JP5751189B2 - フィルタープレスの濾布洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタープレスの濾布洗浄装置に関する。さらに詳しくは、ニッケル硫化物の塩素浸出工程において生成されたスラリーなど、種々のスラリーの固液分離に用いられるフィルタープレスの濾布洗浄装置に関する。
ニッケル硫化物の塩素浸出工程では、浸出槽において塩素ガスによりニッケル硫化物中のニッケルなどの有価金属を浸出した後、生成されたスラリーを濾過機に供給して浸出液と浸出残渣とに固液分離する。そして後工程において、浸出液から有価金属を回収し、浸出残渣から主に硫黄を回収している(例えば、特許文献1)。
上記のようなスラリーの固液分離に用いられる濾過機としてフィルタープレスが知られている。
フィルタープレスを用いてスラリーの固液分離を繰り返すと、濾布に固形物が付着して目詰りするため、濾過性能が低下する。そのため、フィルタープレスには、濾布を洗浄して、付着した固形物を除去する濾布洗浄装置が備えられる(例えば、特許文献2)。
図10に示すように、特許文献2に記載の濾布洗浄装置101は、フィルタープレスFの上方に設置された走行レール110と、その走行レール110に載置された走行台車120とを備えている。走行レール110の両端には一対のスプロケット111、111が設けられており、そのスプロケット111、111に環状の駆動チェーン112が掛け渡されている。走行台車120は、この駆動チェーン112に連結されている。また、一方のスプロケット111には、減速機を介してモータが接続されている。そのため、モータの駆動により駆動チェーン112が駆動し、駆動チェーン112に引っ張られた走行台車120が走行レール110上を走行するようになっている。また、走行台車120には、洗浄パイプ121が備えられている。
フィルタープレスFには、両面に濾布が取り付けられた濾板bが複数枚の備えられている。濾過工程においては、これらの濾板bを隙間なく密着させた状態で濾過が行われる。一方、洗浄工程においては一部の濾板b、bの間を離間させて、その濾板b、bの間に洗浄パイプ121を挿入して、洗浄パイプ121から噴出される洗浄水により濾板b、bに取り付けられた濾布を洗浄する。そして、離間させる濾板bを順次変更しつつ洗浄パイプ121を挿入しなおすことにより、全ての濾布を洗浄していく。そのため、走行台車120は、離間した濾板b、bの間に洗浄パイプ121を挿入できるように、濾板bの動作と同期させて、移動および位置決めする必要がある。そして、走行台車120の位置決めは、モータの回転量を制御することにより行われる。
しかるに、ニッケル硫化物の塩素浸出工程において生成される浸出液および浸出残渣は、塩化物が多く含まれるため腐食性が強い。そして、洗浄工程において、噴出される洗浄水の水勢により、濾布に残った浸出液や浸出残渣が周囲に飛散する場合がある。飛散した浸出液や浸出残渣が駆動チェーン112に付着すると、駆動チェーン112のリンク同士を連結するピンが腐食されることにより、ピンの間隔が広くなり、駆動チェーン112の全長が伸びる場合がある。また、飛散した浸出液や浸出残渣がスプロケット111に付着すると、スプロケット111が腐食されて駆動チェーン112の遊びが大きくなる場合がある。そうすると、モータの回転量を制御しても、走行台車120の位置ずれが発生し、洗浄パイプ121を離間した濾板b、bの間に挿入できなくなり、洗浄工程が中断するという問題がある。
特開平10−140257号公報 特開平10−216414号公報
本発明は上記事情に鑑み、腐食性の強い環境であっても動作不良を低減できるフィルタープレスの濾布洗浄装置を提供することを目的とする。
第1発明のフィルタープレスの濾布洗浄装置は、フィルタープレスの上方に設置された走行フレームと、該走行フレーム上を走行する走行台車と、を備えるフィルタープレスの濾布洗浄装置であって、前記走行フレームには、歯付レールが敷設されており、前記走行台車は、前記歯付レールと噛み合う歯車と、該歯車を回転駆動させる走行駆動手段と、前記フィルタープレスの濾布を洗浄する洗浄手段と、前記走行駆動手段を密閉するケースと、前記ケースの内部にパージエアーを供給するパージ手段と、を備え、前記洗浄手段は、前記ケースの外部に配置され、洗浄水を噴出する洗浄パイプと、前記ケースに内部に配置され、前記洗浄パイプを昇降させる昇降駆動手段と、前記ケースに形成されたロッド孔に挿入され、前記洗浄パイプと前記昇降駆動手段とを連結するロッドと、を備え、前記ケースは、前記パージエアーが前記ロッド孔から外部に排出されるように構成されていることを特徴とする。
第2発明のフィルタープレスの濾布洗浄装置は、第1発明において、前記走行駆動手段は、サーボモータを備えることを特徴とする。
第3発明のフィルタープレスの濾布洗浄装置は、第1または第2発明において、前記昇降駆動手段は、モータと、該モータにより駆動するボールネジと、を備えることを特徴とする。
第1発明によれば、ケースに形成されたロッド孔からパージエアーが排出されるので、ケース内に腐食性の強い物質が入り込むことを抑制できる。そのため、腐食性の強い物質が走行駆動手段および昇降駆動手段に付着することをより防止できる。
第2発明によれば、サーボモータの回転量を制御することで、走行台車の位置決めができる。
第3発明によれば、ボールネジを用いるのでトルクの小さい小型のモータを用いることができ、走行台車を軽量化できる。そのため、歯付レールにかかる負荷を低減でき、歯付レールの摩耗を抑制することで走行台車の位置ずれを防止できる。
本発明の一実施形態に係る濾布洗浄装置の正面図である。 同濾布洗浄装置の平面図である。 (a)チェーンレールの部分拡大平面図、(b)チェーンレールの部分拡大正面図である。 走行台車の斜視図である。 走行駆動手段の説明図であって、走行台車の側面視断面図である。 昇降駆動手段の説明図であって、走行台車の正面視断面図である。 図6におけるVII-VII線矢視断面図である。 同濾布洗浄装置を濾布洗浄方法の説明図であって、(a)洗浄パイプを下降させるステップ、(b)洗浄パイプを上昇させるステップの説明図である。 同濾布洗浄装置を濾布洗浄方法の説明図であって、(c)濾板および走行台車を移動させるステップ、(d)再度洗浄パイプを下降させるステップの説明図である。 従来の濾布洗浄装置の正面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、フィルタープレスFは、一対の終端板e、eと、その終端板e、eの間に設けられた複数の濾板bとを備えており、濾板bの両面には濾布fが取り付けられている。フィルタープレスFで濾過を行う場合には、終端板e、eを閉じて濾板b同士を密着させた状態で濾過対象を圧入する。濾布fを通過した濾液は濾板b内に形成された流路を通り回収され、残渣は濾布f、fの間に蓄積される。濾過が終了すると、終端板e、eを開けて濾板b、b同士を離間させることで、濾布f、fの間に蓄積された残渣を排出する。なお、フィルタープレスFには、終端板e、eおよび濾板bを開閉する開閉機構が備えられている。
フィルタープレスFで濾過を繰り返すと、濾布fに固形物が付着するため、濾過性能を維持するために濾布fを洗浄する必要がある。本発明に係るフィルタープレスの濾布洗浄装置は、上記のようなフィルタープレスFの濾布fを洗浄する装置である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態に係る濾布洗浄装置1は、フィルタープレスFの上方に設置された一対の走行フレーム10、10と、その走行フレーム10、10上を走行する走行台車20とを備えている。
走行フレーム10は、上面が平坦な長尺の棒状部材であり、フィルタープレスFの長尺方向(濾板bの開閉方向)に沿って設けられている。また、一対の走行フレーム10は、水平方向に所定間隔を開けて平行に設けられている。なお、走行フレーム10は、フィルタープレスFの筐体に支持されるか、フィルタープレスFが設置される建屋に支持されている。
各走行フレーム10の上面にはチェーンレール11が敷設されている。
図3に示すように、チェーンレール11は、外リンク11aと内リンク11bを交互に組み合わせて連結したローラーチェーンをレール状に敷設したものである。チェーンレール11は、ローラーチェーンを走行フレーム10の上面に長尺方向に沿って直線上に載置して、各外リンク11aをL字型の固定具12で走行フレーム10に固定することにより敷設されている。なお、本実施形態においては、全ての外リンク11aを固定具12で走行フレーム10に固定しているが、所定間隔ごとに一部の外リンク11aを固定してもよい。
以上のように、チェーンレール11は、各外リンク11aまたは一部の外リンク11aが走行フレーム10に固定されているので、腐食性の強い物質が付着して、外リンク11aと内リンク11bとを連結するピンが腐食しても、ピンの間隔が広がらず、全長が伸びる恐れがない。また、チェーンレール11の一部が摩耗などにより破損しても、摩耗したリンク11a、11bを部分的に交換することで修理ができる。そのため、メンテナンスが容易である。
なお、チェーンレール11は、特許請求の範囲に記載の歯付レールに相当する。
図4に示すように、走行台車20は、フレーム21と、そのフレーム21に軸支された4つの車輪22および一対の走行用スプロケット23と、フィルタープレスFの濾布fを洗浄する洗浄水を噴出する一対の洗浄パイプ24a、24bとを備えている。また、走行台車20は、走行用スプロケット23を回転駆動させる走行駆動手段30と、洗浄パイプ24a、24bを昇降させる昇降駆動手段40とを備えている。
車輪22は、走行台車20の両側方に回転自在に設けられており、走行フレーム10の上面に載置されている。この車輪22により、走行台車20が一対の走行フレーム10、10の間に掛け渡されて、その重量が支えられている。
なお、車輪22に代えて、走行フレーム10上を褶動するスライダなどを設けても良い。
一対の走行用スプロケット23は、走行台車20の両側方に設けられており、それぞれチェーンレール11に噛み合わされている。そのため、走行駆動手段30により走行用スプロケット23を回転駆動させることで、走行台車20を走行フレーム10に沿って走行させることができる。このとき、車輪22は走行台車20の走行に従動して回転する。
なお、走行用スプロケット23は、特許請求の範囲に記載の歯車に相当する。
図5に示すように、走行駆動手段30は、走行用サーボモータ31と、走行用サーボモータ31の回転軸に取り付けられた第1スプロケット32と、両端に走行用スプロケット23が取り付けられた主軸33と、主軸33の略中央に取り付けられた第2スプロケット34と、第1スプロケット32および第2スプロケット34に掛け渡された環状のチェーン35とから構成されている。そして、主軸33はフレーム21に軸支されている。
以上のような構成であるから、走行用サーボモータ31の駆動が、第1スプロケット32、チェーン35、第2スプロケット34、主軸33へと伝達され、走行用スプロケット23を回転駆動できる。また、走行用サーボモータ31の回転量を制御することで、走行台車20の走行フレーム10上の位置を位置決めすることができる。
また、走行台車20は、走行フレーム10、10に載せられているだけであり、従来技術(図10参照)のように走行駆動用のチェーンに連結されていないため、クレーンなどで吊り下げて走行フレーム10、10に載せたり、降ろしたりすることができる。そのため、走行台車20の交換が容易であり、メンテナンス性が向上する。
図6および図7に示すように、各洗浄パイプ24a(24b)には複数の洗浄ノズル24nが取り付けられており、その洗浄ノズル24nから洗浄水を噴出できるようになっている。なお、洗浄ノズル24nは、洗浄水が各洗浄パイプ24a(24b)の幅方向両側の斜め下向きに噴出するように取り付けられている。
各洗浄パイプ24a(24b)には、それぞれ一対のロッド25a、25a(25b、25b)が接続されており、これらロッド25a、25a(25b、25b)によりその長尺方向が走行台車20の幅方向(フィルタープレスFの濾板bの幅方向)に沿うように水平状態で懸下されている。また、一対の洗浄パイプ24a、24bは走行台車20の走行方向(走行フレーム10の長尺方向)に所定間隔を開けて平行に懸下されている。これらロッド25a、25a(25b、25b)により、昇降駆動手段40と洗浄パイプ24a(24b)とが連結されており、昇降駆動手段40の駆動により洗浄パイプ24a、24bを昇降できるようになっている。
昇降駆動手段40は、昇降用モータ41と、ネジ軸42sおよびネジ軸42sにねじ込まれたナット42nから構成される2つのボールネジ42a、42bとを備えている。昇降用モータ41の回転軸には、2つの第1プーリー43a、43bが取り付けられている。一方、2つのボールネジ42a、42bのネジ軸42sの上端には、それぞれ第2プーリー44a、44bが取り付けられている。そして、一方の第1プーリー43aおよび一方の第2プーリー44aに掛け渡されたタイミングベルト45aと、他方の第1プーリー43bおよび他方の第2プーリー44bに掛け渡されたタイミングベルト45bとにより、昇降用モータ41の駆動を各ボールネジ42a、42bに伝達できるようになっている。
また、一対のロッド25a、25a(25b、25b)の上端同士は連結部材46a(46b)で連結されており、連結部材46a(46b)の略中央に各ボールネジ42a(42b)のナット42nが固定されている。さらに、ロッド25a、25a(25b、25b)は、ロッドガイド47a(47b)に挿入され、昇降可能にガイドされている。
以上のような構成であるから、昇降用モータ41の駆動が、第1プーリー43a、43b、タイミングベルト45a、45b、ボールネジ42a、42b、ロッド25a、25bへと伝達され、洗浄パイプ24a、24bを昇降できる。また、一対の洗浄パイプ24a、24bは、一つの昇降用モータ41に機構的に連結されているため、常に同期して昇降させることができる。
また、昇降駆動手段40は、ボールネジ42a、42bを用いるので、昇降用モータ41としてトルクの小さい小型のモータを用いることができ、走行台車20を軽量化できる。そのため、チェーンレール11にかかる負荷を低減でき、チェーンレール11の摩耗を抑制することができる。
さらに、ボールネジ42a、42bの摩耗や転がり疲れによる寿命は予測可能であるので、定期的に交換することで破損を予防することができる。そのため、操業中の目視監視が不要となり、作業員の労力を低減できる。
図5、図6および図7に示すように、走行台車20には、走行駆動手段30および昇降駆動手段40を密閉するケース50が取り付けられている。このケース50は、走行駆動手段30および昇降駆動手段40を囲むように、塩化ビニルなどの合成樹脂板を6面接合して形成されている。また、ケース50の底面には、4つのロッド孔51が形成されており、これらのロッド孔51に各ロッド25a、25a、25b、25bが挿入されている。昇降駆動手段40はケース50の内部に配置されており、洗浄パイプ24a、24bはケース50の外部に配置されている。そして、昇降駆動手段40と洗浄パイプ24a、24bは、ロッド25a、25a、25b、25bにより連結されている。
なお、図4においては、説明のためケース50を省略している。
また、走行台車20には、パージエアー供給用のパイプ52が接続されており、その先端がケース50の内部に配置されている。そのため、ケース50の内部にパージエアーを供給できるようになっている。そして、ケース50は、合成樹脂板同士の接合部分がほぼ気密に接合されており、内部に供給されたパージエアーが、ケース50の底面に形成されたロッド孔51から、詳細にはロッド孔51とロッド25a、25bとの隙間から外部に排出されるように構成されている。なお、ケース50は、厳密に気密に構成されていなくてもよく、パージエアーの大部分がロッド孔51から排出されるように構成されていればよい。
つぎに、濾布洗浄装置1を用いたフィルタープレスFの濾布洗浄方法について説明する。
なお、以下で説明する洗浄工程においては、常に走行台車20のケース50の内部にパージエアーが供給されている。
図8(a)に示すように、まず、フィルタープレスFに備えられた濾板bのうち、連続する3つの濾板b1、b2、b3を所定間隔で離間させる。そして、走行台車20を離間させた濾板b1、b2、b3の上方に位置決めし、洗浄パイプ24a、24bを下降させながら洗浄水を噴出して、濾板b1、b2、b3に取り付けられた濾布fを洗浄する。ここで、濾板b1と濾板b2との間に一方の洗浄パイプ24aが挿入され、濾板b2と濾板b3との間に他方の洗浄パイプ24bが挿入される。そのため、濾板b1および濾板b3の片面、濾板b2の両面に取り付けられた4枚の濾布fを洗浄することができる。
このように、洗浄パイプ24a、24bから噴出される洗浄水で濾布fを洗浄すると、洗浄水の水勢により濾布fから除去された物質が含まれる洗浄水が周囲に飛散する。例えば、ニッケル硫化物の塩素浸出工程で生成されるスラリーをフィルタープレスFで固液分離する場合、フィルタープレスFの濾布fを洗浄すると、濾布fに残った浸出液や浸出残渣が含まれる洗浄水が周囲に飛散する。これらの浸出液や浸出残渣には塩化物が多く含まれるため腐食性が強い。しかし、走行台車20の走行駆動手段30および昇降駆動手段40はケース50で密閉されているので、腐食性の強い物質が走行駆動手段30および昇降駆動手段40に付着することを防止できる。
さらに、ケース50の内部にはパージエアーが供給されており、パージエアーはケース50の底面に形成されたロッド孔51から排出されるので、ケース50の内部に腐食性の強い物質が入り込むことを抑制できる。そのため、腐食性の強い物質が走行駆動手段30および昇降駆動手段40に付着することをより防止できる。その結果、濾布洗浄装置1は腐食性の強い環境であっても動作不良を低減できる。
図8(b)に示すように、濾板b1、b2、b3に取り付けられた濾布fの洗浄が終了すると、洗浄パイプ24a、24bを上昇させる。
ここで、洗浄パイプ24a、24bを懸下するロッド25a、25bには飛散した洗浄液が多く付着する。しかし、ケース50の内部に供給されたパージエアーは、ロッド孔51とロッド25a、25bとの隙間から排出される。そのため、ロッド25a、25bに付着した洗浄液を外部に吹き飛ばしながら洗浄パイプ24a、24bをケース50の内部に収めることができる。これにより、洗浄水がケース50の内部に入ることを防止でき、腐食性の強い物質が走行駆動手段30および昇降駆動手段40に付着することをより防止できる。
つぎに、図9(c)に示すように、濾板b1、b2、b3を閉じるとともに、つぎに連続する3つの濾板b3、b4、b5を所定間隔で離間させる。それと同時に、走行台車20を走行させて濾板b3、b4、b5の上方に位置決めする。
そして、図9(d)に示すように、洗浄パイプ24a、24bを下降させながら、洗浄水を噴出して、濾板b3、b4、b5に取り付けられた濾布fを洗浄する。ここで、濾板b3と濾板b4との間に一方の洗浄パイプ24aが挿入され、濾板b4と濾板b5との間に他方の洗浄パイプ24bが挿入される。そのため、濾板b3の残りの片面、濾板b4の両面、濾板b5の片面に取り付けられた4枚の濾布fを洗浄することができる。
以上を繰返して、順次濾布fが洗浄される。
以上のフィルタープレスFの濾板bの開閉、走行台車20の走行および洗浄パイプ24a、24bの昇降は、フィルタープレスFに備えられた開閉機構および走行台車20の走行駆動手段30ならびに昇降駆動手段40に接続された図示しない制御装置により同期して行われる。この際、走行台車20の位置決めは走行用サーボモータ31の回転量を制御することにより行われる。
一方、浸出液や浸出残渣などの腐食性の強い物質が含まれる洗浄水は、チェーンレール11にも付着する場合がある。しかし、前述のごとく、チェーンレール11は、腐食性の強い物質が付着しても全長が伸びる恐れがない。そのため、チェーンレール11上を走行する走行台車20を、走行用サーボモータ31の回転量を制御することにより位置決めしても、走行台車20の位置ずれは生じない。このように、濾布洗浄装置1は腐食性の強い環境であっても動作不良を低減できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、走行フレーム10の上面にチェーンレール11を敷設しているが、チェーンレール11に代えて歯付のラックを敷設してもよい。この場合、走行台車20には、走行用スプロケット23に代えて歯車が備えられる。このような実施形態でも、歯付ラックと歯車とで構成されるラック・アンド・ピニオン機構により、走行台車20を走行させることができる。また、ラック・アンド・ピニオン機構は、腐食性の強い物質が付着しても伸びる恐れがないため、走行台車20の位置ずれを防止できる。
上記実施形態に係る走行台車20には、洗浄パイプ24a、24bが2本備えられているが、これを1本としてもよいし、3本以上としてもよい。この場合、昇降駆動手段40を構成するボールネジ42a、42bは、洗浄パイプ24a、24bの本数に応じて設ければよい。
また、走行駆動手段30および昇降駆動手段40として、他の構成の駆動手段を採用してもよい。
さらに、フィルタープレスFの濾布fを洗浄する洗浄手段として、洗浄パイプ24a、24b以外の他の構成の手段を採用してもよい。
1 濾布洗浄装置
10 走行フレーム
11 チェーンレール
20 走行台車
21 フレーム
22 車輪
23 走行用スプロケット
24a、24b 洗浄パイプ
25a、25b ロッド
30 走行駆動手段
31 走行用サーボモータ
32 スプロケット
33 主軸
34 スプロケット
35 チェーン
40 昇降駆動手段
41 昇降用モータ
42a、42b ボールネジ
43a、43b 第1プーリー
44a、44b 第2プーリー
45a、45b タイミングベルト
46a、46b 連結部材
47a、47b ロッドガイド
50 ケース
51 ロッド孔
52 パイプ

Claims (3)

  1. フィルタープレスの上方に設置された走行フレームと、
    該走行フレーム上を走行する走行台車と、を備えるフィルタープレスの濾布洗浄装置であって、
    前記走行フレームには、歯付レールが敷設されており、
    前記走行台車は、
    前記歯付レールと噛み合う歯車と、
    該歯車を回転駆動させる走行駆動手段と、
    前記フィルタープレスの濾布を洗浄する洗浄手段と、
    前記走行駆動手段を密閉するケースと、
    前記ケースの内部にパージエアーを供給するパージ手段と、を備え、
    前記洗浄手段は、
    前記ケースの外部に配置され、洗浄水を噴出する洗浄パイプと、
    前記ケースに内部に配置され、前記洗浄パイプを昇降させる昇降駆動手段と、
    前記ケースに形成されたロッド孔に挿入され、前記洗浄パイプと前記昇降駆動手段とを連
    結するロッドと、を備え、
    前記ケースは、前記パージエアーが前記ロッド孔から外部に排出されるように構成されている
    ことを特徴とするフィルタープレスの濾布洗浄装置。
  2. 前記走行駆動手段は、サーボモータを備える
    ことを特徴とする請求項記載のフィルタープレスの濾布洗浄装置。
  3. 前記昇降駆動手段は、
    モータと、
    該モータにより駆動するボールネジと、を備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフィルタープレスの濾布洗浄装置。
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