JP2004133378A - 反射型の読み取り光学系 - Google Patents

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Makoto Oki
大木 誠
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Abstract

【課題】屈折型の読み取り光学系との置き換えが容易で薄型・コンパクトな反射型の読み取り光学系と画像読取装置を提供する。
【解決手段】原稿側から光路順に第1〜第4反射曲面(M1〜M4)を有し、原稿の画像を1次元的撮像素子(6)上で結像させる反射型の読み取り光学系(OP)であって、原稿中心から絞り(3)中心を通って1次元的撮像素子(6)中心に到達する光線を軸上主光線(P0)とするとき、第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第2反射曲面(M2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、第3反射曲面(M3)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4反射曲面(M4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、が同一又は略同一である。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反射型の読み取り光学系と画像読取装置に関するものであり、例えば、ラインCCD(Charge Coupled Device)等の1次元的撮像素子を備えた画像読取装置(特にデジタル複写機,ファクシミリ,スキャナー等)と、それに好適な反射型の読み取り光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の反射曲面を用いた結像光学系として、従来より様々なタイプのものが提案されている。例えば特許文献1には、パワーを有する光学面として反射曲面のみを複数面用いて、光軸外に像を形成する反射型の結像光学系が提案されている。また、特許文献2〜4には、パワーを有する光学面として反射曲面と屈折曲面を含み、軸上主光線が光学系の入射側と射出側とで偏芯したタイプの反射型結像光学系が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−199852号公報
【特許文献2】
特開平11−23971号公報
【特許文献3】
特開平10−307260号公報
【特許文献4】
特開平9−329747号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
反射曲面には色収差が発生しないというメリットがある。しかし、上記各従来例のように複数の反射曲面で読み取り光学系を構成する場合、反射曲面を偏芯させる必要があり、結果として撮像素子も偏芯させなければならなくなる。したがって、屈折型の読み取り光学系を搭載した従来の画像読取装置において、屈折型の読み取り光学系の代わりに反射型の読み取り光学系を用いようとすると、メカ構成的な変更箇所が多く必要になる。また、反射曲面を偏芯させると、光路の折り曲げに伴って読み取り光学系が大きくなるため、原稿面に対して垂直方向に画像読取装置の高さが増大してしまう。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、屈折型の読み取り光学系との置き換えが容易で薄型・コンパクトな反射型の読み取り光学系と、それを用いた画像読取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明の読み取り光学系は、原稿側から光路順に第1〜第4反射曲面を有し、原稿の画像を1次元的撮像素子上で結像させる反射型の読み取り光学系であって、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1反射曲面への軸上主光線の入射方向と、前記第2反射曲面からの軸上主光線の射出方向と、前記第3反射曲面への軸上主光線の入射方向と、前記第4反射曲面からの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする。
【0007】
第2の発明の読み取り光学系は、上記第1の発明の構成において、前記第1反射曲面へ入射する軸上主光線と、前記第4反射曲面から射出する軸上主光線と、が同一又は略同一の直線上に位置することを特徴とする。
【0008】
第3の発明の読み取り光学系は、上記第1又は第2の発明の構成において、前記第2反射曲面と前記第3反射曲面との間に絞り面が存在することを特徴とする。
【0009】
第4の発明の読み取り光学系は、上記第1,第2又は第3の発明の構成において、前記第1反射曲面と前記第4反射曲面とが同一部材で構成されていることを特徴とする。
【0010】
第5の発明の画像読取装置は、原稿を主走査方向に長く照明するランプと、そのランプで照明された原稿の画像を結像させる反射型の読み取り光学系と、その読み取り光学系により形成された光学像を電気的な信号に変換する主走査方向に長い1次元的撮像素子と、を備えた画像読取装置であって、前記読み取り光学系が原稿側から光路順に第1〜第4曲面ミラーを有し、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1曲面ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第2曲面ミラーからの軸上主光線の射出方向と、前記第3曲面ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第4曲面ミラーからの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施した反射型の読み取り光学系と、それを用いた画像読取装置(デジタル複写機,ファクシミリ,スキャナー等)を、図面を参照しつつ説明する。読み取り光学系の第1〜第3の実施の形態は、いずれも反射面を4面有しているが、第1の実施の形態では反射面が4面ともパワーを有しているのに対し、第2,第3の実施の形態では4面の反射面のうち1面がパワーを有していない。そこで、反射面が4面ともパワーを有するタイプと、反射面4面のうち3面がパワーを有するタイプと、に分けて各実施の形態を以下に説明する。
【0012】
《読み取り光学系の反射面が4面ともパワーを有するタイプ》
図1と図2に、読み取り光学系(OP)の第1の実施の形態を光学構成,光路等の光学断面で示す。その読み取り光学系(OP)を搭載した画像読取装置の第1の実施の形態を光学構成,光路等の光学断面で図3に示す。図1〜図3中、1は第1曲面ミラー、2は第2曲面ミラー、3は絞り、4は第3曲面ミラー、5は第4曲面ミラー、6は1次元的撮像素子(ラインCCD等)、IMは1次元的撮像素子(6)の受光面(画像読み取り部)上に形成される像面である。図1,図2中、M1は第1曲面ミラー(1)で構成された第1反射曲面、M2は第2曲面ミラー(2)で構成された第2反射曲面、STは絞り(3)で構成された絞り面、M3は第3曲面ミラー(4)で構成された第3反射曲面、M4は第4曲面ミラー(5)で構成された第4反射曲面、P0は軸上主光線、P1は軸外主光線である。また図3中、7は照明光源としてのランプ、OBは像面(IM)に対する物面、8は物面(OB)を構成する原稿、9〜11は原稿走査のために移動する平面ミラーである。
【0013】
図1〜図3では、原稿(8)中心から絞り(3)中心を通って1次元的撮像素子(6)中心に到達する光線を「軸上主光線」とするとき、図5に示すように第1反射曲面(M1)の面頂点を原点(0,0,0)とする直交座標系(X,Y,Z)において、第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向をX軸方向とし、1次元的撮像素子(6)の長手方向(つまり各画素を構成する受光素子の1次元配列方向であり、ここでは主走査方向に相当する。)をY軸方向とし、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向としている。したがって、図1が示す光学断面はXY断面であり、図2,図3及び図5が示す光学断面はXZ断面である。
【0014】
図3に示す画像読取装置では、主走査方向(Y軸方向)に長く延びたランプ(7)によって、原稿(8)が主走査方向に長く照明される。その反射光は、平面ミラー(9〜11)による光路の折り曲げと、平面ミラー(9〜11)の副走査方向(主走査方向及び面法線方向に対する垂直方向)への移動により、原稿(8)画像の全面について読み取り光学系(OP)に導かれる。ランプ(7)で照明された原稿(8)の画像は、原稿(8)側から光路順に第1〜第4曲面ミラー(1,2,4,5)で構成された読み取り光学系(OP)により、1次元的撮像素子(6)上で結像する。そして、読み取り光学系(OP)により形成された光学像は、1次元的撮像素子(6)により電気的な信号に変換される。
【0015】
読み取り光学系(OP)は、パワーを有する光学面として原稿(8)側から光路順に第1〜第4反射曲面(M1〜M4)を有している。このようにパワーを有する光学面として反射曲面のみを複数面有する構成では、パワーを有する透過面が含まれていないため色収差が発生しない。したがって、使用するランプ(7)が幅広い波長域を持つ場合でも、高いコントラストが得られる。また、色収差が発生しないということは、抑えるべき収差が従来よりも減ったということなので、従来よりも少ない面数で読み取り光学系(OP)を構成することが可能となり、コスト削減が可能となる。なお、第1〜第4反射曲面(M1〜M4)は第1〜第4曲面ミラー(1,2,4,5)でそれぞれ構成されているが、用いる光学素子は曲面ミラーに限らず、他のパワーを有する光学素子(プリズム,回折光学素子等)を用いて第1〜第4反射曲面(M1〜M4)を構成してもよい。
【0016】
また読み取り光学系(OP)は、第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第2反射曲面(M2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、第3反射曲面(M3)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4反射曲面(M4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、が同一又は略同一(X軸方向)になっている。言い換えれば、第1曲面ミラー(1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第2曲面ミラー(2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、第3曲面ミラー(4)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4曲面ミラー(5)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、が同一又は略同一(X軸方向)になっている。さらに、第1反射曲面(M1)へ入射する軸上主光線(P0)と、第4反射曲面(M4)から射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置するように構成されている。
【0017】
上記のような光路配置は、読み取り光学系(OP)に対する入射光を第1反射曲面(M1)でXY平面(図5)から遠ざけるように反射させ、第2反射曲面(M2)でXY平面と平行又は略平行に反射させ、第3反射曲面(M3)でXY平面に近づけるように反射させ、第4反射曲面(M4)でXY平面と平行又は略平行に反射させることにより構成される。なお、上記光路配置を2以上組み合わせることによっても、以下に説明するような効果を得ることは可能である。
【0018】
上記のように、第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4反射曲面(M4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、を同一又は略同一にすると、屈折型の読み取り光学系を搭載した従来の画像読取装置における、屈折型の読み取り光学系と反射型の読み取り光学系(OP)との置き換えを、メカ構成的な変更を必要最小限に抑えながら容易に行うことができる。また、光路の折り曲げに伴う大型化が抑えられるため、読み取り光学系(OP)の薄型・コンパクト化を達成することができる。したがって、この読み取り光学系(OP)を画像読取装置(図3)に用いれば、物面(OB,原稿面)に対して垂直方向(Z軸方向)に画像読取装置を低くして、画像読取装置のコンパクト化を達成することができる。
【0019】
また、第1反射曲面(M1)へ入射する軸上主光線(P0)と、第4反射曲面(M4)から射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置するように構成すると、読み取り光学系(OP)へ入射する軸上主光線(P0)と、読み取り光学系(OP)からの射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置することになる。その結果、屈折光学系でいうところの光軸上に1次元的撮像素子(6)が存在することになり、読み取り光学系(OP)への入射光線に対する1次元的撮像素子(6)の位置関係が、従来の屈折型の読み取り光学系と同じになる。したがって、上記読み取り光学系(OP)の置き換えを行う際のメカ構成的な変更箇所を更に少なくすることができる。また、屈折光学系用の測定器を用いたMTF(modulation transfer function)の測定が可能になる。つまり、入射光に対して垂直な像面を測定する一般的なMTF測定器を使用することが可能になり、それによって、読み取り光学系(OP)の性能評価を容易かつ低コストで行うことが可能になる。
【0020】
読み取り光学系(OP)において、第2,第3反射曲面(M2,M3)間には反射面が存在していないため、第2反射曲面(M2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と第3反射曲面(M3)への軸上主光線(P0)の入射方向とは一致している。第2反射曲面(M2)と第3反射曲面(M3)との間での軸上主光線(P0)の方向を、第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向及び第4反射曲面(M4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と同一又は略同一(つまり平行又は略平行)にすると、読み取り光学系(OP)の占める空間がZ軸方向にコンパクト化される。したがって、読み取り光学系(OP)のZ軸方向の高さを抑えて低くすることが可能になる。
【0021】
読み取り光学系(OP)において、第2反射曲面(M2)と第3反射曲面(M3)との間には絞り面(ST)が存在する。各反射曲面(M1〜M4)は絞り面(ST)から離れるほど大きくなるので、第2反射曲面(M2)と第3反射曲面(M3)との間に絞り(3)を配置すれば、各反射曲面(M1〜M4)を小さくすることができる。したがって、読み取り光学系(OP)のZ軸方向の高さを抑えて低くすることが可能になる。
【0022】
読み取り光学系(OP)の前記光路配置によれば、第1反射曲面(M1)と第4反射曲面(M4)とが近接することになる。このため、第1反射曲面(M1)と第4反射曲面(M4)とを同一部材で構成することが望ましい。つまり、第1,第4曲面ミラー(1,5)が一体化された構造の曲面ミラーで、第1,第4反射曲面(M1,M4)を構成することが望ましい。そのミラー構造は、例えば第1,第4反射曲面(M1,M4)を1つの部材の前面,後面として一体成形することにより、容易に得ることができる。第1反射曲面(M1)と第4反射曲面(M4)とを同一部材で構成すると、部品点数が少なくなるので、配置誤差による性能劣化を低減することが可能となり、低コスト化・コンパクト化も可能となる。
【0023】
第1〜第4反射曲面(M1〜M4)はいずれも、主走査方向に関しては対称面を持ち、かつ、副走査方向に関しては対称面を持たない自由曲面になっている。このような自由曲面を、複数の反射曲面のうちの少なくとも1面として用いることにより、主走査方向と副走査方向とで独立した収差補正が可能となる。この読み取り光学系(OP)では、第1〜第4反射曲面(M1〜M4)がY軸回りに傾いて配置されているが、このように複数の反射曲面がXZ断面(図5等)において偏心配置され、その偏心断面(XZ断面)内での光線配置が非対称であったとしても、上記特徴的な自由曲面を用いることにより良好な収差補正を実現することが可能である。したがって、この読み取り光学系(OP)を画像読取装置(図3)に用いれば、画像読取装置のコンパクト化,低コスト化及び高性能化を達成することができる。
【0024】
《読み取り光学系の反射面4面のうち3面がパワーを有するタイプ》
図7と図8に、読み取り光学系(OP)の第2の実施の形態を光学構成,光路等の光学断面で示し、図9と図10に、読み取り光学系(OP)の第3の実施の形態を光学構成,光路等の光学断面で示す。また、図7,図8に示す読み取り光学系(OP)を搭載した画像読取装置の第2の実施の形態を、光学構成,光路等の光学断面で図11に示す。図7〜図11中、1Aは第1ミラー、2Aは第2ミラー、3は絞り、4Aは第3ミラー、5Aは第4ミラー、6は1次元的撮像素子(ラインCCD等)、IMは1次元的撮像素子(6)の受光面(画像読み取り部)上に形成される像面である。図7〜図10中、S1は第1ミラー(1A)で構成された第1反射面、S2は第2ミラー(2A)で構成された第2反射面、STは絞り(3)で構成された絞り面、S3は第3ミラー(4A)で構成された第3反射面、S4は第4ミラー(5A)で構成された第4反射面、P0は軸上主光線、P1は軸外主光線である。また図11中、7は照明光源としてのランプ、OBは像面(IM)に対する物面、8は物面(OB)を構成する原稿、8aは原稿台、9〜11は原稿走査のために移動する平面ミラーである。
【0025】
図7〜図11では、原稿(8)中心から絞り(3)中心を通って1次元的撮像素子(6)中心に到達する光線を「軸上主光線」とするとき、図14に示すように第1反射面(S1)の面頂点を原点(0,0,0)とする直交座標系(X,Y,Z)において、第1反射面(S1)への軸上主光線(P0)の入射方向をX軸方向とし、1次元的撮像素子(6)の長手方向(つまり各画素を構成する受光素子の1次元配列方向であり、ここでは主走査方向に相当する。)をY軸方向とし、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向としている。したがって、図7,図9が示す光学断面はXY断面であり、図8,図10,図11及び図14が示す光学断面はXZ断面である。
【0026】
図11に示す画像読取装置では、主走査方向(Y軸方向)に長く延びたランプ(7)によって、原稿(8)が主走査方向に長く照明される。その反射光は、平面ミラー(9〜11)による光路の折り曲げと、平面ミラー(9〜11)の副走査方向(主走査方向及び面法線方向に対する垂直方向)への移動により、原稿(8)画像の全面について読み取り光学系(OP)に導かれる。ランプ(7)で照明された原稿(8)の画像は、原稿(8)側から光路順に第1〜第4ミラー(1A,2A,4A,5A)で構成された読み取り光学系(OP)により、1次元的撮像素子(6)上で結像する。そして、読み取り光学系(OP)により形成された光学像は、1次元的撮像素子(6)により電気的な信号に変換される。
【0027】
読み取り光学系(OP)の第2の実施の形態は、パワーを有する光学面として第2〜第4反射面(S2〜S4)を有しており、読み取り光学系(OP)の第3の実施の形態は、パワーを有する光学面として第1,第3,第4反射面(S1,S3,S4)を有している。このようにパワーを有する光学面として反射曲面のみを複数面有する構成では、パワーを有する透過面が含まれていないため色収差が発生しない。したがって、使用するランプ(7)が幅広い波長域を持つ場合でも、高いコントラストが得られる。また、色収差が発生しないということは、抑えるべき収差が従来よりも減ったということなので、従来よりも少ない面数で読み取り光学系(OP)を構成することが可能となり、コスト削減が可能となる。なお、パワーを有する反射曲面を構成するのに用いる光学素子は曲面ミラーに限らず、他のパワーを有する光学素子(プリズム,回折光学素子等)を用いて反射曲面を構成してもよい。
【0028】
また読み取り光学系(OP)の第2,第3の実施の形態では、第1反射面(S1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第2反射面(S2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、第3反射面(S3)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4反射面(S4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、が同一又は略同一(X軸方向)になっている。言い換えれば、第1ミラー(1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第2ミラー(2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、第3ミラー(4)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4ミラー(5)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、が同一又は略同一(X軸方向)になっている。さらに、第1反射面(S1)へ入射する軸上主光線(P0)と、第4反射面(S4)から射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置するように構成されている。
【0029】
上記のような光路配置は、読み取り光学系(OP)に対する入射光を第1反射面(S1)でXY平面(図14)から遠ざけるように反射させ、第2反射面(S2)でXY平面と平行又は略平行に反射させ、第3反射面(S3)でXY平面に近づけるように反射させ、第4反射面(S4)でXY平面と平行又は略平行に反射させることにより構成される。なお、上記光路配置を2以上組み合わせることによっても、以下に説明するような効果を得ることは可能である。
【0030】
上記のように、第1反射面(S1)への軸上主光線(P0)の入射方向と、第4反射面(S4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と、を同一又は略同一にすると、屈折型の読み取り光学系を搭載した従来の画像読取装置における、屈折型の読み取り光学系と反射型の読み取り光学系(OP)との置き換えを、メカ構成的な変更を必要最小限に抑えながら容易に行うことができる。また、光路の折り曲げに伴う大型化が抑えられるため、読み取り光学系(OP)の薄型・コンパクト化を達成することができる。したがって、この読み取り光学系(OP)を画像読取装置(図11)に用いれば、物面(OB,原稿面)に対して垂直方向(Z軸方向)に画像読取装置を低くして、画像読取装置のコンパクト化を達成することができる。
【0031】
また、第1反射面(S1)へ入射する軸上主光線(P0)と、第4反射面(S4)から射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置するように構成すると、読み取り光学系(OP)へ入射する軸上主光線(P0)と、読み取り光学系(OP)からの射出する軸上主光線(P0)と、が同一又は略同一の直線上に位置することになる。その結果、屈折光学系でいうところの光軸上に1次元的撮像素子(6)が存在することになり、読み取り光学系(OP)への入射光線に対する1次元的撮像素子(6)の位置関係が、従来の屈折型の読み取り光学系と同じになる。したがって、上記読み取り光学系(OP)の置き換えを行う際のメカ構成的な変更箇所を更に少なくすることができる。また、屈折光学系用の測定器を用いたMTF(modulation transfer function)の測定が可能になる。つまり、入射光に対して垂直な像面を測定する一般的なMTF測定器を使用することが可能になり、それによって、読み取り光学系(OP)の性能評価を容易かつ低コストで行うことが可能になる。
【0032】
読み取り光学系(OP)において、第2,第3反射面(S2,S3)間には反射面が存在していないため、第2反射面(S2)からの軸上主光線(P0)の射出方向と第3反射面(S3)への軸上主光線(P0)の入射方向とは一致している。第2反射面(S2)と第3反射面(S3)との間での軸上主光線(P0)の方向を、第1反射面(S1)への軸上主光線(P0)の入射方向及び第4反射面(S4)からの軸上主光線(P0)の射出方向と同一又は略同一(つまり平行又は略平行)にすると、読み取り光学系(OP)の占める空間がZ軸方向にコンパクト化される。したがって、読み取り光学系(OP)のZ軸方向の高さを抑えて低くすることが可能になる。
【0033】
読み取り光学系(OP)において、第2反射面(S2)と第3反射面(S3)との間には絞り面(ST)が存在する。各反射面(S1〜S4)は絞り面(ST)から離れるほど大きくなるので、第2反射面(S2)と第3反射面(S3)との間に絞り(3)を配置すれば、各反射面(S1〜S4)を小さくすることができる。したがって、読み取り光学系(OP)のZ軸方向の高さを抑えて低くすることが可能になる。
【0034】
読み取り光学系(OP)の前記光路配置によれば、第1反射面(S1)と第4反射面(S4)とが近接することになる。このため、第1反射面(S1)と第4反射面(S4)とを同一部材で構成することが望ましい。つまり、第1,第4ミラー(1,5)が一体化された構造のミラーで、第1,第4反射面(S1,S4)を構成することが望ましい。そのミラー構造は、例えば第1,第4反射面(S1,S4)を1つの部材の前面,後面として一体成形することにより、容易に得ることができる。第1反射面(S1)と第4反射面(S4)とを同一部材で構成すると、部品点数が少なくなるので、配置誤差による性能劣化を低減することが可能となり、低コスト化・コンパクト化も可能となる。
【0035】
第1〜第4反射面(S1〜S4)のうち曲面を成す反射面は、主走査方向に関しては対称面を持ち、かつ、副走査方向に関しては対称面を持たない自由曲面になっている。このような自由曲面を、複数の反射面のうちの少なくとも1面として用いることにより、主走査方向と副走査方向とで独立した収差補正が可能となる。この読み取り光学系(OP)では、第1〜第4反射面(S1〜S4)がY軸回りに傾いて配置されているが、このように複数の反射面がXZ断面(図14等)において偏心配置され、その偏心断面(XZ断面)内での光線配置が非対称であったとしても、上記特徴的な自由曲面を用いることにより良好な収差補正を実現することが可能である。したがって、この読み取り光学系(OP)を画像読取装置(図11)に用いれば、画像読取装置のコンパクト化,低コスト化及び高性能化を達成することができる。
【0036】
《特徴点等》
前述した各実施の形態には以下の構成(C1,C2,…;D1,D2,…;E1,E2,…)を有する発明が含まれており、その構成により、屈折型の読み取り光学系との置き換えが容易で薄型・コンパクトな反射型の読み取り光学系と、それを用いた画像読取装置を実現することができる。
【0037】
(C1) 原稿側から光路順に第1〜第4反射面を有し、原稿の画像を1次元的撮像素子上で結像させる反射型の読み取り光学系であって、前記第1〜第4反射面のうち少なくとも3つの反射面がパワーを有する反射面であり、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1反射面への軸上主光線の入射方向と、前記第2反射面からの軸上主光線の射出方向と、前記第3反射面への軸上主光線の入射方向と、前記第4反射面からの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする読み取り光学系。
(C2) 前記第1反射面へ入射する軸上主光線と、前記第4反射面から射出する軸上主光線と、が同一又は略同一の直線上に位置することを特徴とする上記(C1)記載の読み取り光学系。
(C3) 前記第2反射面と前記第3反射面との間に絞り面が存在することを特徴とする上記(C1)又は(C2)記載の読み取り光学系。
(C4) 前記第1反射面と前記第4反射面とが同一部材で構成されていることを特徴とする上記(C1),(C2)又は(C3)記載の読み取り光学系。
(C5) 前記第1反射面が平面反射面であり、前記第2〜第4反射面がパワーを有する反射面であることを特徴とする上記(C1),(C2),(C3)又は(C4)記載の読み取り光学系。
(C6) 前記第2反射面が平面反射面であり、前記第1,第3,第4反射面がパワーを有する反射面であることを特徴とする上記(C1),(C2),(C3)又は(C4)記載の読み取り光学系。
【0038】
(D1) 原稿からの反射光を折り返す複数の平面ミラーと、その平面ミラーで折り返された光を反射させて原稿の画像を1次元的撮像素子上で結像させる第1〜第4反射面と、を備えた反射型の読み取り光学系であって、前記第1〜第4反射面のうちの3つの反射面がパワーを有する反射面であり、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1反射面へ入射する軸上主光線と、前記第4反射面から射出する軸上主光線と、が同一又は略同一の直線上に位置することを特徴とする読み取り光学系。
(D2) 前記第2反射面から射出して前記第3反射面に入射する軸上主光線が、前記直線に対して平行であることを特徴とする上記(D1)記載の読み取り光学系。
(D3) 前記第2反射面と前記第3反射面との間に絞り面が存在することを特徴とする上記(D1)又は(D2)記載の読み取り光学系。
(D4) 前記第1反射面と前記第4反射面とが同一部材で構成されていることを特徴とする上記(D1),(D2)又は(D3)記載の読み取り光学系。
(D5) 前記第1反射面が平面反射面であり、前記第2〜第4反射面がパワーを有する反射面であることを特徴とする上記(D1),(D2),(D3)又は(D4)記載の読み取り光学系。
(D6) 前記第2反射面が平面反射面であり、前記第1,第3,第4反射面がパワーを有する反射面であることを特徴とする上記(D1),(D2),(D3)又は(D4)記載の読み取り光学系。
【0039】
(E1) 原稿を主走査方向に長く照明するランプと、そのランプで照明された原稿の画像を結像させる反射型の読み取り光学系と、その読み取り光学系により形成された光学像を電気的な信号に変換する主走査方向に長い1次元的撮像素子と、を備えた画像読取装置であって、前記読み取り光学系が原稿側から光路順に第1〜第4ミラーを有し、前記第1〜第4ミラーのうち少なくとも3つのミラーが曲面ミラーであり、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第2ミラーからの軸上主光線の射出方向と、前記第3ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第4ミラーからの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする画像読取装置。
(E2) 前記第1ミラーへ入射する軸上主光線と、前記第4ミラーから射出する軸上主光線と、が同一又は略同一の直線上に位置することを特徴とする上記(E1)記載の画像読取装置。
(E3) 前記第2ミラーと前記第3ミラーとの間に絞り面が存在することを特徴とする上記(E1)又は(E2)記載の画像読取装置。
(E4) 前記第1ミラーと前記第4ミラーとが同一部材で構成されていることを特徴とする上記(E1),(E2)又は(E3)記載の画像読取装置。
(E5) 前記第1ミラーが平面反射面を有し、前記第2〜第4ミラーが曲面反射面を有することを特徴とする上記(E1),(E2),(E3)又は(E4)記載の画像読取装置。
(E6) 前記第2ミラーが平面反射面を有し、前記第1,第3,第4ミラーが曲面反射面を有することを特徴とする上記(E1),(E2),(E3)又は(E4)記載の画像読取装置。
(E7) さらに、原稿から射出した光(反射光又は透過光)を反射させて前記読み取り光学系に導く複数の平面ミラーを有することを特徴とする上記(E1),(E2),(E3),(E4),(E5)又は(E6)記載の画像読取装置。
【0040】
【実施例】
以下、本発明を実施した反射型の読み取り光学系を、コンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜3は、前述した第1〜第3の実施の形態にそれぞれ対応しており、実施例1〜3における光学構成,光路等は前述の光学断面図(図1〜図3,図7〜図11)に示す通りである。
【0041】
実施例1のコンストラクションデータを表1,表2に示す。面の配置は、その面の位置と傾きで特定される。各面の位置は、図5に示すように第1反射曲面(M1)の面頂点を原点(0,0,0)とするグローバルな直交座標系(X,Y,Z)において{X軸方向:第1反射曲面(M1)への軸上主光線(P0)の入射方向,Y軸方向:1次元的撮像素子(6)の長手方向,Z軸方向:X軸及びY軸に直交する方向}、各面が軸上主光線(P0)と交わる点(面頂点)の座標(X,Y,Z)で表される(単位:mm)。各面の傾きはYZ平面を基準とし、各面が軸上主光線(P0)と交わる点を中心とした、X軸,Y軸,Z軸回りの回転量(X,Y,Zの順)で表される(単位:°)。各面配置を表す座標データとして、面頂点座標と各軸回りの回転量(偏芯データ)を表1に示す。また、物面(OB)等の曲率半径,物体距離に相当する面間隔、Y,Z軸方向の有効Fナンバーをあわせて示す。
【0042】
実施例1の第1〜第4反射曲面(M1〜M4)は自由曲面である。その面形状は、図6に示すように各面が軸上主光線(P0)と交わる点(面頂点)を原点(0,0,0)とするローカルな直交座標系(x,y,z)において、yz平面からのx軸方向の変位量(sag;単位:mm)を表す以下の式(FS)で定義される。第1〜第4反射曲面(M1〜M4)の自由曲面データとして、式(FS)中の自由曲面係数Aijを表2に示す(ただし、E−n=×10−nである。)。
【0043】
【数1】
Figure 2004133378
【0044】
実施例2,3のコンストラクションデータを表3〜表6に示す。面の配置は、その面の位置と傾きで特定される。各面の位置は、図14に示すように第1反射面(S1)の面頂点を原点(0,0,0)とするグローバルな直交座標系(X,Y,Z)において{X軸方向:第1反射面(S1)への軸上主光線(P0)の入射方向,Y軸方向:1次元的撮像素子(6)の長手方向,Z軸方向:X軸及びY軸に直交する方向}、各面が軸上主光線(P0)と交わる点(面頂点)の座標(X,Y,Z)で表される(単位:mm)。各面の傾きはYZ平面を基準とし、各面が軸上主光線(P0)と交わる点を中心とした、X軸,Y軸,Z軸回りの回転量(X,Y,Zの順)で表される(単位:°)。各面配置を表す座標データとして、面頂点座標と各軸回りの回転量(偏芯データ)を表3,表5に示す。また、物面(OB)等の曲率半径,物体距離に相当する面間隔、Y,Z軸方向の有効Fナンバーをあわせて示す。
【0045】
実施例2の第2〜第4反射面(S2〜S4)と実施例3の第1,第3,第4反射面(S1,S3,S4)は自由曲面である。その面形状は、図15に示すように各面が軸上主光線(P0)と交わる点(面頂点)を原点(0,0,0)とするローカルな直交座標系(x,y,z)において、yz平面からのx軸方向の変位量(sag;単位:mm)を表す前記式(FS)で定義される。各反射曲面の自由曲面データとして、式(FS)中の自由曲面係数Aijを表4,表6に示す(ただし、E−n=×10−nである。)。
【0046】
図4,図12,図13に、実施例1〜3のMTFスルーフォーカスカーブを示す。このMTF曲線図は、縦軸がMTF値(MODULATION)、横軸が軸上デフォーカス位置(DEFOCUSING POSITION,mm)であり、軸上から最大像高までの各像高{0.0,0.5,0.7,1.0 FIELD(半画角,単位:°)}でのMTF曲線を、解像限界(DIFFRACTION LIMIT)と共に、メリディオナル面(M),サジタル面(S)についてそれぞれ示している。なお、実施例1〜3での使用波長は546.1(nm)であり、実施例1での空間周波数は原稿(8)側で6(本/mm)、実施例2,3での空間周波数は原稿(8)側で4.5(本/mm)である。
【0047】
【表1】
Figure 2004133378
【0048】
【表2】
Figure 2004133378
【0049】
【表3】
Figure 2004133378
【0050】
【表4】
Figure 2004133378
【0051】
【表5】
Figure 2004133378
【0052】
【表6】
Figure 2004133378
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、その特徴的な光路配置により、従来の屈折型の読み取り光学系との置き換えが容易で薄型・コンパクトな反射型の読み取り光学系と、それを用いた画像読取装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】読み取り光学系の第1の実施の形態(実施例1)を示すXY光学断面図。
【図2】読み取り光学系の第1の実施の形態(実施例1)を示すXZ光学断面図。
【図3】図1,図2の読み取り光学系を備えた画像読取装置全体の概略構成を示すXZ光学断面図。
【図4】読み取り光学系(実施例1)のMTFスルーフォーカスカーブを示すグラフ。
【図5】読み取り光学系(実施例1)全体の座標系を示すXZ光学断面図。
【図6】読み取り光学系(実施例1)を構成している自由曲面の座標系を示すXZ光学断面図。
【図7】読み取り光学系の第2の実施の形態(実施例2)を示すXY光学断面図。
【図8】読み取り光学系の第2の実施の形態(実施例2)を示すXZ光学断面図。
【図9】読み取り光学系の第3の実施の形態(実施例3)を示すXY光学断面図。
【図10】読み取り光学系の第3の実施の形態(実施例3)を示すXZ光学断面図。
【図11】図7,図8の読み取り光学系を備えた画像読取装置全体の概略構成を示すXZ光学断面図。
【図12】読み取り光学系(実施例2)のMTFスルーフォーカスカーブを示すグラフ。
【図13】読み取り光学系(実施例3)のMTFスルーフォーカスカーブを示すグラフ。
【図14】読み取り光学系(実施例2,3)全体の座標系を示すXZ光学断面図。
【図15】読み取り光学系(実施例2,3)を構成している自由曲面の座標系を示すXZ光学断面図。
【符号の説明】
1  …第1曲面ミラー
2  …第2曲面ミラー
3  …絞り
4  …第3曲面ミラー
5  …第4曲面ミラー
1A …第1ミラー
2A …第2ミラー
4A …第3ミラー
5A …第4ミラー
6  …1次元的撮像素子
7  …ランプ
8  …原稿
9〜11 …平面ミラー
OP …読み取り光学系
P0 …軸上主光線
P1 …軸外主光線
M1 …第1反射曲面
M2 …第2反射曲面
ST …絞り面
M3 …第3反射曲面
M4 …第4反射曲面
S1 …第1反射面
S2 …第2反射面
S3 …第3反射面
S4 …第4反射面
OB …物面
IM …像面

Claims (5)

  1. 原稿側から光路順に第1〜第4反射曲面を有し、原稿の画像を1次元的撮像素子上で結像させる反射型の読み取り光学系であって、
    原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1反射曲面への軸上主光線の入射方向と、前記第2反射曲面からの軸上主光線の射出方向と、前記第3反射曲面への軸上主光線の入射方向と、前記第4反射曲面からの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする読み取り光学系。
  2. 前記第1反射曲面へ入射する軸上主光線と、前記第4反射曲面から射出する軸上主光線と、が同一又は略同一の直線上に位置することを特徴とする請求項1記載の読み取り光学系。
  3. 前記第2反射曲面と前記第3反射曲面との間に絞り面が存在することを特徴とする請求項1又は2記載の読み取り光学系。
  4. 前記第1反射曲面と前記第4反射曲面とが同一部材で構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の読み取り光学系。
  5. 原稿を主走査方向に長く照明するランプと、そのランプで照明された原稿の画像を結像させる反射型の読み取り光学系と、その読み取り光学系により形成された光学像を電気的な信号に変換する主走査方向に長い1次元的撮像素子と、を備えた画像読取装置であって、
    前記読み取り光学系が原稿側から光路順に第1〜第4曲面ミラーを有し、原稿中心から絞り中心を通って1次元的撮像素子中心に到達する光線を軸上主光線とするとき、前記第1曲面ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第2曲面ミラーからの軸上主光線の射出方向と、前記第3曲面ミラーへの軸上主光線の入射方向と、前記第4曲面ミラーからの軸上主光線の射出方向と、が同一又は略同一であることを特徴とする画像読取装置。
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