JP5752972B2 - 耐熱エアホース - Google Patents
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Description
(a)アクリル系ゴム。
(b)表面に水酸基を有するカーボンブラック。
(A)エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)およびエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)の少なくとも一方からなるエチレン−プロピレン系ゴム。
(B)架橋剤。
(a)アクリル系ゴム。
(b)表面に水酸基を有するカーボンブラック。
(A)エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)およびエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)の少なくとも一方からなるエチレン−プロピレン系ゴム。
(B)架橋剤。
まず、本発明の耐熱エアホースの内層用材料となる、アクリル系ゴム組成物について説明する。
上記アクリル系ゴム組成物は、アクリル系ゴム(a成分)と、表面に水酸基を有するカーボンブラック(b成分)とを必須成分とする。
上記アクリル系ゴム(a成分)としては、アクリル酸エステル含有量が70〜100重量%、エチレン含有量が0〜10重量%、酢酸ビニル含有量が0〜20重量%であるものが、耐熱性の点から好ましい。
上記カーボンブラックとしては、例えば、HAFカーボンブラック、MAFカーボンブラック、FEFカーボンブラック、SRFカーボンブラック、GPFカーボンブラック等のファーネスブラックや、FTカーボンブラック、MTカーボンブラック等のサーマルブラックがあげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
〈全酸性基量〉
カーボンブラックに水酸化ナトリウム水溶液を加え振とうし遠心分離した後、上澄み液にメチルオレンジを加え塩酸水溶液で滴定することにより求める。
〈強酸性基量〉
カーボンブラックに炭酸ナトリウム水溶液を加え振とうし遠心分離した後、上澄み液にメチルオレンジを加え塩酸水溶液で滴定することにより求める。
上記架橋剤としては、例えば、アミン架橋剤、酸無水物架橋剤、尿素架橋剤、ルイス酸架橋剤等が、単独でもしくは併用される。これらのなかでも、耐熱性の点で、アミン架橋剤が好ましい。
つぎに、本発明の耐熱エアホースの外層用材料となる、エチレン−プロピレン系ゴム組成物について説明する。
上記エチレン−プロピレン系ゴム組成物は、エチレン−プロピレン系ゴム(A成分)と、架橋剤(B成分)とを必須成分とする。
上記エチレン−プロピレン系ゴム(A成分)としては、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)およびエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)の少なくとも一方が用いられる。
上記架橋剤(B成分)としては、例えば、硫黄、過酸化物架橋剤(パーオキサイド架橋剤)等が、単独でもしくは併用される。これらのなかでも、耐熱性の点で、過酸化物架橋剤が好ましい。
上記加硫促進剤としては、例えば、チアゾール系,スルフェンアミド系,チウラム系,アルデヒドアンモニア系,アルデヒドアミン系,グアニジン系,チオウレア系等の加硫促進剤があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。これらのなかでも、加硫反応性に優れる点で、スルフェンアミド系加硫促進剤が好ましい。
上記カーボンブラックとしては、押出加工性や補強性に優れたものが好ましく、例えば、SAF級、ISAF級、HAF級、MAF級、FEF級、GPF級、SRF級、FT級、MT級等のものがあげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記加硫助剤としては、例えば、亜鉛華(ZnO)、ステアリン酸、酸化マグネシウム等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記プロセスオイルとしては、例えば、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、アロマ系オイル等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記共架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)が好適に用いられ、これらとともに、トリアリルシアヌレート、ダイアセトンジアクリルアミド、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジイソプロペニルベンゼン、p−キノンジオキシム、p,p−ジベンゾイルキノンジオキシム、フェニルマレイミド、アリルメタクリレート、N,N−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テトラアリルオキシエタン、1,2−ポリブタジエン等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記老化防止剤としては、例えば、カルバメート系,フェニレンジアミン系,フェノール系,ジフェニルアミン系,キノリン系等の老化防止剤や、ワックス類等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
つぎに、内層1と外層2とを接着するシラン系接着剤について説明する。
上記シラン系接着剤としては、加熱によって加硫する熱加硫形のシラン系接着剤であっても、硬化剤の混合または空気の湿気で加硫させる室温加硫形のシラン系接着剤(RTVシリコーン)であってもよく、具体的には、シランカップリング剤を反応させてオリゴマーとしたもので、かつ官能基としてアミノ基、ビニル基等を有するものが好ましい。
つぎに、内層1と外層2との界面に形成される補強糸層3について説明する。
下記の表1に示す各成分を同表に示す割合で配合し、これらをバンバリーミキサーやニーダーを用いて混練することにより、アクリル系ゴム組成物を調製した。
日本ゼオン社製、ニポールAR31
キャボットジャパン社製、ショウブラックN110(窒素吸着比表面積:135×103m2/kg、OH量:0.59meq./g)
キャボットジャパン社製、ショウブラックN220(窒素吸着比表面積:122×103m2/kg、OH量:0.61meq./g)
キャボットジャパン社製、ショウブラックN330(窒素吸着比表面積:76×103m2/kg、OH量:0.55meq./g)
東海カーボン社製、シーストSO(窒素吸着比表面積:35×103m2/kg、OH量:0.31meq./g)
東海カーボン社製、シーストS(窒素吸着比表面積:23×103m2/kg、OH量:0.18meq./g)
キャンカーブ社製、サーマックスN990(窒素吸着比表面積:7×103m2/kg、OH量:0.1meq./g)
日本油脂社製、ビーズステアリン酸さくら
旭電化工業社製、アデカサイザーRS735
クロンプトン社製、ナウガード445
大内新興化学社製、バルノックAB
下記の表2に示す各成分を同表に示す割合で配合し、バンバリーミキサーおよびオープンロールを用いて混練して、エチレン−プロピレン系ゴム組成物を調製した。
住友化学工業社製、エスプレン505
住友化学工業社製、エスプレン201
酸化亜鉛(三井金属鉱業社製、酸化亜鉛2種)
日本油脂社製、ビーズステアリン酸さくら
SRF級カーボンブラック(キャボットジャパン社製、ショウブラックIP−200)
日本サン石油社製、サンフレックス2280
大内新興化学工業社製、ノクラックMB
三新化学工業社製、サンセラーTT−G
三新化学工業社製、サンセラーTET−G
三新化学工業社製、サンセラーCZ−G
大内新興化学工業社製、ノクセラーBZ−G
硫黄(鶴見化学工業社製、サルファックスT−10)
日本油脂社製、パークミルD40
TAIC(日本化成社製)
《シラン系接着剤(実施例用)》
ロード・ファー・イースト社製、ケムロックAP−133
《ポリオレフィン系接着剤(比較例用)》
ロード・ファー・イースト社製、ケムロック6100
アクリル系ゴム組成物(内層用材料)およびエチレン−プロピレン系ゴム組成物(外層用材料)を、下記の表3に示す組み合わせで積層し、シラン系接着剤を用いて両層を接着して、耐熱エアホースを作製した。すなわち、アクリル系ゴム組成物(内層用材料)をマンドレル上に押出成形し、その上に、シラン系接着剤を、コーティングにより塗布した。つぎに、その表面に、エチレン−プロピレン系ゴム組成物(外層用材料)を押出成形し、160℃×1時間加熱し、さらに、150℃×8時間オーブンにて二次加硫することにより、内層(厚み3mm)の外周面に外層(厚み2mm)が形成されてなる耐熱エアホース(内径12mm、外径22mm)を作製した。
アクリル系ゴム組成物(内層用材料)およびエチレン−プロピレン系ゴム組成物(外層用材料)の組み合わせを、下記の表3および表4に示す組み合わせに変更する以外は、実施例1と同様にして耐熱エアホースを作製した。なお、比較例1は接着剤を使用せず、比較例2は、シラン系接着剤に代えて、ポリオレフィン系接着剤を使用した。
170℃×600時間老化後の各ホースの内面から採取したJIS5号ダンベルを作成し、JIS K 6251に準じて、破断伸び(EB)を評価した。
〈評価〉
○:伸びが200%以上
△:伸びが100%以上で200%より小さい
×:伸びが100%より小さい
各耐熱ホースから、厚み3mm(内層の厚み1.5mm、外層の厚み1.5mm)、幅25.4mmの試験片を切り出し、その試験片の内層を、引張試験機(JIS B 7721)を用いて、毎分50mmの速度で引き剥がし、その際の層間接着力(N/mm)を測定した。
〈評価〉
○:2.4N/mm以上
△:2.0N/mm以上で2.4N/mmより小さい
×:2.0N/mmより小さい
また、比較例2は、シラン系接着剤に代えて、ポリオレフィン系接着剤を使用しているため、層間接着性が劣っていた。
2 外層
3 補強糸層
Claims (7)
- 内層と、その外周に形成される外層とを備えた耐熱エアホースであって、内層が、下記の(a)および(b)成分を含有するアクリル系ゴム組成物を用いてなり、外層が、下記の(A)および(B)成分を含有するエチレン−プロピレン系ゴム組成物を用いてなり、内層と外層とがシラン系接着剤を用いて接着されていることを特徴とする耐熱エアホース。
(a)アクリル系ゴム。
(b)表面に水酸基を有するカーボンブラック。
(A)エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)およびエチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)の少なくとも一方からなるエチレン−プロピレン系ゴム。
(B)架橋剤。 - (b)成分の窒素吸着比表面積が、35×103〜125×103m2/kgである請求項1記載の耐熱エアホース。
- (b)成分の含有量が、(a)成分100重量部に対して30〜80重量部である請求項1または2記載の耐熱エアホース。
- 内層と外層との界面に補強糸層を備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の耐熱エアホース。
- 耐熱エアホースが、自動車用エアホースである請求項1〜4のいずれか一項に記載の耐熱エアホース。
- アクリル系ゴム組成物が、アミン架橋剤、酸無水物架橋剤、尿素架橋剤およびルイス酸架橋剤からなる群から選ばれた少なくとも一つの架橋剤を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の耐熱エアホース。
- (B)の架橋剤が、硫黄および過酸化物架橋剤の少なくとも一方である請求項1〜6のいずれか一項に記載の耐熱エアホース。
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JP2011074930A JP5752972B2 (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 耐熱エアホース |
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JP2012207748A JP2012207748A (ja) | 2012-10-25 |
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JP2011074930A Active JP5752972B2 (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 耐熱エアホース |
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JP4081711B2 (ja) * | 2002-06-17 | 2008-04-30 | 旭硝子株式会社 | 積層ゴムホース |
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2011
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