。そのため、階段55の設置に時間がかかるうえ、
クレーン57の運転者に高度の技術が必要となり、運転
者の確保が難しい。また、クレーン57の下で階段55
の誘導を作業員Mが行うことは、危険を伴うため、極力
避ける必要がある。所定位置へ手を使って誘導するとき
にも、階段55は相当の重量があるので、床に蹴つまず
く場合などに怪我をする危険性がある。また、図10の
ように作業員Mが人力で階段55をユニットボックス5
1内に運び入れて設置することは、階段55の重量を考
慮すると安全作業上、好ましくない。さらに、前記階段
ユニットボックスの場合、床フレーム52の所定位置に
階段55の足元を接合する接合部材が固定されているの
で、階段55の上り方向が一方向に限定されてしまう。
このため、例えば外壁側に片寄せた階段55を有する階
段ユニットボックス51において、階段55の上り方向
を選択できるようにしようとすれば、図11(A),
(B)に平面図で示すように、階段55の上がり方向が
異なる2種類の階段ユニットボックス51を用意する必
要があり、それだけコスト増を招き保管も煩雑になる。
なお、図11(A)に鎖線で示すように、同じ階段ユニ
ットボックス51を逆方向に向けて設置することによ
り、階段55の上り方向を逆方向とすることも可能であ
るが、その場合、階段55と建物外壁56との間に、中
途半端な空間が生じてしまい、建物内空間の利用効率が
悪くなる。
【0005】この発明は、このような課題を解消し、風
などの影響を受けずに安全でかつ迅速に組み立てること
ができ、運搬にも便利で、また、階段の向きを自在に変
更でき、かつ階段ユニットボックスの種類を減らせる折
畳み式階段ユニットボックスを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の折畳み式階段
ユニットボックスは、床フレームと、この床フレームの
端部に起倒回動自在に連結されて前記床フレームの上面
に重なり状態に折畳み可能な柱フレームと、前記柱フレ
ームの上端に接合される屋根フレームとを備えたユニッ
トボックスにおいて、階段を以下のように設置するもの
である。前記床フレーム上に長辺方向に沿う階段を短辺
方向の一側に片寄せて配置する。前記階段は、下部の両
側にこの階段を起倒回動自在に支持する一対の支点部材
を有し、かつ上部の両側に一対の階段柱を上端で折り畳
み自在に、つまり回動自在に連結したものとする。前記
床フレームには、前記支点部材および階段柱の下端を前
記床フレームに各々固定する4個の柱脚固定部材を設け
る。前記柱脚固定部材と前記支点部材との接合構造、お
よび前記柱脚固定部材と階段柱との接合構造は互いに共
通な構造とし、床フレームに対する階段の傾斜方向が正
逆いずれの方向であっても前記支点部材および階段柱が
取付可能となるようにする。この構成によれば、柱フレ
ーム、階段、および階段柱を床フレームに折り畳んだ状
態で、床フレームを現場に運搬して設置し、前記柱フレ
ーム、階段、および階段柱を起こして固定することによ
り組立が行える。このように、階段も立て起こし作業に
よって設置できるため、風等に影響されることなく、容
易に組み立てることができる。そのため、作業時間も短
縮され、また作業員がクレーンの下で長時間作業を行う
ことが不要であり、安全面も向上する。また、床フレー
ムの柱脚固定部材に対する支点部材および階段柱の取付
構造の共通化を図り、階段を逆方向に設置可能としたた
め、一種類の折畳み式階段ユニットボックスで上り方向
が互いに逆になる2種類の階段設置形態を選択すること
ができる。そのため、階段ユニットボックスの種類数が
削減でき、したがって製造効率が良く、ユニットボック
スの管理も容易で、コスト低下が図れる。
【0007】前記折畳み式階段ユニットボックスにおい
て、前記柱脚固定部材は金属板からなるものとし、床フ
レームの長手方向に離れた複数のボルト挿通孔を有し、
かつ裏面に前記ボルト挿通孔に整合するナットを有し、
前記支点部材および階段柱は、各々前記金属プレート製
の柱脚固定部材の上面に重なる取付板を有し、この取付
板に前記柱脚固定部材のボルト挿通孔に整合するボルト
挿通孔を有し、前記両ボルト挿通孔に挿通されて前記ナ
ットに螺着されるボルトで前記柱脚固定部材と前記取付
板との接合を行うようにしてもよい。この構成の場合、
前記柱脚固定部材への前記支点部材および階段柱の固定
をボルト締めにより容易に行うことができ、階段の上り
方向を自在に選択して階段を床フレームに設置する作業
を迅速に行うことができる。また、階段の支持を安定し
て堅固に行うことができる。
【0008】前記折畳み式階段ユニットボックスにおい
て、前記階段柱は、上端が前記階段に着脱自在に連結さ
れた仮支持用のものであって、前記階段の上端を屋根フ
レームまたは上階のユニットボックスに取付けた後に階
段から取り外されるものとしてもよい。この構成の場
合、階段柱を階段の設置後に取り外すことにより、階段
下の空間を有効に利用できる。また、階段の設置作業
は、階段柱を利用して作業性良く行える。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図7と共に説明する。この折畳み式階段ユニットボッ
クス1は、図1(A)に示すように、略矩形の床フレー
ム2と、この床フレーム2の両端に各々起倒回動自在に
連結されて床フレーム2の上面に重なり状態に折畳み可
能な一対の柱フレーム3,3と、前記床フレーム2に下
端で起倒回動自在に連結されて床フレーム2の上面に重
なり状態に折畳み可能な階段4と、前記一対の柱フレー
ム3,3の上端間に接合される屋根フレーム5とからな
る。前記各フレーム2,3,5は、いずれも形鋼製のフ
レーム材を後述のように枠組したものである。
【0011】階段4は、形鋼製の側桁6,6間に金属板
からなる踏み板を設けたものであり、床フレーム2上に
おいてその長辺方向に沿わせると共に、床フレーム2の
短辺方向の一側に片寄せて配置される。図4のように、
階段4の下端には、両側の側桁6に、この階段4を起倒
回動自在に支持する一対の支点部材7,7がピン8を介
して連結されている。階段4の上部には、両側の側桁6
に、一対の階段柱9,9が上端でピン10を介して折り
畳み自在に連結されている。これら階段柱9は、側桁6
に沿った折り畳み状態で、側桁6にボルト等の止め具
(図示せず)により仮止めしておく。
【0012】前記床フレーム2上には、図4のように前
記両支点部材7および両階段柱4の下端を前記床フレー
ム2に各々固定する4個の柱脚固定部材11…が設けら
れている。これら柱脚固定部材11は金属板からなり、
それぞれ床フレーム2の長手方向に離れた複数のボルト
挿通孔12…を有し、その裏面には図6のように前記ボ
ルト挿通孔12に整合するナット13が溶接等で固定さ
れている。
【0013】また、前記支点部材7および階段柱9の下
端には、前記柱脚固定部材11の上面に重なる取付板1
4が設けられており、この取付板14は前記柱脚固定部
材11のボルト挿通孔12に整合するボルト挿通孔15
を有する。前記両ボルト挿通孔12,15にボルト16
を挿通させ、このボルト16を前記柱脚固定部材11の
ナット13にねじ込むことにより、前記柱脚固定部材1
1と前記取付板14とがボルト接合される。これによ
り、支点部材7および階段柱9の下端が床フレーム2上
に固定される。
【0014】前記支点部材7と前記柱脚固定部材11と
の接合構造、および前記階段柱9と柱脚固定部材11と
の接合構造は互いに共通な構造とされている。すなわ
ち、図4において、支点部材7の取付板14はこれに対
向する柱脚固定部材11にボルト接合可能であると共
に、階段柱9の取付板14に対向する柱脚固定部材11
にも、階段4の傾斜方向が逆向きとなった状態でボルト
接合可能である。また、階段柱9の取付板14はこれに
対向する柱脚固定部材11にボルト接合可能であると共
に、支点部材7の取付板14に対向する柱脚固定部材1
1にも、階段4の傾斜方向が逆向きとなった状態でボル
ト接合可能である。これにより、床フレーム2に対する
階段4の傾斜方向が図4の状態であっても、逆向きの状
態であっても、前記支点部材7および階段柱9を、前記
各柱脚固定部材11にボルト接合できる。
【0015】柱フレーム3は、図2(A)〜(C)に平
面図,正面図および側面図で示すように、角パイプから
なる一対の柱17,17と、その上端間および下端間を
連結するそれぞれ形鋼からなる上枠材18および下枠材
19とで構成される。柱17の下端側面には床フレーム
2の後述する連結片24に起倒回動自在に連結するため
の連結孔20が設けられ、柱17の下端前面には前記床
フレーム2の後述するボルト挿通孔26に整合する複数
のボルト挿通孔21が設けられている。また、柱17の
下端後面には前記床フレーム2にボルト接合するときの
接合作業のための切欠状の開口22が設けられている。
さらに、前記各柱17の上端面には位置決め用ボス23
が突設してあり、屋根フレーム5を接合するときに、屋
根フレーム5の位置決め用孔(図示せず)に嵌合させ
る。
【0016】一方、図3に示すように、床フレーム2の
両端の側面には連結片24が突設され、この連結片24
から前記柱17の下端部の連結孔20に挿通されるピン
25を介して、柱17が連結片24に起倒回動自在に連
結される。また、床フレーム2の両端には、前記柱17
のボルト挿通孔21に整合する複数のボルト挿通孔26
がエンドプレート2aに設けられており、柱17を起こ
し前記ボルト挿通孔21,26にボルト27を挿通さ
せ、このボルト27にナット28を螺着させることによ
り、柱フレーム3の柱17を立ち上がり姿勢で床フレー
ム2の端部にボルト接合できる。
【0017】屋根フレーム5は、図1(E)に示すよう
に略矩形に構成されて、その上面には屋根パネル29が
張られ、階段4の上方に位置する上がり口となる開口5
aを有する。
【0018】この構成の折畳み式階段ユニットボックス
1の組み立ては、以下のような手順で行われる。一対の
柱フレーム3,3、階段4および階段柱5が折畳み状態
で連結された床フレーム2を現場の設置箇所に置く(図
1(A))。前記折畳み状態で、階段4は、その支点部
材7の取付板14だけを、床フレーム2上の対応する柱
脚固定部材11にボルト接合し、支持部材7のピン8で
階段4が起倒回動自在となるようにしておく。次に、床
フレーム2から両柱フレーム3,3を立て起こした後
(図1(B))、柱17の下端部を床フレーム2の端部
にボルト接合する。次に、階段4の上端側をクレーン3
0で持ち上げることにより、階段4を床フレーム2上に
斜めに立ち上げ(図1(C))、さらに階段4の両側の
側桁6から階段柱9を回動させて起こし、その階段柱9
の下端の取付板14を床フレーム2の対応する柱脚固定
部材11にボルト締めする(図1(D))。
【0019】次に、屋根フレーム5をクレーン30で吊
り降ろし、両柱フレーム3,3の上端間にボルト締めす
る(図1(E))。屋根フレーム5の吊り降ろし時に、
階段4の上端を屋根フレーム5の開口5aに入れる必要
があるが、僅かな高さであるため、吊り降ろしに支障は
ない。このように、この折畳み式階段ユニットボックス
1によると、階段4を下端で支点部材7により回動自在
に支持しておいて立て起こし、階段柱9で固定した状態
で屋根フレーム5を吊り降ろすことができるため、従来
のように階段用開口部内に吊り降ろす必要がなく、風等
の天候の影響を受けずに、安全にかつ迅速に階段4の設
置が行える。また、作業員が長時間クレーンの下で作業
をすることもないので、現場作業の安全面の改善され
る。なお、階段4の上端は、必要に応じ、この階段ユニ
ットボックス1の上に階段上ユニットボックス32(図
7)を設置した後、この階段上ユニットボックス32の
床フレームにボルト締め等で接合する。階段上ユニット
ボックス32に接合する代わりに、階段4の上端を階段
ユニットボックス1の屋根フレーム5にボルト締め等で
接合する場合もある。また、階段4に階段柱9を起倒回
動自在に連結するピン10を着脱可能なものとし、前記
のように階段4の上端を上階のユニットボックス1等に
接合した後で、階段柱9を階段4および床フレーム2か
ら取り外すようにしてもよい。この場合には、階段柱9
がなくなるので、階段下の空間を有効に利用できる。
【0020】このように組み立てた折畳み式階段ユニッ
トボックス1の桁面側には、図7(A)に示すように、
この階段ユニットボックス1に隣合う一般部ユニットボ
ックス31を設置する。また、階段ユニットボックス1
の上には、階段上ユニットボックス32を重ねて設置
し、一般部ユニットボックス31の上には、上階一般部
ユニットボックス33を重ねて設置することによりユニ
ット建物34を構成する。
【0021】前記上下階の一般部ユニットボックス3
1,33および階段上ユニットボックス32は、前記階
段ユニットボックス1と同様に、略矩形の床フレーム2
と、この床フレーム2の両端に各々起倒回動自在に連結
されて前記床フレーム2の上面に重なり状態に折畳み可
能な一対の柱フレーム3,3と、前記一対の柱フレーム
3,3の上端間に設置される屋根フレーム5とを備えた
ものとする。上下階の一般部ユニットボックス31,3
3は、同じ構成のものであり、互いに自由に交換して組
立可能である。各ユニットボックス1,31〜33の大
きさは、いずれも妻方向幅(短辺幅)が道路交通規則に
よるトラック輸送の制限幅から2500mm以下とされ、例え
ば2400mm程度とされる。
【0022】階段4を、予め床フレーム2に折畳み連結
されていた場合とは逆の傾斜方向となるように設置した
い場合には、図1(D)のように階段柱9を起こしてか
ら、図4のように支点部材7の取付板14を床フレーム
2の柱脚固定部材11から取り外し、クレーン30でつ
り上げた状態で、階段4をその傾斜方向が逆向きになる
ように180度だけ回動させて降ろし、支点部材7およ
び階段柱9の取付板14を床フレーム2の対応する各柱
脚固定部材11にボルト接合する。これにより、図7
(A)の場合と同じく階段4を外壁寄りに配置した状態
で、図7(B)に示すように、ユニット建物34におけ
る通りAと反対の通りB側が上り口となるように階段4
を設置できる。すなわち、一種類の折畳み式階段ユニッ
トボックス1で上り方向が互いに逆になる2種類の階段
設置形態を選択することができる。これにより、折畳み
式階段ユニットボックス1の種類数を削減でき、そのた
め生産性が良くコスト低下が図れ、また保管や建物部品
の管理も容易になる。
【0023】なお、図4のように階段4をクレーン30
で吊り上げて逆向きにする場合、図5に示すように、階
段柱9を、階段4の側桁6に沿う折畳み状態として行う
と、階段4から突出した部材がないので、その作業を安
全に行うことができる。
【0024】図8はこの発明の他の実施形態を示す。同
図(A)の折畳み式階段ユニットボックス1Aは、図1
の例の折畳み式階段ユニットボックス1において、床フ
レーム2に下階の階段からの上がり口となる開口5Aa
を、階段4と妻方向に並ぶように設けたものである。こ
の折畳み式階段ユニットボックス1Aは、図8(B)に
示すように3階建以上のユニット建物において、1階と
最上階を除く中層階に用いられる。同図の例は3階建の
ユニット建物34であり、1階の折畳み式階段ユニット
ボックス1の上に、この中層階用の折畳み式階段ユニッ
トボックス1Aを設置し、その上に階段上ユニットボッ
クス32を設置している。各階段ユニットボックス1,
1Aは、互いに階段4の傾斜方向が逆となるように設置
してあり、これにより、1階の階段4から2階床となる
踊り場を介して2階の階段4に続く階段経路が構成され
る。
【0025】
【発明の効果】この発明の折畳み式階段ユニットボック
スは、風などの影響を受けずに安全でかつ迅速に組み立
てることができ、運搬にも便利で、しかも階段の向きを
自在に変更でき、階段ユニットボックスの種類を減らす
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る折畳み式階段ユニ
ットボックスの組立手順を示す説明図である。
【図2】(A)〜(C)は同階段ユニットボックスを構
成する柱フレームの平面図、正面図および側面図であ
る。
【図3】同柱フレームの床フレームへの連結構造を示す
斜視図である。
【図4】前記階段ユニットボックスにおける階段の逆向
き設置作業の説明図である。
【図5】同階段の逆向き設置作業の他の例の説明図であ
る。
【図6】前記階段ユニットボックスにおける階段柱の柱
脚固定部材への接合構造を示す説明図である。
【図7】前記階段ユニットボックスを用いたユニット建
物の概略を示す斜視図である。
【図8】他の実施形態にかかる階段ユニットボックスお
よびこれを用いた建物の概略を示す斜視図である。
【図9】従来例の組立説明図である。
【図10】同従来例における階段取付作業の説明図であ
る。
【図11】階段の上り方向が互いに逆となる2種類の階
段ユニットボックスの説明図である。
【符号の説明】
1…折畳み式階段ユニットボックス 9…階段
柱 2…床フレーム 11…柱脚
固定部材 3…柱フレーム 12…ボル
ト挿通孔 4…階段 13…ナッ
ト 5…屋根フレーム 14…取付
板 7…支点部材 15…ボル
ト挿通孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床フレームと、この床フレームの端部に
    起倒回動自在に連結されて前記床フレームの上面に重な
    り状態に折畳み可能な柱フレームと、前記柱フレームの
    上端に接合される屋根フレームとを備えたユニットボッ
    クスにおいて、前記床フレーム上に長辺方向に沿う階段
    を短辺方向の一側に片寄せて配置し、前記階段は、下部
    の両側にこの階段を起倒回動自在に支持する一対の支点
    部材を有しかつ上部の両側に一対の階段柱を上端で折り
    畳み自在に連結したものであり、これら支点部材および
    階段柱の下端を前記床フレームに各々固定する4個の柱
    脚固定部材を前記床フレームに設け、床フレームに対す
    る階段の傾斜方向が正逆いずれの方向であっても前記支
    点部材および階段柱が取付可能なように、前記柱脚固定
    部材と前記支点部材との接合構造および前記柱脚固定部
    材と階段柱との接合構造を互いに共通な構造とした折畳
    み式階段ユニットボックス。
  2. 【請求項2】 前記柱脚固定部材は金属板からなるもの
    であって、床フレームの長手方向に離れた複数のボルト
    挿通孔を有し、かつ裏面に前記ボルト挿通孔に整合する
    ナットを有し、前記支点部材および階段柱は、各々前記
    金属プレート製の柱脚固定部材の上面に重なる取付板を
    有し、この取付板に前記柱脚固定部材のボルト挿通孔に
    整合するボルト挿通孔を有し、前記両ボルト挿通孔に挿
    通されて前記ナットに螺着されるボルトで前記柱脚固定
    部材と前記取付板との接合が行われる請求項1記載の折
    畳み式階段ユニットボックス。
  3. 【請求項3】 前記階段柱は、上端が前記階段に着脱自
    在に連結された仮支持用のものであって、前記階段の上
    端を屋根フレームまたは上階のユニットボックスに取付
    けた後に階段から取り外されるものである請求項1また
    は請求項2記載の折畳み式階段ユニットボックス。
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WO2017212817A1 (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 三協フロンテア株式会社 ユニットハウス用歩廊構造
JP2017218755A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 三協フロンテア株式会社 ユニットハウス用歩廊構造

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JPH1077685A (ja) 1998-03-24

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