JP5749051B2 - 転写方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被転写部に転写シートの転写層と保護層とを転写する転写方法に関する。
下記特許文献1では、ステアリングホイールの円形リング(被転写部)に転写シートのインク層を転写する転写方法が記載されている。この転写方法では、転写シートを円形リングに巻きつけて、円形リングと転写シートとの間の空気を真空ポンプによって減圧することによって、転写シートを円形リングの外周に密着させる。そして、ホットエアーによって転写シートを加熱して、転写シートのインク層を円形リングに転写する。また、一般に、インク層を円形リングに転写させた後では、インク層を保護するために、円形リングにクリア塗装等の後処理を施している。
一方、下記特許文献2では、金属箔粉層を有した被覆固定層とクリア層とが積層された転写シートが記載されている。この転写シートでは、予めクリア層を備えているため、転写シートを被転写部に転写させた後では、クリア塗装等の後処理が必要なくなる。
特開2007−168121号公報 特開2004−130585号公報
しかしながら、このクリア層を備えた転写シートを上記転写方法でステアリングホイールに巻きつけて密着させる際では、転写シートの合わせ部(つなぎ目)において、ステアリングホイールと転写シートとの間に隙間が生じる場合がある。この場合には、転写シートの合わせ部において、被覆固定層及びクリア層がステアリングホイールに転写されないため、被覆固定層及びクリア層が転写された部位と被覆固定層及びクリア層が転写されない部位との段差が生じてしまう。
本発明は、上記事実を考慮し、保護層を備えた転写シートを被転写部に転写した際に、合わせ部における段差を抑制できる転写方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の転写方法は、被転写部に転写される転写層と前記転写層を保護する保護層とが積層された転写シートを前記被転写部の外周に巻きつけ、前記転写層同士を重ね合わせた合わせ部を可動型によって挟持することで前記合わせ部を前記被転写部に密着させ、前記転写層及び前記保護層を前記被転写部に転写する。
請求項1に記載の転写方法では、被転写部に転写される転写層と転写層を保護する保護層とが積層された転写シートが被転写体の外周に巻きつけられる。
ここで、転写層同士を重ね合わせた合わせ部を可動型が挟持することで、合わせ部を被転写部に密着させて、転写層及び保護層を被転写部に転写する。このため、被転写部に転写層と保護層とを転写する際に、合わせ部と被転写部との間に隙間ができることが抑制される。
請求項2に記載の転写方法は、請求項1に記載の転写方法において、前記転写層と前記被転写部との間の圧力を前記保護層の表面側の圧力に比して小さくして前記転写層を前記被転写部に密着させる。
請求項2に記載の転写方法では、転写層と被転写部との間の圧力が保護層の表面側の圧力に比して小さくされて、転写層が被転写体に密着される。このため、転写シートが押圧されて、転写層が被転写部に密着されるため、合わせ部と被転写部との間に隙間ができることが一層抑制される。
請求項3に記載の転写方法は、請求項1又は請求項2に記載の転写方法において、前記転写層と前記保護層とを前記被転写部に転写させた後に前記合わせ部を前記保護層と面一になるように切削する。
請求項3に記載の転写方法では、転写層と保護層とが被転写部に転写された後に、合わせ部が切削されて、合わせ部が保護層と面一に形成される。このため、転写層と保護層とが被転写部に転写された後の被転写部の外周が面一に形成される。
請求項1に記載の転写方法によれば、保護層を備えた転写シートを被転写部に転写した際に合わせ部における段差を抑制できる。
請求項2に記載の転写方法によれば、保護層を備えた転写シートを被転写部に転写した際に合わせ部における段差を一層抑制できる。
請求項3に記載の転写方法によれば、転写層と保護層とが被転写部に転写された後の被転写部の外観を良好にできる。
(A)は、本発明の実施の形態に係る転写方法に用いられる転写装置の可動型が初期位置に配置された際を示す断面図である。(B)は、可動型が第1方向へ移動されて転写フィルムの合わせ部を狭持した際を示す断面図である。(C)は、可動型が転写位置へ移動されて転写フィルムの合わせ部を狭持した際を示す断面図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る転写方法により成形されたステアリンクホイールをレーザ加工する前を示す拡大断面図であり、(B)は、該ステアリンクホイールをレーザ加工された後の合わせ部とクリア層とが面一に形成された際を示す拡大断面図である。(C)は、(B)の状態の全体を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る転写方法に用いられる転写装置を示す断面図である。 図3に示される転写装置にセットされるステアリングホイールを排気ユニットに装着する際を示す分解図である。 図4のステアリングホイールを排気ユニットに装着した際を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る転写方法により成形されたステアリンクホイールを示す平面図である。 図5に示されるステアリングホイールに被覆される転写シートを示す断面図である。 図1に示される可動型の変形例を示す断面図である。
図6には、本発明の実施の形態に係る転写方法により製作された転写成形体としての車両のステアリングホイール12が正面図にて示されている。
この図に示すように、ステアリングホイール12には、中心部分において、ブロック状のボス部14が設けられており、ボス部14の裏面には、円筒状の組付筒14A(図4参照)が一体に形成されている。組付筒14Aは、ステアリングホイール12と同軸上に配置されており、ボス部14は、組付筒14Aにおいて、ステアリングシャフト(図示省略)に組み付けられている。これにより、ステアリングホイール12が、ステアリングシャフトと同軸上に配置されて、ステアリングシャフトと一体回転可能にされている。
ボス部14の外周側には、棒状のスポーク部16が所定数(本実施の形態では4つ)設けられている。スポーク部16の一端(内周側端)がボス部14に一体に連結されており、スポーク部16はボス部14の径方向外側へ延伸されている。
所定数のスポーク部16の径方向外側には、円環状のリム部18が設けられている。リム部18は、所定数のスポーク部16の他端(外周側端)に一体に連結されており、リム部18の断面形状は略円形状に形成されている。
ステアリングホイール12のリム部18の上部及び下部には、被転写部20が設けられている。図2(B)及び(C)に示すように、被転写部20の外周面(表面)全体には、後述するインク層76が形成(転写)されている。また、被転写部20の外周には、合わせ部24が設けられている。合わせ部24は、インク層76同士が合わさった状態で形成されており、これにより、インク層76の断面形状が略円環状に閉じられた状態(開口されていない状態)で形成されている。また、合わせ部24は、被転写部20(リム部18)の断面径方向外側へ向けて被転写部20の外周面から突出して、ステアリングホイール12の周方向に沿って湾曲されている。
インク層76の外周面全体には、合わせ部24を除く部分において、後述するクリア層74が設けられている。クリア層74はインク層76及び合わせ部24と一体に形成されており、クリア層74の断面形状は合わせ部24を含んで略円環状に閉じられた状態で形成されている。また、クリア層74の外周面と合わせ部24の外周面とが面一に配置されている。これにより、ステアリングホイール12の被転写部20における最外周面は、合わせ部24とクリア層74とで構成されている。
図3には、本発明の実施の形態に係る転写方法に用いられる転写装置30が断面図にて示されている。
この図に示すように、転写装置30には、円柱形容器状のケース32が設けられている。ケース32には、下側の第1ケース32Aと上側の第2ケース32Bとが設けられており、第1ケース32Aの上面は開放されると共に、第2ケース32Bの下面は開放されている。
第2ケース32Bは、開閉機構34に連結されており、開閉機構34が駆動されることで、第2ケース32Bが上下方向へ移動される。これにより、第2ケース32Bが第1ケース32Aから離間されて、ケース32内が開放されると共に、第2ケース32Bが第1ケース32Aに接近されて、ケース32内が閉塞される。また、ケース32内が閉塞された際には、ケース32内が気密空間にされる。
ケース32内には、加熱ランプ36(広義には、「加熱手段として把握される要素である)が設けられている。加熱ランプ36は、第2ケース32Bの底壁に固定されて、ケース32内に赤外線を放射可能に構成されている。
また、ケース32内には、図示しない照射器(広義には、「照射手段」として把握される要素である)が設けられている。照射器は、第2ケース32Bに固定されて、後述するセット台38にセットされたステアリングホイール12に紫外線又は電子線を照射可能に構成されている。
開閉機構34には、図示しない供給装置(広義には、「加熱手段および冷却手段」として把握される要素である)が接続されている。供給装置は、開閉機構34を介してケース32内に連通されて、ケース32内に加熱空気(蒸気(特に飽和蒸気)でもよい)及び冷却空気を供給可能に構成されている。
第1ケース32A内には、ブロック状のセット台38が設けられている。セット台38の上面には、円柱状のセットピン38Aが一体に立設されている。セット台38は、移動機構40に連結されており、移動機構40には、移動軸40A及び移動装置40Bが設けられている。移動機構40が駆動されることで、移動装置40Bが移動軸40Aを上下方向(軸方向)へ移動させて、セット台38が移動軸40Aと一体に上下方向へ移動される。これにより、セット台38が上側へ移動されて第1ケース32Aから上側に突出されると共に、セット台38が下側へ移動されて第1ケース32A内に収容される。
ケース32内が開放されると共に、セット台38が第1ケース32Aから上側に突出された際には、ステアリングホイール12が表側を下側に向けられた状態で、ステアリングホイール12(ボス部14)の組付筒14A内にセット台38のセットピン38Aが嵌入されて、ステアリングホイール12のボス部14がセット台38に載置されることで、ステアリングホイール12がセット台38にセットされる。
セット台38にセットされるステアリングホイール12のリム部18には、被転写部20の長手方向両外側の全周において、境界溝18A(図4参照)が形成されており、境界溝18Aは、被転写部20に隣接されている。
セット台38には、第1コネクタ42が固定されており、第1コネクタ42は、セット台38内及び移動軸40A内を介して、減圧機構44に連通されている。減圧機構44には、開閉弁46、真空タンク48及び真空ポンプ50が設けられており、第1コネクタ42、開閉弁46、真空タンク48及び真空ポンプ50がこの順で連通されている。減圧機構44が駆動されることで、開閉弁46が開放されると共に、真空ポンプ50が真空タンク48内の空気を強制的に排出して真空タンク48内の圧力が一定に維持される。
図4及び図5に示す如く、セット台38にセットされる前のステアリングホイール12の裏側には、上側から排気ユニット52が装着される。排気ユニット52には、着脱台54が設けられており、着脱台54には、円形状の着脱孔54Aが貫通形成されている。ステアリングホイール12(ボス部14)の組付筒14Aが着脱孔54Aに嵌入されて、着脱台54がステアリングホイール12のボス部14に載置されることで、排気ユニット52がステアリングホイール12に装着される。着脱台54には、所定数(本実施の形態では4つ)の脚部54Bが一体に設けられており、脚部54B間にステアリングホイール12のスポーク部16が配置されることで、着脱台54のステアリングホイール12に対する回転が規制される。
着脱台54の上面には、分配器56が固定されており、分配器56には、第2コネクタ58(図3参照)が設けられている。排気ユニット52が装着されたステアリングホイール12がセット台38にセットされることで、第2コネクタ58がセット台38の第1コネクタ42に連結される。
分配器56には、4つの円管状の排気パイプ60が接続されており、各排気パイプ60は、第2コネクタ58に接続されている。排気パイプ60は、ステンレス、鉄、銅又は真鍮等の金属製にされており、排気パイプ60の外径は、1mm以上5mm以下(好ましくは2mm以上3mm以下)にされている。排気パイプ60は、変形されると変形形状を保持可能にされており、ステアリングホイール12に排気ユニット52が装着された際に、排気パイプ60の先端が、リム部18の被転写部20の長手方向両外側のそれぞれにリム部18の長手方向に沿って配置されると共に、排気パイプ60の先端縁の開口部60Aが、リム部18の被転写部20の長手方向両端のそれぞれの近傍(境界溝18A)に配置される。
図5に示す如く、排気ユニット52が装着されたステアリングホイール12の被転写部20には、シート状の転写シート70が装着される。転写シート70は、略長尺矩形状に形成されて、幅方向寸法がリム部18の被転写部20の断面周方向寸法に比し大きく設定されている。
図7に示すように、転写シート70は、ベースフィルム72と保護層としてのクリア層74と転写層としてのインク層76とで構成されて、ベースフィルム72、クリア層74、インク層76の順に積層されている。ベースフィルム72は、紫外線または電子線を透過するポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂により製作されている。また、ベースフィルム72は、可撓性を有すると共に、クリア層74に対して剥離性を有している。クリア層74は、透明な紫外線硬化樹脂または電子線効果樹脂により製作されており、クリア層74に紫外線または電子線を照射することで、クリア層74が硬化されるように構成されている。インク層76には、グラビア印刷等により杢柄等の転写柄が描かれている。
転写シート70は、インク層76をステアリングホイール12の被転写部20外周面側にすると共に長手方向をリム部18の長手方向に沿って配置されて、被転写部20を被覆している。また、転写シート70は、幅方向においてU字状に曲げられ、かつ、長手方向の両辺においてインク層76同士が合わさった状態にされている。このインク層76同士が合わさった部分が、合わせ部24とされており、合わせ部24は、被転写部20の断面径方向外側へ向けて延在されている。
一方、図3に示すように、第2ケース32Bには、長尺略ブロック状の可動型80が設けられている。可動型80は、セット台38にセットされたステアリングホイール12の上側であってステアリングホイール12の被転写部20に対応する位置に配置されている。また、可動型80は、第2ケース32Bに移動可能に連結されており、ステアリングホイール12の周方向に沿って湾曲して形成されている。
図1(A)〜(C)に示すように、可動型80には、第1可動型82と第2可動型88とが設けられている。第1可動型82は、リム部18の径方向内側に配置されると共に、第2可動型88は、リム部18の径方向外側に配置されており、第1可動型82と第2可動型88とは、転写シート70の合わせ部24を介して対向した位置に配置されている。
第1可動型82の外周部には、第1狭持面84(広義には、「狭持部」として把握される要素である)が設けられている。第1狭持面84は、上下方向に沿って配置されると共に、リム部18の周方向に沿って湾曲して配置されている。また、第1可動型82の下部には、径方向外側の部分において、断面円弧状の第1非干渉部86が設けられており、第1非干渉部86の曲率はリム部18の断面外形の曲率に比して大きく設定されている。
第2可動型88の内周部には、第2狭持面90(広義には、「狭持部」として把握される要素である)が設けられている。第2狭持面90は、上下方向に沿って配置されると共に、リム部18の周方向に沿って湾曲して配置されて、第1狭持面84と対向している。また、第2可動型88の下部には、径方向内側において、断面円弧状の第2非干渉部92が設けられており、第2非干渉部92の曲率はリム部18の断面外形の曲率に比して大きく設定されている。
また、第1可動型82及び第2可動型88は、図示しない駆動機構に連結されている。駆動機構が駆動される前では、第1可動型82及び第2可動型88は、転写シート70の合わせ部24を介して離間した位置に配置されている(図1(A)に示す位置であり、以下この位置を「初期位置」という)。駆動機構が駆動されることで、第1可動型82及び第2可動型88は、互いに接近する方向(図1(A)に示す矢印D方向であり、以下この方向を「第1方向」という)へ移動して、第1狭持面84及び第2狭持面90が転写シート70の合わせ部24を狭持するように構成されている(図1(B)に示す状態である)。また、第1可動型82及び第2可動型88が第1方向へ移動した後は、駆動機構が駆動されることで、第1可動型82及び第2可動型88が合わせ部24に沿って下方(図1(B)に示す矢印E方向であり、以下この方向を「第2方向」という)へ移動して、第1狭持面84及び第2狭持面90が合わせ部24の被転写部20側の部位を狭持するように構成されている(図1(C)に示す状態であり、以下この位置を「転写位置」という)。これにより、第1可動型82及び第2可動型88が初期位置から転写位置に移動された際には、転写シート70の合わせ部24が被転写部20の外周面に密着するように構成されている。
また、第1可動型82及び第2可動型88が転写位置に移動された際には、第1非干渉部86及び第2非干渉部92の曲率はリム部18の断面外形の曲率に比して大きく設定されているため、第1非干渉部86及び第2非干渉部92と転写シート70との間には隙間が設けられるように構成されている。
次に、転写装置30を用いて、転写シート70のインク層76及びクリア層74をステアリングホイール12の被転写部20に転写する手順を通して、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係る転写方法では、ステアリングホイール12の裏側に、上側から排気ユニット52を装着する。
この際には、ステアリングホイール12(ボス部14)の組付筒14Aを排気ユニット52の着脱台54の着脱孔54Aに嵌入することで、着脱台54をステアリングホイール12のボス部14に載置すると共に、着脱台54の脚部54B間にステアリングホイール12のスポーク部16を配置する。
さらに、排気ユニット52の分配器56に接続された排気パイプ60の先端をリム部18の被転写部20の長手方向両外側のそれぞれにリム部18の長手方向に沿って配置すると共に、排気パイプ60の開口部60Aをリム部18の被転写部20の長手方向両端のそれぞれの近傍(リム部18の境界溝18A)に配置する。
その後、ステアリングホイール12の被転写部20に、転写シート70を装着する。転写シート70は、インク層76をステアリングホイール12の被転写部20外周面側にすると共に長手方向をリム部18の長手方向に沿って配置されて、被転写部20を被覆する。また、転写シート70は、幅方向においてU字状に曲げられ、かつ、インク層76同士が合わさった合わせ部24がステアリングホイール12の断面径方向外側へ向けて延在される。
次に、開閉機構34を駆動させてケース32内を開放すると共に、移動機構40を駆動させてセット台38を第1ケース32Aから上側に突出させることで、ステアリングホイール12をセット台38にセットする。この際には、ステアリングホイール12(ボス部14)の組付筒14A内にセット台38のセットピン38Aを嵌入して、ステアリングホイール12のボス部14をセット台38に載置すると共に、分配器56の第2コネクタ58をセット台38の第1コネクタ42に連結する。
その後、移動機構40を駆動させてセット台38を第1ケース32A内に収容すると共に、開閉機構34を駆動させてケース32内を閉塞することでケース32内を気密空間にする。
この状態で、駆動機構を駆動させることで、第1可動型82及び第2可動型88を初期位置から第1方向に移動させて、第1狭持面84及び第2狭持面90が転写シート70の合わせ部24を狭持する。さらに、駆動機構を駆動させることで、第1可動型82及び第2可動型88を第2方向へ移動させて、第1狭持面84及び第2狭持面90が合わせ部24のステアリングホイール12の被転写部20側の部位を狭持する。これにより、転写シート70の合わせ部24と被転写部20の外周面とが密着される。
さらに、減圧機構44を駆動させることで、開閉弁46が開放されると共に、真空ポンプ50が真空タンク48内の空気を強制的に排出して真空タンク48内の圧力が一定に維持される。このため、転写シート70の被転写部20側の空気が、被転写部20の長手方向両端近傍から排気パイプ60、分配器56、第2コネクタ58、第1コネクタ42、開閉弁46、真空タンク48及び真空ポンプ50を介して、強制的に排出される。これにより、転写シート70の被転写部20側の気圧(圧力)が転写シート70の被転写部20とは反対側の気圧(圧力)に比し低くされることで、転写シート70が押圧されて、被転写部20の外周面全体において、転写シート70と被転写部20との間に隙間が生じずに、転写シート70が被転写部20の外周面に密着される。
次に、加熱ランプ36及び供給装置を作動させることで、加熱ランプ36がケース32内に赤外線を放射すると共に、供給装置が開閉機構34を介してケース32内に加熱空気を供給する。このため、転写シート70が加熱されて、転写シート70が延伸し易くなる。これにより、転写シート70が、適宜延伸されつつ被転写部20の外周面全体(全周)に密着されることで、転写シート70のインク層76が被転写部20の外周面全体に転写される。
次いで、駆動機構を駆動させることで、第1可動型82及び第2可動型88を転写位置から初期位置へ移動させて、第1可動型82及び第2可動型88が互いに離間されて配置される。この状態で、照射器を作動させて、転写シート70に紫外線または電子線を照射すると、紫外線または電子線が、転写シート70のベースフィルム72を透過すると共に、転写シート70のクリア層74を照射する。これにより、クリア層74が硬化される。
その後、加熱ランプ36及び供給装置の作動を停止させることで、転写シート70の加熱が停止される。そして、供給装置を所定時間作動させて、供給装置が開閉機構34を介してケース32内に冷却空気を供給することで、転写シート70が冷却される。
さらに、減圧機構44の駆動を停止させることで、転写シート70の被転写部20側の気圧が転写シート70の被転写部20とは反対側の気圧と等しくされる。
そして、開閉機構34を駆動させてケース32内を開放すると共に、移動機構40を駆動させてセット台38を第1ケース32Aから上側に突出させることで、セット台38からステアリングホイール12を取外す。
次に、取外されたステアリングホイール12において、転写シート70のベースフィルム72をクリア層74から剥離しつつ転写シート70の合わせ部24をカットする。この際には、まだ転写シート70の合わせ部24がクリア層74の外周から突出されている(図2(A)に示す状態)。このため、合わせ部24をレーザ加工によって切削して、合わせ部24とクリア層74とを面一に形成する(図2(B)に示す状態)。これにより、ステアリングホイール12の被転写部20における最外周面が、合わせ部24とクリア層74とで構成されると共に、合わせ部24とクリア層74とが面一に形成される。
ここで、第1可動型82及び第2可動型88を初期位置から転写位置へ移動させて、転写シート70の合わせ部24の被転写部20側の部位を第1可動型82の第1狭持面84及び第2可動型88の第2狭持面90が挟持することで、合わせ部24を被転写部20の外周面に密着させる。
このため、被転写部20にインク層76とクリア層74とを転写する際に、合わせ部24と被転写部20との間に隙間ができることが抑制される。これにより、クリア層74を備えた転写シート70を被転写部20に転写した際に合わせ部24における段差を抑制できる。
また、減圧機構44を駆動させることで、転写シート70の被転写部20側の気圧(圧力)が転写シート70の被転写部20とは反対側の気圧(圧力)に比し低くされることで、転写シート70が押圧されて、被転写部20の外周面全体において、転写シート70と被転写部20との間に隙間が生じずに、転写シート70が被転写部20の外周面に密着される。このため、クリア層74を備えた転写シート70を被転写部20に転写した際に合わせ部24における段差を一層抑制できる。
さらに、インク層76とクリア層74とがステアリングホイール12の被転写部20に転写された後に、レーザ加工によって合わせ部24を切削して、合わせ部24がクリア層74と面一に形成される。このため、インク層76とクリア層74とが被転写部20に転写された後の被転写部20の外周が面一に形成されるため、被転写部20の外観を良好にできる。
また、インク層76とクリア層74とが被転写部20に転写された後の被転写部20には、インク層76の外周にクリア層74が設けられており、クリア層74の断面形状は合わせ部24を含めて円環状に閉じられた状態で形成されている。このため、被転写部20の最外周では、段差が生じることなく、合わせ部24とクリア層74とが連続して配置されているため、ステアリングホイール12の外観品質を向上できる。
(変形例)
本変形例では、本実施の形態と同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図8に示すように、第1可動型82の外周部には、下部において、第1狭持面84が設けられている。第1可動型82の外周部には、第1狭持面84の上側において、第1退避部102が設けられている。第1退避部102は、上方に向かうに従いステアリングホイール12の径方向内側へ傾斜して配置されると共に、ステアリングホイール12の周方向に沿って配置されている。
また、第2可動型88の内周部には、下部において、第2狭持面90が設けられている。第2可動型88の外周部には、第2狭持面90の上側において、第2退避部104が設けられている。第2退避部104は、上方に向かうに従いステアリングホイール12の径方向外側へ傾斜して配置されると共に、ステアリングホイール12の周方向に沿って配置されている。
これにより、本変形例においても、本実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。さらに、第1退避部102が第1狭持面84に対して第1可動型82の径方向内側に配置されると共に、第2退避部104が第2狭持面90に対して第2可動型88の径方向外側に配置されるため、第1狭持面84及び第2狭持面90が合わせ部24を確実に狭持できる。
なお、本実施の形態及び変形例では、第1可動型82及び第2可動型88が、第1方向へ移動された後に第2方向へ移動されて、初期位置から転写位置へ移動される。これに替えて、第1可動型82及び第2可動型88が、第2方向へ移動された後に第1方向へ移動されて、初期位置から転写位置へ移動されてもよい。また、第1可動型82及び第2可動型88が、それぞれ斜め下方へ移動されて、初期位置から転写位置へ直接移動されてもよい。
また、本実施の形態及び変形例では、転写シート70がベースフィルム72とクリア層74とインク層76とで構成されている。これに替えて、転写シート70がベースフィルム72とクリア層74とインク層76と接着層で構成されてもよい。この場合には、転写シート70がベースフィルム72、クリア層74、インク層76、接着層の順で積層されて、接着層によってインク層76と被転写部20との間を接着する構成にしてもよい。
さらに、本実施の形態及び変形例では、本発明をステアリングホイール12に適用したが、例えば、被転写部20にインク層76とクリア層74とが転写された際に、インク層76、クリア層74の断面形状が環状に閉じられた状態で形成される転写成形体に本発明を適用してもよい。
12 ステアリングホイール(転写成形体)
20 被転写部
24 合わせ部
70 転写シート
74 クリア層(保護層)
76 インク層(転写層)
80 可動型

Claims (3)

  1. 被転写部に転写される転写層と前記転写層を保護する保護層とが積層された転写シートを前記被転写部の外周に巻きつけ、
    前記転写層同士を重ね合わせた合わせ部を可動型によって挟持することで前記合わせ部を前記被転写部に密着させ、
    前記転写層及び前記保護層を前記被転写部に転写する転写方法。
  2. 前記転写層と前記被転写部との間の圧力を前記保護層の表面側の圧力に比して小さくして前記転写層を前記被転写部に密着させる請求項1に記載の転写方法。
  3. 前記転写層と前記保護層とを前記被転写部に転写させた後に前記合わせ部を前記保護層と面一になるように切削する請求項1又は請求項2に記載の転写方法。
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