JP5752155B2 - インクジェット記録装置用インク、及び画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録装置用インク、及び画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置用インク、及び画像形成方法に関する。
従来より、インクジェット記録装置について、画像の品質を維持しつつ、画像形成速度を向上させることが強く望まれている。しかし、インクジェット記録装置で高速で画像形成を行う場合、インクが紙のような被記録媒体に浸透する前に被記録媒体が排出ローラー対の間を通って排出されてしまう。インクが排出ローラーに付着(オフセット)すると、排出ローラーに付着したインクの被記録媒体への付着に起因して、形成画像に画像不良が発生しやすくなる。
オフセットに起因する画像不良の発生を抑制するためには、インクの吐出量を低減することが考えられる。しかし、この場合、所望する濃度の画像を形成しにくい。そこで、所望する濃度の画像を形成しつつオフセットの発生を抑制するために、インクに含有させることでインクの被記録媒体への浸透性を改良できる化合物について、多数検討されている。
被記録媒体へのインクの浸透性を改良する効果を備える化合物としては、直鎖アルカノールに特定量のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドが付加した化合物が提案されている(特許文献1を参照)。特許文献1には、この化合物を含有するインクも提案されている。
特開2005−336496号公報
しかし、特許文献1に記載のインクについて、顔料としてカーボンブラックを用いる場合、長期間にわたり、連続してインクジェットヘッドからインクを吐出する場合、インクの不吐出が発生したり、インクジェットヘッドから吐出されたインク液滴が、被記録媒体上で、本来着弾すべき位置から大きくずれた場所に着弾したりする吐出不良が発生しやすい。被記録媒体上でのインク液滴の着弾位置のずれは、10μm以上となる場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できるインクジェット記録装置用インクと、当該インクジェット記録装置用インクを用いる画像形成方法とを提供することを目的とする。
具体的には本発明は以下のものを提供する。
本発明の第一の態様は、
水と、顔料分散体と、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含有し、
前記顔料分散体が、樹脂とカーボンブラックとを含み、
前記樹脂の質量平均分子量が、10,000以上40,000以下であり、
前記カーボンブラックのDBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であり、
前記顔料分散体中の前記樹脂の含有量が、前記カーボンブラックの質量に対して30質量%以上60質量%以下であり、
質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が、50mPa・s以下である、インクジェット記録装置用インクに関する。
Figure 0005752155
(一般式(I)中、
は、C2A+1であり、
はC2B+1であり、
A及びBは、1以上の整数であり、
A+Bは、6以上10以下の整数であり、
−E−O−は、−CHCH−O−であり、
−P−O−は、−CHCH(CH)−O−であり、
n及びmは、正の数であり、
n+mは、5以上11以下であり、
n>mであり、
(−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。)
本発明の第二の態様は、
第一の態様のインクジェット記録装置用インクを用いて、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法に関する。
本発明によれば、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できるインクジェット記録装置用インクと、当該インクジェット記録装置用インクを用いる画像形成方法とを提供することを目的とする。
図1は、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置の構成を示す図である。 図2は、図1に示されるインクジェット記録装置の搬送ベルトを上方から見た図である。 図3は、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。 図4は、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置に用いられるラインヘッドと記録用紙上に形成されたドット列の一部を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インク(以下、単にインクともいう)は、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含む。そして、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である。表面寿命が10msのときのインクの動的表面張力は50mN/m以上であるのが好ましい。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクは、必要に応じて、インクの被記録媒体への浸透性を高める浸透剤、インクに含まれる成分の溶解状態を安定化させる溶解安定剤、及びインクから液体成分の揮発を抑制してインクの粘性を安定化させる保湿剤を含んでいてもよい。以下、インクジェット記録装置用インクについて、インクの蒸発乾燥粘度V40と、インクの動的表面張力と、インクに含まれる各成分と、インクの製造方法とについて順に説明する。
〔蒸発乾燥粘度V40
本発明のインクジェット記録装置用インクは、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が50mPa・s以下である。インクの蒸発乾燥粘度V40がこのような範囲であることで、インクの乾燥に起因する著しいインクの粘度の変化が起こりにくい。このため、蒸発乾燥粘度V40がこのような範囲内の値であるインクを用いると、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを吐出する場合であっても、インクを良好に吐出することができる。V40が低すぎる場合、所望する画像濃度の画像を形成しにくい。
蒸発乾燥粘度V40が過大であるインクを用いる場合、インクの乾燥に起因してインクが増粘しやすいため、インクジェット記録装置のノズル部分でのインクの不吐出や、インクの着弾位置のずれが生じやすい。また、インクが増粘すると、被記録媒体にインクが着弾した際にインク液滴が被記録媒体表面で広がりにくいため、所望する濃度の画像を得にくい。
インクの蒸発乾燥粘度V40は、インクに含まれる浸透剤や、溶解安定剤や、保湿剤のようなインク成分の含有量を増やすことで増加させることができ、含有量を減らすことで減少させることができる。インクの蒸発乾燥粘度V40は、インクに含まれる顔料分散体が含有する樹脂の質量平均分子量を大きくすることで増加させることができ、質量平均分子量を小さくすることで減少させることができる。インクの蒸発乾燥粘度V40は、以下のような方法で測定できる。
<蒸発乾燥粘度測定方法>
(質量乾燥率の測定)
インク約30gを、上部に開口を有する円柱状の容器に入れる。次いで、インクの入った容器を、内温が約60℃に設定された恒温槽に入れ、任意に設定される時間毎に容器内のインクの質量Wを測定する。Wを測定する毎に、下式に従ってインクの質量乾燥率を求める。
質量乾燥率(%)=((W−W)/W)×100(粘度増加量の測定)
インクの質量乾燥率が40質量%になった時点で、インクの蒸発乾燥粘度(V40)を測定する。V40は、25℃で、振動式粘度計(ビスコメイトシリーズ VM−10A(株式会社セコニック製))のような粘度測定装置を用いて測定する。
≪動的表面張力≫
本発明のインクジェット記録装置用インクは、表面寿命が10msのときの動的表面張力が34mN/m以上50mN/m以下であるのが好ましく、43mN/m以上55mN/m以下であるのがより好ましい。
本発明のインクを規定する動的表面張力とは、液表面(気−液界面)が形成された直後であって、液表面が非平衡状態にあるときの表面張力である。表面寿命とは、液表面が形成されてからの経過時間である。表面寿命の経過につれて、液表面では、インク中の各成分が拡散して平衡状態に近づきインクの表面張力が低下する。平衡状態となったときの表面張力が静的表面張力である。従って、インクジェット記録装置用インクは、記録ヘッドからインク液滴が吐出され、ごく短時間で被記録媒体に着弾するため、インクの種々の性質をインクの動的表面張力で規定することが、実際の状況に対してより適切である(特開2011−207146号公報、段落0019の記載を参照)。
動的表面張力が大きなインクでは、インク中の界面活性剤の移動が緩慢になりやすく、インク中に界面活性剤が分散された状態を保ちやすい。従って、インクの動的表面張力が大きい場合、インク中の界面活性剤は、短時間で液表面に移動しにくい。このため、動的表面張力が大きなインクを用いる場合、インク中の界面活性剤の局在化に起因する形成画像の乱れを抑制しやすい。他方、この場合、インクが被記録媒体に対して良好に浸透しにくく、オフセットに起因する画像汚れを抑制しにくい。
動的表面張力が小さなインクでは、インク中の界面活性剤の移動が敏速になりやすく、インク中に界面活性剤が分散された状態を保ちにくい。従って、インクの動的表面張力が小さい場合、インク中の界面活性剤は、短時間で液表面に移動やすい。このため、動的表面張力が小さなインクを用いる場合、インクの被記録媒体に対する浸透性は高いが、インクが被記録媒体に浸透しすぎる場合がある。この場合、インクに含まれる水や有機溶媒とともに、インクに含まれる顔料も被記録媒体内部に浸透してしまうため、所望する濃度の画像を形成しにくい。また、動的表面張力が過小であるインクを用いる場合、インク中の界面活性剤の局在化に起因して、吐出してから着弾するまでの間にインク液滴が分離することで形成画像の乱れ(サテライト)が発生する場合がある。インクの動的表面張力は、以下のような方法で測定できる。
<動的表面張力の測定方法>
インクの動的表面張力の測定方法は、特に限定されず、従来用いられている動的表面張力計を用いた方法で測定できる。動的表面張力計としては、バブルプレッシャー動的表面張力計(BP100(KRUSS社製))のような測定装置が挙げられる。
〔水〕
インクジェット記録装置用インクは、水性インクであり、水を必須に含む。インクに含まれる水は、従来から、水性インクの製造に使用されている水から、所望の純度の水を適宜選択して使用できる。本発明のインクジェット記録装置用インクにについて、水の含有量は、後述する、他の成分の使用量に応じて適宜変更される。インクについて、典型的な水の含有量としては、インクの全質量に対して20質量%以上70質量%以下が好ましく、25質量%以上60質量%以下がより好ましい。
〔顔料分散体〕
インクジェット記録装置用インクは、樹脂と、顔料としてカーボンブラックとを含む顔料分散体を含む。樹脂の質量平均分子量は、10,000以上40,000以下である。カーボンブラックのDBP吸油量は、40g/100g以上80g/100g以下である。以下、樹脂と、カーボンブラックと、顔料分散体の製造方法とについて順に説明する。
(樹脂)
顔料分散体が含んでいてもよい樹脂としては、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸アルキルエステル−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、及びビニルナフタレン−マレイン酸共重合体が挙げられる。これらの樹脂の中では、調製が容易で、顔料の分散効果に優れることから、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸アルキルエステル−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、及びスチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合体のような、スチレンに由来する単位と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルに由来する単位とを含むスチレン−アクリル系樹脂が好ましい。
顔料分散体の調製に用いる樹脂の質量平均分子量(Mw)は、10,000以上40,000以下である。樹脂の質量平均分子量がこのような範囲であることで、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。
質量平均分子量が過小である樹脂を用いて調製された顔料分散体を含むインクを用いる場合、被記録媒体に対する濡れ性が高すぎる場合がある。インクの被記録媒体に対する濡れ性が高すぎると、被記録媒体上に顔料粒子が留まりにくいため、所望する濃度の画像を形成しにくい。質量平均分子量が過大である樹脂を用いて調製された顔料分散体を含むインクを用いる場合、インクが乾燥することでインクの粘度が高くなりやすいため、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくい。
樹脂の分子量は、樹脂を重合反応で得る際の、重合開始剤の使用量、重合温度、又は重合時間を調整する公知の方法に従って調整できる。ラジカル重合開始剤は、モノマー混合物1モルあたり、0.001モル以上5モル以下加えるのが好ましく、0.01モル以上2モル以下加えるのがより好ましい。但し、開始剤の量を減少させる場合には、反応物の重合反応が停止し、残留モノマーが増える場合がある。連鎖移動剤として2−メルカプトエタノールをモノマー混合物に微量(モノマー混合物1モルあたり0.001モル以下)加えてもよい。顔料分散体に含まれる樹脂の質量平均分子量(Mw)はゲルろ過クロマトグラフィーを用いて測定できる。
重合温度は、50℃以上70℃以下の範囲で調整するのが好ましく、重合時間は、10時間以上24時間以内の範囲で調整するのが好ましい。
顔料分散体の調製に用いる樹脂の酸価は、50mgKOH/g以上300mgKOH/g以下が好ましい。酸価が過小である樹脂を用いて顔料分散体を調製する場合、顔料分散体中で顔料を所望する程度まで微粒子化し良好に分散させることが困難である。このため、酸価が過小である樹脂を用いて調製された顔料分散体を含むインクを用いる場合、良好な着色性、発色性を備える画像を形成しにくに場合がある。酸価が過大である樹脂を用いて調製された顔料分散体をインクに配合する場合、保存安定性に優れるインクを得にくい。樹脂の酸価は、樹脂を合成する際に、アクリル酸、メタクリル酸のような酸性の官能基を有する単量体の使用量を適宜調整することで調整できる。具体的には、酸性の官能基を有する単量体の使用量を増やすことで酸価を高めることができる。
顔料分散体中の樹脂の含有量は、後述するカーボンブラックの質量に対して、30質量%以上60質量%以下であり、30質量%以上50質量%以下がより好ましい。このような範囲内の量で樹脂を含む顔料分散体を含有するインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。
顔料分散体中の樹脂の含有量が過少である場合、インク中でカーボンブラックを良好に分散させにくい。このため、樹脂の含有量が過少である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくい。樹脂の含有量が過多である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、インクが乾燥することでインクの粘度が高くなりやすいため、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくい。
(カーボンブラック)
顔料分散体は、着色剤として、顔料であるカーボンブラックを含む。カーボンブラックとしては、DBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であるものが用いられる。このような範囲内のDBP吸油量を有するカーボンブラックを含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。
カーボンブラックのDBP吸油量が過少である場合、カーボンブラックが樹脂を吸着しにくいため、カーボンブラックを所望する程度に分散させにくい。このため、DBP吸油量が過小であるカーボンブラックを含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくい。カーボンブラックのDBP吸油量が過多である場合、カーボンブラックと樹脂との吸着が強すぎ、インクの粘度が高くなりやすい。このため、DBP吸油量が過多であるカーボンブラックを含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくい。カーボンブラックのDBP吸油量の測定は、「ASTM法D2414−79」に準拠して行うことができる。
カーボンブラックの使用量は、インクの全質量に対して4質量%以上8質量%以下が好ましい。カーボンブラックの含有量が過少であるインクを用いる場合、所望する画像濃度の画像を形成しにくい。カーボンブラックの含有量が過多であるインクを用いる場合、インクの流動性が低すぎるために、所望する画像濃度の画像を形成しにくかったり、インクが被記録媒体に浸透しにくく、形成画像にオフセットに起因する画像不良が発生しやすかったりする。
顔料分散体に含まれるカーボンブラックの体積平均粒径は、インクの濃度、インクの安定性のような観点から、30nm以上200nm以下が好ましく、70nm以上130nm以下がより好ましい。顔料の体積平均粒径は、顔料と樹脂とを混練する際に使用するビーズの粒径や処理時間を調整することで調整できる。
(顔料分散体の製造方法)
カーボンブラックと樹脂とを含む顔料分散体を製造する好適な方法としては、ナノグレンミル(浅田鉄工株式会社製)、MSCミル(三井鉱山株式会社製)、ダイノミル(株式会社シンマルエンタープライゼス製)のようなメディア型湿式分散機を用いて、水のような適切な液体の媒体中で、顔料と樹脂とを混練して顔料分散体とする方法が挙げられる。メディア型湿式分散機を用いる処理では、小粒径のビーズを用いる。ビーズの粒径は特に限定されず、典型的には粒径0.5mm以上1.0mm以下が好ましい。ビーズの材質は特に限定されず、ジルコニアのような硬質の材料が好ましい。
顔料分散体を製造する際の、液体の媒体の使用量は、カーボンブラックと樹脂との質量の合計に対して、1質量倍以上10質量倍以下が好ましく、2質量倍以上8質量倍以下がより好ましい。
〔界面活性剤〕
インクジェット記録装置用インクは、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤を含む。界面活性剤として、下記一般式(I)で表される化合物を、複数組み合わせて用いることもできる。
Figure 0005752155
(一般式(I)中、
は、C2A+1であり、
はC2B+1であり、
A及びBは、1以上の整数であり、
A+Bは、6以上10以下の整数であり、
−E−O−は、−CHCH−O−であり、
−P−O−は、−CHCH(CH)−O−であり、
n及びmは、正の数であり、
n+mは、5以上11以下であり、
n>mであり、
(−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。)
インクに、一般式(I)で現される化合物からなる界面活性剤を含有させることで、被記録媒体に対するインクの濡れ性が改良され、被記録媒体へインクが良好に浸透しやすい。インクが、被記録媒体に良好に浸透しやすいため、第1実施形態のインクを用いることで、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。
一般式(I)では、A+Bは6以上10以下である。A+Bが6未満の整数である一般式(I)で表される化合物を用いる場合、被記録媒体に対する濡れ性に優れるインクを得にくい。このため、A+Bが6未満の整数である一般式(I)で表される化合物を含むインクを用いる場合、被記録媒体上でインクが広がりにくく、所望する濃度の画像を形成しにくい。A+Bが10超の整数である一般式(I)で表される化合物を含むインクは、インクの溶媒の蒸発に伴ってインクの粘度が過度に上昇しやすい。このため、A+Bが10超の整数である一般式(I)で表される化合物を含むインクを用いる場合、被記録媒体にインク液滴を吐出する際に、インク液滴が被記録媒体表面で適度に広がりにくく、所望する濃度の画像を得にくい場合がある。また、この場合、インクの粘度が過度に上昇しやく、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくい場合がある。
A及びBは、A+Bが6以上10以下の整数であることを条件として、それぞれ、2以上8以下が好ましく、3以上5以下がより好ましい。
一般式(I)では、n+mは5以上11以下である。n+mが5未満である一般式(I)で表される化合物を界面活性剤として用いる場合、被記録媒体に対する濡れ性に優れるインクを得にくい。このため、n+mが5未満である一般式(I)で表される化合物を含むインクを用いる場合、インク液滴が被記録媒体表面で適度に広がりにくく、所望する濃度の画像を得にくい場合がある。n+mが11超であるである一般式(I)で表される化合物を含むインクを用いる場合、インクの粘度が過度に上昇しやすいため、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくい。
nは、n+mが5以上11以下であり、m<nであることを条件として、4以上9以下が好ましく、5以上7以下がより好ましい。mは、n+mが5以上11以下であり、m<nであることを条件として、1以上4以下が好ましく、2又は3がより好ましい。
n≦mである一般式(I)で表される化合物を界面活性剤として用いる場合は、被記録媒体に対する濡れ性が高すぎる場合がある。インクの被記録媒体に対する濡れ性が高すぎると、インクに含まれる水や有機溶媒とともに、インクに含まれる顔料も被記録媒体内部に浸透してしまうため、所望する濃度の画像を形成しにくい。
インク中の界面活性剤の含有量は、インクの全質量に対して0.05質量%以上0.5質量%以上が好ましい。界面活性剤の含有量が過少であるインクを用いる場合、被記録媒体に対するインクの濡れ性が不十分であるため、オフセットが発生しやすく、オフセットに起因して、所望する濃度の画像を形成しにくい場合がある。界面活性剤の含有量が過多であるインクは、被記録媒体に対する濡れ性が高すぎる場合がある。インクの被記録媒体に対する濡れ性が高すぎると、インクに含まれる水や有機溶媒とともに、インクに含まれる顔料も被記録媒体内部に浸透してしまうため、所望する濃度の画像を形成しにくい場合がある。
一般式(I)で表される化合物の製造方法は特に限定されない。一般式(I)で表される化合物は下記一般式(II)で表されるアルコールの水酸基に、常法に従って、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加させて製造することができる。
Figure 0005752155
〔浸透剤〕
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクは、被記録媒体へのインクの浸透性を高める成分である、浸透剤を含んでいてもよい。浸透剤の具体例としては、1,2−へキシレングリコール、1,2−オクタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールのようなジオール類や、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなグリコールエーテル類が挙げられる。浸透剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが浸透剤を含有する場合、浸透剤の含有量は、浸透剤の種類に応じて適宜調整される。典型的な浸透剤の含有量としては、インクの全質量に対して0.5質量%以上20質量%以下が好ましい。
〔溶解安定剤〕
溶解安定剤は、インクに含まれる成分を相溶化してインクの溶解状態を安定化させる成分である。溶解安定剤の具体例としては、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、及びγ−ブチロラクトンが挙げられる。これらの溶解安定剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが溶解安定剤を含有する場合、溶解安定剤の含有量は、インクの全質量に対して1質量%以上20質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
〔保湿剤〕
保湿剤は、インクからの液体成分の揮発を抑制してインクの粘性を安定化させる成分である。保湿剤の具体例は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールのようなポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールのようなアルキレングリコール類;グリセリンである。これらの、保湿剤の中では、水のような液体成分の揮発の抑制効果に優れることからグリセリンがより好ましい。保湿剤は2種以上を組み合わせて用いることができる。インクが保湿剤を含有する場合、保湿剤の含有量は、インクの全質量に対して2質量%以上30質量%以下が好ましく、10質量%以上25質量%以下がより好ましい。
〔インクジェット記録装置用インクの製造方法〕
インクの製造方法は、水、顔料分散体、及び式(I)で表される化合物からなる界面活性剤に対して、必要に応じて浸透剤、溶解安定剤、及び保湿剤を加えた後に、これらのインク成分を均一に混合することができれば特に限定されない。インクジェット記録装置用インクの製造方法の具体例としては、インクの各成分を、混合機を用いて均一に混合した後、孔径10μm以下のフィルターを用いて異物や粗大粒子を除去する方法が挙げられる。なお、インクジェット記録装置用インクを製造する際には、水、顔料分散体、保湿剤、浸透剤、及び式(I)で表される化合物からなる界面活性剤に対して、必要に応じて溶解安定剤のような有機溶媒の他の液体成分や、酸化防止剤、粘度調整剤、pH調整剤、防腐防カビ剤のような、従来、インクジェット記録装置用インクに加えられている種々の添加剤を加えることができる。また、第一実施形態のインクには、本発明の目的を阻害しない範囲で、式(I)以外の構造の界面活性を加えてもよい。
以上説明した第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクによれば、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。このため、第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクは、種々のインクジェット記録装置で好適に使用される。
[第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置用インクで、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法に関する。第2実施形態に係る画像形成方法で用いるインクジェット記録装置の記録方式は、特に限定されず、記録ヘッドが被記録媒体上を走査しながら記録を行うシリアル型であっても、装置本体に固定された記録ヘッドを用いて記録を行うラインヘッド型であってもよい。第2実施形態に係る画像形成方法で用いるインクジェット記録装置としては、画像形成の高速性の点からラインヘッド型の記録ヘッドを備える記録装置が好ましく、被記録媒体を搬送する方向に対して垂直方向に設置された長尺のラインヘッドを備える記録装置がより好ましい。
以下、図面を参照して、第2実施形態の画像形成方法について、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置を用い、被記録媒体として記録用紙Pを用いる場合に関して説明する。図1は、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置の構成を示す図であり、図2は、図1に示すインクジェット記録装置の搬送ベルトを上方からみた図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置100の左側部には記録用紙Pを収容する給紙トレイ2(給紙部)が設けられており、この給紙トレイ2の一端部には収容された記録用紙Pを、最上位の記録用紙Pから順に一枚ずつ後述する搬送ベルト5へと搬送するための給紙ローラー3及び給紙ローラー3に圧接され従動回転する従動ローラー4が設けられている。
給紙ローラー3及び従動ローラー4に関して用紙搬送方向Xの下流側(図1での右側)には、搬送ベルト5が回転自在に配設されている。搬送ベルト5は、用紙搬送方向Xの下流側に配置されたベルト駆動ローラー6と、上流側に配置され搬送ベルト5を介してベルト駆動ローラー6に従動回転するベルトローラー7とに掛け渡されており、ベルト駆動ローラー6が時計方向に回転駆動されることで、搬送ベルト5に担持された記録用紙Pが矢印X方向に搬送される。
ここで、用紙搬送方向Xの下流側にベルト駆動ローラー6を配置したことで、搬送ベルト5の用紙送り側(図1での上側)はベルト駆動ローラー6に引っ張られる。そのため、弛みが生じることなくベルトを張ることができるので、安定した記録用紙Pの搬送が可能となる。なお、搬送ベルト5には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その形態としては継ぎ目を有しない(シームレス)ものが好適に用いられる。
インクジェット記録装置100は、インクの乾燥を促進する目的で、被記録媒体を加熱する加熱部(不図示)を備えていてもよい。しかし、第二実施形態では、被記録媒体への浸透性に優れる第一実施形態のインクを用いるため、被記録媒体の加熱を行わずとも、被記録媒体上でインクが速やかに乾燥し、良好な画像を形成できる。このため、インクジェット記録装置100は、加熱部を備えないものであってもよい。
また、搬送ベルト5の用紙搬送方向Xの下流側には、図中時計回りに駆動され画像が記録された記録用紙Pを装置本体外へと排出する排出ローラー8a、及び排出ローラー8aの上部に圧接され従動回転する従動ローラー8bからなる排出ローラー対8(排出部)が設けられている。排出ローラー対8の用紙搬送方向Xの下流側には、装置本体外へと排出された記録用紙Pが積載される排紙トレイ10が設けられている。
従動ローラー8bは記録用紙Pの画像形成面に直接触れるため、従動ローラー8bの表面を形成する素材は撥水性材料であるのが好ましい。従動ローラー8bの表面を、撥水性材料を用いて形成することで、記録用紙Pに浸透していないインクのローラーへの付着を抑制できるそのため、オフセットの発生を抑制しやすい。好適な撥水性材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体、クロロトリフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニルのようなフッ素樹脂が挙げられる。従動ローラー8bと同様に、記録用紙Pの画像形成面に接触する部材の表面は撥水性材料を用いて形成するのが好ましい。
そして、搬送ベルト5の上方には、搬送ベルト5の上面に対して所定の間隔が形成されるような高さに支持され、搬送ベルト5上を搬送される記録用紙Pへと画像の記録を行うラインヘッド11Kが配設されている。このラインヘッド11Kには、ブラックの着色インクが充填されており、ラインヘッド11Kからブラックの着色インクを吐出することで、記録用紙P上にモノクロ画像が形成される。
記録用紙Pにラインヘッド11Kから吐出されたインクの液滴が着弾してから、記録用紙P上のインクの着弾箇所が、排出部8に到達するまでの時間は装置を小型化するためには1秒以内であるのが好ましい。この時間を1秒以内とした場合であっても、第1実施形態に係るインクを用いることで、高速での画像形成時のオフセットの発生の抑制の効果が充分に得られる。
また、記録用紙Pにラインヘッド11Kから吐出され、記録用紙Pに打ち込まれるインクの量は、特に限定されず、所望する画像濃度を有する画像を形成でき、オフセットが発生しにくい量に調整して画像が形成される。
このラインヘッド11Kは、図2に示すように、記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(図2の上下方向)に複数のノズルが配列されたノズル列を備え、搬送される記録用紙Pの幅以上の記録領域を有しており、搬送ベルト5上を搬送される記録用紙Pに対して、一括して1行分の画像を形成することができるようになっている。
なお、本実施形態で用いるラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置では、搬送ベルト5の幅寸法以上に形成された長尺のヘッド本体の長手方向に複数のノズルを配列させることで、記録用紙Pの幅以上の記録領域を有するように構成されたラインヘッドを用いている。しかしながら、各々複数個のノズルを備えた短尺のヘッドユニットを搬送ベルト5の幅方向に複数配列することで、搬送される記録用紙Pの幅方向全幅にわたって画像を記録できるようにしたラインヘッドを用いても構わない。
また、ラインヘッド11Kのインクの吐出方式としては、図示しない圧電素子(ピエゾ素子)を用いてラインヘッド11Kの液室内に生じる圧力を利用してインクの液滴を吐出する圧電素子方式や、発熱体を用いてインク中に気泡を発生させ、圧力をかけてインクを吐出するサーマルインクジェット方式のような各種方式を適用することができる。インクの吐出方式としては、吐出量の制御が容易であることから圧電素子方式が好ましい。
図3は、ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。図1及び図2と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。インクジェット記録装置100には制御部20が備えられており、制御部20には、インターフェイス21、ROM22、RAM23、エンコーダー24、モーター制御回路25、ラインヘッド制御回路26、及び電圧制御回路27のような電子回路が接続されている。
インターフェイス21は、図示しないパソコンのようなホスト装置とデータの送受信を行う。制御部20は、インターフェイス21を介して受信された画像信号に対して、必要に応じて変倍処理或いは階調処理を施して画像データに変換する。そして、後述する各種制御回路に制御信号を出力する。
ROM22は、ラインヘッド11Kを駆動させて画像記録を行う際の制御プログラムのようなプログラムを記憶している。RAM23は、制御部20を用いて変倍処理或いは階調処理された画像データを所定の領域に格納する。
エンコーダー24は、搬送ベルト5を駆動する排紙側のベルト駆動ローラー6に接続されており、ベルト駆動ローラー6の回転軸の回転変位量に応じてパルス列を出力する。制御部20は、エンコーダー24から送信されるパルス数をカウントすることで回転量を算出し、用紙の送り量(用紙位置)を把握する。そして制御部20は、エンコーダー24からの信号に基づいて、モーター制御回路25及びラインヘッド制御回路26に制御信号を出力する。
モーター制御回路25は、制御部20からの出力信号に従って記録媒体搬送用モーター28を駆動する。記録媒体搬送用モーター28がベルト駆動ローラー6を回転駆動させることで、搬送ベルト5を図1の時計回りに回動させて用紙を矢印X方向へと搬送する。
ラインヘッド制御回路26は、制御部20からの出力信号に基づいて、RAM23に格納された画像データをラインヘッド11Kへ転送し、転送された画像データに基づいてラインヘッド11Kからのインクの吐出を制御する。このような制御と、記録媒体搬送用モーター28を用いて駆動する、搬送ベルト5を用いる用紙の搬送の制御とに従って、用紙への画像の形成が行われる。
電圧制御回路27は、制御部20からの出力信号に基づいて給紙側のベルトローラー7に電圧を印加することで交番電界を発生させ、搬送ベルト5に用紙を静電吸着させる。静電吸着の解除は、制御部20からの出力信号に基づいてベルトローラー7又はベルト駆動ローラー6を接地させることで行われる。なお、ここでは給紙側のベルトローラー7に電圧を印加する構成としたが、排紙側のベルト駆動ローラー6に電圧を印加する構成としてもよい。
ラインヘッド型の記録方式のインクジェット記録装置を用いてドットを形成する方法を、図4を用いて具体的に説明する。
図4に示すように、ラインヘッド11Kには複数個のノズルからなるノズル列N1、N2が記録用紙Pの搬送方向(矢印X方向)に並設されている。つまり、記録用紙Pの搬送方向の各ドット列を形成するノズルとして、ノズル列N1、N2に各1個ずつ(ドット列L1ではノズル12a及び12a’)、合計2個のノズルを備えている。なお、ここでは説明の便宜のため、ノズル列N1、N2を構成するノズルのうち、ドット列L1〜L16に対応する12a〜12p及び12a’〜12p’までの各16個のノズルのみを記載しているが、実際にはさらに多数のノズルが記録用紙Pの搬送方向と直交する方向に配列されているものとする。
そして、このノズル列N1、N2を順次用いて被記録媒体としての記録用紙P上に画像を形成する。記録用紙Pを記録用紙Pの搬送方向に移動させながら、記録用紙Pの幅方向(図の左右方向)1行分のドット列D1を、ノズル列N1からのインク吐出(図の実線矢印)で形成した後、次の1行分のドット列D2を、ノズル列N2からのインク吐出(図の破線矢印)で形成し、さらに次の1行分のドット列D3を、再びノズル列N1からのインク吐出で形成する。以下、ドット列D4以降もノズル列N1、N2を交互に用いて同様に形成する。
以上説明した第2実施形態に係る画像形成方法によれば、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できる。このため、第2実施形態に係る画像形成方法は、種々のインクジェット記録装置に好適に利用することができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例の範囲に何ら限定されるものではない。
[製造例1]
〔スチレン−アクリル樹脂a〜fの製造〕
ポリスチレンの分子末端の一方に(メタ)アクリロイル基が結合したオリゴマー(AS−6、東亜合成株式会社製、数平均分子量(Mn)6000)と、所定量の、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、及びアクリル酸ブチルとを、メチルエチルケトン中で重合開始剤(2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル))の存在下に重合を行った。
例えば、酸価100の樹脂であれば下記のように合成できる。1000ml四つ口フラスコに、スターラー、窒素導入管、コンデンサー、滴下ロートをセットし、イソプロピルアルコール100g、メチルエチルケトン300gをフラスコに加え、窒素ガスをバブリングしながら加熱還流した。滴下ロートに、メタクリル酸メチル40g、スチレン40g、アクリル酸ブチル10g、メタクリル酸10g及び開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.4gを混合溶解したものを入れ、約2時間かけ70℃加熱還流させた状態で、滴下した。滴下後、さらに6時間加熱還流し、さらに、AIBNを0.2g含むメチルエチルケトン溶液を、15分かけ滴下した。この後さらに5時間加熱還流し、分子量20,000のスチレン−アクリル樹脂を得た。得られたスチレン−アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)を、ゲルろ過クロマトグラフィー(HLC−8020GPC(東ソー株式会社製))を用いて下記条件により確認した。また、得られた樹脂の酸価を滴定により確認したところ、100mgKOH/gであった。また、重合開始剤の使用量をモノマー混合物1モルあたり0.001モル以上5モル以下の範囲内で、重合温度を50℃以上70℃以下の範囲内で、重合時間を24時間以下の範囲内でそれぞれ変更して、表1に記載の質量平均分子量(Mw)のスチレン−アクリル樹脂a〜fを製造した。
得られたスチレン−アクリル樹脂の質量平均分子量(Mw)を、ゲルろ過クロマトグラフィー(HLC−8020GPC(東ソー株式会社製))を用い、下記条件で確認した。
<質量平均分子量測定条件>
カラム:TSKgel、Super Multipore HZ−H(東ソー株式会社製、4.6mmID×15cm)
カラム本数:3本
溶離液:テトラヒドロフラン
流速:0.35ml/分
サンプル注入量:10μl
測定温度:40℃
検出器:IR検出器
検量線は、標準試料(TSK standard,polystyrene、東ソー株式会社製)から、F−40、F−20、F−4、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、及びn−プロピルベンゼンの8種を選択して作成した。
得られたスチレン−アクリル樹脂a〜fの酸価を、滴定を用いて確認したところ、何れも100mgKOH/g程度であった。
Figure 0005752155
実施例及び比較例では、顔料として下記表2に記載の吸油量、及び比表面積である、以下のオリオンエンジニアーズカーボン社製のカーボンブラックa〜fを用いて顔料分散体を製造した。
カーボンブラックa:Printex 140U
カーボンブラックb:Printex 35
カーボンブラックc:Printex 85
カーボンブラックd:Printex 95
カーボンブラックe:Printex 300
カーボンブラックf:Printex G
Figure 0005752155
[実施例1〜4、及び比較例1、2]
〔顔料分散体の製造〕
顔料分散体の調製に用いる材料の質量の合計に対して、表3に記載の種類のカーボンブラック15質量%、製造例1で得たスチレン−アクリル樹脂c6.0質量%、及び1,2−オクタンジオール0.2質量%と、残余の水(イオン交換水)とを、ダイノミル(マルチラボ,ベッセル容量0.6L(株式会社シンマルエンタープライゼス製))に仕込んだ。次いで、スチレン−アクリル樹脂の中和に必要な量の水酸化カリウムをダイノミルに加えた。その後、ベッセル容量に対して70%となるように、粒径0.5mmのジルコニアビーズをメディアとしてダイノミルに充填して、水冷しながら、10℃、周速8m/sの条件で顔料とスチレン−アクリル樹脂とを混練し顔料分散体を得た。スチレン−アクリル樹脂cは中和等量の105%のNaOH水溶液で中和した。Naの質量は樹脂の質量として計算し、NaOH水溶液に含まれる水や中和反応で生じた水の質量はイオン交換水の質量として計算した。得られた顔料分散体を、イオン交換水を用いて300倍に希釈して、動的光散乱式粒径分布測定装置(ゼータサイザー ナノ(シスメックス株式会社製))を用いて顔料の体積平均粒径D50を測定し、顔料の体積平均粒径が70nm以上130nm以下の範囲となっていることを確認した。なお、調製された顔料分散体の組成は、後述するCである。
〔インクの調製〕
次いで、得られた顔料分散体を用いて、実施例1〜4、及び比較例1、2のインクを調製した。界面活性剤として、下記式(10)で表される化合物である界面活性剤10を用いた。
Figure 0005752155
下記組成1の材料を、撹拌機(スリーワンモーター BL−600(アズワン株式会社製))を用いて回転数400rpmで撹拌して均一に混合した後、孔径5μmのフィルターを用いてろ過して、実施例1〜4、及び比較例1、2のインクを得た。
(組成1)
顔料分散体:40質量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル:4.5質量%
2−ピロリドン(溶解安定剤):5.0質量%
界面活性剤10:0.2質量%
1,2−オクタンジオール:0.6質量%
グリセリン:15質量%
1,3−プロパンジオール:15質量%
イオン交換水:残余の量
≪物性測定≫
下記方法に従い、得られた実施例1〜4、及び比較例1、2のインクについて、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力との測定結果を表3に記す。
<蒸発乾燥粘度(V40)の測定方法>
(質量乾燥率の測定)
インク30gを、上部に開口を有する円柱状の容器に入れた。次いで、インクの入った容器を内温60℃に設定された恒温槽に入れ、任意に設定される時間毎に容器内のインクの質量Wを測定した。Wを測定する毎に、下式に従ってインクの質量乾燥率を求めた。
質量乾燥率(%)=((W−W)/W)×100(粘度増加量の測定)
インクの質量乾燥率が40質量%になった時点でインクの蒸発乾燥粘度(V40)を測定した。V40は、25℃で、振動式粘度計(ビスコメイトシリーズ VM−10A(株式会社セコニック製))を用いて測定した。
<動的表面張力測定方法>
バブルプレッシャー動的表面張力計(BP−100(三洋貿易株式会社製))を用いて、表面寿命10msec以上1000msec以下までのインクの表面張力値を測定し、表面寿命10msecの表面張力値を、インクの動的表面張力とした。
≪評価≫
下記方法に従い、実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの形成画像の画像濃度、及び連続吐出の評価を行った。実施例1〜4、及び比較例1、2のインクの形成画像の画像濃度、及び連続吐出の評価結果を表3に記す。
<画像濃度の評価方法>
画像濃度の評価は、評価機として画像形成装置(ラインヘッド搭載インクジェット記録装置、京セラドキュメントソリューションズ製試験機)を用いて、25℃、50%RH環境下で行った。被記録媒体として普通紙(A4、PPC用紙、C2(富士ゼロックス株式会社製))を用い、記録ヘッドから、被記録媒体へ吐出するインクの量が11pL(1画素当たり)となるように10cm×10cmのベタ画像を形成した。形成画像の濃度を、ポータブル反射濃度計RD−19(グレタグマクベス社製)を用いて測定し、ベタ画像内の10箇所の画像濃度の平均値を画像濃度とした。画像濃度を、以下の基準に従って判定した。
○:画像濃度が1.10以上。
×:画像濃度が1.10未満。
<連続吐出の評価方法>
連続吐出の評価は、画像濃度の評価と同じ画像形成装置と被記録媒体とを用いて、25℃、50%RH環境下で行った。インクを記録ヘッドに充填して、記録ヘッドについてパージとワイプとをセットで3度行った。なお、パージ量については記録ヘッド当たり1回につき2ccである。その後、被記録媒体に、記録ヘッドのノズル1個から吐出される1画素当たりのインクの量を11pLとなるようにして、被記録媒体の進行方向に垂直なライン画像(1ドット幅×被記録媒体の幅の長さ)を、1ドット幅の間隔で、60分連続で形成した。連続吐出を、以下の基準に従って判定した。
○:インクの不吐出や、インクの着弾位置のずれ(ラインから10μm以上のずれ)が確認されなかった。
×:インクの不吐出、又はインクの着弾位置のずれ(ラインから10μm以上のずれ)が確認された。
Figure 0005752155
表3によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例1〜4のインクを用いる場合、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例1によれば、吸油量が過少であるカーボンブラックを顔料として含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、カーボンブラックが樹脂を吸着しにくく、インク中でカーボンブラックが良好に分散されていないためと推察される。
比較例2によれば、吸油量が過多であるカーボンブラックを顔料として含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、カーボンブラックと樹脂との吸着が強すぎ、インクの粘度が過度に大きくなりやすいためと推察される。
[実施例5〜8、及び比較例3、4]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックcを用い、樹脂として下記表4に記載の種類のスチレン−アクリル樹脂を用いて顔料分散体を調製することの他は、実施例1と同様にして顔料分散体を得た。
〔インクの調製〕
得られた顔料分散体を用いて、実施例1と同様にして、実施例5〜8、及び比較例3、4のインクを調製した。
得られた実施例5〜8、及び比較例3、4のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例5〜8、及び比較例3、4のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表4に記す。
Figure 0005752155
表4によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例5〜8のインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例3によれば、質量平均分子量が過小である樹脂を含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、インクの被記録媒体に対する濡れ性が高くなりすぎ、被記録媒体上に顔料粒子が留まりにくいためと推察される。
比較例4によれば、質量平均分子量が過大である樹脂を含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、インクの乾燥にともなってインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
[比較例5〜10]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックaを用い、カーボンブラックに対する樹脂の使用量を、下記表5に記載の顔料分散体組成A〜Fとなるようにする他は、実施例1と同様にして顔料分散体を製造した。
Figure 0005752155
〔インクの調製〕
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、比較例5〜10のインクを得た。
得られた比較例5〜10のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた比較例5〜10のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表6に記す。
Figure 0005752155
表6によれば、吸油量が過少であるカーボンブラックを含む顔料分散体用いて調製された比較例5〜10のインクを用いる場合、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が30質量%以上60質量%以下であっても、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。
[実施例9〜12、及び比較例11、12]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックbを用い、実施例1と同様にして、下記表7に記載の組成の顔料分散体を得た。
〔インクの調製〕
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、実施例9〜12、及び比較例11、12のインクを得た。
得られた実施例9〜12、及び比較例11、12のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例9〜12、及び比較例11、12のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表7に記す。
Figure 0005752155
表7によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例9〜12のインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例11によれば、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が過少である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、カーボンブラックに対する樹脂の使用量が不足するために、インク中でカーボンブラックが良好に分散されていないためと推察される。
比較例12によれば、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が過多である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、インクの乾燥に伴いインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
[実施例13〜15、及び比較例13〜15]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックeを用い、実施例1と同様にして、下記表8に記載の組成の顔料分散体を得た。
〔インクの調製〕
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1と同様にして、実施例13〜15、及び比較例13〜15のインクを得た。
得られた実施例13〜15、及び比較例13〜15のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例13〜15、及び比較例13〜15のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表8に記す。
Figure 0005752155
表8によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例13〜15のインクを用いる場合、長期間にわたり、インクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例14によれば、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が30質量%以上60質量%以下であっても、インクの蒸発乾燥粘度V40が50mN/m超であるインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、このような蒸発乾燥粘度を示すインクは、インクの乾燥に伴いインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
比較例13によれば、カーボンブラックの質量に対する樹脂の質量が過少である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、カーボンブラックに対する樹脂の使用量が不足するために、インク中でカーボンブラックが良好に分散されていないためと推察される。
比較例15によれば、カーボンブラックの質量に対する樹脂の質量が過多である顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、インクの乾燥に伴ってインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
[比較例16〜21]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックfを用い、実施例1と同様にして、下記表9に記載の組成の顔料分散体を得た。
〔インクの調製〕
得られた組成A〜Fの顔料分散体を用いる他は、実施例1のインクと同様にして、比較例16〜21のインクを調製した。
得られ比較例16〜21のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた比較例16〜21のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。また、得られた比較例16〜21のインクについて、の動的表面張力を測定した。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表9に記す。
Figure 0005752155
表9によれば、吸油量が過大であるカーボンブラックを顔料として含む顔料分散体を用いて調製されたインクを用いる場合、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が30質量%以上60質量%以下であっても、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。
[実施例16〜18、及び比較例22〜24]
〔顔料分散体の製造〕
顔料としてカーボンブラックeを用い、実施例1と同様にして、下記表10に記載の組成の顔料分散体組成を得た。
〔インクの調製〕
界面活性剤として、下記式(10)で表される化合物である界面活性剤10に変えて下記式(14)で表される化合物である界面活性剤14を用いる他は、得られた組成A〜Fの顔料分散体を用い、実施例1と同様にして、実施例16〜18、及び比較例22〜24のインクを得た。
Figure 0005752155
得られた実施例16〜18、及び比較例22〜24のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例16〜18、及び比較例22〜24のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表10に記す。
Figure 0005752155
表10によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例16〜18のインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例23によれば、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量が30質量%以上60質量%以下であっても、インクの蒸発乾燥粘度V40が50mN/m超であるインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、このような蒸発乾燥粘度を示すインクは、インクの乾燥に伴ってインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
比較例22によれば、カーボンブラックの質量に対する樹脂の質量が過少であるインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、カーボンブラックに対する樹脂の使用量が不足するために、インク中でカーボンブラックが良好に分散されていないためと推察される。
比較例24によれば、カーボンブラックの質量に対する樹脂の質量が過多であるインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、インクの乾燥に伴ってインクの粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
[実施例19〜25、及び比較例25〜37]
実施例19〜25、及び比較例25〜37では、下記式(1)〜(15)で表される化合物である界面活性剤1〜15と、界面活性剤16(サーフィノール 440、界面活性剤、日信化学工業株式会社製)、及び下記式(17)〜(20)で表される化合物である界面活性剤17〜20をそれぞれ用いてインクを調製した。
界面活性剤1〜15、及び17〜20は、アルカノールにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドが付加した化合物である。以下、表11〜15中に、界面活性剤について、アルカノールに由来するアルキル基の炭素数及び構造と、界面活性剤1分子中のエチレンオキシドの付加数n及びプロピレンオキシドの付加数mとを記載する。なお、アルカノールに由来するアルキル基が分岐鎖アルキル基である場合、式(I)で表される化合物のA+Bに相当する値を、表11〜15中に記載する。
Figure 0005752155
Figure 0005752155
Figure 0005752155
Figure 0005752155
(A及びBは、1以上の整数であり、A+Bは、12である。)
Figure 0005752155
(A及びBは、1以上の整数であり、A+Bは、11〜12であり、nは7であり、mは2〜3である。)
〔インクの調製〕
界面活性剤として、下記表11〜15に記載の種類の界面活性剤を用いる他は、実施例2のインクと同様にして、実施例19〜25、及び比較例25〜37のインクを調製した。
得られた実施例19〜25、及び比較例25〜37のインクについて、蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例19〜25、及び比較例25〜37のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表11〜15に記す。
Figure 0005752155
Figure 0005752155
Figure 0005752155
Figure 0005752155
Figure 0005752155
表11〜15によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例19〜25のインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
比較例25、26、及び30によれば、A+Bが6未満である界面活性剤2及び界面活性剤11や、A+Bが6未満であり、且つ、n+mが5未満である界面活性剤3を含むインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくいことが分かる。これは、インクの被記録媒体に対する濡れ性が劣るため、被記録媒体へのインクの拡散や浸透が遅いためと推察される。
比較例27、28、31、及び32によれば、n+mが11超である界面活性剤4、5、12、及び13を含むインクを用いる場合、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、このような構造の界面活性剤を含むインクは、インクの乾燥に伴って粘度が過度に高くなりやすいためと推察される。
比較例29によれば、n≦mである界面活性剤9を含むインクを用いる場合、所望する濃度の画像を形成しにくく、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出しにくいことが分かる。これは、被記録媒体に対する濡れ性が高すぎ、インクに含まれる水や有機溶媒とともに、インクに含まれる顔料も被記録媒体内部に浸透してしまうためと推察される。
[実施例26〜33]
〔インクの調製〕
界面活性剤として界面活性剤7を用いることと、界面活性剤の使用量を下記表16に記載の量とすることの他は、実施例2のインクと同様にして、実施例26〜28のインクを調製した。また、界面活性剤として界面活性剤10を用い、界面活性剤の使用料を下記表17に記載の量とすることの他は、実施例2のインクと同様にして、実施例29〜33のインクを調製した。
得られた実施例26〜33のインクについて蒸発乾燥粘度(V40)と、動的表面張力とを測定した。また、得られた実施例26〜33のインクについて、形成画像の画像濃度、連続吐出の評価を行った。蒸発乾燥粘度(V40)、及び動的表面張力の測定結果と、形成画像の画像濃度の評価結果、及び連続吐出の評価結果とを表16及び表17に記す。
Figure 0005752155
Figure 0005752155
表16及び表17によれば、水と、樹脂とカーボンブラックとを含有する顔料分散体と、式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含み、樹脂の質量平均分子量と、カーボンブラックのDBP吸油量と、顔料分散体中の、カーボンブラックの含有量に対する樹脂の含有量と、質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40とが、それぞれ所定の範囲内である実施例26〜33のインクは、長期間にわたりインクジェットヘッドからインクを良好に吐出でき、且つ、所望する濃度の画像を形成できることが分かる。
2 給紙トレイ
3 給紙ローラー
4 従動ローラー
5 搬送ベルト
6 ベルト駆動ローラー
7 ベルトローラー
8 排出部
8a 排出ローラー
8b 従動ローラー
10 排紙トレイ
11K ラインヘッド
12a〜12p、12a’〜12p’ ノズル
20 制御部
30 検出手段
100 インクジェット記録装置
D1〜D4 ドット列(行方向)
L1〜L16 ドット列(搬送方向)
N1、N2 ノズル列
P 記録用紙

Claims (5)

  1. 水と、顔料分散体と、下記一般式(I)で表される化合物からなる界面活性剤とを含有し、
    前記顔料分散体は、樹脂とカーボンブラックとを含み、
    前記樹脂の質量平均分子量が、10,000以上40,000以下であり、
    前記カーボンブラックのDBP吸油量が、40g/100g以上80g/100g以下であり、
    前記顔料分散体中の前記樹脂の含有量が、前記カーボンブラックの質量に対して、30質量%以上60質量%以下であり、
    質量乾燥率40質量%でのインクの粘度である蒸発乾燥粘度V40が、50mPa・s以下である、インクジェット記録装置用インク。
    Figure 0005752155
    (一般式(I)中、
    は、C2A+1であり、
    はC2B+1であり、
    A及びBは、1以上の整数であり、
    A+Bは、6以上10以下の整数であり、
    −E−O−は、−CHCH−O−であり、
    −P−O−は、−CHCH(CH)−O−であり、
    n及びmは、正の数であり、
    n+mは、5以上11以下であり、
    n>mであり、
    (−E−O−)、及び(−P−O−)からなる繰返し配列は、ランダムであってもブロックであってもよい。)
  2. 前記界面活性剤の含有量が、インクの全質量に対して0.05質量%以上0.5質量%以下である、請求項1に記載のインクジェット記録装置用インク。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用インクを用いて、インクジェット記録装置を用いて画像を形成する、画像形成方法。
  4. 画像を形成する際に、被記録媒体を加熱しない、請求項3に記載の画像形成方法。
  5. 前記インクジェット記録装置の記録方式がラインヘッド型の記録方式である、請求項3又は4に記載の画像形成方法。
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