JP5744472B2 - 画像形成装置および画像形成装置と通信可能な情報処理装置 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置と通信可能な情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置および、この画像形成装置と通信可能な情報処理装置に関し、特に、指定された時刻に画像を形成する予約印刷に関する。
従来、画像形成装置においては、予約印刷機能というものがある。この予約印刷機能には、画像形成を開始する時刻を指定するものと、画像形成が完了する時刻を指定するものがある。前者は、ユーザから画像の形成を開始する時刻が指定されると、指定された時刻に自動的に画像形成を開始するものである。また、後者は、ユーザから画像の形成を終了する時刻が指定されると、指定された時刻に画像の形成が終了するように画像形成を開始する時刻を算出し、この算出した時刻に自動的に画像形成を開始するものである。
また、従来の画像形成装置は、画像形成を開始する信号が所定時間以上入力されない場合、画像形成装置の各部への電力供給を停止した低電力状態に移行することにより、この画像形成装置が消費する電力を抑制する機能がある。
例えば、電子写真方式を利用した画像形成装置は、トナーを用いて形成したトナー像を熱によって紙などの記録材に定着させる定着部にヒータを有している。このヒータは、常に定着器の温度が、トナー像を記録材に定着させるための温度となるように制御されている。画像形成装置は、画像形成を開始する信号が所定時間以上入力されない場合、低電力状態へ移行し、ヒータへの電力供給を停止することによって、消費される電力を抑制している。
低電力状態の画像形成装置は、定着器の温度が定着可能な所定の温度よりも低い温度になってしまうため、画像形成を開始させる信号が入力されてもすぐに画像形成を開始することができない。低電力状態の画像形成装置は、画像形成を開始させる信号が入力されると、ヒータへの電力供給を再開させる復帰動作を行い、定着器の温度が所定の温度となった後、画像形成を開始する。
しかし、画像形成装置は、予約印刷機能により指定された画像形成を開始する時刻に低電力状態である場合、この指定された時刻に画像形成を開始することができない。
そこで、この指定された時刻よりも、低電力状態の画像形成装置が復帰動作に必要な最大時間分だけ早い時刻に、復帰動作を開始するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−303545号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、指定された時刻よりも復帰動作に必要な最大時間分だけ早い時刻に復帰動作を開始するため、画像形成装置が指定時刻よりも早く復帰した場合、消費される電力が大きくなってしまうという問題があった。これは、復帰動作に必要な時間が画像形成装置の状態によって異なるためである。
例えば、復帰動作に必要な最大時間が、室温まで低下した定着器の温度をヒータによって所定の温度まで加熱するために必要な時間とする場合、定着器の温度が室温よりも高い画像形成装置は、復帰動作に必要な時間が最大時間よりも短い。
そのため、この画像形成装置は、指定された時刻よりも復帰動作に必要な最大時間分だけ早い時刻に復帰動作を開始してしまうと、画像形成が開始できる状態となってから指定された時刻になるまで、定着器の温度を所定の温度に維持しなければならない。
そこで、本発明の目的は、指定された時刻に画像形成を開始しつつ、消費される電力を抑制することができる画像形成装置及び情報処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データに応じた画像を記録材に形成する画像形成手段と、電力に応じて発熱する発熱部を有し、前記画像形成手段により前記記録材上に形成された前記画像を前記発熱部の熱によって前記記録材に定着させる定着手段と、前記定着手段の温度を検知するンど検知手段と、画像形成を開始する信号が所定時間以上入力されない場合、前記発熱部に供給される電力を低下させることによって、費電力が抑制される低電力状態へ移行する制御手段と、を有する画像形成装置であって、画像形成を開始させる時刻の情報が、あるいは、画像形成を終了させる時刻の情報が入力されることにより、前記画像形成装置が画像形成を開始する時刻を設定する設定手段と、前記定着手段の温度に基づいて、画像形成を開始する信号が入力されてから画像形成を開始するまでに要する時間を決定する決定手段と、を有し、前記制御手段は、前記温度検知手段により前記定着手段の温度を繰り返し検知することによって、前記決定手段に前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を更新させ、前記設定手段により設定され前記時刻よりも前記更新された前記時間だけ早い時刻になると、前記低電力状態から、該状態に移行する前の状態へ復帰させる復帰動作を開始させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、他の請求項に記載の情報処理装置は、画像データに応じた画像を記録材に形成する画像形成手段と、電力に応じて発熱する発熱部を用いて前記画像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置であって、画像形成を開始させる信号が入力されることにより画像データに応じた画像を形成し、前記信号が所定時間以上入力されない場合、前記発熱部に供給される電力を低下させることによって、費電力を抑制する低電力状態へ移行する画像形成装置に通信可能に接続される情報処理装置であって、画像形成を開始する時刻の情報が、あるいは、画像形成を終了させる時刻の情報が入力されることにより、前記画像形成装置に画像形成を開始させる時刻を設定する設定手段と、前記定着手段の温度に関する情報を取得する取得手段と、前記画像形成装置に画像形成を開始させる信号を出力してから前記画像形成装置が画像形成を開始するまでに要する時間を、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて決定する決定手段と、前記取得手段により前記情報を繰り返し取得することによって、前記決定手段に前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を更新させ、前記設定手段により設定され前記時刻よりも、前記更新された前記時間だけ早い時刻となると、前記画像形成装置を低電力状態から、該状態へ移行する前の状態へ復帰させるための信号を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、形成開始時刻に画像形成を開始しつつ、消費される電力を抑制することができる。
第1の実施形態における画像形成装置を示す概略断面図 第1の実施形態におけるシステムの全体構成を示す要部概略図 第1の実施形態のサーバの制御ブロック図 第1の実施形態のサーバが情報の送受信を行うタイミングを表す図 第1の実施形態の画像形成装置の復帰制御を表すフローチャート 第1の実施形態の定着器の温度と復帰必要時間との対応関係を示したデータ 第1の実施形態の画像形成装置の復帰必要時間を特定する処理を表すフローチャート 第1の実施形態の画像形成を開始させる制御を表すフローチャート 第2の実施形態におけるシステムの全体構成を示す要部概略図 第2の実施形態の画像形成装置の復帰制御を表すフローチャート 第2の実施形態の画像形成装置の復帰必要時間を特定する処理を表すフローチャート
(第1の実施形態)
{画像形成装置の説明}
図1は本実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。本実施形態では、各色成分のトナー像を形成する4つの像形成部StY、StM、StC、StKが1列に配列された画像形成装置を用いる。
各像形成部は、StYがイエローのトナー像を形成し、StMがマゼンタのトナー像を形成し、StCがシアンのトナー像を形成し、StKがブラックのトナー像を形成する。
各像形成部StY、StM、StC、StKは同様の構成であるため、以下ではイエローのトナー像を形成する像形成部StYについて説明し、他の像形成部StM、StC、StKについての説明を省略する。
像形成部StYは、イエローの色成分のトナー像を担持する感光ドラム1Yと、この感光ドラム1Yを帯電する帯電器2Yと、感光ドラム1Yにイエローの色成分に対応した静電潜像を形成するため、感光ドラム1Yを露光する露光装置3Yを有している。さらに、像形成部StYは、感光ドラム1Y上に形成された静電潜像をトナーを有する現像剤を用いてトナー像として顕像化する現像器4Yと、感光ドラム1Y上のトナー像を後述の中間転写ベルト6に転写する一次転写ローラ7Yを有している。また、像形成部StYは、トナー像を転写した後に感光ドラム1Y上に残留したトナーを除去するドラムクリーナ8Yも有している。
前述の中間転写ベルト6は、トナー像が担持される像担持体であり、各像形成部StY、StM、StC、StKで形成された各色成分のトナー像を重ねて担持することでフルカラーのトナー像が形成される。また、中間転写ベルト6は、この中間転写ベルト6を回転駆動させる駆動ローラ13、および、従動ローラ14に掛け回されている。
また、中間転写ベルト6の周囲には、この中間転写ベルト6上のトナー像を紙などの記録材Pへ転写するための二次転写ローラ9、および、二次転写対向ローラ12が配設されている。さらに、この中間転写ベルト6に担持されたトナー像の濃度を検知する光学式の濃度センサ5と、中間転写ベルト6から記録材Pへと転写されずに残留したトナーを除去するベルトクリーナ11が配設されている。
また、画像形成装置には、トナー像を担持した記録材Pに、このトナー像を定着させるための定着器10が設けられている。この定着器10は、不図示の電源から電圧が供給されることで電圧に応じた熱量で発熱するヒータを有する加熱ローラと、この加熱ローラに押圧する加圧ローラと、定着器10の温度を検知するサーミスタ20から構成されている。ここで、本実施形態のサーミスタ20は、定着器10の温度を検知する温度検知手段として機能する。
次に、本実施形態の画像形成装置100が、不図示の読取装置やPC等から入力される原稿に応じた画像を出力する画像形成動作について説明する。
各像形成部StY、StM、StC、StKにおいて、先ず、帯電器2Y、2M、2C、2Kが感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを一様に帯電する。次いで、露光装置3Y、3M、3C、3Kが各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに原稿の各色成分の画像データに応じた露光光を照射することで、この原稿の各色成分の静電潜像が形成される。その後、感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の静電潜像は現像器4Y、4M、4C、4Kによって各色成分のトナー像として顕像化される。
感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色成分のトナー像は、この感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転に伴い一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kが中間転写ベルト6を介して感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを押圧する一次転写ニップ部へ搬送される。この一次転写ニップ部において、感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色成分のトナー像は一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kから一次転写電圧が印加され、中間転写ベルト6上に順次重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト6上にはフルカラーのトナー像が形成される。また、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに残留したトナーは、ドラムクリーナ8Y、8M、8C、8Kによって除去される。
中間転写ベルト6に転写されたトナー像は、二次転写ローラ9が中間転写ベルト6を介して二次転写対向ローラ12を押圧する二次転写ニップ部に搬送される。一方、記録材Pはタイミングを調整されてフルカラーのトナー像と接触するように二次転写ニップ部へと搬送されると、二次転写電圧が印加された二次転写ローラ9により、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が記録材P上に転写される。また、二次転写ニップ部で記録材Pに転写されずに中間転写ベルト6に残留したトナーは、ベルトクリーナ11によって除去される。
トナー像を担持した記録材Pは定着器10へと搬送され、このトナー像が加熱ローラと加圧ローラからの熱と圧力によって定着される。
{全体構成}
図2は本実施形態のシステムの全体構成を示す図である。複数の画像形成装置100と、情報処理装置としてのサーバ101と、複数のホストコンピュータ102とが、LAN、WAN等のネットワーク124によって通信可能に接続されている。
画像形成装置100は、待機状態と、待機状態よりも消費される電力が抑制される低電力状態とで制御される。
待機状態とは、画像形成装置100の不図示のスタートボタンが押下されることにより、又は、いずれかのホストコンピュータ102から画像形成を開始する信号が入力されることにより、画像形成が開始される状態である。
低電力状態とは、定着器10のヒータへの電力供給を停止させた状態である。本実施形態の画像形成装置100は、待機状態のまま、画像形成を開始する信号が5[min]以上入力されなければ低電力状態へ移行する構成となっている。
なお、待機状態のまま、画像形成を開始する信号が所定時間以上入力されなければ低電力状態へ移行する構成である場合、この所定時間はどのような時間でもよい。
また、低電力状態の画像形成装置100は、前述のスタートボタンが押下された場合や、いずれかのホストコンピュータ102から画像形成を開始する信号が入力された場合に復帰動作を行う。復帰動作とは、帯電器2Y、2M、2C、2Kや、現像器4Y、4M、4C、4Kや、定着器10のヒータなどへの電力供給を再開する動作である。復帰動作が完了し、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面電位や、現像器4Y、4M、4C、4Kの現像バイアスの設定、定着器10の温度などが目標値になると、画像形成動作が開始される。
図3は本実施形態の制御ブロック図である。
画像形成装置100は、前述した他に、ネットワーク通信部118、CPU119、操作部120、RAM121、ROM122、HDD123を備えている。なお、図3中の転写部とは、一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kと、二次転写ローラ9とを示す。
ネットワーク通信部118は、ネットワーク124を介して受信する印刷データの受け取りや、CPU119の指示によりサーミスタ20の温度に関する情報をサーバ101へ送信する。
CPU119は、画像形成装置全体を制御する制御回路である。
操作部120はユーザが複写枚数等を入力するテンキー、画像形成を開始するためのスタートボタン、低電力状態を解除し復帰動作を開始させる解除キー等を備えている。
ROM122には、画像形成装置で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM121は、CPU119が処理のために使用するシステムワークメモリである。HDD123は画像データが記憶されるハードディスクドライブである。また、ROM122又はRAM121又はHDD123は、サーバ101からの印刷データを受信時刻に関連付けて記憶する。
また、サーバ101は主な構成要素として、CPU110、受信部111、送信部112、記憶部113、時計部114を備えている。
CPU110は、各種データなどを送信する時刻の管理、各種データの送信先の指定、背反する事項が成立した場合の処理等を制御する制御回路である。なお、後述の図5のフローチャートの処理はCPU110が記憶部113に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
受信部111は、不図示のモデム等を利用し、画像形成装置100やホストコンピュータ102からネットワーク124を介して送信された情報を受信する。
送信部112は、不図示のモデムを利用し、画像データをネットワーク124を介して画像形成装置100へ送信し、また、画像形成装置100のエラー情報などをネットワーク124を介してホストコンピュータ102に送信する。
記憶部113は、ハードディスク等の不揮発性メモリであり、受信部111によって受信した印刷データや、画像形成装置100の複写枚数、ジョブ情報、待機状態であるのか低電力状態であるのか等の情報を、受信時刻に関連付けて記憶する。
時計部114は、現在の時刻を計っている。
また、ホストコンピュータ102は、CPU115、印刷ジョブ生成部116、ネットワーク通信部117を備えている。
CPU115は、パーソナルコンピュータのプロセッサである。
印刷ジョブ生成部116は、ユーザが作成した印刷対象となる画像データをサーバ101に、又は、画像形成装置100に送信するための画像データに変換する。また、印刷ジョブ生成部116は、ユーザが画像形成を開始させる時刻を、又は、画像形成を終了させる時刻を設定することにより、画像形成を開始させる時刻に関する情報を、又は、画像形成を終了させる時刻に関する情報を生成する。
ネットワーク通信部117はネットワーク124を介して画像形成装置100とサーバ101との通信を行うためのものである。
{サーバによる情報の送受信}
図4は本実施形態におけるサーバ101のCPU110が情報の送受信を行うタイミングを表す図である。以下、ユーザがホストコンピュータ102から複写機(画像形成装置100)Aに、指定時刻に画像データに応じた画像を印刷させる印刷データを送信した場合について説明する。
サーバ101のCPU110は、指定時刻に画像データに応じた画像を印刷させる印刷データを受信する(P1)と、指定された複写機(画像形成装置100)Aに、画像データと指定時刻に関する情報を送信する(P2)。なお、指定時刻が現在時刻よりも前である場合、サーバ101のCPU110は、ホストコンピュータ102に対して、時刻の再設定を要求する信号を送信する。
次いで、サーバ101のCPU110は、指定時刻が近付くと、複写機(画像形成装置100)Aに検出間隔t[sec]毎に、サーミスタ20に定着器10の温度を検知させる検知信号を送信する(P3)。
複写機(画像形成装置100)AのCPU119は、リアルタイムで定着器10の温度Teを検知しており、サーバ101側から送信される検知信号を受信するタイミングで、最新の温度Teに関する情報をサーバ101へ送信する。
サーバ101のCPU110は、定着器の温度Teに関する情報を受信する(P4)と、後述の処理により、画像形成を開始させる信号(印刷命令信号)を送信する時刻を求める。なお、サーバのCPU110は、検知信号の送信を検出間隔t[sec]毎に行い、印刷命令信号を送信する時刻を常に更新する。
次いで、サーバ101のCPU110は、現在時刻が印刷命令信号を送信する時刻になると、複写機(画像形成装置100)Aに印刷命令信号を送信する(P5)。これにより、印刷命令信号を受信した複写機(画像形成装置100)Aは、受信した際の状態が待機状態である場合、画像形成を開始し、また、受信した際の状態が低電力状態で有る場合、復帰動作を開始する。
これによって、複写機(画像形成装置100)Aが画像形成を開始する時刻になったときに画像形成動作を開始することができる。
また、サーバ101に複数の複写機A、B、C、・・・が接続されている場合にも、夫々の複写機に応じて設定された検出間隔t[sec]毎に検知信号を送信し、印刷命令信号を送信する時刻を求める構成とすればよい。
{予約印刷時の画像形成装置の復帰制御}
図5はサーバ101による画像形成装置100の復帰制御を実施する際の、CPU110の動作を説明するフローチャートである。
CPU110は、ホストコンピュータ102から送信される画像データと、予約印刷が指定されたことを示す信号と、画像形成を開始する時刻に関する情報とを受信部111で受信すると、図5のフローチャートに関する制御を実行する。以後、予約印刷が指定されたことを示す信号と、画像形成を開始する時刻に関する情報は、印刷データに含まれるものとする。
また、ユーザが画像形成装置100に対して予約印刷を実行する信号と、指定時刻と、画像データを入力した場合、画像形成装置100のCPU119は、ネットワーク通信部118からこれらの情報をサーバ101へ送信する。サーバ101のCPU110は、予約印刷を実行する信号と、指定時刻と、画像データの情報を受信部111で受信し、図5のフローチャートの処理を実行する。この構成とする場合、画像形成装置100のCPU119は、ユーザが操作部120から予約印刷を実行する操作を行い、画像データと指定時刻との入力することによって、ネットワーク通信部118から、これらの情報を送信する構成とすればよい。
先ず、サーバ101のCPU110は、受信部111が印刷データを受信する(S100)と、この印刷データを記憶部113に記憶させる(S101)。
次いで、CPU110は、ユーザによって指定されたIPアドレスの画像形成装置100へ、送信部112により画像データを送信する(S102)。なお、ユーザによって指定されたIPアドレスは、印刷データに含まれるIPアドレスと、ネットワークを介して通信可能に接続されている画像形成装置100のIPアドレスとを照合することによって特定することができる。
このとき、画像形成装置100のCPU119は、送信部112から送信される画像データをネットワーク通信部118を介して受信すると、この画像データをHDD123に記憶させる。
次いで、CPU110は、印刷データに含まれる指定時刻に関する情報から、画像形成の開始時刻Tsが指定されているか否かを判定する(S103)。
ステップS103において、画像形成の開始時刻Tsが指定されていない場合、CPU110は、送信部112から指定された画像形成装置100に印刷命令信号を送信する(S108)。ステップS103において、CPU110は、印刷データに含まれる指定時刻に関する情報から画像形成の開始時刻を特定する第1の特定手段として機能する。
一方、ステップS103において開始時刻Tsが指定されている場合、CPU110は、時計部114により計測された現在時刻Tnが開始時刻Ts以前であるか否かを判定する(S104)。
ステップS104において、現在時刻Tnが開始時刻Tsよりも遅い場合、CPU110は、ホストコンピュータ102へ、送信部112から指定時刻の再度入力を促す信号を送信する(S105)。
なお、ホストコンピュータ102のネットワーク通信部117がこの信号を受信すると、ホストコンピュータ102のCPU115は、ホストコンピュータ102のディスプレイなどに、指定時刻の再入力を要求する表示を行う。これにより、サーバ101のCPU110は、ユーザに、指定時刻の再入力が必要であることを報知することができる。
一方、ステップS104において、現在時刻Tnが開始時刻Ts以前である場合、CPU110は、開始時刻Tsよりも復帰必要時間の最大値Txmaxだけ早い時刻になると(S106)、後述の復帰必要時間Txを特定するサブルーチンを実行する(S107)。
ここで、復帰必要時間Txとは、送信部112から印刷命令信号が送信されてから、画像形成装置100が実際に画像形成動作を開始できる状態となるまでに要する時間である。
また、復帰必要時間の最大値Txmaxは、この復帰必要時間Txの最大値であり、画像形成装置100毎に予め決まっている。
次いで、サーバ101のCPU110は、時計部114により計測された現在時刻Tnが開始時刻Tsよりも復帰必要時間Tx分早い時刻になると(S108)、印刷命令信号を画像形成装置100へ送信する(S109)。ステップS109において、CPU110は、画像形成装置100に低電力状態から復帰させる信号を出力する出力手段として機能する。
本実施形態の画像形成装置100のCPU119は、ネットワーク通信部118が印刷命令信号を受信すると、画像形成装置100の状態に応じて、画像形成動作か復帰動作を開始する。
具体的には、画像形成装置100のCPU119は、印刷命令信号を受信したときの画像形成装置100の状態が待機状態である場合、画像形成動作を開始し、画像形成装置100の状態が低電力状態である場合、復帰動作を開始する。なお、CPU119は、復帰動作が完了した後、画像形成動作を開始する構成となっている。
また、サーバ101のCPU110は、画像形成装置100が待機状態である場合、復帰必要時間Txを0[sec]として印刷命令信号を出力する。
これにより、サーバ101のCPU110は、画像形成を開始する時刻がユーザによって指定された場合、画像形成装置100に、この指定された時刻よりも復帰時間分だけ早い時刻に復帰動作を開始させることができる。
また、画像形成を終了させる時刻が指定された場合、サーバ101のCPU110が画像データを指定された枚数分形成するのに要する時間を算出し、指定時刻よりも算出された時間だけ前の時刻を開始時刻Tsとして、前述の処理を行えばよい。
また、本実施形態の画像形成装置100は、画像データだけが入力されても印刷命令信号が入力されるまで画像形成動作を開始しない。そのため、低電力状態の画像形成装置100に画像データが入力された場合、この画像形成装置100のCPU119は、HDD123に画像データを記憶させるだけである。
なお、本実施形態では、サーバ101のCPU110が画像形成装置100に印刷命令信号を送信する前に、予め画像データをHDD123に格納させる構成したが、印刷命令信号の出力と共に画像データを送信する構成としてもよい。
{復帰必要時間の特定}
次に、図6は、サーミスタ20により検知される定着器10の温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータである。
本実施形態のサーバ101の記憶部113には、図6の定着器10の温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータがネットワーク124によって通信可能に接続されている画像形成装置100毎に記憶されている。
複写機(画像形成装置100)Aでは、トナー像を紙などの記録材に定着させる際の温度の目標値が215[℃]となる。
ここで、複写機(画像形成装置100)Aが低電力状態に移行して任意の時間が経過し、定着器10の温度Teが125[℃]まで低下したとする。このときの複写機(画像形成装置100)Aの復帰必要時間Txは、定着器10の温度Teが125[℃]から215[℃](目標値)に達するまでに必要な時間であり、400[sec]となる。
また、別の複写機(画像形成装置100)Bは、定着器10がトナー像を記録材に定着させる際の温度の目標値が190[℃]である。複写機(画像形成装置100)Bが低電力状態に移行して任意の時間が経過し、定着器10の温度Teが100[℃]まで低下しているとする。このときの複写機(画像形成装置100)Bの復帰必要時間Txは、定着器10の温度Teが100[℃]から190[℃](目標値)に達するまでに必要な時間であり、210[sec]となる。
サーミスタ20により検知された定着器10の温度Teによって、この温度Teが目標値に達するまでに必要な時間が異なるため、検知される温度Teが目標値に近い程に復帰必要時間Txが短くなることが分かる。
なお、本実施形態では、画像形成装置100がサーバ101に初めて通信可能に接続された際に、定着器10の温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータが画像形成装置100のROM122からサーバ101へ送信される。また、定着器10の温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータは、予め工場出荷時に、画像形成装置100のROM122に記憶させておく。
また、本実施形態の復帰必要時間の最大値Txmaxは、定着器10の温度が室温まで低下した状態から、CPU119がヒータへの電力供給を開始して定着可能な温度の目標値となるまでの時間とした。この復帰必要時間の最大値Txmaxも、予め工場出荷時に、画像形成装置100のROM122に記憶させておき、画像形成装置100がサーバ101に初めて通信可能に接続された際に、画像形成装置100のROM122からサーバ101へ送信される。
次に、図5のフローチャートにおけるステップS107の復帰必要時間Txを特定するサブルーチンについて説明する。
図7は、本実施形態における復帰必要時間Txを特定するサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、サーバ101のCPU110は、送信部112から、定着器10の温度を検知させる検知信号を画像形成装置100へ送信する(S1070)。画像形成装置100のCPU119は、ネットワーク通信部118を介して検知信号を受信すると、RAM121に記憶されている定着器10の温度Teの最新の値をネットワーク通信部118を介してサーバ101へ送信する。
なお、本実施形態の画像形成装置100のCPU119は、サーミスタ20により定着器10の温度Teをリアルタイムに検知し、この検知結果をRAM121に更新しながら記憶している。これにより、画像形成装置100のCPU119は、ネットワーク通信部118が検知信号を受信したタイミングで、RAM121に記憶されている温度Teの最新の値に関する情報を、ネットワーク通信部118からサーバ101に送信する。
次いで、サーバ101のCPU110は、受信部111が定着器10の温度Teに関する情報を受信すると(S1071)、記憶部113に記憶された温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータを参照し、復帰必要時間Txを特定する(S1072)。ステップS1072において、CPU110は、サーミスタ20により検知される温度Teから、復帰必要時間Txを特定する第2の特定手段として機能する。
次いで、CPU110は、以下の式1を満たすか否かを識別する(S1073)。
Tn+t≧Ts−Tx ・・・(式1)
ここで、Tnは現在時刻、tは検出間隔、Tsは開始時刻、Txは復帰必要時間である。
前述の式1は、現在時刻Tnから5[sec](検出間隔t分)後までに、復帰動作を開始する時刻となるか否かを識別するために用いる。
ここで、復帰動作を開始する時刻とは、開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻を意味する。
ステップS1073において、式1を満たさない場合、サーバ101のCPU110は、所定時間t[sec]経過後(S1074)、ステップS1070へ移行する。そのため、ステップS1073において、式1により現在時刻Tnから5[sec](検出間隔t分)後までを識別する理由は、CPU110が5[sec]毎に復帰必要時間Txを更新するためである。
一方、CPU110は、ステップS1073において、式1を満たす場合、図5のフローチャートのステップS108へ移行する。
{画像形成装置の動作}
次に、図5のステップS109において、サーバ101から送信される印刷命令信号を受信した画像形成装置100の動作について説明する。
図8は、画像形成装置100のネットワーク通信部118が印刷命令信号を受信した後、画像形成が開始されるまでの処理を示したフローチャートである。
画像形成装置100のCPU119は、ネットワーク通信部118が印刷命令信号を受信すると、現在時刻Tnにおいて、画像形成装置100が低電力状態か否かを判定する(S300)。
ステップS300において、CPU119は、画像形成装置100が低電力状態で無い場合、HDD123に記憶された画像データに対応する画像を形成するため、画像形成動作を開始する(S303)。これは、画像形成装置が低電力状態で無い場合、サーバ101から印刷命令信号が送信される時刻が開始時刻Tsとなるためである。
一方、ステップS300において、画像形成装置100が低電力状態である場合、CPU119は、復帰動作を開始する(S301)。
次いで、CPU119は、復帰動作が完了する(S302)と、ステップS303へ移行し、画像形成動作を開始する。
なお、本実施形態では、開始時刻Tsよりも復帰必要時間の最大値Txmaxだけ早い時刻になると復帰必要時間Txを特定するサブルーチンを実行する構成としている。しかし、復帰必要時間Txを特定するのに要する時間を復帰必要時間の最大値Txmaxに加算した時間だけ開始時刻Tsよりも前の時刻になると上述のサブルーチンを実行する構成としてもよい。
以上、第1の実施形態によれば、画像形成装置100に特定の時刻に画像形成を開始させる場合であっても、復帰必要時間Txを特定することにより、画像形成を開始する開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻に復帰動作を開始させることができる。また、復帰必要時間Txだけ早い時刻に復帰動作を開始させるため、画像形成装置100を待機状態で待機させる時間を抑制することができ、画像形成装置100が消費する電力を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、前述した第1の実施形態に対して下記に示す点において相違する。本実施形態のその他の要素は、前述の第1の実施形態に対応するものと同一なので説明を省略する。
第1の実施形態では、複数のホストコンピュータ102から送信される印刷データをサーバ101が管理し、サーバ101のCPU110が、所定のタイミングで印刷命令信号を送信する構成とした。
一方、本実施形態は、サーバ101を介さずに、個々のホストコンピュータ102から画像形成装置100に印刷データが送信される構成となっている。画像形成装置100のCPU119は、サーミスタ20により検知される定着器10の温度Teから復帰必要時間Txを特定して、開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻に復帰動作を開始する。
図9は、本実施形態のシステムの全体構成を示す図である。複数の画像形成装置100と、複数のホストコンピュータ102とが、LAN、WAN等のネットワーク124によって通信可能に接続されている。
本実施形態では、画像形成装置100のCPU119が復帰動作を開始する時刻を特定し、開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻になると、画像形成装置100の状態に応じて復帰動作か画像形成動作を開始する。
そのため、本実施形態の画像形成装置100は、現在時刻Tnを計測する時計部を有している。
また、本実施形態の画像形成装置100は、低電力状態に移行するとRAM121に現在の画像形成装置100の状態が低電力状態であることが記憶され、低電力状態から待機状態に復帰すると、現在の画像形成装置100の状態が待機状態であることが記憶される。
{予約印刷時の画像形成装置の復帰制御}
図10は画像形成装置100の復帰制御を実施する際の、CPU119の動作を説明するフローチャートである。
先ず、CPU119は、ホストコンピュータ102から送信される印刷データをネットワーク通信部118が受信する(S200)と、この印刷データから画像データと指定時刻に関する情報を抽出し、HDD123に記憶させる(S201)。
次いで、CPU119は、指定時刻に関する情報から、画像形成の開始時刻Tsが指定されているか否かを判定する(S202)。ステップS202において、CPU119は、印刷データに含まれる指定時刻に関する情報から画像形成の開始時刻を特定する第1の特定手段として機能する。
ステップS202において、CPU119は、開始時刻Tsが指定されていない場合、RAM121に記憶されている画像形成装置100の現在の状態が低電力状態であれば、復帰動作後に画像形成を開始する。また、ステップS202において、CPU119は、開始時刻Tsが指定されていない場合、RAM121に記憶されている画像形成装置100の現在の状態が待機状態であれば、画像形成を開始する。
一方、ステップS202において開始時刻Tsが指定されている場合、CPU119は、時計部により計測された現在時刻Tnが開始時刻Ts以前であるか否かを判定する(S203)。
ステップS203において、現在時刻Tnが開始時刻Tsよりも遅い場合、CPU119は、ホストコンピュータ102へ、ネットワーク通信部118から指定時刻の再入力を促す信号を出力する(S204)。
一方、ステップS203において、現在時刻Tnが開始時刻Ts以前である場合、CPU119は、開始時刻Tsよりも復帰必要時間の最大値Txmaxだけ早い時刻になると(S205)、後述の復帰必要時間Txを特定するサブルーチンを実行する(S206)。
次いで、CPU119は、時計部により計測された現在時刻Tnが開始時刻Tsよりも復帰必要時間Tx分早い時刻になると(S207)、画像形成装置100が低電力状態であれば復帰動作を行い、また、待機状態であれば画像形成動作を開始する。
具体的には、CPU119は、現在時刻Tnが、開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻となると、画像形成装置100が低電力状態である場合、復帰動作を開始し、画像形成装置100が待機状態である場合、画像形成動作を開始する。なお、CPU119は、復帰動作が完了すると画像形成動作を開始する。
これにより、画像形成装置100のCPU119は、画像形成を開始する時刻がユーザによって指定された場合、この指定された時刻よりも復帰時間分だけ早い時刻に復帰動作を開始することができる。
また、画像形成を終了させる時刻が指定された場合、画像形成装置100のCPU119が画像データを指定された枚数分形成するのに要する時間を算出し、指定時刻よりも算出された時間だけ前の時刻を開始時刻Tsとして、前述の処理を行えばよい。
{復帰必要時間の特定}
次に、図10のフローチャートにおけるステップS206の復帰必要時間Txを特定するサブルーチンについて説明する。
図11は、本実施形態における復帰必要時間Txを特定するサブルーチンを示すフローチャートである。
先ず、画像形成装置100のCPU119は、検出間隔t[sec]毎に、サーミスタ20により定着器10の温度Teを検知する(S2060)。
次いで、CPU119は、サーミスタ20により検知された定着器10の温度Teから、RAM121に格納された温度Teと復帰必要時間Txとの対応関係を示したデータを参照し、復帰必要時間Txを特定する(S2061)。ステップS2061において、CPU119は、サーミスタ20により検知される温度Teから、復帰必要時間Txを特定する第2の特定手段として機能する。
次いで、CPU119は、式1を満たすか否かを識別する(S2062)。
ステップS2062において、式1を満たさない場合、CPU119は、所定時間t[sec]経過後(S2063)、ステップS2060へ移行する。ここで、CPU119は、ステップS2060からステップS2063を繰り返すことにより、5[sec](検出間隔t)毎に復帰必要時間Txを更新している。
一方、CPU119は、ステップS2062において、式1を満たす場合、図10のフローチャートのステップS207へ移行する。
以上、第2の実施形態によれば、画像形成装置100が特定の時刻に画像形成を開始する場合であっても、復帰必要時間Txを特定することにより、画像形成を開始する開始時刻Tsよりも復帰必要時間Txだけ早い時刻に復帰動作を開始することができる。また、復帰必要時間Txだけ早い時刻に復帰動作を開始するため、画像形成装置100が待機状態で待機する時間を抑制することができ、画像形成装置100が消費する電力を抑制することができる。
また、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、定着器10の温度Teから復帰必要時間Txを特定する構成としたが、復帰必要時間Txを特定する構成は、この構成に限定されない。
例えば、画像形成装置には、低電力状態から待機状態に復帰した後、色成分毎に濃度測定用のトナー像(パッチ画像)を形成し、これら濃度検知用のトナー像を濃度センサ5により検知し、検知結果に基づいて各色成分の画像形成条件を変更するものがある。なお、ここで画像形成条件とは、帯電器2Y、2M、2C、2Kの帯電電位や、露光装置3Y、3M、3C、3Kの露光光強度、現像器4Y、4M、4C、4Kの現像電圧などである。前述の動作は、予め決められた時間以上低電力状態が続いた場合に待機状態に復帰した後強制的に実行されることが考えられる。
この場合、画像形成装置100が低電力状態に移行してから経過した時間に応じて復帰必要時間Txを特定する構成とすればよい。具体的には、復帰必要時間Txを、低電力状態から待機状態に復帰するために要する時間と、待機状態に復帰した後、濃度測定用のトナー像を形成し、これら濃度測定用のトナー像の検知濃度に基づき、画像形成条件を変更するまでに要する時間の和とすればよい。なお、待機状態に復帰した画像形成装置が濃度測定用のトナー像の形成を開始してから、画像形成条件を変更するまでの時間は、画像形成装置毎に予め決まった時間となる。
この構成とする場合、サーバ101のCPU110は、又は、画像形成装置のCPU119は、画像形成装置100が低電力状態に移行してから経過する時間を測定する構成とすればよい。ここでサーバ101のCPU110は、又は、画像形成装置100のCPU119は、低電力状態に移行してから経過する時間を測定する測定手段として機能する。
この構成とすることにより、低電力状態から復帰した際に、強制的な動作を行う場合であっても、この強制的な動作に要する時間を考慮した復帰必要時間Txを特定することができる。
100 画像形成装置
119 画像形成装置のCPU
101 サーバ
110 サーバのCPU
102 ホストコンピュータ
115 ホストコンピュータのCPU
10 定着器
20 サーミスタ
Tn 現在時刻
Ts 開始時刻
Tx 復帰必要時間

Claims (8)

  1. 画像データに応じた画像を記録材に形成する画像形成手段と、
    電力に応じて発熱する発熱部を有し、前記画像形成手段により前記記録材上に形成された前記画像を前記発熱部の熱によって前記記録材に定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、
    画像形成を開始する信号が所定時間以上入力されない場合、前記発熱部に供給される電力を低下させることによって、費電力が抑制される低電力状態へ移行する制御手段と、を有する画像形成装置であって、
    画像形成を開始させる時刻の情報が、あるいは、画像形成を終了させる時刻の情報が入力されることにより、前記画像形成装置が画像形成を開始する時刻を設定する設定手段と、
    前記定着手段の温度に基づいて、画像形成を開始する信号が入力されてから画像形成を開始するまでに要する時間を決定する決定手段と、を有し
    記制御手段は、前記温度検知手段により前記定着手段の温度を繰り返し検知することによって、前記決定手段に前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を更新させ、前記設定手段により設定され前記時刻よりも前記更新された前記時間だけ早い時刻になると、前記低電力状態から、該状態に移行する前の状態へ復帰させる復帰動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記設定手段により設定された前記時刻よりも所定時間だけ早い時刻となった後に、前記温度検知手段により前記定着手段の温度を繰り返し検知する処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定時間は、前記低電力状態から前記前の状態へ復帰するのに要する時間の最大値であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段は、前記定着手段の温度と、画像形成を開始する信号が入力されてから画像形成を開始するまでに要する時間との関係を示すデータが記憶された記憶部を有し、
    前記決定手段は、前記温度検知手段により検知された前記定着手段の温度から、前記記憶部に記憶された前記データを参照することによって、前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 画像データに応じた画像を記録材に形成する画像形成手段と、電力に応じて発熱する発熱部を用いて前記画像を前記記録材に定着する定着手段とを有する画像形成装置であって、画像形成を開始させる信号が入力されることにより画像データに応じた画像を形成し、前記信号が所定時間以上入力されない場合、前記発熱部に供給される電力を低下させることによって、費電力を抑制する低電力状態へ移行する画像形成装置に通信可能に接続される情報処理装置であって、
    画像形成を開始する時刻の情報が、あるいは、画像形成を終了させる時刻の情報が入力されることにより、前記画像形成装置に画像形成を開始させる時刻を設定する設定手段と、
    前記定着手段の温度に関する情報を取得する取得手段と、
    前記画像形成装置に画像形成を開始させる信号を出力してから前記画像形成装置が画像形成を開始するまでに要する時間を、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて決定する決定手段と、
    前記取得手段により前記情報を繰り返し取得することによって、前記決定手段に前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を更新させ、前記設定手段により設定され前記時刻よりも、前記更新された前記時間だけ早い時刻となると、前記画像形成装置を低電力状態から、該状態へ移行する前の状態へ復帰させるための信号を出力する出力手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記設定手段により設定された前記時刻よりも所定時間だけ早い時刻となった後に、前記取得手段により前記情報を繰り返し取得する処理を開始することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定時間は、前記低電力状態から前記前の状態へ復帰するのに要する時間の最大値であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記定着手段の温度と、画像形成を開始する信号が入力されてから画像形成を開始するまでに要する時間との関係を示すデータが記憶された記憶部を有し、
    前記決定手段は、前記記憶部に記憶された前記データに基づいて、前記取得手段により取得された前記情報から、前記画像形成を開始するまでに要する前記時間を決定することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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