JP5758490B2 - 小型参照電極 - Google Patents

小型参照電極 Download PDF

Info

Publication number
JP5758490B2
JP5758490B2 JP2013519125A JP2013519125A JP5758490B2 JP 5758490 B2 JP5758490 B2 JP 5758490B2 JP 2013519125 A JP2013519125 A JP 2013519125A JP 2013519125 A JP2013519125 A JP 2013519125A JP 5758490 B2 JP5758490 B2 JP 5758490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyte
electrode
reference electrode
membrane
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013519125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013531252A5 (ja
JP2013531252A (ja
Inventor
エンジェル、ジフコフ、キルシェフ
ベルナール、ディエム
フロランス、マテラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA filed Critical Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Publication of JP2013531252A publication Critical patent/JP2013531252A/ja
Publication of JP2013531252A5 publication Critical patent/JP2013531252A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5758490B2 publication Critical patent/JP5758490B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/301Reference electrodes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本開示は、電気化学システムにおいて電位を測定するための、小型参照電極に関するものである。
参照電極は主に電気化学システムにおいて、電極電位を測定するのに用いられる。典型的に、作用電極と参照電極との間の電位差を測定することで、電気化学セルにおける作用電極の電位は参照電極に対して規定される。
参照電極は、一定電位を有する2つの酸化還元材料および内部電解質を主に含む。銀/塩化銀電極(Ag/AgCl)は、その高い安定性および反応の可逆性を理由に広く使用されている。このタイプの電極において、電解液は塩化カリウム(KCl)または塩化ナトリウム(NaCl)で飽和状態にされた溶液である。電極電位は電解液中の塩化物イオンの濃度に応じて変化するので、この濃度は可能な限り安定にすべきである。
多孔質膜は、液体接合と呼ばれ、内部電解質をセル電解質から分離するために従来使用される。そのような膜によって、2つの電解質間のプロトン(H)の交換が可能となる。このことにより、セルと参照電極との間でイオン(K、Na、Cl...)が拡散する速度が低下し、一定の参照電位を維持する。
近年、化学センサーやバッテリーのような電気化学システムの大きさが大幅に減少した。参照電極を小型化するための努力がなされ、その結果、そのようなシステムにおいてそれらの統合が容易になった。したがって現在、小型化は、内部電解質容量の大幅な減少をも暗示する。電解質の濃度および/または組成の改良現象が強化されている。
図1には、特許US6419809に記載されたような、小型参照電極の分解図が示されている。
この電極は、ガラス基材2の上に連続的に堆積した薄層で形成されている。この電極は塩化銀AgClに変化した部分4’を有する銀層4を備える。部分4’は、ポリイミド層10に形成されたスロット(slot)を介して電解質層6と接触している。層6は塩化カリウム(KCl)で飽和された溶液に含浸されている。層10はその端の一方に凹部を備え、多孔質親水性ポリマー材料で製造された膜12を収容する。膜12の一部は電解質層6で被覆される。多孔質膜12は電解質KClで含浸されている。
この電極が稼働している間、セル電解液を形成する水溶液14の中に膜12の一端が浸っている。そして、セルの内部電解質6と電解液14の間を移動するプロトンは膜12を介して可能となる。
特許US6419809におけるような、多孔質ポリマー膜の使用は、イオンの不浸透性の条件を充足しない。実際、その小さな厚みを前提として、膜は水とイオンに横断される。内部電解質の組成は漸進的に変化し、参照電極の不具合をもたらす。この種の電極の寿命は、1週間〜3ヶ月である。
論文“A solid-state pH sensor based on a Nafion-coated iridium oxide indicator electrode and a polymer-based silver chloride reference electrode” (P.J. Kinlen et al., Sens. Actuators, B 22, pp.13-25, 1994)において、Nafion(デュポン社の商標)で作られた保護膜を分離膜として使用することが想定されている。そのようなプロトン交換膜は、接点でのイオンの不浸透性を改善し、その結果一定の参照電位の維持を可能とする。
Nafion膜は、PEMFC("Proton Exchange Membrane Fuel Cell")において、酸化還元反応が行われる2つの触媒層間で同様の方法で用いられる。この膜は2つのセル区画を分離し、プロトンのための通路のみを残す。
上記論文の小型参照電極において、その低い厚さを前提とすると、Nafion膜は短い期間しか効果的でない。大きな厚さのNafionの使用は、小型化の努力および材料の高い費用によって制限される。
小型参照電極は、健康状態を制御するためのバッテリーまたは充放電サイクルを制御するためのバッテリーに組み込まれてもよい。もしバッテリーが数年に達することができる寿命を有しているならば、その期間と同じくらいの間信頼性を維持する参照電極を得ることが望まれる。
したがって、長い寿命を有する小型参照電極を低コストで提供する必要性が存在する。
この必要性は、参照電解質を電極の外にある媒体から分離するように配置されたプロトン交換膜を含み、そのプロトン交換膜が結合ポリマー材料中に分布された酸ドープポリアニリン粒子を含む、参照電極を提供することによって満たされる傾向がある。
また、小型参照電極を形成する方法も提供される。
その方法は、酸ドープポリアニリン系粉末と液体重合性材料との混合物を形成する工程と、参照電解質の層上に混合物の層を堆積する工程と、混合物を重合する工程とを含んでなる。
他の利点および特徴点が、非制限例としての目的でのみ与えられ、添付の図面に示される、本発明の特別な態様についての以下の説明からよりはっきりと明確になるであろう。
前述の従来技術による参照電極の分解図である。 本発明による小型参照電極に用いられる、プロトン交換膜を試験するためのセルを概略的に示す図である。 本発明による電極およびいくつかの従来の電極のインピーダンスの絶対値を、周波数の関数として示す図である。 本発明による電極の一態様の断面図である。 他の態様による半電極の断面図である。 他の態様による半電極の上面簡略図である。 図5および6による2つの半電極の組立品を概略的に示す図である。
発明の好ましい形態の説明
本発明者らは、酸ドープ状態のポリアニリン系(PANI)分離膜を用いることによって、参照電極の信頼性が大幅に改善され得ることを知得した。酸ドープポリアニリンとは、ポリアニリンと酸との反応から生じる塩を意味する。この状態のポリアニリンは良好なプロトン伝導性を有する。さらに、参照電極内で使用する条件に完璧に適応する。一方で、水、アルカリ性溶液または酸性溶液、およびほとんどの有機溶媒に溶解しない。他方で、特に大気中の酸素による、酸化および還元反応に侵されない。本明細書において、「PANI」または「ポリアニリン」との語は酸ドープポリアニリンを示すのに用いられる。
ポリアニリンは、電極としても使用することができる導電性ポリマーである。しかし、セルと電極との間で短絡を起こし得るため、PEMFCにおいてプロトン交換膜として使用することはできない。したがって現在まで、ポリアニリンを参照電極中の膜として使用することは想定されてこなかった。
好ましくは、ポリアニリンは粒子の形態であり、ポリマーマトリックスからなる膜の中にその粒子が分散されてなる。ポリマー質量に対するポリアニリン質量の比率は、有利には1〜2である。そして、こうして得られた膜は、従来の膜とは反対に小型、かつ、非多孔質である。
水および硫酸イオンに対する気孔率は、膜の浸透性に対応するものであり、以下のように評価されても良い。硫酸(5M HSO)の5mol/L溶液を含み、PANI系膜で閉じられたチューブを脱イオン水を含むビーカーに浸す。水の中に膜を浸してから数分後および1週間後に、水のpHを測定する。pHが一定のままであれば、PANI系膜が硫酸イオン(SO 2−、HSO )に対して不浸透性であることを意味する。
プロトン伝導性は、膜がプロトンのための通路を残す能力を特徴付けるパラメータである。これは、膜の電気抵抗に直接依存する。さらに、膜は一般的に参照電極の最も抵抗性の要素であり、高い電気抵抗は電位測定においてエラーをもたらす。したがってこの抵抗は最小化されることが望ましい。
従来技術の電解液に含浸された多孔質膜において、抵抗は多孔率に関連している。したがって、抵抗とイオンの不浸透性との間で妥協がある。実際、膜の多孔率が高いほど、より多くのイオンが膜を横断することができる。
PANI系膜は非多孔質であるので、参照電極の一部となる能力を検証するためにそのインピーダンスの測定が提供される。
図2には、PANI系膜のインピーダンスを決定することができる試験用電気化学セルが示されている。このセルは約8mmの直径を有するチューブ14を含む。チューブ14の一端はエポキシ樹脂とPANI(1:1比)とから形成され、約1mmの厚みを有する膜16によってしっかりと閉じられている。らせん形状の導線18がチューブの中に配置され、5MのHSOの電解液20に部分的に浸漬されている。そしてチューブ14を同じ電解液20の中に浸し、膜16を完全に浸漬する。次いで、導線18は作用電極を形成する。セルは、電解液20に浸された白金背後電極24によって完成する。このような配置において、膜16はセルの最も抵抗性の要素である。
膜16のインピーダンスは、図2の電気化学セルのインピーダンスを測定することによって決定してもよい。実際、膜が両側および伝導性部分のすぐ近くで電解液20と接触しているという前提の下、これらのインピーダンスは実質的に同一である。電解質HSOによる抵抗降下はしたがって無視できる。使用する方法は、5〜10mVの振幅を有する正弦波信号を用いた、0.1Hz〜65kHzの周波数にわたるインピーダンス分光法である。
図3には、図2のセル(Pb/HSO+PANI)の(絶対値で表わされる)インピーダンスが示されている。多孔質膜を使用する従来の電極を比較として測定し、特にグラファイトまたはセラミック膜を有するAg/AgSOおよびHg/HgSO電極について測定した。高多孔質グラファイト(A)と低多孔質グラファイト(B)の2つのタイプのグラファイトを用いる。
周波数スペクトル(>10kHz)の一番上に見える、PANI膜のオーム抵抗は、従来の電極Hg/HgSOおよびAg/AgSOのオーム抵抗の間の値に達する。したがってPANI系膜は、抵抗の観点から同様の性能を達成する。したがって正確な参照電極を形成するのに使用することができる。
膜を有さないセルのインピーダンスも、図3に見られる。このセルのオーム抵抗は、図2に示されるセルのオーム抵抗よりも2〜3桁低い。このことから、膜がセルのインピーダンスの大部分に貢献していることが示される。実際、この場合に計測されるインピーダンスは電解質HSOの抵抗、寄生抵抗および接触抵抗に対応するものである。
PANI系膜の実現は、多くの困難を惹起し得る。酸ドープポリアニリンは、一般的に電気化学合成で得られる。したがって、電極上に電着の形態で現われる。得られた材料は硬くて脆く、これによって膜の形態で使用することが難しくなる。
参照電極の形成の背景において、ポリアニリンは電気化学的に合成もされる。PANIの約1.5mmの層は、例えば、約1mA・cm−2の電流を300h印加することによって、硫酸アニリン溶液(0.15mol/L)および硫酸電解質(0.25mol/L)を含む浴の中に浸されたグラファイト電極上に得られる。
このようにして形成された堆積物を、粉末の形態に粉砕する。粉末粒子は可変の大きさを有する。PANI粉末を次いで液体重合性材料と混合して、ペーストを形成する。そして、このペーストを層の形態で堆積する。最後に、好ましくは60℃〜80℃の温度で熱処理するかまたは紫外線照射によって、ペーストを重合する。そして、重合方法に起因する高密度で非多孔質な構造が得られる。
重合性材料は、好ましくは酸またはラジカルによって活性化されたプレポリマーである。酸性電解質中で安定であり、PANIのプロトン伝導性を保つこともまた材料にとって好ましい。フェノール−フルフラール系プレポリマー、フェノール−ホルムアルデヒド系プレポリマー、メチルメタクリレート系プレポリマーまたは酸硬化エポキシ樹脂系プレポリマーがこれらの基準を満たす。さらに、このようなプレポリマーを用いると、ペーストは低コスト印刷技術、特にスクリーン印刷、に完璧に適応する。
参照電極の性能を最適化するために、ポリアニリンの電気化学合成が、望ましいタイプの電極に適応されてもよい。前駆体(アニリン源)および電解質は、好ましくは酸化還元対および内部電解質の性質にしたがって選択される。例えば、電極がAg/AgSO/HgSOタイプの場合、前駆体は硫酸アニリンでよく、電解質はHgSOでよい。
つまり、前駆体は内部電解質のイオン群のうちの一つと同一のイオンを含み、合成電解質は内部電解質と同じ性質を有する。したがって、ポリアニリンは内部電解質のイオン群のうちの一つと同一のイオンでドープされる。現在の例において、そのイオンは硫酸イオンであり、酸化還元対の塩の中にも存在する。PANIと電解質との界面における、アニオン間の交換はしたがって最小限になり、そのような交換は逆界面電位を通常引き起こす。
図4には、PANI系膜を設けられた小型参照電極の一態様が示されている。電極はガラス上または不動態化層で被覆されたシリコン基材2上に形成され、約1mmの厚さを有する。電極を形成する層は、好ましくはスクリーン印刷によって堆積される。
約300μmの深さを有する空洞を、最初に基材2にエッチングする。そして、約30μmの厚さを有する銀層4を、この空洞の底に堆積させる。約60μmの厚さを有する硫酸銀層4’を層4の一部の上に堆積させる。例えば銅で作られた、電気接点パッド26も銀層4上で、電極の一端に形成する。例えばガラスマイクロファイバーで作られた、層6を次いで層4’全体の上に堆積させる。この層の厚さは約210μmである。電気絶縁層28は、好ましくはポリマーで作られており、パッド26ならびにパッドと層4’との間に位置する層4の一部を被覆する。電極の一端と一致するパッド26の側表面を周囲環境に暴露する。層28の硬化後、電解液(HSO)を層6に挿入して電解質層を形成する。そのような挿入は、インクジェット印刷またはマイクロシリンジを用いて行われてもよい。
基材2、電解質層6および絶縁層28が、PANI系ペースト層をその上に有する、好ましくは平面の、表面を形成し、電解質6を完全に密閉する。そしてペーストを重合して膜16を形成する。膜16の厚さは好ましくは0.5〜1mmの間に含まれる。パッド26と層6との間、およびパッド26と膜16との間の短絡は絶縁層28によって避けられる。
図4の例において、膜16は質量でポリマーに対して2倍多いPANIを含む。
参照電極の製造を終了するために、金属集電体を接点パッド26に、例えば溶接によって、取り付ける。参照電極をさらに、例えばプラスチック材料でできた、保護包装体で被覆する。この包装体は、好ましくは、層4’の上方に配置された膜16の一部を除き、電極全体を覆う。
そのような参照電極は、セルの電解質と膜16との間に大きな接触表面積を有し、その電気抵抗を低減する。
図5〜7には、後に接合される2つの同一の半分部から形成される、参照電極の他の態様が説明されている。図5および6には、半電極の断面図および簡略上面図がそれぞれ示され、図7には一旦組み立てられた参照電極が示されている。
各半電極は、約300μmの深さで形成された2つの明確な空洞を有する基材2を含み、各空洞は電極の一端に広がっている。一つの空洞(図5および6の右側)は接点パッド26で満たされる。ガラスマイクロファイバーの第一層6a、硫酸銀層4’(50〜100μm厚)および銀層4(20〜50μm厚)をもう一つの空洞(左側)に連続して堆積する。層4は層4’、パッド26およびその間に位置する基材の部分を被覆する。最後に、ガラスマイクロファイバーの第二層6bおよび膜16(厚さ300μm)を、パッド26と反対側の端に、好ましくは層4の高さまで、堆積させる。
膜の重合、ならびにマイクロファイバー層6aおよび6bの液体電解質による充填は、上述のように行う。
図6には、ガラスマイクロファイバーの層が、好ましくは膜16によって分離された2つの部分6cおよび6dに分割されることが示されている。電極の端部の部分6cは、膜16を他のセル電極との直接接触から保護している。さらに、図6に示されるように、層4および4’は、部分6d内で横方向に約50μmの間隔を介して細長い形状で配置されてもよい。このことにより、内部電解質での部分6dの充填工程が容易になる。
図7において、層6内に電解質を挿入した後、たとえば接着剤によって、二つの半電極がそれらの電極の層4によってしっかりと結合されている。図4に関して説明したように、集電体および保護包装体を電極に取り付ける。電極の保護されていない部分は電解質層の部分6cに対応し、セル電解質と接触している。
参照電極を形成する上述の方法は、他の電極形成方法と共通の工程を含んでいてもよい。参照電極、作用電極および背後電極は、例えば、同じ基材上に同時に形成してもよい。完全な電気化学的装置、例えば化学物質検出器、がこれらの簡略かつ安価な手法で形成されてもよい。
本明細書中で説明された参照電極の多数の変形および改良に、当業者は思い浮かぶであろう。特に、本態様は銀/硫酸銀対および電解質HSOとの関係で説明されている。しかしながら、本発明は特定のタイプの電極に限定されるものではない。Ag/AgCl、Ag/AgBr、Ag/AgIの対と電解質HCl、HBr、HIを使用することも想定されるであろう。同様に、内部電解質(液体)用の容器として用いられる、他の多孔質(固体)材料、特に化学エッチングによって多孔質にされ、容器として機能するマイクロビーズの形態のガラス、が用いられてもよい。

Claims (8)

  1. 参照電極であって
    − 参照電解質(6)、および
    − 前記参照電解質を前記電極の外にある媒体(20)から分離するように配置されたプロトン交換膜(16)
    を含んでなり、前記プロトン交換膜が結合ポリマー材料中に分布された酸ドープポリアニリン粒子を含むことを特徴とする、参照電極。
  2. 前記結合ポリマー材料の質量に対する前記ポリアニリンの質量の比が1〜2に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の参照電極。
  3. 前記ポリアニリンが、前記参照電解質(6)のイオン群のうちの一つと同一であるイオンでドープされていることを特徴とする、請求項1に記載の参照電極。
  4. − 酸ドープポリアニリン系粉末と液体重合性材料との混合物を形成する工程と、
    − 参照電解質(6)の層上に前記混合物の層を堆積する工程と、
    − 前記混合物を重合する工程と
    を含んでなる、参照電極を形成する方法。
  5. 前記混合物を形成する前に、
    − 酸ドープポリアニリンを電気化学的に合成する工程と、
    − 前記酸ドープポリアニリンを粉砕して粉末を形成する工程と
    を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記酸ドープポリアニリンの電気化学的合成が、前記参照電解質(6)のイオン群のうちの一つと同一であるイオンを含む前駆体を用いて行われることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記酸ドープポリアニリンの電気化学的合成が、前記参照電解質(6)と同一の電解質を用いて行われることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  8. 前記重合性材料が、フェノール−フルフラール系のプレポリマー、フェノール−ホルムアルデヒド系のプレポリマー、メチルメタクリレート系のプレポリマー、または酸硬化されたエポキシ樹脂系のプレポリマーであることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
JP2013519125A 2010-07-16 2011-07-12 小型参照電極 Expired - Fee Related JP5758490B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1003007A FR2962806B1 (fr) 2010-07-16 2010-07-16 Electrode de reference miniature
FR1003007 2010-07-16
PCT/FR2011/000416 WO2012007660A1 (fr) 2010-07-16 2011-07-12 Electrode de reference miniature

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013531252A JP2013531252A (ja) 2013-08-01
JP2013531252A5 JP2013531252A5 (ja) 2015-05-21
JP5758490B2 true JP5758490B2 (ja) 2015-08-05

Family

ID=43629484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013519125A Expired - Fee Related JP5758490B2 (ja) 2010-07-16 2011-07-12 小型参照電極

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20130105308A1 (ja)
EP (1) EP2593781B1 (ja)
JP (1) JP5758490B2 (ja)
CN (1) CN103119428B (ja)
AU (1) AU2011278216A1 (ja)
BR (1) BR112013001139A2 (ja)
ES (1) ES2461542T3 (ja)
FR (1) FR2962806B1 (ja)
WO (1) WO2012007660A1 (ja)
ZA (1) ZA201300208B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6344682B2 (ja) * 2014-03-27 2018-06-20 国立大学法人北海道大学 平板型三電極式電気化学センサ及びその製造方法
CN107112495A (zh) * 2014-10-29 2017-08-29 斐姿Ii微技术有限责任公司 聚合物电极膜
AU2020379393A1 (en) * 2019-11-08 2022-04-07 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Interference resistant solid state reference electrode
US11549882B2 (en) * 2020-02-21 2023-01-10 The Regents Of The University Of Michigan Reference electrode and electrochemical monitoring system
US11973200B2 (en) * 2020-12-04 2024-04-30 GM Global Technology Operations LLC Reference electrode assembly and method of manufacturing the same

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6475956A (en) * 1987-09-18 1989-03-22 Bridgestone Corp Enzyme electrode
US5316649A (en) * 1991-03-05 1994-05-31 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy High frequency reference electrode
US5250163A (en) * 1991-11-27 1993-10-05 The Ohio State University Research Foundation Proton concentration sensor/modulator for sulfonated and hydroxylated polyaniline electrodes
JPH07229868A (ja) * 1994-02-21 1995-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 参照電極
US6465136B1 (en) * 1999-04-30 2002-10-15 The University Of Connecticut Membranes, membrane electrode assemblies and fuel cells employing same, and process for preparing
JP2001004581A (ja) * 1999-06-24 2001-01-12 Sentan Kagaku Gijutsu Incubation Center:Kk 微小参照電極
JP3906071B2 (ja) * 2000-12-27 2007-04-18 日東電工株式会社 導電性ポリアニリン組成物、そのフィルム及びそれらの製造方法
US6863800B2 (en) * 2002-02-01 2005-03-08 Abbott Laboratories Electrochemical biosensor strip for analysis of liquid samples
ATE354856T1 (de) * 2002-05-23 2007-03-15 Columbian Chem Sulfoniertes leitungs- graftpolymerkohlenstoffmaterial für brennstoffzellenanwendungen
US8728289B2 (en) * 2005-12-15 2014-05-20 Medtronic, Inc. Monolithic electrodes and pH transducers
PL2106625T3 (pl) * 2007-01-22 2012-07-31 Commissariat Energie Atomique Elektroda odniesienia, sposób jej wytwarzania i akumulator ją zawierający
US20100033160A1 (en) * 2008-08-09 2010-02-11 Nikolai Kocherginsky Measurements of Redox Potential and Concentration of Redox Active Substances

Also Published As

Publication number Publication date
CN103119428A (zh) 2013-05-22
FR2962806A1 (fr) 2012-01-20
CN103119428B (zh) 2014-11-26
EP2593781A1 (fr) 2013-05-22
FR2962806B1 (fr) 2012-09-28
US20130105308A1 (en) 2013-05-02
WO2012007660A9 (fr) 2012-03-22
ZA201300208B (en) 2013-09-25
ES2461542T3 (es) 2014-05-20
EP2593781B1 (fr) 2014-04-09
WO2012007660A1 (fr) 2012-01-19
AU2011278216A1 (en) 2013-02-07
BR112013001139A2 (pt) 2016-05-17
JP2013531252A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5758490B2 (ja) 小型参照電極
US8266795B2 (en) Methods of making an electrochemical gas sensor
US20150198557A1 (en) Three-dimensional metal ion sensor arrays on printed circuit boards
US20130153442A1 (en) Regenerative gas sensor
JPH01112149A (ja) 電気化学的電極構造
US11231389B2 (en) Method and apparatus for electrolyte concentration measurement in an electrochemical sensor
JPS6236176B2 (ja)
CN104880499A (zh) 电化学传感器
US20190265190A1 (en) Method and apparatus of electrolyte concentration measurement
JPH0370782B2 (ja)
EP2932249B1 (en) An arrangement for an electrochemical measurement
JP6344682B2 (ja) 平板型三電極式電気化学センサ及びその製造方法
JPH06288980A (ja) 電気化学センサ及び燃料電池、並びに、電解質含有量の監視方法
JP4024097B2 (ja) 参照電極及びこれを備える電解セル
US8496795B2 (en) Electrochemical gas sensor with at least one punctiform measuring electrode
US20200319133A1 (en) COMBINATION pH SENSOR COMPRISING pH-SENSING METAL OXIDE COMPOSITE ELECTRODE
KR102623982B1 (ko) 눈물 전도도 센서 및 이의 제조 방법
Rychagov et al. Interaction of activated carbon electrodes with sulfuric acid solutions
JP2011145144A (ja) 酸化還元電位測定用電極
JPS6162855A (ja) 電気化学的活性種の濃度を測定する電極
JPH0319944B2 (ja)
JPH0762660B2 (ja) シ−ト型比較電極における液絡構造
JPH0493646A (ja) 水素イオン検出素子およびそれをそなえた鉛蓄電池
JPH02205768A (ja) 電気化学式センサ
JP2000097907A (ja) 化学物質の検出センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20150402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5758490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees