JP2010088076A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】望遠端に達するまでのズーム位置に応じて変化する予測画角を示すアシスト枠を順次表示し、拡大可能な表示範囲を事前に容易に知らしめる。
【解決手段】ズームレンズ102の位置および速度を変化させる操作手段115と、撮影画像および該撮影画像に重畳させて画角の大きさを示すアシスト枠を表示する表示手段108と、操作手段の操作に伴い変化するズームレンズの位置および速度を検出する検出手段112,113と、検出手段により検出されたズームレンズの位置および速度から所定時間後の予測画角を演算し、該予測画角に応じた大きさのアシスト枠を表示手段の画面中央部に表示させる制御手段114,116,117とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、望遠端での予測画角を示すアシスト枠を、ビューファインダ、パネルなどの表示手段に表示させる機能を有する撮像装置に関するものである。
従来からズームレンズは、ビデオカメラの位置から被写体までの距離に応じて、レンズの倍率を変化させて適切な映像を得るために使用されている。
また、ビューファインダは、ズームレンズと撮像素子などによって光電変換された被写体像を見ることができるので、撮像装置の特性も含んだ、いわゆる画づくりが正しくできるなどの利点を有している。この場合、ズームレンズの倍率、すなわち、ズーム位置の変化に応じて撮影画角が変化していくので、高倍率で駆動ストロークが大きいズームレンズによる高速ズーム時には、撮影者が被写体像を見失うことが頻発する。
このような状況下では、撮影者はズーム中に見失った被写体を探すため、無意識のうちに撮像装置を動かしてしまうことがある。特に高倍率レンズにおける望遠側の画角においては、撮像装置の小さな揺れが大きな画角変化を招いてしまい、撮影者がまったく意図しない撮影画像となってしまう可能性がある。
また、最近では撮影画像(映像)を鑑賞するテレビモニター画面も大型化しているため、鑑賞者の持っている身体的特性や鑑賞者とテレビモニター画面の位置などによっては、映像酔いを引き起こしてしまうことがある。
これに対し、例えばビューファインダ内に、ズームレンズのズーム位置に応じて大きさが変化する画角を示すアシスト枠を表示させることにより、被写体を失わないようにする技術などが開示されている(特許文献1)。
特開平6−105190号公報
上記した提案のビデオカメラでは、あるズーム位置からズームレンズを望遠端まで拡大したときにどれだけの表示範囲が拡大できるのかということは判る。しかしながら、ズーム拡大率が大きい高倍率ズームにおいては、広角側と望遠側での画角の差が大きいため、広角端において望遠端での拡大可能な表示範囲が示されていたとしても、小さすぎて実用的でないという問題があった。
また、ズーム位置によってアシスト枠の大きさが変わるので、高速ズームにおいてはアシスト枠の大きさも急速に変化してしまい、却って撮影者には煩わしいという問題があった。
(発明の目的)
本発明の目的は、望遠端に達するまでのズーム位置に応じて変化する予測画角を示すアシスト枠を順次表示し、拡大可能な表示範囲を事前に容易に知らしめることのできる撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、ズームレンズの位置および速度を変化させる操作手段と、撮影画像および該撮影画像に重畳させて画角の大きさを示すアシスト枠を表示する表示手段とを有する撮像装置において、前記操作手段の操作に伴い変化する前記ズームレンズの位置および速度を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記ズームレンズの位置および速度から所定時間後の予測画角を演算し、該予測画角に応じた大きさの前記アシスト枠を前記表示手段の画面中央部に表示させる制御手段とを有する撮像装置とするものである。
本発明によれば、望遠端に達するまでのズーム位置に応じて変化する予測画角を示すアシスト枠を順次表示し、拡大可能な表示範囲を事前に容易に知らしめることのできる撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1および2に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係るビデオカメラ等の撮像装置の主要部分を示す構成図である。
図1において、101は固定されている第1固定レンズ群、102は変倍を行うズームレンズ、103は絞り、104は固定されている第2固定レンズ群である。105は焦点調節機能とズームによる焦点面の移動を補正するいわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスレンズ、106は例えばCMOSセンサ、CCDセンサなどの撮像素子である。107はカメラ信号処理部であり、撮像素子106からの画像(映像)信号を表示する機能を持つモニターであるところの表示部108および後述の記録部109に対応した信号に変換する。109は記録部であり、動画や静止画を記録し、記録媒体として磁気テープや半導体メモリが使われている。110はズームレンズ102を駆動するズーム駆動部、111はフォーカスレンズ105を駆動するフォーカス駆動部である。ズーム駆動部110及びフォーカス駆動部111は、それぞれ不図示のモータとドライバ部を具備している。
114はカメラマイコンであり、各駆動部110,111を制御すると共に、ズームレンズ102の操作部材である後述のズームスイッチ115に応じた制御、カメラ信号処理部107の出力信号の制御等を行う。このカメラマイコン114は、また、最適化された操作状態からズームレンズ102、フォーカスレンズ105の目標位置を算出し、後述するレンズ位置検出部で検出した位置との比較を行い、各駆動部110,111を制御して各レンズ102,105を駆動する。
112はズームレンズ102の位置を検出するレンズ位置検出部であり、113はフォーカスレンズ105の位置を検出するレンズ位置検出部である。これらレンズ位置検出部112,113は、不図示のフォトセンサと遮光板とを具備しており、フォトセンサは発光部と受光部とによって構成されて鏡筒に固定されており、遮光板はそれぞれズームレンズ102、フォーカスレンズ105に固定されている。そして、ズームレンズ102、フォーカスレンズ105が光軸と平行方向に移動すると、それと一体に遮光板が移動する。そして、フォトセンサの発光部と受光部との間の光路を遮ったとき、受光部の出力信号はロー(Low)レベルになり、遮らないときはハイ(High)レベルになる。従って、受光部の出力信号が変化する位置を基準位置として、ズームレンズ102、フォーカスレンズ105が基準位置に存在するか否かを検出することができる。上記カメラマイコン114は、この基準位置と、レンズ移動速度、レンズ移動方向などにより、各レンズの位置を認識することができる。
また、カメラマイコン114には、ズームレンズ102を広角(以下、ワイドとも記す)方向、望遠(以下、テレとも記す)方向に移動させるためのズームスイッチ115が接続されている。このズームスイッチ115はその押圧量に応じて電圧が変化するような構成になっている。カメラマイコン114はズームスイッチ115が操作された時にその電圧変化を検出し、その電圧に応じて可変速ズームの何速目のズーム速度でズームレンズ102を駆動させるかを決定する。
さらにカメラマイコン114は、内部メモリに、図2に示すような、焦点距離とアシスト枠との大きさの関係を持つテーブルデータを有する。さらに、図3に示すような、ズーム位置と焦点距離(または拡大率)の関係を持つテーブルデータを有する。そして、内部プログラム上でこれらデータテーブルを参照することにより、検出されるズーム速度とズーム位置からアシスト枠の大きさを演算し、その演算結果であるアシスト枠信号S1を後述のアシスト枠表示信号発生部117に供給する。
117はアシスト枠表示信号発生部であり、ズーム用のアシスト枠表示信号S2を後述の信号合成処理部116に供給する。116は信号合成処理部であり、アシスト枠表示信号発生部117から出力されるアシスト枠表示信号S2とカメラ信号処理部107からの画像(映像)信号S3を合成し、合成映像信号S4を出力する。これにより、例えばビューファインダや液晶パネルなどから成る表示部108は、上記合成映像信号S4にしたがって画面内に撮影画像に重畳させてアシスト枠を表示可能となる。
図4は、表示部108の画面内に表示されるアシスト枠表示等を示す図であり、表示部108の画面401内に2つのアシスト枠が表示される。アシスト枠には、例えば被写体像404を包含する固定ズームアシスト枠403と、該固定ズームアシスト枠403を包含する可変ズームアシスト枠402がある。固定ズームアシスト枠403は、表示部108の画面401に対する大きさは変わらないが、可変ズームアシスト枠402はカメラマイコン114で予測された所定時間後の画角に応じて、その枠の大きさが変わる。すなわち、ズームが高速で駆動しているときは、可変ズームアシスト枠402は、図5に示すように、小さく表示される。なお、可変ズームアシスト枠は画面の中央部に表示される。詳しくは、可変ズームアシスト枠の大きさが変化してもその中心が画面の中心とが一致するように表示される。これは、ズーム終了時の可変ズームアシスト枠の中心ずれを防止し、大画面モニターである表示部108での鑑賞時の撮影者への不快感、映像酔いを軽減させるためである。
次に、カメラマイコン114で行われるアシスト枠の表示処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS601では、カメラマイコン114は、アシスト枠表示モードか否かを判定し、アシスト枠表示モードである場合にはステップS602へ進み、そうでない場合はステップS609へ進む。ステップS602へ進むと、ズームスイッチ115が押圧されているか否かを判定し、押圧されているようならばステップS603へ進み、そうでない場合はステップS609へ進む。ステップS603へ進むと、ズームレンズ102がテレ端、またはワイド端に位置するか否かを判定し、テレ端、またはワイド端にない場合はステップS604へ進み、そうでない場合はステップS609へ進む。
上記ステップS601にてアシスト枠表示モードでない、上記ステップS602にてズームスイッチ115が押圧されていない、または、上記ステップS603にてズームレンズ102がテレ端またはワイド端に位置する、と判定したとする。この場合は上記したように、カメラマイコン114は、何れのにおいてもステップS609へと進み、アシスト枠の表示処理をOFFに、このフローを終了する。
上記ステップS603にてズームレンズ102がテレ端、またはワイド端に位置しないと判定してステップS604へ進むと、カメラマイコン114は、ズーム速度とズーム位置を検出する。詳しくは、ズーム位置は、レンズ位置検出部112にて検出された位置を基準位置とし、レンズ移動速度、レンズ移動方向などによりその位置を認識する。また、ズーム速度は、検出された現在のズームレンズ102の位置とズームスイッチ115の押圧量の状態により決定する。その後はステップS605へ進む。
次のステップS605では、カメラマイコン114は、上記ステップS604で検出したズームレンズ102のズーム位置とズーム速度を用いて所定時間後の目標ズーム位置を算出する。そして、次のステップS606にて、上記所定時間後のズームレンズ102の目標ズーム位置と現在のズーム位置に対応する焦点距離を、図3(ズーム位置と焦点距離の関係を示すテーブルデータ)より求める。
そして、次のステップS607では、テレ端と現在のズームレンズ102位置の焦点距離と、上記ステップS606で求めた所定時間後の焦点距離によって決まる3点の比率を求める。そして、その比率から、カメラマイコン114内で記憶している焦点距離におけるテレ端を表す可変ズームアシスト枠の大きさの関係を示したテーブル(図2)を用いて、所定時間後の可変ズームアシスト枠の大きさを求め、ステップS608に進む。
次のステップS608では、可変ズームアシスト枠表示処理をONにして、アシスト枠表示信号発生部117に、上記ステップS608で求めた可変ズームアシスト枠の大きさを示す信号アシスト枠信号S1を送り、アシスト枠表示信号S2を発生させる。これにより、信号合成処理部116にて画像(映像)信号S3とアシスト枠表示信号S2が合成されて合成映像信号S4が表示部109に出力され、表示部108に所定時間後のアシスト枠が撮影画像に重畳されて表示される。
上記の実施例1における撮像装置は、以下のような構成要素を有する。つまり、ズームレンズ112の位置および速度を変化させる操作手段であるズームスイッチ11と、撮影画像および該撮影画像に重畳させてズーム位置に応じて変化する画角を示すアシスト枠を表示する表示手段である表示部109を有する。さらに、ズームスイッチ115の操作に伴い変化するズームレンズ112の位置および速度を検出する検出手段であるレンズ位置検出部112,113を有する。さらに、検出されたズームレンズ112の位置および速度に応じた大きさのアシスト枠を表示部109の画面中央部に表示させる制御手段であるカメラマイコン115、アシスト枠表示信号発生部117および信号合成処理部116とを有する。あるいは、制御手段は、検出されたズームレンズ112の位置および速度から所定時間後の画角(予測画角)を演算し、該画角に応じた大きさのアシスト枠を表示部109の画面中央部に表示させるものである。
よって、テレ端に達するまでのズーム位置に応じて変化する画角を示すアシスト枠を順次表示し、拡大可能な表示範囲を事前に容易に知らしめることができる撮像装置を提供可能となる。
また、前記アシスト枠は画面の中央部に表示されるようにしている。よって、ズーム終了時のアシスト枠の中心ずれを防止でき、鑑賞時の撮影者への不快感、映像酔いを軽減させることができる。
次に、本発明の実施例2に係わる撮像装置について説明するが、撮像装置の構成は実施例1と同様であるのでその説明は省略する。但し、構成的にはズームスイッチ115がボリューム式となっており、ボリュームの操作によりズーム速度を変更できるものとする。つまり、ズームスイッチ115のつまみの操作量(回転量もしくはスライド量)に応じてズーム速度を変更できるものとする。
図7は本実施例2に係わる撮像装置のカメラマイコン114での主要部分の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS701では、ズームスイッチ115が操作されているか否かを判定する。この結果、ズームスイッチ115が操作されていればステップS702へ進み、操作されていなければこのフローを終了する。
ステップS702へ進むと、上記ズームスイッチ115のボリュームによるズームレンズ102のズーム速度が規定ズーム速度以上(規定値以上のズーム速度を意味する)か否かを判定し、規定ズーム速度以上ならばステップS703へ進む。一方、ステップS702で規定ズーム速度未満であると判定した場合はステップS704へ進み、撮影倍率(焦点距離)が規定倍率以上か否かを判定する。その結果、規定倍率以上の場合はステップS703へ進み、規定倍率未満の場合はステップS705へ進む。
なお、上記ズーム位置やズーム速度の検出は、上記実施例1と同様であるものとする。
ズーム速度が規定ズーム速度以上、もしくは、撮影倍率が規定倍率以上と判定してステップS703へ進むと、アシスト枠表示処理をONにして、実施例1と同様に表示部109にアシスト枠の表示を行わせ、ステップS706に進む。
また、ズーム速度が規定ズーム速度未満であり、かつ、撮影倍率が規定倍率未満としてステップS705へ進むと、アシスト枠表示処理をOFFにして、ステップS706へ進む。
次のステップS706へ進むと、ズームスイッチ115が操作されてから所定時間が経過しているかをカウンタで判定し、所定時間が経過しているならばステップS707へ進み、ズームレンズ102を駆動させ、このフローを終了する。一方、上記ステップS706にて所定時間が経過していないと判定した場合にはカウンタをアップし、このフローを終了する。
以上のように、ズームスイッチ115のボリューム操作によって、ズーム速度が規定ズーム速度以上、もしくは、規定ズーム速度未満であってもズーム倍率が規定ズーム倍率以上の場合に、表示部108にアシスト枠を表示させる。それ以外の場合は、ズームスイッチ115の操作が行われたとしても、ズーム操作中における画面での被写体中心ずれを生じる虞は少ないため、アシスト枠の表示は行わせない。
また、撮影者によるズームスイッチ115の操作とズーム駆動開始のタイミングを所定時間ずらす、換言すれば、所定時間が経過するまではズーム駆動を禁止するようにしているので、ズーム駆動開始前に画角を合わせられることになる。なお、ズームレンズ102の駆動開始を所定時間遅らせるようにしているが、ズームレンズ102の駆動方向が変わるときの駆動開始を所定時間遅らせてもよい。
本発明は上記の各実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の各実施例に係る撮像装置の主要部分を示す構成図である。 図1の撮像装置において焦点距離とテレ端でのアシスト枠の大きさとの関係を示す図である。 図1の撮像装置において焦点距離とズームレンズ位置の関係を示す図である。 図1の撮像装置において各アシスト枠を示す図である。 図1の撮像装置においてズーム中の各アシスト枠を示す図である。 本発明の実施例1に係るカメラマイコンでの処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るカメラマイコンでの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
101 第1固定レンズ群
102 ズームレンズ
103 絞り
104 第2固定レンズ群
105 フォーカスレンズ
106 撮像素子
107 カメラ信号処理部
108 表示部
109 記憶部
110 ズームレンズ駆動部
111 フォーカスレンズ駆動部
112,113 レンズ位置検出部
114 カメラマイコン
115 ズームスイッチ
116 信号合成処理部
117 画像表示信号発生部
401 画面
402 可変ズームアシスト枠
403 固定ズームアシスト枠
404 被写体像

Claims (3)

  1. ズームレンズの位置および速度を変化させる操作手段と、
    撮影画像および該撮影画像に重畳させて画角の大きさを示すアシスト枠を表示する表示手段とを有する撮像装置において、
    前記操作手段の操作に伴い変化する前記ズームレンズの位置および速度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記ズームレンズの位置および速度から所定時間後の予測画角を演算し、該予測画角に応じた大きさの前記アシスト枠を前記表示手段の画面中央部に表示させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記ズームレンズの倍率が規定値以上、またはズーム速度が規定値以上の場合に、前記アシスト枠を表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記アシスト枠を前記表示手段に表示させた後、所定時間は、前記操作手段の操作に応じた位置および速度での前記ズームレンズの駆動を禁止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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