以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
本発明において、「コーチング」とは、対象者に対し質問の投げかけ、フィードバック等のコミュニケーションを適宜行うことによって、対象者に自己の問題点に対する自覚等を促し、自発的な行動変革を実現させる技術である。コーチングは、コーチから一方的に受けるようなものではなく、コーチからの質問等を契機として対象者が自ら思考し問題解決を図るものである。
本実施形態において、指導者(コーチ)、コーチからコーチングを受けるクライアント、クライアントからコーチングを受けるクライアントの関係者(ステークホルダー:SH)間で実施されるコーチング関して、クライアントおよびステークホルダー間で実施されるものを「第1コーチング」といい、コーチおよびクライアント間で実施されるものを「第2コーチング」という。
また、コーチングは通常、一対一で実施されるが、必ずしも一対一で実施される必要はなく、コーチ一人が、同時に複数のクライアントにコーチングを実施する場合もあるし、複数人のクライアントが、同時に一人のステークホルダーにコーチングを実施する場合もある。なお、コーチングは、頻度高く一対一で実施するとより効果的である。
本実施形態において、クライアントは、後述する所定(オンライン)クラスでの学習、コーチとの第2コーチング、ステークホルダーとの第1コーチングなどを通して自身の能力を向上させ、自発的な行動変革を実現することができる。
[コーチング支援システム構成]
図1は、本発明に係る一実施形態におけるコーチング支援システムの構成を示す概略図である。図1に示すように、コーチング支援システム10は、例示的に、管理サーバ21と、端末装置41A,41B,41Cとを備える構成されている。インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局等からなるネットワーク51には、各端末装置41A,41B,41Cにおいて提供されるコーチングおよび/または学習に関する各種情報の制御を行う管理サーバ21が接続可能となっており、各端末装置41A,41B,41Cは、ネットワーク51を介して管理サーバ21と通信可能である。
図1では、ネットワーク51に接続されているサーバを管理サーバ21のみとして示したが、これに限らず、後述する管理サーバ21の機能を分割させて複数のサーバにより構成してもよい。また、このような管理サーバ21を複数設置し、それらの管理サーバ21を一括管理する外部サーバを備えた構成としてもよく、簡便である。
ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、41C等、が接続可能となっており、この複数の端末装置41A、41B、41C等から管理サーバ21にアクセス可能となっている。
各端末装置41A、41B、41C等は、パーソナルコンピュータ41Aを用いているが、これに限らず、利用者がネットワーク51にアクセス可能な端末装置であればよい。このネットワーク51にアクセス可能な端末装置とは、パーソナルコンピュータ41Aの他にも、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、モバイルパーソナルコンピュータ、或いは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信可能な端末装置を含む。
各端末装置41A、41B、41C等とインターネット等のネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータ)との間は、たとえばTCP/IPプロトコル群で作成したパケットのやり取りをダイヤルアップPPP(Point-to-Point Protocol)接続を利用して行い、ネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータと管理サーバ21との間)では、たとえばTCP/IPプロトコルによる通信が行われる。なお、本実施形態においては、パーソナルコンピュータといった有線方式の端末装置を用いてネットワーク51を介して管理サーバ21に対して通信可能となるように構成するが、これに限らず、通信可能であればよく、有線方式、無線方式を問わない。
また、本実施形態においては、端末装置41A、41B、41C等を、管理サーバ21に接続することにより、ネットワーク51に間接的に接続するように構成としたが、これに限らず、直接的にネットワーク51に接続してもよい。さらに、本実施形態においては、管理サーバ21を、端末装置41A、41B、41C等に対して、ネットワーク51を介して直接的に通信可能に接続されたが、これに限らず、端末装置41A、41B、41C等、複数の端末装置に対して通信可能に接続されておればよい。例えば、端末装置41A、41B、41C等に対して、間接的に通信可能に接続されていてもよく、管理サーバ21を、端末装置41Aに対して、ネットワーク51を介して通信可能に接続させ、端末装置Bに対して、直接的に接続されず、端末装置41Aと端末装置41Bとが通信可能に接続される構成としてもよい。
[端末装置の構成]
図2は、本発明の一実施形態における端末装置の電気的な構成を示す説明図である。ここでは端末装置41Aについて説明するが、他の端末装置41B、41Cなども同様の構成を有する。
図2に示すように、端末装置41Aは、例示的に、CPU42と、メモリ43と、情報の送受信を行う通信インターフェイス(以下、通信I/Fという。)46と、液晶表示パネルやCRT等で構成された表示部44と、本コーチング支援システムの利用者(コーチ、クライアント、ステークホルダー等)が操作するキーボード、マウス、ジョグダイヤル等でなる操作部45と、各種のデータを記憶する記録部48と、マイク等の音声を収集する音声収集部47と、スピーカ等の音声を発する音声発生部49と、カメラ等の画像を撮影するための撮影部50と、を備えて構成されている。端末装置41Aの上記各構成は、データバスBUSを介して接続されている。
端末装置41Aの各構成は、各構成が独立して、または協働して、たとえば少なくとも各種情報の入力を受け付ける「入力受付部」、各種情報を送信する「送信部」、各種情報を受信する「受信部」、各種画像情報を表示する「表示制御部」等として動作する。
CPU42は記録部48に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、この動作プログラム自体、動作プログラムにより生成された変数等をメモリ43に一時的に記録し、当該動作に応じて端末装置41Aの各構成の動作を制御する。CPU42の各種処理内容は必要に応じて表示部44に表示される。
端末装置41Aの入力受付部は、本コーチング支援システムの利用者の情報入力を受け付ける。入力受付部は、たとえば、クライアントがステークホルダーに対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報の入力を受け付ける。また、入力受付部は、たとえば第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報の入力をさらに受け付ける。
端末装置41Aの送信部(第1送信部)は、他の装置に各種情報を送信する。送信部は、たとえば、クライアントがステークホルダーに対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報を他の装置(たとえば、管理サーバ21)に送信する。また、送信部は、たとえば入力受付部においてコーチング情報の入力を受け付けた場合に、該コーチング情報を他の装置(たとえば管理サーバ21)にさらに送信する。
端末装置41Aの受信部は、外部機器から各種情報を受信する。受信部は、たとえば、後述する、管理サーバ21において記録されていた、クライアントがステークホルダーに対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報および該時間情報と関連づけられた第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報を、管理サーバ21から受信する。
端末装置41Aの表示制御部は、各種画像情報に対応する画像を表示部44において表示するように制御する。表示制御部は、たとえば、時間情報および該時間情報に関連づけられたコーチング情報に基づいて、第1コーチングの実施日時ごとのコーチング情報を表示するように制御する。また、表示制御部は、たとえば、第1コーチングの実施日時ごとに関連づけられて表示される、第1コーチングの実施日時ごとのコーチング情報を一覧表示する。
なお、第1コーチングにおいてクライアントとステークホルダーとは端末装置を介さず対面でコミュニケーションを図ってもよいし、端末装置を介してコミュニケーションを図ってもよい。さらにまた、第2コーチングにおいて指導者とクライアントとは端末装置を介してコミュニケーションを図ってもよいし、端末装置を介さずコミュニケーションを図ってもよい。第1または第2コーチングにおいて、端末装置を使用する場合は、たとえば端末装置に備えられた撮影部50および音声収集部47を使用して、コーチ、クライアント、ステークホルダーの表情、体全体の動作、音声に関する情報を収集して、コーチングの(履歴)情報としてもよい。一方で、第1または第2コーチングにおいて、端末装置を使用しない場合は、なんらかの撮影装置(カメラなど)および音声収集装置(マイクなど)を使用して、コーチ、クライアント、ステークホルダーの表情、体全体の動作、音声に関する情報を収集して、コーチングの(履歴)情報としてもよい。
[管理サーバ構成]
図3は、本発明に係る一実施形態における管理サーバの電気的な構成を示す概略図である。図3に示すように、管理サーバ21においては、例示的に、制御部であるCPU22と、メモリ23と、画像を表示する表示部24と、本コーチング支援システムの利用者が操作する操作部25と、通信I/F26と、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等で構成された記録部28とがデータBUSに接続されている。
本実施形態における上記構成は、各構成が独立して、または協働して、たとえば少なくとも、学習および/またはコーチングのスケジュールを作成する「スケジュール作成部」、各種情報を受信する「受信部」、各種情報を記録する「記録部」、各種情報を送信する「送信部」として動作する。管理サーバ21の記録部28には、図1に示すコーチング支援システム10を管理するためのプログラム、具体的には、端末装置41A、41B41C等との通信を行うためのプログラム等、各種の学習に関する情報の提供、取得、管理するプログラムが格納されている。
CPU22は、記録部28に格納されているこれらのプログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、このプログラム自体、動作プログラムにより生成された変数、データ等をメモリ23に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。詳しくは後述するが、制御プログラムや記録部28に格納されている種々のコンテンツやそのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされている。すなわち、CPU22は、通信I/F26に接続された回線、ネットワーク51、を介して各端末装置41A、41B、41C等とコーチングおよび/または学習に関する各種の情報の送受信を行う。
管理サーバ21のスケジュール作成部は、本システム利用者の学習および/またはコーチングのスケジュールを作成する。スケジュール作成部は、たとえば、クライアントが所定の講義(オンラインクラス、コーチングクラス、電話会議クラスを少なくとも含む)を受講するための日時別の受講予定を作成する。スケジュール作成部は、クライアントから受け付けた、クライアントが受講を希望する講義を示す講義情報と、日時別の希望受講時間を示す受講時間情報とに基づいて、受講予定を作成する。
管理サーバ21の記録部は、各種情報を記録する。記録部は、たとえば、クライアントの端末(第1端末)からのコーチング情報を時間情報と関連づけて記録する。
管理サーバ21の送信部は、他の装置に各種情報を送信する。送信部は、たとえば、コーチ(指導者)がクライアントに実施する第2コーチングにおいて、時間情報および該時間情報と関連づけられたコーチング情報が利用可能となるように、該コーチング情報を少なくとも指導者の端末(第2端末)に送信する。
[管理サーバにおける記録部の構成]
管理サーバ21における記録部28には、図4から図8に示すようなデータベースが記憶されている。なお、本実施形態における「データベース」とは、データの入力、更新、検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するものであり、あるテーブルのあるレコードと、他のテーブルのあるレコードと、を関連づけつつ処理を行うリレーショナルデータベースを含むものである。
図4は、本発明の一実施形態における管理サーバの個人情報データベースの一例を示す説明図である。図4に示すように、個人情報データベースは、コーチング支援システム10の利用者、たとえば、指導者(コーチ)、コーチからコーチングを受けるクライアント、およびクライアントからコーチングを受けるクライアントの関係者(ステークホルダー:SH)の情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目には、たとえば「ID」、「氏名」、「パスワード」、「所属」(住所など)、「電話番号」、「メール」(電子メール)のアドレス、コーチ、クライアント、クライアント関係者の「種別」を示す「種別情報」等、各種情報が関連付けられている。
管理サーバ21は、たとえば、端末装置41A、41B、41C等からコーチング支援システム10の利用者の「ID」と「パスワード」を受信することにより、個人情報データベースを参照し、そのメールアドレス等の通信先情報を決定する。また、個人情報データベースにおける「ID」等の項目は、たとえば、後述するコーチング履歴情報データベース(図5参照)、学習履歴情報データベース(図7参照)等と対応付けられている。
図5は、本発明の一実施形態における管理サーバのコーチング履歴情報データベースの一例を示す説明図である。図5に示すように、コーチング履歴情報データベースは、コーチングを受けるクライアントまたはステークホルダーのコーチング履歴に関する情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目は、たとえば「ID(コーチ及びクライアント)、(クライアント及びステークホルダー)」、「日時」、「コーチング進捗情報」、「コーチング結果情報」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
「日時」情報は、コーチングが実施された日時を示すものである。「日時」情報は、たとえば、コーチがクライアントに対して、各端末装置を介してコーチングした「日時」に対応し、当該日時(情報)は、端末装置41Aを操作するクライアントおよび端末装置41Bを操作するコーチの「ID」情報と関連付けられて記憶されている。また、「日時」情報は、たとえば、クライアントがステークホルダーに対して、各端末装置を介してコーチングした「日時」に対応し、当該日時(情報)は、端末装置41Aを操作するクライアントおよび端末装置41Cを操作するステークホルダーの「ID」情報と関連付けられて記憶されている。
さらに、「日時」情報は、たとえば、コーチがクライアントに対して、各端末装置を介さずに、単に対面でコーチングした「日時」を示し、当該日時(情報)は、端末装置41Aを操作するクライアントおよび端末装置41Bを操作するコーチの「ID」情報と関連付けられて記憶されている。さらにまた、「日時」情報は、たとえば、クライアントがステークホルダーに対して、各端末装置を介さずに、単に対面でコーチングした「日時」を示し、当該日時(情報)は、端末装置41Aを操作するクライアントおよび端末装置41Cを操作するステークホルダーの「ID」情報と関連付けられて記憶されている。コーチングを、各端末装置を介さず、単なる対面で実施する場合、実施日時の入力は、コーチ、クライアントおよびステークホルダーの少なくともいずれかが、各自使用する端末装置において実行する。
「コーチング進捗情報」は、コーチがクライアントに対して、またはクライアントがステークホルダーに対して実施したコーチングの進捗を示す情報である。「コーチング進捗情報」とは、たとえば、コーチがクライアントに対して「プレゼンテーション方法」に関してコーチングを実施する場合で、コーチング内容として、プレゼンテーション用資料の作成方法、論理的な説明方法、口頭発表における発声方法など複数ある場合に、その一部または全部が実施されたかなど、コーチングの進捗を示す情報である。
「コーチング結果情報」は、コーチがクライアントに対して、またはクライアントがステークホルダーに対して実施したコーチングの内容を示す情報である。「コーチング情報」とは、たとえば、コーチがクライアントに対して「プレゼンテーション方法」に関してコーチングを実施する場合は、プレゼンテーション用資料の作成方法、論理的な説明方法、口頭発表における発声方法など実際に説明された内容や、その説明を受けてクライアントが発言した場合はその発言内容などを含むものである。
図6は、本発明の一実施形態における管理サーバの学習情報データベースの一例を示す説明図である。図6に示すように、学習情報データベースは、クライアントに提供される学習情報の詳細な情報が関連付けて記憶されるものであり、これらの項目は、「クラス」、「コンテンツ」、「種別」(単なる「学習情報」か、又は、テスト、チェックリスト、評価等の「質問情報」か、を判別するもの)、「学習情報」等、各種の情報が関連付けられている。
「クラス」情報は、「クラス」情報は、管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる大コンテンツであり、学習に関する分野を示し、例えば、「E06 信頼関係を築く」(図15参照)が相当し、管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
「コンテンツ」情報は、管理サーバ21が提供する学習情報が複数含まれる中または小コンテンツであり、複数集合して一の「クラス」を構成する。すなわち、この一の「クラス」情報に複数の「コンテンツ」情報が関連付けられて記憶されている。この「コンテンツ」情報は、例えば、上述した「E06 信頼関係を築く」を例にとれば、「2、コミュニケーションの原則」(図15参照)といったものが相当し、管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41Aに提供される。
「種別」情報は、上述したように、学習に関する単なる情報を提示する「単なる学習情報」(受講者にとって受動的な情報)であるか、テスト、チェックリスト、評価等の学習に関する質問形式の「質問情報」(クライアントにとって能動的な情報)であるか否かを識別するための情報である。
「学習情報」は、実際の学習情報であり、上述したように、関連付けられた「種別」情報に応じて、「単なる学習情報」か「質問情報」が記憶されている。このような「学習情報」は、本管理サーバ21よりネットワーク51を介して端末装置41A、41B、41C等に提供される。
図7は、本発明の一実施形態における管理サーバの学習履歴情報データベースの一例を示す説明図である。図7に示すように、学習履歴情報データベースは、管理サーバ21が端末装置41Aに提供した学習情報の履歴を示すものであり、「ID(クライアント)」、「日時」、「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」、「学習進捗情報」、「学習結果情報」等、各種情報が関連付けられて記憶されている。
「日時」情報は、管理サーバ21が学習情報を端末装置41Aに提供した日時を示すものであり、提供先の端末装置41Aを操作するクライアントの「ID」情報と関連付けられて記憶されている。
「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」は、管理サーバ21が端末装置41Aに提供した「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」を示すものであり、上述した「ID」、「日時」と関連付けられて記憶されている。また、学習履歴情報データベースに記憶される「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」は、上述した「学習情報データベース」(図5参照)に記憶されている「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」と関連付けられたものである。
「学習進捗情報」、「学習結果情報」は、端末装置41A(又は他の端末装置)から管理サーバ21に提供された「学習進捗情報」、「学習結果情報」を示すものであり、上述した「ID」、「日時」、「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」と関連付けられて記憶されている。「学習進捗情報」は、管理サーバ21から端末装置41A(又は他の端末装置)に提供された学習情報に対する端末装置41Aの操作部の操作に基づく学習操作情報の経過を示すものである。学習操作情報には、管理サーバ21から端末装置41A(又は他の端末装置)に提供された学習情報に対する、文字情報、ポインタの位置情報、入力決定情報、入力取消情報が含まれるものである。
「学習進捗情報」には、例えば、クライアントのマウス等の操作に基づく、画面上のポインタ(図9参照)の位置情報、入力ボックスへの入力文字情報等の履歴が記憶されている。クライアントの操作に基づき、画面に表示されたポインタ、文字情報等の一定時間単位での動きと表示を示す情報である。また、この「学習経過情報」は、クライアントの操作に基づき、画面に表示されたポインタ、文字情報等の一定時間単位での動きと表示を示す情報に限らず、この情報に加えて、クライアントの一定時間単位での顔情報、音声情報等が記憶されているものであってもよい。
「学習結果情報」は、本管理サーバ21から端末装置41A(又は他の端末装置)に提供された学習情報に対する端末装置41Aの操作部の操作に基づく学習操作情報の結果を示すものである。また、「学習結果情報」は、クライアントが最終的に入力した決定情報を示すものである。例えば、「質問情報」に対するクライアントが決定した回答情報を示すものである。質問回答情報と示すようにしてもよい。なお、「学習結果情報」は、単に学習がどこまで進んだかの最終的な進度を示す情報であってもよい。
図8は、本発明の一実施形態における管理サーバの質問情報データベースの一例を示す説明図である。図8に示すように、質問情報データベースは、質問情報を管理サーバ21から端末装置41A、端末41B、端末41C等に提供するための、質問情報の詳細な内容を示すものである。この質問情報データベースには、「質問コンテンツ」、「種別」、「関連コンテンツ」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
「質問コンテンツ」は、学習および/またはコーチングの前、途中、後に実施されるアセスメントにおける質問に関する、テスト、チェックリスト、評価等の情報を含むものである。この「質問情報」には、例えば、個人の属性を尋ねるような「あなたの性別は?」というような情報、「あなたの強みは?」というような情報、「本テーマに関して、あなたの理解は進んでいますか?」というような情報が含まれる。
「種別」は、「質問コンテンツ」に対する回答方法の種別を判別するための情報である。種別には、例えば、文字の入力を要求する自由回答式(空欄のボックスに文字を入力するもの)や、複数の回答の中から一の回答を選択する選択回答式(複数のチェックボックスから一のチェックボックスをチェック入力するもの)等が含まれる。
「関連コンテンツ」は、「質問コンテンツ」に関連付けられて記憶されているものである。「質問コンテンツ」に対して複数の回答が用意されている選択回答式である場合に、一の「質問コンテンツ」に複数の「関連コンテンツ」が関連付けられている。この場合の「関連コンテンツ」情報は、複数の選択肢情報の一の選択肢情報(及びこれに関連付けられて表示されるチェックボックス情報)を示すものである。また、「質問コンテンツ」に対して複数の回答が用意されていない、文字等の入力を要求する自由回答式である場合には、一の「質問コンテンツ」に一の「関連コンテンツ」が関連付けられている。この場合の「関連コンテンツ」情報は、空欄ボックス情報を示すものである。
[端末装置の表示画面(画像)]
図2の端末装置の表示部に表示される画像の例について図9乃至図15を用いて説明する。以下に説明する表示画面は、クライアントの端末である端末装置41Aの表示画面を示すものであるが、コーチの端末である端末装置41Bやステークホルダーの端末である端末装置41Cも同様な表示画面を表示可能に構成されてもよい。さらに、ある端末装置において表示される画面は、他の端末装置において共有されるように構成されてもよい。なお、以下、図9乃至図15の各図を用いて説明するが、各図において内容が重複する部分については適宜説明を省略する。
図9は、クライアント専用のWebページ(マイページ)の「ダッシュボード」において表示される画像の一例を示している。図9に示すように、マイページ100には、その上方にメニュー画像70乃至75が表示される。このメニュー画像70乃至75の操作によって、各種の機能を実行可能である。また、図9に示すように、クライアントのマイページ100には、例示的に、クライアント表示領域A1において、クライアントAの上半身を示す画像60が表示され、コーチ表示領域A2において、コーチBの上半身を示す画像62と、クライアントAとコーチBとの第2コーチングが実施予定の日時「10月02日10:00」と、当該第2コーチングが実施されるのが何回目であるのかを示す情報「1/13回」とが表示され、予約クラス表示領域A3において、予約クラス名「E06 信頼関係を築く」と、予約クラスが実施される日時「10月03日 11:00−12:00」と、が表示され、ステークホルダー表示領域A4において、クライアントAに関するステークホルダーの一部または全部が表示され、クライアントAがステークホルダーC乃至Gに実施する第1コーチングの実施予定日時が表示される。図9のステークホルダー表示領域A4において、クライアントAがステークホルダーCに実施する第1コーチングの実施予定日時は、たとえば、「次回 10月08日12:00」と表示されるが、クライアントAがステークホルダーEに実施する第1コーチングの実施予定日時のように、未定の場合は、「次回未定」と表示される。
図9のマイページ100の「Next Action」表示領域A5においては、例示的に、クライアントに新着メッセージが到着したことを示す画像が表示される表示領域R1と、クライアントAが各ステークホルダーに実施する第1コーチング(セッション)の予約が完了しているか否かを示す画像が表示される表示領域R2と、コーチBがクライアントAに実施する第2コーチング(セッション)の予約が完了しているか否かを示す画像が表示される表示領域R3と、クライアントAが受講するオンラインクラス(たとえばクラス名「E01 クラス・オリエンテーション」)の進捗状況を示す画像が表示される表示領域R4と、が含まれる。なお、セッションやオンラインクラスの予約は、後述する図11に例示されるスケジュール予約画面から行われる。
図9の表示領域R2において、クライアントAが各ステークホルダーに実施する第1コーチング(各セッション)の予約が完了しているか否かを示すチェックボックスのチェック画像I1乃至I5が表示される。たとえば、チェック画像I1、I2、I4、I5は、予約が完了していることを示しており、チェック画像I3は予約が完了していないことを示している。なお、上記各セッションの予約日時は、図9のステークホルダー表示領域A4に表示される。
図9の表示領域R3において、コーチBがクライアントAに実施する第2コーチング(セッション)の予約が完了しているか否かを示すチェックボックスのチェック画像I6(予約が完了していることを示すチェックボックス)が表示される。
図9の表示領域R4において、クライアントAが受講するオンラインクラス(たとえばクラス名「E01 クラス・オリエンテーション」)の進捗状況を示すチェックボックスのチェック画像I7乃至I9が表示される。たとえば、チェック画像I7は、クラス「E01 クラス・オリエンテーション」の受講予約が完了していることを示しており、チェック画像I8は、受講前に実施すべき「フィールドワーク」が完了していないことを示しており、チェック画像I9は、受講後に実施すべき評価「エバリュエーション」が完了していないことを示している。
図10は、クライアント専用のWebページ(マイページ)の「アセスメント」において表示される画像の一例を示している。図10に示すように、マイページ100には、図9と同様に、メニュー画像70乃至75と、クライアント表示領域A1においてクライアント情報と、コーチ表示領域A2においてコーチ情報と、予約クラス表示領域A3において予約クラス情報と、ステークホルダー表示領域A4においてステークホルダー情報と、が表示される。
図10の「アセスメント」表示領域A6においては、例示的に、学習および/またはコーチング実施後に実施されるアセスメント(事後アセスメント)の進捗状況を示す画像が表示される表示領域R5と、学習および/またはコーチング実施中に実施されるアセスメント(中間アセスメント)の進捗状況を示す画像が表示される表示領域R6と、学習および/またはコーチング実施前に実施されるアセスメント(事前アセスメント)の進捗状況を示す画像が表示される表示領域R7と、が含まれる。なお、本実施形態において、「アセスメント」は、上記したとおり、管理サーバ21の記録部28が記録する質問情報データベースの情報に基づく質問がクライアントに提供され、クライアントからの回答を受け付けることにより完了する。このアセスメント結果は、たとえば、コーチとクライアントとの間、クライアントとステークホルダーとの間で共有することができ、第1コーチングまたは第2コーチングを実施するにあたり、本アセスメントの結果を各コーチングにおいて活用することができる。
図10の表示領域R5において、クライアントAおよびステークホルダーの事後アセスメントが完了しているか否かを示すチェックボックスのチェック画像が少なくとも一つ以上表示される。また、表示領域R5においては、「回答する」ボタン81および「レポート閲覧」ボタン82が設けられており、たとえばクライアントAが、「回答する」ボタン81を選択すると、このマイページから事後アセスメントを実施するWebページに遷移し、「レポート閲覧」ボタン82を選択すると、このマイページから、ステークホルダーがすでに実施したアセスメントの結果を閲覧するレポート閲覧Webページに遷移する。
図10の表示領域R6において、クライアントAおよびステークホルダーの中間アセスメントが完了しているか否かを示すチェックボックスのチェック画像が少なくとも一つ以上表示される。また、表示領域R6においては、「回答する」ボタン83および「レポート閲覧」ボタン84が設けられており、たとえばクライアントAが、「回答する」ボタン83を選択すると、このマイページから事後アセスメントを実施するWebページに遷移し、「レポート閲覧」ボタン84を選択すると、このマイページから、ステークホルダーがすでに実施したアセスメントの結果を閲覧するレポート閲覧Webページに遷移する。
図10の表示領域R7において、クライアントAおよびステークホルダーの事前アセスメントが完了しているか否かを示すチェックボックスのチェック画像が少なくとも一つ以上表示される。また、表示領域R7においては、「回答する」ボタン85および「レポート閲覧」ボタン86が設けられており、たとえばクライアントAが、「回答する」ボタン85を選択すると、このマイページから事後アセスメントを実施するWebページに遷移し、「レポート閲覧」ボタン86を選択すると、このマイページから、ステークホルダーがすでに実施したアセスメントの結果を閲覧するレポート閲覧Webページに遷移する。
図11は、クライアント専用のWebページ(マイページ)の「オンラインクラスプログラム」において表示される画像の一例を示している。図11に示すように、マイページ100には、図9および図10と同様に、メニュー画像70乃至75と、クライアント表示領域A1においてクライアント情報と、コーチ表示領域A2においてコーチ情報と、予約クラス表示領域A3において予約クラス情報と、ステークホルダー表示領域A4においてステークホルダー情報と、が表示される。
図11のスケジュール予約表示領域A7においては、例示的に、予約カレンダー91およびオンラインクラスボタン(E00乃至E024)92が表示されるカレンダー表示領域R8と、予約クラスの予約日時93および予約日時候補が表示される予約クラス表示領域R9と、各オンラインクラスの進捗を表示するクラス進捗表示領域R10とを含む。
図11のカレンダー表示領域R8において、クライアントはオンラインクラスボタン92のE00乃至E24の少なくともいずれか一つを選択し、予約カレンダー91に登録していくことでクライアントは自身の学習スケジュールを作成する。スケジュール作成は、たとえば、各クラスE00乃至E24を一括して行うことができるし、6か月先までのスケジュールを作成することも可能である。なお、スケジュールの作成は、オンラインクラスのみならず、たとえば、クライアントAとコーチBとの第2コーチング、クライアントAと各ステークホルダーとの第1コーチング、他の研修・セッション等のスケジュールを含めて実行することが可能である。
図11の予約クラス表示領域R9において、たとえば、オンラインクラス「E02 コーチング・カンバゼーション」の予約日時93「10/06(月)7:05−8:00」および予約日時候補が表示される。なお、予約クラス表示領域R9において、予約日時および予約日時候補のみならず、所定日時に実施されるクラスの定員についても、表示される。
図11のクラス進捗表示領域R10において、各クラスについて、たとえば、「達成度」アイコン、「フィールドワーク」アイコン、「エバリュエーション」アイコンが表示される。クラス進捗表示領域R10において、たとえば、「E00 クラス・オリエンテーション」の進捗に関して、「フィールドワーク」および「エバリュエーション」は「完了」しており、「達成度」ステータスは「達成(完了)」である。また、たとえば、「E01 コーチングの構造」の進捗に関して、「フィールドワーク」および「エバリュエーション」は「未完了」しており、「達成度」ステータスは「未達(未完了)」である。
図12は、クライアント専用のWebページ(マイページ)の「ステークホルダー」において表示される画像の一例を示している。図12に示すように、マイページ100には、図9乃至図11と同様に、メニュー画像70乃至75と、クライアント表示領域A1においてクライアント情報と、コーチ表示領域A2においてコーチ情報と、予約クラス表示領域A3において予約クラス情報と、ステークホルダー表示領域A4においてステークホルダー情報と、が表示される。
図12の「ステークホルダー」表示領域A8においては、例示的に、ステークホルダーCのスケジュール調整表示領域R11と、ステークホルダーDのスケジュール調整表示領域R12と、ステークホルダーEのスケジュール調整表示領域R13と、ステークホルダーFのスケジュール調整表示領域R14と、ステークホルダーGのスケジュール調整表示領域R15と、を含む。
たとえば、図12のステークホルダーCのスケジュール調整表示領域R11においては、クライアントAとステークホルダーCとの第1コーチングの予約日時欄96に「2014年10月08日13:00」と表示されており、該第1コーチングの予約は、「2014年10月08日13:00」とされていることがわかる。また、スケジュール調整表示領域R11において、カレンダーボタン95が選択されると上記予約日時を変更することができ、変更ボタン97が選択されると、ステークホルダーCから他のステークホルダーに変更される。また、削除ボタン98が選択されると、ステークホルダーCが削除される。なお、「ステークホルダーの追加」ボタン99が選択されると、新たなステークホルダーが追加される。
図13は、クライアント専用のWebページ(マイページ)の「ステークホルダー」において表示される画像の一例を示しており、特に、クライアントとステークホルダーCとのコーチング履歴を記入するページおよび今後のコーチング予定が表示されるページである。図13に示すように、マイページ100には、図9乃至図12と同様に、メニュー画像70乃至75と、クライアント表示領域A1においてクライアント情報と、コーチ表示領域A2においてコーチ情報と、予約クラス表示領域A3において予約クラス情報と、ステークホルダー表示領域A4においてステークホルダー情報と、が表示される。
図13の「ステークホルダー」個別表示領域A9においては、クライアントAとステークホルダーCとの第1コーチングの予約日時、コーチングをする(した)回数、ステークホルダーCの電話番号などが表示されるコーチング状況表示領域R16と、ステークホルダーCに関して登録されたメモが表示されるメモ表示領域R17と、メモを登録するメモ登録表示領域R18と、クライアントAとステークホルダーCとの第1コーチング(「セッション」)の準備のためのメモを登録するメモ登録表示領域R19と、該セッションの履歴(「セッションログ」)を登録するログ登録表示領域R20と、クライアントAとステークホルダーCとのセッションスケジュールおよび/またはセッションログを表示するセッション表示領域R21と、を含む。
メモ登録表示領域R18においては、当該領域に対応する空欄においてテキストが入力され、メモボタン101がクリックされた場合に、入力された該テキストが登録され、メモ表示領域R17において、メモ3として表示される。
ログ登録表示領域R20においては、セッションログとしてテキストで登録されているが、セッションログはテキストである必要なく、静止画像、動画像、音声などで登録されるように構成されてもよい。なお、メール送信ボタン103がクリックされた場合は、該セッションログがステークホルダーに送信される。
セッション表示領域R21においては、クライアントAとステークホルダーCとのセッションスケジュールおよび/またはセッションログを一覧表示可能である。図13の例においては、クライアントAとステークホルダーCとのセッションスケジュール2回目、3回目の予約スケジュールが表示されているが、9回目までの予約スケジュールが一覧表示可能であるし、当該セッションのログが登録されていくにつれて、セッションログが表示される。
図14は、クライアント専用のWebページ(マイページ)において、コーチBがクライアントAに実施する第2コーチングの実施の様子の一例を示す動画像の一例を示している。図14に示すように、マイページ100には、図9乃至図13と同様に、メニュー画像70乃至75と、クライアント表示領域A1においてクライアント情報と、コーチ表示領域A2においてコーチ情報と、予約クラス表示領域A3において予約クラス情報と、ステークホルダー表示領域A4においてステークホルダー情報と、が表示される。
図14の動画像再生領域A10においては、例示的に、クライアントAとステークホルダーCとの第1コーチングの録画動画を表示する動画表示領域R22と、コーチBの様子を動画で表示する動画表示領域R23と、を含む。
動画表示領域R22において表示される録画画像は、クライアントAの動画画面105と、ステークホルダーCの動画画面106と、本動画の再生状況を示すバー107とを含む。
動画表示領域R23においては、第2コーチングにおいてコーチBの実際の様子をリアルタイムで表示する動画画面108と、該動画画面108の表示・非表示を制御できる「コーチ画面 表示」ボタン109と、「コーチ画面 非表示」ボタン110と、を含む。
上記のとおり、コーチBがクライアントAに実施する第2コーチングにおいて、第1コーチングの状況を、動画を用いて確認しつつ、該第1コーチングの内容・結果をコーチBがクライアントAにフィードバックすることができるので、該第1コーチングのログが単にテキストである場合に比べて第2コーチングを効率的に実施できる。
図15は、オンラインクラス「E06 信頼関係を築く」のコンテンツ「2 コミュニケーションの原則」の一例を示す説明図である。図15に示すように、マイページ100においては、操作者により、各タブ111を選択することにより、オンラインクラス「E06 信頼関係を築く」の各コンテンツ「1 はじめに」〜「10 Reference」のいずれかをコンテンツ表示領域R24に表示することができる。各コンテンツは、図15のコンテンツ表示領域R24に示すように、テキスト、図などで構成されており、クライアントが効率的に能力を高められるような構成となっている。なお、各コンテンツは、クライアントに対して必ずしも画像で提供される必要はなく、音声などで提供されてもよい。
(動作)
図16は、本発明の一実施形態におけるコーチング支援システムのフローチャートの一例を示す図である。図16は、特に、クライアントAがステークホルダーに実施する第1コーチングのログをコーチの端末装置41Bにおいてコーチのマイページにおいて表示する場合のフローチャートの一例を示す。なお、本実施形態においてマイページを表示するための所定の処理(ログインなど)は終了していることを前提に以下説明する。
図16に示すように、まずクライアントの端末装置41A(第1端末)において、クライアントがステークホルダー(クライアントの関係者)に対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報の入力を受け付ける。(ステップSP1)。
次に、クライアントの端末装置41Aは、時間情報を管理サーバ21に送信する(ステップSP3)。管理サーバ21は、クライアントの端末装置41Aからの該時間情報を受信する(ステップSP21)。
次に、クライアントの端末装置41Aは、第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報の入力をさらに受け付ける(ステップSP5)。
次に、クライアントの端末装置41Aは、コーチング情報の入力を受け付けた場合に、該コーチング情報を管理サーバ21にさらに送信する(ステップSP7)。管理サーバ21は、クライアントの端末装置41Aからの該コーチング情報を受信する(ステップSP23)。
次に、管理サーバ21は、クライアントの端末装置41Aからのコーチング情報を時間情報と関連づけて記録する(ステップSP25)。
次に、管理サーバ21は、コーチ(指導者)がクライアントに実施する第2コーチングにおいて、少なくとも、該時間情報と関連づけられたコーチング情報が利用可能となるように、該時間情報および該コーチング情報(少なくとも該コーチング情報)を少なくともコーチの端末装置41Bに送信する(ステップSP27)。
次に、コーチの端末装置41Bは、時間情報およびコーチング情報(少なくともコーチング情報)を受信する(ステップSP31)。次に、コーチの端末装置41Bは、時間情報およびコーチング情報(少なくともコーチング情報)を表示する。また、コーチの端末装置41Bは、管理サーバ21により送信された時間情報および該時間情報に関連づけられたコーチング情報に基づいて、第1コーチングの実施日時ごとのコーチング情報を表示する。
図17および図18は、本発明の一実施形態におけるコーチング支援システムのフローチャートの一例を示す図である。特に、図17および図18は、コーチがクライアントに実施する第2コーチングを、双方の端末装置41A、41Bを介して行う場合の本システムのフローチャートである。図17および図18の説明において、「学習」は、「コーチング」を含む意である。たとえば、「学習情報」は、学習・コーチング操作情報やコーチング情報と呼んでもよく、「学習操作情報」は、学習・コーチング操作情報やコーチング操作情報と呼んでもよい。なお、本実施形態においては、図17および図18の処理フローチャートを用いて第2コーチングにおけるコーチング支援システムの処理を説明しているが、図17および図18の処理フローチャートは、第1コーチングにおけるコーチング支援システム処理に採用されてもよい。
図17に示すように、まず、端末装置41A、41Bでは、有効化信号送信処理を実行する(ステップSP101、ステップSP301)。この処理において、CPU42A(42B)は、通信I/F46A(46B)を介してサーバ21に有効化信号を送信する。この有効化信号には、受講者、指導者の「ID」情報、パスワード情報等が含まれる。この処理が終了した場合には、ステップS103(ステップSP303)に処理を移す。
一方、管理サーバ21では、端末装置41A及び端末装置41Bは有効か否かを判断する(ステップSP201)。この処理において、CPU22は、端末装置41A、41Bから有効化信号を受信し、端末装置41A及び端末装置41Bが有効か否かを判断する。CPU22は、端末装置41A及び端末装置41Bが有効であると判別した場合には、ステップSP202に処理を移し、端末装置41A及び端末装置41Bが有効ではないと判別した場合には、ステップS203に処理を移す。
次いで、上述したステップSP201の処理において、端末装置41A及び端末装置41Bが有効であると判別した場合には、CPU22は、学習操作情報を有効化する処理を行い(ステップSP202)、端末装置41A及び端末装置41Bが有効ではないと判別した場合には、CPU22は、学習操作情報を無効化する処理を行う(ステップSP203)。この処理が終了した場合には、ステップSP204に処理を移す。
一方、端末装置41Bでは、学習情報送信要求処理を行う(ステップSP303)。この処理において、CPU42Bは、通信I/F46Bを介して管理サーバ21に対して学習情報送信要求を行う。この処理が終了した場合には、ステップSP305に処理を移す。
一方、管理サーバ21では、学習情報送信要求があったか否かを判断する(ステップSP205)。この処理において、CPU22は、端末装置41Bから学習情報送信要求を受信したか否かを判断する。CPU22は、端末装置41Bから学習情報送信要求を受信したと判別した場合には、ステップSP207に処理を移し、端末装置41Bから学習情報送信要求を受信していないと判別した場合には、Bに処理を移す。
次いで、上述したステップSP205の処理において、端末装置41Bから学習情報送信要求を受信したと判別した場合には、CPU22は、学習情報送信処理を行う(ステップSP207)。この処理において、CPU22は、上述した図7に示す学習履歴情報データベース、図6に示す学習情報データベースに基づいて、「クラス」、「コンテンツ」、「学習情報」を読み出す。そして、読み出した情報を通信I/F26を介して端末装置41A、41Bに対して送信する。この処理が終了した場合には、Bに処理を移す。
一方、端末装置41A、41Bでは、学習情報受信処理を行う(ステップSP103、ステップSP305)。この処理において、CPU42A(42B)は、管理サーバ21から送信された学習情報(ステップSP207)を通信I/F46A(46B)を介して受信する。そして、CPU42A(42B)は、受信した学習情報をメモリ43A(43B)、記憶部48A(48B)に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP105(ステップSP307)に処理を移す。
次いで、学習情報表示処理を行う(ステップSP105、ステップSP307)。この処理において、CPU42A(42B)は、受信した学習情報を表示部44A(44B)に表示させる。この処理が終了した場合には、ステップSP107(ステップSP309)に処理を移す。
次いで、学習操作情報取得処理を行う(ステップSP107、ステップSP309)。この処理において、CPU42A(42B)は、クライアント、コーチの操作部45の操作に基づいて入力された、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報を取得する。この処理が終了した場合には、ステップSP109(ステップSP311)に処理を移す。
次いで、画像撮影処理を行う(ステップSP109、ステップSP311)。この処理において、CPU42A(42B)は、撮影部50によりクライアント、コーチの顔(体)静止画像または動画像を撮影し、撮影した画像情報をメモリ43A(43B)に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP111(ステップSP313)に処理を移す。
次いで、音声収集処理を行う(ステップSP111、ステップSP313)。この処理において、CPU42A(42B)は、音声収集部47により受講者、指導者の音声を収集し、収集した音声情報をメモリ43A(43B)に記憶する。この処理が終了した場合には、A(C)に処理を移す。
次いで、記憶内容抽出処理を行う(ステップSP113、ステップSP315)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップの処理において取得した、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、及び、クライアント、コーチの音声情報を抽出する。この処理が終了した場合には、ステップSP115(ステップS317)に処理を移す。
次いで、記憶処理を行う(ステップSP115、ステップSP317)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップSP113(ステップSP315)の処理において抽出した、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、及び、クライアント、コーチの音声情報を、端末装置側で管理する学習履歴情報として記憶部48A(48B)に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP117(ステップSP319)に処理を移す。
次いで、送信処理を行う(ステップSP117、ステップSP319)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップSP115(ステップSP317)の処理において記憶部48A(48B)に記憶した、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、音声情報、に基づいて生成した送信用データを通信I/F46A(46B)を介して端末装置41A、41Bに送信する。この処理が終了した場合には、ステップSP119(ステップSP321)に処理を移す。
一方、管理サーバ21では、受信処理を行う(ステップSP209)。この処理においてCPU22は、端末装置41A、41Bから送信された、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、音声情報、に基づいて生成された送信用データを受信し、メモリ23に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP211に処理を移す。
次いで、記憶内容抽出処理を行う(ステップSP211)。この処理においてCPU22は、メモリ23に記憶されている送信用データを読み出し、その読み出した送信用データから、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、音声情報、を抽出する。この処理が終了した場合には、ステップSP212に処理を移す。
次いで、記憶処理を行う(ステップSP212)。この処理においてCPU22は、上述したステップSP211の処理において抽出した情報を記憶部28に記憶されている学習履歴情報データベースに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP213に処理を移す。
次いで、送信処理を行う(ステップSP215)。この処理においてCPU22は、上述したステップSP212の処理において記憶部28の学習履歴情報データベースに記憶した情報、を通信I/F26を介して端末装置41A、41Bに送信する。また、この際、端末装置41Aから送信された情報を端末装置41Bに送信し、端末装置41Bから送信された情報を端末装置41Aに送信する。尚、場合によっては、端末装置41Aから送信された情報を端末装置41Aに送信し、端末装置41Bから送信された情報を端末装置41Bに送信することとしてもよい。この処理が終了した場合には、管理サーバ21でのフローチャートを終了する。
一方、端末装置41A、41Bでは、受信処理を行う(ステップSP119、ステップSP321)。この処理において、CPU42A(42B)は、管理サーバ21から送信された情報を通信I/F46A(46B)を介して受信する。また、ここで、管理サーバ21から送信される情報は、端末装置41Aでは端末装置41Bの情報であり、端末装置41Bでは端末装置41Aの情報である。また、管理サーバ21から送信される情報は、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、音声情報である。この処理が終了した場合には、ステップSP121(ステップSP323)に処理を移す。
次いで、画像音声記憶処理を行う(ステップSP121、ステップSP323)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップSP119(ステップSP321)の処理において、管理サーバ21から受信した情報をメモリ43A(43B)、記憶部48A(48B)に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップSP123(ステップSP325)に処理を移す。
次いで、画像表示処理を行う(ステップSP123、ステップSP325)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップSP121(ステップSP323)の処理において、メモリ43A(43B)、記憶部48A(48B)に記憶した、テキスト情報、ポインタの位置情報、入力された情報の決定情報、入力された情報の取消情報等の学習操作情報、クライアント、コーチの画像情報、に基づいて表示部44A(44B)に画像を表示させる。また、音声発生処理を行う(ステップSP123、ステップSP325)。この処理において、CPU42A(42B)は、上述したステップSP121(ステップSP323)の処理において、メモリ43A(43B)、記憶部48A(48B)に記憶した、クライアント、コーチの音声情報に基づいて音声発生部49A(49B)に音声を発生させる。この処理が終了した場合には、端末装置41A、41Bでのフローチャートを終了する。
(効果)
以上、本発明の実施形態によれば、クライアント(たとえば上司)がステークホルダー(たとえば部下)に対して実施する第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報をコーチング実施日時と関連づけて記録し、当該コーチング情報を、クライアント、コーチ、およびステークホルダーの間でシェアすることができるので、当該コーチング情報をコーチングのフィードバック情報として、コーチがクライアントに対して実施する第2コーチングの際に活用することができる。その結果、コーチにおいては、コーチから直接コーチングを受けるクライアントがクライアントの関係者に対して適切なコーチングを実施するように当該クライアントを適切に支援することができるので、コーチから直接コーチングを受けるクライアントのみならずステークホルダー(たとえば、クライアントの部下や他部署の同僚など)に対しても、クライアントからのコーチングを通して自発的な行動変革を促すことができ、クライアントおよびステークホルダーを含む組織全体の変革を実現できる。
<他の変形例>
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良(たとえば、各実施形態を組み合わせること、各実施形態の一部の構成を省略すること)され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、図16乃至図18において説明した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
本実施形態のコーチング支援システム10においては、上述した各種の機能を有する管理サーバ21を備える構成としたが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、上述した管理サーバ21の機能の少なくとも一部を、コーチ、クライアント、およびステークホルダーの少なくともいずれか一者によって操作可能な端末(例えば、端末装置41A,B,Cの少なくともいずれか一装置)に備えるように構成することが好ましい。
本実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
指導者の端末と管理サーバを介して通信可能に接続されたクライアント端末であって、
クライアントが前記クライアントの関係者に対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報の入力を受け付ける入力受付部と、
前記時間情報を前記管理サーバに送信する送信部と、を備え、
前記入力受付部は、前記第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報の入力をさらに受け付け、
前記送信部は、前記入力受付部において前記コーチング情報の入力を受け付けた場合に、前記コーチング情報を前記管理サーバにさらに送信する、
クライアント端末。
(付記2)
クライアントの端末である第1端末と、指導者の端末である第2端末とが通信可能となるように仲介する管理サーバであって、
前記第1端末から送信される、前記クライアントが前記クライアントの関係者に対して実施する第1コーチングの実施予定日時を示す時間情報と、前記第1コーチングの履歴を示すコーチング履歴情報を含むコーチング情報とを関連づけて記録する記録部と、
前記指導者が前記クライアントに実施する第2コーチングにおいて、前記時間情報と関連づけられた前記コーチング情報が利用可能となるように、少なくとも該コーチング情報を少なくとも前記第2端末に送信する送信部と、を備える、
管理サーバ。