JP5754143B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

この発明は、物体の正立像を形成する結像光学素子、当該結像光学素子を備える結像光学アレイ、および当該結像光学素子を用いて物体の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
イメージスキャナー、ファクシミリ、複写機、金融端末装置等では、コンタクトイメージセンサー(Contact Image Sensor)モジュール(以下、「CISモジュール」と略する)が画像読取装置として用いられている。このCISモジュールは、読取対象物に光を照射するとともに、このときの反射光を光学センサーで検出することで、読取対象物の画像を読み取る。また、読取対象物からの反射光を光学センサーに適切に導くために、正立等倍の結像倍率を有する結像光学素子を用いることが一般的である。つまり、この結像光学素子は、読取対象物で反射された光を正立等倍で結像して、読取対象物の正立等倍像を光学センサーに向けて結像するものである。そして、光学センサーは、結像光学素子によって結像された正立等倍像を検出することで、読取対象物の画像を読み取ることができる。
ところで、特許文献1では、CISモジュール内でのレイアウトの自由度向上やCISモジュールの薄型化等を目的として、ルーフプリズムおよび反射平面のそれぞれで光を反射して、光軸の向きを変える(光軸を折り曲げる)結像光学素子が提案されている。この結像光学素子では、読取対象物に対向して配置された物体側レンズと、当該物体側レンズと協働して読取対象物の像を結像面に結ぶ結像側レンズとが設けられている。そして、物体側レンズから結像側レンズへ向かう光路中にルーフプリズムが配置されるとともに、結像側レンズから結像面(光学センサー)に向かう光路中に反射平面が配置されている。したがって、読取対象物で反射されて物体側レンズを透過した光はルーフプリズムレンズで反射されて、その進行方向を変えるとともに、結像側レンズを透過した光は反射平面で反射されて、その進行方向を変える。
特開2000−066134号公報
このように特許文献1では、2枚の反射面(ルーフプリズム、反射平面)を用いることで、各反射面で光軸の向きを変えることができ、その結果、CISモジュール内でのレイアウトの自由度向上やCISモジュールの薄型化が容易となっている。しかしながら、特許文献1では、物体側・結像側の各レンズおよび2枚の反射面を別体で構成してため、これらの光学部材の間に空気が存在する。したがって、これら光学部材と空気との界面で光が反射される等に起因して、光の利用効率が低下する場合があった。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、2枚の反射面を用いて光軸の向きを変える結像光学素子、当該結像光学素子を備える結像光学アレイ、および当該結像光学素子を用いて物体の画像を読み取る画像読取装置において、光の利用効率の向上を可能とする技術の提供を目的とする。
この発明にかかる画像読取装置は、上記目的を達成するために、光源およびライトガイドを有し、光源から射出されてライトガイド中を伝播した光をライトガイドから物体に照射する光源部と、物体からの光が入射する第1レンズ、光を射出する第2レンズ、および第1レンズと第2レンズを連結するとともに反射面で光を反射することで第1レンズから入射した光を第2レンズに導く導光部が透明媒体で一体的に形成された結像光学素子と、結像光学素子により結像された物体の正立等倍像を読み取る読取部と、光源部のライトガイドおよび結像光学素子を収容するフレームとを備え、結像光学素子は、反射面として第1反射面および第2反射面のみを有し、第1レンズから入射した光を第1反射面で反射した後にさらに第2反射面で反射して第2レンズに導き、結像光学素子は、第1反射面が設けられた部分で曲がる形状を有し、結像光学素子の光軸は第1反射面で曲がり、フレームでは、結像光学素子の第1反射面から光の進行方向側の部分と物体との間であって、かつ第1反射面で曲がる前後それぞれの光軸を含む断面において結像光学素子の第1反射面から光の進行方向側の部分に対して第1レンズの光軸方向に重なるように、ライトガイドが収容されており、第1レンズに入射した光は、第1レンズから第1および第2反射面を経由して第2レンズに到るまで透明媒体の内部を進行するとともに、第2レンズから射出された後に正立等倍の倍率で結像され、第1および第2反射面のそれぞれは、光を全反射する全反射面であることを特徴としている。
このように構成された発明(画像読取装置)では、物体からの光は、第1レンズに入射して、導光部の第1および第2反射面のそれぞれで反射されてその進行方向を変えた後に、第2レンズから射出する。そして、これら第1レンズ、導光部および第2レンズは透明媒体で一体的に形成されており、第1レンズに入射した光は、第1レンズから第1および第2反射面を経由して第2レンズに到るまで透明媒体の内部を進行する。つまり、この発明では、第1レンズ、第1反射面、第2反射面および第2レンズそれぞれの間に空気が介在しない。その結果、光の利用効率の向上が可能となっている。
しかも、この発明では、第1反射面および第2反射面のそれぞれは、光を全反射する全反射面である。したがって、これらの反射面では、光量の損失を防止しつつ光を反射することができ、光の利用効率のさらなる向上が可能となっている。
このとき、第1および第2反射面のそれぞれは、導光部の内側界面に形成された全反射面として構成することができる。ちなみに、第1および第2反射面の少なくとも一方は平面形状を有するように構成しても良い。あるいは、第1および第2反射面の少なくとも一方は曲面形状を有するように構成しても良い。
本発明にかかる画像読取装置の一実施形態の概略構成示す部分断面斜視図。 レンズアレイ等を示す斜視図。 第1・第2レンズ、第1・第2反射面の形状のバリエーションを示す図。 バリエーション2で例示した光学系の光線図。 バリエーション2で例示した光学系の構成を表として示した図。 自由曲面の面形状の定義式を示す図。 非球面の面形状の定義式を示す図。 第1レンズの非球面形状を与える係数を示す図。 第1反射面の自由曲面形状を与える係数を示す図。 第2反射面の自由曲面形状を与える係数を示す図。 第2レンズの非球面形状を与える係数を示す図。
第1実施形態
図1は、本発明にかかる画像読取装置の一実施形態であるCISモジュールの概略構成を示す部分断面斜視図である。図2は、入射側アパーチャー部材、レンズアレイおよび射出側アパーチャー部材を示す斜視図である。これら図1、図2および以下で説明する図では、各部材の位置関係を示すために、XYZ直交座標を適宜示すものとする。また、座標軸の矢印側を正側とするとともに座標軸の矢印反対側を負側とする。さらに、以下の説明では、Z方向の負側を上側と、Z方向の正側を下側と、Y方向の負側を左側と、Y方向の正側を右側と、X方向の負側を前側と、X方向の正側を後側として適宜取り扱う。
このCISモジュール1は、原稿ガラスGL上に載置された原稿OBを読取対象物として原稿OBに印刷された画像を読み取る装置であり、原稿ガラスGLの直下に配置されている。CISモジュール1は、X方向における最大読取範囲より長く延びる略直方体状のフレーム2を有しており、同フレーム2内に光源部3、入射側アパーチャー部材4、レンズアレイ5、射出側アパーチャー部材6、光センサー7およびプリント回路基板8が配置されている。
このフレーム2内には、原稿OBに照明を照らす光源部3を収容する第1収容空間SP1と、原稿OBの画像を読み取るための各機能部4、5、6,7、8を収容する第2収容空間SP2とがセパレーター21によって区分けされている。第1収容空間SP1は、フレーム2内の上方の位置に設けられている。一方、第2収容空間SP2は、YZ平面を含む断面(以下「副走査断面」という)において、第1収容空間SP1に対して、左側から下方に潜り込むようにして設けられている。より具体的には、第2収容空間SP2は、第1収容空間SP1の左側でZ方向(上下方向)に延びる上部垂直空間SP2aと、第1収容空間SP2の下側でZ方向(上下方向)に延びる下部垂直空間SP2bと、上部垂直空間SP2aの下端と下部垂直空間の上端SP2bとを連結するように略Y方向(左右方向)に延びる左右空間SP2cとで構成されている。なお、図1に示すように、左右空間SP2cは、上部垂直空間SP2aから下部垂直空間SP2bに向けて、若干下方に傾斜して設けられている。
光源部3は、図示を省略するLED(Light Emitting Diode)を光源としている。このLEDはライトガイド31のX方向の一方端から、ライトガイド31の内部に向けて照明光を射出する。このライトガイド31は、図1に示すように、セパレーター21の上面で最大読取範囲とほぼ同じ長さだけX方向に延設されている。そして、照明光はライトガイド31の一方端に入射すると、ライトガイド31の他方端に向けてライトガイド31中を伝播しながらライトガイド31の各部で部分的に先端部32(光射出面)を介して原稿ガラスGLに向けて射出して、原稿ガラスGL上の原稿OBに照射される。こうして、X方向に延びる帯状の照明光が原稿OBに照射され、原稿OBで反射される。
照明光の照射位置の直下には、上記した上部垂直空間SP2aが設けられており、その上端部に入射側アパーチャー部材4が配置されている。この入射側アパーチャー部材4は最大読取範囲とほぼ同じ長さだけX方向に延設されている。この入射側アパーチャー部材4には、複数の貫通孔41がX方向に所定ピッチで一列に並べられており、それぞれレンズアレイ5に設けられる複数の第1レンズLS1に対する入射側アパーチャーとして機能する。
レンズアレイ5は、最大読取範囲とほぼ同じ長さだけX方向に延設されており、レンズアレイ5全体がすっぽりと第2収容空間SP2に挿入可能となっている。このレンズアレイ5は、上側に凸の第1レンズLS1(入射側レンズ)と、第1レンズLS1の下方かつ右側に配置されて下側に凸の第2レンズLS2(射出側レンズ)と、これら第1・第2レンズLS1、LS2を連結する導光部51とで構成されている。
副走査断面において、導光部51は、Z方向に伸びる上部垂直部51aと、上部垂直部51aの下端から略右側に延びる左右部51cと、左右部の右端から下側に延びる下部垂直部51bとで構成されている。なお、図2に示すように、左右部51cは、上部垂直部51aから下部垂直部51bに向けて、若干下方に傾斜して設けられている。導光部51の上部垂直部51aの上面には、入射側アパーチャー部材4の複数の貫通孔41に一対一で対応して、複数の第1レンズLS1がX方向に所定ピッチで一列に並んでいる。また、導光部51の下部垂直部51bの下面には、複数の第1レンズLS1に一対一で対応して、複数の第2レンズLS2がX方向に所定ピッチで一列に並んでいる。そして、第1レンズLS1に入射した照明光は、導光部51により第2レンズLS2にまで導かれる。
また、導光部51は、第1レンズLS1からの入射光を第2レンズLS2に導くために、第1反射面511および第2反射面512を有している。第1反射面511は、導光部51の上部垂直部51aから左右部51cにかけて湾曲する部分の外周壁に形成されている。つまり、当該外周壁の内側界面が、第1レンズLS1からの照明光を全反射して、第1反射面511として機能している。一方、第2反射面512は、導光部51の左右部から下部垂直部51bにかけて湾曲する部分の外周壁に形成されている。つまり、当該外周壁の内側界面が、第1反射面511で全反射された照明光を第2レンズLS2に向けてさらに全反射して、第2反射面512として機能している。そして、第2反射面512で全反射された照明光は、第2レンズLS2から射出される。
そして、複数の第1レンズLS1、導光部51および複数の第2レンズLS2は、照明光に対して光透過性を有する樹脂やガラスなどの透明媒体によって一体的に形成されている。したがって、第1レンズLS1に入射した照明光は、第1レンズLS1から第1および第2反射面511、512を経由して第2レンズに到るまで、透明媒体の内部を進行する。こうしてレンズアレイ5を透過した照明光は、第2レンズLS2から射出された後に、正立等倍の倍率で結像される。なお、レンズアレイ5を一体的に形成するにあたっては、各部毎(例えば、第1レンズLS1、導光部51、第2レンズLS2)をそれぞれ別体で形成した後にこれらを接着して一体化しても良いし、各部を別体で形成することなくレンズアレイ5全体を一体的に形成しても良い。
このように構成されたレンズアレイ5が、第2収容空間SP2の上部垂直空間SP2aの途中から左右空間SP2cを経由して下部垂直空間SP2bにまで配置されている。一方、下部垂直空間SP2bでは、レンズアレイ5と光センサー7とに挟まれるように射出側アパーチャー部材6が配置されている。この射出側アパーチャー部材6も、入射側アパーチャー部材4と同様に、最大読取範囲とほぼ同じ長さだけX方向に延設されるとともに、複数の貫通孔61がX方向に一列で並んでいる。これら複数の貫通孔61は、複数の第2レンズLS2に対して一対一で対応して設けられており、各貫通孔61は対応する第2レンズLS2の射出側アパーチャーとして機能する。
また、下部垂直空間SP2cの下面には、光センサー7およびこれを搭載するプリント回路基板8が配置されている。そして、光センサー7は、レンズアレイ5が結像して正立等倍像を検出して原稿OBの画像を読み取る。こうして、原稿OBの画像に関連する信号が、光センサー7より出力されることとなる。
以上説明したように、この実施形態では、原稿OB(物体)からの光は、第1レンズLS1に入射して、導光部51の第1および第2反射面511、512のそれぞれで反射されてその進行方向を変えた後に、第2レンズLS2から射出する。そして、これら第1レンズLS1、導光部51および第2レンズLS2は透明媒体で一体的に形成されており、第1レンズLS1に入射した光は、第1レンズLS1から第1および第2反射面511、512を経由して第2レンズLS2に到るまで透明媒体の内部を進行する。つまり、この実施形態では、第1レンズLS1、第1反射面511、第2反射面512および第2レンズLS2それぞれの間に空気が介在しない。その結果、光の利用効率の向上が可能となっている。
しかも、この実施形態では、第1反射面511および第2反射面512のそれぞれは、光を全反射する全反射面である。したがって、これらの反射面511、512では、光量の損失を防止しつつ光を反射することができ、光の利用効率のさらなる向上が可能となっている。
また、上記実施形態では、第1レンズLS1、第1反射面511、第2反射面512および第2レンズLS2が一体的に形成されることから、これらの相対的な位置関係が精度良く決まり、これらで構成される結像光学素子の結像性能が向上するといった効果も併せて奏される。
ところで、上記説明では詳述しなかったが、第1・第2レンズLS1、LS2や第1・第2反射面511、512の形状については、種々のバリエーションを採用可能である(図3)。ここで、図3は、第1・第2レンズおよび第1・第2反射面の面形状のバリエーションを表として示す図である。また、図3では、第1レンズLS1のレンズ面に符号S1が付され、第1反射面511に符号S2が付され、第2反射面512に符号S3が付され、第2レンズLS2のレンズ面に符号S4が付されている。
バリエーション1に示す例では、第1・第2反射面S2、S3が平面であるため、これら反射面S2、S3での解像度の低下がないという利点がある。バリエーション2に示す例では、第1・第2反射面S2、S3が曲面であるため当該反射面S2、S3での解像度の低下は若干生じるが、この解像度低下は、これら反射面S2、S3を自由曲面にすることで改善が図られている。バリエーション3に示す例では、第1・第2反射面S2、S3が曲面であるため当該反射面S2、S3での解像度の低下は若干生じるが、この解像度低下は、第1・第2レンズ面S1、S4を自由曲面にすることで改善が図られている。バリエーション4では、すべての光学面S1〜S4が自由曲面であるため、設計の自由度が飛躍的に上がり、解像度をより向上させることが可能となっている。
ここで、バリエーション2で例示した光学系のより具体的構成について説明する。図4は、バリエーション2で例示した光学系の光線図である。なお、図4では、破線円内部に部分拡大図が併記されている。図5は、バリエーション2で例示した光学系の構成を表として示した図である。図4、図5では、第1レンズLS1のレンズ面に符号S1が付され、第1反射面511に符号S2が付され、第2反射面512に符号S3が付され、第2レンズLS2のレンズ面に符号S4が付されている。図6は、自由曲面(xy多項式面)の面形状の定義式を示す図である。図7は、非球面(回転対称非球面)の面形状の定義式を示す図である。図8は、第1レンズのレンズ面が有する非球面形状を与える係数を表として示す図である。図9は、第1反射面が有する自由曲面形状を与える係数を表として示す図である。図10は、第2反射面が有する自由曲面形状を与える係数を表として示す図である。図11は、第2レンズのレンズ面が有する非球面形状を与える係数を表として示す図である。
原稿OBからの光は、第1レンズLS1のレンズ面S1に入射してZ方向に進行した後に、第1反射面S2で反射されてY方向に進行方向を変えて、第2反射面S3へ向かう。なお、第1反射面S2に対してはある幅を持った光が入射するが、この光を構成する各光線のうち最小の入射角θmin2(=47.58549°)で入射する光線に対して、次式
n×sin(θmin2)>1
が満足されている。ここで、n(=1.531)はレンズアレイ5を構成する透明媒体の屈折率である。したがって、第1反射面S2に入射した光は全反射される。そして、非球面形状を有するレンズ面S1と自由曲面形状を有する第1反射面S2の作用によって、第1反射面S2と第2反射面S3の間の位置IMPに中間像が形成される。
中間像からの光はY方向に進んだ後に、第2反射面S3でさらに反射されてZ方向に進行方向を変えて、第2レンズLS2のレンズ面S4へ向かう。なお、第2反射面S3に対してはある幅を持った光が入射するが、この光を構成する各光線のうち最小の入射角θmin3(=48.27852°)で入射する光線に対して、次式
n×sin(θmin3)>1
が満足されている。したがって、第2反射面S3に入射した光は全反射される。こうして、第2反射面S3で反射された光はZ方向に進んでレンズ面S4を透過した後に、光センサー7のセンサー面SSに結像される。
このように、図4〜図11で示す光学系は、2枚の反射面S2、S3によって光の進行方向を変えることで、言わば光軸の向きを変えるものである(図4において、光軸は一点差線で示されている)。さらに、この光学系は、光学面S1、S2で形成した中間像を光学面S3、S4で結像して、正立等倍像を形成している。そして、上述したとおり、これら光学面S1〜S4を透明媒体で一体的に形成することで、光の利用効率の向上を図ることが可能になる。
以上のように上記実施形態では、第1レンズLS1、第1反射面511、第2反射面512および第2レンズLS2で構成される光学系が本発明の「結像光学素子」に相当し、この結像光学素子が複数配列されたレンズアレイ5が本発明の「レンズアレイ」に相当し、CISモジュール1が本発明の「画像読取装置」に相当している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、レンズアレイ5は、光源部3の左側方からY方向右側に向けて、光源部3の下を潜り込むように配置されている。しかしながら、レンズアレイ5を逆向き(光源部3の左側方からY方向左向き)に配置して、光源部3と上下方向に重ならないように配置しても良い。
また、第1・第2レンズLS1、LS2や第1・第2反射面511、512の形状のバリエーションは、図3で例示したものに限られない。そこで例えば、第1・第2反射面511、512(S2、S3)のうち、一方の形状を平面とし、他方の形状を曲面としても良い。
1…CISモジュール、 2…フレーム2、 3…光源部、 31…ライトガイド、 5…レンズアレイ、 51…導光部、 511…第1反射面、 512…第2反射面、 7…センサー、 8…プリント回路基板、 LS1…第1レンズ、 LS2…第2レンズ

Claims (5)

  1. 光源およびライトガイドを有し、前記光源から射出されて前記ライトガイド中を伝播した光を前記ライトガイドから物体に照射する光源部と、
    前記物体からの光が入射する第1レンズ、光を射出する第2レンズ、および前記第1レンズと前記第2レンズを連結するとともに反射面で光を反射することで前記第1レンズから入射した光を前記第2レンズに導く導光部が透明媒体で一体的に形成された結像光学素子と、
    前記結像光学素子により結像された前記物体の正立等倍像を読み取る読取部と、
    前記光源部の前記ライトガイドおよび前記結像光学素子を収容するフレームと
    を備え、
    前記結像光学素子は、前記反射面として第1反射面および第2反射面のみを有し、前記第1レンズから入射した光を前記第1反射面で反射した後にさらに前記第2反射面で反射して前記第2レンズに導き、
    前記結像光学素子は、前記第1反射面が設けられた部分で曲がる形状を有し、前記結像光学素子の光軸は前記第1反射面で曲がり、
    前記フレームでは、前記結像光学素子の前記第1反射面から光の進行方向側の部分と前記物体との間であって、かつ前記第1反射面で曲がる前後それぞれの光軸を含む断面において前記結像光学素子の前記第1反射面から光の進行方向側の部分に対して前記第1レンズの光軸方向に重なるように、前記ライトガイドが収容されており、
    前記第1レンズに入射した光は、前記第1レンズから前記第1および前記第2反射面を経由して前記第2レンズに到るまで前記透明媒体の内部を進行するとともに、前記第2レンズから射出された後に正立等倍の倍率で結像され、
    前記第1および前記第2反射面のそれぞれは、光を全反射する全反射面であることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1および前記第2反射面のそれぞれは、前記導光部の内側界面に形成された全反射面である請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第1および前記第2反射面の少なくとも一方は平面形状を有する請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記第1および前記第2反射面の少なくとも一方は曲面形状を有する請求項1または2に記載の画像読取装置。
  5. 前記結像光学素子が複数個一体的に配列された請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
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