JP5745328B2 - 光受信システム及び伝送機器 - Google Patents
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Description
また、幹線側出力端子又は分岐側出力端子に入力された電源を、切り替え部の切り替え状態に関わらず、幹線側入力端子を介して、その上流の光受信機に供給することができる。従って、切り替え部にサージが発生しなくなり、サージによって切り替え部にストレスが生じることを防止できる。また、電源を分岐器を介して常に光受信機に給電することで、光受信機を自己発熱させて耐湿度性を高めておくことで、光受信機が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
また、電源供給器からの電源供給の有無に応じて切り替え部を自動的に動作させることが可能になるので切り替え部を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、最も簡易に構成された分岐器に係る形態である。
図1は、実施の形態1に係る光受信システム1の構成図である。この図1に示すように、光受信システム1は、光受信機10と、1台の告知放送受信機20と、複数台のテレビ受像機30とを、分岐器40及び分配器50を介して、図示のように接続して構成されている。また、この光受信システム1には、パワーインサータ(各図では「PI」と示す)60が配置されている。なお、告知放送受信機20及びテレビ受像機30については、従来と同様に構成することができるので、その詳細な説明は省略する。また、光受信機10、分配器50、及びパワーインサータ60についても、基本的には従来と同様に構成することができるので、以下では、特に本実施の形態に関連する構成のみを説明し、その他の詳細な説明は省略する。
光受信機10は、電源供給の有無にかかわらず光電変換した信号を出力することができる無給電式の光受信機であって、PD、アンプ、出力端子11を備えて構成されている(PD及びアンプの図示は省略する)。この光受信機10は、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われている場合には、当該パワーインサータ60から供給された電力を出力端子11を介して受電し、この電力を用いて、PDにて光信号を電気信号(以下、RF信号)に変換し、このRF信号からFM信号を取得し、これらRF信号とFM信号を混合して出力端子11を介して外部に出力する。また、光受信機10は、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われていない場合には、PDを無バイアスモードで駆動することにより起電力を発生させ、この電力を用いてRF信号を生成し、このRF信号から取得されたFM信号を出力端子11を介して外部に出力する。以下では、光受信機10から出力されるRF信号、FM信号、あるいはこれらの混合信号を、特に相互に区別する必要がない場合には単に「信号」と称する。このような無給電式の光受信機10の具体的な回路構成としては、上述の特許文献1に開示されている構成等を適用することができる。なお、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われている場合とは、通常は非停電時を意味し、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われていない場合とは、通常は停電時を意味するが、後者の場合としては、非停電時であっても、パワーインサータ60が故障したり、パワーインサータ60の電源が誤って抜かれたりする場合も含み得る。以下では、光受信システム1に配置された各機器に対して電源が供給されている状態を「給電時」と称し、これら各機器に対して電源が供給されていない状態をその原因に関わらず「無給電時」と称する。
分岐器40は、上流側から入力された信号を分岐して下流側に出力する伝送機器である。図2には、分岐器40の回路図を示す。この図2に示すように、分岐器40は、幹線側入力端子41、幹線側出力端子42、分岐側出力端子43、分岐部44、切り替え部45、直流カットコンデンサ46〜48、及びチョークコイル49を備えて構成されている。
さらに、分岐器40の分岐部44の構成について説明する。図3には、分岐部44の回路図を示す。この図3に示すように、分岐部44は、上述の幹線側内部入力端子44a、幹線側内部出力端子44b、及び分岐側内部出力端子44cに加えて、高周波トランス44d及び抵抗44eを図示のように接続して構成されている。この図3から明らかなように、分岐部44の内部の送電系統は、幹線側内部入力端子44aから幹線側内部出力端子44bに至る系統が幹線系統となっており、幹線側内部入力端子44aから分岐側内部出力端子44cに至る系統が分岐線系統となっている。
図1において、パワーインサータ60は、光受信機10に対してDC電源(電圧)を給電するための電源供給器である。このパワーインサータ60は、分岐器40の分岐側出力端子43と告知放送受信機20との相互間に接続されている。
次に、このように構成された光受信システム1の動作について説明する。まず、給電時には、第1スイッチ45a及び第2スイッチ45bを図2の点線の状態に切り替えることにより、幹線側入力端子41を分岐部44の幹線側内部入力端子44aに接続し、分岐側出力端子43を分岐部44の分岐側内部出力端子44cに接続する。この状態においては、パワーインサータ60から供給された電力が、分岐器40の分岐側出力端子43、チョークコイル49、及び幹線側入力端子41を順次介して、光受信機10に供給される。そして、光受信機10の出力端子から出力された信号が、分岐器40の幹線側入力端子41に入力され、分岐部44で分岐されて、幹線側出力端子42と分岐側出力端子43を介して出力される。幹線側出力端子42から出力された信号は、分配器50で分配されて、各テレビ受像機30に入力される。分岐側出力端子43から出力された信号は、告知放送受信機20に入力される。この結果、テレビ受像機30によるTV受像と、告知放送受信機20による告知放送が可能になる。
このように実施の形態1によれば、分岐器40に対する給電が行われている場合には、分岐器40の幹線系統を介して信号をテレビ受像機30に出力できるので、分岐器40に対して分配器50等を介して複数台のテレビ受像機30を接続した場合であっても、各テレビ受像機30に対して十分な出力の信号を伝送することができる。また、分岐器40に対する給電が行われていない場合には、分岐部44を介することなく、信号を告知放送受信機20に出力できるので、分岐部44における信号損失を生じさせることなく、告知放送受信機20に対して十分な出力の信号を伝送することができる。従って、分岐器40に対して、給電時と無給電時の各々に適した形態で、テレビ受像機30や告知放送受信機20の接続を行うことができる。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の形態1と同様の分岐器に対して、さらに、幹線側出力端子からの電源供給を可能とした形態である。ただし、実施の形態2の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図4は、実施の形態2に係る分岐器70の回路図である。この図4に示すように、分岐器70において、幹線側入力端子41と幹線側出力端子42とを接続する線路には、チョークコイル71、72とダイオード73が設けられており、幹線側入力端子41と分岐側出力端子43とを接続する線路には、実施の形態1のチョークコイル49に加えて、チョークコイル74とダイオード75が設けられている。チョークコイル71、72は、幹線側入力端子41と幹線側出力端子42とを、切り替え部45を介することなく、相互に接続する第1給電路を構成する。チョークコイル49、74は、幹線側入力端子41と分岐側出力端子43とを、切り替え部45を介することなく、相互に接続する第1給電路を構成する。このような構成によれば、パワーインサータ60を、幹線側出力端子42の下流側と分岐側出力端子43の下流側とのいずれに設けた場合であっても、光受信機10への電源供給を行うことができ、光受信システム1の構成の自由度を高めることができる。ダイオード73は、幹線側出力端子42への電源の逆流を防止するものであり、ダイオード75は、分岐側出力端子43への電源の逆流を防止するものである。また、この構成では、幹線側出力端子42分岐側出力端子43の両方から電圧が印加された場合、電圧源同士の接続になるために電源が故障する可能性があるが、ダイオード73、75を入れているため、電源同士の衝突を防止することができる。
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、パワーインサータ60を、幹線側出力端子42の下流側と分岐側出力端子43の下流側とのいずれに設けることもできるので、光受信システム1の構成の自由度を高めることができる。
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、実施の形態1と同様の分岐器の切り替え部を、当該分岐器の下流側に配置された電源供給器から供給された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態3の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図5は、実施の形態3に係る分岐器80の回路図である。この図5に示すように、分岐器80には、リレー81、82とチョークコイル83が設けられている。これらリレー81、82は、分岐側出力端子43に接続されており、分岐側出力端子43の下流側に配置されたパワーインサータ60から供給され分岐側出力端子43に入力された電源によって駆動される。このうち、一方のリレー81は、第1スイッチ45aを駆動するものであり、他方のリレー82は、第2スイッチ45bを駆動するものである。そして、給電時には、リレー81は、幹線側入力端子41を分岐部44の幹線側内部入力端子44aに接続し、他方のリレー82は、分岐側出力端子43を分岐部44の分岐側内部出力端子44cに接続する。無給電時には、これらリレー81、82は、幹線側入力端子41を、分岐部44を介することなく、分岐側出力端子43に接続する。また、チョークコイル83は、リレー81、82のコイルラインに対する交流成分をカットするコイルであり、分岐側出力端子43とリレー81、82の相互間に接続されている。ただし、リレー81、82の駆動電流が小さい場合には、チョークコイル83に代えて、単なるコイルを使用してもよい。また、リレー81、82のコイルで交流成分をカットできる場合には、チョークコイル83を省略してもよい。
このように実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、パワーインサータ60からの電源供給の有無に応じて切り替え部45を自動的に動作させることが可能になるので切り替え部45を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、実施の形態2と同様の分岐器の切り替え部を、実施の形態3と同様に、当該分岐器の下流側に配置された電源供給器から供給された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態4の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2、3と同様であるものとし、実施の形態2、3と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2、3の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図6は、実施の形態4に係る分岐器90の回路図である。この図6に示すように、分岐器90には、リレー91、92が設けられている。これらリレー91、92は、分岐側出力端子43に接続されており、分岐側出力端子43の下流側に配置されたパワーインサータ60から供給され分岐側出力端子43に入力された電源によって駆動される。このうち、一方のリレー91は、第1スイッチ45aを駆動するものであり、他方のリレー92は、第2スイッチ45bを駆動するものである。そして、給電時には、リレー91は、幹線側入力端子41を分岐部44の幹線側内部入力端子44aに接続し、他方のリレー92は、分岐側出力端子43を分岐部44の分岐側内部出力端子44cに接続する。無給電時には、これらリレー91、92は、幹線側入力端子41を、分岐部44を介することなく、分岐側出力端子43に接続する。
このように実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果に加えて、実施の形態3と同様に、パワーインサータ60からの電源供給の有無に応じて切り替え部45を自動的に動作させることが可能になるので、切り替え部45を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態5について説明する。この実施の形態5は、実施の形態3と同様の分岐器の切り替え部を、電気式スイッチとして構成した形態である。ただし、実施の形態5の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態3と同様であるものとし、実施の形態3と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態3の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図7は、実施の形態5に係る分岐器100の回路図である。この図7に示すように、分岐器100には、切り替え部101、直流カットコンデンサ102〜106、及び直流用コイル107が設けられている。切り替え部101は、給電時には、幹線側入力端子41を分岐部44の幹線側内部入力端子44aに接続すると共に、分岐側出力端子43を分岐部44の分岐側内部出力端子44cに接続し、無給電時には、幹線側入力端子41を、分岐部44を介することなく、分岐側出力端子43に接続する切り替え手段である。
このように構成された切り替え部101において、給電時には、パワーインサータ60から分岐側出力端子43に電圧が印加されると、交流カットコイル108bと電流制限抵抗108cを介して、ピンダイオード108aに電流が流れることで、当該ピンダイオード108aのインピーダンスが小さくなると共に、交流カットコイル109bと電流制限抵抗109cを介して、ピンダイオード109aに電流が流れることで、当該ピンダイオード109aのインピーダンスが小さくなる。従って、第1回路ブロック108及び第2回路ブロック109がオンになり、分岐側出力端子43と幹線側入力端子41とを分岐部44を介して接続する線路が実質的に接続状態になる。また、給電時には、パワーインサータ60から分岐側出力端子43に電圧が印加されると、FET110a、111aのゲート−ソース間に負電圧(ソース電圧に対してゲート電圧が低い)が印加され、FET110a、111aのインピーダンスが大きくなるので、第3回路ブロック110及び第4回路ブロック111がオフになり、分岐側出力端子43と幹線側入力端子41とを直接接続する線路が実質的に非接続状態になる。
このように実施の形態5によれば、実施の形態3と同様の効果に加えて、切り替え部101を電気式のスイッチとして構成することで、その信頼性を一層向上させることができる。さらに、実施の形態3と同様に、給電の有無に応じて切り替え部101を自動的に動作させることが可能になるので、切り替え部101を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態6について説明する。この実施の形態6は、実施の形態5と同様の分岐器に対して、分岐側出力端子ではなく幹線側出力端子からの電源供給を可能とした形態である。ただし、実施の形態6の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態5と同様であるものとし、実施の形態5と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態5の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図8は、実施の形態6に係る分岐器120の回路図である。この図8に示すように、分岐器120には、分岐側出力端子43とピンダイオード109aとを接続する線路に直流カットコンデンサ121が配置されており、この線路から幹線側出力端子42と直流カットコンデンサ104との間に至る線路にコイル122が設けられている。この構成によれば、給電時には、パワーインサータ60から幹線側出力端子42に電圧が印加されると、直流用コイル107を介して、ピンダイオード108aに直流電流が流れる。また、コイル122を介して、ピンダイオード109aに直流電流が流れると共に、FET111aに直流バイアスが印加され、第1〜第4回路ブロック108〜111が実施の形態5と同様に動作する。
このように実施の形態6によれば、幹線側出力端子42の下流側にパワーインサータ60を配置した場合であっても、実施の形態5と同様の効果を得ることができ、光受信システム1の構成の自由度を高めることができる。
次に、実施の形態7について説明する。この実施の形態7は、実施の形態5と同様の分岐器に対して、実施の形態2と同様に、分岐側出力端子に加えて幹線側出力端子からの電源供給を可能とした形態である。ただし、実施の形態7の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2、5と同様であるものとし、実施の形態2、5と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2、5の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図9は、実施の形態7に係る分岐器130の回路図である。この図9に示すように、分岐器130には、チョークコイル49、71、72、74、ダイオード73、75、及びコイル131が設けられている。この構成では、分岐側出力端子43の下流側にパワーインサータ60を配置した場合、給電時には、チョークコイル49、ダイオード75、チョークコイル74、幹線側入力端子41を順次経る第1給電路を介して、光受信機10に電源が給電される。また、幹線側出力端子42の下流側にパワーインサータ60を配置した場合、給電時には、チョークコイル71、ダイオード73、チョークコイル72、幹線側入力端子41を順次経る第1給電路を介して、光受信機10に電源が給電される。また、ダイオード75によって、分岐側出力端子43への電源の逆流が防止され、ダイオード73によって、幹線側出力端子42への電源の逆流が防止される。また、幹線側出力端子42と分岐側出力端子43の両方から電圧が印加された場合であっても、ダイオード73、75を入れているため、電源同士の衝突を防止することができる。コイル131は、ピンダイオード109aに直流電流を流すためのコイルである。
このように実施の形態7によれば、実施の形態5と同様の効果に加えて、パワーインサータ60を、幹線側出力端子42の下流側と分岐側出力端子43の下流側とのいずれに設けることもできるので、光受信システム1の構成の自由度を高めることができる。
次に、実施の形態8について説明する。この実施の形態8は、実施の形態1と同様の分岐器の切り替え部を、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態8の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図10は、実施の形態8に係る分岐器140の回路図である。この図10に示すように、分岐器140には、電源入力端子141とチョークコイル142が設けられている。電源入力端子141は、図示しないACアダプタ(外部電源)から供給されたDC電源の入力を受ける端子である。チョークコイル142は、電源入力端子141に入力された電源を、分岐部44及び切り替え部45を介することなく、幹線側入力端子41に給電する第2給電路を構成する。この構成によれば、ACアダプタから電源入力端子141に供給された電源を、切り替え部45の切り替え状態に関わらず、幹線側入力端子41を介して光受信機10に供給することができる。このため、図1のパワーインサータ60の機能を分岐器140に持たせることができ、パワーインサータ60を省略することができる。
このように実施の形態8によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、分岐器140の下流側のパワーインサータ60を省略することができるので、光受信システム1を一層簡易かつ安価に構成することができる。
次に、実施の形態9について説明する。この実施の形態9は、実施の形態3と同様の分岐器の切り替え部を、実施の形態8と同様に、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態9の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態3、8と同様であるものとし、実施の形態3、8と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態3、8の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図11は、実施の形態9に係る分岐器150の回路図である。この図11に示すように、分岐器150においては、電源入力端子141とチョークコイル142を接続する線路に、リレー81、82が接続されている。そして、外部電源から電源入力端子141を介して給電が行われている場合には、リレー81は、第1スイッチ45aを図示点線側に切り替えることによって、幹線側入力端子41を分岐部44の幹線側内部入力端子44aに接続し、リレー82は、第2スイッチ45bを図示点線側に切り替えることによって、分岐側出力端子43を分岐部44の分岐側内部出力端子44cに接続する。また、外部電源から電源入力端子141を介して給電が行われていない場合には、これらリレー81、82は、第1スイッチ45aと第2スイッチ45bを図示実線側に切り替えることによって、幹線側入力端子41を、分岐部44を介することなく、分岐側出力端子43に接続する。
このように実施の形態9によれば、外部電源からの電源供給の有無に応じて切り替え部45を自動的に動作させることが可能になるので切り替え部45を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。また、パワーインサータ60を省略することができるので、光受信システム1を一層簡易かつ安価に構成することができる。
次に、実施の形態10について説明する。この実施の形態10は、実施の形態6と同様の分岐器の切り替え部を、実施の形態8と同様に、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態10の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態6、8と同様であるものとし、実施の形態6、8と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態6、8の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図12は、実施の形態10に係る分岐器160の回路図である。この図12に示すように、分岐器160には、コイル161、162が設けられている。この構成によれば、給電時には、電源入力端子141に電圧が印加されると、コイル161を介して、ピンダイオード108aに直流電流が流れると共に、コイル162を介して、FET111aに直流バイアスが印加され、第1〜第4回路ブロック108〜111が実施の形態6と同様に動作する。
このように実施の形態10によれば、実施の形態6と同様の効果に加えて、パワーインサータ60を省略することができるので、光受信システム1を一層簡易かつ安価に構成することができる。
次に、実施の形態11について説明する。この実施の形態11は、実施の形態2と同様の分岐器の切り替え部を、分岐器の下流側に配置した電源供給器から供給され幹線側出力端子又は分岐側出力端子のいずれかに入力された電源や、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態11の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2と同様であるものとし、実施の形態2と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図13は、実施の形態11に係る分岐器170の回路図である。この図13に示すように、分岐器170には、電源入力端子141とダイオード171が設けられている。この構成では、分岐側出力端子43の下流側にパワーインサータ60を配置した場合、給電時には、チョークコイル49、ダイオード75、チョークコイル74、及び幹線側入力端子41を順次経る第1給電路を介して、光受信機10に電源が給電される。また、幹線側出力端子42の下流側にパワーインサータ60を配置した場合、給電時には、チョークコイル71、ダイオード73、チョークコイル72、及び幹線側入力端子41を順次経る第1給電路を介して、光受信機10に電源が給電される。あるいは、図示しないACアダプタ(外部電源)を電源入力端子141に接続した場合、給電時には、ダイオード171、チョークコイル72、及び幹線側入力端子41を順次経る第2給電路を介して、光受信機10に電源が給電される。また、ダイオード171によって、電源入力端子141への電源の逆流が防止されると共に、幹線側出力端子42や分岐側出力端子43から電圧が印加された場合であっても、電源同士の衝突を防止することができる。なお、ダイオード171のカソードを、ダイオード75とチョークコイル74の間に接続するようにしてもよい。また、幹線側出力端子42から幹線側入力端子41に至る第1給電路と、分岐側出力端子43から幹線側入力端子41に至る第1給電路のうち、不要な第1給電路については省略してもよい。
このように実施の形態11によれば、実施の形態2と同様の効果に加えて、幹線側出力端子42、分岐側出力端子43、及び電源入力端子141のいずれを介しても電源供給を行うことが可能になるので、光受信システム1の構成の自由度を一層高めることができる。
次に、実施の形態12について説明する。この実施の形態12は、実施の形態4と同様の分岐器の切り替え部を、実施の形態11と同様に、分岐器の下流側に配置した電源供給器から供給され幹線側出力端子又は分岐側出力端子のいずれかに入力された電源や、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態12の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態4、11と同様であるものとし、実施の形態4、11と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態4、11の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図14は、実施の形態12に係る分岐器180の回路図である。この図14に示すように、分岐器180には、電源入力端子141とダイオード171が設けられている。この構成によれば、幹線側出力端子42又は分岐側出力端子43の下流側にパワーインサータ60を配置し、あるいは、電源入力端子141に外部電源を接続することで、幹線側入力端子41を介して光受信機10に電源供給を行うことが可能になる。
このように実施の形態12によれば、実施の形態4と同様の効果に加えて、幹線側出力端子42、分岐側出力端子43、及び電源入力端子141のいずれを介しても電源供給を行うことが可能になるので、光受信システム1の構成の自由度を一層高めることができる。
次に、実施の形態13について説明する。この実施の形態13は、実施の形態7と同様の分岐器の切り替え部を、実施の形態11と同様に、分岐器の下流側に配置した電源供給器から供給され幹線側出力端子又は分岐側出力端子のいずれかに入力された電源や、分岐器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態13の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態7、11と同様であるものとし、実施の形態7、11と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態7、11の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図15は、実施の形態13に係る分岐器190の回路図である。この図15に示すように、分岐器190には、電源入力端子141とダイオード171が設けられている。この構成によれば、幹線側出力端子42又は分岐側出力端子43の下流側にパワーインサータ60を配置し、あるいは、電源入力端子141に外部電源を接続することで、幹線側入力端子41を介して光受信機10に電源供給を行うことが可能になる。
このように実施の形態13によれば、実施の形態7と同様の効果に加えて、幹線側出力端子42、分岐側出力端子43、及び電源入力端子141のいずれを介しても電源供給を行うことが可能になるので、光受信システム1の構成の自由度を一層高めることができる。
次に、実施の形態14について説明する。この実施の形態14は、実施の形態1の分岐器に分配機能を統合することによって構成された分配器に係る形態である。ただし、実施の形態14の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図16は、実施の形態14に係る光受信システム2の構成図である。この図16に示すように、光受信システム2は、光受信機10と、1台の告知放送受信機20と、複数台のテレビ受像機30とを、分配器200を介して、図示のように接続して構成されている。
分配器200は、上流側から入力された信号を分岐及び分配して下流側に分配出力する伝送機器である。図17には、分配器200の回路図を示す。この図17に示すように、分配器200は、図2の分岐器40の直流カットコンデンサ47と幹線側出力端子42に代えて、分配部201、直流カットコンデンサ47a〜47d、及び第1から第4幹線側出力端子42a〜42dを備えて構成されている。
このように実施の形態14によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、分岐機能と分配機能を統合することができ、分配器を別途に設ける必要がなくなるので、光受信システム2を一層簡易かつ安価に構成することができる。
最後に、実施の形態15について説明する。この実施の形態15は、実施の形態14と同様の分配器に対して、実施の形態2と同様に、さらに、幹線側出力端子からの電源供給を可能とした形態である。ただし、実施の形態15の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2、14と同様であるものとし、実施の形態2、14と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2、14の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図19は、実施の形態15に係る分配器210の回路図である。この図19に示すように、分配器210において、幹線側入力端子41と第1幹線側出力端子42aとを接続する線路には、チョークコイル71、72とダイオード73が設けられており、幹線側入力端子41と分岐側出力端子43とを接続する線路には、実施の形態1のチョークコイル49に加えて、チョークコイル74とダイオード75が設けられている。この構成によれば、パワーインサータ60を、第1幹線側出力端子42aの下流側と分岐側出力端子43の下流側とのいずれに設けた場合であっても、光受信機10への電源供給を行うことができ、光受信システム1の構成の自由度を高めることができる。なお、幹線側入力端子41と第2から第4幹線側出力端子42b〜42dとを接続する線路を設け、この線路にチョークコイル71、72とダイオード73を設けることにより、第2から第4幹線側出力端子42b〜42dの下流側にパワーインサータ60を配置できるようにしてもよい。
このように実施の形態15によれば、実施の形態2と同様の効果に加えて、分岐機能と分配機能を統合することができ、分配器を別途に設ける必要がなくなるので、光受信システム2を一層簡易かつ安価に構成することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
光受信機10、分岐器40、70、80、90、100、120、130、140、150、160、170、180、190、分岐部44、分配器200、210、及び分配部201の具体的な回路構成としては、上記説明したこれらの機能を奏することができる限りにおいて、各実施の形態で例示した回路構成以外にも、公知の回路構成を適用することができる。
各実施の形態は、相互に組み合わせることもできる。例えば、図17、19に示した分配部201を、図5から図15に示した分岐器80、90、100、120、130、140、150、160、170、180、190に同様に設けてもよい。
(付記)
付記1の伝送機器は、上流側から入力された信号を分岐又は分配して下流側に出力する伝送機器であって、上流側からの信号の入力を受ける幹線側入力端子と、下流側へ信号を出力する幹線側出力端子と、下流側へ信号を出力する分岐側出力端子と、分岐部と、切り替え部とを備え、前記分岐部は、上流側からの信号の入力を受ける幹線側内部入力端子と、下流側へ信号を出力するものであって前記幹線側出力端子に接続された幹線側内部出力端子と、下流側へ信号を出力する分岐側内部出力端子とを備え、前記切り替え部は、当該伝送機器に対する給電が行われている場合には、前記幹線側入力端子を前記分岐部の幹線側内部入力端子に接続すると共に、前記分岐側出力端子を前記分岐部の前記分岐側内部出力端子に接続し、当該伝送機器に対する給電が行われていない場合には、前記幹線側入力端子を、前記分岐部を介することなく、前記分岐側出力端子に接続する。
付記2の伝送機器は、付記1に記載の伝送機器において、前記幹線側出力端子又は前記分岐側出力端子に入力された電源を、前記分岐部及び前記切り替え部を介することなく、前記幹線側入力端子に給電する第1給電路を備える。
付記3の伝送機器は、付記1又は2に記載の伝送機器において、前記切り替え部は、当該伝送機器の下流側に配置された電源供給器から供給され前記幹線側出力端子又は前記分岐側出力端子に入力された電源によって駆動され、前記電源供給器から給電が行われている場合には、前記幹線側入力端子を前記分岐部の幹線側内部入力端子に接続すると共に、前記分岐側出力端子を前記分岐部の前記分岐側内部出力端子に接続し、前記電源供給器から給電が行われていない場合には、前記幹線側入力端子を、前記分岐部を介することなく、前記分岐側出力端子に接続する。
付記4の伝送機器は、付記1から3のいずれか一項に記載の伝送機器において、外部電源から供給された電源の入力を受ける電源入力端子と、前記電源入力端子に入力された電源を、前記分岐部及び前記切り替え部を介することなく、前記幹線側入力端子に給電する第2給電路を備える。
付記5の伝送機器は、付記4に記載の伝送機器において、前記切り替え部は、前記電源入力端子に入力された電源によって駆動され、前記外部電源から給電が行われている場合には、前記幹線側入力端子を前記分岐部の幹線側内部入力端子に接続すると共に、前記分岐側出力端子を前記分岐部の前記分岐側内部出力端子に接続し、前記外部電源から給電が行われていない場合には、前記幹線側入力端子を、前記分岐部を介することなく、前記分岐側出力端子に接続する。
付記6の伝送機器は、付記1から5のいずれか一項に記載の伝送機器において、前記幹線側出力端子を複数設け、複数の前記幹線側出力端子と前記分岐部の前記幹線側内部出力端子との間に、分配部を設けた。
付記7の光受信システムは、光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、前記光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、前記光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、前記光受信機にて変換されたRF信号とFM信号を分岐又は分配し、当該分岐又は分配されたRF信号を前記テレビ受像機に送信すると共に、当該分岐又は分配されたRF信号とFM信号を前記告知放送受信機に送信する伝送機器とを備えた光受信システムであって、前記伝送機器を、前記付記1から6のいずれか一項に記載の伝送機器として構成した。
付記8の光受信システムは、付記7に記載の光受信システムにおいて、前記伝送機器と前記告知放送受信機との相互間に、前記伝送機器を介して前記光受信機に対して電源を供給するための電源供給器を配置した。
(付記の効果)
このように、付記1に記載の伝送機器によれば、伝送機器に対する給電が行われている場合には、伝送機器の幹線系統を介して信号をテレビ受像機に出力できるので、伝送機器に対して分配器等を介して複数台のテレビ受像機を接続した場合であっても、各テレビ受像機に対して十分な出力の信号を伝送することができる。また、伝送機器に対する給電が行われていない場合には、分岐部を介することなく、信号を告知放送受信機に出力できるので、分岐部における信号損失を生じさせることなく、告知放送受信機に対して十分な出力の信号を伝送することができる。従って、伝送機器に対して、給電時と無給電時の各々に適した形態で、テレビ受像機や告知放送受信機の接続を行うことができる。
また、付記2に記載の伝送機器によれば、幹線側出力端子又は分岐側出力端子に入力された電源を、切り替え部の切り替え状態に関わらず、幹線側入力端子を介して、その上流の光受信機に供給することができる。従って、切り替え部にサージが発生しなくなり、サージによって切り替え部にストレスが生じることを防止できる。また、電源を分岐器を介して常に光受信機に給電することで、光受信機を自己発熱させて耐湿度性を高めておくことで、光受信機が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
また、付記3に記載の伝送機器によれば、電源供給器からの電源供給の有無に応じて切り替え部を自動的に動作させることが可能になるので切り替え部を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
また、付記4に記載の伝送機器によれば、伝送機器の下流側の電源供給器を省略することができるので、光受信システムを一層簡易かつ安価に構成することができる。
また、付記5に記載の伝送機器によれば、外部電源からの電源供給の有無に応じて切り替え部を自動的に動作させることが可能になるので切り替え部を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
また、付記6に記載の伝送機器によれば、分岐機能と分配機能を統合することができ、分配器を別途に設ける必要がなくなるので、光受信システムを一層簡易かつ安価に構成することができる。
また、付記7に記載の光受信システムによれば、伝送機器に対する給電が行われている場合には、伝送機器の幹線系統を介して信号をテレビ受像機に出力できるので、伝送機器に対して分配器等を介して複数台のテレビ受像機を接続した場合であっても、各テレビ受像機に対して十分な出力の信号を伝送することができる。また、伝送機器に対する給電が行われていない場合には、分岐部を介することなく、信号を告知放送受信機に出力できるので、分岐部における信号損失を生じさせることなく、告知放送受信機に対して十分な出力の信号を伝送することができる。従って、伝送機器に対して、給電時と無給電時の各々に適した形態で、テレビ受像機や告知放送受信機の接続を行うことができる。
また、付記8に記載の光受信システムによれば、伝送機器を配置した場合においても、伝送機器を使用していない従来の光受信システムと同様に、電源供給器の電源により光受信機を動作させることが可能になる。
10、301 光受信機
11 出力端子
20、304 告知放送受信機
30、303 テレビ受像機
40、70、80、90、100、120、130、140、150、160、170、180、190、302 分岐器
41 幹線側入力端子
42 幹線側出力端子
42a 第1幹線側出力端子
42b 第2幹線側出力端子
42c 第3幹線側出力端子
42d 第4幹線側出力端子
43 分岐側出力端子
44 分岐部
44a、201a 幹線側内部入力端子
44b 幹線側内部出力端子
44c 分岐側内部出力端子
44d、201f〜201j 高周波トランス
44e、110b、110c、111b、111c 抵抗
45、101 切り替え部
46〜48、47a〜47d、102〜106、121 直流カットコンデンサ
49、71、72、74、83、142 チョークコイル
50 分配器
60 パワーインサータ
73、75、171 ダイオード
81、82、91、92 リレー
107 直流用コイル
108 第1回路ブロック
109 第2回路ブロック
110 第3回路ブロック
111 第4回路ブロック
108a、109a ピンダイオード
108b、109b 交流カットコイル
108c、109c 電流制限抵抗
110a、111a FET
122、131、161、162 コイル
141 電源入力端子
200、210 分配器
201 分配部
201b 第1幹線側内部出力端子
201c 第2幹線側内部出力端子
201d 第3幹線側内部出力端子
201e 第4幹線側内部出力端子
201m、201n コンデンサ
Claims (6)
- 上流側から入力された信号を分岐又は分配して下流側に出力する伝送機器であって、
上流側からの信号の入力を受ける幹線側入力端子と、
下流側へ信号を出力する幹線側出力端子と、
下流側へ信号を出力する分岐側出力端子と、
分岐部と、
切り替え部と、
前記幹線側出力端子又は前記分岐側出力端子に入力された電源を、前記分岐部及び前記切り替え部を介することなく、前記幹線側入力端子に給電する第1給電路とを備え、
前記分岐部は、上流側からの信号の入力を受ける幹線側内部入力端子と、下流側へ信号を出力するものであって前記幹線側出力端子に接続された幹線側内部出力端子と、下流側へ信号を出力する分岐側内部出力端子と、
前記切り替え部は、
当該伝送機器の下流側に配置された電源供給器から供給され前記幹線側出力端子又は前記分岐側出力端子に入力された電源によって駆動され、
前記電源供給器から給電が行われている場合には、前記幹線側入力端子を前記分岐部の幹線側内部入力端子に接続すると共に、前記分岐側出力端子を前記分岐部の前記分岐側内部出力端子に接続し、
前記電源供給器から給電が行われていない場合には、前記幹線側入力端子を、前記分岐部を介することなく、前記分岐側出力端子に接続する、
伝送機器。 - 外部電源から供給された電源の入力を受ける電源入力端子と、
前記電源入力端子に入力された電源を、前記分岐部及び前記切り替え部を介することなく、前記幹線側入力端子に給電する第2給電路、
を備える請求項1に記載の伝送機器。 - 前記切り替え部は、
前記電源入力端子に入力された電源によって駆動され、
前記外部電源から給電が行われている場合には、前記幹線側入力端子を前記分岐部の幹線側内部入力端子に接続すると共に、前記分岐側出力端子を前記分岐部の前記分岐側内部出力端子に接続し、
前記外部電源から給電が行われていない場合には、前記幹線側入力端子を、前記分岐部を介することなく、前記分岐側出力端子に接続する、
請求項2に記載の伝送機器。 - 前記幹線側出力端子を複数設け、
複数の前記幹線側出力端子と前記分岐部の前記幹線側内部出力端子との間に、分配部を設けた、
請求項1から3のいずれか一項に記載の伝送機器。 - 光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、
前記光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、
前記光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、
前記光受信機にて変換されたRF信号とFM信号を分岐又は分配し、当該分岐又は分配されたRF信号を前記テレビ受像機に送信すると共に、当該分岐又は分配されたRF信号とFM信号を前記告知放送受信機に送信する伝送機器と、
を備えた光受信システムであって、
前記伝送機器を、前記請求項1から4のいずれか一項に記載の伝送機器として構成した、
光受信システム。 - 前記伝送機器と前記告知放送受信機との相互間に、前記伝送機器を介して前記光受信機に対して電源を供給するための電源供給器を配置した、
請求項5に記載の光受信システム。
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