JP5731895B2 - 光受信システム及びそのための切り替え器 - Google Patents
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Description
また、切り替え手段の切り替え状態に関わらず、電源供給器からの電源がRF入力端子に入力されるので、切り替え手段にサージが発生することを防止でき、サージによって切り替え手段にストレスが生じることを防止できる。また、電源供給器からの電源を常に光受信機に給電することで、光受信機を自己発熱させて耐湿度性を高めておくことができ、光受信機が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
また、電源供給器からの給電の有無に応じて切り替え手段を自動的に動作させることが可能になるので、切り替え手段を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
また、電源供給器を省略することができるので、光受信システムを一層簡易かつ安価に構成することができる。また、サージによって切り替え手段にストレスが生じることを防止できると共に、光受信機が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
また、信号ロスが分岐系統に比べて少ない幹線系統に告知放送受信機を接続することにより、分岐器によるFM信号の信号ロスを最小限に抑えることが可能になる。
また、切り替え器を配置した場合においても、切り替え器を使用していない従来の光受信システムと同様に、電源供給器の電源により光受信機を動作させることが可能になる。
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、最も簡易に構成された切り替え器に係る形態である。
図1は、実施の形態1に係る光受信システムの構成図である。この図1に示すように、光受信システム1は、光受信機10と、告知放送受信機20及びテレビ受像機30とを、切り替え器40及び分岐器50を介して、図示のように接続して構成されている。また、この光受信システム1には、パワーインサータ60(図示では「PI」と示す)が配置されている。なお、告知放送受信機20及びテレビ受像機30については、従来と同様に構成することができるので、その詳細な説明は省略する。また、光受信機10、分岐器50、及びパワーインサータ60についても、基本的には従来と同様に構成することができるので、以下では、特に本実施の形態に関連する構成のみを説明し、その他の詳細な説明は省略する。
光受信機10は、機器の駆動用電源の供給が無くても信号出力が可能な無給電式の光受信機であって、PD、アンプ、RF出力端子11、及びFM出力端子12を備えて構成されている(PD及びアンプの図示は省略する)。この光受信機10は、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われている場合には、当該パワーインサータ60から供給された電力をRF出力端子11を介して受電し、この電力を用いて、PDにて光信号を電気信号(以下、RF信号)に変換し、このRF信号をアンプにて増幅してRF出力端子11を介して外部に出力すると共に、RF信号から取得されたFM信号をFM出力端子12を介して外部に出力する。また、光受信機10は、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われていない場合には、PDを無バイアスモードで駆動することにより起電力を発生させ、この電力を用いてRF信号を生成し、このRF信号から取得されたFM信号をFM出力端子12を介して外部に出力する。このような無給電式の光受信機10の具体的な回路構成としては、上述の特許文献1の他にも、例えば、特開2010−068195号公報や特開2010−093778号公報に開示されている構成を適用することができる。なお、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われている場合とは、通常は非停電時を意味し、当該光受信機10に対するパワーインサータ60からの給電が行われていない場合とは、通常は停電時を意味するが、後者の場合としては、非停電時であっても、パワーインサータ60が故障した時や、パワーインサータ60の電源が誤って抜かれた時等を含み得る。以下では、対象機器に対して電源が供給されている状態を「給電時」と称し、対象機器に対して電源が供給されていない状態をその原因に関わらず「無給電時」と称する。
切り替え器40は、光受信機10から出力されたRF信号とFM信号とのいずれか一方を選択的に切り替えて後段側に出力するものである。図2には、切り替え器40の回路図を示す。この図2に示すように、切り替え器40は、RF入力端子41、FM入力端子42、出力端子43、及び切り替えスイッチ44を備えて構成されている。図1、2に示すように、RF入力端子41は、光受信機10から出力されたRF信号の入力を受ける入力端子であり、光受信機10のRF出力端子11と同軸ケーブル70で接続されている。FM入力端子42は、光受信機10から出力されたFM信号の入力を受ける入力端子であり、光受信機10のFM出力端子12と同軸ケーブル71で接続されている。出力端子43は、RF入力端子41にて入力を受けたRF信号又はFM入力端子42にて入力を受けたFM信号を、告知放送受信機20及びテレビ受像機30に対して出力する出力端子であり、具体的には、分岐器50の後述する幹線側入力端子53と同軸ケーブル72で接続されている。切り替えスイッチ44は、RF入力端子41又はFM入力端子42のいずれか一方を、選択的に出力端子43に切り替えて接続する切り替え手段であり、手動の機械式スイッチとして構成されている。この切り替えスイッチ44の切り替えは、ユーザやメンテナンス者が任意のタイミングにおいて手動で行うことができる。
図1において、分岐器50は、光受信機10にて変換され切り替え器40を介して送信されたRF信号やFM信号を分岐し、分岐したこれらのRF信号やFM信号を告知放送受信機20とテレビ受像機30に送信するものである。図3には、分岐器50の回路図を示す。この分岐器50は、公知の分岐器と同様に、幹線51と分岐線52を備え、幹線51には幹線側入力端子(入力端子)53と幹線側出力端子(出力端子)54が接続され、分岐線52の端部には分岐側出力端子(分岐端子)55が接続されている。そして、図1、3に示すように、切り替え器40の出力端子43と分岐器50の幹線側入力端子53とが同軸ケーブル72で接続され、分岐器50の幹線側出力端子54とパワーインサータ60とが同軸ケーブル73で接続され、分岐器50の分岐側出力端子55とテレビ受像機30とが同軸ケーブル75で接続されている。すなわち、概略的には、幹線側入力端子53、幹線51、及び幹線側出力端子54によって構成される幹線系統には、パワーインサータ60を介して告知放送受信機20が接続され、幹線側入力端子53、分岐線52、及び分岐側出力端子55によって構成される分岐系統には、テレビ受像機30が接続されている。このように、分岐器50の分岐系統ではなく幹線系統に告知放送受信機20を接続する理由は、無給電式の光受信機10によるFM信号の出力レベルが非常に小さいことに鑑みて、分岐系統に比べて信号ロスが少ない幹線系統に告知放送受信機20を接続することにより、分岐器50によるFM信号の信号ロスを最小限に抑えることが可能になるからである。なお、幹線系統は、直流電圧の通過が可能な、いわゆる電通となっている。
図1において、パワーインサータ60は、光受信機10に対してDC電源(電圧)を給電するための電源供給器である。このパワーインサータ60は、分岐器50の幹線側出力端子54と告知放送受信機20との相互間に同軸ケーブル73、74を介して接続されている。このように、テレビ受像機30ではなく告知放送受信機20の前段にパワーインサータ60を配置する理由は、本実施の形態では、上述のように、分岐器50の幹線系統に告知放送受信機20を接続していること、及び分岐器50の幹線系統が電通となっていることから、告知放送受信機20の前段にパワーインサータ60を配置することで、分岐器50の幹線系統を介して電源を光受信機10に供給することが可能になるからである。なお、パワーインサータ60については、従来と同様に構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
次に、このように構成された光受信システム1の動作について説明する。まず、給電時には、切り替え器40の切り替えスイッチ44を図2の点線の状態に切り替えることにより、RF入力端子41を出力端子43に接続する。この状態においては、パワーインサータ60から供給された電力が、分岐器50の幹線系統を介して切り替え器40の出力端子43に入力し、RF入力端子41を介して光受信機10のRF出力端子11に入力されることで、光受信機10に電力が供給される。そして、光受信機10のRF出力端子11から出力されたRF信号が、切り替え器40のRF入力端子41に入力され、出力端子43から出力され、分岐器50の幹線系統を介して告知放送受信機20に入力されると共に、分岐器50の分岐系統を介してテレビ受像機30に入力される。この結果、告知放送受信機20による告知放送と、テレビ受像機30によるTV受像が可能になる。
このように実施の形態1によれば、切り替え器40から分岐器50に至る間の伝送路を1本の同軸ケーブル72で構成することができ、従来のように複数の同軸ケーブルを使用していた場合に比べて、同軸ケーブルの単線化を図ることができ、美観性や施工性を向上させることができる。また、この構成では、光受信機10の改造が不要であるため、既設の光受信機10をそのまま使用して光受信システム1を構成することができる。さらに、この構成では、信号の混合や分波を行う必要がないために、信号の損失を生じさせることがない。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、実施の形態1と同様の切り替え器に対して、さらに、切り替え器の出力端子に入力された電源を、切り替え手段を介することなく、RF入力端子に給電する第1給電路を設けた形態である。ただし、実施の形態2の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図4は、実施の形態2に係る切り替え器80の回路図である。この図4に示すように、切り替え器80において、RF入力端子41と出力端子43は、チョークコイル81を介して直流的に接続されている。このチョークコイル81は、RF入力端子41と出力端子43とを、切り替えスイッチ44を介することなく、相互に接続するように設けられた第1給電路を構成する。この構成では、切り替えスイッチ44が図4の点線側(給電時)と実線側(無給電時)のいずれに切り替えられている場合であっても、この切り替え状態に関わらず、RF入力端子41と出力端子43とがチョークコイル81を介して接続される。このため、パワーインサータ60から出力端子43に入力された電源が、チョークコイル81を介してRF入力端子41に入力され、その上流の光受信機10に供給される。従って、切り替えスイッチ44が点線側に切り替えられている場合であって、パワーインサータ60から出力端子43に入力された電源がRF入力端子41に入力されている場合において、間違えてまたは故意に切り替えスイッチ44が実線側に切り替えられた場合であっても、切り替えスイッチ44にサージが発生しなくなり、サージによって切り替えスイッチ44にストレスが生じることを防止できる。また、一般に光受信機10は屋外に設置されることが多く、光受信機10を電源OFF状態としたままで長期間放置しておくと、光受信機10が湿度によりダメージを受けることがあるが、パワーインサータ60からの電源を切り替え器80を介して常に光受信機10に給電することで、光受信機10を自己発熱させて耐湿度性を高めておくことができ、光受信機10が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、切り替えスイッチ44の切り替え状態に関わらず、パワーインサータ60からの電源がRF入力端子41に入力されるので、切り替えスイッチ44にサージが発生することを防止でき、サージによって切り替えスイッチ44にストレスが生じることを防止できる。また、パワーインサータ60からの電源を切り替え器80を介して常に光受信機10に給電することで、光受信機10を自己発熱させて耐湿度性を高めておくことができ、光受信機10が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、実施の形態1と同様の切り替え器を、当該切り替え器の下流側に配置された電源供給器から供給され出力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態3の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図5は、実施の形態3に係る切り替え器90の回路図である。この図5に示すように、切り替え器90には、リレー91とチョークコイル92が設けられている。リレー91は、出力端子43に接続されており、切り替え器90の下流側に配置されたパワーインサータ60から供給され出力端子43に入力された電源によって駆動され、給電時には、RF入力端子41を出力端子43に接続し、無給電時には、FM入力端子42を出力端子43に接続する。従って、パワーインサータ60からの給電の有無に応じて切り替えスイッチ44を自動的に動作させることが可能になる。また、チョークコイル92は、リレー91のコイルラインに対する交流成分をカットをするコイルであり、出力端子43とリレー91の相互間に接続されている。ただし、リレー91の駆動電流が小さい場合には、チョークコイル92に代えて、単なるコイルを使用してもよい。また、リレー91のコイルで交流成分をカットできる場合には、チョークコイル92を省略してもよい。
このように実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、パワーインサータ60からの給電の有無に応じて切り替えスイッチ44を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ44を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態4について説明する。この実施の形態4は、実施の形態2と同様の切り替え器の切り替え手段を、電気式スイッチとして構成した形態である。ただし、実施の形態4の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2と同様であるものとし、実施の形態2と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図6は、実施の形態4に係る切り替え器100の回路図である。この図6に示すように、切り替え器100には、切り替えスイッチ101及び直流カットコンデンサ102、103が設けられている。切り替えスイッチ101は、RF入力端子41又はFM入力端子42のいずれか一方を、選択的に出力端子43に切り替えて接続する切り替え手段であり、電気式スイッチとして構成されている。具体的には、切り替えスイッチ101は、第1回路ブロック104と第2回路ブロック105を備えて構成されている。概略的には、第1回路ブロック104は、給電時に、RF入力端子41を出力端子43に接続させ、第2回路ブロック105は、無給電時に、FM入力端子42を出力端子43に接続させる。具体的には、第1回路ブロック104は、RF入力端子41と出力端子43を接続する主線路106に配置されたピンダイオード104aと、この主線路106に接続された分岐線路107に配置された交流カットコイル104b及び電流制限抵抗104cを備えて構成されている。一方、第2回路ブロック105は、主線路106に接続された分岐線路108に配置されたFET105aと、このFET105aに対してバイアス電圧をかけるための抵抗105b、105cとを備えて構成されている。直流カットコンデンサ102は、RF入力端子41への直流成分の流入をカットするコンデンサであり、直流カットコンデンサ103は、FM入力端子42への直流成分の流入をカットするコンデンサである。
このように構成された切り替え器100において、給電時には、パワーインサータ60から出力端子43に電圧が印加されると、交流カットコイル104bと電流制限抵抗104cを介して、ピンダイオード104aに電流が流れることで、RF入力端子41と出力端子43の間のインピーダンスが小さくなり、RF入力端子41と出力端子43が実質的に接続状態になる。また、この給電時には、パワーインサータ60から出力端子43に電圧が印加されると、FET105aのゲート−ソース間に負電圧(ソース電圧に対してゲート電圧が低い)が印加され、FET105aのインピーダンスが大きくなるので、FM入力端子42と出力端子43が実質的に非接続状態になる。
このように実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果に加えて、切り替えスイッチ101を電気式のスイッチとして構成することで、その信頼性を一層向上させることができる。さらに、実施の形態3と同様に、給電の有無に応じて切り替えスイッチ101を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ101を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態5について説明する。この実施の形態5は、実施の形態1と同様の切り替え器に対して、さらに、電源の入力を受ける電源入力端子と、この電源入力端子に入力された電源を、切り替え手段を介することなく、RF入力端子に給電する第2給電路を設けた形態である。ただし、実施の形態5の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態1の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図7は、実施の形態5に係る切り替え器110の回路図である。この図7に示すように、切り替え器110には、電源入力端子111、チョークコイル112、及び直流カットコンデンサ113が設けられている。電源入力端子111は、図示しないACアダプタ(外部電源)から給電されたDC電源の入力を受ける端子である。チョークコイル112は、電源入力端子111に入力された電源を、切り替えスイッチ44を介することなく、RF入力端子41に給電する第2給電路である。直流カットコンデンサ113は、出力端子43への直流成分の流入をカットするコンデンサである。この構成によれば、図1のパワーインサータ60の機能を切り替え器110に持たせることができ、パワーインサータ60を省略することができる。
このように実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、パワーインサータ60を省略することができるので、光受信システム1を一層簡易かつ安価に構成することができる。また、実施の形態2と同様に、サージによって切り替えスイッチ44にストレスが生じることを防止できると共に、光受信機10が湿度によりダメージを受けることを防止できる。
次に、実施の形態6について説明する。この実施の形態6は、実施の形態5と同様の切り替え器の切り替え手段を、切り替え器の外部の電源から供給され電源入力端子に入力された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態6の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態5と同様であるものとし、実施の形態5と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態5の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図8は、実施の形態6に係る切り替え器120の回路図である。この図8に示すように、切り替え器120には、リレー121とチョークコイル122が設けられている。リレー121は、チョークコイル112、122を介して電源入力端子111に接続されており、図示しないACアダプタ(外部電源)から電源入力端子111に入力された電源により駆動されて、給電時には、切り替えスイッチ44を点線側に動作させることで、RF入力端子41を出力端子43に接続させ、無給電時には、切り替えスイッチ44を実線側に動作させることで、FM入力端子42を出力端子43に接続させる。従って、給電の有無に応じて切り替えスイッチ44を自動的に動作させることが可能になる。また、チョークコイル122は、リレー121のコイルラインに対する交流成分をカットをするコイルであり、電源入力端子111とリレー121の相互間に接続されている。ただし、リレー121の駆動電流が小さい場合には、チョークコイル122に代えて、単なるコイルを使用してもよい。また、リレー121のコイルで交流成分をカットできる場合には、チョークコイル122を省略してもよい。
このように実施の形態6によれば、実施の形態5と同様の効果に加えて、給電の有無に応じて切り替えスイッチ44を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ44を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態7について説明する。この実施の形態7は、実施の形態5と同様の切り替え器の切り替え手段を、実施の形態4と同様に電気式スイッチとして構成した形態である。ただし、実施の形態7の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態4、5と同様であるものとし、実施の形態4、5と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態4、5の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図9は、実施の形態7に係る切り替え器130の回路図である。この図9に示すように、切り替え器130には、切り替えスイッチ101に加えて、チョークコイル131、及び直流カットコンデンサ132が設けられている。チョークコイル131は、電源入力端子111に入力された電源を、第1回路ブロック104と第2回路ブロック105に供給するコイルである。ただし、第1回路ブロック104と第2回路ブロック105の駆動電流が小さい場合には、チョークコイル131に代えて、単なるコイルを使用してもよい。直流カットコンデンサ132は、出力端子43への直流成分の流入をカットするコンデンサである。
このように実施の形態7によれば、実施の形態5と同様の効果に加えて、実施の形態4と同様に、切り替えスイッチ101を電気式のスイッチとして構成することで、その信頼性を一層向上させることができる。さらに、実施の形態6と同様に、給電の有無に応じて切り替えスイッチ101を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ101を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態8について説明する。この実施の形態8は、実施の形態5と同様の切り替え器に対して、さらに、実施の形態2と同様に第1給電路を設けた形態である。ただし、実施の形態8の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態2、5と同様であるものとし、実施の形態2、5と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態2、5の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図10は、実施の形態8に係る切り替え器140の回路図である。この図10に示すように、切り替え器140には、ダイオード141、142及びチョークコイル143が設けられている。チョークコイル143は、チョークコイル112と共に、RF入力端子41と出力端子43とを、切り替えスイッチ44を介することなく、相互に接続するように設けられた第1給電路を構成する。ダイオード141は、電源入力端子111への電源の逆流を防止するものであり、ダイオード142は、出力端子43への電源の逆流を防止するものである。この構成では、電源入力端子111と出力端子43の両方から電圧が印加された場合、電圧源同士の接続になるために電源が故障する可能性があるが、ダイオード141、142を入れているため、電源同士の接続を防止することができる。
このように実施の形態8によれば、実施の形態5と同様の効果に加えて、電源状態に応じた形態で光受信機10への給電を行うことが可能になるので、光受信システム1の汎用性や構成上の柔軟性を向上させることができる。
次に、実施の形態9について説明する。この実施の形態9は、実施の形態8と同様の切り替え器に対して、さらに、切り替え器の切り替え手段を、切り替え器の外部の電源から供給された電源によって駆動されるように構成した形態である。ただし、実施の形態9の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態8と同様であるものとし、実施の形態8と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態8の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図11は、実施の形態9に係る切り替え器150の回路図である。この図11に示すように、切り替え器150には、リレー151とチョークコイル152が設けられている。リレー151は、出力端子43又は電源入力端子111を介した給電時には、切り替えスイッチ44を点線側に動作させることで、RF入力端子41を出力端子43に接続させ、無給電時には、切り替えスイッチ44を実線側に動作させることで、FM入力端子42を出力端子43に接続させる。また、チョークコイル152は、リレー151のコイルラインに対する交流成分をカットするコイルである。
このように実施の形態9によれば、実施の形態5と同様の効果に加えて、給電の有無に応じて切り替えスイッチ44を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ44を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
次に、実施の形態10について説明する。この実施の形態10は、実施の形態8と同様の切り替え器の切り替えスイッチを、実施の形態7と同様に電気式スイッチとして構成した形態である。ただし、実施の形態10の構成及び動作に関して、特に説明なき場合には実施の形態7、8と同様であるものとし、実施の形態7、8と同様の構成に対しては、必要に応じて、実施の形態7、8の説明で使用したものと同じ符号を付す。
図12は、実施の形態10に係る切り替え器160の回路図である。この図12に示すように、切り替え器160には、切り替えスイッチ101、チョークコイル131、及び直流カットコンデンサ102、103が設けられている。
このように実施の形態10によれば、実施の形態8と同様の効果に加えて、実施の形態7と同様に、切り替えスイッチ101を電気式のスイッチとして構成することで、その信頼性を一層向上させることができる。さらに、実施の形態9と同様に、給電の有無に応じて切り替えスイッチ101を自動的に動作させることが可能になるので、切り替えスイッチ101を手動で操作する手間を省くことができると共に、手動操作時の誤動作を防止することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
光受信機10、切り替え器40、80、90、100、110、120、130、140、150、160、及び分岐器50の具体的な回路構成としては、上記説明したこれらの機能を奏することができる限りにおいて、各実施の形態で例示した回路構成以外にも、公知の回路構成を適用することができる。
各実施の形態は、相互に組み合わせることもできる。例えば、図4に示した切り替え器80のチョークコイル81を、図5に示した切り替え器90に同様に適用してもよい。この場合でも、商用電源の瞬断や無給電時(直流電流が突然カットされた時)に起きるサージを抑制することが可能になる。
10、200 光受信機
11、201 RF出力端子
12、202 FM出力端子
20、206 告知放送受信機
30、204 テレビ受像機
40、80、90、100、110、120、130、140、150、160 切り替え器
41 RF入力端子
42 FM入力端子
43 出力端子
44、101 切り替えスイッチ
50、208 分岐器
51 幹線
52 分岐線
53 幹線側入力端子
54 幹線側出力端子
55 分岐側出力端子
60 パワーインサータ
70〜75、203、205 同軸ケーブル
81、92、112、122、131、143、152 チョークコイル
91、121、151 リレー
102、103、113、132 直流カットコンデンサ
104 第1回路ブロック
104a ピンダイオード
104b 交流カットコイル
104c 電流制限抵抗
105 第2回路ブロック
105a FET
105b、105c 抵抗
106 主線路
107、108 分岐線路
111 電源入力端子
141、142 ダイオード
207 分配器
209 混合器
Claims (5)
- 光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、この光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、この光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、を備えて構成された光受信システムにおいて、前記光受信機と前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機との相互間に配置される切り替え器であって、
前記光受信機から出力されたRF信号の入力を受けるRF入力端子と、
前記光受信機から出力されたFM信号の入力を受けるFM入力端子と、
前記RF入力端子にて入力を受けたRF信号又は前記FM入力端子にて入力を受けたFM信号を、前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機に対して出力する出力端子と、
前記RF入力端子又は前記FM入力端子のいずれか一方を、選択的に切り替えて、前記出力端子に対して接続する切り替え手段と、
前記出力端子に入力された電源を、前記切り替え手段を介することなく、前記RF入力端子に給電する第1給電路と、
を備える光受信システム用の切り替え器。 - 光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、この光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、この光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、を備えて構成された光受信システムにおいて、前記光受信機と前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機との相互間に配置される切り替え器であって、
前記光受信機から出力されたRF信号の入力を受けるRF入力端子と、
前記光受信機から出力されたFM信号の入力を受けるFM入力端子と、
前記RF入力端子にて入力を受けたRF信号又は前記FM入力端子にて入力を受けたFM信号を、前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機に対して出力する出力端子と、
前記RF入力端子又は前記FM入力端子のいずれか一方を、選択的に切り替えて、前記出力端子に対して接続する切り替え手段とを備え、
前記切り替え手段は、
当該切り替え器の下流側に配置された電源供給器から供給され前記出力端子に入力された電源によって駆動され、
前記電源供給器から給電が行われている場合には、前記RF入力端子を前記出力端子に接続し、
前記電源供給器から給電が行われていない場合には、前記FM入力端子を前記出力端子に接続する、
光受信システム用の切り替え器。 - 光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、この光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、この光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、を備えて構成された光受信システムにおいて、前記光受信機と前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機との相互間に配置される切り替え器であって、
前記光受信機から出力されたRF信号の入力を受けるRF入力端子と、
前記光受信機から出力されたFM信号の入力を受けるFM入力端子と、
前記RF入力端子にて入力を受けたRF信号又は前記FM入力端子にて入力を受けたFM信号を、前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機に対して出力する出力端子と、
前記RF入力端子又は前記FM入力端子のいずれか一方を、選択的に切り替えて、前記出力端子に対して接続する切り替え手段と、
外部電源から供給された電源の入力を受ける電源入力端子と、
前記電源入力端子に入力された電源を、前記切り替え手段を介することなく、前記RF入力端子に給電する第2給電路と、
を備える光受信システム用の切り替え器。 - 前記切り替え手段は、
前記電源入力端子に入力された電源によって駆動され、
前記外部電源から給電が行われている場合には、前記RF入力端子を前記出力端子に接続し、
前記外部電源から給電が行われていない場合には、前記FM入力端子を前記出力端子に接続する、
請求項3に記載の光受信システム用の切り替え器。 - 光伝送路を介して送信された光信号をRF信号又はFM信号に変換して出力する光受信機と、
前記光受信機にて変換されたRF信号を受信するテレビ受像機と、
前記光受信機にて変換されたRF信号又はFM信号を受信する告知放送受信機と、
前記光受信機と前記テレビ受像機及び前記告知放送受信機との相互間に配置される切り替え器と、
前記光受信機にて変換され前記切り替え器を介して送信されたRF信号とFM信号を分岐し、当該分岐されたRF信号を前記テレビ受像機に送信すると共に、当該分岐されたRF信号とFM信号を前記告知放送受信機に送信する分岐器と、
を備えた光受信システムであって、
前記切り替え器を、前記請求項1から4のいずれか一項に記載の光受信システム用の切り替え器として構成し、
前記分岐器は、幹線側出力端子と分岐側出力端子とを備え、
前記幹線側出力端子に前記告知放送受信機を接続し、
前記分岐側出力端子に前記テレビ受像機を接続し、
前記幹線側出力端子と前記告知放送受信機との相互間に、前記切り替え器を介して前記光受信機に対して電源を供給するための電源供給器を配置した、
光受信システム。
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