JP5750694B2 - 交換レンズ - Google Patents
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Description
図1は交換レンズのブロック構成図を示し、図2は電気系のブロック構成図を示す。この交換レンズ1は、カメラ本体2に対して着脱可能である。このカメラ本体2には、撮像素子2aが設けられている。
交換レンズ1の外装には、マニュアルフォーカス(MF)リング3と、リング状のズーム機能切り換え操作部材4と、ズームロックスイッチ(ズームロックSW)5とが設けられている。ズーム機能切り換え操作部材4は、光軸Pと同一方向(矢印A方向)に移動可能であると共に、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転可能である。
図4は第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とのワイド(Wide)からテレ(Tele)の間における位置関係を示す。同図は横軸にズーム(Zoom)位置を示し、縦軸にズーム群の位置を示す。図5は図4における第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置をパルス数によって示す。これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置は、レンズ制御部11から発するパルス数に対応する。
第2のズーム群(2G)7には、第2のズーム群絶対位置検出部(以下、第2群絶対位置検出部と称する)16が設けられている。この第2群絶対位置検出部16は、第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。この第2群絶対位置検出部16は、例えばリニアエンコーダ16を使用する。
これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係は、上記図4に示す通りの位置関係であり、これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係データは、上記同様に、記憶部10に記憶される。
このフォーカスレンズ群9には、フォーカスレンズ基準位置検出部(フォーカスレンズ位置検出センサ)23が設けられている。このフォーカスレンズ基準位置検出部23は、フォーカスレンズ群9の基準位置を検出する。
絞り基準位置検出用センサ24は、絞り31の基準位置を検出する。この絞り基準位置検出用センサ24では、基準位置の検出に例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。絞り31の基準位置を検出することにより絞り31の絞り位置の相対的な位置の管理ができる。
このズーム機能切り換え操作部材4は、メカマニュアル状態のときに、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に自由に回転可能である。メカマニュアル状態でズーム機能切り換え操作部材4が矢印B方向に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4の回転移動量に応じて第2のズーム群7は、電気的制御を介することなく光軸Pの方向に移動する。このときリニアエンコーダ16は、第2のズーム群(2G)7を絶対位置検出で位置検出する。レンズ制御部11は、記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係データを参照し、第3のズーム群(3G)8を第2のズーム群(2G)7の移動位置に対応した位置に追従制御する。
スーパーマクロ状態のときに、ズーム機構切り換え操作部材4は、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転しない機構になっている。
なお、レンズ制御部11は、スーパーマクロ状態のとき、予め定めた位置に第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とを電気的に駆動制御する。これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との予め定めた位置のデータは、予め記憶部10に記憶される。このとき、フォーカスレンズ群9も予め定めた位置に駆動してもよい。
なお、本交換レンズ1では、モードのシフトをズーム機能切り換え操作部材4によって行っているが、ズームロックSW5によってスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとの切り換えを行ってもよい。
例えば、メカマニュアルズームで動作をさせた場合、第2群駆動メカ機構12のステッピングモータの励磁位置がずれる。メカマニュアルズームは、ユーザ等の操作による外力で駆動させるので、ステッピングモータのパルスカウント数もずれる。しかるに、相対位置検出の場合、ずれた位置を補正する為にズーム機能切り換え毎にイニシャル駆動にて初期位置を検出する必要がある。
従って、本交換レンズ1は、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出し、第3群基準位置検出部19によって第3のズーム群(3G)8の基準位置を検出し、この基準位置と第3のズーム群(3G)8を駆動する3G用アクチュエータ18のステップ数に基づく相対位置検出とに基づいて第3のズーム群(3G)8の絶対位置を取得し、操作性、コスト、スペースを両立する。
図6は本交換レンズ1の構造図を示す。本交換レンズ1内には、上記の通り、第1のズーム群6と第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8と第4のズーム群9とが設けられている。第2群駆動メカ機構12は、第2のズーム群(2G)7を光軸Pの方向に移動する。第3の群駆動機構17は、第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。
図7は第2群駆動メカ機構12の電動−マニュアルズーム切り換え機構の構成図を示す。
第2群駆動メカ機構12におけるマニュアル機構としては、ズーム機能切り換え操作部材4に設けられた支持部材42と、この支持部材42に設けられた回転支持部材43と、この回転支持部材43に軸44を介して回転自在に設けられた増速ギヤ45と、この増速ギヤ45に歯合するモータ軸ギヤ46とを有する。
このマニュアル機構は、ズーム機能切り換え操作部材4がマニュアルズームの位置に切り換えられると、図7に示すように増速ギヤ45がモータ軸ギヤ46にクラッチ式に連結される。この状態でズーム機能切り換え操作部材4がユーザの操作によって交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4は、2G用ズーム用アクチュエータ14のディテントトルクに打ち勝ち、モータ軸ギア46を回転させる。これにより第2のズーム群(2G)7は、光軸Pの方向に移動する。
ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズームの位置に切り換えられると、図7の点線に示すようにマニュアル機構である支持部材42や、回転支持部材43、増速ギヤ45が退避し、この増速ギヤ45がモータ軸ギア46から離れてその連結が解除される。この電動ズームに切り換えられている状態では、レンズ制御部11から第2群駆動メカ機構12に電動ズームの指令が発せられると、2G用ズーム用アクチュエータ14の駆動により2G用スクリュー40が回転し、この2G用スクリュー40の回転によって第2のズーム群(2G)7が光軸Pの方向に移動する。
レンズ制御部11は、スーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードに拠らず、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置を常に取り込む。
第3の群駆動機構17は、例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18と、この3Gズーム用アクチュエータ18のモータ軸18aと、このモータ軸18aに設けられた3G用スクリュー50とを有する。この3G用スクリュー50には、ナット等から成る連結機構51を介して第3のズーム群(3G)8が設けられている。
第3の群駆動機構17は、第3群基準位置検出部19の例えばPI等の基準位置検出素子による基準位置の検出により第2のズーム群(2G)7に対する第3のズーム群(3G)8の相対位置を検出する。
第3の群駆動機構17は、マニュアルズームのときも例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18により相対駆動する。
第3の群駆動機構17は、上記図4に示すように記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係データに従って第3のズーム群(3G)8を駆動する、すなわち第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
第3の群駆動機構17は、電動ズーム時、ズーム機能切り換え操作部材4を交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転したときの速度(速度指示)に応じた移動速度で第3のズーム群(3G)8を駆動する。
レンズ制御部11は、電源投入時のイニシャル駆動により第3の群駆動機構17で駆動する第3のズーム群(3G)8の基準位置を認識しており、例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18の駆動によって第3のズーム群(3G)8の第2のズーム群(2G)7に対する相対位置を認識する。
リニアエンコーダ16は、例えば抵抗スライダー式等の電気部品である。このリニアエンコーダ16は、抵抗体16rと、この抵抗体16rの一端である電源側の端子16aと、抵抗体16rの他端であるグランド(GND)の端子16bと、出力端子16cとの3つの端子を備える。出力端子16cは、メカニカル的に抵抗体16rに電気的に接触しながらスライドし、外部のメカニカル機構と共に駆動する。出力端子16cのスライダー位置が変化すると、抵抗分割された出力端子16cの出力電圧も変化する。この出力端子16cの出力電圧は、例えばADコンバータによりデジタル変換される。
リニアエンコーダ16は、次の誤差、すなわち、ヒステリシス誤差成分と、リニアリティ誤差成分と、量子化誤差成分と、センサ信号誤差成分とを持つ。図10はヒステリシス誤差成分の一例を示す。このヒステリシス誤差成分は、出力端子16cを抵抗体16rのワイド(Wide相当のB点)側とテレ(Tele相当のA点)側との間で往復スライドしたときの出力電圧の変化を示す。リニアエンコーダ16の出力電圧は、抵抗体16rの往路と復路とで相違することが分る。
このズーム機能切り換え操作部材4は、スーパーマクロと、電動ズームと、メカマニュアルと各モードの切り換えを行う。このズーム機能切り換え操作部材4は、光軸Pと同一方向である矢印A方向に移動してスーパーマクロと、電動ズームと、メカマニュアルと切り換えを行う。具体的にはズーム機能切り換え操作部材4にメカニカルな切片4aが設けられ、この切片4aの移動によってスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとの各電気パターン50、51、52のうちいずれか1つのパターンとの電気的接触が切り換わることで、レンズ制御部11は、スーパーマクロと、電動ズームと、メカマニュアルとのいずれかのモードに切り換えることが可能である。
レンズ制御部11のCPUは、パターン検出用切片71がグレイコードエンコーダバターン70に接触する位置の場合、端子ZMCOMと導通となり、ローレベル(L)入力となる。レンズ制御部11のCPUは、パターン検出用切片71がグレイコードエンコーダバターン70に接触していない位置の場合、端子ZMCOMと非導通となり、PullUP設定となっているので、ハイレベル(H)入力となる。
図14はリニアエンコーダ16の分解能が不足している場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。同図はワイド(Wide)とテレ(Tele)との間における許容誤差(許容深度)Eを示す。第2のズーム群(2G)7のリニアエンコーダ16は、間隔t1毎に第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量t1を検出する毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。すなわち、第2のズーム群(2G)7の位置検出で変化が検出された後、第3のズーム群(3G)8は、上記図4に示す相対位置関係に基づいて第2のズーム群(2G)7の位置に対応した位置に移動する。第2のズーム群(2G)7が移動している間隔t1中に、第3のズーム群(3G)8は、停止している。このため、許容深度が深いワイド(Wide)側W1では問題にならないが、許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、第2のズーム群(2G)7の移動量がそのままフォーカス(FC)ずれになる。従って、リニアエンコーダ16の分解能を上げ、第2のズーム群(2G)7に対する第3のズーム群(3G)8の追従性を良くする必要がある。
図16は第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュ(判定閾値)を変化させた場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。許容深度が深いワイド(Wide)側では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t1になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t2になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。なお、間隔t1は、間隔t2よりも長く設定されている(t1>t2)。
リニアエンコーダ16の制御データの作成では、第1の調整としてメカニカル調整を行い、第2の調整として電気調整を行う。このリニアエンコーダ16の制御データの作成は、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置誤差(相対関係位置)を最小化するために第2のズーム群(2G)7のリニアエンコーダ16の出力値に関する調整を行う。
図18は第2のズーム群(2G)7の第1の調整を示す。この第1の調整では、第2のズーム群(2G)7をメカニカルなマニュアルズームの状態とし、呼称メカワイド(Wide)端Smwと呼称メカテレ(Tele)端Smtとを調整する。すなわち、リニアエンコーダ16の出力端子16cを呼称メカワイド(Wide)端Smwと呼称メカテレ(Tele)端Smtとにそれぞれ当て付け、マニュアルズーム時の呼称メカワイド(Wide)端Smwと呼称メカテレ(Tele)端Smtとの各調整値Qw、Qtを取得する。
先ず、レンズ制御部11は、図22に示すズーム起動フローチャートに従ってズーム動作を起動する。
レンズ制御部11は、ステップS1において、ズームモードの検出を行い、ステップS2において、ズームモード処理を行う。この後、レンズ制御部11は、ステップS3において、待機(Wait)の後、ステップS4において、異常状態であるか否かを判定する。異常状態でなければ、レンズ制御部11は、ステップS1に戻り、異常状態であれば、ズーム起動を終了する。
レンズ制御部11は、ステップS10において、ズーム機能切り換え操作部材4のグレイコード式エンコーダからエンコーダ値を読み込み、ステップS11において、ズームモードがメカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、ズームモードがメカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ズームモード検出を終了する。
ズームモードがメカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS12において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS13において、ズームモードをスーパマクロモードに設定する。一方、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS14において、前回がメカマニュアルズームモードであったか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ズームモード検出を終了する。メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS15において、励磁位置を補正する。
2G用ズーム用アクチュエータ14及び3Gズーム用アクチュエータ18は、例えばステッピングモータを用いる。このステッピングモータは、2−2相ステッピングモータを用いる。
この2−2相ステッピングモータは、図25に示すようにA相は+A相、−A相に励磁位置がある。B相は+B相、−B相の励磁位置がある。+A:+B相は実線で示す励磁パターンである。R点は、当該+A:+B相の実線で示す励磁パターンの中心である。−A:+B相が点線で示す励磁パターンである。B点は、当該−A:+B相が点線で示す励磁パターンの中心である。
+A:+B相は実線で示す励磁パターンの位置にステッピングモータがある場合、+A相:+B相の位置で吸い付く。−A:+B相が点線で示す励磁パターンの位置にステッピングモータがある場合、−A相:+B相の位置で吸い付く。
レンズ制御部11は、ステップS30において、ズーム機能切り換え操作部材4の切り換え位置を読み取り、メカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS31において、メカマニュアルズームの処理を行う。
メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS32において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS33において、電動ズーム処理を行う。
電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS34において、スーパーマクロ処理を行う。
レンズ制御部11は、ステップS40において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS41において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の現在位置を検出し、当該第2のズーム群(2G)7の現在位置を逐次更新する。
レンズ制御部11は、ステップS42において、例えば図16に示すように第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを更新する。
この判定の結果、差異の絶対値が加算量よりも大きければ、レンズ制御部11は、ステップS44において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、ステップS45において、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。なお、差異の絶対値が加算量よりも小さければ、レンズ制御部11は、メカマニュアルズームモード処理を終了する。
レンズ制御部11は、ステップS50において、電動ズームでの第2のズーム群(2G)7の速度を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS51において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の位置を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS52において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の現在位置を検出し、当該第2のズーム群(2G)7の現在位置を逐次更新する。
レンズ制御部11は、ステップS53において、第2のズーム群(2G)7を駆動させると共に、ステップS54において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
レンズ制御部11は、ステップS60において、第2のズーム群(2G)7を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動し、ステップS61において、第3のズーム群(3G)8を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動する。
レンズ制御部11は、ステップS70において、第2のズーム群(2G)7の位置を検出するリニアエンコーダ16の出力信号をAD変換し、ステップS71において、当該AD変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS70、71を繰り返し、逐次リニアエンコーダ16の出力信号をAD変換し、このAD変換した回数をカウントして所定回数のAD変換が終了すると、読み込んだAD変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS72において、リニアエンコーダ16の出力値(平均値)から記憶部10に記憶されている上記図21に示す補完した調整データを参照し、第2のズーム群(2G)7のパルス位置を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS73において、第2のズーム群(2G)7の現在位置と第2のズーム群(2G)7の過去位置(例えば図16に示す間隔t1、t2だけ以前の位置)との差異の絶対値を求め、この差異の絶対値を時間で除算することにより第2のズーム群(2G)7の速度を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS80において、第2のズーム群(2G)7の速度を検出する。なお、ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズーム状態のときに、電動ズーム速度切り換え検出機構30は、ワイド(Wide)とテレ(Tele)との間において複数の速度検出機構を有する。レンズ制御部11は、速度検出機構の出力信号をAD変換し、ステップS81において、当該AD変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS80、81を繰り返し、逐次速度検出機構の出力信号をAD変換し、このAD変換した回数をカウントする。そしてレンズ制御部11は、所定回数のAD変換が終了すると、読み込んだAD変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS82において、速度検出機構の出力値(平均値)からニュートラル速度を算出する。レンズ制御部11は、ワイド(Wide)でそれぞれ異なる第1乃至第3の速度、テレ(Tele)でそれぞれ異なる第1乃至第3の速度を判断する。
レンズ制御部11は、ステップS90において、第2のズーム群(2G)7の移動速度より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定し、第3のズーム群(3G)8の速度を算出する。この場合、メカマニュアルズーム駆動では、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との追従性をよくするために、第2のズーム群(2G)7の現在位置と過去の位置及びその間の時間より第2のズーム群(2G)7の速度を算出し、第2のズーム群(2G)7の移動速度に伴い第3のズーム群(3G)8の加減速プロファイルや最高速度を変更させ、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との追従性を向上させるようにしてもよい(図34)。
レンズ制御部11は、ステップS91において第3のズーム群(3G)8を初期励磁し、ステップS92において、ステップS90で決定したプロファイルに従って加速駆動し、ステップS93においてステップS90で算出した速度に達すると一定速度で所定量だけ駆動し、ステップS94においてステップS90で決定したプロファイルに従って減速駆動し、ステップS95において保持励磁を行う。
レンズ制御部11は、ステップS100において、電動ズームの検出速度により第2のズーム群(2G)7の速度を決定する。レンズ制御部11は、ステップS101において第2のズーム群(2G)7を初期励磁し、ステップS102において加速駆動し、ステップS103において一定速度で駆動し、ステップS104において減速駆動し、ステップS105において保持励磁を行う。
これと共に、レンズ制御部11は、ステップS106において、ステップS100で決定された第2のズーム群(2G)7の速度の移動速度より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定する。以下決定されたプロファイルに従って制御を行う。レンズ制御部11は、ステップS107において第3のズーム群(2G)8を初期励磁し、ステップS108において加速駆動し、ステップS109において一定速度で駆動し、ステップS110において減速駆動し、ステップS111において保持励磁を行う。
図34は第2のズーム群(2G)7の移動速度と第3のズーム群(3G)8の移動速度の関係を示す。電動ズームの検出速度に基づく第2のズーム群(2G)7の移動速度に応じて、第3のズーム群(3G)8の移動速度を、図34に従って設定することにより、第2のズーム群(2G)7に対する第3のズーム群(3G)8の追従性を向上させ、ズームの操作感を向上させることができる。
図4に示すように第2のズーム群(2G)7のズーム(Zoom)位置に対する当該第2のズーム群(2G)7の位置の線形性が保たれていれば、電動ズーム速度検出で検出された第2のズーム群(2G)7の速度に対し、必要な第3のズーム群(3G)8の速度を予測しながら駆動することが出来る。なお、図34に示すように第2のズーム群(2G)7に対して第1〜第3の速度(実線)を対応可能とし、第3のズーム群(3G)7に対しても第1〜第3の速度(点線)を対応可能とする。
Claims (4)
- 光学的なズームを行うために光軸方向に移動可能な少なくとも第1のズームレンズ群と第2のズームレンズ群とを有する交換レンズにおいて、
操作を受けて前記第1のズームレンズ群を前記光軸方向に移動させる前記光学的なズームの指示を行うためのズーム操作部と、
前記ズーム操作部に対する前記操作に応じて前記第1のズームレンズ群を前記光軸方向に移動させる第1のレンズ群駆動部と、
前記第1のレンズ群駆動部により移動される前記第1のズームレンズ群の絶対的な位置を検出する第1のレンズ群位置検出部と、
前記光学的なズーム位置であるワイドとテレとの間において前記第2のズームレンズ群を前記第1のズームレンズ群の移動位置に対応した位置に追従動作させるための前記第1のズームレンズ群と前記第2のズームレンズ群との位置関係のデータを記憶する記憶部と、
前記第1のレンズ群位置検出部により検出された前記第1のズームレンズ群の前記絶対的な位置と前記記憶部に記憶された前記位置関係のデータとに基づいて前記第2のズームレンズ群を移動制御する制御部と、
を具備し、
前記第1のレンズ群位置検出部は、前記第1のズームレンズ群の移動に応じて抵抗体に接触しながらスライドするリニアエンコーダを有し、
前記記憶部は、前記第1のズームレンズ群の移動量を判定するための判定スレッシュに関する情報と、前記第1のズームレンズ群の前記光軸方向の往復により発生する前記リニアエンコーダの出力のヒステリシス量を示す値を記憶し、
前記制御部は、前記第1のレンズ群位置検出部により検出される前記第1のズームレンズ群の絶対的な位置の移動量と、前記記憶部に記憶されている前記第1のズームレンズ群の前記位置関係のデータに応じた前記判定スレッシュと前記ヒステリシス量との加算量と、を比較し、これら移動量と加算量との比較の結果、前記第1のズームレンズ群の前記移動量が前記加算量を越えたと判定すると、前記記憶部に記憶された前記位置関係のデータに基づいて前記第2のズームレンズ群を移動制御する、
ことを特徴とする交換レンズ。 - 前記判定スレッシュは、前記第1のレンズ群位置検出部により検出される前記第1のズームレンズ群の位置に応じて変化するもので、前記第1のズームレンズ群がより前記ワイド側に位置する場合では、前記第1のズームレンズ群がより前記テレ側に位置する場合よりも大きい数値を示すことを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
- 前記第1のレンズ群位置検出部により検出される前記第1のズームレンズ群の位置に基づいて前記第1のズームレンズ群の移動速度を求める速度検出部を備え、
前記制御部は、前記速度検出部により求められた前記第1のズームレンズ群の移動速度に基づいて前記第2のズームレンズ群の移動速度を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。 - 前記速度検出部は、前記第1のレンズ群位置検出部により複数の前記第1のズームレンズ群の各位置を検出する時間差に基づいて前記第1のズームレンズ群の移動速度を求めることを特徴とする請求項3に記載の交換レンズ。
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