JP5754323B2 - 車両 - Google Patents

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本発明は、車両に関し、詳しくは、車両前方のエンジンルーム内に搭載されて電子部品を収納する電子部品ケースと、エンジンルームより車両後方に搭載されて電子部品と電気ケーブルを介して接続された車載バッテリと、を備える車両に関する。
従来、この種の車両に関する技術としては、エンジン電子制御回路等を実装した回路基板を収納する防水ケースの通気構造であって、回路基板のコネクタに差し込み接続されるワイヤハーネスのコネクタに、そのコネクタの内部を大気に連通させる通気孔を形成すると共に、その通気孔には、通気性と防水性とを兼ね備えた撥水フィルタを溶着等により組み付け、さらに、回路基板のコネクタに、ワイヤハーネスのコネクタの内部と防水ケースの内部とを連通させる連通孔を形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この通気構造では、上述の構造とすることにより、吸水によるコネクタ内部のショートと回路基板のショートとの両方を防止するものとしている。
特開2000−228243号公報
しかしながら、上述した防水ケースの通気構造では、撥水フィルタ等により防水ケース内の防水(防滴)性と通気性は確保されても、ケース内の湿度が上昇する場合がある。エンジンルーム内の蒸気(湿気)は、ケース内外の温度変化や湿度変化,温度差や湿度差により撥水フィルタを介してケース内にゆっくり進入し、一旦進入した蒸気は撥水フィルタにより遮られ結露した状態でケース内に滞留する。そして、エンジンの運転と停止が例えば数日間に亘って繰り返されると、ケース内の湿気は高温高湿状態のエンジンルーム内の温度で飽和し、ケース内の結露した水分や高湿度状態のためにケース内で電子部品の一部が劣化したり樹脂製部材の亀裂が生じるなどにより電子部品に異常が生じる可能性があった。
本発明の車両は、電子部品ケース内の湿度が上昇するのをより適正かつ簡易に抑制することを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
車両前方のエンジンルーム内に搭載されて電子部品を収納する電子部品ケースと、前記エンジンルームより車両後方に搭載されて前記電子部品と電気ケーブルを介して接続された車載バッテリと、を備える車両において、
前記電気ケーブルを覆うと共に、内部に前記電子部品ケースと車室とを連通する通気路を有するケーブル用ホース
を備えることを特徴とする。
この本発明の車両では、車両前方のエンジンルーム内に搭載された電子部品ケースが収納する電子部品と、エンジンルームより車両後方に搭載された車載バッテリと、を接続する電気ケーブルを覆うと共に、内部に電子部品ケースと車室とを連通する通気路を有するケーブル用ホースを備える。これにより、空調などにより比較的低い湿度で湿度変化が少ない車室と電子部品ケースとが連通するから、電子部品ケース内の湿度が上昇するのを抑制することができる。また、電子部品と車載バッテリとを接続する電気ケーブルを覆うケーブル用ホース内の通気路によって、電子部品ケースと車室とが連通するから、部品点数を必要以上に増加させることがない。この結果、電子部品ケース内の湿度が上昇するのをより適正かつ簡易に抑制することができる。即ち、電子部品ケース内の電子部品をより適正かつ簡易に保護することができる。ここで、「エンジンルーム」には、エンジンを収納するものや、エンジンと走行用モータとを収納するもの、エンジンを収納することなく走行用モータを収納するもの、などが含まれる。また、「電子部品」には、インバータ回路やコンバータ回路などが含まれる。
こうした本発明の車両において、前記電子部品は、前記電子部品ケースに取り付けられて該電子部品ケースの内部と外部とを連通する通気孔を有する樹脂製カプラを用いて、前記車載バッテリに接続された前記電気ケーブルと接続されており、前記電子部品ケースは、前記樹脂製カプラの通気孔と前記ケーブル用ホース内の通気路とによって前記車室と連通されている、ものとすることもできる。この場合、前記電子部品ケースにおける前記樹脂製カプラの取付部位の外周側には、前記ケーブル用ホースの一端に固定されたブーツ部材が固定されており、前記電子部品ケースは、前記樹脂製カプラの通気孔と前記ブーツ部材の内部と前記ケーブル用ホース内の通気路とによって前記車室と連通されている、ものとすることもできる。
また、本発明の車両において、前記ケーブル用ホースには、前記ケーブル用ホース内の通気路と前記車室とを連通する連通部が設けられており、前記電子部品ケースは、前記ケーブル用ホース内の通気路と前記連通部とによって前記車室と連通されている、ものとすることもできる。この場合、前記連通部は、前記ケーブル用ホースに取り付けられて3つの孔のうち2つの孔を前記電気ケーブルが貫通するT型ユニオンにより構成されている、ものとすることもできる。また、前記連通部は、前記ケーブル用ホースに取り付けられて該ケーブル用ホース内の通気路と前記車室とを連通する連通路が形成されたステーにより構成されている、ものとすることもできる。更にまた、前記ケーブル用ホース内の通気路は、前記ケーブル用ホース内に配索された細管ホースにより構成され、前記連通部は、前記細管ホースの端部部位により構成されている、ものとすることもできる。
さらに、本発明の車両において、前記ケーブル用ホース内の通気路には、吸湿材が設置されている、ものとすることもできる。
あるいは、本発明の車両において、前記車室の空気を送風する送風用機器を用いて前記ケーブル用ホース内の通気路を介して前記車室内から前記電子部品ケースの内部への吸気を行なうと共に前記電子部品ケースの内部から外部への排気を行なうことによる空気の循環を可能とする、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車10の外観と走行に必要な機器が車載された様子とを説明する説明図である。 エンジンルーム12内に搭載されたインバータ回路26と車室14の下方に配索されたパワーケーブル32とを車両左側から見た様子を模式的に示す説明図である。 図2のインバータケース28周辺の(a)部を拡大して断面により示す説明図である。 図3のブーツ固定部29と樹脂カプラ40のAA断面を示す断面図である。 図2のパワーケーブル32の車室14下方の(b)部を拡大して断面により示す説明図である。 変形例の樹脂カプラ140周辺の様子を断面により示す説明図である。 図6の樹脂カプラ140のAA断面を示す断面図である。 変形例の車室側連通部150を示す説明図である。 変形例のインバータケース28の内部が車室14と連通する様子を示す説明図である。 変形例のインバータケース28の内部が車室14と連通する様子を示す説明図である。 変形例の車室14とインバータケース28との空気の循環を可能とする構成を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車10の外観と走行に必要な機器が車載された様子とを説明する説明図である。図示するように、車両前部のエンジンルーム12には、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により走行用の動力を出力する内燃機関であるエンジン22と、周知の同期発電電動機として構成されて走行用の動力を入出力するモータ24と、モータ24を駆動する電子部品としてのインバータ回路26を収納するインバータケース28と、が搭載されている。また、車両後部の図示しないリヤシート後方には、二次電池としてのバッテリ30が搭載されており、インバータ回路26とバッテリ30とが車室(乗員室)14の下方(フロア下)に配索されたパワーケーブル32によって接続されて、モータ24がインバータ回路26を介してバッテリ30と電力をやりとりすることができるようになっている。これにより、バッテリ30からの電力によりモータ24を駆動しエンジン22を間欠運転しながら走行したり、制動時にはモータ24からの電力によりバッテリ30を充電したりすることができる。なお、実施例のハイブリッド自動車10は、バッテリ30からの電力を用いて駆動されるコンプレッサや車室14内の前席前方のダッシュボード又はセンターコンソールに設けられた操作パネルなどを含む図示しない空調装置を備えており、運転者などによる操作パネルの操作に応じて空調装置を作動させることによって、車室14の空調が行なわれる。
図2は、エンジンルーム12内に搭載されたインバータ回路26と車室14の下方に配索されたパワーケーブル32とを車両左側から見た様子を模式的に示す説明図であり、図3は、図2のインバータケース28周辺の(a)部を拡大して断面により示す説明図であり、図4は、図3のブーツ固定部29と樹脂カプラ40のAA断面を示す断面図であり、図5は、図2のパワーケーブル32の車室14下方の(b)部を拡大して断面により示す説明図である。図2に示すように、パワーケーブル32は、ケーブル保護のために中空且つじゃばら状で樹脂製のフレキシブルホース34に覆われており、インバータ回路26は、インバータケース28に取り付けられた樹脂製の樹脂カプラ40を用いてこのフレキシブルホース34に覆われたパワーケーブル32と接続されている。
より具体的には、図3に示すように、インバータケース28における樹脂カプラ40の取付部位の外周側には、円筒状のブーツ固定部29が形成されており、このブーツ固定部29には、中空且つテーパ状でゴム製のゴムブーツ35の大径側の端部が図示しない締結バンドによって固定されている。さらに、このゴムブーツ35の小径側の端部には、フレキシブルホース34の一端が図示しない締結バンドによって固定されている。こうしてインバータケース28のブーツ固定部29にゴムブーツ35が固定されると共にゴムブーツ35にフレキシブルホース34の一端が固定された状態で、パワーケーブル32が樹脂カプラ40を貫通すると共に、パワーケーブル32の一端に取り付けられた端子33がインバータ回路26の端部に設けられた端子取付部27aにボルト27bによって締結されている。これにより、インバータ回路26はパワーケーブル32と接続される。ここで、樹脂カプラ40は、ブーツ固定部29の平滑な内周面に取り付けられたOリング41によってインバータケース28の内部を密閉(シール)するようにインバータケース28に固定されており、インバータケース28も防滴防湿を目的として基本的に密閉されたケースとして構成されている。ただし、図5に示すように、樹脂カプラ40はインバータケース28の内部と外部とを連通する通気孔44を有するため、インバータケース28の内部は、図3に示すように、この樹脂カプラ40の通気孔44とゴムブーツ35の内部とフレキシブルホース34内部の空間としての通気路36とによって、車室14と連通されている。なお、樹脂カプラ40は、図4に示すように、被覆線としての2本のパワーケーブル32を覆う樹脂製の樹脂ハウジング42と、この樹脂ハウジング42に覆われた断面が半円状の通気孔44とを含んでおり、通気孔44は樹脂カプラ40の成型時に形成すればよいため通気孔44の大口径化は比較的容易になっている。また、図2および図5に示すように、フレキシブルホース34のうち、車室14下方(フロア下)の部位には、フレキシブルホース34内の通気路36と車室14とを連通する車室側連通部50が設けられている。次に、この車室側連通部50について説明する。
車室側連通部50は、図5に示すように、フレキシブルホース34の車室14下方の部位に上方向きに開口するよう形成された開口部38と、開口部38に出口部54が挿入された三ツ又で樹脂製のT型ユニオン(T型コネクタ)52と、T型ユニオン52の出口部54を車室14内で上方から塞ぐように取り付けられた防滴用の防滴蓋56と、により構成されている。T型ユニオン52は、その3つの孔のうち2つの孔をパワーケーブル32が直線状に貫通すると共に、残り1つの孔を出口部54が有するものとして構成されている。こうして構成された車室側連通部50によって、フレキシブルホース34内の通気路36と車室14とが連通しており、これにより、インバータケース28の内部が車室14と連通する。なお、T型ユニオン52の出口部54に延長ホース等を固定することによって、防滴蓋56は車室14内のダッシュボードやセンターコンソール等に取り付けることができる。
このように、実施例のハイブリッド自動車10では、車両前方のエンジンルーム12内に搭載されたインバータケース28が収納するインバータ回路26と、エンジンルーム12より車両後方に搭載されたバッテリ30と、を接続するパワーケーブル32を覆うと共に、内部にインバータケース28と車室14とを連通する通気路36を有するフレキシブルホース34を備える。これにより、エンジン22の運転と停止との繰り返しにより湿度変化が大きい(特に雨天走行時には顕著に湿度変化が大きい)エンジンルーム12内に搭載されたインバータケース28の内部が、比較的低湿度で湿度変化が少なく高温高湿時には空調装置により空調される車室14と連通するから、インバータケース28の内部の湿度が上昇するのを抑制することができる。また、こうした構造を、通気孔44の大口径化が比較的容易な(即ちインバータケース28の内部の乾燥を速くして結露の抑制により効果的な)樹脂カプラ40と、インバータケース28のブーツ固定部29の平滑な内周面と樹脂カプラ40との間に取り付けられたOリング41と、一端がインバータケース28のブーツ固定部29に固定されると共に他端がフレキシブルホース34に固定されたゴムブーツ35と、ゴムブーツ35と共に防湿性や密閉性が高いフレキシブルホース34とを用いて、インバータケース28を密閉する構造とすると共に、車室14内ではT型ユニオン52に防滴蓋56を取り付けて例えば飲料や傘の雫等の液体がT型ユニオン52を介してフレキシブルホース34内に進入しないようにするから、インバータケース28の内部をより確実に乾燥した状態とすることができる。さらに、インバータ回路26とバッテリ30とを接続するパワーケーブル32を覆うフレキシブルホース34内の通気路36によって、インバータケース28と車室14とが連通するから、部品点数を必要以上に増加させることなく、インバータケース28の内部を乾燥した状態とすることができる。この結果、インバータケース28内の湿度が上昇するのをより適正かつ簡易に抑制することができ、結露や湿気に弱いインバータ回路26をより適正かつ簡易に保護することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車10によれば、車両前方のエンジンルーム12内に搭載されたインバータケース28が収納するインバータ回路26と、エンジンルーム12より車両後方に搭載されたバッテリ30と、を接続するパワーケーブル32を覆うと共に、内部にインバータケース28と車室14とを連通する通気路36を有するフレキシブルホース34を備えるから、インバータケース28内の湿度が上昇するのを抑制することができる。また、インバータ回路26とバッテリ30とを接続するパワーケーブル32を覆うフレキシブルホース34内の通気路36によって、インバータケース28と車室14とが連通するから、部品点数を必要以上に増加させることない。この結果、インバータケース28内の湿度が上昇するのをより適正かつ簡易に抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車10では、樹脂カプラ40は、2本のパワーケーブル32を覆う樹脂ハウジング42と1つの通気孔44とを含むものとしたが、図6の変形例の樹脂カプラ140周辺の様子と、図6の樹脂カプラ140のAA断面を示す図7の断面図とに示すように、2本のパワーケーブル32をそれぞれ覆う2つの保持部143aと保持部143aを支持する2つの支持部143bとを有する樹脂製の樹脂ハウジング142と、樹脂ハウジング142に形成された複数(図7の例では3つ)の通気孔144と、を含む樹脂カプラ140を用いるものとしてもよい。
車室側連通部50は、フレキシブルホース34に取り付けられたT型ユニオン52などにより構成されるものとしたが、図8の変形例の車室側連通部150に示すように、フレキシブルホース34を車両に固定するための樹脂製の樹脂ステー152により車室側連通部150を構成するものとしてもよい。図中、フレキシブルホース34に取り付けられた樹脂ステー152には、フレキシブルホース34内の通気路36と車室14とを連通させる連通路154が樹脂ステー152本体との一体成型により形成されている。
実施例のハイブリッド自動車10では、インバータケース28の内部は、樹脂カプラ40の通気孔44とゴムブーツ35の内部とフレキシブルホース34内の通気路36とフレキシブルホース34に設けられた車室側連通部50とによって、車室14と連通するものとしたが、図9の変形例のインバータケース28の内部が車室14と連通する様子に示すように、フレキシブルホース34内の通気路36に代えて、フレキシブルホース34内に配索されて一端が樹脂カプラ40の通気孔44に取り付けられた中空でゴム製の細管ホース234を用いると共に、車室側連通部50に代えて、フレキシブルホース34の車室14下方の部位に形成された開口に挿入された細管ホース234の他端である出口部236により構成される車室側連通部150を用いるものとしてもよい。即ち、インバータケース28の内部は、樹脂カプラ40の通気孔44とフレキシブルホース34内の細管ホース234とフレキシブルホース34に設けられた細管ホース234の出口部236による車室側連通部250とによって、車室14と連通するものとしてもよい。この場合、フレキシブルホース34とゴムブーツ35との固定は密閉性は要求されないため、従来のテープ巻きによって行なうものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車10では、インバータケース28の内部と車室14とを連通させるフレキシブルホース34内の通気路36は単なる空間であるものとしたが、図10の変形例のインバータケース28の内部が車室14と連通する様子に示すように、通気路36には、シリカゲルや吸湿ポリマーなどからなる吸湿材(乾燥材)358を充填するものとしてもよい。この場合、図10に示すように、車室側連通部350として、T型ユニオン52の出口部54にも吸湿材358を充填するものとしてもよい。これにより、インバータケース28の内部をより確実に乾燥した状態とすることができる。
実施例のハイブリッド自動車10では、インバータケース28の内部と車室14とが単に連通するように構成されているものとしたが、車室14の空気を送風するポンプやブロワなどからなる送風用機器を用いて、フレキシブルホース34内の通気路を介して車室14内からインバータケース28の内部への吸気を行なうと共にインバータケース28の内部から外部への排気を行なうことによる空気の循環を可能とするように構成するものとしてもよい。図11に、変形例の車室14とインバータケース28との空気の循環を可能とする構成を示す。図中、樹脂カプラ40に代えて、吸気孔444と排気孔446とを有する樹脂カプラ440が用いられている。また、フレキシブルホース34内の通気路36に代えて、フレキシブルホース34内に配索されて一端が樹脂カプラ40の吸気孔444に取り付けられた中空の細管ホース234が用いられ、さらに、車室側連通部50に代えて、フレキシブルホース34の車室14下方の部位に形成された開口に挿入された細管ホース234の他端である出口部236と、この出口部236に取り付けられた送風用ポンプ460とにより構成される車室側連通部450が用いられている。この構成により、送風用ポンプ460を用いて、フレキシブルホース34内の細管ホース234を介して車室14内からインバータケース28の内部への吸気を樹脂カプラ440の吸気孔444を介して行なうと共にインバータケース28の内部から外部への排気を樹脂カプラ440の排気孔446を介して行なうことによる空気の循環が可能となっている。この場合、図11に示すように、インバータケース28内の空気の温度や湿度を検出するセンサ462の検出値と、車室14内の空気の温度や湿度を検出するセンサ464の検出値とを、電子制御ユニット466により入力すると共に、入力した各検出値に基づいて電子制御ユニット466によって送風用ポンプ460を制御する構成とすることにより、必要に応じて車室14内の乾燥した空気をインバータケース28内に循環させるようにするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車10では、電子部品としてのインバータ回路26を湿気から保護する構造に適用して説明したが、インバータ回路26に代えて、電力変換用のコンバータ回路やこれらの回路の一部を構成する基板や素子などの電子部品を湿気から保護する構造に適用するものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車10に適用して説明したが、走行用の動力源として走行用モータを備えずにエンジンのみを備える車両や、走行用の動力源としてエンジンを備えずに走行用モータのみを備える車両などに適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ回路26が「電子部品」に相当し、インバータケース28が「電子部品ケース」に相当し、バッテリ30が「車載バッテリ」に相当し、パワーケーブル32が「電気ケーブル」に相当し、フレキシブルホース34が「ケーブル用ホース」に相当し、通気路36が「通気路」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
10 ハイブリッド自動車、12 エンジンルーム、14 車室、22 エンジン、24 モータ、26 インバータ回路、27a 端子取付部、27b ボルト、28 インバータケース、29 ブーツ固定部、30 バッテリ、32 パワーケーブル、33 端子、34 フレキシブルホース、35 ゴムブーツ、36 通気路、38 開口部、40,140,440 樹脂カプラ、41 Oリング、42,142 樹脂ハウジング、44,144 通気孔、50,150,250,350,450 車室側連通部、52 T型ユニオン、54 出口部、56 防滴蓋、143a 保持部、143b 支持部、152 樹脂ステー、154 連通路、234 細管ホース、236 出口部、358 吸湿材、444 吸気孔、446 排気孔、460 送風用ポンプ、462,464 センサ、466 電子制御ユニット。

Claims (1)

  1. 車両前方のエンジンルーム内に搭載されて電子部品を収納する電子部品ケースと、前記エンジンルームより車両後方に搭載されて前記電子部品と電気ケーブルを介して接続された車載バッテリと、を備える車両において、
    前記電気ケーブルを覆うと共に、内部に前記電子部品ケースと車室とを連通する通気路を有するケーブル用ホース
    を備えることを特徴とする車両。
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