JP5752186B2 - 電気機器、表示装置、及びテレビジョン受信機 - Google Patents
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Description
本発明は、電気部品と、電気部品を覆う筐体と、底面を有し、底面に操作スイッチ部等の操作部の部材、又は電源表示部,リモコン受光部,周辺光検出部等の光透過部の部材が設けられた筒体と、前記部材が露出する開口部が設けられ、前記底面を覆う被覆板とを備える電気機器、該電気機器を備える表示装置、該表示装置を備えるテレビジョン受信機に関する。
近年、液晶表示装置等の表示装置の性能、品位が向上し、外観的にも薄型化、軽量化、狭額縁化が進行している。液晶表示装置は、テレビジョン受信機(以下、TV受信機という)の映像表示装置として幅広く用いられている。
上述のTV受信機は、液晶表示パネル及びバックライトユニットを有し、横長の直方体状であり、縦置きにされた表示モジュールと、表示モジュールの正面端縁部及び側面を覆うフロントキャビネットと、表示モジュールの背面を覆うリアキャビネットとを備える。
TV受信機はさらに、スイッチ等の操作部、電源表示部,リモコン受光部,周辺光検出部等の光透過部を備える。
TV受信機はさらに、スイッチ等の操作部、電源表示部,リモコン受光部,周辺光検出部等の光透過部を備える。
操作部が例えば電源スイッチ等の操作ボタンを備える操作ボタン部である場合、操作ボタン部は、ボタンケース(筒体)を備え、ボタンケースの底面の外側に操作ボタン(部材)が突設されている。フロントキャビネット(筐体)には、該フロントキャビネットの背面からボタンケースを挿通するケース挿通孔が設けられている。そして、TV受信機はケース挿通孔及びボタンケースの底面を覆うカバー(被覆板)を備え、該カバーに操作ボタンを挿通させる挿通孔が設けられている。
図18は、従来のTV受信機の操作ボタン部の取付け構造を示す一部断面側面図である。
操作ボタン部16は、ボタンケース160と、ボタンケース160の底面の外側に設けられた操作ボタン161と、ボタンケースの上側側面に設けられた固定部162と、固定部162の表側に設けられた挿通孔163と、ボタンケース160の下側側面に設けられたビス止め部164とを備える。操作ボタン161は横長の長方形の底面を有する角筒状をなす。
フロントキャビネット13は、ボタンケース160を挿通するケース挿通孔131と、ケース挿通孔131の裏側かつ上側の周縁部に設けられた突起部132と、固定部162の裏面に係止される鉤状の係止部133と、ケース挿通孔131の裏側かつ下側の周縁部に設けられたビス用ボス134とを備える。
ケース挿通孔131及びボタンケース160を覆うカバー15は、操作ボタン161を挿通する挿通孔151を有する。
操作ボタン部16は、ボタンケース160と、ボタンケース160の底面の外側に設けられた操作ボタン161と、ボタンケースの上側側面に設けられた固定部162と、固定部162の表側に設けられた挿通孔163と、ボタンケース160の下側側面に設けられたビス止め部164とを備える。操作ボタン161は横長の長方形の底面を有する角筒状をなす。
フロントキャビネット13は、ボタンケース160を挿通するケース挿通孔131と、ケース挿通孔131の裏側かつ上側の周縁部に設けられた突起部132と、固定部162の裏面に係止される鉤状の係止部133と、ケース挿通孔131の裏側かつ下側の周縁部に設けられたビス用ボス134とを備える。
ケース挿通孔131及びボタンケース160を覆うカバー15は、操作ボタン161を挿通する挿通孔151を有する。
上記のTV受信機の場合、ケース挿通孔131にボタンケース160を挿通した状態で、挿通孔163にフロントキャビネット13の突起部132を挿通し、係止部133を固定部162に係止することで、ケース挿通孔131にボタンケース160が位置決めされる。そして、ビス止め部164にビスを挿通し、ビス用ボス134にビス止めすることにより固定状態が保持される。
次いで、操作ボタン161が挿通孔151から突出する状態で、カバー15をフロントキャビネット13に取り付ける。
次いで、操作ボタン161が挿通孔151から突出する状態で、カバー15をフロントキャビネット13に取り付ける。
この従来のTV受信機においては、カバー15のフロントキャビネット13への取付精度が不十分であり、操作ボタン161を挿通孔151の中央部に位置決めするのが困難であり、中心位置がずれて外観品位が悪くなるという問題があった。なお、操作ボタン部16のフロントキャビネット13への位置決め及び固定構造は裏側に有するので、これらの構造が表側から視認されることに起因して外観品位が悪くなるということはない。
図19は、従来の他のTV受信機の操作ボタン部の取付け構造を示す一部断面側面図である。
操作ボタン部16は、ボタンケース160と、ボタンケース160の底面の外側に設けられた操作ボタン161と、ボタンケース160の下側側面に設けられたビス止め部164と、ボタンケース160の底面の上側に設けられた挿通孔165とを備える。操作ボタン161は横長の長方形の底面を有する角筒状をなす。
フロントキャビネット27はカバーと一体化されており、操作ボタン161を挿通する挿通孔271と、挿通孔271の上側かつ裏側の周縁部に設けられた突起部272と、突起部272の上側で後方に突出し、ボタンケース160の裏側の開口縁部に係止される鉤状の係止部273と、挿通孔271の裏側かつ下側の周縁部に設けられたビス用ボス274とを備える。
操作ボタン部16は、ボタンケース160と、ボタンケース160の底面の外側に設けられた操作ボタン161と、ボタンケース160の下側側面に設けられたビス止め部164と、ボタンケース160の底面の上側に設けられた挿通孔165とを備える。操作ボタン161は横長の長方形の底面を有する角筒状をなす。
フロントキャビネット27はカバーと一体化されており、操作ボタン161を挿通する挿通孔271と、挿通孔271の上側かつ裏側の周縁部に設けられた突起部272と、突起部272の上側で後方に突出し、ボタンケース160の裏側の開口縁部に係止される鉤状の係止部273と、挿通孔271の裏側かつ下側の周縁部に設けられたビス用ボス274とを備える。
上記のTV受信機の場合、操作ボタン部16の挿通孔165にフロントキャビネット27の突起部272を挿通し、係止部273をボタンケース160の開口縁部に係止することで、操作ボタン161のx,y,z方向の位置が決まり、挿通孔271の中央部に操作ボタン161が位置決めされ得る。
しかし、フロントキャビネット27の操作ボタン部16の位置決め及び固定構造は複雑であり、金型に傾斜コア等の部材を要し、ヒケが生じやすく、かつこれらの構造は映りやすいため、外観不良が生じるという問題があった。
しかし、フロントキャビネット27の操作ボタン部16の位置決め及び固定構造は複雑であり、金型に傾斜コア等の部材を要し、ヒケが生じやすく、かつこれらの構造は映りやすいため、外観不良が生じるという問題があった。
特許文献1には、操作ボタン部の操作ボタンをパネルの挿入孔に、操作ボタンがパネルの面方向へ移動可能な状態で挿入し、挿入孔の空隙に、枠状のカバー部及び脚状の係止片を有するカバー部材の該係止片を挿入して、空隙をカバー部で覆うとともに、係止片の操作ボタン側への進入を調整して、操作ボタン部に設けたいずれかの突起に係止するように構成された電子機器装置の発明が開示されている。この電子機器装置によれば、パネル及び操作ボタン部の成形上、取付け上のばらつきに起因して操作ボタン部とパネルとの取付け位置が本来の位置から前後上下左右方向にずれた場合でも、確実に取付けることができ、挿入孔の空隙がカバー部材で覆われ得る。
しかし、特許文献1の電子機器装置においては、操作ボタンをパネルの挿入孔に挿入した後の、カバー部材による操作ボタンの位置調整及び取り付けの作業が煩雑であり、カバー部がパネル表面から突出しているので、外観品位が悪くなるという問題があった。係止片により操作ボタンの前後方向の調整は確実に行うことができるが、操作ボタンの左右方向の微妙な調整は困難であり、挿入孔に対する操作ボタンの左右方向のずれをカバー部で覆い隠すことになる。
以上のように、従来のTV受信機等の電気機器においては、操作ボタン部の操作ボタン等の部材を被覆板の挿通孔(開口部)の中央部に位置決めするのが困難である、又は部材の固定構造が視認されることにより、外観品位が悪くなるという問題があった。
また、被覆板の開口部から部材が露出する状態で筒体が取り付けられた被覆板を筐体に対して、その面方向に位置調整するのが困難であるという問題があった。
また、被覆板の開口部から部材が露出する状態で筒体が取り付けられた被覆板を筐体に対して、その面方向に位置調整するのが困難であるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、筒体の被覆板の面方向に対する移動が抑止され、電気部品に係る部材が被覆板の開口部の中央部に容易に位置決めされるとともに、筒体の筐体の面方向に垂直な方向の移動が抑止されつつ、被覆板の筐体に対する位置調整が可能であり、部材の被覆板及び筐体への取り付け構造が外側から視認されないことと相まって外観品位が良好であり、筒体及び被覆板を形成するための金型も簡単である電気機器、該電気機器を備える表示装置、該表示装置を備えるテレビジョン受信機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気機器は、電気部品と、該電気部品を覆う筐体と、底面を有し、該底面に前記電気部品に係る部材が設けられ、開口側の縁部が前記筐体に設けた第1係止部に係止される筒体と、前記部材が露出する開口部が設けられ、前記底面を覆う被覆板とを備える電気機器において、前記被覆板は、前記開口部の前記底面側の周縁部に一又は複数の棒状をなす第2係止部を有し、前記底面に前記第2係止部を嵌合する孔部からなる被係止部を有し、前記第1係止部は、立面視が鉤槍状をなし、柄部が前記筒体の側面に沿い、鉤部が前記開口側の縁部に係止し、前記底面に垂直な方向に前記筒体が移動するのを抑止するように構成され、前記筒体を取り付けた前記被覆板が前記筐体の面方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る電気機器は、前記筒体は角筒であり、前記部材は前記底面から外側に突出しており、前記筒体の内側にスイッチを備え、前記部材の押圧によりスイッチがオンされるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、前述のいずれかの電気機器と、画像を表示する表示部とを備え、前記筐体は前記表示部の正面の周縁端部及び側面を覆うように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るテレビジョン受信機は、前述の表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、被覆板の第2係止部を筒体の被係止部に係止することにより、筒体の被覆板の面方向に対する移動が抑止され、部材が開口部の中央部に容易に位置決めされる。そして、筒体は筐体の第1係止部により筐体の面方向に垂直な方向の移動が抑止される。このとき、被覆板を筐体の面方向に移動させることは可能であるので、被覆板の筐体に対する面方向の位置を容易に調整することができる。
そして、筒体及び被覆板を形成するための金型が簡単になり、傾斜コアも不要になり、製造時間が短縮化され、製造コストが低減する。
部材の被覆板及び筐体への取り付け構造は外側から視認されず、被覆板の開口部に対し部材を中央部に配置することができ、被覆板の筐体に対する位置調整を適切に行い得るので、電気機器の外観品位は良好である。
そして、筒体及び被覆板を形成するための金型が簡単になり、傾斜コアも不要になり、製造時間が短縮化され、製造コストが低減する。
部材の被覆板及び筐体への取り付け構造は外側から視認されず、被覆板の開口部に対し部材を中央部に配置することができ、被覆板の筐体に対する位置調整を適切に行い得るので、電気機器の外観品位は良好である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るTV受信機1を示す正面図、図2はTV受信機1の側面図、図3はTV受信機1を裏側から見た状態を示す斜視図、図4はフロントキャビネット3の背面斜視図、図5は図4の一部拡大斜視図でボタンケース6を取り付ける前の状態を示す図、図6は図4の一部拡大斜視図、図7はフロントキャビネット3の背面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図、図9は図7のIX−IX線断面図である。
TV受信機1は、表示パネル21及びバックライトユニット(不図示)を有し、横長の直方体状であり、縦置きにされた表示モジュール2と、表示モジュール2の正面端縁部及び側面を覆うフロントキャビネット3と、表示モジュール2の背面を覆うリアキャビネット4と、アンテナ(不図示)から放送波を受信するチューナ(受信部)10と、符号化された放送波を復号するデコーダ11と、録画再生部12とを備える。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るTV受信機1を示す正面図、図2はTV受信機1の側面図、図3はTV受信機1を裏側から見た状態を示す斜視図、図4はフロントキャビネット3の背面斜視図、図5は図4の一部拡大斜視図でボタンケース6を取り付ける前の状態を示す図、図6は図4の一部拡大斜視図、図7はフロントキャビネット3の背面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図、図9は図7のIX−IX線断面図である。
TV受信機1は、表示パネル21及びバックライトユニット(不図示)を有し、横長の直方体状であり、縦置きにされた表示モジュール2と、表示モジュール2の正面端縁部及び側面を覆うフロントキャビネット3と、表示モジュール2の背面を覆うリアキャビネット4と、アンテナ(不図示)から放送波を受信するチューナ(受信部)10と、符号化された放送波を復号するデコーダ11と、録画再生部12とを備える。
表示モジュール2のバックライトユニットは矩形箱状をなすシャーシに、矩形板状をなす導光板、光学シート、及びLED基板を収納してなる。LED基板は、細長い矩形板状をなす基板の平面に、複数のLEDを実装してなる。導光板がシャーシの底板に載置され、LED基板が導光板の上側の長側面側に配されている。シャーシの底板の外面には、上述のチューナ10及びデコーダ11等を実装したメイン基板が設けられており、メイン基板はカバーで覆われている。導光板に光学シートが載置され、光学シートに表示パネル21が載置されて表示モジュール2が構成される。
フロントキャビネット3は例えばアルミニウム製であり、横長の矩形枠状をなす。フロントキャビネット3の下端部には、高さが前側に向かって漸次的に低くなり、側面視がテーパ状をなす支持部30が設けられている。フロントキャビネット3の下部には長手方向に亘って後ろ側に凹んだ取付凹部37が設けられ、図1に示すように、該取付凹部37に一端部から順に、表示板部7、ディスク挿入蓋部8、トレイ開/閉ボタン62(以下、操作ボタンという)を挿通孔52から挿通した操作板部5が取り付けられている。表示板部7には、電源表示部、リモコン受光部、周辺光検出部等の部材が設けられている。表示板部7、ディスク挿入蓋部8、及び操作板部5の下側においては、表示モジュール2の長手方向に亘って延びるカバー9がフロントキャビネット3に嵌められている。
図1〜図3に示すように、録画再生部12はTV受信機1の中央部に備えられており、DVD,ブルーレイ(登録商標)ディスク等のディスクを回転駆動するためのスピンドルモータ、ディスクに対し光ビームを照射してデータの記録及び再生を行う光ピックアップ、並びに光ピックアップを読出位置に対応させて移動させるためのフィードモータ等を備えるディスクローダ(不図示)を収容した筐体121がリアキャビネット4の背面から突出する状態で設けられている。筐体121は高さが後ろ側に向かって漸次的に低くなり、側面視がテーパ状をなしている。
TV受信機1は支持部30及び録画再生部12により、表示モジュール2が背面側に傾いた状態で、スタンドを用いることなく、床面、机面、及び家具上等に載置することができるように構成されている。
図5に示すように、フロントキャビネット3の取付凹部37には、矩形状をなすケース挿通孔31が設けられている。取付凹部37の背面側で、ケース挿通孔31の周縁部の上側長辺に対応する部分には係止部32,32が設けられ、下側長辺に対応する部分には係止部33,33が設けられている。係止部32,33は立面視が鉤槍状をなす。また、取付凹部37には長手方向に亘って、後述する操作板部5の係止部53が係止する、板状の被係止部38が複数立設されている。被係止部38に隣接して、係止部53を挿通する挿通孔39が設けられている。
図10はボタンケース6を示す斜視図、図11はボタンケース6を示す側面図、図12はボタンケース6を示す裏面図である。
ボタンケース6は合成樹脂製であり、横長の長方形状の底面61を有する角筒状(箱状)をなす。
ボタンケース6の底面61の中央部には板遊嵌孔67が設けられ、板遊嵌孔67に支持板63が遊嵌されている。支持板63は、長方形状をなす本体631と、本体631の一長辺に所定間隔を隔てて設けられた吊り下げ部632,632とからなる。吊り下げ部632,632はボタンケース6の側面65に連設されている。
ボタンケース6は合成樹脂製であり、横長の長方形状の底面61を有する角筒状(箱状)をなす。
ボタンケース6の底面61の中央部には板遊嵌孔67が設けられ、板遊嵌孔67に支持板63が遊嵌されている。支持板63は、長方形状をなす本体631と、本体631の一長辺に所定間隔を隔てて設けられた吊り下げ部632,632とからなる。吊り下げ部632,632はボタンケース6の側面65に連設されている。
支持板63の本体631に上述の操作ボタン62が設けられている。操作ボタン62は金属製であり、操作板部5の挿通孔52より少し小さい長円の底面を有する角筒状をなす。本体631は操作ボタン62の底面より少し大きい。
操作ボタン62を押圧することにより、支持板63は板遊嵌孔67内を揺動するように構成されている。
操作ボタン62を押圧することにより、支持板63は板遊嵌孔67内を揺動するように構成されている。
底面61の、板遊嵌孔67の周縁部で本体631の外側に対応する部分には、丸孔状の挿通孔64,64が設けられている。
図12に示すように、一方の挿通孔64の上下にはリブ66,66が設けられている。
図12に示すように、一方の挿通孔64の上下にはリブ66,66が設けられている。
ボタンケース6の内側に、ディスク挿入蓋部8が開き、録画再生部12のディスクトレイが前側に進出するためのスイッチ122が配されており(図2参照)、操作ボタン62が押圧されることにより、スイッチ122がオンされる。
ボタンケース6とスイッチ122とを含み、スイッチ操作部が構成される。
ボタンケース6とスイッチ122とを含み、スイッチ操作部が構成される。
図6に示すように、ケース挿通孔31にボタンケース6が挿通されて、ボタンケース6の開口縁部が係止部32,33に係止され、ボタンケース6の正背(前後)方向の移動が抑止される。
図13は操作板部5を示す斜視図、図14は操作板部5を裏側から見た状態を示す斜視図、図15は操作板部5の裏側を上にした状態を示す側面図である。
操作板部5は合成樹脂製であり、長板状をなす本体51と、本体51の長手方向の一端部に設けられ、平面視が長円状をなす挿通孔52と、本体51の二長辺に沿って設けられ、前記取付凹部37の複数の被係止部38に係止される複数の係止部53とを備える。係止部53は立面視が鉤槍状をなし、鉤部が被係止部38に係止される。
操作板部5は合成樹脂製であり、長板状をなす本体51と、本体51の長手方向の一端部に設けられ、平面視が長円状をなす挿通孔52と、本体51の二長辺に沿って設けられ、前記取付凹部37の複数の被係止部38に係止される複数の係止部53とを備える。係止部53は立面視が鉤槍状をなし、鉤部が被係止部38に係止される。
本体51の裏面の、挿通孔52の長手方向両端部側の周縁部には、該裏面に垂直に、丸棒状をなす突起部54,54が設けられている。突起部54,54は挿通孔52の短手方向に平行に延び、角棒状をなす支持部55,55の長手方向中央部に設けられている。
以上のように構成されたボタンケース6は、操作ボタン62が挿通孔52から突出し、挿通孔64,64に突起部54,54が嵌合された状態で、操作板部5に取り付けられる。
挿通孔64に突起部54が嵌合されるので、操作ボタン62が挿通孔52の中央部に位置するように位置決めされる。ボタンケース6は操作板部5の面方向に対する移動が拘束されるが、操作板部5の面に垂直な方向には操作板部5とともに移動可能である。
挿通孔64に突起部54が嵌合されるので、操作ボタン62が挿通孔52の中央部に位置するように位置決めされる。ボタンケース6は操作板部5の面方向に対する移動が拘束されるが、操作板部5の面に垂直な方向には操作板部5とともに移動可能である。
図8及び図9に示すように、上述のボタンケース6を取り付けた操作板部5を、ケース挿通孔31からボタンケース6を裏側に突出させた状態で取付凹部37に嵌め、ボタンケース6の開口縁部に係止部32,32、及び係止部33,33を係止する。前記開口縁部に係止部32及び33を係止することにより、ボタンケース6の底面61の面方向に垂直な方向の移動が抑止される。係止部32及び33は鉤槍状をなし、前記面方向に垂直な方向にボタンケース6が移動するのを抑止しつつ、ボタンケース6を取り付けた操作板部5をケース挿通孔31の間隙の範囲内で面方向に移動させることが可能であり、係止部32及び33の傾斜及び弾性変形によりずれを吸収して、フレキシブルに操作板部5、ひいては操作ボタン62の位置を調整することができる。
そして、操作板部5の複数の係止部53を取付凹部37の挿通孔39に挿通して、被係止部38に係止し、操作板部5を取付凹部37に固定する。
そして、操作板部5の複数の係止部53を取付凹部37の挿通孔39に挿通して、被係止部38に係止し、操作板部5を取付凹部37に固定する。
操作ボタン62が挿通孔52の中央部に配置されているので、操作ボタン62のオン/オフによるディスク挿通蓋部8の開閉、これに連動する録画再生部12のディスクトレイの進出が確実に行われる。
本実施の形態においては、フロントキャビネット3、操作板部5、及びボタンケース6を形成するための金型が簡単になり、傾斜コアも不要になる。
そして、ボタンケース6の操作板部5及びフロントキャビネット3への取り付け構造は外側から視認されず、上述したように、操作板部5の挿通孔52に対し操作ボタン62を中央部に配置することができ、操作板部5のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得るので、TV受信機1の外観品位は良好である。
なお、フロントキャビネット3にボタンケース6を取り付けた後、操作ボタン62が挿通孔52から突出する状態で、挿通孔64,64に突起部54,54を嵌合し、操作板部5をボタンケース6に取り付けることにしてもよい。この場合も、操作板部5の挿通孔52に対し操作ボタン62を中央部に配置することができ、操作板部5のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得る。
そして、ボタンケース6の操作板部5及びフロントキャビネット3への取り付け構造は外側から視認されず、上述したように、操作板部5の挿通孔52に対し操作ボタン62を中央部に配置することができ、操作板部5のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得るので、TV受信機1の外観品位は良好である。
なお、フロントキャビネット3にボタンケース6を取り付けた後、操作ボタン62が挿通孔52から突出する状態で、挿通孔64,64に突起部54,54を嵌合し、操作板部5をボタンケース6に取り付けることにしてもよい。この場合も、操作板部5の挿通孔52に対し操作ボタン62を中央部に配置することができ、操作板部5のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得る。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るTV受信機81は、表示板部7の構造が異なること以外は、実施の形態1に係るTV受信機1と同様の構成を有する。
図16は本発明の実施の形態2に係るTV受信機81を示す正面図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
TV受信機81の表示板部7には、電源表示部等の表示部22a,23a,24a、リモコン受光部25a、周辺光検出部26aを露出させる挿通孔71,72,73,74,75が設けられている。
本発明の実施の形態2に係るTV受信機81は、表示板部7の構造が異なること以外は、実施の形態1に係るTV受信機1と同様の構成を有する。
図16は本発明の実施の形態2に係るTV受信機81を示す正面図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
TV受信機81の表示板部7には、電源表示部等の表示部22a,23a,24a、リモコン受光部25a、周辺光検出部26aを露出させる挿通孔71,72,73,74,75が設けられている。
図17は、TV受信機81の挿通孔71が設けられている部分を示す一部断面側面図である。
表示部22aはLEDランプからなり、ランプケース22の底面の外側に突設されている。ランプケース22の底面の表示部22aの上側には、角孔である挿通孔22bが設けられている。
表示板部7の挿通孔71の外周縁部には角棒状をなす突起部76が設けられている。
表示部22aはLEDランプからなり、ランプケース22の底面の外側に突設されている。ランプケース22の底面の表示部22aの上側には、角孔である挿通孔22bが設けられている。
表示板部7の挿通孔71の外周縁部には角棒状をなす突起部76が設けられている。
フロントキャビネット3の取付凹部37にはケース挿通孔34が設けられ、ケース挿通孔34の上側の周縁部には鉤状をなす係止部35が、下側の周縁部には鉤状をなす係止部36が設けられている。
ランプケース22は、表示部22aが挿通孔71から突出し、挿通孔22bに突起部76が嵌合された状態で、表示板部7に取り付けられる。
挿通孔22bに突起部76が嵌合されるので、表示部22aが挿通孔71の中央部に位置するように位置決めされる。ランプケース22は表示板部7の面方向の移動が拘束されるが、表示板部7の面方向に垂直な方向には表示板部7とともに移動可能である。
挿通孔22bに突起部76が嵌合されるので、表示部22aが挿通孔71の中央部に位置するように位置決めされる。ランプケース22は表示板部7の面方向の移動が拘束されるが、表示板部7の面方向に垂直な方向には表示板部7とともに移動可能である。
ランプケース22を取り付けた表示板部7を、ケース挿通孔34からランプケース22を裏側に突出させた状態で取付凹部37に嵌め、ランプケース22の開口縁部に係止部35,36を係止する。前記開口縁部に係止部35,36を係止することにより、ランプケース22の底面の面方向に垂直な方向の移動が抑止される。
係止部35,36は鉤状をなし、前記垂直な方向にランプケース22が移動するのを抑止しつつ、ランプケース22を取り付けた表示板部7をケース挿通孔34の間隙の範囲内で面方向に移動させることが可能であり、係止部35,36の傾斜及び弾性変形によりずれを吸収して、フレキシブルに表示板部7、ひいては表示部22aの位置を調整することができる。
そして、表示板部7の複数の係止部を取付凹部37の被係止部に係止して、表示板部7を取付凹部37に固定する。
係止部35,36は鉤状をなし、前記垂直な方向にランプケース22が移動するのを抑止しつつ、ランプケース22を取り付けた表示板部7をケース挿通孔34の間隙の範囲内で面方向に移動させることが可能であり、係止部35,36の傾斜及び弾性変形によりずれを吸収して、フレキシブルに表示板部7、ひいては表示部22aの位置を調整することができる。
そして、表示板部7の複数の係止部を取付凹部37の被係止部に係止して、表示板部7を取付凹部37に固定する。
他の表示部23a,24a、リモコン受光部25a、周辺光検出部26a等の部材の挿通孔72,73,74,75に対する位置決め、及びこれらの部材のフロントキャビネット3に対する取り付けも、表示部22aの位置決め、及びフロントキャビネット3への取り付けと同様にして行われる。
本実施の形態においては、ランプケース22等の、表示板部7及びフロントキャビネット3への取り付け構造は外側から視認されず、上述したように、表示板部7の挿通孔71等に対し表示部22a等を中央部に配置することができ、表示板部7のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得るので、TV受信機81の外観品位は良好である。
本実施の形態においては、ランプケース22等の、表示板部7及びフロントキャビネット3への取り付け構造は外側から視認されず、上述したように、表示板部7の挿通孔71等に対し表示部22a等を中央部に配置することができ、表示板部7のフロントキャビネット3に対する位置調整を適切に行い得るので、TV受信機81の外観品位は良好である。
以上のように、本発明に係る電気機器(1,12)は、電気部品(122)と、該電気部品を覆う筐体(3)と、底面(61)を有し、該底面に前記電気部品に係る部材(62,22a,23a,24a,25a,26a)が設けられ、開口側の縁部が前記筐体に設けた第1係止部(32,33,35,36)に係止される筒体(6,22)と、前記部材が露出する開口部(52,71)が設けられ、前記底面を覆う被覆板(5,7)とを備える電気機器において、前記被覆板は、前記開口部の前記底面側の周縁部に一又は複数の第2係止部(54,76)を有し、前記底面に前記第2係止部が係止される被係止部(64,22b)を有し、前記第1係止部は、前記底面に垂直に前記筒体が移動するのを抑止するように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、被覆板の第2係止部を筒体の被係止部に係止することにより、筒体の被覆板の面方向の移動が抑止され、部材が開口部の中央部に位置決めされる。そして、筒体は筐体の第1係止部により底面に垂直な方向の移動が抑止される。このとき、被覆板を筐体の面方向に移動させることは可能であるので、被覆板の筐体に対する面方向の位置を調整することができる。
そして、筒体及び被覆板を形成するための金型も簡単になり、傾斜コアも不要になる。
部材の被覆板及び筐体への取り付け構造は外側から視認されず、被覆板の開口部に対し部材を中央部に配置することができ、被覆板の筐体に対する位置調整を適切に行い得るので、電気機器の外観品位は良好である。
そして、筒体及び被覆板を形成するための金型も簡単になり、傾斜コアも不要になる。
部材の被覆板及び筐体への取り付け構造は外側から視認されず、被覆板の開口部に対し部材を中央部に配置することができ、被覆板の筐体に対する位置調整を適切に行い得るので、電気機器の外観品位は良好である。
本発明に係る電気機器は、前記第1係止部は、立面視が鉤槍状をなし、柄部が前記筒体の側面(65)に沿い、鉤部が前記開口側の縁部に係止するように構成され、前記第2係止部は棒状をなし、前記被係止部は前記第2係止部を嵌合する孔部であることを特徴とする。
本発明においては、簡単な構成で第2係止部を被係止部へ確実に係止することができる。
また、鉤槍状の第1係止部によれば、前記底面に垂直に筒体が移動するのを抑止しつつ、筒体を取り付けた被覆板を面方向に移動させることが可能であり、第1係止部の傾斜及び弾性変形により、フレキシブルに被覆板の位置を調整することができる。
また、鉤槍状の第1係止部によれば、前記底面に垂直に筒体が移動するのを抑止しつつ、筒体を取り付けた被覆板を面方向に移動させることが可能であり、第1係止部の傾斜及び弾性変形により、フレキシブルに被覆板の位置を調整することができる。
本発明に係る電気機器は、前記筒体(6)は角筒であり、前記部材(62)は前記底面から外側に突出しており、前記筒体の内側にスイッチ(122)を備え、前記部材の押圧によりスイッチがオンされるように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、スイッチをオン/オフするための部材を被覆板の開口部の中央部に位置決めすることができ、外観品位が良好であるとともに、スイッチ操作を確実に行うことができる。
本発明に係る表示装置(1)は、前述のいずれかの電気機器と、画像を表示する表示部(2)とを備え、前記筐体は前記表示部の正面の周縁端部及び側面を覆うように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、スイッチ操作部等の操作部の部材、又は電源表示部,リモコン受光部,周辺光検出部等の光透過部の部材等の部材が正面の被覆板の開口部から露出する表示装置において、部材を開口部の中央部に位置決めするとともに、被覆板の位置を調整することができる。
本発明に係るTV受信機(1)は、前述の表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、高性能化及び高品位化が要求されるTV受信機において、外観品位を良好にすることができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、前記実施の形態1及び2においては、操作ボタン62又は表示部22aが挿通孔52又は71から突出している場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、電気部品に係る部材は、被覆板の開口部から露出するものであればよく、被覆板の裏面から凹んだ状態で筒体の底面に設けられているものであってもよい。
また、第2係止部及び被係止部の個数及び形状は前記実施の形態1及び2において説明した場合に限定されるものではない。例えば被係止部は平面視が十字状をなす挿通孔であり、第2係止部がこれに対応する十字状の係止部であってもよい。
そして、電気部品に係る部材が開口部から露出される被覆板は電気機器の正面に配される場合に限定されるものではなく、電気機器の側面又は背面に配されるものであってもよい。
そして、電気部品に係る部材が開口部から露出される被覆板は電気機器の正面に配される場合に限定されるものではなく、電気機器の側面又は背面に配されるものであってもよい。
さらに、前記実施の形態1及び2においては、本発明の電気機器を録画再生部12又はTV受信機1,81として適用した場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明は、他の電気機器に適用することが可能である。
1、81 TV受信機
2 表示モジュール
21 表示パネル
3 フロントキャビネット
31 ケース挿通孔
32、33、35、36 係止部
37 取付凹部
38 被係止部
4 リアキャビネット
5 操作板部
51 本体
52 挿通孔
54 突起部
6 ボタンケース
61 底面
62 操作ボタン
63 支持板
64 挿通孔
7 表示板部
71、72、73、74、75 挿通孔
76 突起部
12 録画再生部
122 スイッチ
22 ランプケース
22a、23a、24a 表示部
25a リモコン受光部
26a 周辺光検出部
2 表示モジュール
21 表示パネル
3 フロントキャビネット
31 ケース挿通孔
32、33、35、36 係止部
37 取付凹部
38 被係止部
4 リアキャビネット
5 操作板部
51 本体
52 挿通孔
54 突起部
6 ボタンケース
61 底面
62 操作ボタン
63 支持板
64 挿通孔
7 表示板部
71、72、73、74、75 挿通孔
76 突起部
12 録画再生部
122 スイッチ
22 ランプケース
22a、23a、24a 表示部
25a リモコン受光部
26a 周辺光検出部
Claims (4)
- 電気部品と、
該電気部品を覆う筐体と、
底面を有し、該底面に前記電気部品に係る部材が設けられ、開口側の縁部が前記筐体に設けた第1係止部に係止される筒体と、
前記部材が露出する開口部が設けられ、前記底面を覆う被覆板と
を備える電気機器において、
前記被覆板は、前記開口部の前記底面側の周縁部に一又は複数の棒状をなす第2係止部を有し、
前記底面に前記第2係止部を嵌合する孔部からなる被係止部を有し、
前記第1係止部は、立面視が鉤槍状をなし、柄部が前記筒体の側面に沿い、鉤部が前記開口側の縁部に係止し、前記底面に垂直な方向に前記筒体が移動するのを抑止するように構成され、
前記筒体を取り付けた前記被覆板が前記筐体の面方向に移動可能に構成されていることを特徴とする電気機器。 - 前記筒体は角筒であり、
前記部材は前記底面から外側に突出しており、
前記筒体の内側にスイッチを備え、
前記部材の押圧によりスイッチがオンされるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。 - 請求項1又は2に記載の電気機器と、
画像を表示する表示部と
を備え、
前記筐体は前記表示部の正面の周縁端部及び側面を覆うように構成されていることを特徴とする表示装置。 - 請求項3に記載の表示装置と、
テレビジョン放送を受信する受信部と
を備え、
前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とするテレビジョン受信機。
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2014
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