JP5855387B2 - 交換レンズ - Google Patents
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Description
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされるもので、低コスト、小型化であると共に、ズーム動作に伴いステッピングモータが脱調した場合に、脱調を検出して速やかに復帰動作を行うことができ、操作性がよいズーム機能を有する交換レンズを提供することを目的とする。
図1は交換レンズのブロック構成図を示し、図2は電気系のブロック構成図を示す。この交換レンズ1は、カメラ本体2に対して着脱可能である。このカメラ本体2には、撮像素子2aが設けられている。
図4は第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との広角(ワイド:Wide)から望遠(テレ:Tele)の間における位置関係を示す。同図は横軸にズーム(Zoom)位置を示し、縦軸にズーム群の位置を示す。図5は図4における第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置をパルス数によって示す。これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置は、レンズ制御部11から発する制御位置情報、具体的に第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とをそれぞれ駆動するためのパルス数(駆動パルス数)に対応する。
第2のズーム群(2G)7は、移動軌跡W1に従って移動する。第3のズーム群(3G)8は、第2のズーム群(2G)7の移動に追従して移動軌跡W2に従って移動するもので、これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とは、移動軌跡W1、W2の位置関係が同図に示すような位置関係に保たれるように移動する。
これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報は、記憶部10に記憶される。すなわち、この記憶部10には、ズーム動作での焦点距離に対応する第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報が記憶されている。
又、記憶部10には、第3のズーム群(3G)8の位置と第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置とを初期化するための複数の初期化位置が予め記憶されている。
第2のズーム群(2G)7には、第1のレンズ群位置検出部としての第2のズーム群絶対位置検出部(以下、第2群絶対位置検出部と称する)16が設けられている。この第2群絶対位置検出部16は、第2のズーム群(2G)7の位置情報として絶対位置を検出する。この第2群絶対位置検出部16は、例えばリニアエンコーダ16を使用する。
これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係は、上記図4に示す通りの位置関係であり、これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報は、上記同様に、記憶部10に記憶される。
このフォーカスレンズ群9には、フォーカスレンズ基準位置検出部(フォーカスレンズ位置検出センサ)23が設けられている。このフォーカスレンズ基準位置検出部23は、フォーカスレンズ群9の基準位置を検出する。
絞り基準位置検出用センサ24は、絞り31の基準位置を検出する。この絞り基準位置検出用センサ24では、基準位置の検出に例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。絞り31の基準位置を検出することにより絞り31の絞り位置の相対的な位置の管理ができる。
このズーム機能切り換え操作部材4は、メカマニュアル状態のときに、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に自由に回転可能である。メカマニュアル状態でズーム機能切り換え操作部材4が矢印B方向に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4の回転移動量に応じて第2のズーム群(2G)7は、電気的制御を介することなく光軸Pの方向に移動する。このときリニアエンコーダ16は、第2のズーム群(2G)7を絶対位置検出で位置検出する。
レンズ制御部11は、CPUやROM、RAM等から成り、当該レンズ制御部11の外部に接続される記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報を参照し、第2のズーム群(2G)7の移動位置に対応した位置に第3のズーム群(3G)8を追従制御する。
スーパーマクロ状態のときに、ズーム機構切り換え操作部材4は、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転しない機構になっている。
なお、レンズ制御部11は、スーパーマクロ状態のとき、記憶部10に予め記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報に従い、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とを電気的に駆動制御する。このとき、フォーカスレンズ群9も予め定めた位置に駆動してもよい。
そこで、本実施の形態では、一方を絶対位置検出とし、他方を相対位置検出とすることで、イニシャル駆動を回避し、上記問題を解消する。
従って、本交換レンズ1は、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出し、第3群基準位置検出部19によって第3のズーム群(3G)8の基準位置を検出し、この基準位置と第3のズーム群(3G)8を駆動する3G用アクチュエータ18のステップ数に基づく相対位置検出とに基づいて第3のズーム群(3G)8の絶対位置を取得し、操作性を損なうことなく、低コスト、省スペースを実現する。
図6は本交換レンズ1の構造図を示す。本交換レンズ1内には、上記の通り、第1のズーム群6と第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8と第4のズーム群9とが設けられている。第2群駆動メカ機構12は、第2のズーム群(2G)7を光軸Pの方向に移動する。第3の群駆動機構17は、第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。
図7は第2群駆動メカ機構12の電動−マニュアルズーム切り換え機構の構成図を示す。
第2群駆動メカ機構12におけるマニュアル機構としては、ズーム機能切り換え操作部材4に設けられた支持部材42と、この支持部材42に設けられた回転支持部材43と、この回転支持部材43に軸44を介して回転自在に設けられた増速ギヤ45と、この増速ギヤ45に歯合するモータ軸ギヤ46とを有する。
このマニュアル機構は、ズーム機能切り換え操作部材4がマニュアルズームの位置に切り換えられると、図7に示すように増速ギヤ45がモータ軸ギヤ46にクラッチ式に連結される。この状態でズーム機能切り換え操作部材4がユーザの操作によって交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4は、2G用ズーム用アクチュエータ14のディテントトルクに打ち勝ち、モータ軸ギヤ46を回転させる。これにより第2のズーム群(2G)7は、光軸Pの方向に移動する。
ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズームの位置に切り換えられると、図7の点線に示すようにマニュアル機構である支持部材42や、回転支持部材43、増速ギヤ45が退避し、この増速ギヤ45がモータ軸ギヤ46から離れてその連結が解除される。この電動ズームに切り換えられている状態では、レンズ制御部11から第2群駆動メカ機構12に電動ズームの指令が発せられると、2G用ズーム用アクチュエータ14の駆動により2G用スクリュー40が回転し、この2G用スクリュー40の回転によって第2のズーム群(2G)7が光軸Pの方向に移動する。
レンズ制御部11は、スーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードに拠らず、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置を常に取り込む。
第3の群駆動機構17は、例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18と、この3Gズーム用アクチュエータ18のモータ軸18aと、このモータ軸18aに設けられた3G用リードスクリューネジ50とを有する。この3G用リードスクリューネジ50には、ナット等から成る連結機構51を介して第3のズーム群(3G)8が設けられている。
第3の群駆動機構17は、第3群基準位置検出部19の例えばPI等の基準位置検出素子による基準位置の検出により第3のズーム群(3G)8の基準位置を検出する。
第3の群駆動機構17は、マニュアルズームのときも例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18により第3のズーム群(3G)8を上記基準位置から相対駆動する。
この第3の群駆動機構17は、外部からの入力により第3のズーム群(3G)8を駆動することがない。
この第3の群駆動機構17は、レンズ制御部11の指示により、上記図4に示すように記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報に従って第3のズーム群(3G)8を駆動する、すなわち第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
第3の群駆動機構17は、電動ズーム時、ズーム機能切り換え操作部材4を交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転したときの速度(速度指示)に応じた移動速度で第3のズーム群(3G)8を駆動する。
第3群基準位置検出部19は、上記の通り第2のレンズ群である第3のズーム群(3G)8の基準位置を取得するもので、例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。この第3群基準位置検出部19は、第3のズーム群(3G)8と一体的に光軸Pの方向に移動する。この第3群基準位置検出部19は、図8に示すように第3のズーム群(3G)8の基準位置を取得するための検出素子として例えばフォトインタラプタ(PI)を用い、発光部191と受光部192とを有する。
図9に示すように、フォトインタラプタ(PI)の本体(以下、PI本体と称する)193は、コ字状に形成されている。このコ字状に形成されたPI本体193には、互いに対向する各対向面193a、193bが形成されている。このPI本体193の一方の対向面193aには発光部191が設けられ、他方の対向面193bには受光部192が設けられ、これら発光部191と受光部192とは互いに対向配置されている。発光部191は、レンズ制御部11からの発光制御信号を受けて光を発光する。レンズ制御部11は、例えば発光部191を連続して発光させる発光制御信号を出力することで、発光部191は、連続して光を発光する。受光部192は、発光部191から発光された光を受光し、この受光を示すハイレベルの受光有信号(Hレベル信号)を出力する。又、受光部192は、発光部191から発光された光を受光しなければ、光の受光の無いことを示すローレベルの受光無信号(Lレベル信号)を出力する。
櫛歯部体194は、複数の遮光壁体194aを第1の幅Haに形成し、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとを第3の幅Hc(=Ha/2)に形成しているが、これに限らず、第1の幅Haと第3の幅Hcの比率は、他の比率でもよい。
遮光壁体194aの第1の幅Haと、ステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18の1パルス当たりの駆動量すなわち第3のズーム群(3G)8の移動量と、同3Gズーム用アクチュエータ18に与える駆動パルス数とが分かれば、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(例えばフォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号(開放空間194bの位置に対応)とLレベル信号(遮光壁体194aの位置に対応)とを予測可能であり、これらHレベル信号とLレベル信号とを加減算することにより第3のズーム群(3G)8がワイド端櫛歯195W又はテレ端櫛歯195Tに位置しているか、又はこれらワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間に位置しているのかを判定できる。
レンズ制御部11は、第1のレンズ群位置検出部としての第2群絶対位置検出部16により検出された第2のズーム群(2G)7の位置情報と記憶部10に記憶された位置関係情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の移動を制御する。なお、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動する第3の群駆動機構17に対して駆動パルスを出力する。この第3の群駆動機構17は、レンズ制御部11からの駆動パルス数を入力してステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動し、第3のズーム群(3G)8を移動する。レンズ制御部11は、1パルス当たりの第3のズーム群(3G)8の移動量をメモリに記憶しているので、第3の群駆動機構17に出力した駆動パルス数から第3のズーム群(3G)8の移動量を算出できる。
例えば、第2のズーム群(2G)7は現在位置R1に存在し、第3のズーム群(3G)8は現在位置R2に存在するものとする。この状態から第2のズーム群(2G)7が移動位置E1に移動すると共に、第3のズーム群(3G)8が移動位置E2に移動するとき、第2のズーム群(2G)7が例えばユーザのメカマニュアル操作のズーム動作によって急激な速度で移動した場合、第3のズーム群(3G)8は、第2のズーム群(2G)7の急激な速度による移動に追従できない場合がある。この場合、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが例えば位置Kで衝突し、脱調してしまうことがある。
レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
具体的に、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報に基づいて第3のズーム群(3G)8の予測位置情報を予測し、この予測位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とを比較し、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
なお、第3のズーム群(3G)8を初期化する位置は、例えば、光学的なズームの広角(ワイド:Wide)端、望遠(テレ:Tele)端、又はこれら広角(ワイド:Wide)端と望遠(テレ:Tele)端との中間の各位置に対応する。
又、レンズ制御部11は、複数の初期化位置のうちで、機械的に干渉しない初期化位置であって、かつ第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置に対して最も近くに存在する初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動して第3のズーム群(3G)8の位置及び位置情報を初期化する。
ところで、第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出するリニアエンコーダ16の分解能誤差は、フォーカス(FC)ずれに影響を及ぼし、リニアエンコーダ16の分解能が粗く、検出分解能が低いと像のボケになる。
図12はリニアエンコーダ16の分解能が不足している場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。同図はワイド(Wide)とテレ(Tele)との間における許容誤差(許容深度)Eを示す。第2のズーム群(2G)7のリニアエンコーダ16は、間隔t1毎に第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量t1を検出する毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。すなわち、第2のズーム群(2G)7の位置検出で変化が検出された後、第3のズーム群(3G)8は、上記図4に示す相対位置関係に基づいて第2のズーム群(2G)7の位置に対応した位置に移動する。第2のズーム群(2G)7が移動している間隔t1中に、第3のズーム群(3G)8は、停止している。このため、許容深度が深いワイド(Wide)側W1では問題にならないが、許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、第2のズーム群(2G)7の移動量がそのままフォーカス(FC)ずれになり許容深度(許容誤差)を越えてしまうので、像のボケが発生する。従って、リニアエンコーダ16の分解能を上げ、第2のズーム群(2G)7に対する第3のズーム群(3G)8の追従性を良くする必要がある。
図14は第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを変化させた場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。許容深度が深いワイド(Wide)側では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t1になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t2になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。なお、間隔t1は、間隔t2よりも長く設定されている(t1>t2)。
先ず、レンズ制御部11は、図15に示すズーム起動フローチャートに従ってズーム動作を起動する。
レンズ制御部11は、ステップS1において、ズームモードの検出を行い、ステップS2において、ズームモード処理を行う。この後、レンズ制御部11は、ステップS3において、待機(Wait)の後、ステップS4において、異常状態であるか否かを判定する。異常状態でなければ、レンズ制御部11は、ステップS1に戻り、異常状態であれば、ズーム起動を終了する。
レンズ制御部11は、ステップS10において、ズーム機能切り換え操作部材4のグレイコード式エンコーダからエンコーダ値を読み込み、ステップS11において、ズームモードがメカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、ズームモードがメカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、メカマニュアルズームモードを記憶してズームモード検出を終了する。
ズームモードがメカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS12において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS13において、ズームモードをスーパマクロモードに設定する。一方、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS14において、前回がメカマニュアルズームモードであったか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、電動ズームモードを記憶してズームモード検出を終了する。メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS15において、励磁位置を補正する。
2G用ズーム用アクチュエータ14及び3Gズーム用アクチュエータ18は、例えばステッピングモータを用いる。このステッピングモータは、2−2相ステッピングモータを用いる。
この2−2相ステッピングモータは、図18に示すようにA相は+A、−Aに励磁位置がある。また、B相は+B、−Bの励磁位置がある。2−2相励磁駆動の場合、励磁を(A相、B相)の組み合わせで表現すると(+A、+B)、(−A、−B)、(+A、−B)、(−A、+B)の4つの励磁パターンがあり、各励磁パターンで1パルスなので、4パルスが励磁パターンの1周となる。点線で示す範囲の位置にステッピングモータがある場合、励磁パターンを+A:+Bと設定することによりR点の位置でステッピングモータが吸い付く。また、実線で示す範囲内の位置にステッピングモータがある場合、励磁パターンを−A:+Bと設定することによりB点の位置でステッピングモータが吸い付く。
ところで、1−2相励磁駆動の場合は、2−2相励磁位置の(+A、+B)、(−A、−B)、(+A、−B)、(−A、+B)に加えて、1−2相励磁位置の(+A、0)、(−A、0)、(0、+B)、(0、−B)の4つの励磁パターンがあり各励磁パターンで1パルスなので、8パルスが励磁パターンの1周となる。さらに中間分割位置を増やせば、1周分を16パルス、32パルス・・・とすることができる。そして、前述の櫛歯部体194の複数の遮光壁体194aの第1の幅Haを1周分のパルス数に合わせて、前述の4パルス+αの代わりに8パルス+α、16パルス+α等に設定してもよい。
レンズ制御部11は、ステップS30において、記憶したズームモード情報に基づき、メカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS31において、メカマニュアルズームの処理を行う。
メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS32において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS33において、電動ズーム処理を行う。
電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS34において、スーパーマクロ処理を行う。
レンズ制御部11は、ステップS40において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。
また、レンズ制御部11は、ステップS40において、後述する図23のステップS74にて2G/3G衝突検出処理を行い、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを検出する。
レンズ制御部11は、ステップS41において、ステップS40の2G位置検出処理の結果に基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
レンズ制御部11は、ステップS43において、例えば図14に示すように第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを更新する。
この判定の結果、差異の絶対値が加算量His_Aよりも大きければ、レンズ制御部11は、ステップS45において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、ステップS46において、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
また、レンズ制御部11は、ステップS46の3G駆動処理においては、後述する図25のステップS93の3G一定速駆動を行うが、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを検出する。
なお、差異の絶対値が加算量His_Aよりも大きく、かつ異常検出がないと判定された場合、または差異の絶対値が加算量His_Aよりも小さい場合には、レンズ制御部11は、上記ステップS40〜ステップS47を繰り返し実行する。
又、レンズ制御部11は、上記ステップS41、S47の判定の結果、第3のズーム群(3G)8の位置が異常で脱調していると判定すると、ステップS48に移って復帰処理を行い、メカマニュアルズームモード処理を終了する。
また、図20に図示していないが、メカマニュアルズーム処理中に、ズーム切り換え操作部が図1に示す矢印A方向に操作がなされた場合は、メカマニュアルズーム処理を終了する。そして、モード処理(図19)を終了し、ズーム起動処理(図15)におけるステップS3、S4を経てステップS1のズームモード検出を実行する。
レンズ制御部11は、ステップS50において、電動ズームでの第2のズーム群(2G)7の設定された速度を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS51において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の位置を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS52において、当該第2のズーム群(2G)7の現在位置を逐次更新する。
レンズ制御部11は、ステップS53において、第2のズーム群(2G)7を駆動させると共に、ステップS54において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
レンズ制御部11は、ステップS60において、第2のズーム群(2G)7を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動し、ステップS61において、第3のズーム群(3G)8を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動する。
レンズ制御部11は、ステップS70において、第2のズーム群(2G)7の位置を検出するリニアエンコーダ16の出力信号をA/D変換し、ステップS71において、当該A/D変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS70、71を繰り返し、逐次リニアエンコーダ16の出力信号をA/D変換し、このA/D変換した回数をカウントして所定回数のA/D変換が終了すると、読み込んだA/D変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS72において、リニアエンコーダ16の出力値(平均値)から記憶部10に記憶されているリニアエンコーダ16の出力と第2のズーム群(2G)7の駆動パルスとの関係を示す調整データを参照し、第2のズーム群(2G)7のパルス位置を算出する。
次に、レンズ制御部11は、ステップS73、74に対して、図20に示すメカマニュアルズーム処理のステップS40の2G位置検出処理の時だけ実行し、図21に示す電動ズーム処理のステップS51の2G位置検出処理に時には実行しない処理となる。
レンズ制御部11は、ステップS73において、第2のズーム群(2G)7の現在位置と第2のズーム群(2G)7の過去位置(例えば図14に示す間隔t1、t2だけ以前の位置)との差異の絶対値を求め、この差異の絶対値を時間で除算することにより第2のズーム群(2G)7の速度を算出する。
詳細については、図28に示す2G/3G衝突検出フローチャートに基づいて後述する。以上で、図23に示す2G位置検出処理フローチャートの説明を終了する。
次に、電動Z速度検出(上記ステップS50)について図24に示す電動Z速度検出フローチャートに従って説明する。レンズ制御部11は、ステップS80において、ズーム機能切り換え操作部材4により設定されているズーム速度を検出する。なお、レンズ制御部11は、ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズーム状態のときに、撮影者によるズーム機能切り換え操作部材4のB方向の回転により設定される電動ズームの速度を、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力に基づいて検出する。レンズ制御部11は、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力信号をA/D変換し、ステップS81において、当該A/D変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS80、81を繰り返し、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力信号をA/D変換し、このA/D変換した回数をカウントする。そしてレンズ制御部11は、所定回数のA/D変換が終了すると、読み込んだA/D変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS82において、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力値(平均値)からニュートラル(駆動しない)、ワイド(Wide)方向へ駆動する際のそれぞれ異なる第1乃至第3の速度、テレ(Tele)方向へ駆動する際のそれぞれ異なる第1乃至第3の速度のいずれに設定されているかを判断する。
レンズ制御部11は、ステップS90において、第2のズーム群(2G)7の移動速度(図20に示すメカマニュアルズーム処理のステップS40の2G位置検出で実行される図23のステップS73にて算出)より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定し、第3のズーム群(3G)8の速度を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS91において第3のズーム群(3G)8を初期励磁し、ステップS92において、ステップS90で決定したプロファイルに従って加速駆動し、ステップS93においてステップS90で算出した速度に達すると一定速度で所定量だけ駆動し、ステップS94においてステップS90で決定したプロファイルに従って減速駆動し、ステップS95において保持励磁を行う。
レンズ制御部11は、ステップS100において、電動Z速度検出処理(図24)により検出されたズーム速度により第2のズーム群(2G)7の速度を決定する。レンズ制御部11は、ステップS101において第2のズーム群(2G)7を初期励磁し、ステップS102において加速駆動し、ステップS103において一定速度で駆動し、ステップS104において減速駆動し、ステップS105において保持励磁を行う。
これと共に、レンズ制御部11は、ステップS106において、ステップS100で決定された第2のズーム群(2G)7の速度の移動速度より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定する。以下決定されたプロファイルに従って制御を行う。レンズ制御部11は、ステップS107において第3のズーム群(3G)8を初期励磁し、ステップS108において加速駆動し、ステップS109において一定速度で駆動し、ステップS110において減速駆動し、ステップS111において保持励磁を行う。
第3のズーム群一定速駆動は以下の流れの中で実行される。即ち、図20に示すメカマニュアルズーム処理フローチャートにおけるステップS46にて3G駆動処理が実行されるが、図25の3G駆動処理フローチャートに示すようにステップS93にて3G一定速駆動処理が実行される。
レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号とLレベル信号とを交互に入力する。
レンズ制御部11は、ステップS123において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間で変化したか否かを判定する。第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19が第3のズーム群(3G)8と一体的に光軸Pの方向に移動すれば、当該第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19における発光部191と受光部192との間の空間に櫛歯部体194の複数の遮光壁体194aと複数の開放空間194bとが交互に通過するので、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号は、Hレベル信号とLレベル信号とに交互に変化する。レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号をモニタして、Hレベル信号とLレベル信号との間の変化を判定する。
具体的に、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号とLレベル信号とをモニタする。
レンズ制御部11は、第3の群駆動機構17がステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18であることから当該ステッピングモータの1ステップ当たりの移動量を記憶しているので、当該1ステップ当たりの移動量と駆動パルスカウンタでカウントした駆動パルス数とを乗算することにより第3のズーム群(3G)8の移動量を求める。
又、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19における櫛歯部体194の各遮光壁体194aの第1の幅Haを予めメモリに記憶しており、当該各第1の幅Haが、例えば駆動パルス数に換算して4パルス+αに相当することをメモリに記憶している。なお、各遮光壁体194aの第1の幅Haは、設計データであるものや測定値が記憶されている。
1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値−α
< 設計データの第1の幅Ha <
1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値+α …(1)
この判定の結果、1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値に補正係数αを加減算した各値の範囲内に設計データの第1の幅Haが入っていれば、第3のズーム群(3G)8の位置が正常であると判定し、レンズ制御部11は、ステップS125において、駆動パルスカウンタのカウント値を「0」にクリアする。
これ以降、レンズ制御部11は、上記ステップS121〜S125を繰り返す。
(設計データの第1の幅Ha/1ステップ当たりの移動量)+β
<駆動パルス数 …(2)
を判定する。なお、βは、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の応答速度等によるずれ量を見込んだ補正係数であって、例えばステッピングモータの1回転のパルス数の4パルス、8パルスである。
又、レンズ制御部11は、上記ステップS124での判定の結果、1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値に補正係数αを加減算した各値の範囲内に設計データの第1の幅Haが入っていなければ、ステップS128において、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であると判定、すなわち脱調していると判定する。
以上で、図27に示す3G一定速駆動フローチャートの処理に関する説明を終了する。
レンズ制御部11は、メカマニュアルモード時のユーザによるズーム機能切り換え操作部材4の操作に伴う第2のズーム群(2G)の移動を、2G位置検出処理(図20:ステップS40)にて検出し、2G/3G衝突検出(図23:ステップS74)にて第2のズーム群(2G)が静止している第3のズーム群(3G)8に、例えば図11に示す位置Kで衝突し、脱調したか否かを判定する。
レンズ制御部11は、ステップS130において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号の状態、すなわちHレベル信号またはLレベル信号の状態を検出する。
この判定の結果、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間での変化を検出すると、レンズ制御部11は、ステップS132において、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であると判定、すなわち脱調していると判定する。一方、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号に変化がない場合は正常として終了する。
上記図27に示す第3のズーム群一定速駆動フローチャートにおける各ステップS127、S128、又は上記図28に示すステップS132において異常の判定、すなわち脱調していると判定されると、レンズ制御部11は、図29に示す復帰処理フローチャートを実行する。
レンズ制御部11は、ステップS140において、復帰処理用パラメータを設定する。この復帰処理用パラメータは、3Gズーム用アクチュエータ18の印加電圧値や、駆動速度である。例えば第3の群駆動機構17のステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18に対する電圧設定を高くして同モータを高トルクに設定したり、又は駆動速度を遅くして高トルクでステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動するためのものである。なお、復帰処理動作ではない通常駆動動作の際には、上記電圧設定をより低く設定して静音化を図っている。
ここで、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力は、Lレベルが櫛歯部体194の遮光壁体に相当するものとしている。
この後、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8をテレ端櫛歯195Tに対応するリセット位置に移動(移動f4)する。
第3のズーム群(3G)8の位置が異常で脱調していると判定した場合、複数の初期化位置から1つの初期化位置を選択し、この選択した1つの初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動し、第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置情報を初期化(リセット)するという復帰処理を行うので、第3のズーム群(3G)8の位置を再び正常に復帰できる。
復帰処理では、複数の初期化位置のうち第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが機械的に干渉しない方向に存在する初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動できる。
図31は櫛歯部体194の変形例の構成図を示す。この櫛歯部体194は、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置にリセット用の2本の櫛歯194cが形成されている。これら櫛歯194cは、ワイド端櫛歯195W及びテレ端櫛歯195Tと同様に、第3の幅Hcに形成されている。レンズ制御部11は、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとでそれぞれ第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)することができると共に、櫛歯部体194におけるワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置でも第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)することができる。例えば、上記図11では第3のズーム群(3G)8を望遠(テレ:Tele)端側に移動させると、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが衝突しないので、脱調を判定した後、第3のズーム群(3G)8を望遠(テレ:Tele)端側に移動することにより、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置の2本の櫛歯194cで第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)できる。このような構成によれば、より短時間で初期化を行うことが可能である。
このような櫛歯部体194であれば、遮光壁体194aの幅とその位置とが対応するので、第3のズーム群(3G)8の位置を特定できる。又、例えば、遮光壁体194aの幅2Hcを検出した次に幅5Hを検出すると、第3のズーム群(3G)8が脱調していることを判定できる。
Claims (7)
- 光学的なズーム動作を行うために光軸方向に移動可能な少なくとも第1及び第2のレンズ群を有する交換レンズにおいて、
前記光学的なズーム動作を指示するための操作部材と、
前記操作部材の操作に応じて移動する前記第1のレンズ群の位置を検出する第1のレンズ群位置検出部と、
前記第2のレンズ群の位置を検出する第2のレンズ群位置検出部と、
前記ズーム動作での焦点距離に対応する前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との位置関係を示す位置関係情報を記憶する記憶部と、
前記第1のレンズ群位置検出部により検出された前記第1のレンズ群の位置情報と前記記憶部に記憶された前記位置関係情報とに基づいて前記第2のレンズ群の移動を制御する制御部と、
を具備し、
前記記憶部は、前記第2のレンズ群の位置と前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の位置とを初期化するための複数の初期化位置を記憶し、
前記制御部は、前記第2のレンズ群の移動を制御するときの制御位置情報と前記第2のレンズ群位置検出部により検出された前記第2のレンズ群の位置情報とに基づいて前記第2のレンズ群の位置が異常であるか否かを判定し、
前記制御部は、前記第2のレンズ群の位置が異常であると判定した場合、前記第2のレンズ群を移動するためのステッピングモータに脱調が生じたと判断し、前記第1のレンズ群の前記位置情報と前記第2のレンズ群の前記位置情報とに基づいて前記複数の初期化位置のうち前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが機械的に干渉しない方向に存在する前記初期化位置に前記第2のレンズ群を移動し、前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の前記位置情報を初期化する
ことを特徴とする交換レンズ。 - 前記制御部は、前記第2のレンズ群を移動制御するための前記制御位置情報に基づいて予測される前記第2のレンズ群の移動位置の予測情報と前記第2のレンズ群位置検出部により検出された前記第2のレンズ群の前記位置情報とを比較し、この比較結果から前記第2のレンズ群の位置が異常であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
- 前記制御部は、前記複数の初期化位置のうちで前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の前記位置情報に対してより近くに存在する前記初期化位置に前記第2のレンズ群を移動し、前記第2のレンズ群位置検出部の位置情報を初期化することを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
- 前記複数の初期化位置は、少なくとも前記光学的なズームの広角端に対応する広角端位置又は望遠端に対応する望遠端位置を含むことを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
- 前記第2のレンズ群位置検出部は、前記第2のレンズ群と一体的に前記光軸方向に移動する発光部と受光部とを有する検出素子と、
前記検出素子の前記発光部と前記受光部との間を遮光状態とする複数の遮光領域と、前記発光部と前記受光部との間を透過状態とする複数の透過領域とを有し、これら遮光領域と透過領域とを前記光軸方向に交互に配列して成る櫛歯体と、
を有し、
前記発光部を発光させた状態で、前記第2のレンズ群が移動したときの前記受光部の出力信号に基づいて前記第2のレンズ群の位置を検出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換レンズ。 - 前記櫛歯体は、前記複数の遮光領域が第1の幅に形成され、前記複数の透過領域が第2の幅に形成され、このうち前記第2のレンズ群の特定の位置に対応する前記遮光領域又は前記透過領域は、前記第1及び第2の幅と異なる第3の幅に形成されることを特徴とする請求項5に記載の交換レンズ。
- 前記第2のレンズ群の特定の位置で前記第2のレンズ群位置検出部の位置情報を初期化するものとし、
前記第2のレンズ群の特定の位置は、前記櫛歯体における前記光学的なズームの広角端に対応する広角端位置、望遠端に対応する望遠端位置、又はこれら広角端位置と望遠端位置の中間位置に設けられる、
ことを特徴とする請求項6に記載の交換レンズ。
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