JP5746484B2 - シベレスタットの合成方法 - Google Patents
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Description
・EP 3472168、EP 539223およびBiorganic & Medicinal Chemistry (1996), 4(12), 2115-2134によるシベレスタットナトリウム四水和物の合成
・JP 0904092に従うシベレスタットナトリウム四水和物の合成
・IN 2007MU01508によるシベレスタットナトリウム四水和物の合成
・シベレスタットナトリウムの合成。Huaxue Shijie (2004), 45(1), 29-31, 25。
・シベレスタットナトリウム水和物の調製。Nanjing Gongye Daxue Xuebao, Ziran Kexueban (2005), 27(1), 89-92。
・シベレスタットナトリウムの合成。Zhongguo Yiyao Gongye Zazhi (2003), 34(8), 369-370. 399。
・シベレスタットの合成。Zhongguo Yaowu Huaxue Zazhi (2006), 16(2), 79-81, 111。
Hecheng Huaxue (2004), 12(6), 580-582は、JP 09040692と同じ合成スキームに基づくシベレスタットナトリウム塩の調製方法を記載している。
本発明によるシベレスタットナトリウム四水和物の合成
b) a)で得られた4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩をハロゲン化剤と反応させて、ピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルを得る工程、
c) 無水イサト酸をグリシン酸ベンジル(benzyl glycinate:ベンジル グリシネート)と反応させて、2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を得る工程、
d) 2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10をピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルと反応させて、ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を得る工程、
e) ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を脱ベンジル化反応させて、シベレスタット1を得る工程、および
f) シベレスタット1を塩化して、シベレスタット四水和物ナトリウム塩2を得る工程。
工程a
典型的には、4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム3を、1.5〜3.0当量、好ましくは2.0〜2.5当量の有機塩基、好ましくはトリエチルアミンの存在下に、1.0〜2.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量の塩化ピバロイルと反応させる。反応は、トルエンのような芳香族溶媒、ジクロロメタンのような塩素化溶媒、およびそれらの混合物、好ましくは、ジクロロメタン中において、0℃〜40℃、好ましくは20℃〜30℃の温度で行われる。4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム3の量に対して2〜15体積、好ましくは4〜8体積の溶媒が用いられる。反応を、C18カラムおよび相溶離剤としての0.05M一塩基性リン酸緩衝液/アセトニトリルを用いて、HPLC分析によりモニターする。反応終了後、4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸トリエチルアンモニウム19を油状物として得ることができ、これを数日間貯蔵することができる。あるいは、本発明の好ましい態様によれば、得られる溶液を、工程bにおいて直接用いる。
工程b
典型的には、工程a)からの4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸トリエチルアンモニウム19(油状物として単離したもの、または、最終反応溶液から直接)を、触媒量(0.3当量)のN,N-ジメチルホルムアミドの存在下に、トルエンのような芳香族溶媒、ジクロロメタンのような塩素化溶媒、およびそれらの混合物、好ましくはジクロロメタン中で、1.0〜3.0当量、好ましくは1.2〜1.6当量の塩化チオニルまたは好ましくは塩化オキサリルと反応させることができる。塩化チオニルを用いる場合、反応は0℃〜40℃、好ましくは20℃〜30℃の温度で行われ、一方、塩化オキサリルを用いる場合、反応は0℃〜10℃の温度で行われる。4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸トリエチルアンモニウム19の量に対して2〜10体積、好ましくは4〜6体積の溶媒が用いられる。反応を、C18カラムおよび相溶離剤としての0.05M一塩基性リン酸緩衝液/アセトニトリルを用いて、HPLC分析によりモニターする。反応終了後、中間体であるピバル酸4-(クロロスルホニル)フェニル6を固形物として回収し、任意に乾燥することができる、または、得られる溶液を工程dで直接用いることができる。
工程c
典型的には、無水イサト酸4を、約1当量のグリシン酸ベンジルと、遊離塩基としてまたはその塩、例えば、塩酸塩またはパラトルエンスルホン酸塩、好ましくは、パラトルエンスルホン酸塩として反応させる。反応は、グリシン酸ベンジルをその塩として用いる場合、アセトニトリルのような有機溶媒中または水中、好ましくは水中で、20℃〜100℃の温度で、トリエチルアミンのような有機塩基の存在下に行う。無水イサト酸4の量に対して1〜15体積、好ましくは5〜10体積の溶媒が用いられる。反応を、C18カラムおよび相溶離剤としての0.05M一塩基性リン酸緩衝液/アセトニトリルを用いて、HPLC分析によりモニターする。反応終了後、存在する場合は有機溶媒を蒸発除去し、無水イサト酸4の量に対して5〜10体積の水を添加する。懸濁液を濾過し、生成物を減圧下に60℃で12時間乾燥して2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を得て、これを回収し乾燥して固形物とする。
工程d
典型的に、工程c)からの中間体である2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を、工程b)において最終溶液から直接得られる、または、単離された中間体6をトルエンのような芳香族溶媒、ジクロロメタンのような塩素化溶媒またはそれらの混合物、好ましくはジクロロメタン中に溶解することにより得られる約1当量のピバル酸4-(クロロスルホニル)フェニル6と反応させる。反応は、ピリジンまたはトリエチルアミンのような有機塩基の存在下に、0℃〜35℃の温度、好ましくは20℃〜25℃の温度で行われる。中間体である2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10の量に対して2〜15体積、好ましくは5〜10体積の溶媒が用いられる。反応を、C18カラムおよび相溶離剤としての0.05M一塩基性リン酸緩衝液/アセトニトリルを用いて、HPLC分析によりモニターする。反応終了後、水を加え、相を分離する。有機相を、10%塩酸および、次に、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗う。有機溶媒を減圧下に濃縮する。得られる残渣を、2〜15体積のメタノールのようなアルコール溶媒に溶解し、工程e)で直接用いることができる、または、2〜10体積のジイソプロピルエーテルの添加により残渣を結晶化する。懸濁液を濾過し、生成物を減圧下に60℃で12時間乾燥してピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を得て、これを回収し乾燥して固形物とする。
工程e
典型的に、d)において単離前に溶媒を蒸発した後の濃縮溶液から直接得られる中間体ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11、または、単離された中間体11を、金属触媒、好ましくはPdの存在下に水素雰囲気下に反応させる。反応を、アルコール溶媒、好ましくはメタノール中、10〜60℃の温度、好ましくは20〜25℃の温度で行う。ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11の量に対して3〜15体積、好ましくは5〜10体積の溶媒を用いる。反応終了後、触媒を濾去し、溶媒を蒸発除去する。ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11の量に対して5〜10体積のトルエンを添加することにより生成物を結晶化する。懸濁液を濾過し、生成物を減圧下に60℃で12時間乾燥してシベレスタット1を得る。
工程f
典型的に、e)で得られるシベレスタット1を、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムから選択される無機塩基を用いて塩化する。塩化は、文献から知られているように、水/テトラヒドロフラン中にて0℃〜25℃の温度で行われる。塩基の添加後、テトラヒドロフランを蒸発除去し、得られる懸濁液を濾過する。生成物を水で洗い、続いて、減圧下に25℃〜40℃で12時間乾燥してシベレスタット四水和物ナトリウム塩2を得る。
EP 3472168、EP 539223およびBiorganic & Medicinal Chemistry (1996), 4(12), 2115-2134に開示の手順に従った4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(5)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 281
1H-NMR(D2O中)(4.7ppmでの溶媒の信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.24(9H, s, t-but); 7.14および7.81(系AA'XX', 4H, 芳香族)
13C-NMR(ppm): 26.1(CH3 t-but); 38.8; 122.0(芳香族CH); 127.3(芳香族CH); 140.4; 152.4; 180.1(COOR)
FT-IR(UATR, cm-1): 2970, 1746, 1591, 1235, 1185, 1117, 1044, 1010, 900, 698
(実施例2)
EP 3472168、EP 539223およびBiorganic & Medicinal Chemistry (1996), 4(12), 2115-2134に開示の手順に従ったピバル酸4-(クロロスルホニル)フェニル(6)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 277
1H-NMR(CDCl3中)(TMSの信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.40(9H, s, t-but); 7.37および8.09(系AA'XX', 4H, 芳香族)
13C-NMR(ppm): 26.8(CH3 t-but); 39.2 122.8(芳香族CH); 128.7(芳香族CH); 140.9; 156.2; 175.9(COOR)
FT-IR(UATR, cm-1): 2981, 1748, 1590, 1576, 1479, 1370, 1100, 844, 682
(実施例3)
4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸トリエチルアンモニウム(19)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 281
1H-NMR(CDCl3中)(TMSの信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.33(9H, t, J=7.4Hz, CH3 TEA); 1.35(9H, s, t-but); 3.11(6H, q, J=7.4Hz, CH2 TEA); 7.04および7.88(系AA'XX', 4H, 芳香族)
13C-NMR(ppm): 8.9(CH3 TEA); 26.7(C t-but), 27.3(CH3 t-but); 46.2(CH2 TEA); 121.5(芳香族CH); 127.6(芳香族CH); 142.9(C-S); 152.4(C-O); 177.1(COOR)
FT-IR(UATR, cm-1): 2978, 2704, 2511, 1808, 1746, 1592, 1479,1119, 1005, 898, 696.
(実施例4)
非単離(19)からのピバル酸4-(クロロスルホニル)フェニル(6)
2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル(10)
2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル(10)
2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル(10)
2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル(10)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 285
1H-NMR(CD3COCD3中)(TMS信号に対してppmで表わされる化学シフト): 4.18(d, J=6Hz, 2H, CH2); 5.20(s, 2H, -CH2OR); 6.29(1H, bs, NH2); 6.59(bt, J=9Hz, 1H, H-4芳香族); 6.78(d, J=9Hz, H-3); 7.18(1H, dt, J=8, 1.5Hz, H-4芳香族); 7.30-7.60(m, 5H, 芳香族); 7.60 (dd, 1H, J=8, 1Hz, H-4芳香族); 7.90(1H, bt, NH)
13C-NMR(CD3COCD3中)(ppm): 40.6(CH2); 65.6(CH2OR); 113.9; 114.6 (芳香族CH); 116.3(芳香族CH); 127.3 (CH); 127.5 (CH); 127.9 (CH); 131.7 (芳香族CH); 135.9; 149.7; 169.0 (CONR); 169.4 (COOR)
融点: 142℃
FT-IR(UATR, cm-1): 3451, 3339, 2928, 1742, 1635, 1528, 1198, 1166, 971, 750, 739
(実施例9)
ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル(11)
ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル(11)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 525
1H-NMR(CD3COCD3中)(TMS信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.33(9H, s, t-but); 4.18(d, J=6Hz, 2H, CH2); 5.25(s, 2H, -CH2OR); 7.15(dt, J=8, 1.5Hz, 1H, 芳香族); 7.30-7.80(m, 8H, 芳香族); 7.33および7.80(系AA'XX', 4H, 芳香族); 8.41(1H, bt, NH); 11.33(1H, bs, NH)
13C-NMR (CD3COCD3中)(ppm): 27.5(CH3 t-but); 40.1; 42.5(CH2); 67.6(CH2OR); 121.7(芳香族CH); 122.0; 123.8(芳香族CH); 124.9 (芳香族CH); 129.2(芳香族CH); 129.3(芳香族CH); 129.4(芳香族 CH); 129.7(芳香族CH); 130.1(芳香族CH); 134.1(芳香族CH); 137.4; 137.8; 140.3; 155.9; 170.3 (CONHR 170.3 (COOR); 177.0 (COOR)
融点: 135℃
FT-IR(UATR, cm-1): 3423, 2976, 1748, 1638, 1493, 1154, 1091, 935, 753
(実施例11)
シベレスタット(1)
シベレスタット(1)
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 435
1H-NMR(DMSO中)(TMS信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.27(9H, s, t-but); 3.91(d, J=6Hz, 2H, CH2); 7.16(dt, J=8, 1.5Hz, 1H, H-4芳香族); 7.45-7.55(2H, m, H-5およびH-6芳香族); 7.30および7.83(系AA'XX', 4H, 芳香族); 7.75(bd, 1H, J=8Hz, H-3芳香族); 9.27(1H, bt, NH); 11.80(2H, ブロード, NH eCOOH)
13C-NMR(DMSO中)(ppm): 26.6(CH3 t-but); 38.7; 41.3(CH2); 119.4(芳香族CH); 120.2; 122.8(芳香族CH); 123.5(芳香族CH); 128.5(芳香族CH); 128.7(芳香族CH); 132.8(芳香族CH); 135.9; 138.4; 154.1; 168.5(CONR); 170.8(COOH); 175.8(COOR)
融点: 211-213℃
FT-IR(UATR, cm-1): 3431, 2979, 1747, 1718, 1645, 1521, 1152, 1104, 926, 756
(実施例13)
非単離(19)、(6)および(11)からのシベレスタット(1)
シベレスタットナトリウム四水和物(2)
実施例13のシベレスタットからのシベレスタットナトリウム四水和物
LC-MS(APCI+)[M+H]+: 435
1H-NMR(DMSO中)(TMS信号に対してppmで表わされる化学シフト): 1.28(9H, s, t-but); 3.91(s, 2H, CH2); 6.70(bt, J = 8 Hz, 1H, H-4芳香族); 7.11(1H, dt, J=8, 1.5Hz, H-5芳香族); 7.14および7.76(系AA'XX', 4H, 芳香族); 7.30(1H, bd, J=8Hz, H-6芳香族); 7.84(bd, 1H, J=8Hz, H-3芳香族); 10.90(1H, bs, NH)
(2.50ppm: dmso, 4.20 - 4.50: H2O)
13C-NMR(DMSO中)(ppm): 26.6(CH3 t-but); 38.6; 42.1(CH2); 118.2(芳香族CH); 119.4(芳香族CH); 121.5; 121.8(芳香族CH); 128.0(芳香族CH); 129.6(芳香族CH); 131.1(芳香族CH); 141.6; 146.0; 152.2; 167.2(CONR); 171.9(COO-); 176.0(COOR)
FT-IR(UATR, cm-1): 3439, 3303, 2979, 1754, 1624, 1586, 1547, 1271, 1152, 1123, 941, 751
KF: 13.6%
Claims (6)
- シベレスタットの四水和物ナトリウム塩を調製する方法であって、
a) 4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム3をトリエチルアミンの存在下に塩化ピバロイルと反応させて、対応する4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩を得る反応、
前記反応は、ジクロロメタン中で実施する;
b) 4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩をハロゲン化剤と反応させて、ピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルを得る反応、
c) 無水イサト酸をグリシン酸ベンジルと反応させて、2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を得る反応、
水を添加することで、2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を析出させ、該析出物を濾過により回収し、次いで、減圧下で乾燥する;
d) 2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10をピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルと反応させて、ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を得る反応、
e) ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を脱ベンジル化反応させて、シベレスタット1を得る脱ベンジル化反応、および
f) シベレスタット1を塩化して、シベレスタット四水和物ナトリウム塩2を得る工程
前記塩化は、水含有溶媒中、ナトリウム含有無機塩基を使用して、実施される;
上記の工程を含んでなる、
ことを特徴とする方法。 - シベレスタットを調製する方法であって、
a) 4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム3をトリエチルアミンの存在下に塩化ピバロイルと反応させて、対応する4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩を得る反応、
前記反応は、ジクロロメタン中で実施する;
b) 4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩をハロゲン化剤と反応させて、ピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルを得る反応、
c) 無水イサト酸をグリシン酸ベンジルと反応させて、2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を得る反応、
水を添加することで、2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10を析出させ、該析出物を濾過により回収し、次いで、減圧下で乾燥する;
d) 2-(2-アミノベンズアミド)酢酸ベンジル10をピバル酸4-(ハロスルホニル)フェニルと反応させて、ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を得る反応、
e) ピバル酸4-(N-(2-(2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチルカルバモイル)フェニル)スルファモイル)フェニル11を脱ベンジル化反応させて、シベレスタット1を得る脱ベンジル化反応
上記の工程を含んでなる、
ことを特徴とする方法。 - 工程a)中で使用される、トリエチルアミンの量は、4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸ナトリウム3の量に対して、2〜2.5当量の範囲に選択される、
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 - 対応する4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸塩が4-ピバロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである、
ことを特徴とする、請求項3に記載の方法。 - 工程b)において、ハロゲン化剤として、塩化チオニルまたは塩化オキサリルを用いる、
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 工程c)において、トリエチルアミンと組み合わせて、塩酸塩またはパラトルエンスルホン酸塩の形状のグリシン酸ベンジルを用いる、
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
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