JP5746181B2 - 引っかき抵抗性、機械的安定性、およびヘイズの向上したポリマー組成物 - Google Patents

引っかき抵抗性、機械的安定性、およびヘイズの向上したポリマー組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ポリマーと、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと化合物Bとを含む組成物、これらの組成物から得られる成形品、ならびに、それぞれ、ポリマーの機械的特性、引っかき抵抗性を向上させるための、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aおよび化合物Bの混合物の使用に関する。
国際公開公報第04/072168号には、ポリマーと、3つのアミド官能基を有する少なくとも1種の化合物と含む組成物について記載されている。
本発明の目的は、機械的特性の向上、特に曲げ弾性率(弾性係数)の向上と、同時にヘイズの向上および引っかき抵抗性の向上とを示すポリマー組成物を提供することであった。
本発明の別の目的は、引っかき抵抗性の向上を示すポリマー組成物を提供することであった。
これらの目的は、請求項1に記載の組成物、請求項16に記載の成形品、ならびに請求項17および19に記載の使用によって解決される。
本発明の組成物は、
(i)ポリマーと、
(ii)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
(iii)ポリマーの質量に対して12〜1000ppmの、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物C、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびそれらの前駆体系、有機リン酸の金属塩およびそれらの前駆体系、ポリオールの金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される化合物Bと
を含む。
当該少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aは、式:
Figure 0005746181
[式中、
1は、−NHC(O)R4または−C(O)NHR5であり、
2は、−NHC(O)R6または−C(O)NHR7であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8または−C(O)NHR9であり、
ここで、R4、R5、R6、R7、R8、およびR9は、同じかまたは異なっていてもよく、ならびにC1〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のヒドロキシで置換されたC2〜20−アルケニル;酸素または硫黄で割り込まれているC2〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたC3〜12−シクロアルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換された(C3〜12−シクロアルキル)−C1〜10−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたビス[C3〜12−シクロアルキル]−C1〜10−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換された、5〜10個の炭素原子を有する二環式または三環式炭化水素基;非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C1〜20−アルコキシ、C1〜20−アルキルアミノ、ジ(C1〜20−アルキル)アミノ、ヒドロキシ、およびニトロから選択される1つ以上の基で置換されたフェニル;非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C3〜12−シクロアルキル、フェニル、C1〜20−アルコキシ、およびヒドロキシから選択される1つ以上の基で置換されたフェニル−C1〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたフェニルエテニル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたビフェニル−(C1〜10−アルキル);非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたナフチル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたナフチル−C1〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたナフトキシメチル;ビフェニルエニル、フルオレニル、アントリル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換された5〜6員環複素環式基;1つ以上のハロゲンを有するC1〜20−炭化水素基;あるいはトリ(C1〜10−アルキル)シリル(C1〜10−アルキル)である]の化合物であり得る。
1〜20−アルキルの例は、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、tert−ブチルメチル、ヘキシル、1−メチルペンチル、ヘプチル、イソヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、オクチル、ノニル、イソノニル、ネオノニル、2,4,4−トリメチルペンチル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、およびヘプタデシルである。
非置換の、または1つ以上のヒドロキシ(例えば、1つ、2つ、または3つのヒドロキシ)で置換されたC2〜20−アルケニルの例は、9−デセニル、8−ヘプタデセニル、および11−ヒドロキシ−8−ヘプタデセニルである。
酸素で割り込まれているC2〜20−アルキルの例は、tert−ブトキシメチル、tert−ブトキシエチル、tert−ブトキシプロピル、およびtert−ブトキシブチルである。
硫黄で割りこまれているC2〜20−アルキルの例は、(H3C)3C−S−CH2−、(H3C)3C−S−C24−、(H3C)3C−S−C36−、および(H3C)3C−S−C48−である。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、3つ、または4つのC1〜4−アルキル)で置換されたC3〜12−シクロアルキルの例は、シクロプロピル、3−メチルシクロプロピル、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−メチルシクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−tert−ブチルシクロヘキシル、およびシクロヘプチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換された(C3〜12−シクロアルキル)−C1〜10−アルキルの例は、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、4−シクロヘキシルブチル、および(4−メチルシクロヘキシル)メチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたビス[C3〜12−シクロアルキル]−C1〜10−アルキルの例は、ジシクロヘキシルメチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換された、5〜20個の炭素原子を有する二環式または三環式炭化水素基の例は、
Figure 0005746181
である。
非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C1〜20−アルコキシ、C1〜20−アルキルアミノ、ジ(C1〜20−アルキル)アミノ、ヒドロキシ、およびニトロから、好ましくはC1〜4−アルキル、C1〜4−アルコキシ、C1〜4−アルキルアミノ、ジ(C1〜4−アルキル)アミノ、ヒドロキシ、およびニトロから選択される1つ以上の基(例えば、1つ、2つ、または3つの基)で置換されたフェニルの例は、フェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−プロピルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−イソプロポキシフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2−ニトロフェニル、3−メチル−6−ニトロフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ジ−tert−ブチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、および3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルである。
非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C3〜12−シクロアルキル、フェニル、C1〜20−アルコキシ、およびヒドロキシから、好ましくはC1〜4−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、フェニル、C1〜4−アルコキシ、およびヒドロキシから選択される1つ以上の基(例えば、1つ、2つ、または3つの基)で置換されたフェニル−C1〜20−アルキルの例は、ベンジル、α−シクロヘキシルベンジル、ジフェニルメチル、1−フェニルエチル、α−ヒドロキシベンジル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、3−メチルベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、および2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたフェニルエテニルの例は、2−(4−メチルフェニル)エテニルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたビフェニル−(C1〜10−アルキル)の例は、4−ビフェニルメチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたナフチルの例は、1−ナフチルおよび2−ナフチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたナフチル−C1〜20−アルキルの例は、1−ナフチルメチルおよび2−ナフチルメチルである。
非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換されたナフトキシメチルの例は、1−ナフトキシメチルである。
ビフェニルエニル、フルオレニル、またはアントリルの例は、それぞれ、2−ビフェニルエニル、9−フルオレニル、1−フルオレニル、または9−アントリルである。
非置換の、あるいは1つ以上のC1〜20−アルキル(例えば、1つ、2つ、または3つのC1〜4−アルキル)で置換された5〜6員環の複素環式基の例は、3−ピリジニル、4−ピリジニル、2−ヒドロキシピリジン−3−イル、3−キノリニル、4−キノリニル、2−フリル、3−フリル、および1−メチル−2−ピリルである。
1つ以上のハロゲン(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの−F、−Cl、または−I)を有するC1〜20−炭化水素基の例は、1−ブロモ−2−メチルプロピル、ジクロロメチル、ペンタフルオロエチル、3,5−ビス[トリフルオロメチル]フェニル、2,3,5,6−テトラフルオロ−p−トリル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、および2,4−ビス[トリフルオロメチル]フェニルである。
式の好ましい化合物において、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6または−C(O)NHR7であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8または−C(O)NHR9であり、
この場合、R4、R6、R7、R8、およびR9は、上記において示した通りの意味を有する。
式(1)のより好ましい化合物において、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6または−C(O)NHR7であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8または−C(O)NHR9であり、
この場合、R4、R6、R7、R8、およびR9は、同じかまたは異なっていてもよく、ならびに、分岐鎖状C3〜20−アルキル;酸素または硫黄で割り込まれているC2〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたC3〜12−シクロアルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換された(C3〜12−シクロアルキル)−C1〜10−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換された、5〜20個の炭素原子を有する二環式または三環式の炭化水素基;非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C1〜20−アルコキシ、C1〜20−アルキルアミノ、ジ(C1〜20−アルキル)アミノ、ヒドロキシ、およびニトロから選択される1つ以上の基で置換されたフェニル;非置換の、あるいはC1〜20−アルキル、C3〜12シクロアルキル、フェニル、C1〜20−アルコキシ、およびヒドロキシから選択される1つ以上の基で置換されたフェニル−C1〜20−アルキル;非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたビフェニル−(C1〜10−アルキル);非置換の、または1つ以上のC1〜20−アルキルで置換されたナフチル−C1〜20−アルキル;またはトリ(C1〜10−アルキル)シリル(C1〜10−アルキル)である。
式(1)のより好ましい化合物において、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8であり、
この場合、R4、R6、およびR8は、上記において示したのと同じ意味を有する。
式(1)のより好ましい化合物において、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8であり、
この場合、R4、R6、およびR8は、同じであるかまたは異なっており、ならびに、分岐鎖状C3〜20−アルキル、好ましくは分岐鎖状C3〜20−アルキル、より好ましくは分岐鎖状C3〜10−アルキル、最も好ましくは1位に第4級C原子を有する分岐鎖状C3〜10−アルキルであり、特に、−C(CH32−HまたはC(CH32−(C1〜C7アルキル)、例えば、C(CH32−CH3である。
分岐鎖状C3〜20−アルキルの例は、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、tert−ブチルメチル、1−メチルペンチル、イソヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、イソノニル、ネオノニル、2,4,4−トリメチルペンチル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、およびヘプタデシルである。
分岐鎖状C3〜10−アルキルの例は、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、tert−ブチルメチル、1−メチルペンチル、イソヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、イソノニル、ネオノニル、2,4,4−トリメチルペンチルである。
少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aは、1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(Ciba社によりCiba(登録商標) lrgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)であり得る。
少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Cは、式:
Figure 0005746181
[式中、
10は、−NHC(O)R13または−C(O)NHR14であり、
11は、−NHC(O)R15または−C(O)NHR16であり、および
12は、−NHC(O)R17または−C(O)NHR18であり、
この場合、R13は、R4に対して上記において示されたのと同じ意味を有し、R14は、R5に対して上記において示されたのと同じ意味を有し、R15は、R6に対して上記において示されたのと同じ意味を有し、R16は、R7に対して上記において示されたのと同じ意味を有し、R17は、R8に対して上記において示されたのと同じ意味を有し、ならびにR18は、R9に対して上記において示されたのと同じ意味を有する]
の化合物であり得る。したがって、式(1)の化合物に対する優先性は、式(2)の化合物に対しても適用される。
好ましい糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体は、式:
Figure 0005746181
[式中、
19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、およびR30は、同じかまたは異なっていてもよく、ならびに、水素、あるいは非置換の、または1つ以上のヒドロキシで置換されているC1〜20−アルキルである]
の化合物であり得る。好ましくは、R30は、1,2−ジヒドロキシエチルである。好ましくは、R19は、水素またはC1〜10−アルキル(例えば、プロピル)である。好ましくは、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、およびR29は、同じかまたは異なっていてもよく、ならびに、水素あるいは非置換のC1〜20−アルキルであり、特に、C1〜10−アルキル、例えば、メチル、エチル、またはプロピルである。好ましくは、R20、R23、R24、R25、R26、R27、R28、およびR29は、水素である。好ましくは、R21、R22、R26、およびR27は、同じかまたは異なっていてもよく、ならびに水素または非置換のC1〜20−アルキルであり、特に、C1〜10−アルキル(例えば、メチル、エチル、またはプロピル)である。
糖アルコールアセタールの例は、1,3:2,4−ビス(ベンジリデン)ソルビトール(Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) Dの商標において販売されている)、1,3:2,4−ビス(4−メチルベンジリデン)ソルビトール(Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) DMの商標において販売されている)、1,3:2,4−ビス(4−エチルベンジリデン)ソルビトール、特に、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(例えば、Milliken社によりMillad(登録商標) 3988の商標で販売されている)である。糖アルコールアセタール誘導体の例は、式(3)[式中、R19、R22、およびR27は、プロピルであり、R30は、1,2−ジヒドロキシエチルであり、ならびに、R20、R21、R23、R24、R25、R26、R28、およびR29は、水素である]の化合物(Milliken社によりMillad(登録商標) NX8000の商標で販売されている)である。
有機酸の金属塩の例は、式:
Figure 0005746181
[式中、M1およびM2は、同じかまたは異なっており、ならびに、カルシウム、ストロンチウム、リチウム、ナトリウム、および一塩基性アルミニウムからなる群より選択され、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、およびR40は、同じかまたは異なっており、ならびに、水素、C1〜9−アルキル[この場合、任意の2つのビシナル(隣接)またはジェミナル(同じ炭素上)なアルキル基は、一緒に6個までの炭素原子の炭素環を形成していてもよい]、ヒドロキシ、C1〜9−アルコキシ、C1〜9−アルキレンオキシ、アミノ、およびC1〜9−アルキルアミノ、ハロゲノ(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨード)、ならびにフェニルからなる群より独立して選択される]
および
Figure 0005746181
[式中、M3およびM4は、同じかまたは異なっており、ならびに、金属陽イオンおよび有機陽イオンからなる群より独立して選択されるか、または当該2つの金属イオンが統合されて単一の金属イオンであり(二価の金属イオン、例えば、カルシウムなど)、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49、およびR50は、同じかまたは異なっており、ならびに、水素、C1〜9−アルキル[この場合、任意の2つのビシナル(隣接)またはジェミナル(同じ炭素上)なアルキル基は、一緒に6個までの炭素原子の炭素環を形成していてもよい]、ヒドロキシ、C1〜9−アルコキシ、C1〜9−アルキレンオキシ、アミノ、およびC1〜9−アルキルアミノ、ハロゲノ(例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨード)、フェニル、ならびにアルキルフェニルからなる群より独立して選択される]
の化合物である。
好ましくは、当該金属陽イオンは、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銀、ナトリウム、リチウム、ルビジウム、カリウムなどからなる群より選択される。この範囲内では、I族およびII族の金属イオンが、概して好ましい。I族およびII族の陽イオンの中でも、ナトリウム、カリウム、カルシウム、およびストロンチウムが好ましく、この場合、ナトリウム、カルシウム、およびリチウムが最も好ましい。さらに、M3およびM4の基は、一緒に単一の金属陽イオン(例えば、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム(一塩基性アルミニウムを含む)、など)を形成していてもよい。
「一塩基性アルミニウム」なる用語は、周知であり、2つのカルボン酸部分に結合している単一の陽イオンとしての水酸化アルミニウム基を包含することが意図される。
式(4)の化合物は、一般的に、単環式カルボン酸塩と呼ばれる。式(4)の化合物の不斉炭素原子の立体化学は、シス体またはトランス体であり得、シス体が好ましい。
式(5)の化合物は、一般的に、二環式カルボン酸塩と呼ばれる。式(5)の化合物の不斉炭素原子の立体化学は、シス体またはトランス体であり得、シス体が好ましく、この場合、シス−エンド体が最も好ましい実施形態である。
有機酸の金属塩の好ましい例は、cis−endo−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二ナトリウム塩(式(5)の二環式カルボン酸塩の例)(Milliken社によりHyperform(登録商標) HPN−68Lの商標において販売されている)、および安息香酸ナトリウム(Ciba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 04の商標において販売されている)である。有機酸の金属塩のさらなる例は、シクロヘキサンジカルボン酸(1R,2S)カルシウム塩(式(4)の単環式カルボン酸塩の例)、およびステアリン酸亜鉛である。シクロヘキサンジカルボン酸(1R,2S)カルシウム塩とステアリン酸亜鉛との2:1混合物は、Milliken社からHyperform(登録商標) HPN−20Eの商標において販売されている。
有機酸の金属塩の他の例は、式:
Figure 0005746181
[式中、M5は、カルシウム、ストロンチウム、リチウム、ナトリウム、および一塩基性アルミニウムからなる群より選択され、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、およびR60は、同じかまたは異なっており、ならびにR31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、およびR40と同じ意味を有し、R61およびR62は、C1〜9−アルキルであり得る]
の化合物である。
有機リン酸の金属塩の例は、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩、例えば、ナトリウム2,2’−メチレンビス(4,6−ジtert−ブチルフェニル)ホスフェート(Ciba社によりCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11の商標において販売されている)である。2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩のさらなる例は、リチウム2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート(Adeka社によりADK Stab NA 71の商標において販売されている)およびアルミニウム−ヒドロキシ−ビス[2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートである。70%のアルミニウム−ヒドロキシ−ビス[2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートおよび30%のミリスチン酸リチウムの混合物が、Adeka社によりADK Stab NA 21の商標において販売されている。
ポリオールの任意の金属塩を使用することができる。特に興味深いのは、ポリヒドロキシル化されたC2〜20−アルカンの二価の金属塩であり、この場合、当該二価の金属は、亜鉛、カルシウム、コバルト、ホウ素、マンガン、鉄、マグネシウム、チタン、または銅である。特に好適なポリオールは、2〜3個の炭素原子を有する(例えば、グリコールまたはグリセロール(グリセリン))。ポリオールの好ましい金属塩は、グリセロールの金属塩(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287の商標において販売されている亜鉛グリセロレート)である。
有機酸の金属塩、有機リン酸の金属塩、およびポリオールの金属塩の前駆体系は、それぞれ対応する酸またはポリオールと塩基(例えば、ステアリン酸リチウムなどの脂肪酸の金属塩)との組み合わせであり得る。当該対応する酸およびポリオールは、塩基と反応して、有機酸のそれぞれの金属塩、有機リン酸のそれぞれの金属塩、およびポリオールのそれぞれの金属塩を形成し得る。
化合物Bは、ポリマーの質量に基づいて、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびその前駆体系、有機リン酸の金属塩およびその前駆体系、ならびにポリオールの金属塩およびその前駆体系からなる群より選択され得る。特に、化合物Bは、有機酸の金属塩、有機リン酸の金属塩、およびポリオールの金属塩、ならびにそれらの前駆体系からなる群より選択され得る。
特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに、化合物Bとして、12〜1000ppmの式(3)の糖アルコールアセタール、特に、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(例えば、Milliken社によりMillad(登録商標) 3988の商標において販売されている)を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmのナトリウム2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11の商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス−[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmのリチウム2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート(例えば、Adeka社によりADK Stab NA 71の商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス−[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmのアルミニウム−ヒドロキシ−ビス[2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート(例えば、Adeka社によりADK Stab NA 21の商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmのcis−endo−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸ジナトリウム塩(例えば、Milliken社によりHyperform(登録商標) HPN−68Lの商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス−[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmの安息香酸ナトリウム(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 04の商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス−[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmの、2部のシクロヘキサンジカルボン酸(1R,2S)カルシウム塩と1部のステアリン酸亜鉛との混合物(例えば、Milliken社によりHyperform(登録商標) HPN−20Eの商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
別の特に好ましい組成物は、化合物Aとして、12〜10000ppmの1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の商標において販売されている)、ならびに化合物Bとして、12〜1000ppmの亜鉛グリセロレート(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287の商標において販売されている)、あるいは(好ましくはないが)それらの前駆体系、を含む。
当該ポリマーは、天然ポリマー、または、好ましくは合成ポリマーであり得る。
当該合成ポリマーの例は、
1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えば、ポリエチレン(場合により、架橋していてもよい)、高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)、および(ULDPE)、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブタ−1−エン、ポリ−4−メチルペンタ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン、またはポリブタジエン、ならびにシクロオレフィンのポリマー、例えば、シクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー。
ポリオレフィン、すなわち、前節で例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくは、ポリエチレンおよびポリプロピレンは、異なる方法、特に以下の方法によって製造することができる:
ラジカル重合(通常、高圧下および高温において)。
b)通常、周期表のIVb、Vb、Vlb、またはVIII族の1種以上の金属を含有する触媒を使用した触媒重合。これらの金属は、通常、1種以上の配位子(典型的には、オキシド、ハライド、アルコラート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル、および/またはアリール)を有し、これらは、π配位またはσ配位のいずれかを取り得る。これらの金属錯体は、遊離状態か、または基材上(典型的には、活性化塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、アルミナ、または酸化ケイ素上)に固定されていてもよい。これらの触媒は、重合媒体に可溶または不溶であり得る。当該触媒は、重合において単独で使用することができ、あるいは、さらなる活性化剤(典型的には、金属アルキル、金属水素化物、金属ハロゲン化アルキル、金属酸化アルキル、または金属アルキルオキサン)を使用してもよく、この場合、当該金属は、周期表のIa、IIa、および/またはIIIa族の元素である。当該活性化剤は、さらなるエステル、エーテル、アミン、またはシリルエーテル基によって、好都合に改質されていてもよい。これらの触媒系は、通常、Phillips、Standard Oil Indiana、Ziegler(−Natta)、TNZ(DuPont)、メタロセン、またはシングルサイト触媒(SSC)と呼ばれている。
2.1)において言及されたポリマーの混合物、例えば、ポリプロピレンとポリイソブチレンの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物(例えば、PP/HDPE、PP/LDPE)、ならびに異なるタイプのポリエチレンの混合物(例えば、LDPE/HDPE)など。
3.モノオレフィンおよびジオレフィンの相互のコポリマー、または他のビニルポリマーとのコポリマー、例えば、プロピレン/エチレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)およびそれらと低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブタ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブタ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、COCのようなエチレン/ノルボルネン)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(この場合、1−オレフィンは、in−situで生成される);プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、またはエチレン/アクリル酸コポリマー、およびそれらの塩(イオノマー)、ならびにエチレンとプロピレンおよびジエン(ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、またはエチリデン−ノルボルネン)とのターポリマー;ならびに、そのようなコポリマー同士の混合物および上記の1)において言及されたポリマーとの混合物、例えば、ポリプロピレン/エチレンプロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA、および交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー、ならびにそれらと他のポリマー(例えば、ポリアミド)との混合物。
4.炭化水素樹脂(例えば、C5〜C9)(それらの水素化修飾物(例えば、粘着付与剤)を含む)、およびポリアルキレンとデンプンの混合物。
1.)〜4.)からのホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチック、またはアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る。ステレオブロックポリマーも含まれる。
5.ビニル芳香族モノマーから誘導される芳香族ホモポリマーおよびコポリマー(スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのすべての異性体、特にp−ビニル−トルエン、エチルスチレンのすべての異性体、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、およびビニルアントラセン、ならびにそれらの混合物を含む)。ホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチック、またはアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る。ステレオブロックポリマーも含まれる。
5a.エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニルおよび塩化ビニル、またはアクリル誘導体、ならびにそれらの混合物、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(インターポリマー)、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレートなど、から選択される前述のビニル芳香族モノマーおよびコモノマーを含むコポリマー;高耐衝撃性スチレンコポリマーと別のポリマーとの混合物(例えば、ポリアクリレート、ジエンポリマー、またはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマー);ならびにスチレンのブロックコポリマー(例えば、スチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、またはスチレン/エチレン/プロピレン/スチレン)。
5b.5.)において言及されたポリマーの水素化から誘導される水素化芳香族ポリマー(特に、アタクチックポリスチレンの水素化によって製造されたポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)(しばしば、ポリビニルシクロヘキサン(PVCH)と呼ばれる)を含む)。
5c.5a.)において言及されたポリマーの水素化から誘導される水素化芳香族ポリマー。
ホモポリマーおよびコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミアイソタクチック、またはアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る。ステレオブロックポリマーも含まれる。
6.環状エーテルのホモポリマーおよびコポリマー(例えば、ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、またはそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマー)。
7.ジカルボン酸およびジオールから誘導されるポリエステルおよび/またはヒドロキシカルボン酸もしくは相応するラクトンから誘導されるポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)、およびポリヒドロキシベンゾエート)、ならびにヒドロキシル末端ポリエーテルから誘導されるブロックコポリエーテルエステル;ならびにポリカーボネートまたは3−マレイミド安息香酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)で修飾されたポリエステル。
8.ポリプロピレンまたはポリエチレンと他のポリマーとのブレンド、例えば、PP/エチレンプロピレンゴム(EPDM)、PP/エチレンプロピレンゴム(EPR)、PP/エチレン酢酸ビニル(EVA)、PP/ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PP/ポリエチレンテレフタレート(PET)、PP/ポリアミド(PA)、PE/エチレンプロピレンゴム(EPDM)、PE/エチレンプロピレンゴム(EPR)、PE/エチレン酢酸ビニル(EVA)、PE/ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PE/ポリエチレンテレフタレート(PET)、PE/ポリアミド(PA)など。
9.メタロセン−ポリプロピレン、メタロセン−ポリエチレン、ならびにそれぞれプロピレンおよびエチレンと他のαオレフィンとの、任意のメタロセン−触媒ベースのコポリマーも本発明の適用および技術的利点の例示に好適である。
好ましい合成ポリマーは、上記の項目1〜3に列挙されている。
合成ポリマーの特に好ましい例は、ポリプロピレンホモポリマー、ランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、ブロックコポリマー、またはポリプロピレンと別の合成ポリマーとのブレンドである。
ポリプロピレンホモポリマーは、ポリマーとしてさらに好ましい。ポリプロピレンホモポリマーは、長鎖の分岐鎖状ポリプロピレンも包含する。
本発明のさらに好ましい実施形態により、当該ポリマーは、エチレン、C4〜C20−α−オレフィン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C20アルカンジエン、C5〜C12シクロアルカンジエン、およびノルボルネン誘導体からなる群より選択される1種以上のコモノマーを含有する、ポリプロピレンホモポリマーあるいはポリプロピレンランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、またはブロックコポリマーであり、プロピレンと当該コモノマーの総量は100%である。
ポリプロピレンコポリマーは、長鎖の分岐鎖状ポリプロピレンコポリマーも包含する。
好適なC4〜C20−α−オレフィンの例は、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、および4−メチル−1−ペンテンである。
好適なC4〜C20アルカンジエンの例は、ヘキサジエンおよびオクタジエンである。
好適なC5〜C12シクロアルカンジエンの例は、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、およびシクロオクタジエンである。
好適なノルボルネン誘導体の例は、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、ジシクロペンタジエン(DCP)、およびメチレン−ドメチレン(domethylene)−ヘキサヒドロナフタリン(MEN)である。
エチレンを含むプロピレンランダムコポリマーは、好ましい合成ポリマーである。プロピレン/エチレンコポリマーは、例えば、50〜99.9質量%、好ましくは80〜99.9質量%、特に、90〜99.9質量%のプロピレンを含む。
コモノマーが、C9〜C20α−オレフィン(例えば、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、または1−エイコセン)、C9〜C20アルカンジエン、C9〜C12シクロアルカンジエン、またはノルボルネン誘導体(例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)またはメチレン−ドメチレン−ヘキサヒドロナフタリン(MEN))であるプロピレンコポリマーは、好ましくは、90モル%超、特に、90〜99.9モル%、または90〜99モル%のプロピレンを含有する。
コモノマーが、C4〜C8α−オレフィン(例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、または4−メチル−1−ペンテン)、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C8アルカンジエン、またはC5〜C8シクロアルカンジエンであるプロピレンコポリマーは、好ましくは、80モル%超、特に、80〜99.9モル%、または80〜99モル%のプロピレンを含有する。
合成ポリマーのさらなる好ましい例は、プロピレン/イソブチレンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、プロピレン/シクロオレフィンコポリマー、プロピレンとエチレンおよびジエン(例えば、ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、またはエチリデン−ノルボルネン)とのターポリマー、プロピレン/1−オレフィンコポリマー(当該1−オレフィンは、in situで生成される)、ならびにプロピレン/一酸化炭素コポリマーである。
合成ポリマーの他の好ましい例は、ポリプロピレンと、プロピレン/エチレンコポリマー、プロピレン/ブチレンコポリマー、ポリエチレン(例えば、HDPEまたはLDPEなど)、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリ−4−メチルペンテン、または交互またはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーとのブレンドである。これらのブレンドは、好ましくは、当該ブレンドの総質量に対して、少なくとも50重量%のポリプロピレンを含有する。
場合により、本発明の有益な効果に悪影響を及ぼさない濃度範囲において、本発明の組成物に追加材料を加えることができる。これらの材料は、潤滑剤、安定化剤、酸化防止剤、抗細菌剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、中和剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、重金属不活性化剤、難燃化剤、潤滑剤、ペルオキシド、ヒドロタルサイト、発泡剤、エラストマー、加工助剤、核形成剤、充填剤、およびそれらの混合物を含み得る。当該追加材料の量は、ポリマーの質量に対して、100〜10000ppmであり得る。
充填剤の例は、繊維ガラス、天然繊維(例えば、大麻およびケナフ)、および無機材料(例えば、玄武岩や、タルクおよびウォラストナイト、(繊維状)オキシ硫酸マグネシウム、白亜、カオリン、粘土、グラファイト、グラフェン、カーボンブラックおよび他の有機もしくは無機顔料、二酸化チタン、ならびに二酸化ケイ素)である。
本発明の当該組成物は、当該ポリマーの質量に対して、12〜10000ppm、12〜5000ppm、12〜1000ppm、12〜500ppm、12〜98、または102〜500ppmの、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aを含み得る。
本発明の当該組成物は、当該ポリマーの質量に対して、12〜500ppm、12〜98ppm、または102〜500ppmの化合物Bを含み得る。
さらに本発明の一部は、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、ポリマーの質量に基づいて12〜1000ppmの、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物C、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびそれらの前駆体系、有機リン酸の金属塩およびそれらの前駆体系、ポリオールの金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される化合物Bとを、ポリマーと混合する工程を含む、本発明の組成物の製造方法である。
さらに本発明の一部は、本発明の組成物から得ることができる成形品である。
当該成形品は、例えば、射出吹込成形、押出し加工、吹込成形、回転成形、成形デコレーション(背面射出成形)、スラッシュ成形、射出成形、同時射出成形、フォーミング、圧縮成形、加圧成形、フィルム押出し加工(キャストフィルム;吹込フィルム)、繊維紡績(織、不織)、延伸(一軸、二軸)、アニール処理、深絞り成形、カレンダー加工、機械的転換、焼結、同時押出し加工、コーティング、積層成形、架橋(放射線、ペルオキシド、シラン)、蒸着、溶接、接着剤、加硫、熱成形、パイプ押出加工、異形押出加工、シート押出加工;シートキャスティング、スピンコーティング、ストラッピング、発泡、再生/再加工、押出コーティング、ビスブレーキング(ペルオキシド、熱)、繊維メルトブローン、スパンボンド、表面処理(コロナ放電、炎、プラズマ)、滅菌(ガンマ線による、電子ビームによる)、ゲルコーティング、テープ押出加工、SMC加工、またはプラスチゾルによって、本発明の組成物から得られる。
成形品は好ましい。当該成形は、特に、射出、吹き込み、圧縮、回転成形もしくはスラッシュ成形、または押出し加工によって行われる。
成形品の例は、フィルム、繊維、形材、管、瓶、タンク、容器である。
さらに、本発明の一部は、
(i)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
(ii)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物C、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびそれらの前駆体系、有機リン酸の金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにポリオールの金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される化合物Bと
からなる混合物の使用であって、ポリマーの機械的性質、特に曲げ弾性率(弾性係数)を向上させるための使用である。
好ましくは、当該ポリマーは、ポリプロピレンホモポリマーあるいは、エチレン、C4〜C20−α−オレフィン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C20アルカンジエン、C5〜C12シクロアルカンジエン、およびノルボルネン誘導体からなる群より選択される1種以上のコモノマーを含有するポリプロピレンランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、またはブロックコポリマーであり、プロピレンと当該コモノマーの総量は100%である。
好ましくは、当該混合物は、
i)式:
Figure 0005746181
[式中、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8であり、
ここで、R4、R6、およびR8は、同じであるか、または異なっており、ならびに、非置換の、または1つ以上のヒドロキシルで置換された分岐鎖状C3〜20−アルキル、好ましくは分岐鎖状C3〜20−アルキル、より好ましくは分岐鎖状C3〜10−アルキル、最も好ましくは1位に第4級C原子を有する分岐鎖状C3〜10−アルキルであり、特にC(CH32−CH3である]
の化合物である、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
ii)有機酸の金属塩、有機リン酸の金属塩、およびポリオールの金属塩、ならびにそれらの前駆体系からなる群より選択される化合物Bと
からなる。
さらに、本発明の一部は、
(i)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
(ii)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物C、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびそれらの前駆体系、有機リン酸の金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにポリオールの金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される化合物Bと
からなる混合物の使用であって、ポリマーの引っかき抵抗性を向上させるための使用である。
好ましくは、当該ポリマーは、ポリプロピレンホモポリマーあるいは、エチレン、C4〜C20−α−オレフィン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C20アルカンジエン、C5〜C12シクロアルカンジエン、およびノルボルネン誘導体からなる群より選択される1種以上のコモノマーを含有するポリプロピレンランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、またはブロックコポリマーであり、プロピレンと当該コモノマーの総量は100%である。
好ましくは、当該混合物は、
i)式:
Figure 0005746181
[式中、
1は、−NHC(O)R4であり、
2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
3は、−NHC(O)R8であり、
この場合、R4、R6、およびR8は、同じであるかまたは異なっており、ならびに、非置換の、または1つ以上のヒドロキシルで置換された分岐鎖状C3〜20−アルキル、好ましくは分岐鎖状C3〜20−アルキル、より好ましくは分岐鎖状C3〜10−アルキル、最も好ましくは1位に第4級C原子を有する分岐鎖状C3〜10−アルキルであり、特にC(CH32−CH3である]
の化合物である、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
ii)糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩、有機リン酸の金属塩、およびポリオールの金属塩、ならびにそれらの前駆体系からなる群より選択される化合物Bと
からなる。
したがって、上記において、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物A、少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物C、糖アルコールアセタールおよびそれらの誘導体、有機酸の金属塩およびそれらの前駆体系、有機リン酸の金属塩およびそれらの前駆体系、ならびにポリオールの金属塩およびそれらの前駆体系、に対して与えられた定義および優先性が、適用される。
本発明の当該ポリマー組成物では、曲げ弾性率(弾性係数)の向上、および、それと同時に引っかき抵抗性の向上およびヘイズの向上が認められる。
本発明の当該ポリマー組成物では、引っかき抵抗性の向上が認められる。化合物Aとして、1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼン(例えば、Ciba社によりCiba(登録商標)Irgaclear(登録商標)XT 386の商標において販売されている)、および化合物Bとして、式(3)の糖アルコールアセタール、特に、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(例えば、Milliken社によりMillad(登録商標) 3988の商標において販売されている)を含むポリマー組成物では、引っかき抵抗性の向上、およびそれと同時に透明性の向上が認められる。
実施例
実施例1〜11および比較例1〜17
第1表に示したような核形成剤および核形成剤の混合物を、4モル%のエチレンを含む、乾燥粉末形態のポリプロピレン(PP)ランダムコポリマー(RD 204 CF、Borealis AG社、オーストリア ウィーン)と、高速ミキサー(Mixaco Lab CM 12)中で混合し、二軸押出機(Berstorff ZE 25 X 33 D)において230℃でペレットに加工する。核形成剤を用いず、ポリプロピレン(PP)ランダムコポリマーを同様に処理する(比較例1)。
Figure 0005746181
第1表。a:ポリプロピレン(PP)ランダムコポリマーの質量に対して質量ベースで。b:Millad(登録商標) 3988 (Milliken社)は、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトールである。c:Ciba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11は、式:
Figure 0005746181
のナトリウム2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートである。d:Hyperform(登録商標) HPN−68L(Milliken社)は、以下の化合物:80質量%のcis−endo−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二ナトリウム塩、10質量%の(Z)−13−ドコセンアミド、および10質量%のアモルファス二酸化ケイ素、のブレンドである。e:Ciba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287は、亜鉛グリセロレートである。f:Ciba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 04は、安息香酸ナトリウムである。g:Ciba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386は、1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼンである。
曲げ弾性率の試験
実施例1〜4、6〜9、および11、ならびに比較例1〜4、6、7、および9〜13、16、および17のペレットを、200℃で射出成形して、厚さ4mm、幅10mm、長さ80mmのバーを得る。
当該バーに対し、ISO 178に従って「3点曲げ試験」を行う。応力−ひずみ曲線の直線領域から、曲げ弾性率または弾性係数(Ef)を決定する。曲げ弾性率または弾性係数は、ポリマー材料の剛性の指標である。結果を第2表にまとめる。
Figure 0005746181
第2表。a〜gは第1表を参照されたい。
h:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmの曲げ弾性率(弾性係数)の計算値=a%×「n ppmのAの曲げ弾性率(弾性係数)」+b%×「n ppmのBの曲げ弾性率(弾性係数)」。例えば、33%のHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび67%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例6)230ppmにおける曲げ弾性率(弾性係数)の計算値=33%×「230ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lの曲げ弾性率(弾性係数)」+67%×「230ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の曲げ弾性率(弾性係数)」=33%×1249+67%×1339=1309.3である。
第2表からわかるように、75ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび155ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386を含むポリプロピレンコポリマー組成物(実施例6)は、230ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lを含むポリプロピレンコポリマー組成物(曲げ弾性率=1249MPa、比較例9)または230ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386を含むポリプロピレンコポリマー組成物(曲げ弾性率=1339MPa、比較例16)と比較して、向上した(より高い)曲げ弾性率(弾性係数)、すなわち、1350 MPaを示す。当該効果は、加法的ではなく、曲げ弾性率(弾性係数)の測定値(1350MPa)と曲げ弾性率(弾性係数)の計算値(1309.3MPa)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第2表では、それぞれ、75ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび75ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例7)、75ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287および75ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例8)、75ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287および155ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例9)を含むポリプロピレンコポリマー組成物の曲げ弾性率(弾性係数)に関して、同様の効果が認められる。
ヘイズの試験
実施例1〜4、6〜9、および11、ならびに比較例1〜7、および9〜17のペレットを、標準的射出成形機(Engel HL 60)を使用して、230℃において、厚さ1mmの板に成形する。
ヘイズ:当該板を、ASTM規格D1003に従って、ヘイズ・ガード・プラス装置(BYK Gardner Gmbh社、ドイツ)を使用して分析する。この試験において、ヘイズは、一般的に、広い角度(2.5°<θ<90°)で散乱した、可視光の一部として定義され、試料の濁度に対する指標である。
結果を第3表にまとめる。
Figure 0005746181
第3表。a〜gは第1表を参照されたい。
i:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmのヘイズの計算値=a%×「n ppmのAのヘイズ」+b%×「n ppmのBのヘイズ」。
例えば、33%のHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび67%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例6)230ppmにおけるヘイズの計算値=33%×「230ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lのヘイズ」+67%×「230ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386のヘイズ」=33%×47.90+67%×14.90=25.8である。
第3表からわかるように、300ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386を含むポリプロピレンコポリマー組成物(実施例1)は、450ppmのMillad(登録商標) 3988(ヘイズ=38.36、比較例3)または450ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(ヘイズ=12.66、比較例14)を含む当該ポリプロピレンコポリマー組成物と比較して、向上した(より低い)ヘイズ、すなわち、11.06を示す。当該効果は、加法的ではなく、ヘイズの測定値(11.06)とヘイズの計算値(29.90)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第3表では、それぞれ、150ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例2)、300ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例3)、150ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例4)、75ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび155ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例6)、75ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび75ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例7)、75ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287および75ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例8)、75ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287および155ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例9)を含むポリプロピレンコポリマー組成物のヘイズに関して、同様の効果が認められる。
引っかき抵抗性の測定
実施例1、2、4、5、10、および11、ならびに比較例1、2、4、5、8、10、12、13、および17のペレットを、標準的射出成形機(Engel HL 60)を使用して、230℃において、厚さ1mmの板に成形する。当該板の引っかき抵抗性は、Erichson Sratch Testerにより、当該板上を1000mm/分の速度で10Nの垂直力において1mm径の鋭いチップを移動させて分析する。引っかき抵抗性の評価は、測定されるL*が変化しにくい試料の透明性または半透明性として目視検査により評価する。結果を第4表にまとめる。透明度も目視検査によって分析する。この結果も第4表にまとめる。
Figure 0005746181
第4表。a〜gは第1表を参照されたい。
第4表からわかるように、それぞれ、300ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例1)、150ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例2)、150ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 11および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例4)、150ppmのHyperform(登録商標) HPN−68Lおよび150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例5)、150ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 287および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例10)、850ppmのCiba(登録商標) Irgastab(登録商標) NA 04および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例11)を含むポリプロピレンコポリマー組成物は、すべてが、高い引っかき抵抗性を示している。300ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例1)、150ppmのMillad(登録商標) 3988および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例2)、を含む当該ポリプロピレンコポリマー組成物は、高い透明性も示している。
実施例12〜14および比較例18〜22
第5表に示したような核形成剤および核形成剤の混合物を、4モル%のエチレンを含む、乾燥粉末形態のポリプロピレン(PP)ランダムコポリマー(RD 204 MFI 8、Borealis AG社、オーストリア ウィーン)と、高速ミキサー(Mixaco Lab CM 12)中で混合し、二軸押出機(Berstorff ZE 25 X 46 D)において230℃でペレットに加工する。
Figure 0005746181
第5表。a:ポリプロピレン(PP)ランダムコポリマーの質量に対して質量ベースで。g:Ciba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386は、1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼンである。j:ADK Stab NA 71(Adeka社)は、式:
Figure 0005746181
のリチウム2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートである。k:ADK Stab NA 21(Adeka社)は、70%のアルミニウム−ヒドロキシ−ビス[2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェート]と30%のミリスチン酸リチウムの混合物である。
曲げ弾性率の測定
実施例12〜13および比較例18〜22のペレットを、200℃で射出成形して、厚さ4mm、幅40mm、長さ80mmのバーを得る。
当該バーに対し、ISO 178に従って「3点曲げ試験」を行う。応力−ひずみ曲線の直線領域から、曲げ弾性率または弾性係数(Ef)を決定する。曲げ弾性率または弾性係数は、ポリマー材料の剛性の指標である。結果を第6表にまとめる。
Figure 0005746181
第6表。a,g,j,およびkは、第5表を参照されたい。
h:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmの曲げ弾性率(弾性係数)の計算値=a%×「n ppmのAの曲げ弾性率(弾性係数)」+b%×「n ppmのBの曲げ弾性率(弾性係数)」。
例えば、50%のADK Stab NA 71jおよび50%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例12)300ppmの曲げ弾性率(弾性係数)の計算値=50%×「300ppmのADK Stab NA 71jの曲げ弾性率(弾性係数)」+50%×「300ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の曲げ弾性率(弾性係数)」=50%×1110+50%×1165=1137.5である。
第6表からわかるように、150ppmのADK Stab NA 71および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例12)を含むポリプロピレンコポリマー組成物は、300ppmのADK Stab NA 71(曲げ弾性率=1110MPa、比較例19)または300ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(曲げ弾性率=1165MPa、比較例22)を含む当該ポリプロピレンコポリマー組成物と比較して、向上した(より高い)曲げ弾性率(弾性係数)、すなわち、1177 MPaを示す。当該効果は、加法的ではなく、曲げ弾性率(弾性係数)の測定値(1177MPa)と曲げ弾性率(弾性係数)の計算値(1137.5MPa)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第6表では、それぞれ、300ppmのADK Stab NA 71および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例13)、300ppmのADK Stab NA 21および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例14)を含むポリプロピレンコポリマー組成物の曲げ弾性率(弾性係数)に関して、同様の効果が認められる。
ヘイズの測定
実施例12〜13および比較例18〜22のペレットを、標準的射出成形機(Arburg 320S)を使用して、200℃において、厚さ2mmの板に成形する。
ヘイズ:当該板を、ASTM規格D1003に従って、ヘイズ・ガード・プラス装置(BYK Gardner Gmbh社、ドイツ)を使用して分析する。この試験において、ヘイズは、一般的に、広い角度(2.5°<θ<90°)で散乱した、可視光の一部として定義され、試料の濁度に対する指標である。
結果を第7表にまとめる。
Figure 0005746181
第7表。a,g,j,およびkは、第5表を参照されたい。
i:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmのヘイズの計算値=a%×「n ppmのAのヘイズ」+b%×「n ppmのBのヘイズ」。
例えば、50%のADK Stab NA 71および50%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例12)300ppmのヘイズの計算値=50%×「300のADK Stab NA 71のヘイズ」+50%×「300ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386のヘイズ」=50%×78.60+50%×59.98=69.29である。
第7表からわかるように、150ppmのADK Stab NA 71および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例12)を含むポリプロピレンコポリマー組成物は、300ppmのADK Stab NA 71(ヘイズ=78.60、比較例19)または300ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(ヘイズ=59.98、比較例22)を含む当該ポリプロピレンコポリマー組成物と比較して、向上した(より低い)ヘイズ、すなわち、41.00を示す。当該効果は、加法的ではなく、測定されたヘイズ(41.00)と算出されたヘイズ(69.29)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第7表では、それぞれ、300ppmのADK Stab NA 71および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例13)、300ppmのADK Stab NA 21および150ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例14)を含むポリプロピレンコポリマー組成物のヘイズに関して、同様の効果が認められる。
実施例15〜17および比較例23〜27
第8表に示したような核形成剤および核形成剤の混合物を、乾燥粉末形態のポリプロピレン(PP)ホモポリマー(Moplen HP 500N、MFI 12)と、高速ミキサー(Mixaco Lab CM 12)中で混合し、230℃で二軸押出機(Berstorff ZE 25 X 46 D)においてペレットに加工する。
Figure 0005746181
第8表。a:ポリプロピレン(PP)ホモポリマーの質量に対して質量ベースで。g,j,およびkは、第5表を参照されたい。
曲げ弾性率の測定
実施例15〜17および比較例23〜27のペレットを、200℃で射出成形して(Arburg 320S)、厚さ4mm、幅40mm、長さ80mmのバーを得る。
当該バーに対し、ISO 178に従って「3点曲げ試験」を行う。応力−ひずみ曲線の直線領域から、曲げ弾性率または弾性係数(Ef)を決定する。曲げ弾性率または弾性係数は、ポリマー材料の剛性の指標である。結果を第9表にまとめる。
Figure 0005746181
第9表。aは第8表を参照されたい。g,j,およびkは、第5表を参照されたい。
h:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmの曲げ弾性率の計算値=a%×「n ppmのAの曲げ弾性率(弾性係数)」+b%×「n ppmのBの曲げ弾性率(弾性係数)」。
例えば、45%のADK Stab NA 71および55%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例15)330ppmの曲げ弾性率(弾性係数)の計算値=45%×「330ppmのADK Stab NA 71の曲げ弾性率(弾性係数)」+55%×「330ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の曲げ弾性率(弾性係数)」=45%×1727+55%×1786=1759.5である。
第9表からわかるように、150ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例15)を含むポリプロピレンホモポリマー組成物は、330ppmのADK Stab NA 71(曲げ弾性率=1727MPa、比較例24)または330ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(曲げ弾性率=1786MPa、比較例27)を含む当該ポリプロピレンホモポリマー組成物と比較して、向上した(より高い)曲げ弾性率(弾性係数)、すなわち、1816MPaを示す。当該効果は、加法的ではなく、曲げ弾性率(弾性係数)の測定値(1816MPa)と曲げ弾性率(弾性係数)の計算値(1759.5MPa)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第9表では、それぞれ、150ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標)Irgaclear(登録商標)XT 386(実施例15)、300ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例16)、300ppmのADK Stab NA 21および180ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例17)を含むポリプロピレンホモポリマー組成物の曲げ弾性率(弾性係数)に関して、同様の効果が認められる。
ヘイズの測定
実施例15〜17および比較例23〜27のペレットを、標準的射出成形機(Arburg 320S)を使用し、200℃において、厚さ2mmの板に成形する。
ヘイズ:当該板を、ASTM規格D1003に従って、ヘイズ・ガード・プラス装置(BYK Gardner Gmbh社、ドイツ)を使用して分析する。この試験において、ヘイズは、一般的に、広い角度(2.5°<θ<90°)で散乱した、可視光の一部として定義され、試料の濁度に対する指標である。
結果を第10表にまとめる。
Figure 0005746181
第10表。aは第8表を参照されたい。g,j,およびkは、第5表を参照されたい。
i:a%のAおよびb%のBの混合物n ppmのヘイズの計算値=a%×「n ppmのAのヘイズ」+b%×「n ppmのBのヘイズ」。
例えば、45%のADK Stab NA 71および55%のCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386の混合物(実施例15)330ppmのヘイズの計算値=45%×「300のADK Stab NA 71のヘイズ」+55%×「300ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386のヘイズ」=45%×86.5+55%×86.0=86.2である。
第10表からわかるように、150ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(実施例15)を含むポリプロピレンホモポリマー組成物は、330ppmのADK Stab NA 71(ヘイズ=86.5、比較例24)または330ppmのCiba(登録商標) Irgaclear(登録商標) XT 386(ヘイズ=86.0、比較例27)を含む当該ポリプロピレンホモポリマー組成物と比較して、向上した(より低い)ヘイズ、すなわち、74.1を示す。当該効果は、加法的ではなく、ヘイズの測定値(74.1)とヘイズの計算値(86.2)とを比較するとわかるように、相乗的である。
第10表では、それぞれ、150ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標)Irgaclear(登録商標)XT 386(実施例15)、300ppmのADK Stab NA 71および180ppmのCiba(登録商標)Irgaclear(登録商標)XT 386(実施例16)、300ppmのADK Stab NA 21および180ppmのCiba(登録商標)Irgaclear(登録商標)XT 386(実施例17)を含むポリプロピレンホモポリマー組成物のヘイズに関して、同様の効果が認められる。
実施例18〜21
第11表に示したような核形成剤の混合物を、4モル%のエチレンを含む乾燥粉末形態のポリプロピレン(PP)ランダムコポリマー(RD 204 CF、Borealis AG社、ウィーン、オーストリア)と、高速ミキサー(Mixaco Lab CM 12)中で混合する。次いで、当該混合物を、一定の窒素パージ下において、共回転式実験室二軸スクリュー押出機(15cm3 Micro−Compounder、DSM Xplore社)を使用し、100rpmのスクリュースピードにおいて、240℃で3分間、激しく溶融混合する。続いて、当該均一な溶融物を10cm3 Micro−Injector(DSM Xplore社)に移し、ここで、当該溶融物を、約8barの圧力において、50℃の金型温度の表面研磨金型へと射出する。これによって得られる円形ディスクは、直径40mm、厚さ1.0mmである。
ヘイズの測定
ヘイズ:当該板を、ASTM規格D1003に従って、室温でヘイズ・ガード・プラス装置(BYK Gardner Gmbh社、ドイツ)を使用して分析する。すべてのヘイズ値は、射出成形の少なくとも24時間後に測定する。
結果を第11表にまとめる。
Figure 0005746181
第11表。a,g,およびjは、第5表を参照されたい。l:ADK Stab NA 71の前駆体は、
Figure 0005746181
である。

Claims (7)

  1. (i)ポリプロピレンホモポリマーあるいは、エチレン、C4〜C20−α−オレフィン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C20アルカンジエン、C5〜C12シクロアルカンジエン、およびノルボルネン誘導体からなる群より選択される1種以上のコモノマーを含有するポリプロピレンランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、またはブロックコポリマーであり、プロピレンおよび前記コモノマーの総量が100%であるポリマーと、
    (ii)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
    (iii)前記ポリマーの質量に基づいて12〜1000ppmの、下記:
    式:
    Figure 0005746181
    [式中、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、およびR30は、同じかまたは異なっており、ならびに、水素あるいは、非置換の、または1つ以上のヒドロキシルで置換されたC1〜20−アルキルである]の糖アルコールアセタールまたはそれらの誘導体、
    cis−endo−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二ナトリウム塩、
    2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩、
    ポリヒドロキシル化されたC2〜20−アルカンの二価の金属塩からなる群より選択されるポリオールの金属塩であって、該二価の金属が、亜鉛、カルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム、チタン、または銅である前記金属塩、
    亜鉛グリセロレート、
    およびそれらの混合物
    からなる群より選択される化合物Bと
    を含む組成物であって、
    前記少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aが、式:
    Figure 0005746181
    [式中、
    1は、−NHC(O)R4であり、
    2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
    3は、−NHC(O)R8であり、
    この場合、R4、R6、およびR8は、同じであるかまたは異なっており、ならびに、分岐鎖状C3〜20−アルキルである]の化合物である、前記組成物。
  2. 前記少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aが、1,3,5−トリス[2,2−ジメチルプロピオニルアミノ]ベンゼンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記化合物Bが、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトールである、請求項1または2に記載の組成物。
  4. ポリマーの質量に基づいて、12〜10,000ppmの前記少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aを含む、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
  5. ポリマーの質量に基づいて、12〜500ppmの化合物Bを含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の組成物。
  6. (ii)少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aと、
    (iii)前記ポリマーの質量に基づいて12〜1000ppmの、下記:
    式:
    Figure 0005746181
    [式中、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、およびR30は、同じかまたは異なっており、ならびに、水素あるいは、非置換の、または1つ以上のヒドロキシルで置換されたC1〜20−アルキルである]の糖アルコールアセタールまたはそれらの誘導体、
    cis−endo−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二ナトリウム塩、
    2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩、
    ポリヒドロキシル化されたC2〜20−アルカンの二価の金属塩からなる群より選択されるポリオールの金属塩であって、該二価の金属が、亜鉛、カルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム、チタン、または銅である前記金属塩、
    亜鉛グリセロレート、
    およびそれらの混合物
    からなる群より選択される化合物Bと
    からなる混合物であって、
    前記少なくとも2つのアミド官能基を有する有機化合物Aが、式:
    Figure 0005746181
    [式中、
    1は、−NHC(O)R4であり、
    2は、−NHC(O)R6であり、ならびに
    3は、−NHC(O)R8であり、
    この場合、R4、R6、およびR8は、同じであるかまたは異なっており、ならびに、分岐鎖状C3〜20−アルキルである]の化合物である、前記混合物を、ポリマーの機械的特性を向上させるために用いる使用であって、前記ポリマーが、ポリプロピレンホモポリマーあるいは、エチレン、C4〜C20−α−オレフィン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C20アルカンジエン、C5〜C12シクロアルカンジエン、およびノルボルネン誘導体からなる群より選択される1種以上のコモノマーを含有するポリプロピレンランダムコポリマー、交互もしくはセグメント化コポリマー、またはブロックコポリマーであり、プロピレンおよび前記コモノマーの総量が100%である、前記使用。
  7. ポリマーの引っかき抵抗性を向上させるための、請求項に記載の混合物の使用。
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