JP5333945B2 - フィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置並びに制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ろ板間に吊設したろ布を走行させてケーキを剥離するフィルタープレスの改良に関し、詳しくは、ろ板の走行異常を検知するためのろ板開閉異常検出装置並びに制御方法に関する。
従来、各ろ板間にそれぞれ設けたろ布を昇降駆動するのに、ろ板列に沿って設けた駆動軸に嵌着した駆動輪で駆動するようにしたフィルタープレスにおいて、駆動軸に嵌入する駆動輪に自己潤滑性を有するプラスチック製の分割構成型のスリーブを嵌着した装置が特許文献1に開示されている。
また、ろ板を閉板して原液を供給・圧搾し、脱水後に並列したろ板を開板し、ろ布を下降させてケーキを剥離するフィルタープレスにおいて、吊持するろ布の荷重をろ板で受け、ろ板の開閉とともに軸方向に移動するろ布昇降装置(プーリ)と駆動軸との摺動部材を、摩擦係数の小さな材料で形成した装置が特許文献2に開示されている。
さらに、送り手段により移動される複数のろ板と、ろ板とともに送り移動されるろ布を有するフィルタープレスにおいて、ろ板の送り移動を確認するために、ろ布が吊下されるろ布吊り棒の一端側の通過を検知可能な検知手段と、他端側の通過を検知可能な検知手段とを備えた装置が特許文献3に開示されている。
実開平6−3407号公報 特開平2−251209号公報 特開平7−31809号公報
ろ布走行式のフィルタープレスにおいて、開閉板するろ板及びろ布の重量は、ろ板の各両側部に設けた一対の把手を介してガイドレールに掛かるが、把手はガイドレール上に載置した状態で他の部位を拘束していないため、摺動部に異物が付着してもろ板が上方に逃げることで滑らかに軸方向にスライドすることが可能である。また、摺動部には摩擦軽減部材を配しているため、摺動抵抗の増大によりろ板の移動が困難になることがない。ガイドレールは十分な強度を有する剛性体で構成しているので、撓み等により摺動困難になることがない。ろ板がガイドレールに載置されている位置で、ろ板上部のベベルギアに駆動軸を挿通しているので、駆動軸にはろ板の重量が掛からない。
しかし、ベベルギアは駆動軸に対して摺動自在に嵌合されており、ろ板の開閉板に追随して軸方向に移動する。駆動軸の回転をベベルギアを介してろ布駆動軸に伝達し、ろ布を上下に走行させているので、駆動軸とベベルギアの嵌合部の許容隙間は非常に小さい。摺動部に潤滑剤を塗布しても、現場雰囲気により発生した異物が駆動軸に付着する等により嵌合部に入り込むと、滑らかに摺動するために必要な隙間量が減少し、さらにその状態で摺動させると接触面圧が増大してかじりが発生すると共に、摩擦熱が上昇して摺動部材同士が焼き付くという問題があった。
また、ベベルギアの摺動距離は、ろ板の枚数が増えて装置が大型化する程長くなるが、その太さはろ板の厚み、ろ板の開板ピッチ等でベベルギアの大きさが制限され、むやみに大きくすることができない。
そこで、特許文献1に示すように、駆動軸に嵌入するベベルギアの摺動部を自己潤滑性のプラスチック製スリーブで構成すると、駆動軸を破損させることがなく、また、軸線方向に分割してあるので、スリーブが破損等した場合、駆動輪を駆動軸から抜き取ることなく、スリーブのみを駆動輪から取りはずして交換することができるものである。しかし、一対の駆動軸に吊設しているスリーブの一方が破損した場合、摩擦抵抗が変動して、ろ板が傾倒した状態で開閉板移動を行うことになり、駆動軸に偏負荷が掛かり、駆動軸の撓みあるいは駆動軸の支持部の破損の可能性がある。
特許文献2は、軸方向への移動をスムーズに行えるものであるが、機場の現場雰囲気(処理液・蒸気・ガス・粉塵等)によっては、摩擦抵抗の小さい摺動部材でも抵抗を軽減できないような異物が駆動軸に付着することで、移動中に摺動部でかじりつき、駆動軸あるいはプーリが破損するという問題がある。
特許文献3は、光電センサーを用いてろ布吊り棒の通過を検知するので、摺動部に異物が噛み込み、ろ板あるいはろ布が完全に停止するまで異常を検知できない。完全に停止すると摺動部の焼き付きや駆動機のオーバーヒート及び関連部品の損傷等の問題がある。
この発明は、摺動部の摩擦抵抗をスラスト荷重によって検知し、異常事態の発生を早期に知ることができるフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置を提供する。
この発明のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置の要旨は、開閉自在に並列した複数のろ板列の上方にスライドシャフトを設け、ろ板上部に配設したベベルギアスライドをスライドシャフトに軸線方向にのみ移動自在に嵌入し、各ろ板間に設けたろ布をベベルギアスライドに連動連結し、スライドシャフトを回転させることによってろ布を上下に走行するようにしたろ布走行型フィルタープレスにおいて、スライドシャフトの一端に、ろ板列の開閉移動時にスライドシャフトに作用するスラスト荷重を検出する検出装置と、スラスト荷重と予め設定した基準値とを比較し、スラスト荷重の値が基準値を超えた時に、ろ板の開閉移動を停止させる制御装置を備えるので、摺動部の摩擦抵抗をスラスト荷重によって検知し、異常事態の発生を早期に知ることができる。
スライドシャフトの一端をフィルタープレスのフロントフレームに立設したブラケットに軸支し、このブラケットに検出器を配設すると、スライドシャフトの自重による影響を受けることがなく、高精度のスラスト荷重を検知することができる。また、検出器を荷重変換器とし、荷重変換器の検出部をブラケットに配設すると共に、フロントフレームにサポートを立設し、サポートに荷重変換器の本体を配設すると、ブラケットの撓みを高精度に検知できる。
スライドシャフトを軸方向に分割し、分割面に検出器を挿入連結すると、スライドシャフトにかかるスラスト荷重を直接検知するので、高精度の検知が可能となる。
また、この発明のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置の制御方法の要旨は、開閉自在に並列した複数のろ板列の上方にスライドシャフトを設け、ろ板上部に配設したベベルギアスライドをスライドシャフトに軸線方向にのみ移動自在に嵌入し、各ろ板間に設けたろ布をベベルギアスライドに連動連結すると共に、スライドシャフトの一端に、ろ板列の開閉移動時にスライドシャフトに作用するスラスト荷重を検出する検出装置と、スラスト荷重に基づいてろ板の開閉移動を制御する制御装置とを備えたろ布走行型フィルタープレスにおいて、検出装置により検出したスライドシャフトに作用するスラスト荷重と、予め設定した基準値とを比較し、スラスト荷重の値が基準値を超えた時に、ろ板の開閉移動を停止させるので、異常時にろ板の移動を停止させ、摺動部に関連する機器の損傷を未然に防止でき、部品破損や分解修理、さらには長期間に亘る運転停止のリスクを軽減できる。
この発明に係るフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置は、上記のように構成してあり、ろ板を開閉する際にろ布吊設装置がろ板と共に移動し、スライドシャフト上を摺動するが、(スライドシャフトに)ろ板開閉異常検出装置を配設しているので、摺動部での異常状態を早期に知ることができる。
具体的には、摺動部に異物が噛み込むことで摩擦抵抗が増大し、その結果、軸方向に作用するスラスト荷重の増加を検知するので、摺動部がかじりによって完全に動かなくなる前に運転を停止することができる。
したがって、摺動部に関連する機器の損傷を未然に防止でき、部品破損や分解修理、さらには長期間に亘る運転停止のリスクを軽減できる。定期的なメンテナンスだけでなく、摺動抵抗の増加をリアルタイムに検知できるので、臨時に摺動部を確認(異物の除去)することで、機器破損のリスクを低減できる。移動するろ板の数に影響を受けることがなく、精度のよい検知が可能である。
この発明に係るろ板開閉異常検出装置を有するフィルタープレスの概略側面図である。 同じく、ろ板開閉異常検出装置の側面図である。 同じく、ろ板開閉異常検出装置の平面図である。 同じく、ろ板開閉異常検出装置の制御システムである。 同じく、ろ板間に吊設したろ布の吊設装置の正面図である。 同じく、ろ板間に吊設したろ布駆動装置の概略図である。 同じく、ろ板間に吊設したろ布の斜視図である。 同じく、ろ板間に吊設したろ布の吊設装置の側断面図である。 同じく、ろ板開閉異常検出装置の開閉板工程時の制御フローである。
この発明に係るフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置を図面に基づき詳述すると、図1はろ板開閉異常検出装置を有するフィルタープレスの概略側面図であって、フィルタープレス1は、フロントフレーム2とリアーフレーム3に橋架したガイドレール4上に、摺動自在に載置した状態で前後方向に移動し得るようにした複数のろ板5と、これらのろ板5のろ過床面6を覆うように吊設されたろ布7とでろ過室8を形成してある。
複数のろ板列の上方に、このろ板列に沿ってスライドシャフト9を設けてあり、スライドシャフト9には、ろ布7を吊設するベベルギアスライド10を軸方向に摺動自在に嵌入している。スライドシャフト9には軸方向の荷重を計測するための検出装置11を配設している。
リアーフレーム3には油圧シリンダー12を支架し、油圧シリンダー12を伸長させてムーバブルヘッド13をフロントフレーム2方向に押圧することによりろ板5を閉板し、閉板したろ板5,5間のろ過室8に原液を供給すれば、ろ液はろ布7を通過して外部に排出される。ろ布7で捕捉された固形物はケーキ層を形成しながら脱水される。
脱水終了後、油圧シリンダー12を収縮してろ板5を開板する。連結リンク41によって決められた所定の間隔で、各ろ板5を一斉に開板することができる。そして、ろ布駆動機14を作動させて、ろ布7を下降走行させながら脱水ケーキを排出するようにしている。
スライドシャフト9とベベルギアスライド10との摺動部の焼き付きが発生する前段階で、不具合を検知することができるフィルタープレス1におけるろ板開閉異常検出装置について、図2、3に基づいて詳細に説明する。
図2、3に示すように、フロントフレーム2両肩部に立設した一対のブラケット15,15に軸受16を介してスライドシャフト9を回動自在に支持している。ろ板5の開閉板移動の際に、スライドシャフト9に発生するスラスト荷重Fは軸受16を介してブラケット15にかかり、ブラケット15がスライドシャフト9の軸方向に撓む。このブラケット15に検出器17を配設し、ブラケット15の撓み量から荷重を検出している。
具体的には、立設した溝形形状のブラケット15の外溝面に、スライドシャフト9を支持するフランジ形軸受16を固定し、固定部近傍の内溝部に水平にリブ15aを配設する。このリブ15aに引張圧縮荷重に対応できる荷重変換器17の検出部17aを固定配設し、フロントフレーム2から別途立設したサポート18に荷重変換器17の本体17bを支持している。現場雰囲気(処理液・蒸気・ガス・粉塵等)による誤作動を防止するために、荷重変換器17にカバー等を被覆してもよい。
本実施例では、スライドシャフト9の他端を軸支するフロントフレーム2側に検出装置11を配設しているが、フロントフレーム2にろ布駆動機14を載置してリアーフレーム3側に検出装置11を配設しても良く、本実施例に限定されるものではない。また、荷重変換器17の取付位置は、フィルタープレス1の構造、スラスト荷重Fの大きさ等を考慮して適宜決定する。
本実施例では検出器17に荷重変換器17を用いて、ブラケット15が撓む際に発生する荷重を検出しているが、スライドシャフト9を分割し、その分割面に検出器17を連結して、スライドシャフト9に発生するスラスト荷重Fを直接検出しても良い。
図4はフィルタープレスの制御システムを示している。フィルタープレス1の運転に際しては、ろ板5の開閉板時に、スライドギアハウジング19に内挿しているベベルギアスライド10とスライドシャフト9との摺動抵抗により、スライドシャフト9を軸方向に引張・圧縮する力が発生する。
その力が軸受16を介してスライドシャフト9を支持しているブラケット15に伝達し、フロントフレーム2との固定部15bを支点にブラケット15が軸方向に撓む。ブラケット15とサポート18に橋架している荷重変換器17がブラケット15の撓みを検知し、撓み量からスライドシャフト9のスラスト荷重Fをリアルタイムに検出する。荷重変換器17で検出したスラスト荷重Fの電気信号は、フロントフレーム2上に設置しているターミナルボックス20を介して制御装置39に送信される。
制御装置39は、荷重変換器17で検出したスラスト荷重Fと予め設定した開閉板基準値OF,CFとを比較する。
スライドシャフト9にかじりや焼き付きが発生し、異常な摺動抵抗により荷重変換器17で検出したスラスト荷重が予め設定した開閉板基準値OF,CFよりも大きい場合は、警報を発するとともに、ろ板5の開閉板移動を停止するよう指示を出す。具体的には、ろ板5の開閉板移動を作動させる油圧シリンダー12の油圧ポンプ40の停止を実行する。尚、ろ板5の開閉板移動を電動機により作用させるフィルタープレス1については、電動機の停止を実行する。
また、誤検知等も考慮して、スラスト荷重Fの値が開閉板基準値OF,CFを超えて所定時間保持された場合、ろ板5の開閉板移動を自動停止するよう指示を出すことが望ましい。
ろ板5を移動させる油圧シリンダー12又は電動機の負荷を検知する方法は、移動するろ板5の枚数の変化に伴って負荷が変動するので、精度のよい検知ができないが、本願発明は、スライドシャフト9に発生する軸方向の荷重を計測するので、精度のよい検知が行えるものである。
ろ布走行式のフィルタープレスにおいて、図5はろ板間に吊設したろ布の吊設装置の正面図であって、ろ布7の吊設装置21は、ろ板5の上部に配設された上部吊設装置21aと、下部に配設された下部吊設装置21bとからなる。
上部吊設装置21aは、ろ板5の両肩部に立設された一対の上部ブラケット22,23と、これらに支架されたろ布駆動軸24と、ろ布駆動軸24の一端に連結され一方の上部ブラケット22に支架されたスライドギアハウジング19と、ろ布駆動軸24の両端部に嵌着された一対のスプロケット25とを備える。
上部ブラケット22は、ろ板5の一方の肩部に圧入された補強金26に取付ボルト27で止着されており、この上部ブラケット22の上端に、スライドギアハウジング19が支持されている。
図6に示すように、スライドギアハウジング19に軸支されたベベルギアスライド10は、ろ布駆動軸24の端部に嵌着された入力ベベルギア28と噛み合っている。この噛み合い状態は、ろ板5の開閉板動作中常に維持される。ベベルギアスライド10には、フィルタープレス1の前後方向に延びる断面多角形状のスライドシャフト9がベベルギアスライド10に対して回動不能かつ軸方向に摺動自在に嵌合されている。
スライドギアハウジング19を介してスライドシャフト9を支持する上部ブラケット22は、補強金26が圧入されていることにより十分な剛性を得たろ板5の肩部に立設されているので、ろ板5の開閉動作の際にスライドシャフト9とベベルギアスライド10との間に発生する摺動抵抗による繰返し荷重が掛かっても、上部ブラケット22と補強金26との間、補強金26とろ板5の肩部との間の締結部品が緩むことがなく、上部吊設装置21aの剛性が維持される。
スライドギアハウジング19及びこれを支持する上部ブラケット22,23は、閉板時に隣り合うろ板5の間で互いに干渉しないように、並列するろ板5の左右の肩部に交互に配設されている。このとき、各ろ板5のろ布駆動軸24のスプロケット25は、同一直線上に並ぶ。
一方、下部吊設装置21bは、ろ板5の両側下端部に垂下した一対の下部ブラケット29,29と、これらに支架された2本のリターンロール30及び洗浄管31と、ノズル31aとを備える。
尚、上部ブラケット22,23には、吊設された後述のろ布7の駆動チェーン32をガイドするチェーンガイドローラ25aが、ろ板5の下端には、同じく駆動チェーン32をガイドする金属板を折り曲げて形成したチェーンガイドプレート25bがそれぞれ設けられている。
ろ板5の上部ブラケット22にスライドギアハウジング19を介して摺動自在に支持された一対のスライドシャフト9は、図1及び図5に示すように、ろ板5の上方左右両側において、フィルタープレス1の前後方向に互いに平行に延びている。各スライドシャフト9の前後端は、それぞれフロントフレーム2及びリアーフレーム3に回動自在に支持されている。一対のスライドシャフト9の前端は、それぞれ変換ギア33を介して、リアーフレーム3上に設置した正逆転可能なろ布駆動機14に連動連結されている。
このろ布駆動機14を駆動させることにより、左右のスライドシャフト9及びこれに連結させたすべてのろ布駆動軸24を所定量回転させて、並列したろ板5間のろ布7を一斉に昇降させることができる。
図7はろ板間に吊設したろ布の斜視図であって、一対の長方形のろ布7は、互いの上端部を合着した上で折り返して縫合した筒状の上端縁7aと、各々の下端部を折り返して縫合した一対の筒状の下端縁7bとを有する。上端縁7a及び下端縁7bには、ろ布7の幅より長い上部ろ布芯金34及び下部ろ布芯金35がそれぞれ挿通されて止め付けられている。上部ろ布芯金34の両端部には、タイトナーボルト36を端部に有する駆動チェーン32がそれぞれ連結されている。
一対のろ布7の上方中央部には原液の給液板37が挟持されている。給液板37には、前面から後面に貫通する原液供給路37aと、この原液供給路37aの下側内周面から給液板37の下端に貫通する給液路37bとが設けられている。
図8はろ板間に吊設したろ布の吊設装置の側断面図であって、一対のろ布7は並列したろ板5の間に吊設され、それぞれ前後のろ板5のリターンロール30に、反転時原液側ろ過面が下側になるように掛け回されている。
ろ布7の上部ろ布芯金34に連結された駆動チェーン32は、前方のろ板5のろ布駆動軸24のスプロケット25に掛けまわされ、ろ板5の前面側に垂下される。垂下された駆動チェーン32は、チェーンガイドローラ25a及びチェーンガイドプレート25bに案内されてろ板5のシール面5a及びろ過床6に略平行に延び、ろ板5下部の2本のリターンロール30に掛けまわされたろ布7の下部ろ布芯金35に連結される。ここで、各ろ布7の下部ろ布芯金35は、駆動チェーン32のタイトナーボルト36に固定された吊金具38に係止されている。
並列したろ板5を閉板すると、前後のろ板5の凹所5bに、ろ布7に止着された給液板37が挟持され、一対のろ布7が前後のろ板5のろ過床6に張設されて、それらの間にろ過室8が画成される。
2本のリターンロール30は、互いに上下方向に位置をずらして支架されている。洗浄管31は、これらのリターンロール30の下方にこれらに平行に設けられ、リターンロール30に掛けまわしたろ布7の反転部に向けられた複数のノズル31aを有する。
一対のろ布7,7のうち前方側のろ布7を、ろ布7の前方にあるろ板5の後方側のリターンロール30に巻き掛けて、そのろ布7の下部ろ布芯金35をろ板5の前面側に垂下した駆動チェーン32の下端に連結された吊金具38に係止する。また、ろ板5とその前列のろ板5との間に同様に垂下された一対のろ布7の後方側のろ布7をろ板5の方側のリターンロール30に巻き掛けて、そのろ布7の下部ろ布芯金35を吊金具38に係止する。
この吊金具38の構成によれば、ろ布7の交換・取外し点検等の際にも、上述のようにろ布7の吊設・取外しを並列したろ板5の側方から容易に行うことができる。
ろ布7の走行について詳述すると、ろ板5の開板後、図1に示すろ布駆動機14を作動してスライドシャフト9を回転させる。これにより、スライドシャフト9に連結されたろ布駆動軸24が回転し、その両端に嵌着されたスプロケット25及びこのスプロケット25に掛けまわされた駆動チェーン32を介して、図に示す一対のろ布7が開板したろ板5の間を降下する。このとき、ろ過室8で形成された脱水ケーキは、ろ布7とともにろ板5の間を降下し、ろ布7がそれぞれリターンロール30において反転する時に、ろ布7から剥離される。
ケーキ剥離後、ろ布7は、一列隣のろ過室8を構成していた一対のろ布7のうち一方とともに駆動チェーン32により引き上げられ、ろ板5間を上昇する。このとき、ろ布7は、互いの原液側ろ過面同士を向き合わせて重ねられているので、ろ布7に付着している残存ケーキによってろ板5が汚染されることはない。
並列したろ板5,5間のすべてのろ布7を一斉に走行させて、ろ布7間のケーキを自動的に排出するので、ケーキの排出操作の所要時間が短縮される。
ろ布7がリターンロール30において反転する際に、ろ布7の原液側ろ過面に向けて、洗浄管31から洗浄水を噴射する。これによりろ布7の目詰まりを解消することができる。このときノズル31aからはリターンロール30に向けて洗浄水を噴射する。これによりリターンロール30に付着した汚泥を洗い流すことができる。
このようにろ板5から外すことなく洗浄を行うことができるので、ろ過効率を低下させることなくフィルタープレス1の連続運転が可能となる。
表1はフィルタープレス1の脱水工程時にスライドシャフト9に加わるスラスト荷重Fを荷重変換器17で検出したものである。荷重変換器17としてロードセルを用いて計測している。ブラケット15をリアーフレーム3側に引張る力を負、フロントフレーム2側に圧縮させる力を正として検出している。
ろ板5を開板する際には、油圧シリンダー12を収縮させ、ろ板5をリアーフレーム3側に移動させる。その際の摺動抵抗により、スライドシャフト9はリアーフレーム3側にスラスト荷重Fを受ける。そのスラスト荷重Fがブラケット15に伝達し、荷重変換器17にて約−0.5kNのスラスト荷重Fを検出している。
逆に、ろ板5を閉板する際には、油圧シリンダー12を伸長させ、フロントフレーム2側に移動させる。その際の摺動抵抗により、スライドシャフト9はフロントフレーム2側にスラスト荷重Fを受ける。そのスラスト荷重Fがブラケット15に伝達し、荷重変換器17にて約0.7kNのスラスト荷重Fを検出している。
スライドシャフト9に異物が付着あるいはバリが発生し、軸方向に移動するベベルギアスライド10との間で摺動抵抗が増大すると、上記スラスト荷重Fは、閉板時に急激に上昇し、開板時に急激に下降する。摺動抵抗が増大している間、さらにろ板5の移動を続けていると、スライドシャフト9とベベルギアスライド10との間でかじりや焼き付きが発生し、部材同士が固着して摺動しなくなる場合があり、修復するための部品交換等で予想以上のコストがかかる。
図9はフィルタープレスの開閉板工程の制御フローを示している。閉板開始から閉板終了までの閉板工程において、検出装置11はスライドシャフト9にかかるスラスト荷重Fを正として検出している。このスラスト荷重Fが予め設定した閉板基準値CFよりも大きい場合、制御装置39は警報を発するとともに、ろ板5の閉板移動を停止する。また、スラスト荷重Fが予め設定した閉板基準値CF以下の場合、次工程に移行する。
開板開始から開板終了までの開板工程において、検出装置11はスライドシャフト9にかかるスラスト荷重Fを負として検出している。このスラスト荷重Fが予め設定した開板基準値OFよりも小さい場合、制御装置39は警報を発するとともに、ろ板5の開板移動を停止する。また、スラスト荷重が予め設定した閉板基準値OF以上の場合、次工程に移行する。
警報とともに運転が停止すれば摺動部の確認を行い、異物の除去、摩擦軽減剤の塗布等を行い、再度運転を再開する。
初期設定について、開閉板基準値OF,CF、スラスト荷重Fのサンプリング時間等は、フィルタープレス1のサイズ、ろ板5枚数、スライドシャフト9やベベルギアスライド10の経年変化(磨耗、傷)、ブラケット15の構造や荷重変換器17の取付位置等を考慮して適宜設定する。
本発明のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置は、ろ板の開閉板工程の際に、機場の現場雰囲気(処理液・蒸気・ガス・粉塵等)により、摺動部に付着物が固着して機器の運転に重大な損傷を起こす前に検知することができる。
したがって、部品の破損・交換等により脱水機を長期間に亘って運転停止にすることがなく、安定した運転を行うことができる。
また、ケーキの排出操作の所要時間が短縮できるろ布走行型フィルタープレスであるので、大容量・高圧搾に対応できる有用な脱水機となるものである。
1 フィルタープレス
5 ろ板
7 ろ布
9 スライドシャフト
10 ベベルギアスライド
11 検出装置
15 ブラケット
17 検出器,荷重変換器
17a 検出部
17b 本体
18 サポート
39 制御装置
F スラスト荷重
CF 閉板基準値
OF 開板基準値

Claims (5)

  1. 開閉自在に並列した複数のろ板(5…)列の上方にスライドシャフト(9)を設け、ろ板(5)上部に配設したベベルギアスライド(10)をスライドシャフト(9)に軸線方向にのみ移動自在に嵌入し、各ろ板(5)間に設けたろ布(7)をベベルギアスライド(10)に連動連結し、スライドシャフト(9)を回転させることによってろ布(7)を上下に走行するようにしたろ布走行型フィルタープレスにおいて、
    スライドシャフト(9)の一端に、ろ板(5…)列の開閉移動時にスライドシャフト(9)に作用するスラスト荷重(F)を検出する検出装置(11)と、
    スラスト荷重(F)と予め設定した基準値(OF、CF)とを比較し、
    スラスト荷重(F)の値が基準値(OF、CF)を超えた時に、ろ板(5)の開閉移動を停止させる制御装置(39)を備えることを特徴とするフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置。
  2. 上記スライドシャフト(9)の一端をフィルタープレス(1)のフロントフレーム(2)に立設したブラケット(15)に軸支し、このブラケット(15)に検出器(17)を配設したことを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置。
  3. 上記検出器(17)が荷重変換器(17)であり、荷重変換器(17)の検出部(17a)をブラケット(15)に配設すると共に、フロントフレーム(2)にサポート(18)を立設し、サポート(18)に荷重変換器(17)の本体(17b)を配設したことを特徴とする請求項2に記載のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置。
  4. 上記スライドシャフト(9)を軸方向に分割し、分割面に検出器(17)を挿入連結したことを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置。
  5. 開閉自在に並列した複数のろ板(5…)列の上方にスライドシャフト(9)を設け、ろ板(5)上部に配設したベベルギアスライド(10)をスライドシャフト(9)に軸線方向にのみ移動自在に嵌入し、各ろ板(5)間に設けたろ布(7)をベベルギアスライド(10)に連動連結すると共に、スライドシャフト(9)の一端に、ろ板(5…)列の開閉移動時にスライドシャフト(9)に作用するスラスト荷重(F)を検出する検出装置(11)と、スラスト荷重(F)に基づいてろ板(5)の開閉移動を制御する制御装置(39)とを備えたろ布走行型フィルタープレスにおいて、
    検出装置(11)により検出したスライドシャフト(9)に作用するスラスト荷重(F)と、予め設定した基準値(CF,OF)とを比較し、スラスト荷重(F)の値が基準値(CF,OF)を超えた時に、ろ板(5)の開閉移動を停止させることを特徴とするフィルタープレスにおけるろ板開閉異常検出装置の制御方法。
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