JP5752641B2 - 生産管理方法および生産管理システム - Google Patents
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Description
このような検査は、検査方法も法律等で定められている場合があり、その検査のために一定の時間を要することがある。
例えば、食料品には、細菌を一定時間(24〜72時間)に亘って培養し、その数を計測する培養法での細菌検査が義務付けられる場合がある。培養法では検査結果が得られるまでの時間が長く、その間は当該食料品を流通させることができない。そして、流通できない食料品は中間仕掛かり品となるため、生産者は大量の仕掛かり品を管理する必要がある。
なお、実施例1では、流通する製品(最終製品)の形態を、小分けパックに小分けされた精肉(食料品)とし、小分けされる肉塊を中間製品とする。
肉塊2を最終製品の小分けパック20に小分けして市場に流通させるためには肉塊2を検体とする細菌検査の実施が必要になる。
そこで、実施例1に係る生産管理システム1は、肉塊2に対して細菌検査を実施する検査手段(細菌検査部10a)と、肉塊2を小分けパック20に小分けして最終製品を生産する生産部10bと、を含んで構成される。なお、実施例1において、細菌検査部10aおよび生産部10bは製造工場などの生産拠点1aに備わる。また、生産拠点1aには生産管理システム1の制御手段として制御装置3が備わり、細菌検査部10aおよび生産部10bを管理する。
つまり、実施例1では保管倉庫1bの制御装置4が小分けパック20を管理する管理手段として機能する。
また、生産拠点1aの制御装置3と保管倉庫1bの制御装置4は、例えばインターネットINETなどのネットワークを介して接続され、制御装置3と制御装置4の間でデータが送受信可能に構成される。
制御装置3と制御装置4を接続するネットワークはインターネットINETに限定されず、社内LAN(Local Area Network)などであってもよい。
培養検査10a2は、肉塊2に付着している細菌をシャーレ11内の寒天11aで培養し、培養した後の細菌数を計測する方法であって精度が高い細菌検査方法とされている。そのため、例えば食料品の細菌検査として培養法による検査(培養検査10a2)が義務付けられる場合がある。
したがって、生産拠点1aでは長時間に亘って肉塊2(中間製品)の状態で管理する必要がある。中間製品である肉塊2は最終製品まで到達しない中間仕掛り品であり、生産拠点1aには大量の中間仕掛り品が生じる。
そして、実施例1では代替検査10a1による細菌検査が終了した時点で、制御装置3が肉塊2を生産部10bに進める許可を出すことができ、肉塊2は生産部10bで小分けパック20に小分けされて最終製品となる。
そして、制御装置3は微生物検査装置12から送信された第1検査結果を解析し、第1検査結果から判定される細菌数が所定の基準値より少ない場合、制御装置3は、代替検査10a1による細菌検査の対象となった肉塊2は、細菌検査の検査結果が所定の基準を満たすと判定する。
さらに、制御装置3は、当該肉塊2を生産部10bに進めることを許可する。このように、制御装置3は、第1検査結果が得られた時点で、第1検査結果に基づいて、最終製品を生産する工程を進めることを許可する。
例えば制御装置3は、生産管理システム1の管理者に対して肉塊2を生産部10bに進めるように指示を与える。
小分けパック20に付与される識別符号20aは、例えば、小分けパック20ごとに異なる数値、または、数値と文字記号(アルファベットなど)の組み合わせとすればよい。図1では識別符号20aとして「B1」,「B2」,「B3」を例示する。また、識別符号20aは二次元コードなどに記号化されて外装20bに印字される構成であってもよい。
なお、識別符号20aは、例えば制御装置3が作成し、さらに、制御装置3に備わるインクジェットプリンタ等の印字機(図示せず)で小分けパック20の外装20bに印字する構成とすればよい。つまり、実施例1においては、制御装置3が、識別符号20aを小分けパック20ごとに付与する機能、および、識別符号20aを小分けパック20に印字する機能を有する構成とすればよい。
または、生産管理システム1の管理者が、個別に識別するシャーレID11bをシャーレ11に適宜付与する構成としてもよい。
なお、例えば1つの肉塊2に付着している細菌を複数のシャーレ11で培養する場合、同じ肉塊2の細菌を培養する複数のシャーレ11に同じシャーレID11bが付与される構成であってもよい。
このように、実施例1の生産管理システム1では培養検査10a2の第2検査結果が得られる前に第1検査結果に基づいて最終製品を生産することができ、生産拠点1aにおける中間仕掛り品を減らすことができる。
制御装置3は、図2の(a)に示すように肉塊2に付与された納入番号2a「1234」と、その肉塊2が小分けされた小分けパック20に付与された識別符号20a(「B1」,「B2」,「B3」,・・・)を関連付けて管理する。
保管倉庫1bでは、保管される小分けパック20に付与された識別符号20aが制御装置4に登録され、制御装置4は保管倉庫1bに保管される小分けパック20を識別符号20aに基づいて在庫管理する。
具体的に保管倉庫1bには小分けパック20に印字された識別符号20aを読み取る読取手段(読取装置41)が備わり、小分けパック20が保管倉庫1bに搬入されるときに読取装置41が小分けパック20に印字された識別符号20aを読み取って制御装置4に通知する。
この構成によって、制御装置4は、読取装置41が読み取った識別符号20aに基づいて、保管倉庫1bで保管される小分けパック20を管理(在庫管理)できる。識別符号20aが二次元コードで印字される場合、読取装置41にはバーコードリータが備わる構成が好ましい。
具体的に制御装置3は、図2の(c)に示す管理データ3aを参照し、入力されたシャーレID11bが関連付けられた小分けパック20の識別符号20aを選択する。
例えば、シャーレID11bが「SA」のシャーレ11の第2検査結果(細菌数)が所定の基準値を超えているとき、制御装置3は管理データ3aを参照して「SA」のシャーレID11bに対応している識別符号20a(「B1」,「B2」,「B3」)を選択する。
このように、制御装置3は、培養検査10a2による細菌検査の第2検査結果が所定の基準を満たさない肉塊2が小分けされた小分けパック20に付与された識別符号20aを、管理データ3aを参照して個別に選択できる。
具体的に制御装置3は選択した識別符号20aを保管倉庫1bの制御装置4に送信して通知する。制御装置4は、制御装置3から通知された識別符号20aが付された小分けパック20を不良品と判定し、当該小分けパック20を回収する指示を保管倉庫1bの管理者に与える。
この構成によって、培養検査10a2による細菌検査で細菌数が所定の基準値を超えた肉塊2、つまり、培養検査10a2による細菌検査の第2検査結果が所定の基準を満たさない肉塊2が小分けされた小分けパック20のみを回収できる。
例えば、肉塊2が生産拠点1aに納入されたときに制御装置3は当該肉塊2に対する管理を開始する。
制御装置3は、細菌検査部10aでの肉塊2の細菌検査が開始した情報が入力されると(ステップS1)、微生物検査装置12を利用した代替検査10a1による細菌検査が終了するまで待機する(ステップS2→NO)。なお、制御装置3は、肉塊2が納入されたときに、その肉塊2に納入番号2aを付与する。
制御装置3は代替検査10a1による細菌検査の終了を判定すると(ステップS2→YES)、第1検査結果を解析し、細菌数が所定の基準値を下回るときは当該肉塊2を生産部10bに進めることを許可する(ステップS3)。
つまり、制御装置3は、代替検査10a1で得られる検査結果(第1検査結果)が所定の基準を満たしている肉塊2は、小分けパック20に小分けできる基準を満たしていると判定する。
なお、第1検査結果で解析される細菌数が所定の基準値を超える場合、制御装置3は肉塊2に対する管理を終了する。
また、制御装置3は、培養検査10a2で肉塊2の細菌を培養しているシャーレ11に付与されているシャーレID11bを、当該肉塊2が小分けされた小分けパック20に付与した識別符号20aに関連付けた管理データ3aを作成し(ステップS6)、作成した管理データ3aを図示しない記憶部に記憶する。
そして、細菌数が所定の基準値を超えている場合(ステップS8→YES)、制御装置3は、管理データ3aを参照して、当該肉塊2が小分けされた小分けパック20に付与されている識別符号20aを選択する(ステップS9)。具体的に、制御装置3は管理データ3aを参照して、細菌数が所定の基準値を超えているシャーレ11に付与されているシャーレID11bが関連付けられている識別符号20aを選択する。
このように図3に示す手順で制御装置3は肉塊2を管理する。
しかしながら、実施例1では小分けパック20に個別の識別符号20aが付与され、さらに、肉塊2の細菌を培養するシャーレ11に付与されるシャーレID11bと小分けパック20の識別符号20aが関連付けられるため、細菌数が所定の基準値を超えた肉塊2が小分けされた小分けパック20を個別に識別可能になる。したがって、当該小分けパック20が含まれるロットを全て回収する必要がなく、細菌数が所定の基準値を超えた肉塊2が使用されない小分けパック20が回収されることを回避できる。
そして、このように大きな二次元コードが小分けパック20の外装20bに印字されると、外観が損なわれて消費者の見た目が悪くなる。
そこで、消費者による視認が困難になるように、可視光に対して透明で可視光下で消費者が視認困難な不可視インク(ステルスインク)で識別符号20aを小分けパック20の外装20bに印字する構成としてもよい。
紫外線の照射で発光するステルスインクで識別符号20aが印字される場合、例えば保管倉庫1bに備わる読取装置41は、可視光を遮光した環境で紫外線を照射する構成とすればよい。さらに、紫外線の照射で発光した識別符号20aを読み取る構成とすればよい。
図4に示すように、読取装置41は、例えば、外光を遮光する遮光壁41aで覆われた空間内に、紫外線を小分けパック20に向けて照射する発光部41bと、紫外線が照射されて発光した識別符号20aを読み取る読取部41cと、が備わって構成される。
識別符号20aが二次元コードで印字される場合、読取部41cとしてバーコードリーダが備わる構成とすればよい。
したがって、検査時間の長い培養検査10a2の第2検査結果を待つことなく肉塊2を小分けパック20(図1参照)に小分けでき、肉塊2が長時間に亘って中間仕掛り品となることを抑制できる。
さらに、肉塊2が中間仕掛り品の状態で保管される時間を短縮でき、肉塊2の鮮度が落ちることを抑制できる。
さらに、培養検査10a2による第2検査結果が所定の基準を満たさない場合であっても、該当する肉塊2から生産された小分けパック20のみを回収でき、該当する肉塊2を使用しない小分けパック20が回収されるという無駄を省くことができる。
実施例1では、図1に示すように肉塊2を中間製品とし、小分けパック20を最終製品としたが、変形例として、生産管理システム1は肉塊2以外の食料品や飲料にも対応できる。
例えば、図5の(a)に示すように中間製品を生乳5a,5b,5cとし、最終製品をチーズやバターなどの乳製品50とする構成の生産管理システム1とすることも可能である。
生乳5a,5b,5cは、例えば、それぞれ異なる乳牛から搾取したものであり、細菌検査部10aでは生乳5a,5b,5cごとに細菌検査が実施される。そして、生産部10bでは、生乳5a,5b,5cを原料として乳製品50が生産される。
さらに、生産部10bでは乳製品50を個別に識別するための識別符号50aが付与されて外装に印字される。図5の(a)では識別符号50aとして「C1」,「C2」,「C3」,・・・を例示する。
そして、培養検査10a2の第2検査結果で、例えばシャーレID11bとして「SA1」が付与されたシャーレ11の細菌数が所定の基準値を超えた場合、つまり、培養検査10a2で得られる第2検査結果が所定の基準を満たさない場合、制御装置3は管理データ3bを参照して、「SA1」のシャーレID11bが関連付けられている識別符号50aを選択する。図5の(a)に示す管理データ3bでは、「C1」,「C2」,「C3」の識別符号50aが選択される。
そして、乳製品50が保管倉庫1b(図1参照)に保管されている場合、制御装置3は保管倉庫1bに備わる制御装置4(図1参照)に選択した識別符号50aを送信して通知する。
その他の食料品、飲料、薬品などを中間製品とする生産管理システム1を構成することも可能である。
食料品に含まれるセシウムの測定方法として、測定対象の食料品を専門の測定機関に提出して当該食料品に含まれるセシウムを高い精度で測定する方法がある。この測定方法はセシウムの検出精度が高いが測定結果を得るまでに相当の時間を要する。
そこで、実施例2では、図6に示すように、生産者P1,P2,P3から納入される生乳6a,6b,6cが中間製品となる生産管理システム100とする。そして、予備的にセシウムの含有量を測定し、その測定で計測される測定結果が所定の基準値を下回る場合には生乳6a,6b,6cを小分け(パック詰め)して最終製品である牛乳パック60を生産する。
さらに、生産管理システム100には、生乳6a,6b,6cをパック詰めして牛乳パック60を生産する生産部110bが備わる。セシウム測定部110aと生産部110bは生産拠点100aに備わる。また、生産拠点100aには制御手段として制御装置300が備わり、セシウム測定部110aおよび生産部110bを管理する。
つまり、実施例2では保管倉庫100bの制御装置400が牛乳パック60を管理する管理手段として機能する。
また、生産拠点100aの制御装置300と保管倉庫100bの制御装置400は、例えばインターネットINETを介して接続され、制御装置300と制御装置400の間でデータが送受信可能に構成される。
もちろん、制御装置300と制御装置400が社内LANなどで接続される構成であってもよい。
測定機関100cは、例えば生産拠点100aからの依頼を受けて食料品(生乳6a,6b,6c)のセシウムの含有量を測定装置100c1で精密に測定する。
測定機関100cでの測定(第2の検査)は精度が高く、セシウム測定部110aでのセシウムの含有量の測定(第1の検査)に要する測定時間(検査時間)よりも長い測定時間(検査時間)を要するものとする。
このとき、制御装置300は生乳6a,6b,6cに、それぞれ固有の符号(原料管理符号6a1,6b1,6c1)を割り当て、制御装置300は原料管理符号6a1,6b1,6c1と測定結果を関連付けて管理する構成が好ましい。
例えば、制御装置300は、生乳6aに原料管理符号6a1として「MA」を付与し、生乳6bに原料管理符号6b1として「MB」を付与し、生乳6cに原料管理符号6c1として「MC」を付与する。
つまり、制御装置300は、セシウム測定部110aでの測定で得られる測定結果(第1検査結果)が所定の基準を満たしている生乳(例えば6a,6c)は、牛乳パック60に小分けできる基準を満たしていると判定する。
そして、制御装置300は、第1検査結果が得られた時点で、第1検査結果に基づいて、最終製品(牛乳パック60)を生産する工程を進めることを許可する。
例えば制御装置300は、生産管理システム100の管理者に対して選択した生乳6a,6cを生産部110bに進めるように指示を与える。
牛乳パック60に付与される識別符号60aは、実施例1と同様に、牛乳パック60ごとに異なる数値、または、数値と文字記号(アルファベットなど)の組み合わせとすればよい。また、識別符号60aは二次元コードなどに記号化されて外装60bに印字される構成であってもよい。図6では識別符号60aとして「MPAC1」,「MPAC2」,「MPAC3」を例示する。
また、識別符号60aは、例えば制御装置300が作成し、さらに、制御装置300に備わるインクジェットプリンタ等の印字機(図示せず)で牛乳パック60の外装60bに印字する構成とすればよい。つまり、実施例2においては、制御装置300が、識別符号60aを牛乳パック60ごとに付与する機能、および、識別符号60aを牛乳パック60に印字する機能を有する構成とすればよい。
図7は実施例2の管理データを示す図である。
例えば図7に示すように、「MPAC1」,「MPAC2」,「MPAC3」,・・・という識別符号60aが付与された牛乳パック60に生乳6a,6cが充填される場合、制御装置300は、セシウム測定部110aで生乳6aに付与した、例えば「MA」という原料管理符号6a1と、生乳6cに付与した、例えば「MC」という原料管理符号6c1を「MPAC1」,「MPAC2」,「MPAC3」,・・・という識別符号60aに関連付けるデータ(管理データ300a)を作成し、作成した管理データ300aを図示しない記憶部に記憶する。
保管倉庫100bでは、保管される牛乳パック60に付与された識別符号60aが制御装置400に登録され、制御装置400は保管倉庫100bに保管される牛乳パック60を識別符号60aに基づいて在庫管理する。
具体的に保管倉庫100bには牛乳パック60に印字された識別符号60aを読み取る読取手段(読取装置410)が備わり、牛乳パック60が保管倉庫100bに搬入されるときに読取装置410が牛乳パック60に印字された識別符号60aを読み取って制御装置400に通知する。
この構成によって、制御装置400は、読取装置410が読み取った識別符号60aに基づいて、保管倉庫100bに保管される牛乳パック60を管理(在庫管理)できる。
識別符号60aが二次元コードで印字される場合、読取装置410にはバーコードリータが備わる構成が好ましい。
なお、測定機関100cからインターネットINET等を使用したオンラインで制御装置300に測定結果(第2検査結果)が入力される構成としてもよい。
このとき制御装置300には、生乳6a,6b,6cに付与された原料管理符号6a1(「MA」),6b1(「MB」),6c1(「MC」)と関連付けて測定結果(第2検査結果)が入力されることが好ましい。
例えば、生乳6cのセシウムの含有量が所定の基準値を超える場合、制御装置300は生乳6cに付与した原料管理符号6c1(MC)を選択する。
具体的に制御装置300は、管理データ300a(図7参照)を参照し、選択した生乳6cに付与した原料管理符号6a1(MC)が関連付けられている識別符号60a(図7では、「MPAC1」,「MPAC2」,「MPAC3」)を選択する。
そして、制御装置300は選択した識別符号60aを制御装置400に送信して通知する。
このように制御装置300は、測定機関100cの測定結果(第2検査結果)が所定の基準を満たさない生乳6a,6b,6cが充填された(小分けされた)牛乳パック60を識別符号60aに基づいて選択するように構成される。
この構成によって、測定機関100cによるセシウムの検査でセシウムの含有量が所定の基準値を超えた生乳6cが充填された牛乳パック60のみを回収できる。
しかしながら、実施例2の制御装置300は、牛乳パック60に個別の識別符号60aを付与し、さらに、生乳6a,6b,6cの測定機関100cでのセシウムの含有量の計測結果を識別符号60aと関連付けて管理できる。したがって、制御装置300は、セシウムの含有量が所定の基準値を超えた生乳6cが充填された牛乳パック60を単体で個別に識別可能に構成される。このことによって、当該牛乳パック60が含まれるロットが全て回収される必要がなくなり、セシウムの含有量が所定の基準を超えた生乳6cが充填されない牛乳パック60が回収されることが好適に回避される。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、実施例1における細菌検査や実施例2におけるセシウムの含有量の計測は一例であり、検査(計測)の種類を限定するものではない。
さらに、実施例1,2では2つの検査(測定)を並行に実施するとしたが、3つ以上の検査(計測)を並行して実施する構成としてもよい。
専門の計測機関での検査結果が所定の基準を満たさない場合、生産者は当該農産物に付与された識別符号が付された農産物のみを回収することによって、特定の生産農場で生産された農産物のみを回収できる。
この構成によって、セシウム(放射性物質)の含有量が所定の基準を満たさない農産物を生産した生産農場以外の生産農場で生産された農産物を回収する必要がなくなる。
2 肉塊(中間製品)
3,300 制御装置(制御手段)
3a,3b,300a 管理データ
4,400 制御装置(管理手段)
5a,5b,5c 生乳(中間製品)
6a,6b,6c 生乳(中間製品)
10a1 代替検査(第1検査手段)
10a2 培養検査(第2検査手段)
20 小分けパック(最終製品)
20a,50a,60a 識別符号
20b,60b 外装
41,410 読取装置(読取手段)
50 乳製品(最終製品)
60 牛乳パック(最終製品)
100c 測定機関(第2検査手段)
110a セシウム測定部(第1検査手段)
Claims (8)
- 最終製品として所定の単位に小分けされる中間製品に対する第1の検査を実施する第1検査手段と、
前記第1の検査に要する検査時間よりも長い検査時間を要し、前記第1の検査と同じ項目を異なる方法で検査する第2の検査を前記中間製品に対して実施可能な第2検査手段と、
を有する生産管理システムに備わる制御手段が実行し、
前記第1の検査から第1検査結果が得られた時点で、当該第1検査結果が所定の基準を満たしているときに、前記中間製品が、前記最終製品を生産する基準を満たしていると判定するステップと、
前記最終製品を個別に識別可能な識別符号を当該最終製品に付与するステップと、
前記第2の検査から得られる第2検査結果および前記最終製品に付与された前記識別符号に基づいて前記最終製品を個別に管理するための管理データを作成して記憶部に記憶するステップと、
を備えることを特徴とする生産管理方法。 - 前記第2検査結果が前記所定の基準を満たさない前記中間製品が小分けされた前記最終製品に付与されている前記識別符号を前記管理データに基づいて選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の生産管理方法。
- 前記識別符号を、可視光に対して透明で紫外線または赤外線が照射されたときに可視化する不可視インクで前記最終製品の外装に印字するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生産管理方法。
- 最終製品として所定の単位に小分けされる中間製品に対する第1の検査を実施する第1検査手段と、
前記第1の検査に要する検査時間よりも長い検査時間を要し、前記第1の検査と同じ項目を異なる方法で検査する第2の検査を前記中間製品に対して実施可能な第2検査手段と、
前記最終製品を個別に識別可能な識別符号を当該最終製品に付与する機能を備え、
前記第1の検査から第1検査結果が得られた時点で、当該第1検査結果が所定の基準を満たしているときに、前記中間製品が、前記最終製品を生産する基準を満たしていると判定し、
前記第2の検査から得られる第2検査結果および前記識別符号に基づいて前記最終製品を個別に管理するための管理データを作成して記憶部に記憶する制御手段と、
を備えることを特徴とする生産管理システム。 - 前記制御手段は、前記第2検査結果が前記所定の基準を満たさない前記中間製品が小分けされた前記最終製品に付与されている前記識別符号を、前記管理データを参照して選択することを特徴とする請求項4に記載の生産管理システム。
- 前記最終製品を前記識別符号に基づいて管理する管理手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記管理データを参照して選択した前記識別符号を前記管理手段に通知し、
前記管理手段は、前記制御手段から通知された前記識別符号が付与されている前記最終製品を不良品と判定することを特徴とする請求項5に記載の生産管理システム。 - 前記制御手段は、可視光に対して透明で紫外線または赤外線が照射されたときに可視化する不可視インクで前記識別符号を前記最終製品の外装に印字することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の生産管理システム。
- 前記制御手段は、可視光に対して透明で紫外線または赤外線が照射されたときに可視化する不可視インクで前記識別符号を前記最終製品の外装に印字する機能を有し、
前記管理手段は、前記外装に印字された前記識別符号を読み取る読取手段が読み取った前記識別符号に基づいて前記最終製品を管理することを特徴とする請求項6に記載の生産管理システム。
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