JP5855387B2 - 交換レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、撮影光学系の焦点距離を変化させるズーム機能を有する交換レンズに関する。
ズームレンズ装置としては、ステッピングモータによりズームレンズを移動するものが知られている。このズームレンズ装置の技術としては、例えば特許文献1がある。この特許文献1は、アナログ式位置検出素子を用いてズームレンズの位置を検出し、ズームレンズの移動動作中にステッピングモータの脱調を検出することを開示している。
特開2006−65033号公報
しかしながら、上記特許文献1では、アナログ式位置検出素子を用いるが、このアナログ式位置検出素子は一般に価格が高くサイズが大きいため、ズームレンズ装置が高コスト、大型化となってしまう。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされるもので、低コスト、小型化であると共に、ズーム動作に伴いステッピングモータが脱調した場合に、脱調を検出して速やかに復帰動作を行うことができ、操作性がよいズーム機能を有する交換レンズを提供することを目的とする。
本発明の主要な局面に係る交換レンズは、光学的なズーム動作を行うために光軸方向に移動可能な少なくとも第1及び第2のレンズ群を有する交換レンズにおいて、前記光学的なズーム動作を指示するための操作部材と、前記操作部材の操作に応じて移動する前記第1のレンズ群の位置を検出する第1のレンズ群位置検出部と、前記第2のレンズ群の位置を検出する第2のレンズ群位置検出部と、前記ズーム動作での焦点距離に対応する前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との位置関係を示す位置関係情報を記憶する記憶部と、前記第1のレンズ群位置検出部により検出された前記第1のレンズ群の位置情報と前記記憶部に記憶された前記位置関係情報とに基づいて前記第2のレンズ群の移動を制御する制御部と、を具備し、前記記憶部は、前記第2のレンズ群の位置と前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の位置とを初期化するための複数の初期化位置を記憶し、前記制御部は、前記第2のレンズ群の移動を制御するときの制御位置情報と前記第2レンズ群位置検出部により検出された前記第2のレンズ群の位置情報とに基づいて前記第2のレンズ群の位置が異常であるか否かを判定し、前記制御部は、前記第2のレンズ群の位置が異常であると判定した場合、前記第2のレンズ群を移動するためのステッピングモータに脱調が生じたと判断し、前記第1のレンズ群の前記位置情報と前記第2のレンズ群の前記位置情報とに基づいて前記複数の初期化位置のうち前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが機械的に干渉しない方向に存在する前記初期化位置に前記第2のレンズ群を移動し、前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の前記位置情報を初期化する
本発明によれば、低コスト、小型化であると共に、ズーム動作に伴いステッピングモータが脱調した場合に、脱調を検出して速やかに復帰動作を行うことができ、操作性がよいズーム機能を有する交換レンズを提供できる。
本発明に係る交換レンズの一実施の形態を示すブロック構成図。 同交換レンズの電気系を示すブロック構成図。 同交換レンズ内のレンズ系を示す構成図。 同交換レンズにおける第2と第3とのズーム群のワイド(Wide)からテレ(Tele)の間における位置関係を示す図。 同交換レンズにおける第2のズーム群(2G)と第3のズーム群(3G)とのズーム位置をパルス数によって示す図。 同交換レンズを示す構造図。 同交換レンズにおける第2群駆動メカ機構の電動−マニュアルズーム切り換え機構を示す構成図。 同交換レンズにおける第3の群駆動機構を示す構成図。 同交換レンズにおけるフォトインタラプタを含む検出系を示す電気回路図。 同交換レンズにおける櫛歯部体の具体的な一例を示す図。 同交換レンズにおける脱調の発生を説明するための図。 同交換レンズにおけるリニアエンコーダの分解能が不足している場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)の分解能との関係を示す図。 同交換レンズにおける第2のズーム群(2G)のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを変化させた場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)の分解能との関係を示す図。 同交換レンズにおける第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを変化させた場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)の分解能との関係を示す図。 同交換レンズにおけるズーム起動フローチャート。 同交換レンズにおけるズームモード検出フローチャート。 同交換レンズにおける励磁位置補正フローチャート。 同交換レンズにおける励磁位置の補正を説明するための図。 同交換レンズにおけるズームモード処理フローチャート。 同交換レンズにおけるメカマニュアルズームモード処理フローチャート。 同交換レンズにおける電動ズーム処理フローチャート。 同交換レンズにおけるスーパーマクロ処理フローチャート。 同交換レンズにおける第2のズーム群(2G)の位置検出フローチャート。 同交換レンズにおける電動Z速度検出フローチャート。 同交換レンズにおける第3のズーム群駆動フローチャート。 同交換レンズにおける第2及び第3のズーム群駆動フローチャート。 同交換レンズにおける第3のズーム群一定速駆動フローチャート。 同交換レンズにおける第2のズーム群と第3のズーム群との衝突による異常を判定する2G/3G衝突検出異常判定フローチャート。 同交換レンズにおける復帰処理フローチャート。 同交換レンズにおける復帰処理による第3のズーム群の復帰動作を示す図。 同交換レンズにおける櫛歯部体の他の変形例を示す構成図。 同交換レンズにおける櫛歯部体の他の変形例を示す構成図。 同交換レンズにおける櫛歯部体の他の変形例を示す構成図。 同交換レンズにおける櫛歯部体の他の変形例を示す構成図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は交換レンズのブロック構成図を示し、図2は電気系のブロック構成図を示す。この交換レンズ1は、カメラ本体2に対して着脱可能である。このカメラ本体2には、撮像素子2aが設けられている。
交換レンズ1の外装には、マニュアルフォーカス(MF)リング3と、リング状のズーム機能切り換え操作部材4と、ズームロックスイッチ(ズームロックSW)5とが設けられている。ズーム機能切り換え操作部材4は、光軸Pと同一方向(矢印A方向)に移動可能であると共に、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転可能である。
この交換レンズ1内は、第1のズーム群6と、第2のズーム群(2G:第1のレンズ群)7と、第3のズーム群(3G:第2のレンズ群)8と、第4のズーム群9とが設けられている。図3は交換レンズ1内のレンズ系の構成図を示す。これら第1乃至第4のズーム群6〜9のうち第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが駆動可能である。なお、第4のズーム群9は、フォーカスレンズ群(以下、フォーカスレンズ群9と称する)である。
図4は第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との広角(ワイド:Wide)から望遠(テレ:Tele)の間における位置関係を示す。同図は横軸にズーム(Zoom)位置を示し、縦軸にズーム群の位置を示す。図5は図4における第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置をパルス数によって示す。これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各ズーム位置は、レンズ制御部11から発する制御位置情報、具体的に第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とをそれぞれ駆動するためのパルス数(駆動パルス数)に対応する。
第2のズーム群(2G)7は、移動軌跡W1に従って移動する。第3のズーム群(3G)8は、第2のズーム群(2G)7の移動に追従して移動軌跡W2に従って移動するもので、これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とは、移動軌跡W1、W2の位置関係が同図に示すような位置関係に保たれるように移動する。
第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが同図に示すような位置関係に保たれるように当該第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが駆動すれば、合焦状態を維持し、所定のズーム位置にズームされた状態になる。なお、同図では説明の簡易化のために第3のズーム群(3G)8の軌跡を直線にしている。当該交換レンズ1の特性により第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とは、共に非線形な軌跡になることもある。
これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報は、記憶部10に記憶される。すなわち、この記憶部10には、ズーム動作での焦点距離に対応する第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報が記憶されている。
又、記憶部10には、第3のズーム群(3G)8の位置と第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置とを初期化するための複数の初期化位置が予め記憶されている。
第2のズーム群(2G)7には、第2のズーム群駆動メカニカル機構(以下、第2群駆動メカ機構と称する)12と、第2群駆動部13とが設けられている。第2群駆動メカ機構12は、第2のズーム群(2G)7を光軸Pの方向に移動する。第2群駆動部13は、第2群駆動メカ機構12を駆動する。このうち第2群駆動メカ機構12は、図2に示すように2G用ズーム用アクチュエータ14とズームレンズ用ドライバ回路15とから成る。2G用ズーム用アクチュエータ14は、例えばステッピングモータを使用し、マイクロステップ駆動で精度が高い位置制御を行う。この第2のズーム群(2G)7は、ズーム機能切り換え操作部材4によって切り換えられる切り換え操作によって3つのモード、例えばスーパーマクロ、電動ズーム、メカマニュアルズームの3つのモードのいずれかに切り換わる。
第2のズーム群(2G)7には、第1のレンズ群位置検出部としての第2のズーム群絶対位置検出部(以下、第2群絶対位置検出部と称する)16が設けられている。この第2群絶対位置検出部16は、第2のズーム群(2G)7の位置情報として絶対位置を検出する。この第2群絶対位置検出部16は、例えばリニアエンコーダ16を使用する。
第3のズーム群(3G)8には、第3のズーム群駆動機構(以下、第3の群駆動機構と称する)17が設けられている。この第3群駆動機構17は、第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。この第3群駆動部17は、第3のズーム群(3G)8を第2のズーム群(2G)7の移動位置に対応した位置に追従動作させる。第3群駆動機構17は、図2に示すように例えば3Gズーム用アクチュエータ18とズームレンズ用ドライバ回路15から成る。3Gズーム用アクチュエータ18は、例えばステッピングモータを使用し、マイクロステップ駆動で精度が高い位置制御を行う。なお、ズームレンズ用ドライバ回路15は、第2のズーム群(2G)7のドライバと共用である。
これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係は、上記図4に示す通りの位置関係であり、これら第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報は、上記同様に、記憶部10に記憶される。
第3のズーム群(3G)8には、第2のレンズ群位置検出部としての第3のズーム群基準位置検出部(以下、第3群基準位置検出部と称する)19が設けられている。この第3群基準位置検出部19は、第3のズーム群(3G)8の位置情報として基準位置を取得し、相対的な位置検出で位置を管理するようになっている。この第3群基準位置検出部19は、例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。
フォーカスレンズ群9には、フォーカスレンズ駆動機構20が設けられている。このフォーカスレンズ駆動機構20は、フォーカスレンズ群9を光軸Pの方向に移動する。このフォーカスレンズ駆動機構20は、図2に示すようにフォーカスレンズ用アクチュエータ21とフォーカスレンズ用ドライバ回路22とから成る。フォーカスレンズ用ドライバ回路22は、フォーカスレンズ用アクチュエータ21を駆動する。このフォーカスレンズ用アクチュエータ21は、フォーカスレンズ群9を光軸Pの方向に移動する。
このフォーカスレンズ群9には、フォーカスレンズ基準位置検出部(フォーカスレンズ位置検出センサ)23が設けられている。このフォーカスレンズ基準位置検出部23は、フォーカスレンズ群9の基準位置を検出する。
図2に示すようにズームレンズ用ドライバ回路15とリニアエンコーダ16と第3群基準位置検出部19とフォーカスレンズ用ドライバ回路22とフォーカスレンズ位置検出センサ23とは、レンズ制御部11に接続されている。このレンズ制御部11には、絞り基準位置検出用センサ24と、絞り用ドライバ回路25と、ズームロックSW検出回路26と、MF用位置検出回路27と、カメラ本体インタフェース(Body−IF)28と、電動ズーム/手動ズーム切り換え検出機構29と、電動ズーム速度切り換え検出機構30とが接続されている。
絞り31が第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との光軸P上に設けられている。この絞り31は、絞り駆動機構としての絞りアクチュエータ32により駆動する。この絞りアクチュエータ32は、絞り用ドライバ回路25によって駆動する。この絞りアクチュエータ32は、例えばステッピングモータを使用し、マイクロステップ駆動を行って精度高い制御を行う。
絞り基準位置検出用センサ24は、絞り31の基準位置を検出する。この絞り基準位置検出用センサ24では、基準位置の検出に例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。絞り31の基準位置を検出することにより絞り31の絞り位置の相対的な位置の管理ができる。
ズーム機能切り換え操作部材4は、スーパーマクロと電動ズームとメカニカルマニュアルズーム(以下、メカマニュアルと称する)との各モードの切り換えを行い、かつこれら切り換えに連動した切り換え位置の検出を電気的に行う。このズーム機能切り換え操作部材4の切り換え動作は、ズーム切り換え操作部を図1に示す矢印A方向の被写体側とカメラ本体2側にシフト移動する操作によって行う。
このズーム機能切り換え操作部材4は、メカマニュアル状態のときに、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に自由に回転可能である。メカマニュアル状態でズーム機能切り換え操作部材4が矢印B方向に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4の回転移動量に応じて第2のズーム群(2G)7は、電気的制御を介することなく光軸Pの方向に移動する。このときリニアエンコーダ16は、第2のズーム群(2G)7を絶対位置検出で位置検出する。
レンズ制御部11は、CPUやROM、RAM等から成り、当該レンズ制御部11の外部に接続される記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報を参照し、第2のズーム群(2G)7の移動位置に対応した位置に第3のズーム群(3G)8を追従制御する。
電動ズーム状態のときに、ズーム機能切り換え操作部材4は、メカニカル的な機構である交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)の回転範囲のみ回転可能である。このズーム機能切り換え操作部材4を交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転させることにより、後述する方法によってユーザが駆動させたい電動ズーム速度の設定を行う。又、レンズ制御部11は、電動ズーム状態のときに、電動ズーム速度切り換え検出機構30によって複数のズーム速度を切り換えて設定される電動ズーム速度を検出する。
スーパーマクロ状態のときに、ズーム機構切り換え操作部材4は、交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転しない機構になっている。
なお、レンズ制御部11は、スーパーマクロ状態のとき、記憶部10に予め記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報に従い、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とを電気的に駆動制御する。このとき、フォーカスレンズ群9も予め定めた位置に駆動してもよい。
ズームロックSW5は、例えばボタンを有するメカニカル的なロック機構である。このズームロックSW5は、ズーム機能切り換え操作部材4の切り換え動作によってスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードに切り換わる際、当該ズームロックSW5のボタンが押された状態で、スーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとの間のモード切り換えを行うことを許可する機能である。従って、ズームロックSW5のボタンが押されていなければ、スーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとの間のモード切り換えが出来ない機能である。
なお、本交換レンズ1では、モードのシフトをズーム機能切り換え操作部材4によって行っているが、ズームロックSW5によってスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとの各モードの切り換えを行ってもよい。
本交換レンズ1は、ズーム機能切り換え操作部材4によるスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードへの切り換え、すなわちズーム機能切り換え操作部材4の矢印A方向の位置の違いに応じて第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とを駆動するための駆動機構が切り換わる。
例えば、メカマニュアルズームで動作をさせた場合、第2群駆動メカ機構12のステッピングモータの励磁位置がずれる。メカマニュアルズームは、ユーザ等の操作による外力で駆動させるので、ステッピングモータのパルスカウント数(駆動パルスのカウント数)もずれる。しかるに、相対位置検出の場合、ずれた位置を補正する為にズーム機能切り換え毎にイニシャル駆動にて初期位置を検出する必要がある。
ズーム機能切り換え操作部材4によるスーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードへの切り換え毎のイニシャル駆動は、イニシャル駆動時間の待ちが発生し、ユーザにとって操作性の劣化を引き起こす。第2群駆動メカ機構12と第3群駆動機構17とを共に絶対位置検出とすれば、イニシャル駆動を行う必要がなくなるが、絶対位置を検出するためのリニアエンコーダ等はサイズが大きく高価な素子であり装置の大型化やコスト的に高くなる問題が発生する。
そこで、本実施の形態では、一方を絶対位置検出とし、他方を相対位置検出とすることで、イニシャル駆動を回避し、上記問題を解消する。
従って、本交換レンズ1は、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出し、第3群基準位置検出部19によって第3のズーム群(3G)8の基準位置を検出し、この基準位置と第3のズーム群(3G)8を駆動する3G用アクチュエータ18のステップ数に基づく相対位置検出とに基づいて第3のズーム群(3G)8の絶対位置を取得し、操作性を損なうことなく、低コスト、省スペースを実現する。
次に、ズーム群機構の構成について説明する。
図6は本交換レンズ1の構造図を示す。本交換レンズ1内には、上記の通り、第1のズーム群6と第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8と第4のズーム群9とが設けられている。第2群駆動メカ機構12は、第2のズーム群(2G)7を光軸Pの方向に移動する。第3の群駆動機構17は、第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。
第2群駆動メカ機構12は、例えばステッピングモータ等の2G用ズーム用アクチュエータ14を備える。この2G用ズーム用アクチュエータ14には、2G用スクリュー40が設けられている。この2G用スクリュー40には、ナット等から成る連結機構41を介して第2のズーム群(2G)7が設けられている。この第2群駆動メカ機構12は、電動−マニュアルズーム切り換え機構を有する。
図7は第2群駆動メカ機構12の電動−マニュアルズーム切り換え機構の構成図を示す。
第2群駆動メカ機構12におけるマニュアル機構としては、ズーム機能切り換え操作部材4に設けられた支持部材42と、この支持部材42に設けられた回転支持部材43と、この回転支持部材43に軸44を介して回転自在に設けられた増速ギヤ45と、この増速ギヤ45に歯合するモータ軸ギヤ46とを有する。
このマニュアル機構は、ズーム機能切り換え操作部材4がマニュアルズームの位置に切り換えられると、図7に示すように増速ギヤ45がモータ軸ギヤ46にクラッチ式に連結される。この状態でズーム機能切り換え操作部材4がユーザの操作によって交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転すると、このズーム機能切り換え操作部材4は、2G用ズーム用アクチュエータ14のディテントトルクに打ち勝ち、モータ軸ギヤ46を回転させる。これにより第2のズーム群(2G)7は、光軸Pの方向に移動する。
一方、電動機構としては、例えばステッピングモータ等の2G用ズーム用アクチュエータ14と、この2G用ズーム用アクチュエータ14のモータ軸14aと、このモータ軸14aに設けられた2G用スクリュー40とを有する。
ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズームの位置に切り換えられると、図7の点線に示すようにマニュアル機構である支持部材42や、回転支持部材43、増速ギヤ45が退避し、この増速ギヤ45がモータ軸ギヤ46から離れてその連結が解除される。この電動ズームに切り換えられている状態では、レンズ制御部11から第2群駆動メカ機構12に電動ズームの指令が発せられると、2G用ズーム用アクチュエータ14の駆動により2G用スクリュー40が回転し、この2G用スクリュー40の回転によって第2のズーム群(2G)7が光軸Pの方向に移動する。
リニアエンコーダ16は、第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。このリニアエンコーダ16は、例えば抵抗スライダー式等の電気部品である。
レンズ制御部11は、スーパーマクロと電動ズームとメカマニュアルとのいずれかのモードに拠らず、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置を常に取り込む。
図8は第3の群駆動機構17の構成図を示す。
第3の群駆動機構17は、例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18と、この3Gズーム用アクチュエータ18のモータ軸18aと、このモータ軸18aに設けられた3G用リードスクリューネジ50とを有する。この3G用リードスクリューネジ50には、ナット等から成る連結機構51を介して第3のズーム群(3G)8が設けられている。
第3の群駆動機構17は、第3群基準位置検出部19の例えばPI等の基準位置検出素子による基準位置の検出により第3のズーム群(3G)8の基準位置を検出する。
第3の群駆動機構17は、マニュアルズームのときも例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18により第3のズーム群(3G)8を上記基準位置から相対駆動する。
この第3の群駆動機構17は、外部からの入力により第3のズーム群(3G)8を駆動することがない。
この第3の群駆動機構17は、レンズ制御部11の指示により、上記図4に示すように記憶部10に記憶されている第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係情報に従って第3のズーム群(3G)8を駆動する、すなわち第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
第3の群駆動機構17は、電動ズーム時、ズーム機能切り換え操作部材4を交換レンズ1の円周方向(矢印B方向)に回転したときの速度(速度指示)に応じた移動速度で第3のズーム群(3G)8を駆動する。
第3群基準位置検出部19は、上記の通り第2のレンズ群である第3のズーム群(3G)8の基準位置を取得するもので、例えばフォトインタラプタ(PI)を使用する。この第3群基準位置検出部19は、第3のズーム群(3G)8と一体的に光軸Pの方向に移動する。この第3群基準位置検出部19は、図8に示すように第3のズーム群(3G)8の基準位置を取得するための検出素子として例えばフォトインタラプタ(PI)を用い、発光部191と受光部192とを有する。
図9に示すように、フォトインタラプタ(PI)の本体(以下、PI本体と称する)193は、コ字状に形成されている。このコ字状に形成されたPI本体193には、互いに対向する各対向面193a、193bが形成されている。このPI本体193の一方の対向面193aには発光部191が設けられ、他方の対向面193bには受光部192が設けられ、これら発光部191と受光部192とは互いに対向配置されている。発光部191は、レンズ制御部11からの発光制御信号を受けて光を発光する。レンズ制御部11は、例えば発光部191を連続して発光させる発光制御信号を出力することで、発光部191は、連続して光を発光する。受光部192は、発光部191から発光された光を受光し、この受光を示すハイレベルの受光有信号(Hレベル信号)を出力する。又、受光部192は、発光部191から発光された光を受光しなければ、光の受光の無いことを示すローレベルの受光無信号(Lレベル信号)を出力する。
この第3群基準位置検出部19における互いに対向する各対向面193a、193bの間の空間内には、板状の櫛歯部体194が配置されている。この櫛歯部体194には、複数の遮光領域(以下、遮光壁体と称する)194aと、複数の透過領域(以下、開放空間と称する)194bとが設けられている。各遮光壁体194aは、それぞれ発光部191と受光部192との間を遮光状態とする。各開放空間194bは、それぞれ発光部191と受光部192との間に光を透過させる透過状態とする。これら遮光壁体194aと開放空間194bとは、光軸Pの方向に沿って交互に配列され、櫛歯部体194を櫛歯状に形成する。各遮光壁体194aは、それぞれ光軸Pの方向に第1の幅Haを有し、各開放空間194bは、それぞれ光軸Pの方向に第2の幅Hbを有する。これら第1の幅Haと第2の幅Hbとは、光軸Pの方向に例えば同一長さに形成されている。
図10は櫛歯部体194の具体的な一例を示す。この櫛歯部体194は、複数の遮光壁体194aと複数の開放空間194bとを交互に配列して成り、かつ第3のズーム群(3G)8の位置を初期化するための特定の位置として例えば光学的なズームの広角(ワイド:Wide)端側に1つのワイド端櫛歯195Wが形成されると共に、テレ端側に1つのテレ端櫛歯195Tが形成されている。これらワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとは、それぞれ第3の幅Hcに形成されている。この第3の幅Hcは、各遮光壁体194aの第1の幅Haの2分の1に形成されている。
櫛歯部体194は、複数の遮光壁体194aを第1の幅Haに形成し、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとを第3の幅Hc(=Ha/2)に形成しているが、これに限らず、第1の幅Haと第3の幅Hcの比率は、他の比率でもよい。
複数の遮光壁体194aの各第1の幅Haは、例えば、第3の群駆動機構17におけるステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動するための駆動パルス数に換算すると、例えば4パルス+αに相当する。4パルスは後述するステッピングモータの励磁パターンの1周分に相当するパルス数の1例であって、他に例えば8、16、32パルス等でもよい。αは、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の応答速度等によるずれ量を見込んだ補正係数であって、例えば1パルスの駆動量である。この補正係数αは、例えば「1」「2」である。
遮光壁体194aの第1の幅Haと、ステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18の1パルス当たりの駆動量すなわち第3のズーム群(3G)8の移動量と、同3Gズーム用アクチュエータ18に与える駆動パルス数とが分かれば、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(例えばフォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号(開放空間194bの位置に対応)とLレベル信号(遮光壁体194aの位置に対応)とを予測可能であり、これらHレベル信号とLレベル信号とを加減算することにより第3のズーム群(3G)8がワイド端櫛歯195W又はテレ端櫛歯195Tに位置しているか、又はこれらワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間に位置しているのかを判定できる。
レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報を入力し、電源投入時のイニシャル駆動により第3の群駆動機構17で駆動する第3のズーム群(3G)8の基準位置を認識しており、例えばステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18の駆動によって第3のズーム群(3G)8の上記基準位置に対する相対位置を認識する。
レンズ制御部11は、第1のレンズ群位置検出部としての第2群絶対位置検出部16により検出された第2のズーム群(2G)7の位置情報と記憶部10に記憶された位置関係情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の移動を制御する。なお、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動する第3の群駆動機構17に対して駆動パルスを出力する。この第3の群駆動機構17は、レンズ制御部11からの駆動パルス数を入力してステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動し、第3のズーム群(3G)8を移動する。レンズ制御部11は、1パルス当たりの第3のズーム群(3G)8の移動量をメモリに記憶しているので、第3の群駆動機構17に出力した駆動パルス数から第3のズーム群(3G)8の移動量を算出できる。
ところで、第2のズーム群(2G)7の移動に追従して第3のズーム群(3G)8が移動できない場合がある。この場合、例えば、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが接触或いは衝突するおそれがある。例えば、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが衝突すると、この衝突によって第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とを駆動する例えばステッピングモータ等の2G用ズーム用アクチュエータ14と3Gズーム用アクチュエータ18とのいずれか一方又は両方が脱調し、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置の検出が出来なくなることがある。
この脱調の発生について図11を参照して説明する。メカマニュアルモードでは、第2のズーム群(2G)7は外部からのユーザの操作によって駆動する。第3のズーム群(3G)8は、第2のズーム群(2G)7の移動に追従して第2のズーム群(2G)7の位置に対応する位置に移動する。
例えば、第2のズーム群(2G)7は現在位置R1に存在し、第3のズーム群(3G)8は現在位置R2に存在するものとする。この状態から第2のズーム群(2G)7が移動位置E1に移動すると共に、第3のズーム群(3G)8が移動位置E2に移動するとき、第2のズーム群(2G)7が例えばユーザのメカマニュアル操作のズーム動作によって急激な速度で移動した場合、第3のズーム群(3G)8は、第2のズーム群(2G)7の急激な速度による移動に追従できない場合がある。この場合、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが例えば位置Kで衝突し、脱調してしまうことがある。
本装置は、ズーム動作に伴い、2G用ズーム用アクチュエータ14や3Gズーム用アクチュエータ18のステッピングモータが脱調した場合に、この脱調を検出して速やかに復帰処理の動作を行う構成を有する。
レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
具体的に、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報に基づいて第3のズーム群(3G)8の予測位置情報を予測し、この予測位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とを比較し、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8の位置が異常で脱調していると判定した場合、第2群絶対位置検出部16により検出される第2のズーム群(2G)7の位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて記憶部10に記憶されている複数の初期化位置から1つの初期化位置を選択し、この選択した1つの初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動し、第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置及び位置情報を初期化する。
この場合、レンズ制御部11は、複数の初期化位置のうち第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが機械的に干渉しない方向に存在する初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動し、第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置情報を初期化する。
なお、第3のズーム群(3G)8を初期化する位置は、例えば、光学的なズームの広角(ワイド:Wide)端、望遠(テレ:Tele)端、又はこれら広角(ワイド:Wide)端と望遠(テレ:Tele)端との中間の各位置に対応する。
又、レンズ制御部11は、複数の初期化位置のうちで、機械的に干渉しない初期化位置であって、かつ第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置に対して最も近くに存在する初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動して第3のズーム群(3G)8の位置及び位置情報を初期化する。
ところで、第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出するリニアエンコーダ16の分解能誤差は、フォーカス(FC)ずれに影響を及ぼし、リニアエンコーダ16の分解能が粗く、検出分解能が低いと像のボケになる。
図12はリニアエンコーダ16の分解能が不足している場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。同図はワイド(Wide)とテレ(Tele)との間における許容誤差(許容深度)Eを示す。第2のズーム群(2G)7のリニアエンコーダ16は、間隔t1毎に第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量t1を検出する毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。すなわち、第2のズーム群(2G)7の位置検出で変化が検出された後、第3のズーム群(3G)8は、上記図4に示す相対位置関係に基づいて第2のズーム群(2G)7の位置に対応した位置に移動する。第2のズーム群(2G)7が移動している間隔t1中に、第3のズーム群(3G)8は、停止している。このため、許容深度が深いワイド(Wide)側W1では問題にならないが、許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、第2のズーム群(2G)7の移動量がそのままフォーカス(FC)ずれになり許容深度(許容誤差)を越えてしまうので、像のボケが発生する。従って、リニアエンコーダ16の分解能を上げ、第2のズーム群(2G)7に対する第3のズーム群(3G)8の追従性を良くする必要がある。
なお、図13はリニアエンコーダ16の分解能が十分にある場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。第2のズーム群(2G)7のリニアエンコーダ16の出力の変化量が、間隔t1よりも短い間隔となる位置ta、tb、tc(間隔t2)となると第3のズーム群(3G)8の移動を制御する。
図14は第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを変化させた場合におけるフォーカス(FC)ずれと第2のズーム群(2G)7の分解能との関係を示す。許容深度が深いワイド(Wide)側では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t1になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。許容深度が浅いテレ(Tele)側T1では、リニアエンコーダ16により検出される第2のズーム群(2G)7の絶対位置の変化量が間隔t2になる毎に第3のズーム群(3G)8を光軸Pの方向に移動する。なお、間隔t1は、間隔t2よりも長く設定されている(t1>t2)。
次に、上記の如く構成された交換レンズの動作について説明する。
先ず、レンズ制御部11は、図15に示すズーム起動フローチャートに従ってズーム動作を起動する。
レンズ制御部11は、ステップS1において、ズームモードの検出を行い、ステップS2において、ズームモード処理を行う。この後、レンズ制御部11は、ステップS3において、待機(Wait)の後、ステップS4において、異常状態であるか否かを判定する。異常状態でなければ、レンズ制御部11は、ステップS1に戻り、異常状態であれば、ズーム起動を終了する。
次に、上記ステップS1のズームモード検出について図16に示すズームモード検出フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS10において、ズーム機能切り換え操作部材4のグレイコード式エンコーダからエンコーダ値を読み込み、ステップS11において、ズームモードがメカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、ズームモードがメカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、メカマニュアルズームモードを記憶してズームモード検出を終了する。
ズームモードがメカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS12において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS13において、ズームモードをスーパマクロモードに設定する。一方、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS14において、前回がメカマニュアルズームモードであったか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、電動ズームモードを記憶してズームモード検出を終了する。メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS15において、励磁位置を補正する。
次に、上記ステップS15の励磁位置を補正について図17に示す励磁位置補正フローチャートに従って説明する。
2G用ズーム用アクチュエータ14及び3Gズーム用アクチュエータ18は、例えばステッピングモータを用いる。このステッピングモータは、2−2相ステッピングモータを用いる。
この2−2相ステッピングモータは、図18に示すようにA相は+A、−Aに励磁位置がある。また、B相は+B、−Bの励磁位置がある。2−2相励磁駆動の場合、励磁を(A相、B相)の組み合わせで表現すると(+A、+B)、(−A、−B)、(+A、−B)、(−A、+B)の4つの励磁パターンがあり、各励磁パターンで1パルスなので、4パルスが励磁パターンの1周となる。点線で示す範囲の位置にステッピングモータがある場合、励磁パターンを+A:+Bと設定することによりR点の位置でステッピングモータが吸い付く。また、実線で示す範囲内の位置にステッピングモータがある場合、励磁パターンを−A:+Bと設定することによりB点の位置でステッピングモータが吸い付く。
従って、励磁位置補正において、レンズ制御部11は、ステップS20において、+A:+Bの励磁を行い、ステップS21において待機(Wait)する。この後、レンズ制御部11は、ステップS22において、−A:+Bの励磁を行い、ステップS23において待機(Wait)する。これにより、B点に励磁位置の補正が行われる。各ステップS21、S23における待機(Wait)の時間は、予め設定されている。なお、ステッピングモータの駆動方向を逆とする場合、ステップS22において、+A:−Bの励磁を行い、B点でなく、G点に励磁位置を補正してもよい。又、復帰時間短縮のために、全ての励磁パターンを実行することはしない。
ところで、1−2相励磁駆動の場合は、2−2相励磁位置の(+A、+B)、(−A、−B)、(+A、−B)、(−A、+B)に加えて、1−2相励磁位置の(+A、0)、(−A、0)、(0、+B)、(0、−B)の4つの励磁パターンがあり各励磁パターンで1パルスなので、8パルスが励磁パターンの1周となる。さらに中間分割位置を増やせば、1周分を16パルス、32パルス・・・とすることができる。そして、前述の櫛歯部体194の複数の遮光壁体194aの第1の幅Haを1周分のパルス数に合わせて、前述の4パルス+αの代わりに8パルス+α、16パルス+α等に設定してもよい。
次に、上記ステップS2のズームモード処理について図19に示すズームモード処理フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS30において、記憶したズームモード情報に基づき、メカマニュアルズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、メカマニュアルズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS31において、メカマニュアルズームの処理を行う。
メカマニュアルズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS32において、電動ズームモードであるか否かを判定する。この判定の結果、電動ズームモードであれば、レンズ制御部11は、ステップS33において、電動ズーム処理を行う。
電動ズームモードでなければ、レンズ制御部11は、ステップS34において、スーパーマクロ処理を行う。
次に、メカマニュアルズームモード処理(上記ステップS31)について図20に示すメカマニュアルズームモード処理フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS40において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の絶対位置を検出する。
また、レンズ制御部11は、ステップS40において、後述する図23のステップS74にて2G/3G衝突検出処理を行い、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを検出する。
レンズ制御部11は、ステップS41において、ステップS40の2G位置検出処理の結果に基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
この判定の結果、第3のズーム群(3G)8の位置が異常でなければ、レンズ制御部11は、ステップS42において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の現在位置を検出し、当該第2のズーム群(2G)7の現在位置を逐次更新する。
レンズ制御部11は、ステップS43において、例えば図14に示すように第2のズーム群(2G)7のズーム(zoom)位置に合わせて判定スレッシュを更新する。
レンズ制御部11は、ステップS44において、第2のズーム群(2G)7の現在位置と第2のズーム群(2G)7の過去位置(例えば図14に示す間隔t1、t2だけ以前の位置)との差異の絶対値を求め、この差異の絶対値が予め設定された判定スレッシュとヒステリシス量との加算量His_Aよりも大きいか否かを判定する。
この判定の結果、差異の絶対値が加算量His_Aよりも大きければ、レンズ制御部11は、ステップS45において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、ステップS46において、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
また、レンズ制御部11は、ステップS46の3G駆動処理においては、後述する図25のステップS93の3G一定速駆動を行うが、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを検出する。
レンズ制御部11は、ステップS47において、上記ステップS46の検出結果に基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
なお、差異の絶対値が加算量His_Aよりも大きく、かつ異常検出がないと判定された場合、または差異の絶対値が加算量His_Aよりも小さい場合には、レンズ制御部11は、上記ステップS40〜ステップS47を繰り返し実行する。
又、レンズ制御部11は、上記ステップS41、S47の判定の結果、第3のズーム群(3G)8の位置が異常で脱調していると判定すると、ステップS48に移って復帰処理を行い、メカマニュアルズームモード処理を終了する。
また、図20に図示していないが、メカマニュアルズーム処理中に、ズーム切り換え操作部が図1に示す矢印A方向に操作がなされた場合は、メカマニュアルズーム処理を終了する。そして、モード処理(図19)を終了し、ズーム起動処理(図15)におけるステップS3、S4を経てステップS1のズームモード検出を実行する。
次に、電動ズーム処理(上記ステップS33)について図21に示す電動ズーム処理フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS50において、電動ズームでの第2のズーム群(2G)7の設定された速度を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS51において、リニアエンコーダ16によって第2のズーム群(2G)7の位置を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS52において、当該第2のズーム群(2G)7の現在位置を逐次更新する。
レンズ制御部11は、ステップS53において、第2のズーム群(2G)7を駆動させると共に、ステップS54において、記憶部10に記憶されている図4に示すような第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との位置関係を読み取り、第2のズーム群(2G)7の位置に追従して第3のズーム群(3G)8を駆動する。
次に、スーパーマクロ処理(上記ステップS34)について図22に示すスーパーマクロ処理フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS60において、第2のズーム群(2G)7を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動し、ステップS61において、第3のズーム群(3G)8を予め設定されたスーパーマクロ位置に駆動する。
次に、第2のズーム群(2G)7の位置検出(上記ステップS40、S51)について図23に示す第2のズーム群(2G)7の位置検出フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS70において、第2のズーム群(2G)7の位置を検出するリニアエンコーダ16の出力信号をA/D変換し、ステップS71において、当該A/D変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS70、71を繰り返し、逐次リニアエンコーダ16の出力信号をA/D変換し、このA/D変換した回数をカウントして所定回数のA/D変換が終了すると、読み込んだA/D変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS72において、リニアエンコーダ16の出力値(平均値)から記憶部10に記憶されているリニアエンコーダ16の出力と第2のズーム群(2G)7の駆動パルスとの関係を示す調整データを参照し、第2のズーム群(2G)7のパルス位置を算出する。
次に、レンズ制御部11は、ステップS73、74に対して、図20に示すメカマニュアルズーム処理のステップS40の2G位置検出処理の時だけ実行し、図21に示す電動ズーム処理のステップS51の2G位置検出処理に時には実行しない処理となる。
レンズ制御部11は、ステップS73において、第2のズーム群(2G)7の現在位置と第2のズーム群(2G)7の過去位置(例えば図14に示す間隔t1、t2だけ以前の位置)との差異の絶対値を求め、この差異の絶対値を時間で除算することにより第2のズーム群(2G)7の速度を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS74において、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが例えば図11に示す位置Kで衝突し、脱調したか否かを判定する。
詳細については、図28に示す2G/3G衝突検出フローチャートに基づいて後述する。以上で、図23に示す2G位置検出処理フローチャートの説明を終了する。
次に、電動Z速度検出(上記ステップS50)について図24に示す電動Z速度検出フローチャートに従って説明する。レンズ制御部11は、ステップS80において、ズーム機能切り換え操作部材4により設定されているズーム速度を検出する。なお、レンズ制御部11は、ズーム機能切り換え操作部材4が電動ズーム状態のときに、撮影者によるズーム機能切り換え操作部材4のB方向の回転により設定される電動ズームの速度を、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力に基づいて検出する。レンズ制御部11は、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力信号をA/D変換し、ステップS81において、当該A/D変換した回数をカウントする。レンズ制御部11は、ステップS80、81を繰り返し、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力信号をA/D変換し、このA/D変換した回数をカウントする。そしてレンズ制御部11は、所定回数のA/D変換が終了すると、読み込んだA/D変換値の平均値を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS82において、電動ズーム速度切り換え検出機構30の出力値(平均値)からニュートラル(駆動しない)、ワイド(Wide)方向へ駆動する際のそれぞれ異なる第1乃至第3の速度、テレ(Tele)方向へ駆動する際のそれぞれ異なる第1乃至第3の速度のいずれに設定されているかを判断する。
次に、第3のズーム群(3G)8の駆動(上記ステップS46)について図25に示す第3のズーム群駆動フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS90において、第2のズーム群(2G)7の移動速度(図20に示すメカマニュアルズーム処理のステップS40の2G位置検出で実行される図23のステップS73にて算出)より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定し、第3のズーム群(3G)8の速度を算出する。
レンズ制御部11は、ステップS91において第3のズーム群(3G)8を初期励磁し、ステップS92において、ステップS90で決定したプロファイルに従って加速駆動し、ステップS93においてステップS90で算出した速度に達すると一定速度で所定量だけ駆動し、ステップS94においてステップS90で決定したプロファイルに従って減速駆動し、ステップS95において保持励磁を行う。
次に、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との駆動(上記ステップS53、S54)について図27に示す第2及び第3のズーム群駆動フローチャートに従って説明する。
レンズ制御部11は、ステップS100において、電動Z速度検出処理(図24)により検出されたズーム速度により第2のズーム群(2G)7の速度を決定する。レンズ制御部11は、ステップS101において第2のズーム群(2G)7を初期励磁し、ステップS102において加速駆動し、ステップS103において一定速度で駆動し、ステップS104において減速駆動し、ステップS105において保持励磁を行う。
これと共に、レンズ制御部11は、ステップS106において、ステップS100で決定された第2のズーム群(2G)7の速度の移動速度より第3のズーム群(3G)8のプロファイルを決定する。以下決定されたプロファイルに従って制御を行う。レンズ制御部11は、ステップS107において第3のズーム群(3G)8を初期励磁し、ステップS108において加速駆動し、ステップS109において一定速度で駆動し、ステップS110において減速駆動し、ステップS111において保持励磁を行う。
次に、第3のズーム群(3G)8の一定速駆動(上記ステップS93、S109)について図27に示す第3のズーム群一定速駆動フローチャートに従って説明する。
第3のズーム群一定速駆動は以下の流れの中で実行される。即ち、図20に示すメカマニュアルズーム処理フローチャートにおけるステップS46にて3G駆動処理が実行されるが、図25の3G駆動処理フローチャートに示すようにステップS93にて3G一定速駆動処理が実行される。
ステップS93の3G一定速駆動処理においては、上述のように第3のズーム群(3G)が一定速で駆動されており、このとき、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19は、図8に示すように第3のズーム群(3G)8と一体的に光軸Pの方向に移動し、当該第3のズーム群(3G)8の基準位置を取得する。この第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の移動のとき、当該第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19における発光部191と受光部192との間の空間に板状の櫛歯部体194が配置されるので、これら発光部191と受光部192との間に、櫛歯部体194の複数の遮光壁体194aと複数の開放空間194bとが交互に通過することにより、第3群基準位置検出部19は、受光部192において発光部191からの光を受光したことを示す受光有信号(Hレベル信号:開放空間194bの位置に対応)と、光の受光の無いことを示す受光無信号(Lレベル信号:遮光壁体194aの位置に対応)と交互に出力する。
レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号とLレベル信号とを交互に入力する。
レンズ制御部11は、図27に示す3G一定速駆動フローチャートのステップS120において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19から出力される受光有信号(Hレベル信号:開放空間194bの位置に対応)と受光無信号(Lレベル信号:遮光壁体194aの位置に対応)とをカウントするPI検出カウンタを設定する。
レンズ制御部11は、ステップS121において、第3のズーム群(3G)8を移動する第3の群駆動機構17に対して1パルスずつ駆動パルス信号を順次出力し、これと共に駆動パルス信号を1パルス毎にカウントし、カウントされた駆動パルス数を求める。すなわち、レンズ制御部11は、駆動パルスカウンタを設定し、この駆動パルスカウンタで、駆動パルス数+1をカウントする。
レンズ制御部11は、ステップS122において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号の状態、すなわちHレベル信号とLレベル信号とを順次検出する。
レンズ制御部11は、ステップS123において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間で変化したか否かを判定する。第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19が第3のズーム群(3G)8と一体的に光軸Pの方向に移動すれば、当該第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19における発光部191と受光部192との間の空間に櫛歯部体194の複数の遮光壁体194aと複数の開放空間194bとが交互に通過するので、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号は、Hレベル信号とLレベル信号とに交互に変化する。レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号をモニタして、Hレベル信号とLレベル信号との間の変化を判定する。
レンズ制御部11は、ステップS124において、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。
具体的に、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19から出力されるHレベル信号とLレベル信号とをモニタする。
レンズ制御部11は、第3の群駆動機構17がステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18であることから当該ステッピングモータの1ステップ当たりの移動量を記憶しているので、当該1ステップ当たりの移動量と駆動パルスカウンタでカウントした駆動パルス数とを乗算することにより第3のズーム群(3G)8の移動量を求める。
又、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19における櫛歯部体194の各遮光壁体194aの第1の幅Haを予めメモリに記憶しており、当該各第1の幅Haが、例えば駆動パルス数に換算して4パルス+αに相当することをメモリに記憶している。なお、各遮光壁体194aの第1の幅Haは、設計データであるものや測定値が記憶されている。
レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号からLレベル信号に切り替わった時点から再びLレベル信号からHレベル信号に切り替わった時点までの期間、すなわち発光部191と受光部192とが遮光壁体194aの第1の幅Haを通過する期間において駆動パルス数と1ステップ当たりの移動量との乗算により求めた第3のズーム群(3G)8の移動量(移動距離)と、記憶しているデータである第1の幅Haとを比較する。
具体的に説明すれば、レンズ制御部11は、式(1)に示すように1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値に補正係数αを加減算した各値の範囲内に設計データの第1の幅Haが入っているか否かを判定する。
1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値−α
< 設計データの第1の幅Ha <
1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値+α …(1)
この判定の結果、1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値に補正係数αを加減算した各値の範囲内に設計データの第1の幅Haが入っていれば、第3のズーム群(3G)8の位置が正常であると判定し、レンズ制御部11は、ステップS125において、駆動パルスカウンタのカウント値を「0」にクリアする。
これ以降、レンズ制御部11は、上記ステップS121〜S125を繰り返す。
一方、レンズ制御部11は、ステップS123での判定の結果、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間で変化しない判定すると、ステップS126に移り、設計データの第1の幅Haを1ステップ当たりの移動量により除算し、この除算値に補正係数βを加算した値が駆動パルスカウンタでカウントした駆動パルス数よりも小さいか否かを判定する。すなわち、レンズ制御部11は、式(2)
(設計データの第1の幅Ha/1ステップ当たりの移動量)+β
<駆動パルス数 …(2)
を判定する。なお、βは、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の応答速度等によるずれ量を見込んだ補正係数であって、例えばステッピングモータの1回転のパルス数の4パルス、8パルスである。
この判定の結果、記憶しているデータである第1の幅Haを1ステップ当たりの移動量により除算した除算値に補正係数βを加算した値が駆動パルス数よりも小さければ、レンズ制御部11は、ステップS127において、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であると判定、すなわち脱調していると判定する。
又、レンズ制御部11は、上記ステップS124での判定の結果、1ステップ当たりの移動量と駆動パルス数との乗算値に補正係数αを加減算した各値の範囲内に設計データの第1の幅Haが入っていなければ、ステップS128において、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であると判定、すなわち脱調していると判定する。
以上で、図27に示す3G一定速駆動フローチャートの処理に関する説明を終了する。
次に、図28は、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との衝突による異常を判定する2G/3G衝突検出フローチャートを示す。2G/3G衝突検出処理は、上記図23に示す2G位置検出フローチャートのステップS74において実行されるものである。また、2G位置検出処理は、上記図20に示すメカマニュアルズーム処理フローチャートのステップS40において実行されるものである。
レンズ制御部11は、メカマニュアルモード時のユーザによるズーム機能切り換え操作部材4の操作に伴う第2のズーム群(2G)の移動を、2G位置検出処理(図20:ステップS40)にて検出し、2G/3G衝突検出(図23:ステップS74)にて第2のズーム群(2G)が静止している第3のズーム群(3G)8に、例えば図11に示す位置Kで衝突し、脱調したか否かを判定する。
レンズ制御部11は、ステップS130において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号の状態、すなわちHレベル信号またはLレベル信号の状態を検出する。
レンズ制御部11は、ステップS131において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間で変化したか否かを判定する。
この判定の結果、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号とLレベル信号との間での変化を検出すると、レンズ制御部11は、ステップS132において、第3のズーム群(3G)8の位置が異常であると判定、すなわち脱調していると判定する。一方、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号に変化がない場合は正常として終了する。
このようにメカマニュアルズーム動作にてズーム機能切り換え操作部材4の操作により第2のズーム群(2G)が移動された際に、第3のズーム群(3G)に衝突して第3のズーム群(3G)が脱調することを検出することができる。
次に、図29に示す復帰処理フローチャートについて説明する。
上記図27に示す第3のズーム群一定速駆動フローチャートにおける各ステップS127、S128、又は上記図28に示すステップS132において異常の判定、すなわち脱調していると判定されると、レンズ制御部11は、図29に示す復帰処理フローチャートを実行する。
レンズ制御部11は、ステップS140において、復帰処理用パラメータを設定する。この復帰処理用パラメータは、3Gズーム用アクチュエータ18の印加電圧値や、駆動速度である。例えば第3の群駆動機構17のステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18に対する電圧設定を高くして同モータを高トルクに設定したり、又は駆動速度を遅くして高トルクでステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動するためのものである。なお、復帰処理動作ではない通常駆動動作の際には、上記電圧設定をより低く設定して静音化を図っている。
レンズ制御部11は、復帰処理用パラメータによって第3の群駆動機構17のステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18を駆動し、第3のズーム群(3G)8を初期化する位置(リセット位置)、例えば光学的なズームの広角(ワイド:Wide)端、又は望遠(テレ:Tele)端に向かって移動する。図30は異常である脱調を判定してからの第3のズーム群(3G)8の望遠(テレ:Tele)端に向かっての移動f1の模式図を示す。
第3のズーム群(3G)8の移動方向は、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが衝突しない広角(ワイド:Wide)端に向かう方向、又は望遠(テレ:Tele)端に向かう方向である。この第3のズーム群(3G)8の移動方向は、レンズ制御部11によって第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8との各現在位置を把握することにより判定可能である。
レンズ制御部11は、ステップS141において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号にHレベルとLレベルの間の変化があったか否かを判定する。この判定の結果、変化がなければ、レンズ制御部11は、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号にHレベルとLレベルの間の変化があるまで判定を繰り返す。
ここで、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力は、Lレベルが櫛歯部体194の遮光壁体に相当するものとしている。
第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号にLレベルからHレベルへの変化があると、レンズ制御部11は、ステップS142において、検出したLレベルの幅(移動f2に相当)が、テレ端側におけるテレ端櫛歯195Tの第3の幅Hcに相当する期間に一致するか判定する。即ち、第3のズーム群(3G)8がテレ端櫛歯195Tの右端(図30)に対応する位置に到達したか否かを判定する。テレ端櫛歯195Tは、他の遮光壁体194aの幅よりも例えば2分の1だけ短く形成されているので、第3群基準位置検出部(例えばフォトインタラプタ(PI))19から出力されるLレベル信号の幅から検出可能である。
さらにレンズ制御部11は、ステップS143において、バックラッシュキャンセルするためにテレ端櫛歯195Tの位置を通り越すように、行き過ぎパルス(γパルス)を第3の群駆動機構17のステッピングモータ等の3Gズーム用アクチュエータ18に与える。これにより、第3のズーム群(3G)8は、テレ端櫛歯195Tを行き過ぎパルス(γパルス)分だけ通り越す(移動f3)。なお、行き過ぎパルス(γパルス)の数は、例えば第3の群駆動機構17等のバックラッシュ等によって相違する。
この後、レンズ制御部11は、第3のズーム群(3G)8をテレ端櫛歯195Tに対応するリセット位置に移動(移動f4)する。
レンズ制御部11は、ステップS144において、第3群基準位置検出部(フォトインタラプタ(PI))19の出力信号がHレベル信号からLレベル信号に変化したか否かを判定する。Hレベル信号からLレベル信号に変化すれば、レンズ制御部11は、復帰処理を終了する。この時、第3のズーム群(3G)8がテレ端櫛歯195Tの右端(図30)に対応する位置に到達し、復帰処理を終了する。
このように上記一実施の形態によれば、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とに基づいて第3のズーム群(3G)8の位置が異常であるか否か、すなわち脱調しているか否かを判定する。具体的に、第3のズーム群(3G)8を移動制御するための制御位置情報に基づいて第3のズーム群(3G)8の予測位置情報を予測し、この予測位置情報と第3群基準位置検出部19により検出された第3のズーム群(3G)8の位置情報とを比較し、第3のズーム群(3G)8の位置が脱調しているか否かを判定する。これにより、本交換レンズであれば、低コスト、小型化であると共に、ズーム動作に伴いステッピングモータが脱調した場合に、脱調を検出して速やかに復帰動作を行うことができ、操作性がよいズーム機能を有することができる。
第3のズーム群(3G)8の位置が異常で脱調していると判定した場合、複数の初期化位置から1つの初期化位置を選択し、この選択した1つの初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動し、第3群基準位置検出部19により検出される第3のズーム群(3G)8の位置情報を初期化(リセット)するという復帰処理を行うので、第3のズーム群(3G)8の位置を再び正常に復帰できる。
初期化(リセット)する位置は、光学的なズームの広角(ワイド:Wide)端、望遠(テレ:Tele)端、又はこれら広角(ワイド:Wide)端と望遠(テレ:Tele)端との中間の位置のうち脱調を発生した第3のズーム群(3G)8の位置から最も近い位置で初期化(リセット)することができ、復帰処理に要する時間を短くできる。
復帰処理では、複数の初期化位置のうち第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが機械的に干渉しない方向に存在する初期化位置に第3のズーム群(3G)8を移動できる。
なお、本実施の形態の櫛歯部体194は、次のように変形してもよい。
図31は櫛歯部体194の変形例の構成図を示す。この櫛歯部体194は、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置にリセット用の2本の櫛歯194cが形成されている。これら櫛歯194cは、ワイド端櫛歯195W及びテレ端櫛歯195Tと同様に、第3の幅Hcに形成されている。レンズ制御部11は、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとでそれぞれ第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)することができると共に、櫛歯部体194におけるワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置でも第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)することができる。例えば、上記図11では第3のズーム群(3G)8を望遠(テレ:Tele)端側に移動させると、第2のズーム群(2G)7と第3のズーム群(3G)8とが衝突しないので、脱調を判定した後、第3のズーム群(3G)8を望遠(テレ:Tele)端側に移動することにより、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置の2本の櫛歯194cで第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)できる。このような構成によれば、より短時間で初期化を行うことが可能である。
図32は櫛歯部体194の他の変形例の構成図を示す。この櫛歯部体194は、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置にリセット用の3本の櫛歯194d、194e、194fが形成されている。これら櫛歯194d、194e、194fは、それぞれ異なる幅に形成されており、櫛歯194dは第3の幅Hc、櫛歯194eは第3の幅Hcの2倍の第1の幅Ha、櫛歯194fは第3の幅Hcの3倍の第3の幅Hdに形成されている。これら櫛歯194d、194e、194fであっても、上記図32に示す櫛歯部体194と同様に、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとの中間位置で第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)できる。このような構成によれば、より短時間で初期化を行うことが可能である。
図33は櫛歯部体194の他の変形例の構成図を示す。この櫛歯部体194は、例えば望遠(テレ:Tele)端において、例えば3つのテレ端櫛歯195Tの各間隔を変えている。最もテレ端側と第2番目の各テレ端櫛歯195Tの間隔を第3の幅Hcと同一間隔とし、第2番目と第3番目の各テレ端櫛歯195Tの間隔を第2の幅Hbと同一間隔とし、次の各テレ端櫛歯195Tの間隔を第2の幅Hbと同一間隔とする。なお、広角(ワイド:Wide)端側においても各テレ端櫛歯195Tの間隔をテレ端側の各テレ端櫛歯195Tの間隔と同一に形成すればよい。これら間隔の異なる3つのテレ端櫛歯195Tを検出することにより、ワイド端櫛歯195Wとテレ端櫛歯195Tとで第3のズーム群(3G)8の位置を初期化(リセット)できる。このような構成によれば、より確実に初期化を行うことが可能である。
図34は櫛歯部体194の他の変形例の構成図を示す。この櫛歯部体194は、複数の遮光壁体194aの幅を広角(ワイド:Wide)端側と望遠(テレ:Tele)側とからそれぞれ順次長く形成する。例えば、広角(ワイド:Wide)端側から遮光壁体194aの幅をHc、2Hc、3Hc、4Hc、・・・のように長く形成し、同様に、望遠(テレ:Tele)端側からも遮光壁体194aの幅をHc、2Hc、3Hc、4Hc、・・・のように長く形成する。
このような櫛歯部体194であれば、遮光壁体194aの幅とその位置とが対応するので、第3のズーム群(3G)8の位置を特定できる。又、例えば、遮光壁体194aの幅2Hcを検出した次に幅5Hを検出すると、第3のズーム群(3G)8が脱調していることを判定できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:交換レンズ、2:カメラ本体、2a:撮像素子、3:MFリング、4:ズーム機能切り換え操作部材、5:ズームロックスイッチ(ズームロックSW)、6:第1のズーム群、7:第2のズーム群(2G:第1のレンズ群)、8:第3のズーム群(3G:第2のレンズ群)、9:第4のズーム群、10:記憶部、11:レンズ制御部、12:第2のズーム群駆動メカニカル機構(第2群駆動メカ機構)、13:第2群駆動部、14:2G用ズーム用アクチュエータ、15:ズームレンズ用ドライバ回路、16:第2のズーム群絶対位置検出部(第2群絶対位置検出部)、17:第3のズーム群駆動機構(第3の群駆動機構)、18:3Gズーム用アクチュエータ、19:第3のズーム群基準位置検出部(第3群基準位置検出部)、20:フォーカスレンズ駆動機構、21:フォーカスレンズ用アクチュエータ、22:フォーカスレンズ用ドライバ回路、23:フォーカスレンズ基準位置検出部(フォーカスレンズ位置検出センサ)、24:絞り基準位置検出用センサ、25:絞り用ドライバ回路、26:ズームロックSW検出回路、27:MF用位置検出回路、28:カメラ本体インタフェース(Body−IF)、29:電動ズーム/手動ズーム切り換え検出機構、30:電動ズーム速度/手動ズーム速度切り換え検出機構、31:絞り、32:絞りアクチュエータ、SW5:ズームロック、40:2G用スクリュー、41:連結機構、42:支持部材、43:回転支持部材、44:軸、45:増速ギヤ、46:モータ軸ギヤ、14a:モータ軸、50:3G用スクリュー、51:連結機構、193:PI本体、193a,193b:対向面、191:発光部、192:受光部、194:櫛歯部体、194a:複数の遮光領域(遮光壁体)、194b:複数の透過領域(開放空間)、195W:ワイド端櫛歯、195T:テレ端櫛歯。

Claims (7)

  1. 光学的なズーム動作を行うために光軸方向に移動可能な少なくとも第1及び第2のレンズ群を有する交換レンズにおいて、
    前記光学的なズーム動作を指示するための操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて移動する前記第1のレンズ群の位置を検出する第1のレンズ群位置検出部と、
    前記第2のレンズ群の位置を検出する第2のレンズ群位置検出部と、
    前記ズーム動作での焦点距離に対応する前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との位置関係を示す位置関係情報を記憶する記憶部と、
    前記第1のレンズ群位置検出部により検出された前記第1のレンズ群の位置情報と前記記憶部に記憶された前記位置関係情報とに基づいて前記第2のレンズ群の移動を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記記憶部は、前記第2のレンズ群の位置と前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の位置とを初期化するための複数の初期化位置を記憶し、
    前記制御部は、前記第2のレンズ群の移動を制御するときの制御位置情報と前記第2レンズ群位置検出部により検出された前記第2のレンズ群の位置情報とに基づいて前記第2のレンズ群の位置が異常であるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記第2のレンズ群の位置が異常であると判定した場合、前記第2のレンズ群を移動するためのステッピングモータに脱調が生じたと判断し、前記第1のレンズ群の前記位置情報と前記第2のレンズ群の前記位置情報とに基づいて前記複数の初期化位置のうち前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群とが機械的に干渉しない方向に存在する前記初期化位置に前記第2のレンズ群を移動し、前記第2のレンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の前記位置情報を初期化する
    ことを特徴とする交換レンズ。
  2. 前記制御部は、前記第2のレンズ群を移動制御するための前記制御位置情報に基づいて予測される前記第2のレンズ群の移動位置の予測情報と前記第2のレンズ群位置検出部により検出された前記第2のレンズ群の前記位置情報とを比較し、この比較結果から前記第2のレンズ群の位置が異常であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の交換レンズ。
  3. 前記制御部は、前記複数の初期化位置のうちで前記第2レンズ群位置検出部により検出される前記第2のレンズ群の前記位置情報に対してより近くに存在する前記初期化位置に前記第2のレンズ群を移動し、前記第2レンズ群位置検出部の位置情報を初期化することを特徴とする請求項に記載の交換レンズ。
  4. 前記複数の初期化位置は、少なくとも前記光学的なズームの広角端に対応する広角端位置又は望遠端に対応する望遠端位置を含むことを特徴とする請求項に記載の交換レンズ。
  5. 前記第2レンズ群位置検出部は、前記第2のレンズ群と一体的に前記光軸方向に移動する発光部と受光部とを有する検出素子と、
    前記検出素子の前記発光部と前記受光部との間を遮光状態とする複数の遮光領域と、前記発光部と前記受光部との間を透過状態とする複数の透過領域とを有し、これら遮光領域と透過領域とを前記光軸方向に交互に配列して成る櫛歯体と、
    を有し、
    前記発光部を発光させた状態で、前記第2のレンズ群が移動したときの前記受光部の出力信号に基づいて前記第2のレンズ群の位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の交換レンズ。
  6. 前記櫛歯体は、前記複数の遮光領域が第1の幅に形成され、前記複数の透過領域が第2の幅に形成され、このうち前記第2のレンズ群の特定の位置に対応する前記遮光領域又は前記透過領域は、前記第1及び第2の幅と異なる第3の幅に形成されることを特徴とする請求項に記載の交換レンズ。
  7. 前記第2のレンズ群の特定の位置で前記第2レンズ群位置検出部の位置情報を初期化するものとし、
    前記第2のレンズ群の特定の位置は、前記櫛歯体における前記光学的なズームの広角端に対応する広角端位置、望遠端に対応する望遠端位置、又はこれら広角端位置と望遠端位置の中間位置に設けられる、
    ことを特徴とする請求項に記載の交換レンズ。
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